【エロ文・リクエスト・BLEACH】落ちぶれ切ったホームレス乱菊さん44歳。※閲覧注意 (Pixiv Fanbox)
Published:
2022-07-31 10:43:40
Imported:
2022-09
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死神でも何でもなくただただ美人として生まれ育った松本乱菊。
幼いころから整った顔立ちとどこか姉御肌で男にも女にも人気だった彼女。
失敗などないような人生を歩み、だけどいつの間にかどこかで道を踏み外した。
その末に彼女は44歳の今、公園の片隅に建てられた段ボールハウスの中で―――。
「ぐぉぉお……すびぃ……ぐごぉぉおお……」
―――元が何色だったかもわからないくらい汚れた服をまとい、騒音レベルのイビキをかいて寝ていた。
色々あった末に住んでいた場所を失い、ホームレスに落ちた乱菊。
風呂に入れるわけもなく、化粧もスキンケアも何もかも放り出して薄汚れた彼女。
かつて美女だったとは信じられないほどに落ちぶれた彼女は長い髪を伸ばしっぱなしにして、雑に後ろでまとめていた。
「ん……っぁ……つっぅ……朝……ね……かぁぁ……ぺぇえ!」
長年のホームレス生活で痛めた身体。その痛みで目を覚ました乱菊はまずは口の中に溜まったネバついた唾液を、仮にも家の中で吐き捨てる。
何度もしているようで、彼女の段ボールハウスの床には変色した染みがいくつも出来ていた。
目を覚ました彼女は億劫そうに身体を動かし、栄養状態もあって前よりも減ったし、歳なので垂れ出した胸を重そうに揺らしながら公園の水道に向かった。
「ぁぁあ゛~……」
水道で顔を洗い、唯一飲み放題の水を飲むと痛む腰を伸ばしていく。
汚れとくたびれた姿もあって50歳以上にも見える乱菊は水道から段ボールハウスに戻る途中、公園内に設置されたゴミ箱や灰皿を確認していた。
「弁当の残りとか……せめてシケモクの一本でもないもんかしらねぇ……」
普段から残飯やゴミ漁り、時には炊き出しで生き延びている乱菊。
食料の保存は出来ないまでも、仲間内で共有し交換することも可能なのでシケモクなども探していた。
保存も可能なシケモクは食料の交換に役立つので、吸えそうなタバコの吸い殻があると彼女は必ずキープするようにしている。
自分で吸っても良いし、食べるものがない時にトレードしても良いしと。
「はぁあ……いたた……」
以前は胸を張って堂々と歩いていた彼女もシケモクや小銭を探すために前傾姿勢になり、また加齢で筋肉も落ちた結果腰が曲がり出していた。
痛む腰を手で叩き、まるで老婆のような仕草をしながら数本のシケモクと飲みかけのジュースのペットボトルを持ち段ボールハウスに帰還。
薄汚れた姿の乱菊は狭く、臭いのキツイそこに座ると数分間は休憩に入るのが常だった。
時間に摺れば10分そこそこの歩行なのだけど、彼女の身体は既にそれが負担になっていたのだ。
「はぁあぁ…………一本吸うかぁ……」
疲労と苦労が隠し切れず、実年齢以上に老けた表情を見せる乱菊は段ボールハウスに置いてあるお菓子の缶を引っ張り出した。
中には乾かして保存してあるタバコの吸い殻がいくつか入っていて、その中で一番短いものを手に取ると、これもまた拾い物のライターで火をつけてそれを吸い出した。
「ふぅぅ……まっず……」
元が吸い殻で、棄てられていたゴミの再利用。
美味しいはずもないそれを吸って、顔を顰めながら今度はビニール袋を取り出した。
そこには彼女が前日に拾った残飯が保存されている。
「ああ、これは食べとかないと明日には腐るわね……」
比較的新しいものだけど、食べかけの弁当、食べかけのパン。どう見ても残飯でしかないそれを彼女は―――。
「はぐ、ぐちゃ……ん、はふ……ぐちゃ……」
―――聞きたくないくらい耳障りな音を立てて咀嚼していく。
先ほど朝の散歩で拾った飲みかけのジュースで残飯を流し込み、最後に彼女はシケモクを吸いながら―――。
「げぇえっぷ……はぁ……」
―――満足そうでどこかもの悲しいゲップを煙と共に吐き出していくのだった。
美しさも何もかも捨て去った松本乱菊44歳。それでも必死に生きていた。