先輩のバット (Pixiv Fanbox)
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「先輩指大丈夫ですか」と俺はテーピングした先輩の人差し指を見て言った。
「大した事ねえよ」
大した事ある。
我が野球部の主将である先輩はバッティングの申し子であり得点王なのだ。
先輩は笑って鼻を掻いた。部活では怖いけど二人きりだと割とニコニコしてくれる愛嬌のある人だ。
多分クラスメイトや家族の前ではこんな感じなんだろうな、と思った。
「まあ、甲子園も近ぇしよ…皆に迷惑かけらんねぇし、しばらくはシコれねぇな」
「ずっとオナ禁って、逆にパフォーマンス下がりそうですけど…」
「彼女が居たら代わりにシコってくれるんだろうがな…ァ~くそっ、今時恋愛禁止の野球部ってアリかよ…」
じゃあ、俺が代わりにやりますよ。
先輩は何も言わなかったが、おもむろにズボンを脱ぎだし、バッグから取り出したiPhoneを熱心に操作していたので、俺も画面を覗いてみた。
「僕の上司はニューハーフ」というエロ動画が流れていた。
肯定と取った俺は立ち上がった男の証が収められている先輩のボクサーブリーフを引き下ろした。
真っ黒い先輩のバットがひくひくと揺れている。土壇場になって俺は戸惑った。
これ、ほんとに触っていいんだよな? 後になって口をきいてくれなくなったらどうしよう…。
俺がしどろもどろしていると、先輩はそっとケガした右手を俺の手に重ねてくれた。
バットの素振りでマメだらけの先輩の手は、堅いけど、すごく温かかった。
先輩のチンコは結構太い方だと思う。真っ黒なのはオナニーのし過ぎなんだろう。多分童貞だろうと思ったのは、
「ア~、ヤりてえなぁ、くそぅ」
というiPhoneをガン見じている先輩の言葉から察せられた。そりゃニューハーフが好きな男子高校生が、一体どうやって童貞を卒業できるというのだろうか。
俺の手が気持ち良いかどうか先輩に聞いてみようと思ったが、下手に現実に引き戻されて萎えられると困るので黙った。
「フッ、フッ、…フーッ」
先輩の息が荒くなってきた。チンコも先走りでドロドロだ。
もぞもぞと俺に当たる太ももが痙攣している。間違いない、イキそうなのだ。
「出すぜ…」
俺に言ったのか、画面の中の男の娘に言ったのか、事実は不明のまま先輩の割れ目から精液がはじけ飛んだ。
ボトッと重みのある灼熱が、俺の顔面にぶち当たった。
口に垂れたそれを舐め取ると、青臭い草のような味がツンと鼻の奥を駆け巡った。
「ホームランですね、先輩」
我に返った先輩のチンコは恥ずかしそうにピュッと残り汁を飛ばした。