イメージの性質について考察した文章1 (Pixiv Fanbox)
Published:
2023-03-23 03:30:21
Imported:
2023-06
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まず、白紙の紙に下書きもなしに上手な絵をかける人のことをすごい上手い人、略してスゴウマさんとします。
スゴウマさんの描くときに使われるイメージがどんなものか考えるために、数個ほど案を出そうと思います。
1・スゴウマさんは今から描くキャラクターを寸分たがわずイメージしていて、紙の上にその絵を同じサイズで配置してなぞるようにして描いている。
2・スゴウマさんは今から描くキャラクターを一部だけイメージしてイメージをそのつど変えながら同じサイズを紙の上に配置して、絵をなぞるように描いている。
3・スゴウマさんは今から描くキャラクターの情報を意識的にほんのわずかしか出しておらず、ほとんど無意識にペンを走らせて描いている。
とりあえず三つ案を書いてみましたが、あなたはどれが正解だと思いますか?
私の現段階のイメージ能力で考えたところ一般的にそう思われる印象的な案である1はあり得ないと考えています。
その理由を少し長くなりますがこれからのべていきます。
まずイメージという言葉はたくさんの意味があるので、スゴウマさんのイメージがどのようなイメージなのか考えてみようとおもいます。
スゴウマさんのイメージは私たちのイメージと根本的に同じなのでしょうか。
つまり、私たちのあやふやなイメージとスゴウマさんの鮮明なイメージは同じ視覚イメージなのか?ということです。
では私たちのイメージがどんなものか考えるために例を出しましょう。
Aさんにボールをイメージしてと言われ、あなたはボールを言葉通りイメージするとします。その後Aさんに、そのボールを頭のなかで動かしてみてほしいと言われ、イメージしているボールのイメージをあなたが変化さすときを考えてみてください。
言葉(指示)をどう理解したかでイメージは様々にイメージされると思います。
あなたは頭のなかでボールをどうイメージされたでしょうか。
Aさんがそういった後に、あなたのにたいして、イメージがどうなったかこう聞いたとします。
1,ボールは転がったでしょう。というときと
2,ボールは落ちたでしょう。と言うときと
3,ボールは移動したでしょうというとき
それらはどれも動いているイメージと矛盾するものではありません。
確かにどの聞き方もAさんの頭のなかではそのようにボールが動いたイメージをがなされたのでしょう。
ではそれぞれケースにおいて、イメージされたボールはどんなものとしてイメージされたのでしょうか?
まず、1は動くことを物理的な地面を同時に想定し、そして物理空間上でボールが地面に沿って動くとき回転しながら移動することを無意識のうちにそのイメージに反映していると思われます。
2は、物理空間においては1と同じですが、そこに地面はなく重力という力のイメージとともに下に向かって落ちるボールをイメージしています。
3はすこし性質が異なります。3においては動きそのものでなく、動いたあと、または、ボールが動いた距離を想定して動きを理解するようにイメージが使われています。そこにはイメージでありながら何かしらの見方が含まれています。
この事から、何かイメージするとき視覚イメージだけイメージ使用としてもそれ以外の視覚化できない情報がイメージに含まれるのではないかと考えられます。
では話を進めて、ボールのイメージを行う際どのような言葉を用いれば同じようなイメージが可能になるのでしょうか。
例えば1の場合、Aさんが同じイメージをあなたに想像させたければ[地面を転がるボールをイメージしてみて]と言えば、かなりボールのイメージを再現させることができるかもしれません。
しかし、そのイメージは全く同じになることはないでしょう。
それは確かに物理的なイメージの対象としてこれ以上ないくらい分かりやすい例のはずです。いわゆる具体的な例で最も再現が容易に感じられる対象であるように思われます。
だから、具体的な対象なら私たちは、イメージがしやすく再現も容易だと思ってしまう気がします。
しかし、私たちのイメージは非常にあやふやなものなのでそんなイメージが簡単そうなものにおいてでさえ他人と同じイメージに到達できません。
では、実際にボールの転がる動画をAさんが見せてきて、この動画のボールを目をつぶってイメージした場合、Aさんと同じものがイメージできるのでしょうか?
この場合、イメージする対象は動画のイメージという共通の鮮明な情報を共有しています。しかし、Aさんとあなたの頭のなかではのボールのイメージはやはり違ったものになったと思われます。
言葉と違ってあやふやでない視覚イメージを出しているのだから言葉のときよりイメージが違ってイメージされていることなどあり得ないと考えられるかもしれません。
動画には、イメージするための情報が言葉より多くなっています。
ボールの色が白とか表面がつるつるとか、ボールの大きさとかどの位置にあって重さはどれくらいで材質は何かなど、そういったことがじっくり見るならわかったかも知れません。
動画を見て私もあたたもボールにすべての要素をが含まれた状態でイメージを行えないと思われます?
私たちはこういう風に言葉などを使って情報を付け加えたり制限することによってしか、イメージの細部を理解することはできない考えられるからです。
日常的な使い方なら同じものをイメージできたことにして話を進めていいと思いますが、この考察の目的はスゴウマさんのイメージがどのようなものなのか考えることなのでさらに深く考えていきたいと思います。
ここで私が考えたイメージの仮説をたてたいとおもいます。
1.イメージはある物(視覚イメージ)だけを思い浮かべる場合においても、視覚以外の情報が混ざってイメージされざるをえないし、人それぞれ同じイメージは出来ない。
2.頭のなかで同時にイメージできる情報量はあまり多くはない。
3.基本的にイメージは長い時間、時を止め続けることが困難である。それはつねに変化し続けている。
4.イメージにはフィードバック作用がある。
取り敢えず1は言ったことにして、
いまから仮説の2について考察していきます。
そんなことをわざわざ定義する必要があるのかと不思議に思われるかもしれません。それは直感的に私たちはたくさんの情報が出せないことを理解しているからです。しかし、あるときには気づいており、あるときにはそれとは真逆のことを考えることがあります。
真逆のあるときとは、分かりやすく言うなら大きな量を伴う言葉を用いたときです。
無限という言葉が理解できるから意識は無限の情報を扱えることにはならないと定義したいだけです。
無限は例えが大げさですが、ではガンダムのプラモデル3個をイメージできますか?
私は3個という言葉の意味もガンダムのプラモデルの視覚イメージも大まかにでも行えていますが、わかっているのにそれをすべて頭のなかに出せたように思えません。
要するに言葉の理解における混乱を避ける意味で2を定義しました。
では、言葉の理解とイメージの行われ方について考えていきたいと思います。
ここで分かりやすく理解するために、別の例を出します。
地球という惑星の日本の東京という場所にあるスーパーに並ぶ、日清のカップヌードルを買って帰ったある男がそのカップラーメンを食べるためにやかんでお湯を沸かしているときに、その男がイメージしている、あるスマフォゲームに登場するssrの女の子キャラのパンツの色
この文章においてわからない単語はあるでしょうか?
私は常識的な意味で見ればすべての単語を理解していると思います。
そしてその内容も理解しながら読んでいると考えています。。
そして読み終え終わった私はこの文章を具体的にイメージして理解したと感じています。要するにパンツのことだなと。
こういう文の書き方にしたのは意識の流れが顕微鏡の倍率を上げて分かりやすい対象に拡大するように進んでいくようにしたかったからです。
私たちはスーパー辺りまで到達したとき、地球から東京における情報をスーパーの物質的なイメージと同じように同時に意識に出していない。私の場合、もう、私の思う描くスーパーしか思い描いていない。カップラーメンが出てくる頃には店内から見た視界に変わっている。カップラーメンがつまれている店内のイメージ。ここで男が湯を沸かすイメージに到達する。その場合、湯を沸かしている男が部屋とカップラーメンをキッチンの机の上においているイメージが一体となったあやふやなものが意識に上っている。最後にssrキャラに到達するまで漫画の雲のようなイメージと共に、そのキャラの立ち絵のようなイメージがきて最後に視点が変わってパンツが見える角度でその柔らかい魅力的なお尻の形状等と共にアップにされる。
そしてこのパンツをイメージして終わりです。
私たちはこの文章を覚えておいてくださいと言われ5分後になにも見ずに、例えばカップラーメンはどこで売られていましたかと聞かれれば、スーパーと答えれることによって理解していると思っています。
その時私の場合、スーパーのなかでカップラーメンが山積みにされているほんのすこしの曖昧なイメージの残り香と共に答えているかもしれません。
しかし、その時も、地球から東京までは意識に上らないし、少なくても意識的にその情報を質問に答えているとき理解していると言えないと思います。
つまり、全体を理解していることと同時にその瞬間においてイメージの中の情報量はかなり少ないだろうと考えられます。
2.頭のなかで同時にイメージできる情報量はあまり多くはない。と定義して考えていくことにします。
この事は、絵を描く描かない以前に、人間の意識の性質だと思われます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。