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「大群のカタツムリ理論」は、ツイッターで公開したところ、多大な反響がありました。


荒木先生のもとで、「カタツムリの大群」を描くよう指示された。

その時に、僕の描いたその絵があまりに不自然な絵だったため、直接教えていただいたもので、荒木先生は、原稿の隅にシャープペンでビー玉を描きながら、

「例えばビー玉が散らばったらこうなるんスよ」

「無作為に描かないで『まとまり』を意識して描くこと。『まとまり』と、『散っているもの』をはっきり分けて描くとリアルで見栄えがよくなるんだよ」

と、表現方法の神髄の一端を示してくださった。


そして、僕が勝手に「大群のカタツムリ理論」という名称を付け、記憶にとどめた。

この理論は、何かを描く時、ほぼ全てに応用できるものだと思う。

壁の汚れ、空の雲、草原、キャラの立ち位置・・・など配置に法則のないものを描く場合に適用可能。

絵全体のバランスというか、加減というか。


ツイッターでは、物理学者の方や、さまざまな絵師の方などが、この理論についての裏付けをつぶやいてくださっていた。

興味のある方はまとめサイト等で、読んでみてください。


この理論のなによりも大事なこと。

無作為(=何も考えず)に描くと、均一になってしまう。

たとえ、それが資料写真通りだったとしても、それじゃあダメなんだ。

そうすると・・・


絵的にかっこよくない!


どう描いたらかっこよくなるか、作為的に、考えて描け!


「『見る』んじゃあなくて『観る』ことだ」


荒木先生が僕に教えてくださったのは、そのことだと思う。


僕は背景を描く時、いつもこの理論が頭にあります。

「奇妙な背景講座」では、この理論を具体的にたくさん使いますので、またお伝えします。


To Be Continued...

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