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前回

洗脳ギルド03:剣聖ダイドウジ・リンの場合

前回    これは冒険都市ザガンに存在する訓練場の中の一つでの出来事である。  背丈、服装、顔立ち、装備。   そこに集まった人間は数十人という大規模な人間が大きな円を描くように、何一つとして共通点のない六人の男たちが、一人の美女を取り囲んでいた。  普通ならば、美女が野蛮な男たちに襲われてしまうこと...






 大陸には五つ存在する『大森林』という、人が暮らすには過酷なその地に永住し続ける完成された種族『エルフ』。

 それはこの世界に存在する超越種の名である。

 尖った耳は神との血筋の濃さであると言われており、魔力量は一人ひとりが大魔道士級の力を誇り、それでいて運動能力は聖騎士の上位を軽く凌駕する。さらには、その寿命も人間の十倍近くにも及ぶほどの長命だ。


「どうした! 『猿』の捕獲もできんのか! 奴らがこの大森林で逃げ惑って何日が経っていると思っている!」

「す、すみません、兵士長……!」

「謝罪などする暇があればさっさとあの重罪人の猿どもをひっ捕らえてこい! 散れ! 次に日が昇るまでに成し遂げられねば、お前の首が大地への捧げ物となると知れ!」

「はっ!」


 そんなエルフの中でも『兵士長』と呼ばれるほどの歴戦の勇士、リズは苛立っていた。エルフ特有の薄いシャツとミニスカートを身に着けて、脛までのブーツを履いた身体を怒りで震わせながら、ポニーテールにまとめた長い金髪を、荒ぶる暴れ馬の尻尾のように振り回して部下たちへと指示を飛ばしていく。

 リズはエルフの狩人たちを率いる実力者であり、多くのエルフ達を指揮することを認められた立場にもある。今のリズはこの大森林、正式な名称は『エデン大森林』を逃げ惑う、エルフの逆鱗に触れた愚か者どもの捕獲を任される立場にあった。

 だが、その逃亡者たちも一筋縄ではいかない実力者であるために、その捕獲作戦は未だに完遂が程遠い状況である。その事実がどうしようもないほどにリズを苛立たせ、同時に、背筋が震えるほどの恐怖を覚えさせるのだ。もしも、このまま逃亡者を捕らえることが出来ずに、人間たちの住む世界に逃げ切られてしまえばどうなるだろうか。

 エルフの領域、その外を回って自分たち以外の存在がおごり高ぶっていないかを監視する役目を持つ『渡りのエルフ』たちに連絡を取っても、簡単には見つけることが出来ないだろう。それは誇り高きエルフであるリズにとっては敗北そのものであり、同時に、リズですらそう感じるのだから、リズよりも上の存在である『長老』の怒りはより強烈なものであるだろう。



「『狩り』の調子はどうだ、兵士長」

「────!!」



 そんな恐れを抱いているリズの背後から、一切の気配を持たずして、それでいて声が響いた瞬間に決して無視のすることが出来ないほどの強烈な存在感を放つものが現れた。


「ヨハンナ様! わ、わざわざ御身が来てくださるとは、これ以上ないほどの増援であり、また、わざわざ御身に足を運ばせることになったことをここに謝罪──」


 その存在はエルフの中であっても上位存在と呼ばれるもの、ハイエルフの女エルフであった。

 神話の時代から繋がるあらゆる加護が与えられた真っ白なワンピースに、その春の大地のように豊かさを持つ爆乳デカ尻の身体は、彼女が一歩歩くたびにぷるんと卑猥に肉が波打っていく。


「薄っぺらい世辞も前置きもいい。逃げ惑っている『猿』どもは追い詰められたのかと聞いているのだ」

「も、申し訳ありません!」


 そんな男の情欲をそそるような美貌とスタイルを持った、ハイエルフの『ヨハンナ』。ハイエルフである彼女たちはこの神なき世界に存在する神にも等しいほどの力を持つ存在であり、同じエルフからにも強い尊敬を向けられている。

 冒険者都市『ザガン』から三日ほど離れた場所にあるエルフが暮らすハミダット大森林の中でも、たったひとりしか存在しないほど。そのエルフ達の長老のヨハンナはせわしなく駆け回る同胞へと厳しい表情で言葉をかける。

 張り詰めた弓のように鋭く恐ろしい威圧感を放つヨハンナは、『氷』と表現できるほどの冷酷なハイエルフであった。慈悲という言葉からは最も遠く、矜持という言葉をこの世の誰よりも抱いている、超越的な実力に見合ってしまった傲慢な性格の持ち主である。


「見つければすぐに報告せよ。我が直々にその素っ首を跳ね飛ばし、この地への貢ぎとする。良いな、あの下等な猿どもを決して逃がすでないぞ。良いな? 兵士長などと言う立場……いくらでも代わりがいるということを忘れるな」

「ははぁっ! この身命に変えても成し遂げてみせます!」


 エルフたちの兵士長、リズは雨でぬかるんでいる土に易易と膝をついて足を汚しながら頭を垂れる他ない。その特徴的な長い耳は、ヨハンナの怒りを買ってしまうことを恐れてぷるぷると哀れに震えているほどだ。神話にのみ伝え聞く神に等しい力を持つ、冷徹なハイエルフを前にすればエルフと言えども貧弱な人間のように跪いて震える他ないのである。


「ヨハンナ様! 兵士長様! 逃亡者の捕獲に成功しました!」

「……! よし、よくやった! さあ、この大森林を穢した愚かな猿共をヨハンナ様にお見せするのだ!」

「はっ!」


 そんな兵士長リザのもとに救いの手が伸びる。部下による、逃亡者たちの捕獲成功の報告だ。冷や汗を流してうろたえていたリザは一転して笑みを見せて、ホッと胸をなでおろす。

 一方でヨハンナの氷の瞳は相変わらず温度というものが一切感じさせない冷酷なものだ。だが、実はその氷の奥には激しい怒りの炎が燃え盛っていることにも気づいてしまう。

 果たして、罪を犯したというものたちは何者なのか。


「こちらが罪人になります!」

「ぐぅっ!?」

「きゃぁっ!」


 大森林に生い茂る、頑丈な蔓を何重にも重ねて作ったロープを使って後ろ手に拘束された男女のグループが乱暴にリザやヨハンナの前に突き飛ばされる。リーダー格と思われる一人の男は、その部下である女たちを庇うように前に出て鋭い視線でヨハンナを睨みつけた。

 だが、その生意気な反応がヨハンナの逆鱗に触れたのである。

 ゆっくりとした動作で右手を前に突き出し、唇を一切動かさずに魔術を発動させた。無詠唱魔術である。


「その目はなんだ」

「ひぎゃぁぁぁぁっ!!!!」


 リーダー格の男の内側から発生する、肉体を焼殺させんとする強烈な雷撃。雷属性の上級魔術である。人間の常識から言えば、無詠唱魔術とは基本的に下級魔術を行うことが精一杯で、大魔道士と呼ばれるような人物であっても上級魔術の無詠唱は、通常の詠唱よりも長い時間をかけてやっと行えるようなものだ。それを瞬きをするような一瞬の間に行使したヨハンナは、その一瞬の出来事だけでも規格外の怪物であることがわかる。

 また、これはエルフの常識からしてもありえない出来事のようで、兵士長であるリザでさえ冷や汗を垂らして焼死体となった男を見つめていた。

 だが、死体として大地に還ることすら、このハイエルフは許さなかった。


「立て」

「────ふぐぅ!? ぐぅ、ぐうぅぅぅ……!」


 さらに、ヨハンナは重度の火傷と心停止によって命を喪っていたその体に再び命を宿させた。ハイエルフのみが行える、神の代行として奇跡の技である。ヨハンナは、間違いなくこの世界の最強の一角であり、エデン大森林という神々の聖地の守護者を神々直々に任された存在なのだ。

 そのヨハンナが激しい怒りを抱いている。


「貴様はこの聖地、エデンの禁を破った。同じ聖地である『アルカディア大森林』や『タカマガハラ大森林』などではどのように扱うかなど知らんし興味もないが、このエデンでは万死に値する罪である。よって、たった一度の雷に焼かれて死ねると思うな」


 絶対零度のヨハンナの瞳が男を射抜く。そこに慈悲など一欠片もなく、この超越者が激しい怒りを抱いていることがよくわかる。

 ヨハンナが口にしたアルカディア大森林やタカマガハラ大森林は、このエデン大森林とは離れた場所にあるエルフの住処のことだ。この大森林にはヨハンナが率いるエルフとはまた異なるエルフの一族が暮らしており、そこにもヨハンナと同格のハイエルフが神々の眠りを守っている。

 ハイエルフは神々を敬愛をしており、同時にその神々から任されたこの大森林の守護という使命に強い誇りを抱いているのだ。そのため、その大森林を穢すものを許しはしない。一度、人間の国がエルフには無許可で大森林の隅の地を伐採し始めた、それだけでヨハンナは激怒し、その国はその歴史に幕を下ろしたほどである。

 一方で、エルフとの交流は未だに続いている。世界の守護者と自負するエルフは慈悲深いものも多く、この大森林でのみ宿る高い魔力を宿した逸品などを、人間の王国と食物や衣服などと物々交換を行うのである。

 ルールを守れば良き隣人であり頼れる裁定者となってくれる存在、それがエルフなのだ。


「目を……目を覚ましてください、ヨハンナ様!」



 ────そんなエルフの逆鱗に触れたその男は、『長い耳をした容姿の整ったエルフ』であった。



「目ならば覚めている、我が意識が眠りについたことなど一度たりとてない。そのように神々は我に加護を与えたのだ。不敬が過ぎるぞ、この愚か者め」

「ヨハンナ様! 貴方様はあの男に騙されているのです! 神々から神秘の宝具を掠め取った、豚のように醜悪な人間に! 誇り高き貴方様がこのような、ぐぎゃぁあぁぁあぁっぁぁああぁぁあ!?!??」

「黙れ! その臭い口を開くでない!」

「よ、ヨハンナ様……ど、どうぞ、怒りをお鎮めに……」

「貴様もその口を閉じよ、兵士長……! 『あの御方』を愚弄する大罪人を誅するという正義を成す私に、なにか意見があるとでも言うのか……!?」

「め、滅相もございません!」


 男の言葉が続いていくと、ついにヨハンナは氷が溶けるような激しい怒りを見せて、地獄の業火を召喚して犯罪エルフの骨の一欠片も残らないような火刑を施した。

 怒りを向けられたわけでもないリザやエルフ兵士たちでさえもガクガクと足を震わせてしまうほどの、ヨハンナをよく知るエルフたちにとってはこの世の終わりを予感させるほどの怒りである。中には失神してしまったエルフも居るほどで、リザは意を決してその怒りを鎮めようと意見をするが、まるで逆効果である。ヨハンナは普段の無感情と言えるほどの様子がどこに行ったのか、激しい怒りをさらに燃え盛らせてしまった。

 こうなってしまってはリザも何も出来ず、ただ頭を垂れることしか出来ない。

 そんなリザを睨みつけながら、ヨハンナはヒートアップしていき、さらにどんどんと信じられない言葉を口にしていくのだった。



「我ら下賤な『耳長猿』の上に君臨し、正しき歴史を啓蒙してくださった『あの御方』に唾を吐くなど、神への叛逆よりも重き大罪! さらにはあろうことか、『全ての牝の耳長猿』はボス猿である我も含めてあの御方の性的欲求をお慰めする慰安婦に過ぎぬというのに、将来性に優れた年若き牝を引き連れて大森林から逃げ出そうとするなど……! この『エデン大森林』、改め、『黄金の軍専用・エルフ家畜牧場』の理念を真っ向から歯向かう、この世で最も愚かな行為だ! 天が許そうともこの我が赦さぬ!」



 ────そう、すでにこのエデン大森林は黄金の軍のギルドマスターであるキモオの魔の手に落ちていたのである。


 手法としては、あまりにも単純な方法である。

 エルフには世界を旅して不穏な気配がないかを探る『渡りのエルフ』と呼ばれる役割を持つ者がいる。彼らは当然、世界でも注目を集めている冒険者都市・ザガンにも訪れていた。彼らは他人種の風習を重んじる性質もあり、当然、ザガンを治めている大貴族スペシュールド家へと挨拶に向かったのである。しかし、そのスペシュールドの当主であるロックとその夫人のステラリアはすでにキモオの支配下にあった。そこで、奴隷ギルド帳にその名前を書かせてしまえば、もはやその『渡りのエルフ』もまたキモオの支配下になっていく。

 これを延々と進めていけば、エルフの大森林ですら洗脳ギルドの所属になるのだ。


「貴様らは我ら『耳長猿』としての誇りを忘れてしまったのか! この牧場で家畜として生活し、キモオ様ただ御一人のためにこの莫大な寿命で築いた知恵と力をお捧げすることが────!」

「ふひひ、そんな怒らないでよぉ」

「ひゃうんっ♥♥♥」


 そんな風に激昂をしていたヨハンナの背中から現れて、たわわなハイエルフ爆乳へとセクハラおっぱい揉みをした人物こそが、黄金の軍のギルドマスターであるキモオだ。

 長い谷間を見せつけるように開いたワンピースの胸元から手を突っ込んで、特上の柔らか長乳をニヤニヤとした笑みで揉みしだく姿は、通常であればこのエルフの住む大森林では絶対に許されないはずのものである。


「キモオ様!」


 ハイエルフの長老を守る──というよりも、不審者を遠ざける護衛の意味を持つリザはそんなキモオを跳ね除けるどころか、片膝を突いてエルフ式の最敬礼を行う始末である。

 大森林に存在する、神々が眠る『神樹』を守護する高貴なハイエルフ。そのハイエルフをただの人間が背後から抱きついて爆乳を揉みしだき、軍事においてはハイエルフに次いで発言力を持つ兵士長が片膝をついて敬意を見せている状況は異常の一言だ。現に、ヨハンナによる拷問代わりの殺害と蘇生の繰り返しで、再び意識を取り戻したエルフの男が憎々しげな視線をキモオへと向ける。

 彼の目に宿っているものは、正義感だ。エルフとしての誇りと、人の思いを捻じ曲げる悪行に対する強い怒りである。


「そ、その目はにゃんだぁっ♥♥♥」

「はがががががっ!?」


 だが、そんな『正しい』想いなんてなんの意味もない。

 どれだけ正しい怒りを胸にして、正しい行いを成そうとしても、結局は捻じ曲げられてしまった強者によって蹂躙されてしまうのだ。その強者であるヨハンナは得意な雷属性魔術を無詠唱で、男に浴びせていく。それを誰も守りはしない。彼に助けられた女エルフたちは恐怖に震え涙をこぼすしか出来ないのだ。


「それじゃあ、ヨハンナちゃん。今までの作戦の進行状況を説明してもらえおうか……なっ!」

「ひぎゅぅぅぅうんぅっ♥♥♥♥♥♥♥」


 乳首をグリッとひねってみせると、感度が徹底的に高められているヨハンナの喉からは甲高い喘ぎ声が飛び出ていく。さらに、眼球をぐるりと裏返して舌を飛び出しているアヘ顔までさらけ出していた。冷徹で超常的な美女であるヨハンナの、その神秘さを掻き消してしまうほどに無様なものである。

 それがキモオの魔の手による変化だった。


「ふぅぅぅ……ぅぅぅっ、ふぅぅぅぅ♥♥♥♥ はぁ、はぁぁぁ……♥ そ、それでは♥ この、『エデン大森林』の長老のハイエルフにしてぇ♥ 『黄金の軍専用エルフ家畜牧場』の管理エルフである♥ 耳長猿のボス猿・ヨハンナがぁ、報告、させていただきます♥」


 ヨハンナが口を開く。

 それが今のエルフの森の惨状である。


「ま、まずは、渡りのエルフであるレインが貴方様をお連れしてきたことから、始まります♥

 貴方様は、ハイエルフである我でも知らぬエルフの秘密を記した『経典』を持ってきて、んぅっ♥ 我らの閉じられた目を開いてくださいました、あぁんっ♥ そこから我々は真実を、はぅっ、し、知ったのです♥ 我々、エルフは、本来……んひぃっ♥ 人間よりも劣る、下等な存在♥ 耳の長い毛なし猿にすぎない、と♥ その劣等種族である我らを、おぉっ♥ あ、哀れに思ったぁ♥ 神々が祝福を与えてくださり、他の人々に利用されないように大森林の守護を命じたのです♥ し、しかしぃ……長い年月で、その真実は失われてしまいました♥ その真実を蘇らせていただけたこと、ふ、深く感謝しますぅぅぅ♥ 肉便器種族であり、家畜である我々の真意を思い出しましたぁ♥」

「ふひひ、それでそれでぇ?」

「で、ですが♥ それを自覚して人間や他の種族に従属すれば、か、彼らは私たちを利用しようとします♥ 身体はもちろん知能も低能な私たちは、それに気づかずに世界を乱してしまうでしょう♥ だ、だから……だからっ♥ 我はキモオ様、貴方様だけにお仕えいたしますっ♥ 貴方様こそが我らの真なる主♥ 神の代行者♥ そ、それ以外の人間であっても、我らは従いませぬ♥ この神から与えられた力が利用されぬように♥ ふ、不遜ではありますが、今までのように高慢な種族として人間たちとは交流をするのですっ♥」


 『エルフは下等な種族』、『神から力を与えられただけ』、『知能が低いために普通に暮らすだけで他者に利用される』、『そこから助けてくれたキモオこそが唯一の主』、『他の人々とは今までのように接する』────それがエルフに施された基本の洗脳である。


「そ、そして、この『エデン大森林』を『エルフ家畜牧場』と改名いたしました♥ もちろん、キモオ様がお望みならば全てをお捧げします♥ 『神樹』……貴方様の言う、『大森林のダンジョン』も解放いたしましょう♥ どうぞ、エルフの聖地を人間様の領土としてお納めくださいませ♥ それに異を唱えるエルフは、んくぅっ♥ こ、この愚かな雄猿たちのようなものは、我が神より与えられし力で制裁を加えます♥ お好みの牝猿は、自ずからご調教して真実に目覚めさせてくださいませ♥ そ、そうだな、兵士長よ♥」

「ハッ!」


 おっぱいを揉まれながら狂った発言を続けるヨハンナから続きを任された兵士長リザは口を開く。

 語りだすエルフが変わっても、その狂った内容に変更はない。


「ご指示の通り、エルフの牝猿は全て生け捕りにしております。雄猿に関しては罪人として見せしめにし、さらには労働力とするために捕獲を基本としていますが場合によっては抹殺も問題なし。東西の集落は全て捕獲完了。キモオ様より賜った経典に名前を書かせることで、真実に目覚めさせることに成功しております。

 兵士長である私と同じ地位にある神官長のいる南の集落は抵抗を続けていますが、間抜けな耳長猿どもは同胞を傷つけることに嫌悪感を覚えているようでこちらが圧倒的に有利。明後日には落ちるであろうと予測されております」

「いい感じだねぇ。でも、君たちは同じ仲間を殺したり傷つけたりすることをなんとも思わないのかな?」

「え……? い、いえ……その、どう考えても『真実に気づかない下等な耳長猿』に問題がありますし、そもそもとして先にキモオ様に従属するという我らエルフの本来の役目を伝えているのです。そこで激昂する時点で救い難い低能さです。無理やりに目を開けさせる他ありませんから。

 ……むしろ、攻め落とすたびに羞恥を覚えてしまいます。人間様にお仕えするべき下等種族である耳長猿が、人間様の上に立っているものだと思い込んで不遜な行いをしていた、そんな今までの信じがたき愚行から未だに目が覚めずに、虚ろな立場にしがみ付く様は、我ら猿の愚かさを見せつけられているかのようですから。

 この愚かな有り様を償うためには、『奴隷ギルド帳』という『聖典』で私達のエルフの立場をお教えくださったキモオ様に奉仕する他ありません。どうぞ、エルフの全てを貴方様の思うようにお使いくださいませ」


 兵士長リザもまた、洗脳されているのだ。

 それを受けて、ヨハンナもまた嬉しそうに再び口を開いていく。


「考えればわかることをわからないのならば、それは低能という他ありません。

 我は全知を気取りながらも、この小さな顔よりも大きなサイズの爆乳と子供を生むに最適化したような卑猥なドスケベボディを持っている♥ これはどう考えても、人間様に性的な奉仕をするためにある身体です♥

 そして、そこの兵士長も我ほどではないにしても中々のドスケベボディを持っている……他のエルフ達も、たとえ胸がささやかなものでも、触れればそれだけで魂がとろけるような柔らかな肌をしております。エルフという種族自体が雄の欲望を受け止めるために造られているとしか表現ができない種族です♥

 それに気づかなかったのは……恐らく、同族であるエルフの雄がこの男のように貧弱な雄しかいなかったためでしょう。この卑猥で性行為に特化した身体がどれだけ卑猥で雄の興奮を煽るのか、エルフの雄という性欲の薄い雄失格の雑魚しか居ない里ではそれを理解できなかった……それを、キモオ様の性欲に満ちている粘っこい視線を向けられることで、自分たちの身体がどれほど雄にとって魅力的なのかを教えていただけたのです♥」


 自身の身体が雄の獣欲に晒されているという事実は、誇り高いエルフであれば激しい怒りを覚えるような屈辱であった。エルフの価値観では性欲とは本来必要のないものとされているためである。人は理性を持って性行為を行って、理性を持って子を成すべきであるという考えがあるためだ。

 だが、そんな考えがまるで逆転してしまっている。雄の欲望を向けられることは牝としての魅力を肯定されているということで、下等な存在である自分の唯一誇れるドスケベボディを認めてくれているということになるのだ。それは、洗脳されてしまったエルフたちにとって何よりも誇らしいことなのである。


「ふひひ、そうだね。ヨハンナやリザの身体がドスケベすぎるからオチンポが固くなっちゃったよ。この責任は取ってもらわないとねぇ、ぐひひ!」

「っぅっっ♥♥♥♥♥ は、はい♥ 我がオマンコをご所望なのですね♥ で、ではっ♥ どうぞお使いくださいませ♥ この我の、一ヶ月前までは蜘蛛の巣の張ったカビの生えていた千年モノの処女マンコも、キモオ様に徹底的に調教していただいたことで今はそのオチンポ様のサイズぴったりに均された専用オナホマンコでございます♥ どうぞ、この淫乱オマンコにその尊き人間ザーメンをお注ぎくださいませ♥ 未だ一度も生殖を成したことのない落第マンコと未使用子宮に子種を注ぎ込み、キモオ様御自らの手でこの腹を膨らませてください♥ 生まれたハーフエルフは、このエルフ家畜牧場にてキモオ様に服従する耳長猿として相応しい教育を施させていただきます♥」


 キモオはその洗脳された無様な姿に激しい衝動を抱いた。本来ならば、たとえ同族であるエルフの雄であっても手を出すことの出来ない高貴なこのハイエルフを卑怯な手で抱きたいと思ってしまう。

 そこを止めるものは居ない。

 キモオは軽装のズボンを脱ぎ捨てて、そのチンポをぼろんと露出した。

 その姿を直視した兵士長リザは目を輝かせ、それを今から挿れてもらえるヨハンナはその瞳から涙をこぼす勢いで目を潤ませていく。


「な、なんと雄々しいオチンポなのだ……! 同じ神の依代でもある人間種であるというのに、粗チンしか居ない耳長猿の雄とはまるで違うものではないか! 長さは三倍はあり、匂いもまた牝を蕩けさせるフェロモンを放ち、そしてその太さはまさしく比べようのない! こ、これがエルフの主……キモオ様、このリザはその御威光を見つめるだけで頭の下がる想いでございます!」

「あぁぁっ♥ この素敵なオチンポ様が我のオマンコに入ってくるなど、なんたる栄誉♥ 神々よりこの大森林の守護を任された千年を越える日々を振り返ってもなおこれほどの悦びはなかった……♥ ど、どうぞ♥ このよだれをダラダラと垂れ流した、下等な変態エルフオマンコへと挿入してくださいませっ♥」


 不思議なものだが、リザの言葉は媚びというものが一切ない。キモオに気に入られようという邪気などなく、ただただひたすらに、目の前に現れたその人間チンポを本気で素晴らしいものと感じて、心の底からその素晴らしさを自然と讃えているのだ。それが心地良い。

 自身の『手駒』であるギルドメンバーのダイドウジ・リンほどではないにしても、エルフ最高の剣士と謳われるリザが最高の太鼓持ちとして興奮を煽りながら、同時にヨハンナは牝として雄のキモオを求めている。キモオなど瞬き一つの間に百回は殺すことが出来るエルフコンビの無様な姿を見つめながら、キモオは相変わらず不快な笑みを浮かべながらヨハンナの神秘的なオマンコへと挿入していく。

 大森林に生えた樹木に手をかけて、ヨハンナはその長い脚をキモオの短い足と高さを合わせるためにがに股に開いて腰を下ろしながら、立ちバックの姿勢でその挿入を受け入れるのだった。


 ずぶっ! ずぶずぶぅぅ! ずぶぅぅぅ……ずぶりゅうぅぅぅぅぅっっぅぅ!


「んぐぅぅぅっっぅっぅぅっ♥♥♥♥ ぉぉっ♥ ほぉぉ~~~っ♥ は、はいってきたぁぁ~~♥ お、オチンポっ♥ マンコのお肉を抉りながらぁ、一瞬で、我の子宮口にチンポの先っぽでキスをしてきたのだぁ♥ 我の♥ 我の唇と子宮口のファーストキス、両方の相手であるオチンポ様がくると、ぉぉおっ♥ う、うれしすぎて、イクっ♥ イクぅぅぅっっ♥♥♥♥♥」


 ぷしゃぁぁぁぁっ♥


 ただ挿入をして一度に一番奥までチンポを押し付けただけで簡単にアクメをキメる変態女が、エルフの神聖な大森林の中で犯されていた。これもまた洗脳の力である。ギルドメンバーとして、マスターであるキモオのチンポが子宮口に押し付けられるとそれだけでアクメをキメられるルールが肉体に刻み込まれているのだ。


「ぷぷっ! もう簡単にイッちゃったの? ハイエルフ様って言っても所詮は無能な耳長猿だからねぇ♪ 人間様である僕に犯されたら簡単にアクメしちゃうんだから、本当、僕が飼って支配してあげないと、エルフなんて簡単に滅んじゃうんじゃないかな?」

「おぉぉっ♥ ひぎゅっ♥ おひょぉぉぉぉっっ♥ も、申し訳ございません♥ こ、これ、すごすぎるっ♥ オマンコセックス気持ち良すぎるっ♥ お、オチンポでオマンコを抉られただけで、簡単にイッちゃう♥ 我の魂が、オチンポに引きずられて外に出ちゃうような、あ、頭が真っ白になるほどの快感に耐えらないのですっ♥♥♥」


 キモオからの嘲笑がかけられるだけで、ヨハンナは嬉しそうに頬を緩めながらそのアクメを味わう。これこそが自分の生まれた理由なのだと言わんばかりの悦びようであった。


「や、やはりキモオ様は凄まじい……! あのヨハンナ様をここまで甚振るとは……エルフの支配者としての貫禄を嫌でも感じてしまう!」


 そのキモオとヨハンナのセックスを眺めているリザの感嘆の言葉もまたキモオの性感を高めてくれる。徹底的にチンポに都合のいい存在へと改変したエルフを楽しみながら、さらに勢いよくキモオは腰を振っていくのだった。


「ぶひひ、り、リザはそんなに怯えなくていいよ♪ こ、これはヨハンナがエルフの中でも特別にオマンコが弱いだけだからねぇ。僕はリザみたいな真面目で冷静、それでいて優しいみたいな女の子のことは大好きだから、イチャイチャラブラブセックスが出来る程度の感度にしてあげてるからさ♪ でも、このヨハンナは僕たち人間のことなんてとことん馬鹿にして神様を気取ってたから……ほらっ!」


 バチィィィィィィィィィインッ!!!


「ひぎょぉぉっっっぉぉっっぉっぉぉぉぉぉぉぉ♥♥♥♥♥♥♥♥」

「オラオラっ! なにデカケツを叩かれて感じてるんだよぉ!」


 バチンッ! バチンッ! バチィィィィンッ!

 ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ♥♥♥♥


 立ちバックの体位であることを活かして、キモオはヨハンナのお尻へとスパンキングを行っていく。本来ならば魔力と加護で身体機能を増強させて、一切の痛みを遮断できるはずなのだが、ヨハンナのデカ尻は真っ赤に腫れていった。他ならぬ主であるキモオからいただけるものだ、たとえ痛みであろうとも奴隷であるヨハンナは当然のように受け入れたのである。

 さらに、そこから腰のピストンは一切止まらないのだ。快感と痛みが混じり合い、やがてその痛みの全てが快感へと塗りつぶされていく。


「いぎぃぃぃいっ♥ 痛いっ♥ 痛いのに気持ちいいっ♥ チンポで子宮を虐められながらぁ、デカ尻をおしりペンペンされるの気持ち良すぎるんですぅっ♥ 我の、我の身体が変態過ぎる♥ と、とてもハイエルフなどとは呼べない、最低の牝だぁぁぁ♥」


 快感に悶える顔を曝け出すヨハンナに、もはや超越者としての風格は一切存在しない。

 ただただ、チンポに飢えた変態娼婦に過ぎないのだ。


「ぷくくっ! ヨハンナの本性は変態牝豚だってみんなに教えないとなぁ! ほら、もっとイキまくれぇ!」

「おぉぉっぉっっ♥ そう♥ 変態、変態の牝豚なのだ、ぶひぃぃっ♥ ぶひっ♥ ぶひぶひぶひぃぃぃいんっ♥ エルフは耳長の毛なし猿っ♥ ハイエルフはチンポが大好きな牝豚♥ とまらないっ♥ 気持ちいいのも変態アヘ顔も止められないィィィッ♥♥♥♥」


 激しいピストンでデカ尻が腰によって打ち付けられてぶるるんと卑猥に肉が波打ち、そのオマンコからはぷしゃぁぁと愛液がどんどんと溢れだしていく。どう見ても気高きハイエルフではない、ただの牝豚である。


「ちんぽっ♥ ちんぽちんぽちんぽぉぉっ♥ ちんぽがあればいい♥ 変態牝豚のエルフに必要なものは誇りでも自然の恵みでもない♥ キモオ様のオチンポ様さえあればいいのだ♥ これをもらえるのならば人間以下の家畜でいいっ♥ 家畜になることこそが本当の幸せなんだぁぁ♥」

「ぷはっ! ハイエルフ様から家畜宣言もらっちゃった! やっぱり全てのエルフは僕が飼育してもいいってことだよね、これ!」


 最低最悪の牝豚宣言を口にしながら、その顔には一切の屈辱も羞恥の色もない。ただただ、喜悦一色で染め上げられている。誰がどう見てもキモオの支配下に堕ち、そして、その事実自体に強烈な幸福を覚えていることは明らかだ。

 キモオはそんなヨハンナの姿に強い興奮を覚えて、その新たに生まれた興奮をさらにヨハンナへと叩きつけるように、彼女の美しい金髪を手綱代わりに掴んで、ピストンを更に強烈なものへと変えていく。


「んぉぉぉっぉっぉぉぉぉぉっ♥♥♥♥ ふぎぃっ♥ ぷぎゅっ♥ ぶひっ♥ ぶひぃぃぃんっっ♥ ちんぽが、我を壊すぅッ♥ 我をハイエルフから牝豚に変えていくぅっっ♥♥♥♥♥」

「な、なんと無様な……! 女とはここまで誇りを捨てられるものなのか……!」


 色狂いの変態女としか形容できなかったヨハンナの顔がさらに崩れていく。これ以上の無様な顔がないと思ったのにまさかまだ下があったとは、傍で見ていたリザもまた愕然とその姿を見ていた。

 チンポにされるがまま、その柔らかなデカ尻でピストンを受け止めているのだが、勢いが強すぎるためにその卑猥な全身の媚肉が震える。背後からでもはっきりとわかるほどの爆乳が揺れる様はなんともエロチックであった。

 キモオも、もう限界である

 ムズムズと震える腰に溜まった快感を、今、ヨハンナのオマンコへとめがけて解き放っていく。


「くぅぅっ! 射精ぞぉっ!」

「種付けっ♥ 種付けぇぇぇ♥ ぶひっ♥ ぶひぶひぃっ♥ この牝豚に受精させてください♥ ザーメン欲しさにケツを振る知性なんてない変態牝豚に、キモオ様に忠実な家畜を孕ませてくださいませぇぇ♥ ぶひぃぃいっぃんっ♥」


 どびゅるぅぅぅぅつ! びゅぐっ! びゅるるっ! どびゅどびゅっっ! どびゅるるるるっぅうっぅぅっ!!!


「お゛ぉ゛ぉぉ゛ぉっっ゛ぉ゛ぉっ゛っ゛ぉっ゛ぉ゛~゛~゛~゛~゛♥♥♥♥♥♥♥」


 射精を受けたヨハンナは身体をビクビクと震わせて、ついにはその姿勢を維持できずにズルズルと手をかけた樹木から崩れ落ちていく。それでもチンポの挿入された腰の高さは維持したまま、忠実な牝豚奴隷としての姿を忘れることはなかった。


「おぉぉ……ほぉぉ……おほぉぉぉ……♥」

「さすがでございます、キモオ様……! あ、あのヨハンナ様をチンポ一本で翻弄し、ついにはアクメ失神にまで導くほどの性豪っぷり! このリザ、改めて御見逸れいたしました!」


 そして、アクメ失神してしまった無様なヨハンナの姿を見て、太鼓持ちとしての才能を天然で開花させているリザがキモオを褒めちぎる。


「それでは、ヨハンナ様に代わってオチンポ様への慰労をさせていただきます。ちゅっ……♥ んちゅ、じゅるるっ♥ ちゅぅぅぅっぅ~~~、れろぉぉっ♥」

「おっぉっ♪ り、リザのお掃除フェラもすっかり腕を上げたねぇ♪」

「んじゅうるるっ♥ ありがとうございます!」


 そして、リザは当たり前のようにその膝を地面につけて、両手でキモオのチンポを大事そうに抱えて、ゆっくりとその小さな口で咥えこんでいく。お掃除フェラの経験もすっかり重ねているリザの口内は非常に心地よく、キモオは目を細めながら体を震わせていた。


「さて、と……それじゃあ、大森林のダンジョンで得た新しいガジェットを使わせてもらおうかな♪ ステラリアや王家に渡す前に、レナやリンたちに回収させたものでも面白いのがいくつかあったからねぇ♪」

「ひぃっ……!」


 ステラリアには報告をしていないことだが、実はキモオはステラリアから契約を持ちかけられるよりも遥か前にこのエルフたちを魔の手に落としていたのだ。

 つまり、森林のダンジョンもある程度の攻略を進めている。すでに所有しているものを渡すだけだからなんのデメリットもない。それでいて、先にめぼしいガジェットも回収していた。

 その中には、奴隷ギルド帳のように洗脳効果を持つガジェットがあったのである。


「ほら、君たちは僕のおもちゃになるんだよ……!」


 きぃぃぃぃぃんっぃいっっっ!


「あっ…………」


 奴隷ギルド帳よりも強制力や応用力はないが即効性に優れたガジェットで、女エルフたちを催眠にかけていく。

 こうして、この『エデン大森林』はキモオの遊び場としての『エルフ家畜牧場』へと生まれ変わるのだった。

Comments

カツ

このシリーズほんと好き 今回は某Mielのエルフ牧場を思い出す作品でした