【エロ文】魂換奴隷 第一話 《奪われた最愛、与えられたその肉体》 (Pixiv Fanbox)
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2020-04-17 14:27:26
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2022-09
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魔王の脅威に晒される世界。
その魔王を討伐する為に聖剣に選ばれし勇者。
その名は『イクス・カルバード』
女性の様だと評されるほどの美貌の、金髪の青年である。
確かに美しく華奢な肉体をしているように見えるが、その剣技、そして魔術の腕前は卓越したものがある。
そして何よりもその清らかな精神、平和と愛を信じるその心が聖剣に担い手として認められることになったのだ。
剣技、魔術、聖剣の三つだけ? いいや、信頼できる頼もしい仲間と、国で自分を待つ美しき姫を思う心で彼は魔王を無事に討伐することに成功したのだった。
勇者イクスは国へと凱旋し、仲間と共に賛辞の限りを受けた。
この国を、世界を救ってくれた勇者として、王から上級貴族の地位を受け取り、そして王国の同盟国たるエルフの国の姫、美しく、大陸の宝とまで言わる銀髪のエルフ・『ミリアム』との平和で暖かな日々が彼を待っている――――――。
――――――はずだった。
魔王を倒して数か月。
魔物の脅威は落ち着いたが、しかしながら王国に古くから根付く悪しきものの存在にイクスは気が付いたのだ。
それは人身売買、特にエルフを筆頭に亜人種たちを中心とした獣人女性たちを狙った人身売買が行われていることに気が付いたのだった。
エルフは元より、亜人の女性は総じて美しく、人間の欲望に晒されてきていたのだ。
「断じて許す訳にはいかないな……こんなことを……!」
魔王を倒したことで得た地位、名誉、それらを活用し、彼は人身売買を行っている悪党を根絶やしにすることを誓った。
彼は根っからの勇者であり、虐げられる弱者、それを放ってはおけない性質であった。
国で、いや、世界で魔王討伐の熱が冷めないうちから彼は動き出していたのだ。
今もまた、国から与えられた屋敷、大きな屋敷の自室で人身売買組織の情報を精査し、誰が裏で手を引いているのかなどを真剣に推理していくのだった。
その凛々しい横顔は美しく、女性の様でありつつも力強い意志が感じられた。
「イクス、どうですか? 調査の方は進んでおりますか?」
「! ミリアム……」
真剣に、仲間に集めて貰った資料などを読み漁るイクスの背後に近づくのは非常に美しく小柄な、身長140センチもないようでありつつ、大きな胸を歩く度に ”たっぷん❤ たゆゆん❤” と揺らす銀髪の超美人エルフのミリアムだった。
イクスの婚約者もである彼女は、まだ結婚前であるが時折、イクスの屋敷に来ては使命を全うしても尚止まらない彼を気にかけていた。
非常に美しいミリアム、かきあげられた髪はさらりと零れて非常に滑らかである。
その顔も、美人揃いのエルフの中でも群を抜いた美人であり、意志の強そうな紺碧色の釣り目をしている。
全身から高貴なオーラを出す彼女は、大きすぎるおっぱいを恥じることもなく、胸を張る様に歩いてきた。
「ん、ああ、それなりに順調だよ。この件には色々な人物……貴族も関わっているので慎重に動く必要はあるけどね……」
「貴族が…………そう、ですか……。大丈夫、なのですか?」
「ミリアム……」
貴族と聞いて心配そうなミリアムに声をかけられたイクスは一旦資料を机において一息ついた。
自分のことを心配してくれている婚約者に対して、片手間で相手をしたくないという誠実さを見せる。
小柄な彼女の正面に立ち、彼もそう大きい方ではないが170センチほどの彼とミリアムの身長差は30センチ以上、彼女と視線を合わせるように膝を曲げて、紳士に、紳士な姿を見せた。
エルフ、亜人の女性は総じて小柄でもあり、彼はどんな相手にもこうして視線を合わせることを常としていた。
それがまた勇者イクスの人気と言うと俗っぽいが、尊敬を深く集めることに繋がっていったのだった。
そんな紳士的な振る舞いを見せながら優しく、柔らかな笑みを見せたイクスはミリアムの小さく、そした柔らかい身体を抱きしめた。
「心配してくれてありがとう……でも、大丈夫、私は勇者、だからね……キミには寂しい思いをさせるかも知れないけれど、もう少し我慢して欲しい」
「……大丈夫ですよ、私は……あなたのそういう、真っすぐで誠実なところに惹かれたのですから、それに―――」
ミリアムも優しい笑みを浮かべると、一旦言葉を切り、柔らかい唇でイクスにキスをした。
触れる程度の優しいキス。
しかし、二人にとっては愛情を確認する大切な儀式だ。
「―――エルフは長寿ですから、いくらでも待ちますわ❤ ですの、思う存分、人々、我らの同胞を救ってください❤」
「ミリアム……!」
自分のことをしっかりと理解してくれている伴侶に心からの感謝をイクスはしていくのだった。
まだキス以上の触れ合いをしていない清い関係ではあった。
ミリアムに「エルフにとって契りはとても大切なことなのです、命懸けなの……」そう言われては強要することもなかったし、イクスは彼女が覚悟を決めるまで待とうと決めていた。
性行為はしていなくとも、二人は深いところで繋がっているのだった。
―――。
――――――。
それから数週間したある日、イクスの最愛の妻であるミリアムが姿を消した。
消した直後に届いたのは映像を保存することが出来る宝珠(オーブ)だった。
そこには、意識を失っているのか倒れ、縛り上げられたミリアムの姿が映し出されていた。
そして、添えられた手紙には―――。
『親愛なる勇者 イクス殿』
『貴殿の美しき妻は私たちのほうで預からせて貰った』
『彼女を返して欲しければ今夜0時、我らの組織の資料を持って3番街の肉屋まで来ていただきたい』
『もちろん、このことを公表すればあなたの美しい妻は手足を切り落とし顔を焼かれて広場に捨てられることになるだろう』
―――という、最低な脅し文句が添えられていた。
イクスは自分の迂闊さを呪った。
彼は「相手が自分たちを目障りに思い刺客を放てばこっちのものだ、返り討ちにしてそこから根絶やしにしてやる」そう思っていた。
実際、この世界において単独で勇者イクスに勝てるものなどいない以上、そこに問題はなかった。
なかったが、自身の妻が、ミリアムが狙われるということは考えていなかったのだ―――。
「クソっっっっ!!!」
―――イクスは相手への怒りと、不甲斐ない自分への怒りで机を叩いた。
木製の大きな机はそれだけで ”べきべき!” と音を立てて真っ二つに叩き割れた。
正義の為であったとしても、ミリアムを危機に晒したことを悔いながら、イクスは絶望の中を過ごした。
ミリアムのことを思えば誰にも相談することは出来ずに、イクスは約束の時間を待つのだった。
「権力を持つ貴族が関わっているのはわかっていたけれど……こんな手段に出るとは……!」
王国内での貴族の力は非常に強い。
特に、代々国を支える最上級の貴族たちはそれぞれ街を国から与えられていてそこの領主として君臨している。
ある種、それぞれが国の主であるかのような権力を有しているのだった。
そんな大きな相手を敵に回しているのは理解していたが、こんな実力行使に出るとは、とイクスは焦り、不安、怒りの感情に支配されていた。
そして、深夜になり、言われた通り誰にも言わずに、奴隷売買組織の全容を暴くための資料を全て持って王国3番街、1番街が貴族の屋敷の並ぶ区画であり、3番街は店の並ぶ商業の中心地区、そこの指定された肉屋の前に向かっていった。
時刻は深夜、酒場も閉まっており、静まり返ったそこ。
「イクス様ですね? ようこそいらっしゃいました」
「……御託は良い、ミリアムは無事なのだろうな?」
そこに待っていたのはいかにもなフードの男。
男を前にイクスは気の弱い相手ならば気絶するような気迫を見せて迫った。
実際相手は、それなりの手練れであるようだが、一歩後ろに下がっていた。
凄まじい気迫に生唾を飲むフードの男は 「それはあなた様次第です」 と告げると手錠を見せてきた。
鉄で作られた非常に硬く丈夫なそれを 「念のために」 とイクスに付けた。
そして、彼の前を歩き、肉屋の中に入っていった。
ごく普通の肉屋に見えて事実、日中は普通に営業しているその店内にある秘密の階段をイクスを連れて男は降りていく。
「ここは…………どこに繋がっている」
「…………貴方様が探していた我らのアジト、その一つ、です」
「こんな、王国の3番街……中心地にアジトが…………」
男の答えにイクスは驚きの声を漏らした。
この国に深く根を下ろしていると思っていた人身売買組織ではあるが、まさか、3番街と言う王都の中心地にアジトがあるとは思いもしなかったのだ。
それはつまり、予想以上に組織は王国に深く、深く根を張っている証拠でもあった。
男に連れられて手錠をつけられたまま歩くイクス、階段を降りると広めの通路に降り立った。
その通路は広く、そして、自分が降りてきた場所以外にも階段があることを確認していく。
レンガで作られたその地下空間には、ところどころに高価な光石、自ら光を発する石が使われていて非常に明るい。
「……(相当に広い地下、貴族にしても相当上の、大臣級が関わっている可能性があるな)」
しっかりと作られた石造りの地下室。
通路の左右には部屋がいくつもあり、かすかに女性のすすり泣くような声も聞こえてきていた。
一貴族がここまでの規模の地下を作るなど不可能。
それは、イクスらの想定以上の ”上” が関わっていることを示していた。
敵の大きさ、厄介さを確認しつつも―――。
「…………(まぁ、このアジトは今日、崩壊させる……ミリアムに手を出したことを後悔させてやる……!!)」
―――イクスは怒りと闘志に燃えていた。
そして、しばらく歩いた後に案内された扉、フードの男は 「中でリーダーがお持ちです」 と告げて、そこを開いた。
光石で明るかった通路と違い、ランプにより照らされている薄暗い室内にイクスは警戒しつつも中に入り、まず目に入ったのは―――。
「ミリアム……!!」
―――意識がないまま手首に革手錠をつけられて、鎖で天井から吊るされている最愛の女性の姿だった。
意識はないけれど、生きてはいるのを呼吸で確認してイクスは安堵して一歩、無防備に室内に踏み込んだ。
もし、チャンスがあるとすればこの一瞬だけだった、しかし彼は最愛の女性の無事に気を抜いてしまい、ただ、ただただ何の気なしに一歩踏み出してしまったのだ。
その瞬間、声が響いた―――。
「「「術式解凍・展開」」」
「え……?」
―――その言葉と同時に床が光り出す。
イクスが視線を下に向けると石畳には複雑な魔法陣が描かれていた。
その魔方陣が起動していることに気が付いた時にはもう遅い。
「しまっ…………!」
瞬間、イクスはその場を飛び退こうとしたけれど、それも叶わずに彼は意識を失っていったのだった。
―――。
――――――。
―――――――――。
「ん……ぁ…………(ここ、は……?)」
イクスが目を覚ましたのは石畳の上だった。
クラクラする頭を無理矢理に起こして、妙に重い身体のまま上半身を起こせばそこはそんなに広くもない部屋だとわかっただろう。
光石が使われていて明るい室内、床に寝ていた自分、そして―――。
「よォ、目が覚めたかァ? 勇者さまよゥ?」
「!! あなたは…………!?」
―――部屋の対角側に置かれた椅子に座り本を読む人物を見てイクスは目を見開いた。
そこにいたのは浅黒い肌に灰色の短髪。
好戦的な表情を見せるそこそこ美形ではあるが、イクスの様の女性的ではなく雄としての強さを感じさせる―――。
「ユルツ王子……なぜ、あなたがここに……!!」
―――この国の正統なる王子であるユルツ、その人だった。
もちろんイクスとしては面識があり、式典でも何度も顔を合わせたし、酒を酌み交わしたこともある相手だった。
粗野ではあるが好青年と言う印象をイクスはユルツに持っていた。
「なんでって言われてもなァ、会いたかったんだろ、オレによ?」
「会いたい? …………っっっ! まさか、あなた……いや…………お前が……!!」
ユルツの言葉に一瞬だけポカンとするがイクスは即座に全てを理解した。
そう、彼が理解したとおり、ユルツ王子こそが王国に深く根を張る人身売買組織のリーダーだった。
詳しく説明するならば、かねてより上級貴族により運営されていた人身売買組織だが、それにユルツは目をつけて支配下においたのだった。
「おいおいおいおい、勇者さまよ、いくら何でも王子相手に”お前”は口が過ぎるんじゃねェかなぁ?」
「…………お前が過ぎるならば、貴様、が良いか?(……? なんだ、違和感が……?)」
イクスは、まさか王子が人身売買組織のリーダーだとは思いもしなかったが、これを好機と捉えていた。
部屋の中には自分と王子のみ、他に相手はいないし、意識を失う前に付けていた手錠もなく自由だった。
ユルツがそこそこ武芸を身に着けているのをイクスが知っていたが、自分の敵だとは思えなかった。
この場でウルツを捉えてそれを盾にミリアムを解放させ、組織自体を叩き潰す、そう決意し、即座に立ち上がり攻撃をしようとして―――。
”たっぷんっ❤”
「なっ!?」
―――身体が重く、動かないことに気が付いた。
違和感自体はあったが、それは気絶していたことや、その際に何かをされたのかと思っていたが、そんなんではなかった。
困惑するイクスを前にウルツは肩を揺らして笑っていた。
それは明らかに相手を、勇者を馬鹿にする笑いだった。
それにイクスは再び立ち向かおうとして―――。
”どたぷんっ❤”
「っ、なん、なんだっ……これっは、ぁ!?」
―――立ち上がろうにもロクに立ち上がれずに尻もちをついた。
その姿を笑うユルツ王子に「自分の身体を見てみろ」と言われて、彼は初めて自分の身体を観た。
「なに……を…………は……?」
ナニが起きているのか、呪いか、何か付与術でも食らったのかとイクスは自分の身体を見て、そして気づいた。
「なん、だ、これ、は…………?!!?」
イクスの視線に入ってきたのは、細くきれいな手で、指。
むっちりと肉付きの良い太もも。
そして、大きく、まるで身体のサイズに合っているとは思えない―――。
”たっぷん❤”
―――大きすぎるおっぱいだった。
自分の身体に何が起きているかも理解できずにいるイクスだったが、その彼の前に薄い水の膜が表れた。
それは初歩的な水の魔術であり、自分の姿を投影する水のカーテンを作り出して敵を惑わせるものだった。
それを使ったのはユルツだった。
彼は「しっかりと見ろよ」と笑っていた。
イクスはその言葉に逆らうことは無く、重い身体、尻もちをついた状態から上体を起こすだけで精いっぱいな身体を起こして水のカーテンを視た。
そこに映し出された自分は―――。
「ミリアム…………!?!?」
―――そう、イクス最愛の妻。大陸の宝とも言われる美貌のエルフ、ミリアムだった。
綺麗な銀髪に、尖っていて長いエルフ独特の耳。
意志の強そうなツリ目の翡翠色の瞳に、大きなおっぱい。
柔らかそうでありつつ細く、またムチムチした身体。
一糸纏わぬ姿であり、その綺麗でムチムチの身体をイクスは始めて見ることになった。
まだ性行為に至っていない関係だったために、妻の裸体を見たことは無かったが、彼女の顔を見間違えることは無い。
イクスが目を見開いて理解できないで呆然としていると、ユルツは指をパチンと鳴らし、それを合図に水のカーテンは消え去った。
「どォよ? 随分可愛くなったろ?」
「…………どう、いうこと、だ?」
ニヤニヤと笑う王子に、もっともな質問をする。
「どうって、まぁ、簡単に言えば魂の入れ替えだよ入れ替え、意外と簡単なんだわ、これ。ま、条件として”信頼し合っている”ってのがあるけどなァ」
「入れ替え…………」
呆然としながら自分のではない、最愛の女性のものである手を見つめるイクス。
ユルツの「まぁ、お前ら夫婦の信頼関係が証明されたってことを喜んで良いんじゃね?」などと笑う声など耳に入っていないようだった。
そして、しばしの沈黙の末に、イクスは怒りを滲ませた声を室内に響かせた。
「…………ミリアムの身体に何をした?」
「は? だからァ、お前の魂を、そいつに―――」
「そうではない!!」
やれやれとでも言うように肩を竦めつつ答えようとした王子の言葉をイクスは遮った。
その剣幕に首を捻り、「じゃあ、なんだよ?」とユルツは不思議そうな顔を見せて、それにイクス……美貌のエルフは怒りに顔を歪ませた。
「ミリアムの身体だ! 力が入らないっ! それに、身体が重くっ、ロクに立てもしないっ! 貴様、私を無力化させる為にミリアムの身体に薬か何かを使ったのだろう!? 絶対に、絶対に許さないっ! ミリアムの身体になんてことを!」
「あ~、なるほど、そゆことね……」
叫ぶような怒声に王子は納得したように頷いた。
そして、ことも無げに告げる。
「何もしてねェよ」
「…………は?」
「だからァ、なぁんもしてねーの、魂の入れ替えのみ、他にはなんも、薬も呪いもなし」
ハッキリと告げて 「必要ねーしな」 と零していた。
ユルツの言葉を信じるならば、力が入らずにロクに立ち上がることも出来ないこの身体が『ミリアムそのもの』だというのだ。
納得できないイクスは手足に力を込めて、ヨロヨロフラフラと立ち上がった。
「そんな訳があるか! こんな、っ! 立つだけで精いっぱいで、ぉっとっ! 直ぐにフラフラしてっ! まっすぐ立つことも、ぁ!」
まるで生まれたての小鹿の様に足を震わせながら立ち上がり、胸の重さでバランスを崩して結局石畳に座り込むイクス。
そんな、こんな身体が正常なんてありえないと噛みつくがユルツは笑みを浮かべていた。
「そんな訳ないって言われてもなぁ、実際そうなんだよ、エルフってのは、亜人(デミ)のメスもだがよ、どいつもこいつも背は低い癖に乳とケツがデカくて、ロクに身動き出来ないくらい筋肉がねェんだよ」
「う、嘘だ……! ミリアムも、他の獣人の女性も、しっかりと歩いていたぞ!」
伝えられる驚愕の真実を受け入れられないでいるようだった。
必死に反論しようと、震えながら再び立ち上がったイクスは―――。
「ミリアムは、いつも、こうして! 胸を張って…………ぁ…………え?」
「…………な?」
―――ミリアムのいつもの姿勢を思い出してそこで理解した。
重すぎるおっぱいで倒れないように背を逸らし気味に胸を張り、また大きくて重いお尻に持っていかれないようにバランスをとる。
まるでおっぱいを見せつけるような姿勢、いつもミリアムが、エルフが、亜人種のメスたちが取っていたその姿勢になると非常に安定することに気が付いてしまった。
「そん、な、まさ、か……」
「わーったろ? そいつらはなぁ、デカい乳を見せつけるみたいにポーズ取って初めてまともに立てんだよ、そーゆー生き物なんだよ」
「だって、こんな、全身プニプニで、胸がこんな重くて……これじゃあ……」
「家畜だってか?」
「!!」
ミリアムの身体になって初めて気が付いた事実に困惑して、つい漏れそうになってしまった言葉をユルツが代弁した。
それにハッとなり、「誰がそんなことを言うか!」と非難するが、イクス自身理解してしまったのだ。
ミリアム、エルフは全身贅肉プニプニで、胸をアピールしながらじゃないと歩行もロクに出来ない家畜人種だと。
気付いてしまったことを必死に隠して、ユルツに噛みつくがイクスが知らないエルフの事実はまだまだあった。
「くっくく、もっともっと、そいつらがどうしょうもない生き物だって教えてやるよ」
「なに、を?」
「売られて、家畜に、奴隷にされても仕方がない生き物だった教えてやるってんだよ」
「なっ!?」
その言葉にイクスは怒りを覚えた。
正義感の強い彼からしたら奴隷にされて仕方がないなんてありえない完成だったからだ。
その言葉に怒りつつも―――。
「……!(この身体のバランスも少し理解出来た……ユルツが油断している今ならば……!)」
―――身体はミリアムでも中身は勇者イクス。
身体のバランスを把握しつつあった。
力の入らない身体であったとしても、自分は立っていて相手は座っている以上、今とびかかれば勝機はある、そう判断していた。
相手の動きの隙をついて襲うことを決めた矢先にユルツが立ち上がろうとした、その一瞬をついて襲い掛かる―――。
「あ…………ぇ…………? は?」
「どうよ?」
―――つもりだった。
しかし、イクスは数歩近づいて、ユルツを見上げただけで動けなくなっていた。
いや、動けないだけならまだしも、イクスは理解が出来ない感情に支配されていたのだった。
「なに……なんだ……?(なんだ、胸が、ドキドキしている? それに、なんだ、身体の奥がたまらなく熱く、っ自然と内股になっていくっ……!!)」
「ウケんだろ? くっくくく……エルフってやつァどいつもこいつも……❤」
「な、なにを、貴様、ミリアムの身体に、なにを……!(胸の高鳴りが止まらない、なんだ、これは!?)」
ユルツの笑み、その顔を見上げるだけでイクスは頬が赤くなり目が潤んでいく。
それに本人はまるで理解できない、理解できないままに、本能が理解(わかって)いく。
「自分でもわかんだろ?」
「…………っっ!! 言う、な、言うなっ!!」
言われてしまえば戻れない。
知ってしまえばもう、何も知らない自分には戻れないと理解してしまった。
そんなイクスにユルツは一歩二歩と近づいて、自分を”見上げ”させた。
それでもう、イクスはハッキリと理解してしまった、自分が、ミリアムが、エルフがどんな生き物なのかと。
「男に、オスに見下されるだけで発情する劣等生物(オナホメス)、なんだよ、エルフや亜人のメスってのはなぁ」
「そんな、わけが……❤ ない……っ❤」
「カッカカカ♪ 内股で腰振ってて説得力ねぇよ、勇者様(オナホちゃん)❤」
ユルツの言葉の通り、イクスは大きな胸を揺らす様に、まるで見せつけてねだるようにして腰を揺らし、内股でもじもじしていき、その股間からは既に ”くちゅくちゅ❤” とエロい水音をさせていた。
見下されるだけで興奮する最低のオナホメスだと自分で証明し理解してしまうイクス。
彼はエルフが何故みんな気高く、亜人の女性が強気で快活なのかの理由をゆっくりと理解していた。
「……❤(そう、か、必死に虚勢を張らないと、意識を張りつめていないと、オスに服従してしまうから、なのか……❤)」
見下されているというだけで、興奮していく自分の最愛の妻の身体、目の前にいるのは人身売買組織のリーダー、王子でありながらもクズの所業を行う最低の男のはずなのに、憎しみや怒りよりも興奮が先立つことに困惑もなく、『当たり前』と認識しながら興奮してしまっていたのだ。
イクスはその興奮が薬や、何かで作り出されたものではないことを理解してしまっていた。
理解しながら、ユルツが目の前で自身のズボンを脱いでチンポを取り出すと、内股気味になっていたイクスの丁度目の前にそれがくることになった。
身長の低さはまさに、そういうことなのだろう。
目の前のチンポを目にした瞬間。
身体はミリアムでも、中身は男である勇者イクスのはずなのに―――。
”ぷしゃぁぁぁああ❤❤❤”
「ひっぃっ❤ な、にゃに、これぇえぇえ❤❤❤」
「はっははは! マジかよ、こんな淫乱なかなかいねぇぞ? チンポ見ただけで潮吹きかよ❤」
―――大きなおっぱいを ”たっぷん❤ ゆさゆさ❤” させながら潮吹きアクメ❤
強すぎる快感に理解できないままにイクスは床に女の子座りでへたり込んでしまう。
チンポを見ただけで絶頂するなんてありえない事態に、イクスは困惑しながらも、自分が、劣等種族(オナホメス)が何をするのかは身体に刻まれた本能で理解してしまっていた。
「うそ、嘘だ、嘘だ、こんな、こんなこと、ありえないっ❤ なんで、や、やぁっ❤ 私は、こんなことを、やめっぇ❤」
「くっくくくくく……本当にどうしょうもない生き物だよなァ、エルフってのはなぁ?」
自分の意志ではない、そう主張しながらもイクスは股を広げて、潮を拭いて濡れ切った無毛のおまんこを晒していた。
チンポをねだるという最低の、はしたない行為を堂々とやってしまっていた。
どんなにイクスが否定しようとやっていることは事実であり、ユルツは何一つ強制していない。
「やめ、嘘だ❤ ああ、なんで、こんな! 頼む、お願いだから、薬を、今からでも薬や呪いをかけてくれっ! 頼む! こんな、これじゃあ!」
それを理解しているからこそ、美貌のエルフは叫ぶ。
自分の意志でチンポをねだるなんて許されない、だから薬や呪いで言い訳をさせてくれと。
しかし、王子はそこまで慈悲深くはなかった。
いきり立ったチンポ、立派なサイズのそれを広げられたおまんこに押し当てた。
それだけでイクスのおまんこからは ”ぷしぃ❤” と汁が噴き出していた。
噴き出すだけではなく、挿入もしていないのに、泡立った本気汁が垂れる始末。
どこまでもチンポに服従する生き物だと自分でアピールしていた。
そんな残念な生き物のおまんこに、ユルツは―――。
「エルフってのは、なぁ、穴はちっちぇぇくせに、処女でも固さが0なんだよ、なぁっ!」
”じゅっぷっ❤”
「ひぁぁぁぁぁあぁああぁぁあああ❤❤(な、なんだ、これっ❤ あ、あ、頭に電気はしっへるぅううう❤❤)」
―――体重をかけてチンポを押し込んだ❤
イクスの、ミリアムの身体は処女だった、そのはずなのに何の抵抗もなくチンポを奥まで受け入れていく。
しかも、処女ならばあるはずの破瓜の痛みも何もなく、イクスの脳みそに電気が走るレベルの快感を与えていた。
あまりにもな快感。
男であるイクスが将来感じることがない女の快感は強烈であり、しかも犯される為に生きているようなエルフの身体、その快感は並ではない。
「ひぐっぁぁぁあ❤ おぉお゛❤ こんな、ダメに、なりゅぅううう❤」
「はっ、元からっ! エルフなんてっよっ❤ 生まれた瞬間からダメな生き物、なんだ、よっ!」
”ずっぷ❤ ずぽ❤ じゅぼっ❤”
「ぉっ❤ ぉ゛ぁあぁぁああ❤❤❤」
チンポが深くおまんこに入っていく度に、イクスは絶頂していた。
イキながら、アクメ晒しながらミリアムが「エルフにとって性行為は命懸け」そう言っていた意味を理解していた。
「ぉあぁおあああ❤❤(死ぬっ❤ 気持ち良すぎて死ぬっ❤ チンポで死ぬぅううう❤❤)」
犯されていくだけで、快感で死にそうになっていた。
手足を痙攣させて、でっかいおっぱいを揺らし、快感に悶えながらもその顔にはだらしない笑みを浮かべていた。
感じすぎて毛細血管が切れたのか鼻血を垂らしていくイクス。
最愛の妻の身体にてメスの快楽をあますことなく受け入れていくのだった。
「んぁぁぁあ❤ イクっ❤ イクイクイクっ❤ イクっていうか、イって、ぁあぁああ❤❤」
「もうっ、イキっぱなしかよ、っ! どうしょもねェなぁ、っ、まだ終わりじゃねぇぞ!」
目の奥で火花が散るような快感の中、立派なサイズのチンポを、イクスの……いや、ミリアムのエルフ(オナホ)ボディは受け入れていく。
小柄なエルフのメスだが、非常にまんこは柔軟であるのは常であり、どんなチンポでも受け入れることが出来るのだ。
立派なチンポから与えられる快感を全力で受け止めていきながらイクスは悲鳴のように声をあげて、脚をバタつかせての連続絶頂❤
その度におっぱいを ”たっぷたぷ” 揺らして感じまくり、そして―――。
「っ! この、オナホ、かなり良いなっ❤ エルフ慣れしてるオレが、もう出ちまうっ!」
「ひぁぁぁああ❤ また、またイクぅううう❤ も、もう、ゆるひてぇぇぇえ❤」
「許すかよっ! この、デカ乳オナホ生物がっっ❤ 腹の中で、オレのザーメン味わえっ!!」
―――激しく強いピストンの末にユルツはチンポを震わせて ”びゅくびゅく” と射精していく。
大量にもほどがあるザーメンを吐き出していき、一番奥に押し付けて、子宮に注ぎ込んでいった。
その射精の快感だけでもイクスは絶頂してしまい―――。
「はっぁ❤ ああぁあ❤ はぉっぁ❤ チンポっ❤ はっぁ❤ しゃせぇ……❤ ぁあ❤ はぁあぁあ❤」
「ふぅぅぅぅ…………壊れてねぇだろうな?」
―――鼻から血を垂らして、美貌が台無しの顔で潰れたカエルの様に倒れて痙攣していた。
エルフ、亜人のメスにとって中出しは中毒性のある快楽であり、しかもペット体質であり、一度中出しされると非常に懐く性質を持っていた。
イクスも、身体はミリアム、エルフである以上、子宮は必死に精液を ”キュンキュン❤” 飲み込んでいき、心や理性を置いてけぼりに本能でユルツに服従しだしていた。
チンポを引き抜こうとすると、イクスのおまんこは勝手に締め付けていき、まだ抜かないでとおねだりしていた。
それを笑いながらユルツは 「鬱陶しい!」 と、柔らかなその腹を殴りつけていくと、またそれだけで―――。
「っっぁ!!!! いっ❤ いぐぅううぅうぅうう❤ にゃんで❤ こんな、はぁぉおおお゛ぉ゛❤❤❤」
「はっ、どこまで惨めな生き物なんだよ❤」
―――イクスは腰を突き上げて絶頂してしまっていた。
腹パンで子宮を刺激されるだけでも簡単に絶頂する情けないエルフの身体。
そんなオナホ根性丸出しのドM家畜の身体に入れられてしまった勇者イクス。
幸せそうなアクメ顔を見せる彼にはどんな運命が待ち受けているのだろうか?