【エロ文・焼肉リクエスト・アイドルマスター】凛ちゃんホストにドはまり中♥9~葉月ちゃんはイケメン彼氏とマイおねーちゃんに夢中♥~挿絵あり (Pixiv Fanbox)
Content
_(:3 」∠ )_<ブーストあざまっす! 今回も直接エロじゃないですが、イラストありでっす!
_(:3 」∠ )_<完全レズイジメ系よりもやはり、こう、落とす際には男女のアレコレ欲しいなと!!
_(:3 」∠ )_<じっくり行き過ぎるとエロシーン0になりそうなので、削っている部分もそこそこ。
_(:3 」∠ )_<心情の変化、感情の変化とか書いてて楽しすぎますが……エロ薄くないかと心配にもなったり!!
_(:3 」∠ )_<それと、雛霰様!! 誕生日に大量の食糧本当にあざました! こんなに祝っていただいて良いのかともぐむしゃしました!
凛ちゃんホストにドはまり中♥8~マイちゃんによる渋谷母娘玩具化計画♥~
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【あらすじ】
ホストクラブにハマってしまい、その中でもイケメンホストのケンゴの言いなり状態の渋谷 凛。
アイドルとして活躍しながらもホストのケンゴ、その後輩ホストたちに玩具にされていた。
それだけではなく、ケンゴと仲の良いキャバ嬢であるマイにも気に入られて事あるごとに無様な真似をさせられるようになっている。
ケンゴたちに支配され、媚びて、酒とタバコとセックスを覚え込まされた凛はどこまでも都合の良い玩具として堕ちていく。
【凛の周辺の人々】
ケンゴ
・そんなに有名店ではないホストクラブのホスト(イケメン)
・口が上手く、女を依存させて玩具にするのが趣味
・凛以外にも複数の女で遊んでおり中には他にアイドルもいるとかいないとか
・後輩ホストたちからは慕われている
マイ
・ケンゴの知り合いのキャバ嬢
・おっとりした優しい雰囲気の美女
・可愛い女の子や美人な相手で遊ぶのが趣味
・今は凛で遊ぶことにハマっている
葉月
・凛の母親
・旦那と花屋を営む
・飾りっけはないけれど美人
・30代後半
・マイのことを親友だと思っている
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「そ・れ・で~♥ 葉月ちゃん♥ どーなんですかぁ、例の彼とは♥ そろそろ一回くらい、した?」
「ぶふっ! す、する訳ないでしょ! 私は、既婚者なんだから、それに彼だって直ぐに他の若い子が好きになるんだし、今はその……」
「既婚者とかは関係ないと思うんだけどなぁ、あたし♥」
「関係あるに決まってるでしょ……浮気とか不倫はダメなのよ」
夜。個室のある洒落た飲み屋で酒を飲むマイと葉月。
以前よりも少し派手な格好になっているマイは胸の谷間をかなりハッキリと見せつけていて、葉月も飾りっ気のなさは変わらないが以前はパンツスタイルだったのがロングスカートになっていた。
歳の差は10以上ある2人だけど、かなり仲良さそうに楽しく酒と会話を楽しんでいる。
マイはこれまでじわじわと葉月との距離を詰めて、今では週に1回は必ずこうして飲みに出るようになっていた。
しかも、距離を詰めるだけではなく、娘の凛と同じく葉月も玩具にしようと考えているマイはどんどん彼女の心に入り込んでいた。
その中の一つとして―――。
「で・も♥ デート3回目、なんでしょ?」
「ぅ…………それは、そ、そう、だけど……」
「ね、ね、ね♥ 子供じゃないんだしぃ、教えてほしいなぁ♥ 葉月ちゃんと彼のらぁぶストーリー♥」
―――マイは葉月に男を宛がっていた。
正確には直接紹介した訳ではない。葉月好みのイケメン男子を用意して、その彼にナンパさせたのだ。
以前。2人で飲んだ際に仕込みをしており、まるで葉月に一目惚れでもしたかのような演技をさせて連絡先、からの現在3回目のデートまでこなさせていた。
ちなみにマイに頼まれたイケメン男子は葉月について―――。
「いや、マイさんの頼みだからしますけどねー……あ~~、いや、マジで乙女なリアクションとるババァってキツイっすよ? 時期が来たらアレとヤルんすよね? うわ~~」
―――だった。
葉月は凛の母親だけあって間違いなく美人な部類なのだけど、若いイケメンは顔の良い女を食いまくっているのもあってそんなリアクションだ。
しかし、もちろん葉月の前ではそんな顔は一切見せずに彼女を楽しませていた。
「ラブ、って、そんなんじゃない、から、本当に……あの子、ショウくんはその、なにか勘違いしてるのよ、こんなオバサンを好きなんて…………♥」
「…………♥」
酒を良いペースで飲みながら、葉月は必死に自分に『勘違いしてはダメ、勘違いしてはダメ』と言い聞かせている様子。
しかし、それと同時にマイからの言葉を待っているのを彼女は理解していた。
人の心を読むことは出来ないが、マイは状況を自分で操作して作り出すことで相手の思考を把握するのを得意として、それで人を弄ぶ趣味を持っていた。
普通にしていればどこか母性的な雰囲気のゆるふわ系美女ギャルキャバ嬢なのだけど、その心の内は非常に底知れない。
底知れない彼女は葉月の太腿に手を当てると―――。
「勘違いで声かけたりはあるかもね~」
「っ…………でしょう? きっとそうなのよ、そうじゃなきゃこんなオバサンに―――」
「でも、勘違いで3回もデートはしないよぉ♥」
「―――っぇ?」
「勘違いならそもそもデートしないしぃ♥ それが3回ってないでしょ、絶対♥」
「っ」
―――彼女が欲している言葉を与える、”どろっどろ”と注ぎ込んでいく。
美人ではあるが妻となり、凛を生んで母となり、自営業の花屋を営む日々を送っていた葉月。
会うのは家族と近所の人々、そして客くらい。
その日々に不満はなかったし、退屈かと問われたら頷くかも知れないが充実した日々であったかもしれない。
しかし、葉月はマイによって他の世界も教えられてしまっていた。どこにいても目立つ華やかな美女であるマイと共に行動することで自分の世界だけで満足出来なくなっていたのだ。
これまで他の男に言い寄られることはなかった訳ではない葉月だけど、浮気などすることなく結婚生活を15年以上続けてきていた。
しかし、年齢も30代の後半。40歳も見えているアラフォーという年齢になれば葉月に言い寄る男もいない。
そもそも出会いもなく、年齢を重ね若さを失った彼女には近所のおじさんやオバサンから「相変わらず綺麗ね~」と言われる程度だった。
流れのままに平和に過ごす日々に不満はなかったのだけど、実の娘がアイドルとして華やかに生きる姿を見て、マイに新しい世界を教えられた結果、欲が出だしていたのだ。
それも非常に良くない類の欲が。
「別にぃ。あたしはね? 浮気なんて好きにすればイイ~、なぁんて言わないけどぉ♥ 葉月ちゃんはずぅっと真面目に生きてきて訳だしぃ? ほんの少し遊んでもイイと思うなぁ♥」
「…………」
「それにぃ。あのイケメンくん、葉月ちゃんのこと本当に好きで声かけて来たんだしぃ……♥ ね、少しの思い出くらいは作ってあげてもイイんじゃないかなぁ~♥」
「っ」
タバコに火をつけたマイはそれを吸い、やや甘ったるい匂いをさせつつ葉月のムッチリした太ももを撫でていく。
彼女の中で生まれた欲望か、恋か、非日常への火種をマイはじっくりと燃え上がらせようとしていた。
既に葉月は凛とは違う形でマイへの依存を強めている。自分をこれまでとは違う世界に導いてくれるマイはさながらホワイトラビット。
だが、その白兎が誘うのは素敵な別世界ではなく、最悪の場所化も知れないのだけどそれに葉月は気づきもしない。
「年上として、ね? 葉月ちゃんがそこはリードしてあげるのが大切だと思うな~♥ 彼だってぇ、こぉんな綺麗なおねーさんに勇気出して声をかけたんだろうし……♥」
「綺麗とか、そ、そんな、それに……っ、ショウくんははまだ20歳って話よ? 凛……娘とそんな変わらない相手に、こんなオバサンが……っ」
自分好みのイケメンに好意を持たれている嬉しさと、人生で味わったことのない背徳感はまさに毒だった。
毒でありつつ、イケメンが―――自分よりも10歳以上も年下のイケメンに好意を持たれているという優越感―――嘘だとも知らず―――に葉月の心は震えていた。
理性では進んではいけない、ここで終わりにしなくちゃいけないと分かっているハズなのにそれが上手くいかない。
マイがその理性をじわじわと、じっくりじっくりと削った結果だろう。
「恋愛に歳の差は関係ないと思うなぁ、あたしぃ♥ それにぃ……旦那さんを裏切るとかそんなんでもないからね~? あくまでも今の葉月ちゃんと旦那さんの関係はぁ、夫婦♥ 恋人の時間は終わってるんだからぁ♥ ねぇ?」
「夫婦……恋人、じゃなくて、夫婦……っ」
「そぉそ♥ 恋人がいるのに新しい恋人作ったら浮気だけどぉ、葉月ちゃんは今恋人は?」
「ぃ……いな、ぃ……でも、そんな……」
どう考えてもマイの言葉は無茶苦茶な理論で屁理屈と言えるだろう。
旦那とは夫婦であって恋人じゃない。
だから恋人を作るのは浮気にならない。
屁理屈にもならないしかその言葉を葉月は真正面から否定したいのだけど、彼女は無自覚なうちにマイを自分よりも上の存在に置いてしまっていた。
10歳以上も年下の彼女に『葉月ちゃん』などと呼ばれるのも平気でになってしまっており、対等な友人関係に見えて本人も意識していない上下関係があった。
それ故に、いくらとんでもない理屈でもマイの言葉を突っぱねることが出来ないでいた。
「セカンドパートナー、って考えれば良いんじゃないのかなぁ? もしくはぁ、葉月ちゃんがあの子に色々教えてあげる先生って感じ?」
「っぇ?」
「真っすぐなイイ子だしぃ? この先、他の悪い女に騙される前にぃ……♥ 葉月ちゃんがしっかり女性を教えてあげるって感じ♥」
「私が……っ」
マイの意見や言葉を突っぱねられない葉月だけど、本人としてもこの背徳的な状況を肯定して欲しくもあるのだ。
旦那相手にときめきなど無くなってどれほど経ったかもわからない状況で芽生えた若いイケメンとの恋。
ダメと分かっていてもときめいてしまい、依存しだしてしまっているマイに背中を押されて、更には色々な言葉で罪悪感を薄める提案をされまくった葉月はグラスの酒を飲みながら進んではいけない方向に思考が流されていた。
「…………でも、いや……私は、旦那が……娘も……」
「…………♥」
酒が回り出しているのもあって、俯きながら”ブツブツ”呟きだした葉月の姿を見て楽しそうに微笑んだマイはタバコを吸いつつ片手で自分のスマホを操作した。
そして、誰かにメッセージを送って1分も経たないうちに”ピコン!”と軽い電子音が響き、葉月は顔をあげた。
「っぇ、あ、しょ、ショウ、くん? あ、電話、えっと……」
葉月のスマホに着信があり、その相手は例のイケメンであるショウ。
彼女はマイに視線を向けると、彼女は「出てあげな~♥」と笑顔で送り出した。
慌てつつ、でもどこか嬉しそうに葉月はスマホを片手に個室から出てどこかで電話をしに行き、マイは楽しそうに本当に楽しそうに微笑んでいた。
「ん~♥ 葉月ちゃんって凛たんとはまた違う可愛さあるんだよね~♥ ふふふ~♥」
先ほどスマホを操作した際に、ショウに葉月への電話をするように依頼したマイ。
会話の内容も軽く指定してあり、今の葉月が求めている言葉を言うように仕向けていた。
それを受けて葉月がどうリアクションするか、そこからさらに彼女をどんな風に弄んで玩具にしていくかなど最悪なことを考えながらマイは大きな胸をの下で腕を組んでタバコの煙を吐いた。
「母娘揃って玩具に出来ることってあんまりないからね~♥ あはは♥」
綺麗で、どこか可愛らしも去って母性的な美女であるマイはそんな見た目などガン無視で渋谷母娘を自分の玩具にすることを楽しもうとしていくのだった。
それを知らずに母も、そして娘もマイという存在にじわじわ依存し、浸食されていた。
―――。
――――――。
「それで、そのー、ケンゴさんって最近なにか欲しがってるものとか知ってます? あの人、私がいればそれでイイって言ってくれるんですけど……♥ やっぱりプレゼントはしたい、ですし♥」
「ふふ♥ 愛されてるね~凛たん♥ ケンゴくんが欲しいモノ……何かあったかなぁ?」
平日の夕方より少し前の時間。
マイの住むマンション。そのリビングに制服姿の凛がいた。
ソファーに座りタバコを吸うマイの足元に跪いた凛は彼女の足を揉んでマッサージをしていく。
その姿は完全に使用人かパシリなのだけど凛本人にその自覚はなかったりするのが厄介であり、マイの手腕とも言えた。
そして、2人のいるそのリビング。以前は割と散らかっていたのだけど最近では凛が片付けて掃除し、葉月が花を飾ったりしているので綺麗なものだった。
渋谷母娘はお互いにマイとの関係を知らないままに、彼女の部屋を掃除したりするようになっていた。
それは母と娘が同時にマイのパシリ扱いになっているのだけど、それを知ることは今のところはない。
マイは自分の足を熱心に揉んでいく凛の姿を楽しそうに見つめると、そっと手を伸ばして彼女の頭を撫でた。
「っ! っぁ……♥」
伸びてきた手に一瞬警戒心の強い犬のように”ビクっ!”と震えるも、撫でられているとわかると凛は甘い笑みを浮かべていく。
「凛たん、マッサージ本当に上手だね~♥ あたしぃ、ほらおデブ気味だし足の負担凄いから助かる~♥」
「ぇ、えへへ♥ い、いえ、このくらい、その……ま、まぁ、ダンスのトレーナーさんに教わったりもしたから」
「ぇ?! 勉強までしてくれてるの? うわ~♥ 凛たんって本当に尽くす女って感じで、そりゃケンゴくんも好き好き~ってなっちゃうよね~♥」
「そん、そんな……♥ っぅ♥」
撫でて、大げさだけどわざとらしくない程度にマイは凛を褒めていく。
凛はもはやマイに褒められたくて行動することが増えだしていた。
これも教育というか躾の成果と言えるだろう。
凛は飲み過ぎでやらかす度に高い菓子などを持参してマイに謝りに行っていたが、それに―――。
「ぇ?! すっごい美味しい~~~♥ 凛たんセンスありすぎ~♥」
「これ、あ、雑誌で紹介されてたやつ? うわ~♥ うれし~♥」
「凛たんが買ってきてくれるお菓子ってハズレないよね~♥ さっすがセンスあるぅ♥」
―――と大喜びして褒めていた。
褒められれば人間は誰だって嬉しい。しかも、凛はじっくり植え付けられたトラウマもあってマイに歪な尊敬をしてしまっている。
そんな人に褒められることは嬉しくて、凛はどんどんマイが喜んでくれることをしようと自主的に動き出していた。
部屋の掃除もそうだし、マッサージを勉強したのもその一種だ。
ケンゴに対する恋心とはまたまるで別の依存を強めていく凛は熱心にマイの足を揉む。
「マイさん、お仕事大変、だもんね♥ 私のマッサージで少しでも楽になれば……」
「ありがと♥ あは♥ すっごくきもち~よ♥」
「…………♥」
アイドルの美少女がキャバ嬢の足を揉むと言う光景。どこかおかしく奇妙な状況だけど、凛は満足しきっている様子。
時間をかけて、自分の指が疲れても真剣に揉んでいきながらケンゴについての相談をしていく。
ホストとの恋愛―――付き合っていると思っているのは凛だけ―――について相談など出来る相手はマイしかおらず、唯一の理解者とも思っている。思い込んでいる。
凛はマイのことを頼れるお姉さんくらいに思っているが、葉月と同じく自分よりも上の人間だと認識させられていた。
更に、ここ最近マイは凛に対する扱いを次の段階へと進めだしてる。
「ね、凛たん♥」
「ん? なんですか?」
「足……舐めてって言ったら怒る?」
「は、っぇ? あ、足? 舐めって、っぇ?」
「…………♥」
マッサージをしていたらいきなり足を舐める話へと切り替わって凛は驚き手を止めた。
マイの顔をマジマジと見つめて、視線を今自分が触れている彼女の足へと向ける。
「足舐め♥ 凛たんはやってくれるかな~~って♥」
「……………………別に、それくらいは、イイ、ですけど……その、えっと、え、今?」
「うん♥ い・ま♥」
「…………」
無茶ぶりというか理解の出来ないお願いに凛は少しだけ頬を赤くするも拒否はしない様子。
マイからのお願いに対しては既に断ると言う選択肢が生まれ無くなりつつあっている凛。
これも、徐々に徐々にマイが躾けた結果。小さなお願いから徐々に徐々に。こなすたびにしっかり褒めて来たからこそ、凛は今―――。
「…………っ、ちゅ、れろ」
「♥」
―――マイの足を舐めるところまで来ていた。
大切なモノでも扱うように両手でマイの足を掴んだ凛はその足の甲に舌を少しだけ這わせた。
彼女はこれまでにケンゴ含めたホストの足や靴を舐めて来たし、マイに大量の酒を飲まされた末に記憶は飛んでいるが小便器を舐めさせられたこともある。
だが、今の凛は学校帰りに寄っただけであり酒は一滴も飲んでいない。
その状態で、つまりは素面での足舐めは凛にとって初めての行為だった。
「……って、黙らないでよ! なんか、リアクションしてよマイさん! 恥ずかしい、じゃん……!」
一瞬の沈黙の後。王子様のキスのように足の甲を舐めた凛は真っ赤になりながら顔を上げた。
マイからのお願いを実行したものの、自分のした行為に恥ずかしくなってしまってどうにか冗談で済ませようとしていく。
だが、マイは足を少し上げると足の裏を凛に見せつけてた。
「っぁ」
「ね、凛たん……♥ 足、舐めて?」
「ま……マイ、さん? えっと……っ……」
「舐めて♥」
「…………」
差し出された足。その足の裏を前に凛は少しだけ躊躇いつつもマイに負担がないように両手で支えるとそこに舌を這わせる。
顔を真っ赤にして、「私、何してんだろ?」という疑問も持ちつつ妙な興奮の中で凛はじっくりと足の裏を舐めていった。
「れろ……♥ れろ、ぺろぺろ♥」
「ふふふ~♥ 凛たんかわい~♥」
「なに、それ……訳わかんない……れろぉ♥」
酒も入っておらず、ケンゴの命令でもないのに言われるがままに足を舐めていく凛。
彼女の中で徐々にまた何かの壁が崩れていき、崩れたモノをマイは粘り気のある何か異質なもので補強していく。
「ね、足の指まで舐めて♥ 凛たんのお口気持ちいいから♥ ね?」
「…………れろ♥ これで、いい?」
「あは~♥ うんうん、上手上手♥ ね、こっちの足も、ね?」
「……ちゅ、れろ♥ れるぅ♥」
言われるがままにキャバ嬢の足を舐めるアイドル。
酒も飲まず、罰ゲームでも何でもないその行為を凛は1時間近くも繰り返していったのだった。
そんなマイからの素面状態での命令をこなしていく凛。
どの程度の命令をどんな風にこなすかをじっくりとマイは観察していき、楽しんでいった。
ある時は―――。
「凛た~ん♥ お尻、思いっきり叩いてい~い?」
「は、はぁ? …………なんで?」
「え~♥ 叩きたいから♥」
―――いきなり尻を叩かせてとお願いをしだしていた。
休日。アイドルの活動やレッスンで忙しい日々の中でも週に2~3回はマイの部屋を掃除に来ていた凛。
ちなみに残りの4日くらいは葉月が掃除をしている。
ショートぽパンツにシャツの活動的な格好でせっせとモノを片付けていた凛にマイはソファーに座りながら笑顔でお願い。
「叩きたいからって……」
「だめぇ~? 凛たんのお尻叩きたいな~♥」
「…………はぁ、一回、一回だけだからね? あと、あんまり強いの禁止」
「やった♥ 凛たん優し~~♥ だからしゅきぃ~♥」
「はいはい、掃除残ってるんだから早くしてね?」
マイからのお願いに拒否をしないままに頷いた凛は手に持っていた掃除道具を一度置くと、小ぶりだけど形の良いお尻を彼女に突き出した。
そして、近くにあった雑誌を丸めるとマイはそのショートパンツに包まれたお尻に向かって振りかぶって―――。
”バチィン!”
「ぎっ!? ちょ、ちょっと、強くない? それに、物使うとか聞いてないんだけど……」
―――部屋に響くレベルの音をさせて引っぱたいた。
丸めた雑誌はそれなりに固いけれど所詮は紙で服越し。痛みは一瞬で、その痛みも大したものではない。
しかし、痛いのは痛いので凛は少しだけ”ムッ”とした顔をしつつお尻を擦って抗議の視線をマイに向けた。
「あは♥ ごめ~ん♥」
「はぁ……もう、別にイイけど。それじゃ、掃除に戻るからね?」
「ん~♥ また叩かせてね~♥」
「嫌っ!」
「あはは♥ 凛たん怖~い♥」
叩かれても大して文句を言うこともなく、掃除に戻る凛。
普通ならば部屋の掃除をしてあげている際にお尻を叩かれるなんて、掃除を投げ出して帰っても良いレベルの行為だ。
しかし、凛はほんの少し文句を言っただけで後は何も言わずに掃除に戻っていく。
その従順で、躾けられている背中をマイは見つめる。相変わらずの綺麗な顔で、どこか人懐っこい笑顔なのだけどそれは人に対する笑顔ではなくペットか何かを見るような視線だった。
スキンシップと言えなくもないかも知れないが、それはイジメとも呼べる小さな暴力をマイは凛に行っていくようになった。
お尻を叩くだけではなく―――。
「それで、ケンゴさんは最近他のお店に行くことも多いから、中々会えなくて、それで、っぃ゛?!」
「♥」
「抓んないでよ、びっくりするし痛いから……」
「あは♥ 凛たんの肌が綺麗だったからついやっちったぁ♥」
「もう……それで、どこまで話したっけ……」
―――会話の最中にいきなり凛の腕や脇腹を抓るなんてことも増えていた。
それに文句を言えずに受け入れていく内に、徐々に徐々に凛はマイからのイジメのような行為に慣れて麻痺をしていた。
軽く叩く、抓るなど痛みを伴う行為をもってマイは凛を躾けて自分の支配下に入れていく。
痛みや苦しみを与えたら、それを倍する優しさで包み込む行為を繰り返していった。
本来なら怒るべき、拒否するべき行為でさえも凛は気づけば受け入れていると言うか、許してしまうようになっていた。
それはイジメられっ子がイジメに抵抗するのに諦めてしまうのに似ているが、凛とマイの関係はそれとは違う。
凛はマイのことを―――。
「頼りになるお姉さん」
―――と認識しており、どこか怖さを感じながらも間違いなく懐いて、慕っていた。
現状。凛の中でもっとも信頼できる年上の異性であるし、プライベートで頻繁に会う存在だった。
その感情を維持したままでマイは凛に対して細かな暴力を与えていくようになった。
決してスキンシップなんて呼んではいけない行為の数々。
挨拶代わりにお尻を引っぱたき―――。
「凛たんこんちゃ~♥」
”バチンっ!”
「ぃったぁ゛!? こ、こんにちは、マイ、さん……」
―――会話のツッコミ代わりにデコピン。
「あははぁ♥ 凛たんそれはダメ~♥」
”ベチンッ!”
「ぃ゛?! いたた、そ、そう、ですか? 良いアイデアだと思ったんですけど」
などなど。それが当たり前になるように徐々に徐々に凛の常識とも言える部分を壊していった。
マイからの細かな暴力に疑問を覚えなくなるように。
第三者が見れば明らかにイジメであり暴力だが、もしそれを誰かが心配して凛に告げれば彼女は―――。
「っぇ? あ~~、マイさんはいつもあんな感じだから。スキンシップ? そんな感じ」
―――被害を受けている事実すら認識していないだろう。
別にマイは暴力を凛に振るうことが目的ではない。
部屋の掃除をさせ、パシリをさせ、マッサージをさせ、そして痛みを与えても尚拒否しない、拒否できないように徐々に凛を壊しているのだ。
既にケンゴによって存分に渋谷凛と言うクールで大人びた美少女は壊されているのだけど、それを更に壊していく。
そして、壊れた凛を歪に都合よく作り直して弄んでいるのだ。
マイの目的はただただ凛で遊ぶこと。飽きるまで遊んで飽きたら捨てるのが彼女だ。
しかし、アイドルである凛とその母親である葉月を同時に玩具に出来る状況にこれまでの遊びよりかは熱中している部分もあったりもした。
最悪の女に目を付けられ、熱心に弄ばれる凛。泥酔状態になれば更にハードに弄ばれることが多くなっていたのだ。
―――。
――――――。
「ハァハァ……! ぅっぷ?! っぅ゛!」
「はいはーい♥ 凛たんお風呂まで我慢ねがーまーん♥」
「は、はひぃ……っぅう゛!!」
深夜。マイのマンション。全裸の凛に肩を貸した彼女はバスルームへと向かっていた。
着替えて大きめのシャツ姿に着替えたマイはセクシーな太ももを見せているも、この場にいるのは本人といつものように記憶が飛ぶレベルまで飲まされた凛だけである。
キャバクラで何杯も酒を飲まされて泥酔した凛。既に顔は真っ青であり今にもゲロを吐きそうになっていた。
これまでに10じゃ効かない回数吐いている凛の食道や喉は胃酸でボロボロにされていそうだけど、まだアイドル活動に支障は出ていないようだった。
「ぅっぷ!!」
「まだ我慢我慢がーまーん♥」
「っぅうぅう……!!」
今にも吐きそうな凛は歩く刺激だけでも決壊しそうになっていた。
アイドルの美少女が全裸でいるのに色気を感じさせないほどの顔色のまま、凛からしても慣れてしまったマイの部屋のバスルームに到着。
そこで、いつものようにマイが凛のゲロを受け止める為に購入した100円ショップの洗面器を準備するハズなのだけど―――。
「…………♥」
「ハァハァっぅ! ま、マイ、さん、っぅ゛!」
―――マイは洗面器を中々差し出さないでいた。
立っていることも辛くなった凛はその場にしゃがみこんで、もうここで吐いてしまおうかと考えるほどにギリギリの状態だった。
今は意識があるけれど、眠って朝を迎えれば記憶など間違いなく残っていないレベルの酒量。
吐かないで耐えていることを褒めても良いような状態で凛は浴室の床に膝を突き、助けを求めるようにマイを見上げる。
それでも洗面器を差し出さないマイはいつの間にかその手にゴム手袋をしていた。ピンク色をしたガーデンなどで使いそうなゴム手袋を両手にハメたマイはしゃがみこむと凛の後ろに回り―――。
”がしっ”
「んぶっ!?」
「まだ我慢だよ~♥ 凛たん我慢我慢♥ がーまーん♥ 凛たんはイイ子だから我慢出来るよね~♥」
「んんん゛!?」
―――彼女の口をゴム手袋をした手で押さえつけるように塞いだ。
いきなり口を塞がれて凛は混乱するも、マイの腕に手を伸ばすことは出来ずにいた。
泥酔状態だけではなく酒の入っていない状態でも念入りに躾けられた結果、凛はマイの行動を否定する動き自体が出来なくなっているのだ。
一応。咄嗟に手を上げはしたけれど、酔いの回った頭でもマイに反抗できずにその手は”フラフラ”揺れるのみ。
口を押えられ、いきなりのことに「ふがふが」言うことしか出来ない凛だったが、既に気持ち悪さは限界でありそこにゴム手袋のゴムの臭いも加わり―――。
「おぶっぇ!?」
「あは♥」
―――我慢しきれずに吐いてしまう。
しかし、当然のことだけど口を押えられているので吐き出すことは出来ないでいた、
「んぶっぅ?! ふぶ!! んんんんんん゛~~~っ!!? んぶっぅ! ん!!??」
「まだダメだって言ってるでしょ~? 凛たん我慢我慢♥」
「ふぐが!? んぶぎゅ?!?!」
「あはは♥ なぁんか打ち上げられたお魚みたぁい♥ 凛たんかわい~♥」
胃からゲロは上がっているのだけど、口をマイのゴム手袋をした手で押さえられているので吐き出すことが出来ない凛。
目を見開いて鼻水を垂らす姿は到底アイドルには見えず、手足をバタつかせながら頬をゲロで膨らませていた。
マイはその大きなおっぱいを”ぼにゅっ♥”と凛の高等部に押し当てて固定しており、もしこんな状況でなければ凛だって赤面くらいしていたかも知れない。
しかし、今の彼女は気持ち悪さとゲロを吐きたいのに吐かせて貰えない苦しさしか頭にはない。
涙を流し、デタラメに手を動かしていくしか出来ない凛は口の中のゲロを飲み込んでいく。
「ふー! ふー! ごくっ! ごきゅ……! ふー! んん! ふー!」
「…………♥」
吐けない以上は飲むしかなく、一度吐いたものをゆっくりと飲み込んだ。
涙を流して、鼻からも多少逆流させながら凛は”ガクガク”痙攣しつつ口の中のゲロを一度飲み込み、そこでマイは手を離した。
「っ! げっほ! かはっ! げほ! ぉっぇ! ぅうぅうう~~っ!!」
「ん~♥ あはは♥ 大丈夫? 凛たん♥」
「ハァハァハァハァ! ……っぅ、ま、マイ、さん、っぅ!」
激しく咽ていく彼女の背中を少しだけゲロの付着したゴム手袋をした手で擦る。
それは苦しんでいる凛に対して愛情、母性を感じる手つきではあるのだけど苦しめたのもマイ本人と言う相変わらずのマッチポンプ。
しかし、凛は撫でて貰っていることにどこか安心してしまっており先ほどされた仕打ちについては文句を言う様子はなかった。
そんな彼女にマイは用意しておいたのか透明な液体の入ったペットボトルを差し出す。
「ほら、凛たん♥ これ飲んで♥」
「こひゅっ……っぁ、ありがとうございま、ひゅ……ハァハァ……」
「…………♥」
渡されたペットボトルを震える手で掴んだ凛は涙を流しつつ蓋を開けると口をつけて―――。
「んぶっ!?」
「……だぁめ♥ 一度飲んだものを途中で吐き出すなんてお行儀悪いよ~?」
「んぐぶふぐぅう~~っ!?!?」
―――瞬間吐き出そうとしたのだけど、マイがそれを阻止。
ペットボトルを掴んで凛の口に押し込むように押し当てて傾けさせる。
更に片手で鼻を摘まんで無理にでも飲ませようとする構え。
それに凛は目を白黒させ、どんどん流し込まれるペットボトルの中の透明な液体―――マイが数日前に出した小便にドギツイアルコールを混ぜたモノを飲まされていく。
ただでさえ酒の飲み過ぎて吐いている状態なのにそこに追加される異臭とアルコール。
泥酔状態の凛はそれが何かわからないまでも、飲んではいけないものだと身体が理解している。
「飲んで飲んで♥ はい、飲んで~♥ 凛たんイイ飲みっぷりだね~♥ あはは♥」
「ふぎゅぶっぅぅう゛?! んんんん゛! んん~~~~っ!!」
「どんどん飲んじゃってね?」
飲んではいけないモノを飲み込まされていく凛。
鼻を摘ままれているので呼吸をする為には小便カクテルを飲むしかない状態。
再び手を暴れさせるだけで、マイの行動を止めることも出来ずに飲まされ続けてペットボトルの中身を飲み切った。
「ぎっぃっ! げっほっぉ!! げほっ! おっぇ! おぉおおぉお゛!!」
「おっと、危ない危ない♥」
飲み切ってようやく解放された凛はそのままバスルームの床に倒れ込みそうになったが、それをマイが彼女の長い髪を掴んで阻止。
意識を飛ばしかけていたが髪を引っ張られる痛みで目を覚ましたようで咳き込み、ケダモノのような声をあげていた。
そして、そのまま凛が身体を痙攣させだせばマイは再びゴム手袋をした手で口を押えていく。
「んんんん゛~~~っ!?!?」
「まだだぁめ♥ 我慢我慢♥ 凛たんは我慢できるイイ子だもんね~♥ ふふ♥」
「んぐぅう~~っ!!!」
吐きたくても吐けない状況を何度も味あわされるていく凛。
口の中にゲロを溜めて、それを窒息状態で飲み込まされる。
飲む以外に救いはなく、何度も何度も何度も吐いては飲まされていく。
「んふぐぎぅうぅう゛!?!!?」
「我慢だぞ~♥ 凛たん我慢我慢♥ あと少し我慢したらスッキリ出来るからね~♥」
「ぶぎゅ~~~ぅ゛!!?」
もはや人間とは思えない声を上げては凛は自分のゲロを吐いては飲み込むのを繰り返すのだった。
マイはどこまでも楽しそうに苦しむ凛を見つめて、10回以上もそれを繰り返しついに意識を完全に手放したあたりで解放したのだった。
そして、一度吐かせると最後にはしっかり身体をシャワーで洗い、慣れた様子で常備している凛用の着替えを着させてから自分のベッドへと寝かせていく。
「ふふ♥ 凛たん、可愛い寝顔♥」
「はっぁ……はっっぁ……はぁはぁ……っぅ゛……はぁはぁ……」
苦しそうに、明らかに悪夢を見ているような表情の凛の額にそっと手を当てていく。
母性的な仕草であるが、悪夢の原因でもありそうなマイはしばらくその苦しそうな寝顔を見てから大きく欠伸をしてリビングのソファーで眠るのだった。
次の日になれば凛は記憶を全て飛ばしており、またマイに迷惑をかけたと謝罪するのだった。
「え~? 全然イイよぉ~♥ あたしはぁ、凛たんのお世話するの好きだし? これっぽちも迷惑なんかじゃないからね~♥」
―――。
――――――。
そんな風に自分の娘が弄ばれて、端から見ては気づかないレベルで壊されていることにも気が付かない母親は今日もマイとの飲み会を楽しんでいた。
マイの選んだ個室の飲み屋。そこにやってきた葉月は前より少しだけ女性らしい格好になり、スカート姿で膝を少しだけ見せるモノを履いていた。
それでも上のガードはまだまだ強めでロングの薄いセンターにゆったりめのカーディガン姿。
「ごめんなさい! 遅れちゃった……」
「全然おけ~~♥ むしろ大して遅れてないし謝らなくてもイイのに、葉月ちゃんは真面目でイイ子だね~♥ 褒めちゃる♥」
「ふふ、ありがと……♥」
個室に入って先に待っていたマイに謝罪をしながら隣に座ると、当たり前のように頭を撫で垂れていてそれにどこか嬉しそうに葉月は微笑む。
恥ずかしさもあるようだけど、自分よりも10歳以上も年下の女性に頭を撫でられて嬉しそうにするのは異常と呼べる姿だった。
しかし、それに葉月は気が付かない。マイが飲む際に多くは個室の店を選んでいるのもあって周りから隔絶された状況で葉月もまた徐々に壊されていた。
「それでショウくんが最近会いたいって言うのが増えてきたんだけどさ~……流石に、その、ねぇ、これ以上踏み込んだら……」
「ふぅん……♥ でも、しちゃったんだし今更じゃない?」
「ぅ……」
酒を飲みだして少しすれば葉月の口から漏れるのは年下イケメンのショウの話題ばかり。
マイによって引き合わされて、最初は『浮気なんて出来ない』と言っていたのに徐々に徐々に関係を深めて既にセックスをするに至っていた。
少しだけ葉月は頬を赤らめるも、そこに罪悪感などは浮かんでいない。
既にマイによって思考を誘導され、今の状況への興奮やイケメンに選ばれたと言う勘違いからの優越感で旦那に対する申し訳なさなどは霧散してしまっていた。
「で・も♥ 実際ぃ、若い子とのエッチは久しぶりなんだしぃ~♥ ハマっちゃったりしてないのぉ?」
「ハマるって、そもそも……私はそんなに、その、え……エッチを重視するタイプでもないから、あくまでも、その、ショウくんから求められて、してるだけって言うか、若い子の性欲を処理しているだけ? うん、そんな感じ、だから…………♥」
言い訳をするように不必要なほどに葉月は”ペラペラ”喋っていく。
セックスはしているけれど、自分は若い男に溺れてなんかいないと必死にアピール。
その姿を見ながらマイは微笑んでタバコを取り出すと、葉月はそれに慣れた様子で火をつけていく。
葉月自身はタバコを吸わないのだけど、マイのタバコに火をつけるためにライターを持ち歩くようになっていた。
「ん、ありがとぉ♥ まぁ~、葉月ちゃんがそう言うなら大丈夫だよね~♥ 大人の女として彼を導いてあげてるって感じだしぃ♥ 彼の、ショウくんの方は平気なの? 暴走してない?」
「っぇ?」
「だぁって、こぉんな美人さん相手にしてるんだもん♥ 我慢しきれなくなったりしてないのかな~~って♥ あは♥」
葉月に当たり前のように火をつけさせたタバコを吸いながら、マイは彼女の大きな胸を突いた。
垂れ出しているが間違いなく巨乳、デカパイに触れて葉月を美人だと持ち上げていく。
「ん……ま、まぁ、その、最近は会うたびにしてるから少しだけどうかとは思ってる、けど……♥」
「あは♥ でもぉ、仕方ないんじゃない? こぉんな綺麗で素敵なおねーさんと恋人になっちゃったらさぁ、若い子は我慢できないでしょ♥」
「そーゆーもの、かしら? 私はそこまで若くないからそんなに身体だけって言うのはどうかと思うんだけどね……♥」
以前は美人だとか綺麗と言われたら照れつつ否定していた葉月だけど、最近ではそれも減っていた。
マイから褒められ続けて慣れたのもあるし、ショウという若いイケメンに求められたことが葉月に自信をつけさせていた。
イイ女風の雰囲気を見せる葉月のそんな姿にマイは小さく「ぷふっ♥」と噴き出してしまうがそれを誤魔化しながら話を続けていく。
葉月を持ち上げ、褒めていくマイだけどショウを宛がったのは彼女なので実際に2人がどんなことをしているのかを詳しく知っていたりする。
余裕ぶった、年下のイケメンを上手いこと手玉に取っているかのような発言をしている葉月だけど、実際は―――。
―――。
――――――。
「あ、葉月さん、こんちわ~。相変わらず綺麗ッスね~、おっぱいも大きいし(胸くらいしか褒めるとこねー)」
「ん、もう……女の子を顔と胸しか褒めないのはどうかと思うわよ? ……まったく♥」
「ははは、スンマセンね、ついつい(綺麗はお世辞だっつの)」
少しだけ身体のラインが出るようなスカートと胸の谷間をほんの少し見せるくらいの服装の葉月がショウと待ち合わせしているのは電車で数駅離れた町。
自分の住む街で堂々と浮気をする訳にもいかないとして、毎度少しだけ離れた場所でデートをするのが常だった。
それについてショウは「マイさんからの頼みじゃなきゃわざわざ電車乗ってオバハンに会いに行かないッスよ!」とのこと。
あくまでも彼はマイからの頼みであるからこそ葉月と恋人ごっこをしているのであって、これっぽちも乗り気ではない。
葉月は美人な部類ではあるし胸も大きいのだけど、イケメンであり常に彼女もセフレも若い美人を揃えるショウからすれば完全に範囲外の女なのだ。
そんな風に思われているとは思わず、葉月はショウが自分のことを好きだと勘違いしたまま楽しそうにデートをしていく。
と、言ってもほとんど町をブラブラするだけ、まるで金のない学生のようなデート。
複数の女に貢がせているショウは若い割には金を持っているが、「ババァ相手に金使いたくない」ということで金が無い振りをしてそんな風に街歩きがほとんどだった。
その町歩きも時間にして2~3時間もしないでホテルへと流れていくのがほとんどだった。
これもまたショウの「オバサンで時間無駄にしたくないし、さっさとヤッて帰ってますわ」という意見からだった。
そんな扱いを受けていることも知らずに、葉月は安いラブホテルに連れ込まれてキスをされてしまえば、もうそれだけで―――。
「ん、っぁ♥ はぁはぁあ♥ ショウ、くん、もっと……♥ はぁああ♥」
「ちゅ……♥ 葉月さん、めっちゃ可愛い♥ ちゅ♥(うぇ、ババァくさっ)」
「ちゅっ♥ ちゅぅ♥ っぁ♥ ん♥ ちゅぅう♥」
―――簡単に甘い声を漏らしていってしまうのだった。
抱き寄せられて、旦那を、家族を裏切る濃厚なキスをしてしまいながら葉月は腰をくねらせる。
アイドルを産んだ大きめのお尻を震わせてショウの鍛えられた胸板に触れつつ、垂れたデカパイを押し付けていく。
サイズで言えばマイよりも大きいけれど、やはり垂れ気味のそれ。
それを”ぼたゅっん♥”と押し当てるも、普段から美巨乳でモデルのセフレなどを相手にしているショウからすれば邪魔でしかない。
「……葉月さん、我慢できないから、もう、イイ?(さっさと終わらせよ)」
「っぇ? っぁ、う、うん……」
もう少しキスをしたかった葉月だけどショウの言葉に逆らうことはしないで促されるがままにベッドに向かった。
シャワー浴びる時間も短縮したいショウによって、そのまま抱かれるのが常になっている葉月。
服を脱いで、垂れたデカパイ、たるんだ腹にだらしない尻を晒していく。
その年代としてはスタイルは維持できている方だし、健康的で肌も綺麗だけどやはりショウからすれば所詮は『ババァ』でしかない。
ベッドに上がった葉月は『いつものように』四つん這いになって犯されていく。
”ずっぷっ! ずぷっ!”
「はぁはぁぁあ♥ っぁ♥ っぁぁあん♥ 激し、っっぃ♥ ショウく、ぅうんっ♥ っぁぁぁあぁあ♥」
「あ~……葉月さん可愛いッス、めっちゃ可愛いっすわ(この作業だるっ。そこまで緩くはないけど微妙なんだよなぁ、単純にまんこの出来悪いし、垂れた尻もキッツ)」
ベッド脇に置かれていたコンドームを付けた長く、立派なサイズのイケメンチンポに犯される葉月は声をあげて感じまくっていくも、その犯しているイケメン本人は完全に作業であり惰性だった。
そもそもコンドームすらもラブホの備品をしようするレベルであり、ショウのチンポは大きめなのでサイズは少しあっていないのだけどそんなの無視で犯していく。
腰を掴んで、とりあえずピストンをしているだけではあるけれど多くの女を堕としてきただけあってその動きは鋭く的確だ。
旦那とのセックスしか経験がない葉月からすれば、ただただ挿入されるだけではなく弱点を探るような刺激は強烈なモノ。
しかも、それなりに鍛えているし女を犯し慣れているショウのピストンは力強く鋭い。
「んんんっぅ゛♥ す、すご、っぃ♥ っぁ♥ っぁ♥ んんんぅ♥ ショウくん、ぅ♥ っぅうう~~っ♥」
「ふっぅ……はぁあ……!(あ~~~、しんど)」
感じまくってしまい直ぐにベッドに突っ伏してしまう葉月。
快感にだらしない声をあげて、だらしない身体を震わせる。
やや処理の甘い毛深いまんこから汁をどんどん漏らし、幸せそうな声で喘いでいく葉月は絶頂が近くなると更に甘えたような声を出す。
「んんんぅぅう゛ ♥ しょ、ショウくん、っぅ゛♥ おね、がっぃ♥ っぁ♥ っぁっぁああ♥ き、キス、して、っぇ♥」
「…………(キス? オバサンとキスとかこれ以上は無理。金貰ってもキツイっての)」
「だ、っぁっぁぁあ♥ だめ、っぇ♥ 激しっぃ♥ っぁぁぁぁあん♥」
イキそうになるとキスをねだる葉月だけど、毎回それを無視するように腰を振っていく。
そもそも葉月はお互いに顔が見れる正上位を好むのだけど、ショウが「オバサンの顔見ながらだと流石に萎える」と判断して毎度毎度バックからのセックスになっていたのだ。
それなので、わざわざこの状況からキスなどする訳もなく彼は葉月の声を無視して腰を振る。
「はぁはぁああ♥ っぁ♥ っぁぁああっぁあん♥ ショウくんっぅ♥ っぁ♥ ショウく、っぁ♥ っぁぁぁあぁあん゛♥」
「はぁ……っぅ……!(名前も呼ぶなっての、テンション下がるわー……さっさとイって終わりにさせてくれって、のっ!)」
「だめっぇ♥ キスっぅ♥ イクっ♥ イクっぅ♥ っぁ♥ っぁぁぁぁあ♥♥♥」
あっさりとイかされてしまい、そのままぐったりとベッドに突っ伏していく葉月。
デカい尻を痙攣させて、マン汁を垂らす彼女の姿にショウは小さく息を吐きながら直ぐにチンポを引き抜いた。
そしてラブホに入る前に買っておいたミネラルウォーターを飲んで一息吐くのがいつもの流れだった。
そんな風に雑ただただ処理でもするように犯されて、絶頂して終わるのが葉月のデートなのだ。
ただ40手前でメスを思い出してしまったオバサンは一度だけでは満足しないで―――。
「ショウ、く、くぅん♥ もういっかい、して、い、イイわよ♥ はぁはぁ♥」
「ぅぇ……」
―――若いオスに何度も何度もせがんでいくのだった。
オスが明らかに迷惑そうな顔をしていることにも気が付かずに。
―――。
――――――。
―――若い男に良いように適当に犯されているだけだとマイは知っている。
ショウからも「流石にキツイッス」なんてクレームが入っていたりするのも知っているマイはそれを顔には一切出さない。
「やっぱりぃ~♥ 葉月ちゃんくらい綺麗で大人の女だと若い子もメロメロ~って感じだよね~♥」
「ん、ま、まぁ……毎回毎回デートのたびに、そのエッチはしちゃってる、わね……♥」
「それは仕方ないよ~♥ 葉月ちゃん美人だもん♥ スタイルも良いし~♥」
「っぁ♥ だ、ダメよ、触っちゃ……もう……♥」
雑に適当に犯されているとは微塵も思っていない葉月は、髪を少しかき上げながらイイ女風の余裕のある表情を見せていく。
その姿があまりにも滑稽でまた噴き出しそうになってしまうマイだけど、我慢してどんどん葉月をおだてていた。
彼女に都合の良い玩具になるように誘導する為に。
まるで仲の良い友人同士のように葉月のおっぱいを揉んだりしていくマイは凛以上に無様で惨めな存在になるまで葉月を落としていこうと考えていた。
娘と同じく男に溺れていくの姿を、40歳も目前のババァが色気づいていくのを楽しむように。
―――。
――――――。
「ぁ、この紅茶美味しい……イイやつなんじゃないの?」
「わかる~? 葉月ちゃんって美味しいモノをわかってくれるから好き~♥ あは♥ 人から貰ったものなんだけど美味しいよね~♥」
「べ、別に私は舌が肥えてる訳じゃないけど、うん、美味しいのはわかるわ……♥」
しばらくした平日の昼間。マイのマンションのリビング。ソファーに並んで座る葉月。
出された紅茶―――凛が酔ってやらかした詫びとして持ってきた高価なモノを振舞ってのお茶会をしていた。
葉月は以前よりも少しだけ服装は変化しており、谷間は出さないまでもデコルテの当たりまで露出するようなゆったりしたシャツに膝より少しだけ短いスカート姿。
メイク、それに口紅も以前は軽くリップ程度だったけれどここ最近はかなり意識している様子だった。
それもマイとの付き合いがそうさせ、何よりもイケメンとの関係がそうさせているのだろう。
「…………♥」
徐々に変化していく葉月を見ながらマイがタバコを取り出して咥えると、何も言われずとも当たり前のように葉月は自前のライターで火をつける。
「すぅう……ぷはあ…………♥ それでぇ、葉月ちゃんどーかしたの? 急に会いたいなんてぇ♥ もしかして、イケメンくんからあたしに乗り換え~?」
「ち、違っ……そうじゃなくて…………でも、あ、えっと、うん、ショウくんのことで、少しだけ、その、ね……うん」
「なになにぃ? 聞かせて♥ このマイおねーさんに何でも相談してくださいな~♥」
マイは煙を吐き出しながら葉月に身体を寄せて太ももに片手を乗せながら優しく甘く話しかけていく。
何やら相談があってやってきたらしい葉月に10歳以上も年下なのに『マイおねーさん』を自称して優しく対応する。
「えっと、その、最近……会ったらすぐにエッチする流れになってきてて、その、それは、い、イイんだけど……」
「あは♥ イイんだ♥ 葉月ちゃんのエッチぃ♥」
「っぅ……っ。そ、それで、それでね? えっと……」
「うん、うん♥ ゆっくりでイイからね? ゆっくり言葉にして、ね? 葉月ちゃん、マイおねーさんは何時間でも聴くからね?」
「ありがと……」
紅茶のカップを持ちながら必死に言葉を選んでいく葉月の肩を優しく抱いて包み込んでいくマイ。
母性的にあやすような仕草をして、その笑顔も非常に優しいものなのだけど内面ではどこまでも相手を弄ぼうと言う最低な笑顔で染まっている。
ゆっくりと言葉を促し、決して急がせずにじっくりと茶葉からエキスを抽出でもしているかのように時間をかけていく。
「あの、その、私みたいなオバサンが何を言ってるのかって思う、かも知れない、けど……」
「ん~ん、そんなこと絶対に思わないよ?」
「ん…………ショウ、くんとは恋人だけの関係だと思ってたんだけど……えっと、その、私の勘違いかも、だけど、ほ、本気になってるんじゃないかって、思うことがあって」
「ぷふっ!」
「?」
「あは、なんでもない♥ 少し咽ただけ~♥ それで? ショウくんが本気にって、葉月ちゃんと恋人の先をって、こと?」
真剣に乙女な顔で『イケメンが私に本気になってる』なんて言い出したオバサンの姿に葉月は噴き出してしまうもそれを誤魔化していく。
マイが自分の相談で笑うなんてありえないと思っているし、それなりの期間をかけて『綺麗』『可愛い』『魅力的な女性』と持ち上げられ続けた葉月は自意識が過剰とは言わないが高くなってしまっていたので気づきもしない。
元々美人は美人だし、歳の割りに若々しさもあって葉月は自分のことを『それなり』だと思っていたし、それは事実。
しかし、あくまでもそこらのオバサンに比べたらレベルであるのだけどそれをマイがじっくりと育てて、自分のことを『結構イイ女』だと思うまでに持ち上げていたのだ。
本人はそんな自分に気が付かないままに頬を赤らめながら語っていく。
「え、ええ……その、デートは直ぐエッチなんだけど、私の身体のことを凄く気遣ってくれるし」
「ふんふん♥」
恥ずかしそうに、だけど嬉しそうに語る葉月だけど、ショウのその行動の真意をマイは知っている。
ショウ曰く―――。
「オバサン相手に2回も3回もしたくないから1回終わったらあとはトークにしてます。それもクソだるいけど」
―――ということだったりする。
その際に葉月を気遣い「大切な身体なんですから~」などなど適当に誤魔化す言葉をかけていたのを葉月が勘違いしていた。
「エッチ、したがるくせに、凄く私のこと気にしてくれて……っ♥」
自分を大切に思ってくれている―――と勘違いしている相手の顔を思い浮かべて葉月は乙女な表情を見せる。
メスの部分が疼くのか、デカいケツをくねらせて熱い息を吐く姿は色っぽいがマイからすれば噴き出してしまいそうな姿だった。
隣で信頼できる友人が笑いを堪えているとは知らずに更に葉月は語る。
「最近忙しいみたいで会えないんだけど、電話もメッセージもよく、くれるし♥ 少しでも声を聞きたいなんて……昨日も……っ♥」
「へ、へぇ~♥ あは♥ っ! ラブラブって言うかぁ、本当に葉月ちゃんと更に仲良しになりたい感じでまくりじゃーん♥」
会えないけど電話やメッセージを入れてくれると嬉しそうに語るが、実際のところは『会いたくないから適当に相手している』である。
事情を知っているマイからすればその惚気はただの勘違いで爆笑しかねない内容なのだけど必死に我慢していく。
まぁ、勘違いしてしまうようにマイが仕向けているし、何よりもショウとの出会いもナンパだったのもあって自分が弄ばれているだけとは気づきもしない。
「はぁあ……若い子を本気にさせちゃってるのが、その申し訳なくて……私には娘も旦那もいるから、その……」
「~~~っ!」
モテるイイ女のような発言を連発する姿にどうにか噴き出すのを我慢するマイ。
バレないように肩を”プルプル”震わせて、誤魔化すようにタバコを吸っていく。
葉月がここまで勘違いしてしまっているのはマイとしても予想外のことのようで、だからこそ面白いと考えていた。
そして、勘違いさせるならもっと、そう考えてマイは葉月の肩を優しく抱いた。
「っぁ……マイ、ちゃん?」
「ね、葉月ちゃん♥ ショウくんが葉月ちゃんみたいな美人に本気になっちゃうのは仕方ないけどぉ♥ ぷふっ……! ふー……葉月ちゃんはどうしたい、のかな? そこかマイおねーさん大事だと思うんだけど?」
「わ、私が? 私がどうしたいって……えっと……」
「このまま恋人のまま? それとも?」
「い、いやいや、マイちゃん? 恋人は恋人、でしょ? 私には旦那が……」
「…………♥」
勘違いしているオバサンを更に、更にとんでもない位置まで勘違いさせたまま転がしていこうとマイは考えていく。
優しく背中を撫でるように触れると一度立ち上がり、マイは少し冷えてしまった紅茶を淹れ直すためにキッチンに向かった。
その際に飲み口は軽いのだけどアルコール強めの酒を紅茶に混ぜて運んできた。
「少しだけお酒入った方が話しやすいから、ね♥ 葉月ちゃん♥」
「でも、まだお昼で、っぁ」
「イイから……ね、『葉月♥』 おねーちゃんの言うことを聞いて?」
「…………っ」
カップをテーブルに置くと、年上の相手を呼び捨てにして優しく頭を撫でていく。
そのままマイはゆっくりした動きで部屋のカーテンを閉めていけば昼間なのに薄暗くなっていた。
間接照明だけを付け、「ちゃんとお話ししたいから、ね?」と香りの良いアロマキャンドルをテーブルの上におくと、改めて葉月の隣に座った。
「それで……葉月♥ 本音をおねーちゃんに聞かせて?」
「本音って、その……っ……」
「大丈夫、ここにいるのは葉月と私……マイおねーちゃんだけだからね~? 何でも、何言ってもイイの♥ だぁれも聞いてないから、ね?」
「…………ぅ、ん」
部屋の雰囲気を変えて、空気を変えることで『自分ではない誰かが喋っている』そんな雰囲気を作っていく。
アロマキャンドルの炎が揺れて揺らめき、薄暗いけれど心地良い室温の部屋の中でアルコール混じりの紅茶を飲みながら葉月はゆっくりと口を開いた。
「マイ……お、おねーちゃん、私、ショウくんのことが……っ」
「うん、うん♥」
『自分ではない何か』が喋る感覚故に流されるように葉月は本音を零してしまうのだった。
胸に秘めなければいけない、決して他人に話してはいけない。危険でそして勘違いの結晶でしかない本音を。
酒に、恋、自分に酔いながらも葉月は『マイおねーちゃん』に告白していく。
―――。
――――――。
「ふぅ…………」
平日の昼間。あれからしばらく経った頃。葉月はいつものように花屋での作業をしていた。
流石にシャツにジーンズにエプロンの色気のない恰好ではあるが、薄くメイクをしているし使っているリップも良いものになっていた。
数か月前の彼女とは明らかに女として、メスとしての意識が変わってしまっている姿の彼女は店内に置かれた花の様子をチェックしたり、商品を確認していく。
「っぁ♥」
エプロンのポケットに入れていたマナーモードのスマホが震えるのを感じた葉月は嬉しそうに取り出した。
少しだけ頬を赤らめながらスマホを開くと、そこに恋人―――葉月はそう思い込んでいる、思い込まされてしまっているショウからのメッセージが届いていた。
「ふふ♥ って、あ……また自撮り? もぅ……♥」
イケメンからのメッセージに頬を緩ませる葉月だったが、そこに『葉月さんの自撮り欲しい♥』という分があるのを見て呆れたように、だけど嬉しそうにしてしまっている。
ここ最近。ショウと会う日は減っているのだが、こうしてメッセージや電話は良く来ていた。
それがマイからの「オバサンとエッチするの面倒なのはわかるけどぉ、まだかまってあげてね?」なんて指示だとは知りもしないで喜んでいく哀れなオバサン。
そして、自撮りが欲しいと言われれば葉月は少しだけ店内を見回していく。
「あの人は配達行ってるし、この時間に来るお客さんは、いない……わよ、ね?」
自分の店であり、家でもある場所なのに明らかに挙動不審に”キョロキョロ”した葉月は周りを気にしつつシャツの首元を”ぐいっ♥”と引っ張って谷間と、少しだけ派手な下着を露出させて撮影していく。
「ショウくん……エッチなんだから……♥」
ショウから求められる自撮りと言うのはただの写真ではなく、こうしたエロ自撮りなのだ。
最初は恥ずかしがっていた葉月だけど、写真を送るとショウから『綺麗』『エロい』なんて言って貰えるのもあって彼女自身もハマっていた。
まぁ、これも実際はショウが面白半分にやらせており、友人に見せて「このエロババァやばいでしょ?」なんて笑いの種にしているのだけど葉月本人はそれを知ることはなかった。
「ふふ♥」
真実を知らない彼女からすれな娘である凛と大して年齢の違わない年下イケメンの恋人が自分の身体に夢中だと勘違いしていた。
「ん、返信早いなぁ……って、もっと? え~~♥ しっかりオッパイ見たいって、あ~~♥ もう……最近会えてないからって、むぅ♥」
谷間と下着の自撮りを送ると直ぐにショウから返信があって、そこには定型文のように『葉月さん綺麗!』なんて言葉と更なる自撮りの要求があった。
それに困ったように乙女顔をしていく葉月。もしもマイが見ていれば噴き出してしまったかも知れないくらいの『イイ女』顔を見せた彼女はどこか嬉しそうに自撮りの準備。
「誰も来ないうちに……♥」
イケメン彼氏を喜ばせようと興奮させようと―――自分を求めてくれていると勘違いしたままエプロンを外すと店内の死角でおっぱいを露出する。
シャツを捲り上げてブラをずらせばサイズは大きいのだけど明らかに垂れたデカパイが”ぼょん♥”とはみ出てしまう。
エロさは間違いなくあるのだけど、言ってしまえば垂れたオバサンのおっぱいだ。
「い、いえーい♥ なんて♥」
その垂れ乳を露出しながら年甲斐もなく横ピースをして葉月はまだ慣れない自撮りをしていきショウへと送信するのだった。
と、そこに―――。
”カロンカロン”
「っ!? っぁ、ぃ、いらっしゃいませ~っぇ!」
―――客の来店を告げる入店のベルが鳴り響けば顔を真っ赤にして慌てて服を直していく。
ブラに垂れ乳を押し込んでシャツを直すとエプロンをとりあえず首から掛ける。
慌ててスマホを取り落としそうになりながらも、どうにか身だしなみを最低限整えるとレジの方に向かい、そこで誰が来たのかを視認した。
「ぁ、マイちゃんかぁ……ふぅ……」
「こんちゃ~♥ って、忙しかった? 出直した方が良い感じ~?」
「う、ううん、そんなことないから! ゆっくりしてって、ね?」
「あは♥ ありがと~♥」
入店してきたのはマイ。少し控えめな私服姿で手を”ひらひら”振りながら店内を物色していく彼女は葉月の様子を横目でチェック。
「…………♥」
明らかに頬が赤く、服を乱れさせた姿に気が付かない訳もない。
視線から逃げるようにしてブラの位置などを調整してく葉月の背後にそっと接近すると―――。
「葉月ちゃーん? なぁにしてたのかな~? ん~~?」
「ひゃっ!? ま、マイちゃん? 何してたってお仕事に決まってるじゃない、あ、あはは……」
「ん~? お仕事中になんでブラがズレるのかな~? ん~~~♥」
「そ、それは、えっと、っぁ♥」
―――仲の良い友達のような距離感で抱き着いてズレたブラの縁を服越しになぞっていく。
「また、自撮り送ってたんでしょ、エッチなやつ♥」
「っぅ……」
「あは♥ 葉月ちゃんのえっち~♥」
葉月はもはやマイに隠し事0状態なので、ショウにエロ自撮りを送っていることさえも話してしまっていた。
そしてマイの方はショウがそのエロ自撮りをネタにして笑っていることまで知りながらからかうように微笑む。
優しいフェザータッチで服越しのデカパイを刺激しつつ耳に熱い息を吹きかけていく。
「ラブラブって感じぃ? 良かったね~、葉月♥」
「ん……まぁ、マイおねーちゃんのおかげ、かも? なんて♥」
名前を呼び捨てにされると葉月はどこか恥ずかしそうに、だけど嬉しそうに少しだけ甘えた声を出していく。
ショウについてのアレコレの相談をする際に―――。
『葉月とマイおねーちゃん』
―――という特殊な関係性を作り上げたことで、葉月は自分の思いを素直に言えるようになるように誘導されていた。
あくまでも『渋谷 葉月』という人妻で、娘を持った母ではなくマイおねーちゃんを慕う『葉月』としての自分を作り上げた結果だった。
それが葉月本人も気に入ってしまったと言うか、素直に自分の気持ちを吐き出せる心地良さもあるし、マイの母性的な雰囲気や、歳を取ったことで自分よりも年上の相手に頼って相談することも減ったのもありピッタリとハマっていた。
その結果。相談の場だけではなく、こうしてマイから呼び捨てされれば、自分よりも年下の彼女相手に甘えた声で『おねーちゃん』などと呼ぶオバサンが出来上がってしまっていた。
「ふふ♥ で・も♥ あんまりエッチなお願い聞いてちゃダメだよ~? 葉月は可愛いんだから、相手が調子に乗っちゃうから、ねぇ?」
「ん、わかってるから、マイおねーちゃん……。でも、その、ショウくんが欲しいって言うから、その……♥」
「も~♥ 安売りしちゃダメ~♥ まったく、葉月は手がかかるんだから♥」
「ぇへ……♥ ゴメンね、マイおねーちゃん♥」
背後から抱きしめられて、そのおっぱいを触られながら甘えた声を年上の女性に向ける姿は場合によってはホラーとも言えるが、葉月はそれを楽しんでいるようだった。
年下扱いされることにか、それとも頼れる存在のマイに甘えることが出来る状況にか。もしくはその両方かも知れない。
年下というか、まるで妹のように扱われることに慣れてしまい楽しみだしている葉月は甘えた声を漏らす。
「あ、そうだ……マイおねーちゃん、今度服を買うの手伝って貰える? その、ショウくんとのデートなんだけど、可愛い系が好きって聞いて、その、私に似合わないのはわかってるけど……」
「ん~……♥」
背後のマイへと振り向きつつ、少しだけ申し訳なさそうに買い物のお願いをしていく。
「葉月から可愛く誘ってくれたらOKしちゃうかも~♥」
「えぇ~? もう……♥」
楽しそうなマイの言葉に葉月は少しだけ頬を赤く、恥ずかしそうにするも嫌がる様子はなく一度身体を離して振り返った。
そして、身長差は対してないのだけどわざと腰を屈めて上目遣いになると―――。
「マイおねーちゃん♥ 葉月ぃ、お洋服選べないから一緒に選んで~♥ ……って、恥っ♥」
―――さっきまで以上に甘えた声でおねだりをして見せた。
それはある種『友人同士の仲だけで使われるノリ』のようなものであり、『可愛く言って?』と言われればさっきのように甘えた年下ムーブをするのが決まりになりつつあった。
決まりであったとしても流石に恥ずかしいのか葉月は顔を赤くして”パタパタ”と手で仰いでいく。
しかし、マイは恥ずかしがる葉月の手を優しく掴むと今度は正面から抱きしめる。
まだブラがズレたままのデカパイに自身の負けないサイズの胸を”ぼにゅ♥”と押し当てると―――。
「マイ、さ……」
「恥ずかしくないよ~♥ だって葉月はすっごく可愛いもん♥ ふふ♥ 可愛い葉月にピッタリのお洋服をおねーちゃんと買いにいこーね~♥」
「…………♥ うん、ありがと、マイおねーちゃん……♥ だいちゅき♥」
―――どこまでも葉月を肯定して、進んではいけない道へと歩かせていくのだった。
妹のように扱い、40歳手前のオバサンに可愛い子ぶった喋り方をさせた上で自分をおねーちゃんと呼ばせる。
仲の良い友人同士のノリと言ってしまって良いのかもわからないレベルのそれを葉月は楽しんでしまっていた。
年下のマイに年下扱いされて可愛がられることにハマってしまっていたのだ。
―――。
――――――。
それからほんの数日後にマイと葉月は約束した通りに服を買いに出かけていた。
時刻はまだ昼間。昼間にアウトレットモールにやってきていた。
「それで~、葉月ちゃんのリクエストは可愛い服、だっけ?」
「そう、ね……ショウくんがそれ系好きらしいんだけど、そんな服は買ったこともないから、それならいっそ、と思って」
「うんうん♥ 彼氏くんの為に服を買うとかめっちゃ可愛い~♥ あたしぃ、そーゆーの好きだなぁ~♥ うん♥」
「ふふ、ありがと♥ 頼りにしてるんだからね? マイおねーちゃん♥」
「あはっ♥ 可愛い葉月に頼られたらおねーちゃんとして本気でやんなきゃね~♥」
軽いノリで軽いやり取りをしていくが、よく聞けばおふざけにしても異常な会話をしていく2人。
しかし、アウトレットモールの内部は多くの人が行きかっておりマイは目立つ美人ではあるけれどその会話にまで聞き耳を立てる人もいない。
「それで~♥ 可愛い系って言うけどぉ、葉月のイメージはあるの? 何かあるならそれ基準に組んでいくけど~?」
「わ、私のイメージ? って、う、うーん……憧れたことはあるけど自分で着たことはないから……しいて言うなら、うん、マイおねーちゃん、かな? なんて♥」
「あは♥ も~~♥ 葉月はすぅぐ可愛いこと言うんだからぁ♥ よしよし♥」
「ぇへへ♥」
妹ムーブする40手前のオバサンというキツい存在を前にしてもマイは笑顔を保って、むしろしっかりと褒めていく。
頭を撫でながら少し考えるように目を閉じると、葉月の手を握って先導するように歩き出した。
「ま、とりあえずはぁ、何があるか見てからにしよっか♥ 葉月に似合うのきっとあるからね~♥」
「うん♥」
妹扱いに慣れだしてしまっている葉月は逆らうことなく手を引かれてていく。
そして、色々な服屋を見て回り、最終的にマイによるプロデュースは服だけでは終わらなかった。
「ちょ、ちょっと、これは……さ、さすがに……♥ マイちゃん、あの、私の歳わかってる?」
「大丈夫大丈夫~♥ 葉月のことを一番わかってるのは誰でちゅか~?」
「っぅ……マイ、おねーちゃん、でちゅ♥」
「ね、でしょ? だから問題なーし♥」
服屋の少し広めの試着室中で妹ムーブをしていく葉月。今の自分の格好の恥ずかしさに頬を赤らめながらも、まんざらでも無さそうにしている。
その葉月の今の格好とは―――。
「ツインテールも葉月に似合ってるしぃ、メイクも甘ぁくしたからすっごく可愛いよぉ♥ それにぃ、あは♥ こんなにおっぱい出してるんだからショウくんもメロメロのメロ~って感じかもぉ♥」
「そう、か、かしら? さすがに、っぁ♥ ぅう♥」
―――髪をツインテールにして、リップの色など可愛くまとめており、オフショルダーのニットで胸の谷間を露出した上でのミニスカート姿だった。
繰り返すが葉月は結婚している40歳手前で、高校生の娘までいる人妻だ。
そんなオバサンのツインテールというのはある意味の破壊力はとんでもないのだけど、マイは笑顔で褒めていく。
「可愛くて~♥ ちょっぴりエッチでイイ感じだと思うよ~♥ マイおねーちゃんのお墨付き♥」
「ぅ、ん♥ ありがと、マイおねーちゃん♥ っぁ……♥」
恥ずかしがりつつ、これまでの人生でしたこともないような格好にどこか高揚していく葉月。
試着室に設置された鏡を”チラチラ”見ては、内心でも「結構、あり、かも」なんて感がているのが救えない。
オバサンが若々しい滑降した上でのツインテールで、しかも年下のキャバ嬢に妹ムーブをかますという地獄のような光景が繰り広げられている試着室。
「それじゃ、ちょっと出てみよっか?」
「っ!? ま、マイちゃん?! さすがに、それは、まだ勇気が……」
「大丈夫だから、ね? はーづーき? おねーちゃんがいれば安心でしょ?」
「~~っ……うん……マイ、おねーちゃん……っ」
マイが試着室の入り口にかかっているカーテンに手をかけると、一瞬素に戻ってしまうが直ぐに妹モードに戻されてしまう。
酒も入っていないけれど、何度も何度も繰り返すうちに習慣化してしまっているかのように妹としてのムーブが染みこんでしまっている葉月。
普段の自分とはまるで違う、いつもならする訳もない格好になった彼女は興奮と緊張に深呼吸を繰り返す。
ドキドキと胸を高鳴らせていると葉月のスマホが震えた。
「っぇ? あ、マイおねーちゃん、ごめんね? ショウくんからで、っぇ!? ウソ……」
「…………♥ どうかしたのぉ? ね、葉月♥ どうかしたの?」
「っと、っぁ、いや、その、偶然ショウくん、ここ、このアウトレット、き、来てるみたい、なの」
葉月のスマホにメッセージが届いており相手はショウだった。
しかも、その内容は―――。
『今○○のアウトレットでスタバの新作飲んでんだけど葉月さん飲んだ?』
―――と言うものだった。
ショウの為に服を買いに来たタイミングで彼も同じ場所にいると言う偶然―――ではなく、マイが仕組んでいたのだけどそれは今更だ。
「ふぅん♥ それ、最高のタイミングだね~♥」
「っぇ?」
微笑むマイ。葉月はその笑顔の意味に直ぐに気づくも、気づいたときには遅い。
サッと手を伸ばしてスマホを取り上げると、マイは手早くメッセージをショウに送る。
「ま、マイおねーちゃん?! なにして、だ、ダメよ! まだ、これは、っ、さ、さすがに、は、恥ずかしい、もの……」
「大丈夫だって♥ あは♥ それにぃ、ショウくんに見せるために選んだんだしぃ? いつ見せても同じ、でしょ? なんなら、あは♥ あたしはこの後お店だし退却するから、ね?」
「ぅ……うう……」
「こぉんな可愛い葉月を見たらきっとぉ、このあと♥ すごいぞ~♥」
「す、凄いって、ま、マイ、おねーちゃん……っ♥」
「あは♥ 葉月のスケベな顔~♥」
「ち、ちが……!」
「イイのイイの~♥ おねーちゃんには素直に、ね?」
この店へ、試着室の前まで来るようにショウへのメッセージを送ったマイは葉月の身体を背後から抱きしめて耳に熱い息を吹きかけながら囁く。
歳の言ったオバサン相手に可愛いと、焦りながらも妹ムーブをするようになってしまったオバサンの腰を抱き、片手でその大きな胸を優しく揉む。
感じさせるような動きではないけれど、この場にショウが来るとなってはメスの本能を疼かせてエロい顔を見せるオバサンを更に昂らせるように。
その隙にこっそりとマイは自分のスマホからショウへとメッセージを送っておく。内容は『絶対に噴き出したりしないでね?』というものだった。
恋人の為にした可愛い服装なのだけど、マイやショウからすれば噴き出しても仕方がないモノ。
若くて可愛い女の子がやれば魅力的でも、歳のいったオバサンがすればネタでしかないのだ。
「ここ、かな? マ……ん、葉月さんいるの?」
「っ?! っぁ、しょ、ショウくんっ……! っ♥」
マイに身体を刺激され、ただでさえ疼いてたまらなかった身体を更に昂らせた葉月にカーテン越しにかけられる声。
その声を聞いた瞬間に子宮を”きゅんっ♥”と疼かせ、何度も何度も鏡に視線を向けてツインテール&可愛いメイクの自分を確認していく。
もし娘である凛がその姿を見れば絶句するしかないようなものだけど、マイによって可愛いと言われ続けた葉月は間違った自信をつけてしまっていた。
恥ずかしさはありながらも、似合っているような気になってしまっており―――。
「じゃ、開けるからね、葉月♥」
「…………うん、マイおねーちゃん……♥」
―――彼氏に飛び切りのオシャレを見せるような感覚で頷くのだった。
その頷きを受けて、マイは試着室のカーテンを開けて、そこに立っていたショウへと葉月を見せつけていく。
「じゃじゃ~ん♥ 彼氏くんの為におしゃれしたうちの妹、どや~~♥」
「い、妹って、っぁ、ああ、っもう……っ♥」
ショウの前でも妹ムーブをさせるようにマイは葉月を『うちの妹』なんて紹介する。
一応。マイとショウはこれが初対目ということになっているのだけど、その辺りの口裏合わせはしているし葉月は2人に依存するくらい信頼して恋心を抱いているので盲目状態なので問題はない。
そして、ショウの前へと経った葉月。マイ渾身のツインテール&オフショルダーの可愛い恰好のオバサン♥
ある種凶悪なものを前にしたショウは―――。
「っ~~~~っ!!!」
―――噴き出すのをギリギリのところで我慢していた。
葉月の隣に立ったマイはショウへと視線で『絶対に噴き出すなよ?』と念を送っているが、かなりギリギリのところだった。
それほどまでにアラフォーのツインテールはショウには爆笑の光景でしかなかったのだ。
「ど、どう、かしら? ショウくん、その……と、友達が選んでくれたんだけど……」
「葉月~~? 友達ぃ~?」
「~~っ…………お、おねーちゃんが選んで、くれた、の……♥」
マイはショウの前でも葉月に妹ムーブを強要していく様子だけど、妹ムーブを知らなかった彼からすると新たな笑いの爆弾となって届いてしまっていた。
「~~~っ!??(オバサンのツインテールだけでやばいのに! おねーちゃんってなんスかマイさん!! やばいやばいやばいやばい!! 絶対に笑ってはいけないオバサン24時ッスかこれぇ?!)」
軽い気持ちというか、事前に聞いていた話では『葉月に可愛い格好させる』という目的だけだった。
その為にショウは葉月に服装の話を振って、「俺は可愛い系の服とか好きだな~、葉月さんの可愛い格好見たいかも」なんて言っていた。
そしてマイの想定通りに葉月は服の相談をしてここに至り、ショウはオバサンが可愛い服を着ているのを笑わずに我慢すれば良かっただけだった。
しかし、髪型まで弄ってのツインテールの上に、予想外の妹ムーブを前にショウは色々限界だった。
「や、やっぱり、変だった? その、私がこんな服着たりするの……」
「~~っ!(服ってか髪型なんだけどオバサン! それにマイおねーちゃんってなに?! 妹ってなに?! 逆ってか母と娘でしょ!?)」
何も言わないショウの姿を見て、葉月頬を赤らめて自信を無くしていく。
何も言わないというか、口を開ければ爆笑してしまいそうなのを堪えるショウにマイは冷たい視線を向けていた。視線の意味は『笑うな』というシンプルなモノ。
書ききれないほど色々あってマイに逆らえないショウはその視線による恐怖で少しだけ笑いを抑え込み、これまでに多くの女を騙して落としてきた彼は一瞬で爆笑を飲み込んだ。
「っ!! …………すぅ、ん! いや、全然変じゃないから、いや、葉月さんめっちゃ可愛いじゃないですか♥ マジで俺好みの感じッスよ!」
「~~っ♥ そ、そう、なの……? っぁ♥ あ、ありがと……♥」
「(テレてんなよババァ……!)」
どうにか笑いを我慢しきったショウは精一杯のイケメンスマイルを浮かべて葉月を褒めていく。
マイはそんな彼に『GJ(グッジョブ)』とでも言いたいのか親指を立てて見せており、それにショウは苦笑いすることしか出来なかった。
「…………♥ へぇええ、葉月の彼氏くんって本当にイケメンだね~♥ あは♥ あ、はじめまして? 葉月の姉のマイでーっす♥」
「ま、マイちゃ―――」
「葉月ぃ~?」
「―――っぅ。そ、その、お、おねーちゃん、なの、えっと……]
初対面という演技で挨拶をするマイ。その際に姉を名乗るので再びショウは噴き出しそうになるも、どうにか我慢していた。
我慢しつつ『え、俺はどんなリアクション求められてんの?』とでも言いたげな顔を一瞬だけ見せるも、上手く話を合わせていく。
「ぁ、あ~~、そ、そう、なんですかー。えっと、妹さんとお付き合いさせて貰ってるショウ、です」
「よろしくねショウくん? うちの妹を泣かせたりしたら怒るからね~?」
「は、はぁ、気を付けます……」
葉月は『ショウくんに変だって思われてない?』とマイの姉発言を心配しているが、既に服や髪型について不安はなくなっているようだった。
マイが選んでくれて褒めて貰い、ショウからも『似合っている』と言われた以上、葉月からすればツインテールもこの服装も自分に似合っている、ベストだと勘違いしていた。
そんな悲しい勘違いをしてしまうオバサンの姉として振舞うマイ。
「で、ほらぁ♥ もっとうちの可愛い妹を褒めたげて~? せっかくオシャレしたいっておねーちゃんを頼ってくれたんだし~♥」
「っぇ? あ、あー、はい、いや、めっちゃ可愛いから、葉月さん♥ い、いやー、葉月さんって大人の女ってイメージあったけどこーゆーのも似合うって言うか、あ~~、俺好みだから、本当に」
この場で一番困惑しているけれど、それでもショウは自分の役目をはたしていく。
本当にある意味でのMVP的な働きをしつつ『妹ってなに!?』という疑問を飲み込んで葉月を褒め続ける。
「ぁ、ありがと♥ その、ショウくんに好きって言って貰えて本当に、嬉しい……♥」
「あはは♥ 良かったでちゅね~? 葉月♥」
「ぅん、ありがと♥ マイおねーちゃん♥」
褒められて、更に頭をマイに撫でられて恥ずかしそうにしつつも嬉しくなってしまっている様子。
少し離れた位置から見ていた客は異常とも思える光景にサッと距離を取っていたりするが、葉月はそれには気が付かない。
大好きなショウと、大切な姉ことマイに褒められて有頂天状態。
しかも、妹ムーブもしているからこれまではショウの前ではそれなりに年上としての口調だったのに、ついつい甘えた声を出してしまっていた。
それにショウは笑うと言うかシンプルに『うっわ、キツ……』とか思いながら顔を顰めるも一瞬でその表情を引っ込めていた。
「それじゃ、あとは若い2人に任せておねーちゃんは退散するけど……その前に……♥ 葉月、見せちゃえ♥」
「っぇ? っぁ♥ こ、ここで?」
ショウの苦労込みで楽しんでいるマイは楽しそうに微笑んで後は任せて帰ろうとするも、その前にと葉月の耳に口を寄せて囁きかけた。
それを受けて顔を真っ赤にして、”チラチラ♥”とショウへの視線を向けた葉月は更に周囲に視線を向ける。
そう広くない店内。客はそこそこいるけれど、試着室の周りに来ていないことを確認。
そして、ショウへと真っすぐ視線を向けた葉月はスカートに手をかけ―――。
「お、おパンツは可愛くなかったり、して……♥」
―――捲り上げると、スカートの下から露出した下着は割れ目のあるセクシーランジェリーというかエロ下着だった。
これもマイが選んだ購入させたものであり、薄く、面積も狭いのもあってマン毛がはみ出ていた。
”ムッチリ♥”エロい下半身をした美熟女がエロい下着を見せていると言えば聞こえも良いが、ツインテールのオバサンから飛び出たエロ下着。
しかも、若い男を誘惑する為のものを見せつけられたショウは内心では普通に引いていた。
「(うわ、マジかよこのオバサン……ってか、マイさんも性格悪すぎでしょ、このオバサン完全に今の自分の格好が似合ってるって勘違いしだしてるし、うわー)」
ツインテールに可愛いメイクと服装からのエロ下着。
性欲バリバリのオバサンがしていると色々な意味でキツ過ぎる姿にショウは本気でキツいと感じていたが、その感情を精一杯自分の胸へと押し込んでいった。
「めっちゃエロいじゃないですか、葉月さん♥ うわ、こんなとこでダメですって、俺……我慢できなくなっちゃいますから……お姉さんの前でダメでしょ……はは……」
演技と言うか棒読みと言うか、乾いた笑いをするのがどうにかギリギリだった彼だけど勘違いによって培養されている葉月はその無様な格好のまま嬉しそうに照れていた。
葉月はその真意を知らずにただただ照れていき、頑張っていることを知っているマイはこっそりとまた親指を立てて見せるのだった。
「じゃ、うちの妹をよろしくね~? あ、避妊はちゃんと、なぁんて♥ それじゃ~♥」
「っぁ……」
葉月の背中を押すように叩いて、ショウへと倒れるように誘導したマイは軽い調子でその場を後にする。
去っていくその背中に葉月は―――。
「お、お仕事頑張って、おねーちゃん♥」
―――と可愛い声をかけ、ショウはほんの少しだけ噴き出したがそれくらいは許してあげて欲しいところだった。
その後。せっかくアウトレットモールにいるのだからとツインテールのままデートしたがる葉月だったが、ショウは『誰かに見られたら死ぬ』と判断して、強引に「葉月さんの可愛さに我慢できない」などと言ってラブホへと連れ込んだのだった。
ショウくんのそんな頑張りも知らずに、葉月は「これからも可愛い格好しなきゃ♥」などと迷惑すぎる決意を固めてしまっていたりする。
―――。
――――――。
「お待たせ、マイおねーちゃん♥」
「あは♥ 葉月、よく来た~♥ おいでおいで♥」
「はぁい♥」
いつものようにオシャレな個室飲み屋で待ち合わせをしていた葉月はツインテール姿で登場。
服装も胸元を見せつけているもので、かつ下はチェックのミニスカートというどこぞのアイドルのようなものだった。
生足を見せているそれにここに来るまで多くの人たちが笑ったりドン引きしていたのだけど、そんなことには一切気が付かない葉月。
もう、当たり前のように自分でツインテールにした彼女は、これまた当たり前のようにマイをおねーちゃん呼びするようになっていたし、妹ムーブも板についてしまっている様子。
流石に店をやっている時や、家族の前ではツインテールや服装も普段通りだけど近所からも『若々しくなった』と評判になる程度の内外共に影響は出ているようだった。
それが良いのか悪いのか―――まぁ、大分悪い寄りなのだけど本人にその自覚はない。
『イケメンの恋人ともラブラブ―――と本人は思っているし」
『素敵な姉に可愛がられている―――と思い込まされている」
そんな充実した日々を送る葉月はツインテールを揺らしつつマイの隣に座ると、ポケットからタバコを取り出しそこから一本出すとマイに差し出していく。
自分は吸わないのだけど、マイの為にタバコを持ち歩くようになっている葉月。
差し出されたタバコを指で挟んで受け止めて咥えれば、直ぐに火もつけていく。
妹というか、本当にパシリ、下僕扱いなのだけど―――。
「ふぅ~~♥ ありがと、葉月♥」
「ぇ、えへへ♥」
―――本人は褒められ、頭を撫でられると子供のように甘えた声で笑うのだった。
そして始まるいつもの飲み会。
以前は喋らせる為にマイから話題を振ることも多かったが、今ではほとんど葉月からの話題。
それも、彼氏とのアレコレがメインである。
「そのぉ、最近……ショウくんが少しSな感じになってぇ♥ うん、始める前に私のオナニー、させたりするの♥ Mなつもりなかったんだけどぉ♥ ちょっと……ぇへへ♥ 興奮しちゃったかも♥」
「へ~♥ そなんだぁ♥ ラブラブじゃーん♥」
「ぇへへ♥」
もはや可愛い子ぶった『えへへ♥』笑いが癖になってしまっており、癖になっていることさえも気づいていない葉月は嬉しそうにショウとの性生活を語る。
ちなみに、言うまでもないがそのエピソードはショウからすれば挿入時間を短くさせて、さっさとイカせるための処置だけど本人は気づきもしない。
妹が姉に甘えて相談でもするように、オバサンが若い美人に甘えるという地獄じみた構図。
それに慣れて、慣らされてしまっている葉月は自然と可愛い子ぶった仕草が身についており更に地獄感を強めていた。
無理矢理強制されたのではなく、マイによってじっくりと矯正された結果なので葉月は自分のおかしさに気が付けないでいた。
家族の前でも時々漏れ出てしまってはいるけれど、娘の凛とは未だに関係を完全に修復とは至っていない。そもそも、凛は未だに朝帰り、酒にタバコに無断外泊を続けている。
そして、旦那との仲は冷え切っている訳ではないまでもマイの手引きによって得意先が増えたことで、花屋の仕事に精を出しており葉月と深い会話をすることもなくなっていた。
そんな状況もあって作り上げられたのがこの―――。
「それでぇ♥ おねーちゃんが選んでくれたおパンツでショウくんを誘惑して~♥」
―――ツインテール、甘ったれた声で喋る妹ムーブのアラフォーオバサンという地獄だった。
自分の育て上げたものを前にタバコを満足そうに吸い、酒を飲むマイだけどまだまだ満足はしていない様子。
もっと、もっと自分に依存させたうえで既に戻れない場所まで来ている葉月を更に底の底へと導こうと考えていた。
その最中に―――。
「そう言えば……ん、おねーちゃんタバコずっと吸ってるけどぉ、大丈夫? 妹としてすこーし心配なんだけど……」
「ぇ? タバコ? ん~~~……」
―――葉月は上目遣いで『妹として』姉を心配していく。
真剣なその言葉にマイは少しだけ考えるようにタバコを吸うと、口紅の付着したそれを差し出した。
「お、おねーちゃん?」
「マイも試しに吸ってみる~?」
「っぇ? わ、私はイイよぅ……」
「大丈夫、一本くらい、ね? おねーちゃんとお揃いになりたくないの~?」
「っぁ…………う、じゃあ、一回だけ……」
文字として見れば、それは年の離れた姉が妹にタバコを教えようとする一幕だけど、実際はキャバ嬢がオバサンにタバコを薦めているだけだ。
タバコを進められた葉月はこれまで吸ってこなかったのもあるし、凛がタバコを吸っているかも知れない疑惑のことを少しだけ思い出して乗り気ではないようだった。
しかし、妹ムーブに慣れ切ってしまった葉月は大好きな姉から進められてしまっては断れず、抵抗はありつつもそのタバコを咥えていく。
「一気に吸っちゃダメだよ~? ゆっくり、ゆっくり、ね? あたしの軽いから大丈夫だと思うけど♥」
「ゆ、ゆっくり……ん、すぅ…………けほっ!」
「大丈夫~? 合わなかった~?」
マイにサポートされつつ、口紅のついたタバコを吸った葉月は少しだけ咳き込んでしまった。
しかし、咳き込みはしたものの苦しそうな顔はしていない。
「ん、すぅ……はぁあ……ん~~、少し煙いけど、うん、なんか、うーん……もうちょっと」
「気に入っちゃった~?」
「ん、んん~~」
人生で初めてのタバコではあったけれど、葉月はそれほど悪くはないモノだと感じていた。
少しだけ”すーっ”とする感覚。タバコの香り。隣でマイが自分で火をつけて吸って見せれば―――。
「ん……♥(おねーちゃんとお揃い♥)」
―――謎の一体感まで覚えてしまっていた。
もはや、言葉だけのものではなくて意識の上でもマイをおねーちゃん扱いしてしまっているオバサン。
タバコを吸って、酒を飲む爽快感を楽しみ、覚えていく。
当然。葉月は成人であり、これまでタバコを吸ったことなかっただけで喫煙は犯罪ではないのだけど妹ムーブのせいか知らないが、微かな罪悪感のドキドキまで楽しんでいたりする。
おねーちゃんと一緒に悪いことを楽しむなんて言う40手前ではありえない感情を楽しみ、ツインテールを揺らしていくのだった。
―――。
――――――
そして、母親が徐々に幼児化させられて、ツインテールなんかしている頃。
深夜。凛も相変わらずマイに飲まされまくり泥酔させられた上で玩具にされていた。
しかし、今日はマイはただ玩具にするだけではなく―――。
「うわ、マジでアイドルの渋谷凛じゃないッスか……マイさん、どんな繋がりなん?」
「ん~? ま、それは内緒みたいな~? ショウくんには色々頑張って貰ってるしぃ、たまには、ね?」
「あざーっす! モデルとかは食ってましたけどアイドルは初ッスわ、テンションあがるわ♥」
―――葉月の恋人であるショウに貸し出されていた。
「あっぅ♥ うっぷ、よろ、ひくぅ……おっぇ……」
しかも、泥酔状態で今にも吐きそうな凛とマイたちがいるのは室内ではなく普通の公衆便所。しかも男子トイレだった。
いつものように意識飛ぶまで飲まされた上で、公衆便所あたりで弄ぼうと考えたマイだったけど「ショウくん最近またもうオバサン相手は嫌だって言ってたよね~」と思いついたのだ。
そんな乗り気ではなく呼び出された先にいたのは泥酔状態ではあるが、アイドルの美少女である凛。
葉月との関係は知らない、気づかないし気づきもしないままにショウは興奮していた。
「ほら、凛たん♥ ご挨拶ご挨拶ぅ♥」
「っぃ゛?! は、はひ……」
意識を失いかけるくらい酒を飲んでいる凛は長く綺麗な髪を引っ張られて挨拶を促されると、”ふらふら”しながら着ていた服を脱いでいく。
深夜の公衆便所で酔っていたとしても躊躇いなく服を脱ぐ凛の姿にショウは多少面喰ってしまう。
女を落として弄んできた彼。セフレを公衆便所で犯すようなこともあったけれど、アイドルとしてそれなりに名前も売れている美少女がそれをすることには驚きもあった。
「ふっぅ……うぷ……」
酒臭い息を吐きながら服を脱ぎ切った凛。
脱いだ服は便女の薄っすら濡れた床に投げ捨てていくことにも躊躇いはない様子。
そして、酔いの回り切った彼女だけどマイに覚え込まされた挨拶をしようとその場でガニ股エロ蹲踞。
「はぁはぁあ……♥ おっぇ♥ チンポ、大好きのアイドル、渋谷凛ちゃん、でーっす♥ はぁはぁ……♥ チンポならどんなくっさいのも舐め舐めするぅ、ば、バカ女、れひゅぅ♥」
「♥ よーく出来ましたぁ♥ ご褒美~♥」
無様な挨拶をして見せた凛にマイはご褒美と言いながら片手を振り上げると―――。
”べちぃん!!”
「ぎっぁ?! あっぁ、ぎぃいぃいい……!!」
―――思いっきり背中に叩きつけた。
痛みに凛は男子便所の床を自分が脱いだ服を巻き込みながら転がっていく。
その背中にはクッキリとマイの手のひらの跡が刻まれていて、相当な威力だったのが想像できるものだった。
「いって~~……」
ショウは自分がやられた訳でもないのに、凛の痛みを想像してしまっているようで顔を引きつらせていく。
痛みの共感性を見せる彼の前で、転がってどうにか痛みを紛らわせた凛は動きを止めて身体を起こした。
辛そうな表情を見せつつも、マイに「ぁ、ありがとうございます……」と頭を下げていく。
「いーよ♥ イイ子の凛たんへのご褒美だし~♥」
前からマイは凛へとじわじわと暴力をふるっており、それに対して感謝を言うように躾けてもいた。
流石に素面状態ではここまで露骨な暴力は振るってはおらず、まだまだ悪ふざけ程度―――と言っても暴力は暴力なのだが。
何にしても徐々に凛へと暴力を受け入れさせているマイ。泥酔状態となれば引っぱたく、蹴り飛ばすなどかなりハードな行為も行っていた。
その上で、感謝を言わせる習慣までつけていて、半泣きの顔ながらも凛は叩いてくれた―――ご褒美に感謝をしていくのだった。
「…………(アイドルとやれるのは嬉しいけど、便所の床転がった後かー……マイさーん)」
最初より少しだけテンションを下げてしまったショウだけど、それでもまた興奮は健在。
普段から若く綺麗で可愛い女を犯してはいるが、マイからの頼みで相手にしている葉月というマイナスの存在に嫌気がさしていた彼にはまさにボーナスと言える。
「しっかし、いやー、オバサンの相手すんのはキツかったけど、アイドルと出来るなら頑張れる気がしますよ♥ 酒臭いけどめっちゃ可愛いじゃん♥ って、酒飲んでイイのかよアイドルが……」
「喜んでもらえてなによりだよ~♥ ふふ♥ オバサンへの愚痴でも言いながら思いっきり犯しちゃってイイからね~?」
「あざっす!」
目の前のアイドルの母親が自分が嫌々相手をしているオバサンだと気づきもしないで改めて興奮していくショウ。
凛もまた泥酔状態でなかったとしても自分の母親が熱を上げている若い男だと気づく訳もなく小便器の並ぶ壁に手を突くとお尻を突き出した。
「おねがぃ、ひ、ひまひゅ……」
「お~、結構遊んでる感じ? ふぅん……アイドルもそんなもんか~♥ ま、気にしないけど♥」
形の良いお尻を突き出した凛。そのまんこを指で触れてチェックすれば、女遊びをしまくっているショウは使い込まれていることに直ぐに気が付く。
ファンならば絶望するところだろうけれど、そんなんでもなくただ単にアイドルを犯せる、顔のイイ女を犯せるとテンションを上げていた。
そんな男の興奮も知らずに、酔いの回り切った凛はただただ犯されるのを待っていく。
「ゴムは一応つけてっとぉ、ローションは……」
「あるよ~?」
「用意イイっすね」
流石に凛のように全裸になる気は無いショウはズボンをズラしてチンポを露出。
そこにとりあえず常備しているコンドームを被せると、マイから使い切りのローションを貰って塗していく。
既に凛のまんこは店で遊ばれて何でもイった後なので濡れているが、念のための処置のようだった。
「そんじゃ、アイドルのまんこ……っ♥ 味合わせて貰います、っか……と♥ お、遊んでる割りにイイ締まり……♥」
「んっぅ♥ っぁ♥ っぁああぁ♥ ん♥」
凛の腰を掴むようにしてチンポを挿入。長く、立派なサイズのそれの刺激に凛は甘い声を漏らして足を震わせていく。
そのまんこはそれなりに具合の良い名器だけど、それ以上にアイドルを犯している事実にショウは興奮して腰を振っていた。
「あ~~~、マジでババァとは違うわっ♥ 最高ッス、これ♥」
「っぁああん♥ っぁ♥ んんんっぅ♥ っぁ♥ オチンポ、っぉ♥ きもち、ひっぃ♥ っぁ♥ はぁはぁあ♥ っぁああん♥」
「つか、うわ♥ チンポ慣れし過ぎてねぇ? 締め付け完璧♥」
”パンパン!”と音を響かせながら激しくチンポを挿入していくショウ。葉月相手にしている時とは大違いの興奮の様子だった。
それに応えるように凛もまた、これまでにケンゴたちホストに仕込まれた締め付けるタイミングのテクニックを見せていく。
泥酔状態でも出来るくらい仕込まれている彼女は、まだ背中にうっすらとマイの手のひらの跡を残しながら、”きゅ♥ っきゅ♥ きゅぅう♥”とまんこを締め付けチンポに媚びる。
「そっかぁ♥ それは良かったよ~♥ 呼んだ甲斐があった♥ あは♥」
興奮しきった様子で腰を振るショウの姿に笑顔を向けつつ、マイはそれを『何かに使えるかも』と撮影していた。
葉月を弄ぶパーツとして使えるかも知れないからと、凛をなるべく映さないように角度を変えていく。
そもそもバックでの挿入なので凛の顔は映りにくいのだけど、それでも念のために気を付けつつ撮影。
ショウは撮影されていることにも気が付かずに腰を振りながら葉月への愚痴を漏らしていた。
「あんのオバサン、っ、さぁ! マジで、マイさんっ! あのツインテールだけは無理、なんスけど! 笑い堪えるの終わったらマジで不快、なんでっ! つ、ああ、マジで具合イイな、このまんこ♥」
「あはは♥ ごめんね~? でもぉ、本人は気に入ってるみたいだし~♥ ね?」
「はぁはぁ……! それが、余計にムカつくん、すよ! この間、なんてっ! マジでガキがつけるようなヘアゴムでツインテールにしてたん、スからねっ!? グロっすよあんなもん……!」
酔っている訳ではないけれど、一度吐き出し始めれば止まらない愚痴の数々。
自分と会う時にツインテールにしてくるオバサンという存在にかなりのストレスを感じている模様。
しかも、マイの教育のせいかもあってか甘えた言動も増えているのもショウへの負担となっていた。
その怒りや不満をぶつけるように凛を犯していき、子宮を殴るような刺激をぶち込んでいく。
「んっぅっぁ♥ はぁはぁあ♥ この人、っぉ♥ す、すご、ひっぃ♥ っぉ゛♥」
「ん、そうっしょ? あ~~♥ 凛ちゃん相手にするならこんなストレスないのになぁ、あのババァ……マジで無いわ……!」
「んんんんっぅ゛♥」
アイドルが自分のセックスで感じてくれていることに興奮し、その興奮をエネルギーに腰を振る。
葉月相手にしている時はどうにか挿入時間を短くしようとしているし、最近ではかなり雑な行為も目立っていた。
しかし、何をされても喜んでしまうマゾババァっぷりを見せる葉月はショウから与えられる全てに興奮していて気づいてもいないのだ。
それもまたショウからすればストレスであり、マイからの頼みではあるが早々に愛想でも尽かしてくれと考えて葉月を犯す日々なのだ。
ストレスを抱えて、そのストレスの原因である葉月の娘を犯していくショウ。
その構図をマイは本当に楽しそうに見つめていた時―――。
「ん? っぁ……うわ、マジか……ババァなんスけど、無視でイイっすよね?」
「へぇ……♥」
―――深夜だと言うのに葉月からの電話がショウに入った。
それを見て、大きな岩をどかしたら虫がいたときのようなリアクションを見せてしまっていた。
無視して凛を犯すことに集中しようとしたのだけど、この面白い状況をマイが見逃すはずもなかった。
「出なよ~♥ あは♥ 恋人からの電話は無視しちゃダメ~♥ スピーカーにしてして~♥」
「はぁ? マジで言ってます? いや、まぁ……イイっすけど」
「マジマジ~♥ 凛たんはぁ、ほら、自分のおパンツでも食べてて?」
この状況で電話に出ろと言うマイに信じられないと言いたげな顔をするショウだけど、逆らう気は無いのか通話状態にしてスピーカーモードにした。
その間にマイは便所の床に放置されたパンツを拾い上げて、凛の口に詰め込んでいく。
これでOKと親指を立て、後はお任せとばかりに”わくわく★”顔をして見せていた。
「…………」
『あ、しょ、ショウくん? ごめんね、こんな遅くに、今、大丈夫?』
「ぇ? あ、あー、はい、これから寝るとこだったんで、大丈夫ですよ」
楽し気にしているマイを見て彼は呆れていたところに、スピーカーにしていたので葉月の声が響いた。
ショウはスマホをとりあえず凛の背中に乗せて、さっきまで程じゃないけれどピストンを再開。
それに「んっ♥ んぐ♥」と口いっぱいにパンツを頬張りながら凛は声を漏らしていくが、葉月には届いていない様子。
『最近会えないから寂しくって……♥ ねぇ、ショウくん、一緒に、しない? イヤ?』
「はは、俺も合いたいですけど最近忙しくて、って、あ~~~、い、イイですよ?」
『ぇへ♥ ありがと♥ はぁあ♥ 今、エッチな下着はいてるの、想像して? ね♥ それでおまんこに、ん♥ ショウくんを想像しながら指を♥』
甘えた声を出しながら葉月が始めたのは電話越しのオナニーだった。
しかも、一緒にしようなどと言い出して実況していく。
それを聞いてマイは噴き出しそうになるのを我慢しつつ、凛の様子を観察していた。
泥酔状態の凛は甘えが声を出す母親の声に気が付くのか、と。
今のところは凛は気が付く様子などなく、ピストンされる度に声を漏らしていくだけだった。
自分の母親が、自分を犯す男に媚びながらオナニー通話をしているなど気づかない方が幸せなのは間違いないだろう。
『ねっぇ、聞いて? ほらぁ♥ んん♥ ショウくんのが欲しくて、っぁ、おまんこ、すごい、の……♥ ん♥』
年甲斐もなく甘えた声を出し、ショウに聞かせようとまんこへとスマホを近づけていく葉月。
スピーカーで拡張された音が夜の公衆便所に”くちゅくちゅ♥”響いていく。
その音を耳にしながらも、何も気づかない凛と必死に笑いを堪えているマイ。
そして―――。
「ん、あ~、エロい、ですねー。葉月さんマジでエロいっす、俺ももうイキそうですー」
―――やる気なく、アイドルとのセックスの時間を邪魔されたと少し不機嫌になっているショウ。
葉月も電話の向こうでショウが自分の娘である凛を犯しているなど想像も出来ないし、明らかにテンション低い声にも気が付かない。
『はぁはぁあ♥ っぁ♥ もう、イクの? イクの? はぁはぁあ♥ お願い、出すとき言って? 出すって、それと……す、好きって、言って?』
「うざ…………あ~、やばい、出しますよ……っと、締め付けマジで……っ♥」
1人で盛り上がっている様子の葉月の熱意に顔を顰めながらも、ショウは言葉だけでなく実際に射精しそうになっていた。
小刻みに締め付けてくる凛のまんこの良さに腰を震わせて、葉月のオナニー通話など即座に切ってしまいたいのを我慢しながらピストンしていく。
音を響かせながら腰を振り、気持ち良く締め付けてくるまんこに興奮し、アイドルを犯している征服感と達成感に歯を食いしばりながら―――。
「っぅ……! あ~~っ……やば、めっちゃ出てる……♥」
”びゅるるる~~っ!”
―――普段以上のザーメンを吐き出していくのだった。
コンドームをしているのだけど、本能的に孕ませようとしているのか無意識に腰を振っており、その気持ち良さの余韻に浸ろうとしたところに邪魔が入る。
『私もイクっ♥ イクぅう♥ イク♥ ショウくぅん♥ 言って、好きって言ってっぇ♥ イク~~っ♥』
「チッ……あ~、好きっすよ、葉月さんめっちゃ好きっす~」
『私もっぉ゛♥ 私も好き♥ 好き好きぃいぃい♥』
気分の良さをぶち壊しにするようなオバサンのイキ声に露骨に不機嫌な顔を見せてしまう彼は適当に話を追わせて、凛に挿入したまま通話を終わりにした。
「はぁぁあ……だっるぅ……凛ちゃんもう一回くらいイイっすよね?」
「おつ~~♥ イイよ~♥ 使ってあげて~♥」
「まぁじで白髪になる勢いのストレスっすわ……」
「あはは♥ 可愛い可愛いツインテールの似合う恋人相手に酷いぞ~?」
「……思い出させないでくださいよ、それこそ凛ちゃんがツインテールにしたら可愛いと思いますけどね~♥」
一回の通話で疲れ切った顔を見せるショウはスマホをしまいつつ、一度チンポを引き抜いてコンドームを外した。
そして、そのコンドームで凛の長い髪を葉月のように結んでいき「もう1個必要だな」と新しいコンドームを取り出す。
深夜とは言っても誰がくるかもわからない公衆便所で2回戦に入ろうとしていくショウ。
しかし、そこで―――。
「っぅ……!」
「ん? っぇ? どした、って、っぇ?」
「っぉ。ぉおぉお……!」
―――口に押し込まれたパンツを吐き出し、壁に手を突いたままの凛が小刻みに痙攣を開始。
その姿にマイは「あ~、流石に限界かな~」と慣れた様子。
しかし、何がなんだかわかっていないショウが目を見開いていると、散々酒を飲まされてギリギリだった凛は犯され、身体を揺らされたことで限界が来たようで―――。
「っぅっぉっぇ!! おっぇぇぇえぇぇぇええぇえ!!!」
―――小便器に向かって大量のゲロをぶちまけたのだった。
「…………」
倒れ込むようにして、小便器に顔を突っ込むアイドル。
サイドテールのように片側にだけコンドームを結び付けられた凛は何度も何度も吐き、小便器を汚していく。
その姿にポカンとしてしまっているショウを置いて、マイは近づいていくと吐き続ける凛の後頭部を踏みつけた。
「んぶっぅ!?」
「凛たぁん♥ 出したらお掃除お掃除~♥」
「ふぶぅうぶうぅうう゛~~~っ!!」
自分の吐いたゲロに顔を押し付けられ、綺麗な髪を汚しながら窒息しかけの凛。
手足を暴れさせる彼女を見下しながらマイはふと思い出したようにショウを振り返った。
「ちょっと待っててね~♥ お掃除させたらもっかいどぞ~~♥」
アイドルの頭を踏みつけ、笑顔でゲロへと押し付けさせるマイの姿にショウは―――。
「い、いや、今日はもう、イイっすわ……」
―――そう言うのが精一杯だった。
マイに逆らってはいけないと心に刻み込む彼の前で、自分のゲロで窒息しかけの凛は必死にそれを飲み込んでいくのだった。
「ごく、ごきゅ……ごくっ! ……おっぇぇええ!」
「まだまだあるよ~♥ 凛たんふぁいとー♥」
深夜の公衆便所に明るい応援の声と悲痛な声が混ざり合って響いていく。
母親が恋人を思って眠る中。娘はただただ苦しんでいくのだった。