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 平日の午後、マンションの家賃を振り込むため、俺は近くの銀行へとやってきていた。高校の体育教師という職業柄、平日に銀行を訪れることは珍しいが、今日は創立記念日で休日だったのだ。


 銀行内はそこそこの人で賑わっていた。ATMコーナーも長蛇の列ができており、俺もその最後尾に並ぶ。手持無沙汰で辺りを見回すと、タンクトップ姿で筋肉を露出した人や、ジャージなどの運動着姿の人が多く、熱気を感じる。というのも、近くには有名な体育系の大学や大手のスポーツジムがあるからだ。俺も体育大学出身で、体育教師ということもあって肉体には自信があるのだが、俺と同じくらいかそれ以上のガタイの人も多くいる。

 カウンターの中を見ても、ジム通いをしているのか、スーツの上からでも筋肉質なのがわかるほどの体格の行員がチラホラいる。俺も久し振りにジムに通ってみるかなどと考えていると、順番が回ってきた。


 家賃を無事に振込み、ATMから吐き出されたキャッシュカードを財布にしまって出口へと向かおうとした時だった。黒い目出し帽を被り、大きなボストンバッグを抱えた男たちが、自動ドアの前に立ち塞がっていることに気が付いた。


「テメエら、動くんじゃねえ!」


 強盗だ──。そう認識すると同時に、銀行内にいた客たちが悲鳴を上げる。一人の男がカウンターへと向かい、銃を行員に向けて何事かを告げると、銀行のシャッターがけたたましい音を立てて下り始めた。男の一人がカウンター内に入り、二人が入り口に立ち、残りの二人は人質たちとなる客たちを一か所に集めていく。銀行強盗たちは皆、銃を携えているため、反抗しようとするものは一人もいなかった。

 カウンターの中では、命令された何人かの行員が、他の行員たちに目隠しとなる布を巻き付け、腕を紐で縛っている。そして俺たち客もまた、目隠しと拘束を受け始めた。




 数分後、俺を含めた人質たちは皆、暗闇の中にいた。強盗たちは周到で、目隠しだけでなく、耳栓を付けさせて音まで遮断していた。不安な気持ちは拭えないが、これほど手際が良い強盗たちだ。金さえ受け取れば、人質にも被害なく解放されるだろう。俺はそんな風に思いながら、ただ時間が過ぎるのを待っていた。


 それからどれくらい経っただろうか。突如、腕を掴まれ強い力で引っ張られた。

 殺される! 思わず身を固くして抵抗しようとしたが、こめかみにゴリゴリという感触を与えられれば、言うことを聞くしかない。俺は大人しくついていった。やがて、足を止めて手が離れた気配を感じて少し──。


「んぶっ、んんっ?!」


 いきなり口の中にドロリとした液体を注がれてしまった。甘苦い薬のような味が鼻腔にまで広がり息苦しさを感じたが、背中を強く叩かれて思わず飲み込んでしまった。その瞬間、俺の下腹部が熱くなり始めた。


(なっ……なんだこれは、媚薬?)


 思考能力が低下していく感覚を覚えた直後、拘束が解かれ、目隠しと耳栓も外された。眩しい光に目をしばたたかせている間にも下腹部の疼きは増していき、股間が大きく膨らんでいくのを感じる。ようやく視界がはっきりとしてくると、俺と同様に拘束を解かれている人たちが立っているのに気付いた。

 彼らの対面には、おそらく強盗犯と思われる男たちが、まるでペアを作るように立っている。おそらく、というのは彼ら全員が銀行に入ってきた時に被っていた目出し帽を、脱いでいたからだ。なぜ顔を晒したのか不思議に思っていると、俺の隣にいた男性が声を上げた。


「あんたら、いったいどういうつもりだ! なんで、俺たちに素顔を見せやがったんだ?!」


 三十代くらいの男性で、短髪に厳つい顔つき。たぶんスポーツジムの会員だろう。着ているシャツを、はち切れんばかりの筋肉が盛り上げている。ドスの利いた威勢のいい声を出した彼だったが、どうやら彼も俺と同じように薬を飲まされたらしく、股間のあたりを手で擦りつけながら、ハァッと熱い吐息を漏らしている。その姿を見た対面の強盗犯が、ニタニタと笑いながら彼に近付いていき──、あろうことか彼の唇に吸い付いた。


 突然の出来事に、目を丸くした厳つい顔の男性はビクンと体を震わせ、されるがままになっていたが、数秒後には蕩けたような表情を浮かべ、自ら舌を突き出してキスを続けるようになっていた。男同士の濃厚なキスを見せつけられ、他の客たちも困惑する。だが、なぜか嫌悪感は一切なく、むしろ皆、興奮すら覚えていた。


「なあ、お前もやりたいんじゃねえのか?」


 不意に話しかけられて振り向くと、俺の対面にいた強盗が笑みを浮かべながら、こちらを見ていた。坊主頭に、鋭い目付き。いかにも悪人面で、俺の勤める高校にもいるような、落ちこぼれの不良に近い雰囲気を醸し出している。学生時代から真面目に運動に力を入れてきた俺にとっては、最も苦手とするタイプの人種だ。

 その男の股間は、ズボンの上から見てもわかるほど勃起しており、今すぐにでも行為に及びたいと言わんばかりの状態だった。


 気持ち悪い──。そう思った俺は、ゴクリと唾を飲み込みながらその股間を見つめると、吸い寄せられるように彼の元へと近付いていった。


「お前のような犯罪者なんかと……、やりたいに決まっているだろう」


 そう言ってから、自分の言葉にハッとする。何を言っているんだ俺は。こんなところで、こんな状況だというのに。しかも相手は男で、百歩譲ったとしても魅力的でも何でもない、犯罪を犯すクズのような男だ。そう思い、慌てて離れようとしたが、強盗犯に強く肩を抱かれた。体格でいえば、明らかに俺のほうが勝っている。なのに体が動かない。彼を求める感覚に俺の脳が、体が支配されようとしている。腰に手を回され、ズボンの下で勃起した股間が触れ合い、生温かい肌の温度が伝わってくる。


 気持ち悪い──。再びそう思った俺は、自分から彼の唇へと自らの唇を押し当てた。マシュマロのような柔らかな感触。妻よりも、いや、これまでに付き合ってきたどの女性よりも魅力的な唇に、ドキリと胸が高鳴る。

 舌を絡めると甘い痺れと熱に、頭がボーっとしてきて、何も考えられなくなっていく。男は、俺と口付けを交わしながらも、片手で器用に俺のズボンを下ろしていく。すると、すでにビンビンにそそり立った俺のペニスが露わになった。それを見た彼はニヤリと笑うと、今度は俺を背後に押し倒して床に寝かせた後、自らもパンツごとズボンを脱ぎ捨てた。


「あっ……♥」


 ブルンと音を立てて飛び出した、強盗犯の太くて大きい陰茎を見て、俺は生娘のような反応を示してしまった。凶悪な顔つきに、大ぶりなイチモツ。だが、意外にもその竿は使い込まれていないのか、淫水焼けもあまりしておらず、教え子たちのそれを想起させるうぶな見た目である。

 そして、なぜかそれを目にしたことで、ますます自分の下腹部が熱くなるのを感じた。飲まされた薬の影響とはいえ、男のチンポに興奮するなんて──。


「ふぅっ、ふううぅぅっ……!!」


 鼻息を荒げ、俺は犬のように四つん這いになって、尻を振りながら催促をしてしまう。俺の肛門は餌を求める魚のように、雄の竿を求めてパクパクと口を開け閉めしている。早く挿れてほしい、あのグロテスクで不気味な、男のチンポを。めちゃくちゃにしてほしい、大嫌いなクズのような犯罪者に。


 そんな得体の知れない欲望で、頭の中を埋め尽くした俺の硬いアナルを、強盗犯は舌で優しく舐め回しながら解し始めた。初めて感じる柔らかな感触に、身体の芯が熱くなり、チンポが悦びでブルブルと震える。

 やがて十分に解れたところで、ついに待ち望んだ肉棒が、ゆっくりと俺の中へと侵入してきた。俺のケツの穴を蹂躙し、征服し、服従させてくれる、気色の悪い男のチンポが。カリ高の太い陰茎が腸壁を擦り上げる度に、背筋にゾクゾクとした快感が走るなか、俺は強盗犯に対して暴言を吐き続けた。


「男のケツにチンポを入れるなんて、気持ちの悪い変態野郎が! さっさと俺の中に出せよ、この犯罪者がぁ……!」


 自分でも驚くほどの罵倒を吐きながらも、肉体は真逆に強盗犯の肉棒を求め、彼のピストンに合わせて俺の腰も動き出す。俺の意思とは無関係に、勝手に体が動いてしまっている。

 強盗犯も嬉々として俺の身体を貪り始め、次第に二人の呼吸が合っていく。首筋を舐められながら、乳首を弄られ、同時に敏感になった竿を扱かれる。男に感じさせられている、しかも嫌いなタイプの相手に。そんな嫌悪感と屈辱感が、なぜかさらに俺の感度を高めていく。


 肛門が、腹の中が熱い。男の竿に内臓をえぐられる感触がたまらない。顔が火照り、汗が噴き出し、口の端からは溢れ出した唾液が垂れ落ちる。男根の先端が、何度も何度も腹の奥をノックし、その度に俺のチンポから先走りが飛び散っている。

 もう何が何だかわからないくらい、頭の中がグチャグチャになっていく。強盗犯に後ろから突かれながら、自ら激しく腰を振る。快楽に屈服しきった醜態を、他人に見られるのが恥ずかしく、悔しい。だが、その恥辱がさらに俺の興奮を掻き立てる。ああ、気持ち良い、イキそうだ。そう思った瞬間だった。


『警察です。この周りはすでに私たちが包囲しています。大人しく投降しなさい』


 突如、銀行の外から聞こえてきた声に反応し、思わず体がビクッと震え、腰の動きが止まった。今の声は警察官のもの。助かった。

 男に犯され絶頂に達しようという、この訳のわからない状況を打破してくれる存在が現れたのだ。俺は安堵の息を漏らした。しかし──。


 強盗犯の腰の動きが一段と早くなり、一気にフィニッシュへと向かっていく。まさかこいつ、警察に包囲されてなお、このまま俺の中で射精するつもりなのか!? そんなの嫌だ。男の俺が、しかも教鞭をとる立場の俺が、チンポをはめられてケツの中に出されるなんて絶対ダメなのに──。

 頭ではそう思っているのに、体はそうではないのか、肛門がキュッと締まり、より一層彼のチンポを求め続ける。ケツの中の肉が、男のチンポに合わせた形に変わっていく。


 そして次の瞬間、強盗犯のイチモツがドクンと脈打ち、大量の精子が俺の奥へと注がれていった。


「ああ゙っ……♥ ん゙っ、ふぅううん……♥」


 全身を痙攣させて果てると同時に、今まで生きてきて一番気持ち悪いはずの感覚に、幸福を感じている自分がいた。清廉潔白の人生を歩んできた自分の肉体が、犯罪者によって汚されていく。妻と結婚して以来、女性とも浮気をしてこなかった俺が、男のザーメンを体内で受け止めている。それをなぜか今の自分は、心のどこかで悦んでいる。

 そんな自分に対する嫌悪で心が張り裂けそうになった俺は、涙を流しながら意識を手放した。




「う、うぅ~ん……」


 尻に違和感を覚えながら、俺は目を覚ました。【俺】の尻の穴に【強盗犯】のチンポが刺さっている。


「くふっ、ハッハッハ──」


 我慢しきれずに、笑い声が口から漏れてしまった。男らしく野太い笑い声。俺の好みの声だ。

 周りからも、同様の下卑た笑い声が聞こえてきた。それらは、どれもが強盗犯たちに犯されていた人質たちが上げたものだった。


 俺たちは、挿入されていた陰茎を、微かな呻き声を上げながら引き抜くと、一か所に集まった。体育教師の俺の他は、ジム通いをしていると思われる体格の良い行員に、先ほど威勢よく声を上げていた三十代くらいのマッチョな男、それと体育大学の学生と思しき筋肉隆々な体つきの二人だ。俺たちは互いに目配せすると、声をひそめて話し合い始めた。


「今回も上手くいったようだな。あとは予定通り、何事もなかったように後始末をして、人質の振りに戻るぞ」


 その言葉で全員が──、初めて顔を合わせる男たちはうなずくと、身なりを整え直し、元居た場所へと散らばっていった。




「犯人は全員確保しました。怪我人はゼロとのことです」


 銀行内に警察官の声が響き渡る。俺たちがセックスの痕跡を消し、再び目隠しと紐で自らを拘束したのとほぼ同時に、警察が突入してきたのだ。強盗犯たちは皆、上の空といった様子で、あっさりと身柄を確保されてしまった。

 行員と客たちは、全員目隠しと拘束を解かれ、ホッと胸をなで下ろした。その横を強盗犯たちが手錠をはめられ、警察官に連れられて外へと出ていく。彼らは一様に虚ろな表情で、「違うんだ……」とうわ言のように呟いている。その哀れな後ろ姿を見送った俺たち五人は、俯いて肩を震わせながら、必死に笑いを堪えていた。




 強盗事件から数日後の休日。強盗犯たちに犯された俺たち五人は、マンションの一室に集まり、顔を合わせていた。あの日、初めて出会った男たち。肉体はそうであっても、その中身は俺を含め全員が入れ替わっている。


 だが、それに気付く者は誰一人としていない。友人や家族ですらも。肉体交換をしたことで、脳味噌も入れ替わった俺たちは、新しい身体の記憶だけでなく、性格や仕草までもトレースできている。わざわざ演技をする必要もないほどに、彼らそのものに成りきれるのだ。すでに俺も、以前の自分とは思考や話し方は、まったく違うものに変化していた。


 五人は壁に大きく備え付けられた鏡の前に立つと、おもむろに身に着けていた衣服を脱いで全裸になった。そして、改めて新しく手に入れた自分の裸体と、互いの身体を見つめ合う。


 さすがは、選りすぐった男たちの身体といったところか。皆、筋骨たくましく、顔のタイプもそれぞれ違うものの、男前ばかりである。

 だが、そんなジム通いをしている面々にも劣らない、肉付きの良い俺の新しい身体。男らしくもあり、女子生徒にも受けの良い精悍な顔は、毎朝鏡で見ていてもついつい惚れ惚れとして勃起してしまうほどだ。


「どうやら今回の入れ替わり後も、特に問題なく過ごせているようだな」


 俺がそう言いながら微笑むと、他の四人も笑顔を浮かべて首肯する。


「おう! 記憶もバッチリ手に入ってるおかげで、職場でも問題なく働けてるし、同僚にも怪しまれてねえよ。問題があるとすりゃあ、この身体の性欲が強過ぎて、仕事中ずっとムラムラしてることくらいだな。朝からシコシコ、大変だぜ」


 マッチョな男が、股間に持っていった右手を上下に動かしながら苦笑する。


「オレたちが入れ替わったこいつらは、スポーツ推薦で大学に入ったやつらだったみたいで、うまく部に馴染めるかが心配だったんすけど、体が自然と動いてくれて……。これなら何の問題もなさそうっす」


 大学生と身体を入れ替えた男たちが、互いの顔を見合わせながら頷いた。


「それにしても、若い肉体ってやつは素晴らしいっすね。学生の運動部ってのは、こんなに激しいトレーニングしてたのかよって驚いたんですけど、難なくこなせちゃうんすからね。おまけに、チームメイトにはガタイの良い雄どもがいっぱいで、勃起しないように我慢するのが大変っすよ」


 こないだまでは、こいつらなんかとは親子くらい年が離れてたっていうのに、と呟きながら、大学生が股間にぶら下げている立派な陰茎に手を添える。チームメイトの肉体を思い浮かべているのか、それとも新しい自分の肉体に欲情しているのか。あまり使い込まれていないであろうピンク色のチンポが、ムクムクと膨らんでいく。それを見て、マッチョな男が自分のモノを指差した。


「おいおい、俺のチンポはでかくなっても皮被りのうえにこんな小さいってのに、年下になったお前たちのほうが立派じゃねえか。羨ましいぜ」


「入れ替わる相手を選ぶ時は、チンポまでは見てる暇がないっすからね。でも、お兄さんのチンポもガタイとギャップがあって、すごくシコいっすよ」


 大学生はマッチョな男に近付くと、彼の皮を被った包茎チンポを撫でながら唇を重ねた。舌と唾液を交換し合い、いやらしい水音を立てながら濃厚なキスを交わす二人を横目に、俺も自分のチンポを触った。他の二人も同じように、自らのモノを弄っている。次第に息が荒くなってくると、誰からともなく身体を密着させ、互いに抱き合った。


「んっ……♥ はぁああっ……」


 マッチョな男の乳首を舐めながら、俺の口からは甘い吐息が漏れる。俺以外の四人の口からも同様に、喘ぎ声が上がった。互いに胸を揉みしだき、硬くなった肉棒を擦り付け、陰毛同士を絡ませる。五人の熱気が室内を満たしていく。


 肉体交換の直後は、いつもこうだ。新しい身体、それも若く健康的で好みの肉体を手に入れたことで、どうしても性欲を抑えきれない。脳味噌の中身もチンポも新しくなったせいで、オナニーの仕方でさえもこれまでと違ってくる。何もかもが新鮮なことばかりだ。

 俺たちはいつも、この瞬間が一番好きだった。全員の肉体が汗まみれで、精液臭い匂いを放っているが、それがまた興奮を掻き立てる。五人でチンポをねぶり合い、手淫し合うことで全身を快楽の波が襲う。


「んふぅう! イクッ、イグゥウウッ♥♥」


 俺が絶頂に達しようかというとき、横にいた行員が先に射精した。白濁色の粘液が床に飛び散ると、俺の手の中に握られていた学生のチンポも精液を吐き出した。すると立て続けに、三人目も果てる。


 最後に残った俺とマッチョな男は体位を変え、シックスナインの姿勢になると、互いのペニスを口に含んでフェラチオを始めた。先走り汁と唾液が混ざったものを飲み込み、舌先で裏筋を刺激し、どちらが先に果てるかの競争だ。俺もそろそろ限界を迎えそうだ。亀頭をしゃぶられながら玉袋を手で愛撫されると、尿道から熱いものがこみ上げてくる。


「出すぞぉおおおっ!!」


 マッチョな男が叫んだのと同時に、俺もまた絶頂に達した。その衝撃で口の中に頬張っていた陰茎が飛び出してしまうと、顔中に精液を浴びせかけられる。熱く濃厚な白濁液が顔面を覆っていく感覚が心地好い。

 射精の余韻に浸りながら、俺がぼんやりと天井を見つめていると、マッチョな男が体を起こして俺を押し倒した。そしてそのまま覆い被さってくる。


「お前の顔とチンポ、それに体も全部気に入っちまった。飽きたら俺と交換してくれよな、先生?」


「ああ、もちろんだとも」


 俺が答えると、マッチョな男がニヤリと笑った。



***


 こうして俺は、若くたくましい新しい肉体と、体育教師という存在を手に入れ、妻や子供までおまけで付いてきた。仮初めの時ではあるが、これ以上ないほど幸せで充実した毎日を送っている。


 夫が別人に肉体を奪われたなど露知らず、疑うこともなく体を許す妻に、チンポをぶち込むのは快感でたまらない。人の妻を奪ったという背徳感が、俺の心を狂おしいほどに満たしていく。男のケツマンコに出し入れしている肉棒を、この身体の持ち主だった男の妻は、ためらうこともなく受け入れているのだ。肉体交換に魅入られた俺が、興奮しないわけがない。


 明日は休日だ。家族が寝静まったら、また街に繰り出して、好みのガチムチ野郎と──。


 そしてもし、この肉体に飽きてしまえば、仲間たちと身体を交換すればいい。まだ、四通りの別の人生を歩むことができるのだ。

 自然とこみ上げてくる笑いを押し殺すと、俺は妻の奥深くにチンポを捻じ込んで、張り詰めた睾丸の中身を勢いよくぶちまけた。


(了)



以下、差分イラストです







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Comments

黒竜Leo

この様な集団のやり取りは本当に好きです! たぶん強盗たちの体も本人の物ではないと思いますが、そうやって一人また一人の体に入れ替わりたち替わり、色んな人生と体を楽しめるんでいいですね!

ムチユキ

ありがとうございます! 今の身体に飽きても仲間と身体を交換すれば、新しい人生が味わえますし、その身体もガチムチで男前なものばかりなので最高でしょうね!