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「あ~、ムカつくぜッ!!」


 道端にツバを吐いて悪態をつく高校生──、新開力也(しんかいりきや)が蹴飛ばした空き缶が、コロコロと転がって側溝の中へと落ちていく。


 スポーツが盛んな、A高校一年生のラグビー部員。だがその風貌は、部活に勤しむ新入部員に相応しいとはお世辞にも言い難い。高一にしては大柄なガタイ。金色に染めた坊主頭に細い眉。薄めの唇の上には無精髭を生やしている。そして制服のズボンの上から見てもわかるほどに、太腿は丸太のように太かった。

 そんな大柄な男が不機嫌そうに歩いているものだから、すれ違う人々は皆、慌てて道を空ける。


「ヒヒ、いらっしゃいませ……」


「ん、あれ?」


 あてもなく裏路地を歩いていたはずの力也だったが、気が付くと一軒の古ぼけた雑貨屋の前に立っていた。ショーウィンドウの中に陳列されている商品はどれも古くてボロく、とてもじゃないが流行っているようには見えない店構えだ。店内には座敷童かと見紛うほどに小柄な老人が、座布団に座って入口のほうを見ていた。


「おい、爺さん。ここ……何の店なんだ? こんな所に店なんてあったか?」


「ヒッヒッヒッ……。お若い方、ここは『万古屋』ですじゃ」


「マ、マンコ屋? やべえ名前じゃねえかよ! 大丈夫なのか、この店!?」


「ヒィッヒッヒッ、心配ご無用。ここはどんな品物でも取り扱う不思議な店。貴方様が欲しいと思う物はなんでも手に入りますぞぉ……」


「へぇ~っ、すげえじゃん……」


 普段から空気など読まない不良と言えど、関わっていい人間とダメな人間の違いくらいは察しがつく。この老人は間違いなく後者だと、一目見ただけでわかった。だけど不思議と興味を惹かれてしまう。力也は不審に思いながらも、ついつい吸い寄せられるように、店内へと足を踏み入れてしまった。



「おい、力也! やる気があんのかお前ッ!! たまに出てきたかと思ったら、またサボりやがって!」


「ちっ、うるせーなぁ……。ちょっと休憩してただけだろ……」


「だったらさっさと練習に戻ってこい!」


 力也が所属するラグビー部の監督である体育教師、赤嶺清吾(あかみねせいご)の怒声がグラウンド中に響き渡る。しかしチームメイトたちは誰一人としてそれを気にする様子はない。いつものことだと慣れているようだ。



「ったく、やってらんねーぜ。俺が何したっていうんだよ。なんであんな、知能を得たゴリラみたいなヤツが監督なんかやってんだよ!」


 結局その場からこっそりと抜け出した力也は、グラウンドに戻ることなく、校舎の裏庭にある焼却炉の横でタバコを吹かしていた。その力也のボヤキに反応して、「そうだ、そうだ」と同調してくれる仲間がいる。それはラグビー部のメンバーではなく、他の運動部の連中だ。皆、力也と同じく、スポーツ特待生という名目でA高校に入学した生徒ばかり。

 だがその実、影では【スポーツ特待生】は【不良更生枠】とも呼ばれており、高校側が力也のような中学時代に問題を起こした生徒たちを入学させ、学校の株を上げるために利用しているのではないかと噂されている。


「あ~あ、マジでクソみてーな学校だよな。こんなことなら中卒で就職したほうがマシだったかもなぁ……」


「まあまあ、そう言うなって。一応、全国的にも有名な高校なんだし、卒業さえすりゃあ大手企業の内定だってもらえるかもしれねえんだぜ。それにあと二年我慢すれば、推薦で大学にも行けるかもだし、そしたら可愛い彼女の一人や二人できるんじゃねぇか?」


「甘いっての! 元不良の俺たちに就職先なんてあるわけないだろ。それこそヤクザの下働きとかしか有り得ねえよ。そうなっちまったら、もう人生終わりだな……」


 生徒のうちの一人が自虐的に笑うと、周りにいた者たちは釣られて苦笑いを浮かべる。実際にそうかもしれない。その未来が彼らにもありありと想像できてしまったからだ。


「あ~~、クソッ!! なんか人生一発逆転みたいなことが起きてくれねえかな。例えば宝くじが当たるとかよ。そうしたらこんな学校、すぐに辞めてやるんだけどなぁ……」


 その言葉を聞いた力也は、思い出したように笑みを浮かべた。


「みんなで一発逆転やってみるか? ただし、学校は辞めれねえけどな」


 目付きの悪い瞼をさらに釣り上げた彼を、同じようにガラの悪い風体の生徒たちは、その厳つい顔を間抜け面に変えて見上げるのだった。



「おい、力也。どうした? 私をこんなところに呼び出して……。まさか、リンチでもするつもりか? ハッハァン、上等だコラッ!!」


 翌日、運動部の倉庫へと呼び出された赤嶺は、暗闇の中に力也以外の生徒たちが潜んでいることを察すると、余裕綽々といった表情を見せた。だがそれも一瞬のことだった。


「お前たち!花園経験者の私を舐めるんじゃないぞっ! さっさと出てこ……いぃッ……?」


 赤嶺の言葉が途切れるのと同時に、彼の目の前に力也が差し出したモノ。それは両端が蛇の頭の形をした、双頭ディルドだった。その蛇の頭がスルスルと独りでに動いて、赤嶺と顔を突き合わせる。

 トロンとした眼差しで、蛇の頭を眺める体育教師。そしてそれは、力也以外の生徒たちも同様だった。皆、蛇に魅了されたかのような虚ろな面持ちで、その場に棒立ちになっている。そんななか、チロチロと長い舌を出していた蛇は突如として跳ね上がると、赤嶺のぽっかりと開いた口の中へと勢いよく潜り込んだ。


「んごっ?! んぶおおぉぉ!! ……ブハッはあ……ハあぁ……」


 時間にして数秒。必死になってもがく間もなく、自身の口から飛び出たその蛇の形に、赤嶺は声を上げた。


「そ、その形はまさか……、わ、私のチンポ……なのかっ?!」


 色こそ変わらずに灰緑色のままではあるが、その蛇の頭の形は、正に赤嶺のジャージの下の股間に太々しく垂れ下がっているイチモツそのものへと変わっていた。カリ高でズル剥けの亀頭に、極太の血管が浮き出ている様までが忠実に再現されている。


「うわっ、すげえな! 本物そっくりじゃねえか!」


 その声に反応して逆の先端へと目を移すと、そちらもまた姿を別のモノへと変えていた。それは仮性包茎の力也のペニスに瓜二つだった。

 まるで鏡合わせのように、目の前の男たちの肉棒へと変貌を遂げた双頭ディルド。おもむろに下着を脱ぎ捨てた力也はそのディルドをひっくり返すと、赤嶺のペニスの形をしたその先を、ズプリと音を立てながらアナルの中へと押し込んでいった。


「おっ、おい、力也!! お前、な、な、何をしてるんだっ……?!」


 困惑する赤嶺の声など無視して、力也は担任教師であり監督でもある彼の肉棒の形をしたディルドで、自らの尻穴を穿っていく。皮を被った力也のイチモツは、その度にビクンと脈打ち、先端から透明の液を滲ませている。

 その様を見て戸惑っているのは、赤嶺だけではなかった。不良生徒たちもまた、前もって知らされてはいたものの、女好きである力也が、自身のアナルに不気味な異物を挿入していることに驚きを隠せない。しかし、うっとりとした表情で尻穴を弄る力也の姿を見ているうちに、彼らは股間にテントを張り、生唾を飲んで見入ってしまっていた。


「あっ、あああッ……。やべぇ……。この形……。監督のチンポ、俺のケツマンコにめっちゃ合ってるぜ……。くぅッ……。ふぐっ……。ほら、見てみろよ……。俺のももうビンビンに勃起しちまって我慢汁止まんねえよ、監督ぅ♥」


 教え子が──、しかも常日頃から自分に反抗していた生徒が恥辱に塗れた姿で、自分のチンポと同じ形をしたディルドで自慰をしている。止めなければ……。だが、その思いとは裏腹に、同じく下着を脱ぎ去った彼の手は、目の前の教え子のチンポにそっくりの蛇頭を掴み、自身の菊門へとあてがっていた。


(な、なんで……! どうして私は、こんなモノをケツなんかに挿れようとしてるんだ……?!)


 赤嶺は混乱しながらも、腰を前に突き出した。すると尻に密着したディルドの先端は、抵抗することなくゆっくりと咥え込まれていく。当然、ノンケである彼は排泄以外でその穴を使用したことはない。だというのに、まるで受け入れる準備が整っていたかのように、赤嶺の尻は異物を飲み込んでいった。


──ズリュズリュ、グチュブチュグチュゥッ……


「あひぃッ♥ やべえッ、監督のちんぽッ、スッゲェいいよぉッ!! おほっ、おほおぉぉ~~ッッ♥」


 不良高校生である力也が、見る影もない姿で嬌声を上げながら、激しくピストンを繰り返している。その目の前で、止めるべきであり、指導する立場でもあるはずの赤嶺もまた、力也と同じように顔を歪めて快楽に浸り始めている。

 ダメだ、このままではいけない。頭の中ではわかっているのに、赤嶺の手は止まるどころかさらに奥深くへと、ディルドを押し込んでいく。あまりの圧迫感で腸内が破裂してしまうのではないかと思うほどの不安感に襲われているのに、不思議とその感情すら快感へと変わってしまう。


「ふぅ……! ダメだ、ダメなのに私のケツが勝手に動いちまう! なんなんだこれは……! こんなの変だ! 変だっていうのにぃ……! ぬお゙ぉっ、おおお゙ッ!!」


 赤嶺の叫びに応えるように、力也のペニスの形をした双頭ディルドが、ブルリと震えて彼の前立腺を擦り上げる。教師として保っていた理性が、波に飲まれる砂の城のように少しずつ瓦解していく。女性しか愛してこなかった自分が、同性の──、しかも教え子を愛そうとしている。女性的なところなど全くない、いかにも不良然とした男臭い顔立ちに、高校生離れした立派な肉体。その体が赤嶺の方へと近付いてくる。


「か、監督ぅ……♥ 監督の体、こんなにエッチだったなんて知らなかったぜ……! んむふぅっ……、んちゅっ……!」


 力也が豊満な赤嶺の胸筋に吸い付くと、舌先を巧みに使って乳首を転がし始めた。同時に、双頭ディルドを上下左右に動かし、自身と赤嶺のアナルを犯し続ける。その度に、両者のペニスからは透明な液体が噴き出し、床を濡らしていく。右手では無骨な掌でズル剥けのチンポを扱かれ、左手で玉袋を揉みしだかれる。そんな力也からの責めを受けて、ついに赤嶺の顔を覆っていた、教師の仮面が剥がれ落ちてしまった。


「ふぬうぅっ、力也ぁっ! そっちばっかりじゃなくて、こっちもしてくれよぉ!」


 強引に力也の顎を引き寄せると、雄臭い顔同士を突き合わせ、濃厚な口付けを交わす。互いの唾液を口内でグチャグチャになるまで交換しながら舌を絡ませ合い、口元から溢れ出たヨダレは、頬から太い首筋を伝って流れ落ちていく。その間も、腰の動きは止まらない。二つの巨体の間では、極限にまでいきり立った肉棒がねっとりとした糸を引きながらぶつかり合っている。汗をかいて鼻が曲がりそうなほど臭う力也の身体を抱き締めながら、赤嶺は何度もキスを繰り返した。


「んぶぅ……、んむっ……。ぷはっ……。へっ、へへっ……。監督ぅ、俺たち両想いなんだな……。昨日までは監督のことなんて大嫌いだったってのに、この蛇頭のおかげで俺のどストライクになっちまった♥ 毛深くてでっかいゴリラみたいな体に、厳つい顔が堪らねえよぉ♥」


 赤嶺の唇から離れた力也の顔は、まるで恋い焦がれる乙女のような表情を浮かべている。そしてそれは、赤嶺も同じであった。


(ああっ……。私は何をやってるんだ……。こんなの間違ってるはずなのに、どうしてこんなにも興奮してるんだ……?! 妻も子供もいるのに、どうしてこんな……! 力也……、俺の可愛い力也っ♥♥♥)


──ズチュッ、ズリュッ、ヌプッ、グチュブチュゥッ!!


 淫靡な水音を立てながら、二人の動きが激しくなっていく。双頭の蛇が窮屈な穴の中を蹂躙するように、激しく出入りを繰り返す。その度に、二人は獣じみた声を上げて悦びに打ち震える。


「おっ、おおっ、おおおおッッ!! 監督ぅぅぅぅっ♥ イグッ♥ イ゙ッちまゔぅッ♥ おほっ、おほお゙ぉ゙ぉぉ~~ッッ♥」


「り、力也ぁぁぁっ!! 私もイキそうだっ!! くぅぅ゙っ、んぐお゙ぉぉ~~ッッ♥」


 二人の間に挟まれた二本の肉棒が一際大きく震え、パンパンに張り詰めた玉が、竿の根元までせり上がってくる。その中で大量に産み出された子種が、我先にと尿道を駆け上がると、パックリと開いた鈴口から勢いよく飛び出した。


──ドピュッ、ドビュルルルーーッ!!!! ブビュッ、ブビューッ!!!


 暴れ回る肉棒から噴水のように放たれた精液が、互いの肉体だけでなく顔までも汚していく。白濁した液体に塗れた二人は白目を剥き、快感のあまり涙や鼻水を垂らしながらも、幸せそうに蕩けてしまっている。その二人の口から、モワリと綿菓子のような白い塊が吐き出された。ふわふわと浮いたその塊は、赤嶺の口から力也の口の中へ、そして力也の口から赤嶺の口の中へと交換するように入っていった。



「お、おい、どうなったんだ? まさか、死んだり……してないよな?」


 白目を剥いて微動だにしなくなった赤嶺と力也を見て、生徒の一人が不安げに問いかけた。すると、まるでその言葉に反応したかのように赤嶺が目を見開いた。同時に、体を動かしたために肛門に刺さっていたディルドが、音を立てて床に落ちた。


「──ハッ! ハァッ、ハァ……すまん、心配をかけたか? ちょっと、意識を失っていたみたいだな。もう大丈夫だから、安心してくれ。私だ。私は【新開力也】だ」


 赤嶺はその大きな瞳をパチパチと瞬かせながら答えると、ゆっくりと立ち上がった。彼の股間では、萎えるどころかさらに大きくなったペニスが脈打っている。それを見た生徒たちは、ごくりと唾を飲み込んだ。


「えっと……。本当に先生は、力也……なんすか? その……、話し方が全然力也っぽくないんすけど」


 一人の生徒が、恐る恐るという様子で質問を投げかけた。その問いに対し、赤嶺はニタリとした笑みを浮かべると、両手で胸板を揉みしだき始めた。


「ああ、本当だ。恐らく脳みそが監督のモノになったせいで、口調が変わったんだろうな。私の胸筋はここまで大きくなかったし、乳首もこんなにデカくはなかったはずだ。それに、以前の私の腕も足も、こんなに毛深くて筋肉質じゃあなかったしな。だが、今はこれが私の本当の姿だ。信じられないか? なら、もっと信じさせてやろう。監督なら──、【赤嶺清吾】ならこんなことをしないはずだ」


 赤嶺はそう言うなり、床に転がっていたディルドを再び握りしめると、自らの尻穴に押し当てる。そして、躊躇することなく一気に腰を落とした。


「うおぉぉぉぉぉっっ!! また入ってくるぅっ♥♥ 太くて長い蛇頭が、私のケツの中にぃ……♥♥♥」


 再び訪れた快楽に身悶えしながら、赤嶺は激しくピストン運動を始めた。ズブッズブッという肉を穿つ音が狭い室内に響き渡る度、赤嶺の巨体が揺れ動く。そして、それと同時に彼の股間のイチモツもまたブルンッ、ブルルンッと上下左右に振り回されている。大量に射精してもなお大きく膨らんだままの玉袋も、まるで別の生き物のように跳ね回っている。その姿は、まさに淫乱なゴリラそのものといった有様だ。そんな赤嶺の姿を目の当たりにして、先ほどまで怯えていた生徒の顔には次第に喜色が滲み始めていた。


「ま、マジで監督と体が入れ替わっちまったのか、力也?! ひゃーっ! こりゃスゲェぜ!」


「ああっ、そうだとも! 私の体、好き放題にしていいんだぞ! ほれっ、このムキムキの腹筋とか、太い脚なんかどうだ? んん~~? ラガーマンのチンポも触ってみたいだろう?」


「うおぉっ、マジっすか!? やったぁっ!!」


 赤嶺の言葉を受けて、一人の生徒が歓声を上げながら飛びついた。赤嶺の丸太のような太腿に手を伸ばし、撫で回すように触れていく。その手つきはいやらしく、時折指先が股間に触れそうになることもある。しかし、彼はそれを拒むことなく、むしろ自分から擦り付けるようにして、その手を誘導していく。そして、とうとう我慢できなくなったのだろうか。嬉々として喘ぎ声を漏らし始めた。


「ぬ゙ぅっ♥ どうやら私のそこは敏感みたいだ♥」


「ちょ、ちょっと待ってくれよ! 俺も、俺にも早く触らせてくれよ! 先生、じゃなくて力也、頼むよぉ~」


 待ちきれないといった様子で、不良たちが我先にと、汗と精液塗れの中年の巨体の元へと群がっていく。皆一様に目を血走らせて、息を荒くしている。唇に吸い付き、乳首にしゃぶりつく。加齢臭の漂う肌を、鬱蒼と毛の生えた腋を舐め回していく。互いの身体を弄り合う彼らの姿は、もはや教師と生徒の関係というよりも、発情期の獣の群れのようである。


「んぶちゅ、んん~~っ♥♥ ははっ、可愛い奴らめ♥ ほら、順番に来い。全員まとめて可愛がってやるからな。んおっ、おおおぉぉっ♥ そこだ、もっと強く吸ってくれぇっ!! そうそう、上手だぞ。次はお前だ。よし、その調子だ。そのまま口の中で転がしてくれ。おふぅ……! 気持ち良い……! 今度は、こっちをお願いしようか」


 赤嶺は生徒たち一人ひとりの要望に応えながら、彼らに自らの肉体を貪らせる。そして、自らもまた彼らを貪っていった。教鞭を執る立場となった今、教え子たちと肉体を交える行為は背徳的で、同時に途轍もない快感をもたらしてくれる。脳汁がドバドバと溢れ出し、快楽の波が神経を伝って全身に広がっていく。


(ふぅっ♥ ふうぅっ♥♥ さっきまで不良のガキだった【俺】が、妻子のいる教師になって、生徒に全身舐められながら、チンポを扱かれている。なんという背徳的な行為なんだ……! 【私】はとんでもない変態教師だっ!! ああ、堪らん……♥)


 ゾクゾクとした興奮を覚えた赤嶺は、体を震わせた。その震えが伝わったせいで肛門に入っていたディルドが再び抜け落ち、その刺激によって再び大量の白濁液を吹き出してしまう。ズリュズリュと、肉を中から抉り取られるような感覚。身を捩らずにはいられないほどの激しい悦楽。そして、それがもたらす圧倒的な解放感。それらの全てが赤嶺の脳髄を刺激し、さらなる多幸感を与えてくれる。


「おごぉぉぉっっ♥♥♥ イグゥッ、イッグウウウッッッ!!!」


 赤嶺は絶叫しながら、激しく達してしまった。ビュルビュルと止めどなく鈴口から飛び出し続ける精子。蜜を求める蟻のように、それに群がる生徒たち。その光景をぼんやりと見つめながら、【新開力也】は【赤嶺清吾】へと完全に生まれ変わった事実を噛みしめるのだった。



「それじゃあ私はこれから監督会議に行ってくるから、お前たちサボるんじゃないぞ!」


 【新開力也】が【赤嶺清吾】となってから一か月。当然ながら、肉体が入れ替わるなどという超常現象に気付く者などいるはずもなく、彼は体育教師として、そしてラグビー部の監督として毎日を過ごしている。今現在の【新開力也】といえば、かつて体育教師であったことなどすっかり忘れ、日々ラグビー部で汗を流している。性格はややマイルドになったものの、不良であることには変わりはない。だが、双頭ディルドを使用した影響で男好きになってしまった彼にとって、むさくるしい雄で溢れるラグビー部はまさに楽園そのもの。部活をサボることはなくなり、かつての自分──、赤嶺監督の言うこともよく聞くようになった。今では立派なラグビー部員の一員だ。


「お疲れ様っす、監督!」


「おう、おつかれ! 今日の練習も頑張ってたじゃないか! えらいぞ、力也!」


 ワシワシと金色の坊主頭を撫でてやり、ご褒美とばかりにハグをしてやる。汗と土で汚れきった赤嶺のラグビーユニフォームからは、濃厚な男の匂いが立ち込めており、鼻腔を通じて力也の脳髄を刺激する。その匂いで、彼の短パンの中のイチモツはギンギンに勃起していた。



「おっ、赤嶺先生も今来たところですか?」


 会議室の扉に手を掛けた巨体の男性。年の頃は赤嶺と同じくらいで、マワシ一丁にサンダル履き。それにジャージを肩から羽織っただけの彼は、相撲部の監督だ。赤嶺よりも汚れたその肉体からは、見ただけで匂いが伝わってきそうなほどである。


「えぇ、お疲れ様です。相変わらずエロいですね、先生♥」


 赤嶺が彼の尻肉を鷲掴みにすると、彼もまた負けじともっこりと膨らんだ赤嶺の股間を揉んできた。互いに相手の恥部を愛しそうに弄り合いながら、二人は淫靡に微笑み合う。


「ははっ、それはお互いさまですよ。今日も楽しみましょうね、赤嶺先生♥」


 ガラリと扉を開けると、そこには既に三人の男性が待ち構えていた。いずれもたっぷりとした筋肉で覆われた、屈強そうな男たち。彼らはそれぞれ、野球部、サッカー部、柔道部の監督なのだが、その三人は会議室の床に敷かれた白いマットの上で下半身を無防備な状態で晒し、互いのペニスをしゃぶり合っていた。その周囲には、彼らの肉棒から吐き出されたであろう精液が飛び散っている。


「おっ、やっと来たな! 待ってたぞ、二人とも♥」


 一番年嵩で四十代前半の野球部監督が、野太い声で快活に話し掛ける。五分刈りのごま塩頭。顔中に刻まれた深いシワが印象的で、日に焼けて全身赤銅色の肌にはピッタリとアンダーシャツが張り付いており、鍛え上げられた肉体美を強調している。


「すみません、少し遅れてしまいました。待たせてしまったみたいで……」


「いえ、大丈夫ですよ。自分たちが早すぎただけなんで」


 そう応じたのは、柔道部の監督だ。角刈りに糸目という強面な見た目に反し、性格は温和でのんびりした口調である。年齢は赤嶺と同じく三十代で、まだまだ現役バリバリといった感じだ。野球部の監督とは正反対で日には焼けてはいないが、はだけた柔道着の隙間からはむっちりとした分厚い胸板が覗いており、鍛え抜かれた足腰も見事なものである。ただ二人の姿を見ただけでこの先のことを考えて興奮してしまっているらしく、早漏なのも相まって、大きな掌で押さえた亀頭からはビュクビュクと精液が漏れ出している。


「いやぁ、赤嶺先生は本当に良い身体してますよね。特にそのデカイケツ。堪らないなぁ♥ 僕のチンポ、もうこんなになってるんですよ。ほら、見てくださいよ!」


 そう言って赤嶺を誘惑してきたのは、サッカー部の監督である。この中では一番年下で、顔の系統も四人とは違い、甘いマスクのハンサム系だ。爽やかなスポーツマンタイプには見えるが、その実、中身はとんでもない変態野郎だ。彼は赤嶺のことを尊敬していると言って憚らず、隙あらばセクハラを仕掛けてくるのだ。今も赤嶺の分厚い体を背後から抱き締めると、両手で乳首を摘んでいる。


「お前……、また本来の体の持ち主の影響を受けてるぞ。まったく、サッカー部の監督は酷い野郎だったんだな。女子生徒から今まで訴えられてないのが不思議なくらいだぞ」


 呆れたように、野球部監督が溜息を吐いた。それを聞いてか、サッカー部の監督は慌てて弁解する。


「ま、待ってくださいよ! このくらいのボディタッチ、海外なら挨拶みたいなもんじゃないですか。ねぇ、赤嶺先生?」


「なら、オレもこのくらいしても良いですよね?」


 赤嶺とともに部屋に入ってきた相撲部の監督が、赤嶺の短パンの中に両手を潜り込ませると、大きな桃尻を円を描くように撫で回し始める。二メートル近い身長。長めの髪をオールバックに撫で付けたその顔は、ぽっちゃりとしてはいるものの精悍で、まるで仏像のように穏やかだ。しかしその一方でその手の動きは大胆かつ繊細であり、指先で赤嶺の肛門を絶妙に刺激してくる。


「うぉっ♥ いきなりケツの穴なんて触ってくるんですか!? まったく、みなさんガッツキ過ぎですよ!」


 驚いたような声を上げつつも、赤嶺は短パンの中で悪戯をする彼に抵抗はしない。むしろ自ら腰を突き出し、彼の股間に自分のモノを擦り付けるようにして快感を得ようとする有様である。そんな淫乱な反応に気を良くしたのか、相撲部の監督はさらに激しく彼のアナルを刺激し始める。そしてついにその長く太い中指を、彼の尻穴へと突き入れた。


「ああっ♥ 入ってくるぅ♥ 先生の指、太いぃ♥」


 ズブゥッと音を立てて、一気に根元まで押し込まれた極太の指。腸壁越しに前立腺を圧迫され、赤嶺は思わず歓喜の声を上げながら、地面に膝をついた。


「すごいっすね、赤嶺先生。まだ指入れただけなのに、チンポガッチガチですよ? やっぱり先生も、僕たちと同じ変態なんだ♥」


 嬉しそうに呟くサッカー部の監督の尻には、すでに野球部の監督のチンポが挿入済みであった。彼はそのままの体勢で、赤嶺の股間を見つめている。


「はあぁ、赤嶺先生のデカマラ、相変わらずすごいですね♥ 見てたら我慢できなくなってきましたよ。自分、しゃぶらせてもらいますね♥」


 いてもたってもいられなくなったのか、柔道部の監督は柔道着を脱ぎ去ると、膝立ちになった赤嶺の前で四つん這いになり、目の前でそそり立つ肉棒を口に含んだ。同時に、サッカー部の監督は、自身のイチモツを赤嶺の眼前に差し出す。


「じゃあ、赤嶺先生は僕のをお願いしますね♥」


 尻の穴を激しく掘られているサッカー部監督のチンポをしゃぶりながら、相撲部監督の太竿と大きな金玉を揉みしだき、柔道部監督に自身のイチモツを頬張られる。赤嶺の肉体は、三人の男性教師によって完全に包囲され、責め立てられていた。


「んふっ、んん゙っ……んっんっんっん゙~~っ♥」


 厳つい顔をだらしなく緩ませ、鼻の下を伸ばして舌先から唾液の糸を引きながら、赤嶺は喉の奥で喘ぐ。全身から噴き出した汗が飛び散り、床のマットや、赤嶺を囲む教師たちの逞しい肉体に降りかかる。室内にはむせ返るような雄の体臭が充満し、男色巨漢体育教師たちの発情したフェロモンがムンムンと立ち込めている。

 まだ生徒たちが校内に残っている時間に行う、男同士の濃密なセックス。子供たちを導く存在であるべき教師という立場での淫らな行為が、彼らの背徳的な欲望をいっそう掻き立てる。


 彼らは皆、力也と同じように教師たちの肉体を、双頭ディルドによって奪い取った元不良たちだった。一か月前の力也と赤嶺の入れ替わり後、不良たちは一人またひとりと、各々が所属する部の監督と肉体を交換していった。知力も体力もまだ未熟だった肉体から、成熟しきった男性へと器を入れ替えたことで得た、彼らの悦びと興奮は凄まじかった。加えて、学生時代に全国大会を経験したこともある教師たちの体力と性欲は、ありあまるほどだった。

 新しい肉体を余すことなく堪能し、新しいチンポでオナニーをする。それだけでもこの上ない充足感で満たされてしまう。であれば、同様に肉体を入れ替えた者同士でのセックスはより格別で、深い快楽を得ることができて当然と言えよう。


「ああっ♥ 昨日の夜は嫁にチンポを突っ込んでたっていうのに、今はケツをガン掘りされて感じてるなんて……! ああっ、気持ち良いっす! もっと僕を犯してくださいぃ♥♥」


「俺も妻とは毎晩セックスしてるってのに、先生たちのケツを犯してるほうが興奮しちまうぜ!」


「自分も、嫁さんとのセックスより、先生のチンポしゃぶりながらシコシコするほうが、ずっと気持ち良いです♥ ああ゙ぁ、イクッ! イキそうだ!」


「んちゅっ、んむ……ふうぅ♥ オレも奥さんとのキスより、先生方とのベロチューのほうが最高に感じますよ♥ 汗臭くて汚いおっさんの身体、大好きで頭がおかしくなってしまいそうです♥♥」


 肉体を入れ替える前──、不良高校生だった頃は彼女が欲しいだのなんだのと言っていたというのに、屈強な肉体を持つ教師となった今は同じような逞しい男性との性行為に溺れてしまっている。双頭ディルドに魅了されたあの日から、不良少年たちの心はすっかり壊れてしまっていたのである。もはや元の彼らに戻ることはないだろう。今、こうして肉欲に狂っている自分たちの姿こそが、本当の自分なのだと信じ込んでいるのだから。


「「「「「ああ゙っ♥ イ゛クッ、イッちまう゛ぅぅぅぅぅ♥♥♥」」」」」


 五人の男の野太い声が重なり合い、雄の汗と体臭と精液の匂いで湿り切った部屋中に響き渡る。五本の極太の肉棒が盛大に震え、男たちの竿の先から大量のザーメンが噴出する。精悍な顔に、熱い口内に、締め付ける腸内に、そして豊満な大胸筋や腹筋の上に、次々と白濁液が降り注ぐ。


 そんな男たちの盛り上がった筋肉を伝い、床に湖のように広がった白い精液溜まりを、双頭の蛇が舌をチロチロと出して舐めていた。


(了)



以下、差分イラストです






なぜか作った毛無しバージョン





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Comments

黒竜Leo

良い体が手に入れた元不良、運がとても良いですね! 他の監督さんも気になる!

ムチユキ

僕の妄想の中では他の四人の監督も、格好良くてガチムチで素晴らしい体の持ち主ですからね! なので僕も気になります! 笑