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──この星に降り立って数日。


 ミジンコ、蟻、芋虫、ネズミ、カラス、猫、犬──、そしてようやく人間の肉体を手に入れた。しかも、若く体力に満ち溢れた素晴らしい身体だ。だと言うのに──。


(く、くそぉ……、オレの身体を奪って、どうするつもりなんだ?! 鏡を見ながら、オレの肉体を手に入れたことを実感しつつ、人並み以上のチンポをシコシコして、うっとりするつもりなのか……?! ちくしょう、なんてド変態な異星人なんだ!)


 なんなんだ、こいつは? これまで肉体を奪ってきた相手は、自分の身体を好き勝手使われることに、少なからず恐怖心を抱いていたというのに、こいつときたら悦びを感じてしまっている。


「あのなぁ、曲がりなりにも貴様は身体を乗っ取られたんだぞ? もう少し焦ったらどうだ?」


(うひょ~、乗っ取り宣言キターー! いや、んんっ……。お、オレの身体で何をする気だ?! 何が目的なんだ?!)


 オレは内心で動揺しつつも、表には出さないように必死に取り繕った。


「いや、そのモノローグ聞こえてるから……。今の私とお前は、一心同体なんだからな? まったくなんなのだ、貴様は。調子が狂ってしまうではないか、はぁ……」


 人間とは、こんなにも面倒な生き物だったのか。猫や犬のほうが、何倍も与しやすい存在だった。これからのことを考えると、私の口からは自然と溜め息が漏れ出してしまった。



***


 異星から地球へと流れ着いた生命体、【アルファ】はほんの数日の間で、ミジンコに寄生してから段階を経て、犬の姿へと至った。しかし、まだ完璧とは言えない。彼はさらなる高みを目指すために、より強い生物である人間の肉体を手に入れようと決めていた。そこで目を付けたのが、偶然にも通りかかった少年だった。


 夜の公園。人影もなく、暗がりというシチュエーションは寄生するのに最適の環境と言っていい。乗っ取る際に多少抵抗されることもあるので、周りに人間がいると怪しまれるからだ。


 少年の肉体は、なかなかに素晴らしかった。身に着けたジャージの上からでも、筋肉質であることが窺える引き締まった体。背丈もこれまで通り過ぎていった人間たちより高く、顔立ちも整っていて、雄としての魅力を感じさせる容姿をしている。これでもまだ成熟しきっていない状態なのだから、将来を考えるとまさに理想的な肉体と言えるだろう。


 アルファは少年に気付かれないように近付くと、犬の身体を乗り捨て、彼の耳から侵入して脳まで入り込んだ。あとは簡単だ。脳と寄生体である自身の肉体を同化させて、宿主の肉体の操作権を奪ってしまえばいい。少年は地面に蹲って、滝のような汗をかきながら苦悶の声を上げている。だが、それも束の間の出来事に過ぎない。数十秒後には、無表情になって何事もなかったかのように立ち上がった。


「ふむ……。これで、この肉体の操作権を掌握することができたな」


 少年──、浪川翔(なみかわしょう)の肉体を乗っ取ることに成功したアルファは、体の感覚を確かめるように軽くストレッチを行うと、精悍な顔を歪めてニヤリと笑った。あとは宿主の精神に恐怖を最大限にまで与え、屈服させるだけだ。


「浪川翔とやら、運が悪かったな。今日から貴様の肉体は、私が有効活用させてもらうぞ。もしも反抗するというのであれば、貴様の家族や友人をこの世から消すことも辞さないつもりだ。さて、どうする?」


(……)


 アルファは、脅迫するように語りかけたが、翔は無言のままで反応しない。


──なんだ? なぜ、何も喋らない? 恐怖のあまり、口が聞けなくなったか?


 彼は不思議に思いながらも、再び口を開いた。


「おい、聞いているのか人間?」


(ぐふっ……)


「ぐふっ?」


(……うひひ、オレ、身体乗っ取られちまったのか?! マジかよ! ああぁ、めっちゃ興奮しちまうぜぇ……♥♥)


「ん゙ん?! ……は? えっ……? ちょっ、ちょっと待て! 貴様は何を言い出すのだ?!」


 アルファは、予想外の展開に困惑した。まさかこの人間は、肉体を乗っ取られたことに悦びを感じているのか?! 理解不能だ! なんなのだ、こいつは?!


「貴様はマゾヒストなのか?! こんな状況で喜ぶなど、頭がおかしいのではないか?!」


(頭がおかしいのは、言われなくても分かってるよぉ。オレね、乗っ取り系のシチュエーションに、めちゃくちゃ興奮するんだよねぇ♥)


「そ、そうなのか? ……いやいや。しかし、これは現実で、貴様は今、寄生生命体である私に支配された状態にあるんだぞ? もっと危機感を持つべきではないのか? それにだな、貴様が私に逆らおうとすれば、家族や友人の命が危険に晒されることになるんだぞ?」


(逆らう気なんて、さらさら無いって! オレの身体使って、いろいろやってくれよぉ……。んん゙っ、やべー! なんかオレ、超ドキドキしてきたんだけど! あぁ、早くチンポ扱きたい!)


「な、なんだと?! 貴様は本当に何を考えている……、な、なんだ股間が熱くなってきたぞ? いや、熱いというより疼いているような……」


 アルファは自分の意思とは関係なく、下半身の一部分が熱を帯びていくのを感じた。その部分は徐々に肥大化していき、やがてズボンを押し上げて、中からニョキリと竿の先端が顔を出した。頭の中では、理性では抑えきれない未知の感情が渦巻き、得体の知れない衝動となって溢れ出してくる。


 彼は急いで、近くにあった公衆便所に駆け込んだ。そして、個室の扉を勢いよく閉めると同時に、ジャージを下着ごと一気にずり下ろした。その瞬間、巨大な男根がブルンと跳ねるように飛び出し、割れた腹筋を打ち付けた。


「こ、これが、人間の雄の性器というものなのか……? 大きいな……。猫や犬とは比べ物にならん。しかし、なんだってこんなことに? どうにか、これを鎮めて元に戻さねば……」


 アルファは必死に意識を集中させて、股間にそびえ立つイチモツを、通常サイズに戻そうとした。しかし、いっこうに治まる気配がない。それどころか、さらに硬くなり、ドクンドクンと脈打つたびに大きさもまた増していく。ついには、亀頭の先から透明な液体が滲み出てきた。


 他者の肉体を乗っ取れたことが、気が遠くなるほどに嬉しい──。そんな感情は、これまで覚えたことがなかった。だが今、彼の頭の中はその思いでいっぱいだった。洪水のように押し寄せる幸福感と背徳感で、乗っ取ったばかりの脳内が、ドプドプと溢れる脳汁で満たされていく。


「はぁ、はぁ……。身体を乗っ取るというのは、嗜好が変わっただけで、これほどまでに気持ちの良いことへと変わってしまうのか。なんて素晴らしいんだ……、癖になってしまいそうだ」


 他の動物の身体を乗っ取ったときには得られなかった、圧倒的な多幸感。それが、今は全身を包み込んでいる。全裸になって、奪い取った肉体のすべてを舐め回すように確認する。血管の浮き出たボリューム感のある腕、胸板から肩にかけての筋肉、割れた腹筋、丸太のように太くて長い脚、引き締まった臀部。褐色に焼けた肌からは、興奮のあまり玉のような汗が噴き出し、ムワリと雄臭い匂いを放っている。そうして全身を観察していると、改めて肉体を乗っ取ったことを実感して、さらに強い快感を覚えてしまう。


「フー、フー……、この気持ちはどうすれば治まるのだ?」


 【浪川翔】の肉体を完全に掌握したアルファだったが、未だに自分の身に何が起きているのか、うまく理解できずにいた。ただひとつ分かることは、この肉棒を扱いて射精したいと、宿主が強く思っているということだ。寄生生命体は、分裂によって増殖する生き物なので、自慰行為やセックスといった概念が存在していない。そのため、翔の脳内を覗き見て、人間としての知識を手に入れても、いまいちその発散法が分からなかったのだ。


「仕方ない。ここは、宿主の記憶に頼るしかないか……」


 アルファはとりあえず、翔が今まで行ってきたオナニーの経験を思い出して、それを真似て行うことにした。


「あ……ああ、ちくしょう……。オレの身体、乗っ取られちまった……」


 寄生生物に、肉体を乗っ取られたと想定してのオナニー。身体を乗っ取られることに異常な興奮を覚える翔にとって、最も気持ちが昂る妄想である。他人から見れば、実際に寄生生命体が人間の身体を乗っ取っている現状で、何をしているのかと突っ込まれるだろうが、今の彼らにとってその妄想は非常に効果的と言ってよかった。ただでさえ硬く猛っていた肉棒も、さらに太くなって反り返り、並々と先走りが溢れ出し始めた。


(くっ……、なんなんだよこいつ……! オレの身体を使って、何をするつもりだ?!)


 一人で行うつもりだった芝居に、翔も飛び入りで加わってきたことで、より一層臨場感が増していく。アルファは、口元を歪めてニヤリと笑った。


「フハハハハ! 貴様の身体は、もはや私の……、いやオレのモノだ。お前の意識はやがて消え、この肉体は完全にオレのモノになる。その後は、オレの仲間たちがこの星に降り立ち、貴様の肉親や友人たちの肉体を支配していく。貴様の大切な存在は、すべて我々の手の中というわけだ。さあ、どんな気分なんだ? えぇ? 言ってみろ、人間!」


 アルファは高笑いしながら、股間で屹立したペニスを激しく扱き始めた。


(はうぅ♥ くそっ! ふざけんな! オレの身体はオレのモノだっ……。異星人なんかに乗っ取られてたまるものか! ……でも、なんでこんなに気持ち良いんだ……)


「くくく……、これが人間の快楽というものなのか。これは堪らないな……。我々寄生生命体には無かった、性器を刺激する感覚……、最高に気持ちが良いぞぉ!!」


 チンポを扱く手が、ずんずんと速くなっていく。肉体を乗っ取ったことによる悦び。そして、翔から伝わってくる肉体を奪われたことによる屈辱と怒り。他者によって自身の竿を擦り上げられることで得られる、未知の快楽に対しての戸惑い。それらが混ざり合って、得体の知れない高揚感へと昇華されていく。


「さぁ、オレに身を委ねるのだ。そして何もかも忘れて、楽になれ……」


(ぐぅぅ……。ちくしょう! いやだっ! 消えたくない……。助けてくれ……!!)


 言葉に出せば出すほど、アルファは【肉体を乗っ取る者】として、そして翔は【肉体を乗っ取られる者】としての感情が高まり、身震いするほどの快感が全身を駆け抜けていく。一糸纏わぬ姿であるにもかかわらず、体は火照り、顔は上気して、口からは喘ぎ声とともに熱い吐息が漏れる。陰嚢の中でグリングリンと暴れ回っていた睾丸が、竿の根元までせり上がり、腰の奥から何かが込み上げてきて、尿道の辺りが熱くなる。


「あ゙あっ、出るっ……、出そうだ……! オレの初めての射精──、精通する瞬間を目に焼き付けておくんだなぁ!!」


(あああぁぁぁぁぁーーーーーッ!!!)


 最大限にまで肥大した肉棒をドクンドクンと脈打たせながら、亀頭の割れ目から勢いよく飛び出した真っ白なザーメンが、便器の中にドプドプと注がれていく。幾度も幾度も玉袋がギュンと収縮し、大量の精子を吐き出し続ける。その間、翔の肉体はビクビクと痙攣し続け、まるで魂までもが搾り出されているような感覚に、二人とも心の底から酔い痴れた。


「ふぅ……、これが射精というものなのか……! なんとも気持ちの良いものだ。まだ、全身が震えているぞ。それにしても、なんて量だ。この肉体は、どれだけ子種を溜め込んでいたんだ?」


 肉棒の先端は未だにヒクヒクと震え、濃厚で粘りのある雄汁を垂れ流している。アルファはそれを指先ですくって舐め取ってみた。舌の上で転がすと、口いっぱいに広がる青臭さと苦味。はっきり言って不味い。だが、この肉体を骨の髄まで支配したことを実感すると同時に、この雄臭い匂いが鼻腔を通り抜けるたびに、どうしようもない幸福感に包まれてしまう。


(うわっ、不味い! ザーメンなんか舐めないでくれよ! で、でもなんか……、身体乗っ取られちゃった感があって興奮するかも……!)


「……貴様、本当に変態すぎるだろ」


 先ほどまでの翔の演技が本心だったのであれば、もう少し冷酷にもなれるというものだが、こうも意外な反応ばかりされてしまえば毒気も抜かれて、呆れ果てることしかできない。


 ようやく体の疼きが治まったのを確認すると、アルファは慣れた手つきで衣服を身に着けて、トイレの個室をあとにした。




(なあ、アルファ。オレにも、お前みたいな寄生能力、使えるようになれないかな?)


 翌日の体育の授業中、不意に翔がそんなことを言い出した。期待に胸弾ませているのが、嫌というほどにビンビンと伝わってくる。


「無理だな……、というのは建前で、できるようになるぞ。私の寄生体の一部を、貴様に分け与えてやればいいだけだからな。ただし、その代償として、貴様は私の命令に逆らえなくなるがな。それでもいいのか?」


 寄生生命体にとっては、宿主の肉体を奪うことこそが最大の目的だ。自身の肉体を分裂させ、複数体の生物の肉体を支配するケースもまれにあるが、己の分身体といえど、寄生した生物の精神や記憶に干渉することで個性が出てくるため、統率するのが次第に困難になっていく。そのため、分裂する前に核である本体の命令に従うように、分身は行動を制限されるようになるのだが──。


(それだけでいいの?! ヘーキヘーキ。他人に寄生できるようになるんなら、そのくらい全然オッケーっす!)


「……まあ、貴様ならそう言うと思ったよ。それじゃあ、始めるぞ……」


 こうして、翔に新たな力が宿ることになった。そして寄生能力を手に入れた瞬間、彼は自分の肉体になどなんの未練もない様子で、飛び出していった。一日も一緒に同じ肉体に同居していなかったアルファではあるが、彼が誰を寄生相手に選ぶのかは分かった。


 笛をピーピーと鳴らし、生徒たちの指導に熱を上げていた体育教師の郷田守(ごうだまもる)のほうを見ていると、突然彼がうずくまって苦しみ始めた。しかし生徒たちは、彼の指導に辟易としているため、アルファ以外の誰も彼が苦しんでいることには気付かなかったようで、郷田はすぐに立ち上がってまた笛を吹き鳴らし始めた。ただ、先ほどまでと違うのは、彼の顔がどこか喜悦に歪んでいるところだ。

 彼に興味のない人間なら誰も気付かないだろうが、予想も付いていたアルファには、彼に何が起きたのかが分かる。おまけに彼は片手をズボンのポケットに突っ込んで、明らかに勃起したペニスをその手で押さえつけ、時折思い出したかのように股間を撫で回しては、悩ましい吐息を漏らしていた。


「郷田先生、大丈夫ですか?」


 アルファは、おそらく翔が寄生したであろう郷田に近付いて、声をかけた。


「んっ?! おぉ、アル……あ~っと、浪川。大丈夫だぞ、ハハハッ……」


「体調が悪そうっすね。ちょっと、保健室に行って休んだほうがいいですよ? オレ、付き添いますから」


「そ、そうだな……。お~い、お前たち。すまんが、あとは自習にしてくれ──。……それじゃあ浪川、悪いが肩を貸してくれないか?」


「はい……。行きましょうか」


 アルファは、郷田の身体を支えながらゆっくりと歩くと、校舎内に入ってすぐのところで足を止めた。


「うまくいったんですか、先生?」


 郷田の肉体を翔が乗っ取ったのであれば、その言葉が何を意味しているのかは、容易に想像がつくだろう。案の定、郷田の厳つい顔がいたずらっ子のように歪むと、口元がほころんだ。


「……なんのことだ、浪川? まさか俺が、寄生生物に身体を乗っ取られて、操られているとでも思ったのか?」


「なるほど……。どうやら、いい感じに面倒くさい先生になったみたいっすね。じゃあ、こうしても問題ないかな」


 アルファが目を瞑って何事かを呟くと、郷田が大きな体を丸め、膝を地面に付いて倒れ込んだ。


「えぇーーーーーッ!! ちょっ、どういうこと?! なんだよ、これっ! 痛いっ、頭痛いから、アルファさん! 止めて! 助けてくださいッ!!」


 突如として口調が変わった郷田を見て、アルファはくつくつと笑いを堪える。


「どうしたんですか、先生。オレは、アルファなんて名前じゃないっすよ? それにしても、随分と可愛らしい声で鳴くんですねえ。普段からそんな風に素直だったら、もっと生徒たちにも好かれるんじゃないですか?」


「いてて……、お前なかなかドSな性格してるんだな、アルファ? 念願の郷田先生の身体乗っ取ったばっかだってのに、頭が爆発して死ぬかと思ったぞ!」


 頭を擦る郷田は、こっちに来いと手招きすると、体育教官室へと向かって歩き出した。今の時間帯、体育教師たちも常駐しておらず、幸い四時限目である体育の授業のあとは昼休みなため、体育教官室に人が入ってくることはないはずだ。


「それで、寄生のほうはどの程度うまくいってるんだ、郷田先生?」


 教官室の扉を閉めて、鍵をかけると、郷田はニヤリと笑みを浮かべてアルファの質問に答えた。


「うむ、バッチリだぞ。先生の記憶や性格なんかも簡単に読み取ることができるし、わざわざ演技なんかしなくても【郷田守】らしく振舞えるくらいだ。【オレ】がお前に乗っ取られたときと違うのは、乗っ取った瞬間、先生の意識が眠った状態になったってところだな。どうせなら、先生にも肉体を奪われるときに感じる、困惑や絶望感を味わってもらいたかったんだけどなぁ……」


 体験できなかった光景を頭の中で想像しているのか、郷田はその男らしい顔を歪ませ、ハアハアと荒い息を吐きながら、厳格な教師とは思えないような下卑た表情をしている。股間に目をやると、その中身がズボンを押し上げて、巨大なテントを張らせている有様だ。


「そんなことになってたら、そいつは間違いなく発狂していたと思うぞ……。貴様みたいな人間は、かなり特殊だからな。それにしても貴様は、なかなか寄生能力に長けているようだな。寄生生命体である私も、そこまで素早く完璧に、宿主の肉体を支配できる奴は初めて見たぞ」


「そうなのか? 褒められているみたいで嬉しい気持ちもあるが、能力がありすぎるっていうのも困りものだな。徐々に先生の心を屈服させていく楽しみがなくなってしまったからなあ……。まあ、それはあとで考えるとして──」


 おもむろにジャージを脱いでソファーに放り投げると、郷田は盛り上がった大胸筋をタンクトップ越しに撫で回し、乳首を指先で摘んで弄びだした。そして、もう片方の手で股間の膨らみを揉むように刺激を与え始める。


「ふぅ……。思っていた通り、やはりこの身体は素晴らしいな。【オレ】好みのデカい筋肉が付いているうえに、チンポまで特大サイズみたいだ。おっと、このままだと我慢汁でパンツがビショビショになってしまうな……。脱いでもいいよな?」


「好きにしろ。ただ、このあともその身体に宿っているつもりなら、貴様にはちゃんと授業をやってもらわなければならん。その身体で生徒たちの前で、【郷田守】らしく今までどおり真面目に指導してくれよ?」


「おう、分かってるって、ご主人様。記憶も問題ないからな、任せておけ……よっと」


 郷田がズボンとブリーフを一気に下ろすと、中からブルンと勢いよくペニスが飛び出してきた。我慢汁が飛び散るほどの勃起具合に、彼は思わず感嘆の声を漏らした。


「うっはぁ……♥ こんなにビンビンになっちまってる……。もう俺のチンポになったっていうのに、なんだか気恥ずかしいな……」


 彼は右手をそそり立つ肉棒に当てがうと、左手を陰嚢に添えて優しく撫で回し始めた。アルファはすぐに、その仕草が【郷田守】本人の癖であろうことに気付いた。おそらく、翔は郷田の身体に馴染みきったことで、自然とその動きをトレースしてしまっているのだろう。淫水焼けして黒光りする立派なイチモツの先端からは、トロリとした透明な液体が流れ出し、あっという間に亀頭全体を濡らしていく。


「ぬお゙ぉッ! これが先生の身体の感覚なのか?! はぅっ、ああっ……♥ さすがは乗っ取って手に入れた肉体だ! 自分の身体でシコるより、何倍も──、いや何十倍も気持ち良いぞっ♥♥ 乗っ取ったところを想像してのオナニーとは段違いだ!!」


 郷田の大きな掌に包まれた剛直が、小刻みに震えて快感に悶えている。顔は紅潮し、こめかみには血管が浮き上がっており、興奮の度合いが高まっているのが見て取れる。たくし上げたタンクトップと靴下以外は何も身に着けていない彼は、鍛え上げられた自身の肉体を舐め回すように見つめ、時折汗まみれになった腋に顔をうずめると、スンスンと鼻を鳴らしながら匂いを嗅いだ。


「すぅ~、はぁー、すぅ~、はぁー……♥ んんん゙っ! た、たまらん、この雄臭い匂い♥♥ どうやら俺は加齢臭を気にしていたようだが、とんでもない! 最高にセクシーじゃないかっ!! あぁ~、もうダメだ、我慢できないぃっ♥ イクっ、イッてしまうぞっ! 体育教師の【郷田守】、寄生生物に肉体を乗っ取られて、ザーメンぶっ放しちまいますぅ♥♥♥」


 腰を突き出してガクンガクンと激しく身体を震わせると、郷田は大量の精を解き放った。極度に興奮したことで、煮詰められたジャムのように凝縮された精子が、一度、二度、三度と続けて放出され、その都度、彼は野太く響く喘ぎ声を漏らした。ドクンドクンと巨大な肉棒が脈打つたびに吐き出されるその白濁液は、壁にバチャバチャとぶつかり、床一面に飛び散って、大きな染みを作っていった。


「ふぅ……、ふぅ……、ふぅ……、ふうぅ~……。ぬはああぁ、すごい量だ……。しかもこんなにドロドロに濃いのが、壁まで飛ぶなんて。これじゃあ、まるで射精を覚えたばかりの中学生みたいだな……」


 郷田は、全身から滝のような汗を流しながら、肩で息をしている。彼の足元では、黄みがかった大量の精液が溜まりとなり、そこから立ち昇る強烈な性臭が部屋中に充満し始めている。その匂いのせいか、はたまた彼の自慰行為があまりにも性的興奮を誘うものだったのか、アルファは無意識のうちにごくりと喉を鳴らし、制服のズボン越しに股間をまさぐっていた。




「んっ、はうぁっ♥ 何を考えているんだ私は……。こんな風に、男の痴態を見て発情するなんて……。くぅぅっ、なぜだ? どうして身体が熱くなるのだ……?!」


 他者の肉体を奪った者が、その身体を思うがままに操り、快楽に溺れる光景。翔の脳を使用して思考するようになり、翔の目を通してその様を観察していたためか、先ほどの郷田の豪快なオナニーが脳裏に焼き付いて離れない。肉体的にも優れている【浪川翔】よりも、さらに一回り近く大きな身体を持つ郷田。逞しく、精力に満ち溢れた体に、男らしい相貌。翔が郷田に以前から好意を抱いていたため、それに引っ張られている可能性は否めないが、寄生生命体としてもその肉体には魅力を感じずにはいられなかった。


「うぅん……。どうなってる? さっきまで校庭にいたっていうのに、いつの間に、俺はこんな場所に来たんだ……? そこにいるのは浪川か……? うおぉっ! なんだ、この恰好は?! み、見ないでくれ浪川っ、こんなみっともない姿の俺を……」


 アルファが戸惑っていると、不意に自らの醜態を恥じているかのように、郷田が消え入りそうな声で呟いた。十中八九、再び翔が『肉体を乗っ取られた状態の郷田守』を演じているのだろうが、こわばらせた顔で股間を手で覆い、こちらに切なげに訴えかけてくる彼の表情は、紛れもなく郷田本人にしか見えない。


「先生っ、そんなこと気にしないでください! オレが先生を助けてみせますからっ!!」


 愛しい。郷田先生が。キュンキュンと胸が苦しくなるくらいに、目の前の男が可愛くて仕方がない。翔の肉体が、芯からそう叫んでいる。


「すまん、浪川……。ありがとう、先生嬉しいよ。その……だな。どうやら、俺は寄生生物とやらに、肉体を乗っ取られてしまったらしい。そいつが言うには……、な、なんだとっ?! くっ……ケツに、チ、チンポをぶち込まれたら、俺の身体から出ていくそうなんだ。だから不本意かもしれんが……、俺の、その……ケツを犯してくれないか?」


 郷田は四つん這いになると、尻を高く上げながら片手で尻肉をグイッと持ち上げ、アナルを見せつけてきた。ボサボサに乱れ生えた縮れ毛の奥に隠れた窄まりは、物欲しそうにひくついている。彼の顔は教師とは思えないほどに怯えた様子で、演技にはとても見えず、どこか庇護欲を掻き立てられるような雰囲気さえ漂わせている。


「先生、いいんですか? オレなんかで?」


「構わんっ! 汚らわしいと思うかもしれんが、頼む! 怖いんだ。頭の中がドンドンおかしくなっていっちまってる。 このままだと、気が狂ってしまいそうなんだ……。早くしてくれっ、俺の心がもう持ちそうにないんだよ、浪川ぁ!!」


 常に堂々とした態度の郷田が、涙目になって声を震わせている。半勃ちになったチンポはヒクヒクと揺れ動き、先走り汁を垂れ流しながら、刺激を求めて我慢ならないといった状態だ。


「わ、分かりました。じゃあ、いきますよ、先生……!」


 アルファは、郷田のどっしりとした腰を両手で掴むと、ゆっくりと自身のペニスを近付けていった。初めてのセックス。しかも男であり、体育教師でもある郷田との性交。だが、不思議と嫌悪感はなかった。むしろ、今すぐにでもこの男の肉体を犯したいとすら思えていた。

 竿の先が郷田のアナルに触れると、その穴はまるで餌を待ち構えていた魚のように、くぱっと口を開き、亀頭を飲み込んでいった。


「うお゙ぉッ♥ こ、これが男の……、ケツ穴にチンポを入れる感触なのかっ……♥」


 多少の抵抗感はあるものの、初めて性行為に使用される彼の直腸はズリュズリュと音を立てながら、肉棒を受け入れていく。おそらくは、寄生した翔が郷田の下半身の筋肉を操作し、弛緩させているのだろう。アルファは彼の上に覆いかぶさるようにして床に手を付くと、一気に根元まで挿入していった。


「ぐぅっ! き、気持ち良いぃっ♥ は、入ってくるぅぅっ! おおおっ、こ、これはすごいっ♥♥ すごいぞっ♥♥♥ 教師である俺のケツ穴に、生徒のチンポが入ってきてるぅぅ~~~~~っ♥♥♥♥♥♥」


 声を抑えつつも、野太く地鳴りのような郷田の喘ぎ声が、室内に響き渡る。張り詰めた肌には一瞬で玉のような汗が浮かび上がり、背中が小刻みに震え、その快感の大きさを表している。

 アルファも、翔の肉体を通して伝わってくる凄まじい快感に、思わず顔を歪めた。敏感になった肉棒が、熱のこもった粘膜で包み込まれ、キュウッと締め付けられる感覚。腰を前後するたびに、パンパンに膨らんだ亀頭のカリ首が腸壁でゴリゴリと擦られ、射精欲が高まってくる。脳髄が蕩けてしまいそうなほどの心地好さが全身を支配していき、気付けばアルファは本能のままに、激しくピストン運動を繰り返し始めていた。


「くふぅっ♥ 凄すぎるぅ! こんなの知ってしまったら、もう戻れないじゃないかぁっ! ああぁっ……、ちんぽっ、ちんぽっ! ちんぽが止まらんっ!チンポが気持ち良すぎてっ、頭がおかしくなるっ♥ んほぉっ、んほっ! ちんぽちんぽちんぽぉぉっ♥♥♥」


 郷田は獣のように吠え猛ると、自ら尻を振り始めた。その顔は快楽に溺れた雌犬そのもので、だらしなく開いた口からは舌を突き出し、唾液をダラダラと垂らしている。そのうえ、その姿はあまりにも淫乱で、いつもの威厳を備えた郷田からは、想像できないものだった。アルファの興奮は最高潮に達し、彼はさらに激しい抽挿を繰り返した。

 同時にさらに刺激を与えるために、郷田のバキバキに勃起したチンポを握り締め、扱き上げる。途切れ途切れに低い呻き声が漏れたかと思うと、彼の陰嚢がギュッと縮こまり、鈴口がパクパクと開閉を始め、絶頂が近いことを知らせてきた。


「先生っ! オレもう、イっちゃいます! 中に出します!! 先生の中にっ! 郷田先生っ♥♥♥」


「おひっ♥ ほひぃっ♥ イグッ! 俺もっ、イクぞっ! ちんぽからザーメン出るっ! 生徒に中出しされてっ、イッグゥウウーーーーッ♥♥♥♥♥」


──びゅるるるっ! どぴゅーっ!! ドクンドクンッ!! どぷどぷっどぷぅ!!!


 郷田が絶叫とともに、床に敷いたマットの上にビチャビチャと白濁液を撒き散らしたのと同時に、アルファもまた限界を迎え、彼の中で果てた。腸の中で、しゃくり上げるように脈打つペニス。煮え滾るような熱さのザーメンが、郷田の腹の奥底へと注がれていく。それでもまだ身体の熱が治まらないアルファは郷田に抱き付き、そのまま二人して横倒しになっても、何度も何度も股間を彼の尻タブに打ち付けた。

 寄生生命体でありながら、宿主である翔の肉体に染み付いた残滓に、意識を乗っ取られてしまったような感覚。アルファもまた、翔の影響で肉体を乗っ取ったり乗っ取られたりという行為に対して、フェティシズムを覚えるようになっていたのだ。


 余韻に浸る二人はしばらくの間、繋がったままの状態でいたが、やがてアルファがゆっくりと肉棒を引き抜くと、栓を失った郷田のアナルからゴポッと音を立てて大量の精液が流れ出した。郷田は仰向けになって息を整えていたが、その表情はどこか満足げだった。


「はぁ……はぁ……。ありがとうな、お前のおかげで助かったよ。教師だっていうのに、寄生生物に乗っ取られて、生徒にチンポはめてくれって言うプレイ──。お前も興奮しただろ、アルファ?」


 ニマニマと笑みを浮かべながら話しかけてくる郷田に、アルファは呆れつつも同意せざるをえなかった。彼の行動が演技だと予想していたのに、次第にのめり込み、彼とともに心の底からその状況に酔い痴れてしまったのでは弁解の余地もない。


「先生。さっきも言いましたけど、オレはアルファなんて名前じゃなくて浪川ですって! これからは、先生が【緒方守】を演じるときは、オレも【浪川翔】に成りきることにしますから!」


 寄生生命体である自分が、乗っ取る対象である人間の翔に一本取られたような気がして、つい言い返そうとしたが、そのくらいしか返す言葉が見つからなかった。


「ハハハ、悪かったな、浪川。こんなに気持ち良かったら、お前も【乗っ取り・乗っ取られプレイ】にはまっちまうよな。先生にはお前の気持ち、痛いほど分かるぞ」


 丸太のように太い腕を組んで、ウンウンと頷く郷田。その股間は、再びムクムクと勃起し始めている。どうせまた、さっきの記憶を反芻して興奮しているのだろう。呆れ果てたアルファは、目を瞑ってムフフと笑う彼の頭を軽く叩いた。


「いい加減にしないと、昼飯食う時間無くなっちゃいますよ、先生。さっさと後片付けして、戻りましょう!」


 郷田は、スマンスマンと言って、手を合わせている。翔の身体でいるせいか、それともおかしなフェティシズムに目覚めたせいなのか、郷田の一挙手一投足がひどく愛らしく見えてしまう。我慢できずに彼の胸に飛び込んで顔をうずめたアルファに、郷田は一瞬驚いた様子だったが、すぐにその大きな手で優しく頭を撫でた。



***


「何度も聞くが、本当に私と一緒にこの身体の中にいていいのか?」


 帰り支度をして学校の廊下を歩いていると、アルファがぼそりと呟いた。


(いいんだって。オレはさ、根っからの【乗っ取られフェチ】だから、お前に身体を乗っ取られてる状態が一番興奮するんだよ)


 アルファがオレの身体を乗っ取ってから、かれこれ一か月近くになる。郷田先生の身体に寄生したオレは、数日間先生に成りきって過ごし、そのまま【郷田守】として生きるかどうか迷った末、自分の肉体へと舞い戻った。

 先生の体や顔はオレの理想だし、あの身体での【乗っ取られプレイ】はめちゃくちゃ興奮する。でもずっと先生でいると、産まれてからずっと【郷田守】だったような錯覚に陥ってしまって、新鮮味が薄れて飽きがきそうだったからだ。それに何より、先生の記憶があって問題なく教師として振舞えても、高校生の自分が毎日教師の真似事をするのは、精神的にキツかった。


 と言うわけで、オレは普段はアルファに肉体を乗っ取られた状態で過ごし、時折他人の身体に寄生しては能力の向上を図ったり、いろんな人の【乗っ取られプレイ】動画集を作って楽しんでいる。


「お~い、浪川っ! ちょっと……、ちょっと待ってくれ~!」


 校舎の玄関口まで来たところで、後ろから声をかけられた。振り返るとそこには、息を切らせた郷田先生の姿があった。相当急いで走ってきたのか、顔は汗だくで、ポロシャツも汗でうっすらと透けてしまっている。相変わらずエロイ。


「どうしたんすか、先生? そんなに慌てて」


「まあ、いいからいいから……」


 言葉を濁した先生のあとを仕方なくついていくと、先生はオレを体育教官室に押し込んで、モジモジとし始めた。顔は赤らんで、息遣いも荒く、明らかに様子がおかしい。


「そ、その……だな……。浪川、いやアルファでも、どっちでもいいから、また俺の身体を使ってくれないか……?」


「ええっ?! またですか、先生?」


 アルファが思わず叫んだ。


「う、うむ……。恥ずかしながら、浪川に身体を乗っ取られてから、あのときの感覚がずっと忘れられなくてな……。想像しただけで心臓がバクバクして、チンポが勃っちまうんだ。このままじゃあ、とてもじゃないがまともに教師生活を送ってられん! ちょこっとでいいから、俺の身体を乗っ取って一発射精してくれ、頼む!」


 頭を下げ、手を合わせて顔の前で拝み倒す郷田先生。先生がこんな風になってしまったのは完全にオレの責任なので、言うことを聞いてあげるしかない。

 と言うのも、オレが先生の身体から自分の身体に戻ると決めたとき、先生の頭の中身を少しだけ書き換えてしまったからだ。具体的には、オレとアルファの関係性を刷り込み、周りにはばらさないようにしたうえで、先生もオレみたいに肉体を乗っ取られることに興奮する変態だという風に認識を改めさせたのである。


 そのせいだろう。郷田先生は、オレほどではないが、それに近いレベルの【乗っ取られフェチ】になってしまったようで、これまでにも先生が乗っ取りの催促をしてくるたびに、オレはそれに応じてきた。


「オッケーですって、先生」


 アルファがオレの返事を口にしたのと同時に、オレは先生の中へと飛び込んだ。勝手知ったるなんとやらというやつで、もはや先生の身体を乗っ取るときは、先生を苦しませることなく一瞬で終わらせることができる。


「よし、乗っ取り完了っと!」


(んおお゛ぉ~~、来た来たぁっ♥♥ 身体がまったく言うことをきかんこの感覚、何度味わってもたまらんっ!!)


 俺はチンポがムクムクと鎌首をもたげ始めるのを感じながら、股間をまさぐった。寄生能力を得てから、警察官や消防士、ラガーマンや柔道家の身体など様々な男たちに寄生してきたが、やはり一番しっくりくるのは、この【郷田守】の肉体だ。

 体育教官室に備え付けられた鏡の前に立って、ポージングを決めた自分の姿を眺めてみる。身長は190センチ近くあるうえに、体重100キロを超える大柄で筋肉質なガタイ。そして雄臭さたっぷりのこの顔は、相変わらず惚れ惚れするほどカッコいい。


「やはり、この顔と体は素晴らしくて心地好いな。こういうのを、実家に帰ってきた安心感って言うのか? まあ、【オレ】はまだ一人暮らしもしたことないが……っと、それじゃあ浪川。仕事を終わらせたら車で迎えに行くから、家で待っててくれ。今晩は俺の家で、保健体育の授業の補習だ。今週末は嫁も子供たちも実家だから、たっぷりとヤリまくれるぞぉ!」


 玄関口でアルファを見送り、職員室へと向かう。郷田先生が、家に帰ってからのことを想像してワクワクしているのが伝わってくる。俺もついついそれに同調してしまい、ビンビンになってしまったチンポを、ズボンのポケットに突っ込んだ手で抑え込んで、ギクシャクと階段を上る。

 アルファも平静を装った顔をしていたものの、あれでなかなか乗り気だから、内心では俺たちと同じ気持ちに違いない。


 体育教師の肉体を乗っ取り、乗っ取られた自分の肉体とセックスをする。そんな普通ではありえなかった、非現実的な日々。

 そんな毎日を過ごしながら、オレと異星人の乗っ取り・乗っ取られライフは、これからも平和に続いていく──。


(了)

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