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 雪ノ下陽乃。  19歳の大学一年生。  その美貌と才覚、社交的な性格から構内でも知らない者がいないというレベルの有名人だった。  黒髪のセミロングで、胸も大きくスタイルも良い。  完璧とも言えるような美女であり、多くの男を虜にしていた。   「雪ノ下さんってすっげぇ美人だよなぁ……」 「ってか、胸があれ、かなりデカくね?」 「俺、狙ってみようかな、ワンチャンあるだろ?」 「無理無理、何から何まで無理だろ」  男どもはその美貌に恋焦がれて、どうにかお近づきになろうとしていく。  しかし、明るく、社交的な彼女は楽しく会話をしたり遊ぶ程度のことはしても深くまで入りこませることはなかった。  上手く男を躱して、いなして、手が届きそうで届かないそんな位置にいた。  多くの男が憧れて、女だってその姿に羨望の視線を向けた。  それが誰のものにもならない、雪ノ下陽乃という完璧美人。  だったのだが、その陽乃にある日彼氏が出来たという噂が流れた。  それが誰なのか、どんなイケメンなのか、既に大企業に内定が決まった先輩かなんて噂が駆け巡った。  そして、陽乃が付き合ったのは―――。 「はるにゃーん♥ んひひひ……♥ おほ、相変わらずおっぱい大きいよねぇ? んひぃ♥」 「ゃぁん♥ もー……イタズラはダメだぞ~? なぁんて、私のおっぱいならぁ、マサくんは触り放題だからね? ほらほらぁ♥ 遠慮なんていらないんだよ~?」  ―――キモオタ。一目見て確定でわかるほどに露骨な肥満体にキモオタだった。  そのキモオタ彼氏と陽乃は大学のベンチに並んで座りイチャイチャと周りも気にせずに愛し合っていた。  ちなみに、このキモオタ『マサヒコ』という名前の男はどこかの御曹司という訳でも、超天才だとか、何かの才能があるわけではない。  と、言うか大学生ですらなかった。  この大学の近くのコンビニで働いていた31歳。キモオタである。  そんな男に「はるにゃん」と呼ばれながら、その大きなおっぱいを揉まれて陽乃は嬉しそうに顔を緩ませて、経緯はどうあれベタ惚れしていたりする。   「はぁあ……♥ ぁ……♥ 乳首、コリコリ、だめぇ……♥」  キモオタは息を荒くしながら、脂ぎった手で彼女のおっぱいを揉みしだいていく。  オフショルダーのニットを着ているので陽乃のおっぱいのガードは緩く甘く、簡単に手を胸元に入れられてしまっていた。  そのまま、その手でブラの中の乳首を責められて陽乃は甘い声を漏らす。 「んひひひ♥ なぁんでダメなのかなぁ? ん~?」 「んぁあっ♥ だって……こんなところで乳首、コリコリされちゃったら……♥ チンポ……欲しくなっちゃうものっ♥ んんっ♥」  陽乃の発言に周りの学生たちは驚愕に目を見開いた。  あまりにもストレートな下ネタ、といかエロ発言。  明るい性格であり冗談も良く言う陽乃だけれども、エロい発言はしていなかったからこその驚きだった。  キモオタは驚く周りに見せつけるように陽乃のおっぱいを揉んで、乳首を刺激する。  そして、それだけでは飽き足らずに分厚く、糸引く粘ついた舌を伸ばしてみせる。  その気色の悪い姿に周りが困惑する中、陽乃だけは―――。 「んもぅ……♥ マサくんのってば甘えん坊なんだからぁ……♥ ぶちゅ……♥ れろぉ♥ ちゅじゅるるるぅ♥」 「んひひひ♥ ぶちゅれろぉおお♥」  ―――頬を赤らめて、甘やかすように甘ったるい声で反応してベロチューをしていく。  濃厚に、本気で舌を絡めるベロチュー♥  少し離れた場所にいる学生にまで音が聞こえるほどで―――。 「ちゅじゅる♥ ちゅじゅっぷ♥ んんんぅ♥ まひゃ、くん♥ ちゅじゅるちゅちゅるるる♥」  ―――激しく舌を絡み合わせていた。  その間もキモオタは陽乃のおっぱいを玩具にするように揉んでいき、あまりにも激しく揉むので乳首がチラリと見えてしまうほどだった。  彼女に恋していた男たちは興奮しつつも、多くは『軽蔑』していた。彼女を尊敬していた女は特に、だ。  人前で異常にイチャイチャするカップルは軽蔑されて当然だし、彼氏がどう見てもキモオタの場合は更である。  それでも、陽乃は気にせずにキスをして片方のおっぱいを溢れさせながら腰を揺らしていた。 「ぷっはぁああ……♥ はぁあ……♥ はぁあああ♥」  粘っこい唾液の糸を引かせて口を離した陽乃はうっとりした顔でキモオタのたるんだ腹、汗ばんでいてシャツに染みをつけているそこを撫でる。  そして、媚びるように身体を寄せると―――。 「ね……我慢できないかも……♥ ホテル……いかない? ううん、ホテル……一緒に行って……♥」 「んひひ♥ まだ午前中だよぉ? おほ……♥」  ―――陽乃は腹を撫でていた手でキモオタの股間をズボン越しに撫でていく。  堂々とホテルに誘うその姿は学生たちがどよめいていくし、更に―――。 「どうしよっかなぁ、これからソシャゲのマラソンしないといけないしなぁ?」  ―――美女からの誘いを『ソシャゲ』を理由に断るキモオタには更にどよめき、ざわめく。   「お願い……ね? ホテル代は出すしぃ♥ なんでもするからぁ……♥ またコスプレしよっか? ね? ね♥」  ホテル代を出すとまで言って、必死にキモオタ相手にセックスをねだる陽乃。  周りの人間が絶句する中で誰かが「なんで、あんなキモオタ相手に……?」と至極真っ当な疑問を呟いた。  それを聞いたキモオタ彼氏はニヤニヤ笑うと、陽乃に耳打ちをした。 「ぇ……? もう…………恥ずかしいんだけど…………でも♥ それで、チンポをハメてくれるなら、私は頑張っちゃうんだから♥」  何かを命令したキモオタ。  それを聞いて少しだけ困ったように眉を顰める陽乃だったが、直ぐに笑顔になるとベンチから腰をあげた。  零れ出てしまっていたデカパイを戻すと、スタスタとキモオタから離れて歩き出す。  そして、自分たちの姿を見ていた学生たちの近くまで歩いていくと非常に可愛らしい笑みを浮かべた。  陽乃の姿を軽蔑していた学生たちまでも自然と微笑み返してしまうような笑みを見せた彼女は、その長い足を高く、高くあげていく。  I字バランスと呼ばれる非常に股関節が柔らかくないと出来ないポーズを取る彼女、もしボトムがレギンスでなければ間違いなく下着が見えている状態だった。  周囲は、急にI字バランスを始めた陽乃の行動を理解出来ずに、ただただ次に何が起こるかを注目していた。  その注目の中、さっきまでのキスを思い出すように舌なめずりをした彼女は―――。 「っ♥ マサくんのチンポをハメて貰うためにっ…………っ♥ オシッコしまーぁっす、ぅっ♥」  ”ちょろ…………じょろろろろろ♥”  ―――I字バランスで、レギンスも下着もはいたまま多くの学生が注目する中で着衣放尿を始めた。 「え……あれ、なにして……」 「小便!? まじ……?!」 「あれって陽乃さん!? なんで……?」 「ちょっと、なんなの、え?」  当然周囲の学生は大混乱。  しかし、当の本人は頬を赤らめながら小便をどんどんしていき、レギンスの色を濃ゆく染めていく。  結構な小便が溜まっていたのか10秒以上も長く、犬のマーキングよりも足を高くあげた放尿を終えると陽乃はゆっくり足を下した。  そして、ポタポタと小便を足から垂らしたまま、キモオタを振り返って―――。 「これで……♥ チンポ、ハメハメしてくれるんだよね♥ この程度お安い御用ってね♥」  ―――可愛らしくピースをして見せていた。  全員が絶句する中、キモオタだけは爆笑していたのだった。    

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