克服し解除したと思った淫紋を引きずりだされ…… (Pixiv Fanbox)

強さとしては、それほどのものではなかった。ただ、大きいだけ。

動きも鈍く戦略性も何もない攻撃を繰り返し、私を捕らえようと触手を振り回すだけの淫魔だった。

しかし大きさに準じた頑丈さと強烈な淫気を放っていたことは少々問題と言えた。とはいえ近づかなければ脅威はない……はずだった……

ともに戦っていた退魔師が一瞬退避するタイミングを見誤ってしまった。咄嗟に炎をぶつけるものの、頑丈さ故に退けることはできず、ならばと退魔師を突き飛ばし、かわりに攻撃を受けてしまった。

それがあまりにも致命的なことになるとは知る由もなく……

大きな体躯の触手によって私の体はまるでおもちゃのように吹き飛ばされた。しかし完全ではないにしろ防御はできたからダメージは最小限にできた。

そう、衝撃は、抑えることができた。

しかし、まとわりついた淫魔の強烈な淫気までは防げなかった

その淫気を受けたことによってなのか、解除し二度と浮かび上がることなどないと思っていた、かつて淫魔に刻まれた刻印が再び腹部に浮上し活性化したのだ。

そのせいで私は一気に力を失い、強制的に低出力モードへと変異させられ、先程まで余裕で避けられていた触手の一撃をもろに受けてしまった。

本来の防御力なら大したダメージにもならなかったはずなのだが、低出力状態になっていた私にはその一撃はあまりにも重くすぐに立ち上がることができなかった。

それでもその場にとどまることは危険だと理解しているために無理矢理に体を動かそうとしたのだが、逃げる猶予をもらうこともできず触手に絡め取られ、そのまま私は淫魔の体内へと取り込まれてしまった。

そうして待っていたのは、激しい快楽責……というわけではなかった。が、強烈な淫気を放つ存在そのものに加えて、媚毒を針触手で無理やり注がれてしまったために、性感を無理矢理に引きずり出され、快楽の熱が体を駆けずり回り蝕んでいく。

「ふぐっ、うっ♥　ぐ……っっっうっああああああ！！！？！？」

逃げる力を失っている今できることと言えば、歯を食いしばって快楽に飲まれないようにする程度なのだが、そんな小さな抵抗をあざ笑うかのように、淫魔はすでに自己主張を始め肥大化していた淫核へと針を付きたて媚毒を注ぎ、より大きな弱点へと仕立て上げてくる。

拒むことのできない私は声を抑えることもできずに無様に悲鳴を上げて腰を浮かせてしまった。

「はぐぅっっ♥！？！？？」

その瞬間、ぞりゅりゅりゅりゅりゅっと肥大化した淫核がブラシ状になった触手に擦り上げられる。視界が一瞬にして白に染まると同時に腰を中心に性感が爆発したような錯覚を覚える。

体が勝手に強張って絞るようにぷしぷしと淫らな蜜を吐き出し、触手を汚してしまう。

それを恥ずかしいなどと思う余裕もなければ、何度も何度も触手は淫核をこそぎ上げ私を快楽の坩堝へと引きずり込んでいく。

「あお！？　あ♥！？　あはぁ！？　あ、ああっあぁっぁぁぁぁ！！？」

体裁を保つこともできないまま磨かれるたびに嬌声を吐き出させられ、腰を跳ね上げ蜜を撒き散らされてしまう。

ほんの一手、かつての敗北の印を再び引きずり出されただけで、淫魔の手に堕ち、何もすることを許されないままに快楽に屈服させられてしまう。それはいつぞやの敗北時と同じことであるならば、このまま大人しく受け入れる訳にはいかないと、無理矢理に力を解放しようとした。

「────ぅあっ？！♥　あ、ぐっ！？　あっ♥　あああああ！！♥」

しかしその瞬間に、淫魔は私の耳に触手を挿入し、胸をいじりながら、淫気を注ぎ込んだ。

すでに限界を超えていると言ってもいい状態だった私が追加の淫気になど耐えられるはずもなく、ただただ重ねられ強烈になった快楽に翻弄され、まるで電流でも流されたように体をバラバラに引きつらせた。

「あ────が────っっ────────っあぁ────ぁ────────────っ♥」

目を見開き口を開き涙をよだれを撒き散らし、責められる胸からは母乳を撒き散らし、壊れたおもちゃのようにカクカクと腰を跳ね上げ、潮と蜜で触手を汚しメスの香りが淫魔の体内に充満していく。

意識はある。だが、思考をすることができないほどの快楽に頭を体を満たされてしまっている今、私にはもはやこの状況を打開することはできそうになかった。

仲間の退魔師たちが淫魔を倒してくれることを祈るばかりなのだが、最悪なことに淫魔は私を捕らえた後に、すぐに地下へと潜り移動をしていたらしい。

そのために、私が淫魔から救出されるのは実に数週間以先のことになるのだった……

↓文字なし

本当は11月11日を僕は勝手に触手の日としてるのでその日にUPしたかったんですが、最近なんか激烈に体調を整えられなくて時間がかかってしまいました……エロス提供したいいいいいいい ('､3_ヽ)＿