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まずはラフですね。周辺の灰色部分は塗り足し(印刷用の余剰部分)です。

ざっくりと構図のイメージは最初から頭の中にあったので、非常にスムーズでした。

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切り出すとこんな感じですね。

マシンの中に入ってることが分かるように上側をしっかりと見せること、躍動感を出すように突き出した足を見切れさせることなどを意識しています。

とはいえ「これ閉じたら取っ手とかないし手では絶対に開けられないよね……」と分かってしまう塗り足しアリバージョンも好きなんですけどね。表紙だと顔大きめにした方がやっぱり映えるので。

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線画に起こしていきます。

マシンテスターシリーズは手や服を描かなくていいので楽ですね(オイ)

原稿中で時間も無いのでラフからの直接起こしてます。線画はなるべくぷにぷにになるよう意識して。

躍動感意識しすぎておっぱいがちょい大きくなったかな?と思うのですが膨乳入ってるので表紙で「盛るのNG」な方に避けていただけるのはいいのかもしれません。


ちなみに線画がスムーズに描けたのは原稿内で散々描いたからでしょうねぇ。

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顔の微調整をしつつ触手で埋めていきます。

この触手というか肉壁を描く作業、結構楽しいんですよね。割と無心でやれますし、やればやるだけ豪華になりますし。好きな作業です。


そして作中に出てきた注射器とバイブも忘れずに。表紙はあくまでイメージなので、作中の描写とは矛盾しますが割り切ってます。

サラッと両端に乳首ねぶり触手も出てきてますw

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グリザイユ~。

バケツ塗りでモノクロ塗り分けを行います。色合いのコントラストとかもこの段階で調整できるのでとてもやりやすいですね。乳首みたいなグラデーションがかかる部位はこの時点で色を乗せちゃうと後で面倒なので、着彩後に乗算で塗るようにしています。


顔は元から差分対策で別レイヤーフォルダなので、もう直接塗った方が早いとの判断。目の塗り方とかは直接で慣れちゃってますしね。

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一括で乗算レイヤーの影を入れていきます。いやぁ、楽。早い。統一感出る。レイヤー枚数少ないから容量も少ない。いいことずくめですね。

1影と2影を入れて、ここだけで立体感をしっかりと表現します。色のことを考えずに影のことだけ考えてればいいので、とても楽です。楽しい。

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影の上からオクルージョンシャドウというものをエアブラシで入れています。これは、入り組んだ構造の部分だと暗くなるという影ですね。髪の入り組んだ場所や股間、触手との接点なんかにザックリと入れてあげるとイイ感じに立体感が出てくれます。オススメ👍


そして顔のパーツを塗っていきます。なんか顔だけ色ついてて気持ち悪いですねw

周りとの違和感は気にせず、とりあえず普段の自分を信じて色をつけていきましょう。

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さて、ここからクリスタに移って着彩です。

だいたい完了しました。


……間すっ飛ばしてないかって?いやいや、これがグリザイユ画法なんですよ。

最初にグラデーションマップを適用し、バケツ塗りでハードライトやオーバーレイ、乗算を駆使してあげるだけでホラこの通り。本当に早くて助かる。


使うレイヤーは出したい色によって変わりますね。髪みたいな暗い色だと乗算や焼き込みリニア、肌とかだとカラーやオーバーレイあたりでしょうか。

ちなみに肌や白などの明るい色は1レイヤーだと理想的な色味を出しにくいので、何枚かレイヤーを重ねてあげたりエアブラシで一部を明るくしたりすることをオススメします。肌の色味をエッチにするのが結構大変なんだぁ、これが。


ハイライトは上から追加で入れています。乳首にも一括で入れたいですからね。

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ここからさらに色味を調整していきます。

レイヤーマスク機能を駆使して、一部だけにエフェクトを乗せられるように工夫しましょう。普通に塗るよりもペイントソフトの機能への知識が必要な塗り方ですね。


ここでやっているのは、リニアライトで髪の透け感を出したり乗算で肌に赤みを入れたり、焼き込みリニアで暗くなる場所をさらに暗く加工したりですね。周辺を薄暗くすることで不安を喚起させ、ろくでもない運命を暗示していきます。

これ見てハッピーエンドだと思う人、いないよね?たぶん。

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仕上げです。

目を髪越しに透かしたり、強調したい部分を囲むように輪郭を光らせたり、反射光を入れたり、影が足りない部分にオクルージョンシャドウを足したりといった感じですね。

特に飛び出させたい足の周辺や乳首周りをぼんやりスクリーンレイヤーで光らせています。

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仕上げその2。

液体表現と追加の髪の毛ですね。こんな状況でも濡らしちゃってるの可愛いですね(媚薬のせいですが)

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バイブです。これもグリザイユで塗ってます。

そういえば解説を忘れていましたが、このバイブとそれから肉壁には「大理石テクスチャ」をオーバーレイでうっすら乗せています。結構前に触手を描いたとき発見したんですが、大理石テクスチャってすっごい触手と相性いいんですよね。ぜひ使ってみてください。

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ラストにフォトショのCamera Raw フィルターで一括加工します。

フィルターひとつで色々といじれるので好きです、このフィルター。おもに体を明るくして、周辺を暗くすることでイズナがこれから冷たく暗いところに閉じ込められる絶望的な状況を目立たせます。いやぁ、表紙だけでご飯3杯はいける。


という感じで完成ですね。お疲れさまでした!


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