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※今回の話は、前回の話「柔道部主将、佐々木義志の受難」の続きになります

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「んおぉっ、たまらん……♥ 金玉ン中で、ザーメンがドクドクいってんのが、伝わってくるぅ♥♥ さすがは、現役社会人ラガーマンの肉体だなぁ……くぅうぅうっ♥」


 舌を突き出した体育教師の蔵持謙介(くらもちけんすけ)は、口の端に泡を溜めながら、再び腰を前後に動かし始めた。


 女性との性交ですっかり淫水焼けし黒く染まってはいるものの、お子様サイズの幼い彼の肉棒は血管を浮かべて怒張し、男性の尻の穴の中を小気味良い水音とともに出入りしている。

 蔵持自身は、すでに男性とのまぐわいを幾度となく経験しているが、【いま現在の彼の肉体】が、男性とのセックスに及ぶのは初めてのことだ。そのため、女性器とは違う窄まった硬いアナルで締め付けられる感触といった、初めて感じる刺激の連続に、彼は夢中になって腰を振り続けずにはいられなかった。


「ふぬ゙ぅっ!? 佐々木ィ……こ、これはヤバい! こんな気持ちいいなんて、俺ぁ聞いてないぞっ♥♥♥」


 思わず情けない悲鳴を上げてしまうほどに、男同士での初めての性行為による快感は凄まじかった。吐息を漏らす口の端からは自然とヨダレが滲み出し、野太い声には快楽による艶が入り混じる。

 そんな彼を嘲笑うかのように、佐々木義志(ささきよしゆき)は、蔵持と瓜二つの顔をした口角を持ち上げた。


「先生、現役社会人ラガーマンのケツマンコ、気に入りましたかぁ?」


「ああ゛ぁっ♥ 気に入った! き、気持ちいい゛よぉ!! 鍛え上げてガチガチに硬くなったケツの中にチンポハメるの、たまんねぇえぇえっ♥♥♥」


「へへ、そいつは何よりッスね。んじゃ、もっと気持ちよくしてあげますよ……っとぉ!」


 義志は蔵持をベッドに押し倒すと、彼のそそり立ったガキチンポを、締め付けながら自身の肉壁の中に呑み込んでいった。ずぷぷぷっ!! と淫猥な音が室内に響き渡り、蔵持の男根が根元まで穴の中に吸い込まれる。


「お゛おおっ!? 小さいけど……気持ちいいっ……、ふぐううぅううっ♥♥」


 奥深くまで侵入を許すことはないものの、硬さはじゅうぶんの短小チンポは目一杯に内部で暴れまわり、義志の腸壁を刺激する。途端に、彼の股間でいきり立つ同じ大きさの包茎チンポから、白濁混じりの先走り汁が飛び散った。


「ぐうぅぅぅっ♥ 処女マンコに、チンポはめられるのたまんねえっすぅ……♥ 気持ちわりぃけど、すっごく……気持ちんひぃいっ♥♥」



 これまで異性としか愛を育んでこなかった二つの肉体が、男との性行為に拒否反応を示している。褐色の肌の表面は粟立ち、乳首は抵抗するようにぴんと立ち上がり、肛門は異物を排出しようと締め付けを強くする。脳もまたアナルセックスを拒絶しようと、不快感を示す信号を彼らに送り続けてくる。しかし、それが蔵持と義志の二人を、より興奮のるつぼへと導いた。


 新しい肉体を無理やり屈服させ、本来の肉体の持ち主が自分たちだと、強くその身に刻み込ませる。それによって生じる嫌悪感という背徳感、不快感という興奮──それらは互いに矛盾し合う感覚であるはずなのに、噛み合って一つに昇華され、倒錯的な快楽となって二人の肉体と精神に襲いかかった。


「ふぬ゛っ♥ お、お゙ほぉっ♥♥」


「ん゙っ……♥ 先生、オレのケツマンコで感じてるっしょ? もうすっかりその体もホモ野郎ッスね。チンポ、ギンッギンにおっ勃てて、オレのクソ雑魚アナルマンコでよがってますもんね……。でも、それはオレも一緒っスよ♥ オレのもんになったこの体も、初めてのホモセックスにメロメロになってやがるっす♥♥ ああ……、先生のチンポしゃぶってるケツ穴が勝手に動いて、チンポ締め付けちまうぅ♥♥♥」


 義志は精悍な顔を、不快感と快感で歪ませながら腰を振る。眼下にはツーブロックの短髪、彫りの深い顔立ちをした蔵持謙介の姿がある。太い眉、大きな瞳、筋の通った鼻梁、分厚い唇。その何もかもがコピーしたように義志と同じである。それも当然だ。彼らの【肉体】は一卵性双生児のものなのだから。だが、彼らは親子ほどに年齢の離れた教師と生徒であるのにも、また間違いがない。


「んぎもぢいぃいいっ!! 自分とそっくりの顔見ながら、男のケツ穴掘るの最高すぎるっ! くあぁあっ、出るっ、また出ちまうぅううっ♥♥」


「ん゙っ! 早すぎっ……でしょ、センセェ……。でも、俺ももう限界なんで、一緒にイかせてもらいますよ! オラァッ!!」


「あがぁっ!? はげし……んおぉおっ! イクゥウウッ♥♥」


──どぴゅっ! ぶびゅーっ!! ビュルルルルー!!! ドクドクドクッ!!


 蔵持と義志の二人は、そっくりのアへ顔になって、同時に射精した。くっきりと割れた蔵持の腹筋の上には、義志の勃起しても皮を被ったままの子供ペニスから出た精液が降りかかり、まるで絵の具で塗りたくられたように、白い斑模様を描いている。そして二人の結合部からは、逆流した熱く滾る粘液がゴポリと音を立てて溢れ出してきた。


「あへぇ……、すっげぇ出た……♥」


「翔斗のチンポちっせえのに、ザーメンの量半端ねえ……♥♥」


 二人は満足そうに呟き合うと、そのまま脱力して倒れ込む。二人分の体重を受け止めたベッドが大きく軋んだ。


「頼斗のチンポも、俺と同じ大きさだっての……」


 不貞腐れたように声を漏らした蔵持だったが、すぐにニンマリと笑みを浮かべて義志と見つめ合った。射精をした影響からか、肉体に宿った記憶が、二人の脳裏に浮かんでくる。同じ姿をしていても、どこか他人のように感じていた目の前の男に、見る見るうちに血の繋がった実の兄弟のような親近感が湧いてきた。同じ顔でトロンとした表情を見せる義志の唇に、蔵持は思わず吸い寄せられていく。


「ンチュ、クチュクチュ……♥ ふぅ、双子の弟とのキスってやつは、美味く感じるもんなんだな♥ さっきまでと全然違う気がするぞ……♥」


「へへっ、そうみたいだな♥ 同じ顔した双子の兄貴とベロチューするの……、なんか興奮してくるぜ♥♥」


 キングサイズのベッドが、重量級の二人が乱れ合うせいで、再びギシギシと悲鳴を上げる。そんな中、蔵持と義志は唇を重ね、互いの舌を求め合い絡め合った。


「んっ、ちゅぷっ♥ へへっ、双子同士でキスしながらヤるとか、これ最高にエロいなぁ……♥ あいつらも、晴れて双子から他人になれたから、今頃思う存分セックスしまくってるかもな。なあっ、もう一回しようぜ? 今度は俺にハメてくれよ♥ 次はお前の顔を見ながら犯されてぇ……、んぐっ!? むうぅっ!!」


 蔵持が言い終わる前に、義志は彼をベッドに押さえつけると強引に唇を奪った。そして、自身の短小包茎チンポを掴んで彼の尻穴へと押し当てると、初めて侵入を許すその内部へと挿入していった。



***


 双子の兄弟、壱岐翔斗(いきしょうと)と壱岐頼斗(いきらいと)。社会人ラガーマンとして、ラグビーリーグの一部である、東都六星(とうとむつぼし)スカイスターズに所属する彼ら兄弟は、日々練習に明け暮れる毎日を送っていた。


 日本でも有数の俊足でありながら、豊富な筋肉量を誇る彼らは、ついにレギュラーの座を勝ち取った。来季からは、華やかな舞台でレギュラー選手としてグラウンドに立つことになる。──いや、なるはずだった。


 突如として双子に襲い掛かった、謎の体調不良。これまでは無尽蔵のスタミナを誇っていたというのに、今では半分ほど走っただけでも息が上がり、全身に激しい倦怠感を覚えてしまう。特に兄である翔斗の不調は顕著であり、ここ数日は試合はおろか、練習にすらまともに参加できない状態だった。


「くそっ……! なんなんだよコレ……、体が全然言うこと聞かねぇっ!」


 翔斗は苛立ちながら、力任せにダンベルを投げ飛ばした。腕っぷしだけはなぜか以前よりも増しているせいで、壁にぶつかったそれは、大袈裟な音を立てて床に転がった。


「……落ち着けよ、翔斗」


 隣では、同じくトレーニングウェア姿の弟の頼斗が、呆れ顔でその様子を眺めている。


「うるっせえぞっ!! お前には、俺の気持ちなんて分かんねえよ! ちょっとばかり動きがぎこちなくなった程度のお前と違って、俺はすぐに腰まで痛くなって、走れもしねえっ! こんなんじゃ、チームの足を引っ張っちまうだけだろっ!!」


「……だから、落ち着けって! そんな風に感情的になったところでどうにもならねーだろうが! ……それに俺だって、このままじゃ試合に出られるレベルじゃねえよ……」


「……」


 翔斗は硬い髪をグシャグシャに掻き乱すと、そのまま膝を抱えて項垂れた。困ったときに彼ら双子がよくする仕草。その仕草を見た頼斗も、自身の坊主頭をガシガシと掻いて溜息を吐いた。


「ん……?」


 何かがおかしい。ふとそんな気がして、二人は同時に顔を見合わせた。


「……お前、そんなに濃くなるまでヒゲ生やしてたか?」


「お前も、いつの間に坊主頭になんてしたんだ……?」


 言葉が途切れた。違和感を口に出した瞬間、まるで頭に霞がかかったかのように、意識がぼんやりとしてくる。


「……あれ? なんでだ? 俺たち双子で、見た目も声もそっくりなはずなのに、なんでお互いのことがこんなに別人に見えるんだ……?」


 四十歳前後の見た目で、ツンツンと跳ねた頭髪に、山賊もかくやといった無精髭を生やした翔斗。筋肉質な体つきをしているものの、ところどころに脂肪が付いていてラガーマンというよりレスラー体型だ。

 対して、頼斗のほうは老け顔ながら、肌艶は良く、体は頑強な筋肉で覆われており、十代と言っても通じるような若々しさがある。


「な、なんなんだよこりゃあ……。お前、なんか変なものでも食ったのかよ……!?」


「んなわけねえだろ! てめえこそ、いったい何があったら、そんなおっさんみてえな体になるってんだよ!?」


 二人は混乱しながらも、鏡の前に立って自分の肉体を目の当たりにしたあと、互いの姿を凝視した。双子だと言っても鼻で笑われてしまうであろうほどに、似ても似つかぬ風貌。顔や体つきはおろか、体臭や身に纏う雰囲気さえもまるで異なっている。違和感で頭がおかしくなりそうになるが、なぜかそれ以上に兄弟であるはずの目の前の相手に激しい劣情を抱いてしまう。


 兄の深みを帯びた男らしい顔が愛おしい──。


 弟の引き締まった肉体に触れたい衝動を抑えられない──。


「くっ……、おい翔斗っ……!」


「んっ、ああっ……、分かってるっ……」


 二人の肉体が、勝手に動き出した。まるで見えない糸で操られるように、ゆっくりと近づいていく。そしてドロリとしたヨダレに覆われた分厚い二つの舌が蛇のように絡み合い、相手の口内へと侵入していった。


「んぢゅっ♥ ちゅぷっ♥ んふぅっ♥」


「ふぅっ♥ んふぅっ♥ んぅっ♥♥」


 肉体が互いの肉体を求め合っている。それが分かると、二人の股間は熱を帯び、ビンビンに勃起してしまう。そして、無意識のうちに互いのチンポを擦り付け合っていた。


「んはぁっ♥ すげぇっ♥ チンポ同士が擦れてっ……♥」


「はぁっ♥はぁっ♥ これヤベェっ♥ チンポ気持ちいいっ♥♥」


 双子だというのに、似ても似つかわない形の肉棒が互いのそれを刺激し合い、快感を増幅させていく。ほんの数日前までは短小包茎で、女性を満足させることもほとんどできていなかったというのに、今では平均よりも大きいサイズの巨根へと変貌を遂げているのだ。剥き出しになったカリ首が触れ合うたびに、ゾクッとするような刺激が全身を駆け巡る。


「うぉっ、イクっ♥ イキそうっ♥ チンポからザーメン出ちまうっっ♥」


「俺もっ……! やべっ、もう我慢できねぇっっっ♥♥♥」


 二人はほぼ同時に射精をした。しかし、それでもまだ興奮は収まらない。むしろ、一度吐き出したことで余計に激しくなる一方だ。目の前にいるのは血の繋がった兄弟であるはずなのに、恋焦がれる相手であるかのような錯覚に陥り、さらに欲情が加速する。


「頼斗っ……! 俺、お前のこと好きかもしれねえ……!」


「ああ、俺もだ。翔斗……!」


 二人は自然と唇を重ねていた。


 まるで、昔からこうしていたかのように、その行為に抵抗はない。自分たちがまったく似ていない存在だということなど、とうに気にならなくなっている。翔斗は頼斗の分厚い胸板、腹筋へとキスを繰り返しながら、徐々に下半身のほうへ移動していき、ついには彼の太腿の間に顔を埋めた。下着越しに蒸れた雄の臭いが鼻腔を突き抜け、それだけで軽く達してしまいそうになる。自分のものでさえ嗅ぐことの少ない股間の匂い。ましてや双子といえど弟の股間に顔を埋めるなど、想像したこともなかったのに、今こうして夢中になってしまっているなんて──。




「「「あざっしたーーっ!!!」」」


 試合後、応援してくれたスタンドの観客たちに向かって挨拶をし、ロッカールームで着替えを済ませると、双子は揃ってスタジアムから出てきた。今日も結局ベンチを温めるだけの一日だったが、今ではそんなことも気にならなくなっていた。二人の頭の中は、家に帰ってから何をするかということでいっぱいだったからだ。血の繋がった兄弟との夜の営み。そんな背徳的な妄想が頭から離れない。脳内がピンク色に染まっていくのを感じる。翔斗がこれからの情事に思いを馳せていると、突然、背後から頼斗が低い声を震わせて囁いた。


「なあ翔斗……、あいつら……お、俺たちじゃねえか?」


 振り返って弟の顔を見る。細い眉は八の字に歪み、幽霊でも見たかのように青白い表情を浮かべている。頼斗が指差した方向に視線を向けると、そこには見慣れた二人の姿があった。


(あいつらが、俺たちってどういうことだ……? どっかで見たことある顔な気がするけど……)


 出待ちのファンたちに混じって、スポーツ選手のようにガタイの良い男二人が、双子のことをジッと見つめている。彼らが、自分たちと同じ顔をしている──? そこまで考えて、翔斗はハッとした。


「お……おい! あいつらの顔、それにあの体どうなってんだよ?!」


「俺に聞かれても知るかよっ!!」


 チームメイトたちとそのファンが和気あいあいと交流する中、巨体の二人が双子に近づいてくる。二人は彼らの前に立つと、まるで同じな笑みを浮かべ、親しみを込めた口調で話しかけてきた。


「初めまして、壱岐翔斗さん、頼斗さん。あなたたちはオレたちのこと、何も知らないでしょうけど、オレたちはあなたたちの全部を知ってます。あなたたち兄弟に何があったか知りたければ、オレたちに着いてきてもらえませんか?」


 男の一人は、どこか高みから物を言うような態度でそう告げると、自身の股間に手をやって撫で回し始めた。もう一人の男は、それを横目でチラリと見ると、顔をほんの少し赤らめて無言のままだ。男の触れている股間は見る見るうちに隆起し、短パンを押し上げてテントを張り始めている。


「なあ翔斗……。こいつらの話、聞いたほうがいいんじゃねーのか……?」


「ああ、俺もちょうどそう思ってたところだ……」


 二人の男の正体は分からないが、なぜか逆らうことのできない空気感がある。それ以上に、盛り上がっていく彼の股ぐらから目が離せない。

 盛り上がるといっても、短小包茎なせいか、勃起してもさほど大きくはなっていない。その事実が、ますます彼らの肉体が双子のものであるのだと確信させる。翔斗と頼斗にとって、彼らに従う以外の選択肢はなかった。




「んふぅっ♥ んふぅっ……♥」


「んはぁっ♥ はぁっ♥ ん゙はぁっ……♥」


 二人の男が、四つん這いになった翔斗と頼斗の尻穴に向けて、腰を振っている。バックからの挿入で、腸内をグリグリと刺激されるたびに、二人は甘い吐息を漏らしてしまう。双子の兄と弟は、まるで犬の交尾を思わせる体勢で、男に犯されていた。


「どうっすか、以前の自分たちのチンポでケツ穴掘られる気分はっ♥」


「んふぅっ♥ きもちぃっ♥ きもちい゙いっ♥」


「はぁっ♥ おれもっ♥ こんなきもちいいの、はじめてぇっ♥」


 かつて自分のものであったはずの肉棒で、体内を抉られる感触。双子の肉体は、以前の蔵持と義志のモノであり、その二人のアナルは度重なる性交によってすっかり開発されてしまっている。最初は違和感しかなかったというのに、今ではこの上なく心地好い。短い竿の先が、前立腺をノックするたび、電流が流れるかのような快感が彼らの全身を駆け巡る。


「んはっ……! そろそろイキそうっす……!」


「お、俺もっ……! もうダメだっ……!」


「イクときはっ、一緒に……! そうすれば、俺たちは、ハァッ……も、元に戻るんだよな?!」


 双子は歯を食いしばりながら、息も絶え絶えといった様子で、同時に絶頂を迎えようとしていた。翔斗の喘ぎ混じりの質問を耳にした蔵持と義志は、加虐心を掻き立てられて、さらにピストンの速度を上げていく。


「安心してください。それは、オレが保証します。……だから、思いっきりイってくださいっ!」



「「あ、あぁ……イグゥッ! イ゙ッぐっっ!!!」」


 義志の返答に安堵したのか、双子は勢いよく射精した。ビクンッと身体を大きく仰け反らせながら、真っ赤に膨れ上がった亀頭から大量の精液を撒き散らし、床には大きな精液溜まりができていく。


「ゔっ……、俺も出るっ!!」


「……オレもイクッ!!」


 双子が果てたのを見届けると、義志たちもまたかつての己の肉体へと種付けを行った。ドクンドクンと脈打ちながら、白濁した欲望が注ぎ込まれていき、翔斗と頼斗は幸せそうな表情を浮かべている。



──元の身体に戻れる。


 その喜びよりも、包茎チンポに犯されながら、ズル剥けになった極太チンポから熱いザーメンを吐き出す感覚がたまらない。


((ああ……俺、このまま元に戻れなくてもいいかも……))


 翔斗と頼斗が、心の中でそう呟いているのを察したかのように、義志は彼らの表情を見てニンマリと笑みを浮かべた。


「それじゃあ、【元】に戻しますね……。【立場強奪】! 対象は【壱岐翔斗】と【壱岐頼斗】ッ!!」


 眩い光が四人を襲う。そして四人のいた位置は、目の前にいる相手と入れ替わってしまった。




「あ、あれ……? オレたち元に戻ったのか? んぐおぉぉぉ!!」


 どこか他人のモノのように思えていた身体が馴染んだと感じた瞬間、【佐々木義志】は根元まで挿入した男根を、【壱岐頼斗】のアナルに締め付けられ、情けない唸り声を上げた。


「はあぁっ♥ 現役高校生のデカマラ、最高だぜ、義志くんよぉっ♥」


 頼斗が腰を振ると、義志は苦しそうに顔を歪めながらも、快楽に打ち震えた。奥深くまで入ったチンポが、餌にがっついた魚の口内に入った釣り針のように、抜け出せない状態になっている。


「な、なんで……?さっきまでオレのケツにチンポ入ってたんスよ!? なのに、くっ……どうして……?」


「おいおい、何言ってんだよ? 大丈夫か、【義志】くん? 俺たち双子のファンだっていうお前たちのために、わざわざこうして社会人ラガーマンのケツ穴を貸してやったんじゃないか。忘れちまったのかぁ?」


──そうだっただろうか? そう言われれば、そうだったような気もしてくる。


 意識を手放してしまいそうなほどの圧迫感が、ますます心地好いものへと変わっていく。その変化に気づいたのか、頼斗は満足げな顔で義志の顔を覗き込んだ。


「んふぅっ♥ そうだぞ、義志くんっ♥ 君たち二人は、俺たち双子の熱狂的ファンなんだろっ♥ 俺たちは嬉しいんだっ♥ 俺たちをこんなにも愛してくれてるファンがいてっ♥」


「はぁっ♥ はぁっ♥ そうですっ♥ オレはっ……、オレと蔵持先生は、二人のことが大好きでぇっ……♥ いや、違う……。オレは……、【俺】はぁ……」


 頼斗の低音ボイスが耳元で囁かれるたび、背筋にゾクゾクとした快感が走るのを感じる。大ファンである彼らと合体しているという事実だけで、脳味噌が蕩けてしまいそうになる。しかし、その安らぎに身を任せてしまうわけにはいかない──。


 横目で蔵持のほうを窺うと、彼もまた双子の兄である翔斗との性交に夢中になっていた。日に焼け、赤銅色になった翔斗の肌に汗を垂らしながら、パンパンッと肉同士がぶつかり合う音を響かせ、蔵持は熱い吐息を漏らしている。


「ぬおぉっ! 女房のマンコとは比べ物にならんっ♥♥ 若いラガーマンのムチムチケツマンコ、気持ちよすぎてチンポが止まらんっ♥♥♥」


 これまでの二十四年の人生を、【蔵持謙介】という人間の四十三年分の人生で急速に上書きされ、強引に塗り潰されてしまった彼は、一足先に身体だけでなく心も別人へと生まれ変わってしまっていた。厳つい顔には好色そうな笑みが貼り付き、ガチガチに勃起させた肉竿から出た我慢汁を翔斗の腸液と混ぜ合わせるように、激しく腰を打ち付けながらグポグポと肛門を抉っている。


「んぐっ♥ お゛っ、あ゛ぁっ♥♥♥ 蔵持さん……、来てくれっ♥」


「おおっ、翔斗くんっ! そろそろイクぞぉっ♥♥」


 蔵持の巨根がビクビクと脈打ち始め、次の瞬間には彼は翔斗の中で大量の精液を吐き出していた。目の前の男がかつての自分だということなど、彼はとうに忘れ去ってしまっている。だが、心の奥底に宿った魂は元の肉体へ戻りたいと叫んだ。しかし、その叫びも虚しく、彼のすべては完全に【蔵持謙介】の肉体に馴染んでしまった。


「うおぉぉっ♥♥♥」


 蔵持の射精と同時に、翔斗もまた絶頂を迎えた。まだ慣れないケツ穴の敏感な部分を擦られる感覚に酔いしれ、恍惚とした表情を浮かべている。


「あ……、うぅぅ……」


 一方で義志は絶望的状況に陥りながらも、未だ射精しては危険だと無意識のうちに感じ続けていた。彼の肉体は、このまま頼斗のアナルの中で果ててしまいたいと願っているが、それは危険であると脳内で警鐘が鳴っている。


「んっ、んんっ……♥ ああ、すげぇな義志くんのチンポッ、頑張るじゃないか! 俺のケツマンコがぁ、【以前のオレ】のデカマラを離したくないってキュンキュン締め付けてやがるっ♥ だがなぁ、この身体はもう俺のモノなんだよ♥♥」


 頼斗は愛おしそうに汗にまみれた自分の肌を撫でながら、アナルを締め上げて義志のチンポを圧迫し、彼の睾丸を持ち上げて揉みほぐすような手つきでモミモミと刺激した。


「だ、ダメっす! そんな風にされたらオレっ……」


 若い雄の肉体で精製された煮え滾るようなザーメンが、玉を優しく揉まれた影響で出口を求めて尿道へと押し寄せて来る。もう、どうしようもなかった。我慢の限界に達した義志は、頼斗の中で勢いよく射精してしまった。熱く濃厚な精液が【かつての自分】の腸壁にぶつかっては、アナルの締め付けを強くさせるよう促し、その刺激でまた新たな精液が搾り取られる。


「おお゛っ♥ 熱いぃぃ♥♥ 若い雄汁が、ケツの奥でドバドバ出てるのが分かるぞぉ……♥♥♥」


「くっ……そぉ……! オレの……、【俺たち】の身体を返せっ……!!」


 悔しがる義志の姿を目にした頼斗は、絶頂の余韻に浸りながらも、腰を上げて彼の前に立った。そして、彼に見せつけるように、ガニ股で尻を突き出して自分のアナルを広げてみせる。いやらしい液体を垂れ流す雄穴を見せつけて誘惑する姿に、義志の男根が再び疼き始めた。


「ハァッ……♥ そんなエロい格好見たら、また勃っちまったじゃないっすか♥♥」


(お、【俺】、何を……? 勝手に口が動いて……)


 辛うじて残っていた【壱岐頼斗】の精神が、【佐々木義志】のモノで侵食されていく。その感覚に義志はゾクゾクとした快感を覚え、悦びの笑みを浮かべた。これまで感じたことのないほどの興奮と多幸感が、全身を包み込んでいる。


(ダメだ……!このままじゃ【俺】は……)


 拒絶しなければならないと分かっていても、義志にはそうすることができなかった。それどころか、早く目の前の雄穴に挿入したくて堪らないという感情が湧き上がり、分厚くたくましい現役ラガーマンである頼斗の身体に鼻息荒く抱きつき、首筋に舌を這わせた。


(オレ、もう【俺】に戻れなくなってもいいっ♥ ガチムチラガーマンのマンコに、【オレ】のチンポぶち込んで、精子をビュルビュル種付けしてぇっ♥♥)


 完全に理性を失った義志は、頼斗の尻をガッチリと鷲掴みにして、先ほどよりも一回り以上大きくなった男根をアナルにあてがう。そして、一気に腰を前にやって根元まで挿入した。


「あ゛ぁあぁぁ♥♥♥」


 もう我慢できなかった。これまで味わったことのない快楽が次々と押し寄せて来る感覚に、脳幹が焼き切れそうになる。それがたまらなく心地好い。


「んほお゛ぉぉぉぉ♥♥♥ 義志くんのチンポ、最高だぜぇっ♥♥」


 頼斗もまた、アナルの粘膜を擦る極太の男根に狂喜乱舞し続けていた。腸壁越しに伝わってくる脈動に震え上がりながらも、自ら前立腺を穿たせるよう腰をヘコつかせる。


「んおお゛っ♥♥♥ 頼斗さんのケツマンも最高っすぅ♥♥」


 精悍な顔を歪めて喘ぐ頼斗の痴態に興奮しきった義志は、彼の腰に手を添えてピストン運動を始めた。チンポが痛くなるくらいに勃起して、我慢汁をダラダラと垂らしながら、より深い場所まで到達できるよう必死に腰を振る。


「お゛っ♥ んおぉぉっ♥♥ お゛、奥ぅっ……、奥がイイっ♥♥」


 前立腺を抉るように亀頭が当たるたびに、頼斗は野太い声で喘いだ。義志もまた己のイチモツがゴリゴリと擦れる快感に酔いしれ、気が狂わんばかりに下半身を前後し続ける。頼斗の腰がガクガクと震え動き始め、その動きに呼応して腸内も締まりが良くなってきた。


「ああっ、すげぇ締まるっ♥♥」


 義志はピストン運動を続けながら、目の前の筋肉質な肉体に抱きついた。頼斗もそれに応えるように、両手を義志の背中へと回し、ギュッと抱きしめる。汗だくの身体を密着させ、お互いの体温を感じながら、さらに腰の動きを加速させていく。


「お゛っ♥♥♥ お゛ぉぉっ♥♥♥ ケツがぁ、焼けるぅっ♥」


 頼斗のアナルからは腸液がジュボジュボと溢れ出し、男根の動きに合わせてグチュリグチョリと淫猥な音を響かせている。その淫らな音と感覚につられてさらに興奮しきった義志は、極太のズル剥けチンポを根元まで押し込み、ついには頼斗の腸内奥深くまで貫いてしまった。


「「あ゛っ♥♥ あ゛ぁぁああ゙ぁあぁあっ♥♥♥」」


 厳つい顔をした二人が、同時に咆哮を上げながら身体を痙攣させる。頼斗のアナルは義志の巨根を根元まで飲み込み、腸壁をうねらせながら締め付けた。


「くっ……そぉ! 出るっ♥♥」


 その瞬間、義志の男根から大量の白濁液が迸った。熱く濃厚な粘液に体内を満たされた頼斗も、アナルアクメで絶頂を迎えると同時に射精する。ビュウビュウと噴き出した大量の精液が、頼斗の身体を白く染め上げていく。


「お゛っ……♥ あ゛ぁああ♥♥ ケツでイくの気持ちよすぎるぅぅっ♥♥♥」


 射精は長く、量も凄まじかった。その間ずっと絶頂し続けていた頼斗は、口から涎を垂らしながら淫らな声で喘いでいた。一方、義志は完全にトビかけた意識の中、天にも昇る心地でかつての己のアナルに種付けすると、そのままの体勢で崩れ落ちた。

 義志の巨根で種付けされた精液が尻穴からトロトロと零れ出る中、頼斗は熱い吐息を漏らしながら突き刺さった竿を引き抜くと、義志の身体をどけて立ち上がった。ズロンと音を立て、アナルから飛び出た義志の肉棒は、なおも勃起したままヒクついてる。


「ふぅっ♥ ふう……♥♥ まったく、最高のチンポと玉だな。おかげで、俺のザーメンタンクも満タンになっちまったぜ」


 自身の股の間から垂れ流される真っ白な白濁液を満足そうに眺めながら、頼斗は大きく深呼吸した。【今の自分の肉体】も愛おしいが、【かつての自分の肉体】もまた同じくらい愛おしい。頼斗は義志の竿を愛撫するように、ピチャピチャと舐め回して掃除すると、ようやく満足して立ち上がった。そして、同様に満足げな表情の翔斗と目配せをすると、脱ぎ捨てた衣服を身に着け直して去っていった。




「「う……、お゛ぉっ……♥♥」」


 残された義志と蔵持は、【かつての自分】の肉体の中で射精したという快感のあまり、仰向けになったまま放心していた。いまだ乾くことなくアナルから垂れ流された精液が、二人の尻の谷間をグチョグチョに濡らしている。


「……佐々木、大丈夫……か?」


「先生こそ……、平気っすか?」


「ああ……、なんとかな……」


 ようやく意識がハッキリしてきた二人は、お互いの状態を確認し合った。筋肉で張り詰めた肌には大量の汗が流れ、勃起したままの股間からは、我慢汁が溢れ出し続けている。

 顔を上気させた二人は、鼻を摘まみたくなるような雄臭い臭気を吸い込みながら、どちらからともなく抱き合った。



***


「壱岐翔斗、壱岐頼斗──。明日からレギュラー復帰だ!」


 練習後、監督から告げられると同時に、部員たちから祝福の言葉が飛び交う。レギュラーから落とされてからしばらく経ち、ようやく復帰した二人は、かつてよりもさらに肉体がパンプアップし、雄のフェロモンをムンムンと漂わせていた。二人の肉体と心はすでに完全に馴染みきっており、もはや今の肉体こそ真の自分自身であると確信を持って言える。


「ありがとな、みんな!」


「がんばるぜっ!」


 二人は感謝の意を部員たちに伝えると、シャワールームへと消えていった。明日からの試合に向けて、彼らの性欲は有り余っている。シャワーを浴びながら、二人は抱き合い、激しく口づけを交わしていた。レギュラー復帰を告げられてから興奮のあまり勃起したチンポ同士が、ゴリゴリとぶつかり合っては、先端からヌルヌルとした先走りを垂れ流している。


「んちゅっ♥ ふっ……、翔斗、めっちゃエロい顔してるぞ♥」


「お前こそ……、雄全開な顔で俺を誘いやがって。そのパンプアップした分厚いボディも最高だぜ♥ あぁ……、もうこの顔も体も手放したくねえ……」


 二人は、熱い口づけを交わしながら互いの体を弄り合う。頼斗は翔斗の逞しい胸板を揉みしだき、腹筋の割れ目に指を這わせた。対して、翔斗も負けじと頼斗の身体を撫で回しつつ、その胸筋に吸い付く。


「お゛っ……♥ くふぅぅっ♥♥ 俺もこの身体、最高に気に入っちまったぜ♥ あいつらには悪いが、このガチムチボディもっと使わせてもらおうぜ。なんなら、残りの人生全部、俺らが貰ってやってもいいかもな♥♥」


「あぁ、それも悪くねえな。この最高の肉体と顔と現役ラガーマンって肩書きがあれば、野郎どもともセックスし放題だろうしな♥♥」


 二人はそのままシャワールームの床に寝そべると、汗と唾液、我慢汁に濡れた肉体を重ね合わせ、同じ形をしたお互いのイチモツを咥え合った。


(了)



以下、差分イラストです







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Comments

黒竜Leo

お疲れ様です。 続き来ました! 中身が変わり続けた体育教師と生徒、記憶補正されて元の自分を忘れたから他人から見てほぼ本人だけど、少しだけ体の元の主と違う考えや行動を取るなら、その小さな違和感も楽しそうだと思います!

真田幸村

最初もそうでしたがムチユキさんの描く、ムチムチ筋肉ラガーマンいいですよね~!! 興奮しますし好きです!!✌

ムチユキ

ありがとうございます! 続きました(笑) 他人には誰にも気づかれていないけど、体育教師と生徒の身体の中身は別人と入れ替わりまくっているというのが興奮しちゃいますね~

ムチユキ

ありがとうございます! 筋肉質だけどムチムチ感のある体が大好きなので、それが表現できてたら嬉しいです!