捕獲二十八日目 (Pixiv Fanbox)

ついに眷属の卵が生み出されるほどに成長した。

こいつの力を存分に吸った眷属がどれほどのものとして生まれるのか楽しみではあるし、なんならこの卵を私が食べたっていい。

何にしても私の戦力が今以上になることは確定した。

しかしこいつはこの状態になっているにも関わらず、卵を産まないようにと抵抗をした。力を散々に奪われ快楽を与えられているために無駄な抵抗ではあり、卵もすでに二桁になるほど辺りに転がっているのにもかかわらずだ。

本当にこいつの精神力は凄まじい。

だからこそこいつの力は美味なのかもしれない。

快楽を与えれば与えるほど、イキ狂えば狂うほど力は強く美味になる。がそれは

相手が正気を保っていられればという条件下でのこと。

普通なら最上級になる前に快楽に完全に屈し垂れ流しになる。そうなったら味は変わらない。なんなら不味くなりさえする。

だがこいつにはそれがない。

強くうまくなる一方だ。

なのにこいつは最早私から逃れることはできない、完全なる私の餌だ。

この力を喰らい続ければ恐れるものはなくなるだろう。

ならばこそもっと強くもっと美味にするために快楽を与え続けてやらなくてな……

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