限界中年男性、女体化特異点でアストルフォをオナホ騎士に堕とす。 (Pixiv Fanbox)
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skebでの依頼で書かせてもらいました。pixivに投稿している『限界中年男性、エロ同人版FGOにチート転生!』の外伝的な作品になります。
『幕間:限界中年男性、姫騎士と出会う。』と同じ、原作ゲームで言うメインストーリーとは別のイベントストーリーのような作品になります。
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特異点が新たに発生した。
今回発生した特異点は、未だに生まれたばかりであるために微小特異点と呼べるものだ。
BBが創り上げた七つの特異点は人理に与える影響が大きく、その影響でBBが関与していないこのような特異点が自然発生してしまうのである。
人理という巨大な存在自体が持つ力、それが人理沈没によって生じる歪みによって力が溢れ出てしまい、そ溢れ出た魔力が聖杯という形で発生してしまい、聖杯という『他者の願いを受けて変質してしまう聖遺物』の特性によって特異点を創り上げるのだ。
つまり、特異点には総じてその特異点ゆえの特色というものがある。
それが聖杯の力ということである。
また、聖杯によって生じた特異点は聖杯を回収することで解決する。
『これが君たちカルデアが特異点で聖杯を探索する理由、というわけさ』
「なるほどねぇ」
とある純白な美女がそう言った旨の話を、カルデアに所属する人類最後のマスターの一人である肝尾拓郎へと語っていくのだった。
真っ白な女だった。
髪も肌も衣服もその全てが異なる白で彩られた、艷やかに輝く桜色の瞳が例外だと言わんばかりに真っ白な女。
その名は、華の魔術師マーリン。
アーサー王伝説に名前を残す偉大なる魔術師である。
本来の伝承ならば男性として語らているマーリンだが、今、肝尾の前の空間へと幻想的な魔術で映し出している姿は眼を見張るような美しさを持つ女のものだった。男性であるマーリンが女性としての姿を取っている、というわけではない。マーリンは事実として女性としての姿と自認識を持つ夢魔なのである。
言うなれば別の世界のマーリン、プロト・マーリンというわけだ。
「マーリンがナビゲートしてくれて助かるよぉ。カルデアのみんなとも連絡が取れなくて、サーヴァントも側に居ない僕一人だと何をすればいいかわかんないからねぇ、ふひひっ!」
『っ♡♡♡』
肝尾は童貞をこじらせたブサイク男性特有のニチャリとした笑みを浮かべる。それは明らかにマーリンに媚びるような、それでいてマーリンの美しい体をジロジロと値踏みするような不快な視線と笑みであった。
だが、マーリンはそんな笑みを真正面から受けて、非常に嬉しそうに顔を赤らめながら頬を緩めてしまっているではないか。
他人を振り回して笑い続ける、一面的に言えば悪辣とさえ思える要素を持った一筋縄ではいかない、アーサー王ですら御しきれないトリックスターであるマーリン。
そんなマーリンが、まるで、憧れのスターアイドルを目前にした乙女のような表情を作っているというのはそれこそ目を疑うような光景が繰り広げられている。この光景こそが肝尾が所持する『魅了チート』の一つ、ニコポの前にはどんな存在であろうとも抗うことが出来ないという証明であった。
『ま、全く、君は相変わらず謙虚だねっ♡ ともすれば嫌味なほどだよ♡』
そのマーリンはカルデアのサーヴァントとして肝尾と契約をしているわけでも、土地に呼ばれたサーヴァントとしてカルデアに協力をしているわけでもない。
その秀でた魔術でカルデアの通信を再現し、特異点の外から肝尾へと接触をしているのである。
それはマーリンによる『物語を鑑賞する存在であり続ける』という自分ルールを守るためだ。
マーリンだって、本音を言えば、魅了チートによって魂の奥底から大好きになってしまっている肝尾の下へと馳せ参じて、カルデアのサーヴァントの一員として肝尾に尽くしたいという欲望を持っている。だが、それと同じぐらい『読者』として、肝尾が織りなす物語を鑑賞し続けたいという欲望も持っているのだ。
その折衷案が、『ナビゲーター』として肝尾の物語をサポートするということであった。それも本筋であるBBとの闘いには干渉をせずに、その影響で発生したこのような特異点でのみ干渉するというものである。
『それに他の人物が居ないこっちの方が密会みたいで……なんだか、特別な関係みたいだしね……♡』
「ふ、ふひっ……なにか言ったかなぁ?」
『っ♡ い、いや、なんでもないよっ♡ さぁ、微小特異点と言っても特異点は特異点だからね♡ 早く聖杯を回収してしまおうか♡』
『カルデアの知らないところで協力をする謎の美少女魔術師』というポジションにうっとりと自己陶酔していたために、マーリンは思わず自分の心情をポツリと漏らしてしまう。
だが、その思わず漏れた呟きを肝尾が聞き返すと、マーリンは慌てた様子で別の話題へと方向転換をしてしまった。
『良かった……聞こえていないみたいだ……♡』
思わず溢れた自分の気持ちが肝尾に届いていないことに安堵したように大きく息を吐くマーリンではあるが、当然、その大きすぎる呟きを肝尾は耳にしていた。だが、マーリンが『通信魔術だから肝尾は上手く聞き取れなかった』と判断してホッと胸をなでおろした。
そしてそのまま、言葉を続けていく。
『聖杯自体は、土地に埋め込まれているようだね。というよりも、この中世フランスを連想させる空間自体が聖杯の内部かな。これが成長しきると現実の歴史と結びついて、本当の特異点になる。それまでの成長途中だから微小特異点というものさ』
「ふむふむ。じゃあ、どうやれば取り出されるのかな? 聖杯を利用しようとしているやつと戦わなきゃいけないのなら……とても僕じゃ敵わないよ」
『そうかな? 君ならサーヴァントが居ない、ひとりぼっちの状態でもあっさり『敵』を倒してしまえそうだけど……そういう運回りを感じるし。まあ、でも今回はそういう血なまぐさいことは必要ないよ』
聖杯が生み出した空間はまだ人理と結びついていない。
この聖杯が未成長である今こそが微小特異点と呼ばれる由来であり、成長し切ることで本当の特異点となるということだ。
聖杯はまだ未成長だからこそ未だに顕現していない。
つまり、まずは聖杯を形作らなければいけないということである。
『ブラダマンテの時と同じだね。聖杯をサーヴァントという霊的な存在へと結びつけて、サーヴァントが魔力で構成した肉体を通じて聖杯に魔力を受け取る。魔力が満たされた聖杯は姿を表して、それを回収すれば特異点を掌握できるから、特異点の人理からの切除も可能という原理さ』
「ブラダマンテの時と同じ……ふひひ、それじゃ、『そういうこと』もマーリンが手伝ってくれるのかな?」
その発言────ブラダマンテが召喚されてマーリンとともに肝尾を助けた特異点と同じだという言葉に、肝尾はあらゆる層の女性に嫌われる『セクハラオヤジ』そのもの言葉を口にする。
普段のマーリンならば冷たい瞳で無礼な人間を切り捨てるだろうが、しかし、今は違った。
『な、なななっ、何を言っているんだい♡♡♡ わ、私は、あくまで君の協力者♡ 体を許すほどの関係じゃないよ♡ そ、そりゃ、君は確かに魅力的な男性だよ♡ で、でもあまりちょ、調子に乗りすぎるのは……♡ い、いや、確かにそれもやぶさかではないけどっ♡ こ、こんなちっぽけな微小特異点の解決っ♡ その程度のために君との初めてのセックスというクライマックスを消費したくないというか♡ 出来ることなら今すぐにでも、その、君のオチンポを味わいたいけど♡ あ、味わったら絶対に君のことが大好きなバカ女になってカルデアに召喚されて君のオナホ彼女になってしまうの間違いないから♡ も、もう少しこの関係を楽しんでいたいというか、その……ごにょごにょ……♡』
顔を真っ赤にした慌てている様子で早口にまくし立てるマーリン、その言葉からしても明らかにそれ──肝尾とのセックスを望んでいる変態女でしかなかった。だが、それを認めてしまうことで『自分の価値』というものを下げてしまうことを拒んでいるのだ。
マーリンは自分という存在をより高く売りつけて、肝尾にとっての特別な存在に、肝尾が織りなす物語の中心人物となることを求めている。それなのに、こんな微小特異点の解決のために抱かれてしまえば、それは一山いくらの脇役にすぎない。ただでさえ、物語に介入することを望まないマーリンなのだから、いくら肝尾がニコポでマーリンの魂を魅了しようとも、その誘いに乗ることは出来ないのだ。
「え~、何言ってるのかなぁ、マーリン? ザーザー言って聞こえないよぉ♪」
『き、聞こえてないならいいんだ! と、とにかく私はノーだ! 今回はこの通信越しの協力、それでいいね!』
そんなマーリンの言葉に対して『聞こえないフリ』をしている肝尾。もちろん、聞こえていないわけがない。だが、それを指摘すればマーリンはこの無様すぎる肝尾にメロメロになっている姿を中々見せなくなるだろう。それは面白くない。だから、通信魔術の影響で聞こえなったフリをするのだ。
そんな事も知らないマーリンは胸をなでおろしている。
なんとも滑稽な姿だった。
「それで、サーヴァントを召喚しなきゃいけないってことかな? でもカルデアと連絡は取れないし、英霊の召喚にはマシュちゃんの盾が必要だし……」
『あ、ああ……うん、その点は大丈夫だよ。この土地に呼ばれた、はぐれサーヴァントというものの気配を確認している。そのサーヴァントに魔力を供給すればこの微小特異点は解決されるってわけさ』
「なるほど……つまり、ふらふらと歩いていればいいってわけだねぇ」
『話が早くて助かるよ、さすがは肝尾くんだね』
そういうことになった。
■
そのはぐれサーヴァントの探索だが、これは早々に終了となった。
一人の愛らしい容貌のサーヴァントを、それこそものの数分で発見したのである。
「あっ、これ美味しそう~♪ ね、一個ちょうだい~♪」
そのサーヴァントは桜色の長い髪をうなじの辺りで二つのお下げにまとめており、華奢な肩と滑らかなおヘソを丸出しにするような、胸部だけを隠す露出過多な服装をつけている。それでいて二の腕の周辺まで大きく隠す付け袖を身に着けており、さらに下半身はウエスト自体はすっとしたインナーのみだが腰回りはごちゃごちゃとした飾りでそのお尻の形は隠されていた。マイクロミニと言ってもいいほどの、股下数センチのスカートと、そのスラリと伸びる脚を黒いニーソックスで覆っている。
頭部にはウサギの耳を連想させる大きな黒いリボンをつけており、そのリボンをフリフリと振りながら林檎を一個購入しているそのサーヴァントは誰がどう見ても女性のもの、つまりはこの特異点を解決するために必要な存在である。
『おっ、早速発見だね。あの隠す気も一切ない霊基は間違いなくサーヴァントのものだよ。それもちゃんと女性サーヴァント……うん、特異点の解決はすぐに終わりそうだ。ねえ、肝尾くん……肝尾くん?』
マーリンはその女性サーヴァントの発見に対して喜びを見せる。段取り進んでいき、さらにはあのブラダマンテの時のように素晴らしいセックスを盗み見できるのだと、柄にもなく心をときめかせているほどだ。
だが、一方で肝尾の様子が芳しくない。いつもなら、(マーリン視点では)懐の深い笑みを浮かべて特異点の解決のために尽力する正義の戦士としての姿を見せるはずだというのに、反応らしい反応を見せない。
何が起こったのかとマーリンは改めて肝尾へ注視すると。
「…………………はぁぁぁぁぁぁぁ?」
『き、肝尾、くん?』
ものすごい顔でその女性サーヴァントと思われる存在を睨みつけている肝尾が居るではないか。
この都合の良い同人版FGO世界へと転移してきてからの肝尾が一度も見せたことのない、嫌悪が滲み出た表情であった。
(どういうことだい? 肝尾くんが見せるこの反応、あのサーヴァントになにか問題があるのか……?)
そんな肝尾の様子にまずマーリンが考えたのは、発見したサーヴァントが何かしらの問題を抱えているというものだ。
しかし、華の魔術師と呼ばれて数多の伝説に名を残しているマーリンでも、一見しただけでは普通のサーヴァントとしか思えない。
マーリンは人間観察としての力がそれほど高くはないが、それでも一般の人間に比べれば十分に養われているという自負はある。だがしかし、肝尾の魅了チートによって魂レベルで都合の良いように改変されているマーリンは肝尾が第一で、肝尾こそが他のどんな人物よりも優れていると考えるようになってしまっているのだ。
「あれはダメ! ダメだよ! あんなの絶対にダメだ!」
『な、何がダメなんだい? 私には一見しただけでは問題ないように思えるんだけど……?』
「ダメったらダメなんだよぉ! くそっ!」
中年男性と呼ばれるようになって随分と久しい年齢になったというのに、肝尾はまるで癇癪を起こした子供そのものと言った様子で駄々をこねる。マーリンはその理由がわからずに戸惑いの表情を浮かべながら言葉を掛けるが、よほど感情的になっているのがその言葉が届かずに、顔を真っ赤にして怒りを示すだけしかしない。
その一方でそんな大げさな反応を示していた肝尾は街中でも目立っていたようで、周囲の視線を集めだしていた。
「あれ? あれれ? あれあれぇ~?」
『むっ、向こうも気づいたようだね』
となると、当然のようにその女性サーヴァントからも発見されてしまう。
街中で大声を出して癇癪を起こしている肝尾へと視線をやるように振り返る。
すると、にぱぁっと顔を輝かせてこちらへと近づいてくるではないか。
「あ~! ねえねえ! 君、そこの君! ちょっと──ううん、ものすごくかっこいい感じの君! ねえ、君、もしかして、カルデアのマスターじゃない! なんだか僕、ビビビッと来たんだけどさ!」
スタスタと近づいてくるその少女と思われるサーヴァント、その顔はなんとも可憐なものだった。
大きな瞳に小さいが高い鼻、薄い唇は紅く彩られており、その肌は染みなど一つもない真っ白なもの。美少女と呼ぶに相応しいその幼気な美貌に満面の笑みと呼ぶに相応しい明るい表情が形作られている。
肩と腹部が露出されたインナーから浮き上がるスラリとした体躯には無駄な肉と呼べるものは一切として存在しておらず、事実として周囲の男たちはその魅力的なビジュアルを持つサーヴァントに鼻の下を伸ばして視線を向けていた。
カルデアに居る古今東西の美しき女サーヴァントたちと比べても全く見劣りしないほどの美しさである。
『おや、あれは……ああ、確かにこれはダメだね……』
だが、その美貌を見たからこそマーリンは特異点解決のキーとはならないことを察した。
「いやぁ、こんな早く会えるなんて嬉しいな~! 理由はわかんないけどカルデアのマスターに会わなきゃいけないってことだけはわかってる変な感じでね! でも良かった~! このままずっと街を歩きまわらなきゃいけないのかなぁって思ってたからさ! あっ、自己紹介しなくちゃね、僕の名前はね!」
『この騒がしさ、間違いないね』
さらに騒ぎ立てるように言葉を続けるサーヴァントに対して、マーリンは半ば呆れたような声色で確信をした。その絶世の美少女としか思えない顔立ちと、三秒前に口にした言葉を次の瞬間には忘れていそうなほどに軽い声色にマーリンは覚えがあるのだ。
マーリンが知っているが、円卓の騎士というわけではない。
だが、マーリンはアーサー王伝説以外の物語にもその影を落としているのだ。
「僕の名前はアストルフォ! シャルルマーニュ十二勇士が一人! クラスはセイバー! これからよろしくね、親愛なるマスター!」
マーリンの影を匂わせる物語の一つに、かの有名な『シャルルマーニュ十二勇士』の物語がある。
シャルルマーニュ十二勇士とは、フランク王国の王シャルルマーニュに仕える十二人の騎士である。
マーリンと出会う切っ掛けになった特異点、そこで召喚されていたブラダマンテもまたこのシャルルマーニュ十二勇士の一人であり、そして、この眼の前のサーヴァントはシャルルマーニュ十二勇士の一人、『アストルフォ』である。
アストルフォはフランク王国のシャルルマーニュ王の騎士ではあるものの、同時に、イングランドの『王子』でもあるのだ。
『うん、『彼』はアストルフォだ』
そう、『王子』なのである。
「よろしくね、マスター! 君、なんだか雰囲気があるよね。よく言われない? 顔とかそんなかっこよくないけどなんだか注目を引くっていうのかな? 僕も女の子と仲良くなりやすいタチだーってよく言われるけど、なんだか君にはそういうのと同じシンパシーを感じるって言うのかな? めちゃくちゃ女の子にモテるんじゃないの? うんうん、そういうオーラしてるもん!」
『よく喋るなぁ……』
女の子としか思えない可憐な表情を浮かんでいるアストルフォだが、間違いなく男なのである。
男同士でセックスが出来ないわけではないが、それはマーリンとしてはあまり見たい『物語』ではない。肝尾が主人公の物語ならば余計にそうだ。
とは言え、アストルフォには敵意がないのだから敵対する理由もない。
マーリンとしては、肝尾の深い懐を思えばこのまま契約を結んでしまうのだろうと漠然と考えていた。
だが、それは間違いだった。
「それで僕がサーヴァントで君がマスターってことで、これからお付き合いさせてもらうってことでいいよね! ね、ね! さっ、早く契約を交わして────」
「う、う、うるせぇ!」
ドンッ、と。
マスターに出会えたという点で明らかに興奮をしているアストルフォの止まらない言葉を無理矢理に打ち切って、肝尾はアストルフォの胸を思い切り押したのだった。
「…………え、えっ?」
『き、肝尾くん?』
アストルフォは突然の出来事に呆然としていた様子で、地面に尻もちをついたまま肝尾を見上げていた。
シャルルマーニュ十二勇士という世界的に有名な騎士の一人であるアストルフォだが、実際はその実力は『弱い』と呼ばれている。それでもサーヴァントである以上は肝尾のような一般人とは比べ物にならないほどの力を持っている。だから、本来ならば肝尾のような大したトレーニングもしていない限界中年男性ではアストルフォに尻もちをつけることなどできない。
しかし、『肝尾に拒絶される』という事態がアストルフォにはよほど衝撃的だったらしく、ただ呆けた顔をしたまま尻もちをつくことしか出来ていない。
『肝尾くん、どうしたんだい? アストルフォがなにか……?』
(アストルフォの霊基に異常は……ない、と思う。なにかに操られているというわけではなし。この様子から非常に友好的だし、裏をかいて悪巧みをするような性格でもなければそんな知能もない。なぜ肝尾くんは拒絶したんだ……?)
「お、お……お前ぇ! お、男だろうぅ!」
「え、えっと、あの、うん……そ、そうだよ……あっ、で、でも────!」
マーリンの疑問やアストルフォの様子などの一切を無視して、顔を真っ赤にして怒りを顕にしていた。明らかに冷静ではない。
アストルフォはそんな肝尾の様子に怯えた振る舞いをしており、それもまた異常な出来事であった。
アストルフォはこのようなちゃらんぽらんな性格のお気楽な騎士様ではあるが、それでも偉大なる騎士に相応しい勇猛さを兼ね備えている英雄である。そのアストルフォがこうも怯えているのは、ひとえに相手が肝尾だからだ。肝尾の武勇が恐ろしいのではない。アストルフォが持つその単純性故に、ひと目見て素晴らしい人物だと判断して、すっかり心を許してしまったのである。その肝尾から拒絶されたということに、アストルフォは強い心的なダメージを負ってしまったのだ。
そんなアストルフォは何かを言おうとするが、肝尾はその言葉を許さない。
「このっ! このっ! 思い出したら腹が立ってきたぁ!」
「うわっ、や、やめてよ、マスター……!」
「うるせえ、お、お前みたいなやつなんか俺のサーヴァントじゃねえ! お、お前、お前ぇ!」
肝尾はそんなアストルフォへと向かって、なんと蹴りつけ始めてしまった。
ここまでアストルフォを毛嫌いしている肝尾だが、それにはちゃんとした、それでいて、なんともみみっちい理由がある。
この都合のいい同人版FGO世界に転移してくる前、つまり現実世界とでも呼ぶべき世界でFGOを楽しく遊んでいた際に、肝尾は初めてガチャで実装されたアストルフォに一目惚れをした。
その正統派美少女とでも言うべき桜色の髪と天真爛漫を形にしたようなにこやかな表情、ミニスカートを基調とした女騎士スタイルはまさしく肝尾のストライクゾーンど真ん中だったのである。
早々に課金をして宝具レベルを5まで上げて、その最終再臨イラストを見ながら、まだ掴んでもいないキャラクター性を勝手に妄想をして一晩中オナニーに明け暮れたほどだ。
「このっ! お、俺はお前みたいな『オカマ野郎』が大っ嫌いなんだよぉ!」
だが、その後に落ち着いてマイルームでのボイスや絆レベルを上げて確認したところ、実はアストルフォが『男』であることをそこで知ってしまったのだ。
肝尾は昔ながらの狭量なキモオタである。
一般的なオタクの間では広く受け入れられている『男の娘』属性など到底受け入れられないもので、肝尾にとっては忌避すべき『オカマ』なのだ。それこそ『こんなに可愛くておちんちんもついてるなんてお得じゃん!』という言葉がギャグとしか思えない、差別的なオタク、それが肝尾拓郎である。
そんな肝尾にとってそのオカマ野郎でオナニーをしてしまったという事実は黒歴史。その事実に怒り狂った肝尾は宝具は5でスキルレベルはMAX、聖杯も注ぎ込んでレベル100にしたアストルフォを迷うことなくレアプリズムに変換したのであった。
「くぅぅぅ……!」
(むっ? つまりこれは、女装癖の男に対してなにか強いトラウマがあるということなのかな……?
アストルフォが男であることを見抜くぐらい、肝尾くんなら可能だろうし……)
マーリンは肝尾の言動でおおよそのことを勘づく。
肝尾の尋常じゃない変貌を見て(実際は肝尾は最初から狭量な最低の人間なのだが、魅了されているマーリンにとってはこのような行動をするわけがない聖人のように思えているため変貌したように見える)、肝尾のパーソナリティーに関わるものがゆえの反応だと考えたのだ。
過剰評価している肝尾ならばアストルフォの性別を見抜くことが出来てもおかしくないという思考は完全に魅了された牝だけがたどり着く思考、いや、妄想なのだが、それをおかしいと思うほどの冷静さは今のマーリンにないのであった。
「ちょ、ちょっと待って! 少し、話を聞いてよ!」
「ふぅぅ! ふぅぅぅ……! このぉ……!」
『肝尾くん、今はアストルフォの話を聞こうじゃないか。どうも、彼にも言い分があるようだしね』
尻餅をついたまま涙目になって縋り付くアストルフォではあるが、冷静とは程遠い肝尾はその言葉を受け入れるつもりはないようだった。仕方なしにマーリンが肝尾を取りなし、そこでやっと肝尾はハッとした様子で通信魔術越しにマーリンが今この場を見ていることに気づいたようである。
「そ、そうだねぇ……ぶ、ぶひひ、ちょっと頭に血が上っちゃってたね。ごめんね、マーリン」
『いや、良いんだよ。どうやら、その、君のプライベートな過去に関わることなようだからね。
それにしても、アストルフォをひと目で男と見抜くなんて、やはり君の眼力は大したものだよ……♡』
「ま、まあ、ねぇ! ちょ、ちょっとこいつが僕をひどい目に合わせたやつにすごく似てたから、かっこ悪いところ見せちゃったね、ふひひ。こんなのマーリンにしか見せられないなぁ」
『っ♡ い、いや、良いんだよ♡ わ、私のことを特別だと思ってくれてるのなら、それはとても嬉しいことさ♡ よ、良ければ、またその過去というものを教えてくれないかな……♡ 君にひどい目をあわせたという人物、私も興味があるよ……多分、私にとっても嫌いな人物になるだろうからね……♡』
自分を持ち上げる太鼓持ちとして素質十分なマーリンに冷静ではない姿を見せてしまった肝尾は、ここで歯の浮くような言葉をマーリンへと語りかけていく。
マーリンは特別な存在だからこのような姿を見せてしまったと、今どき暴力DV男でも口にしないような都合のいい台詞でも、マーリンは自分が肝尾の特別になれたことを喜んでいる。
これでマーリンへのフォローは十分だろうと思って、再び冷たい瞳でアストルフォを見下ろす。
アストルフォはその視線にびくりと体を震わせる。原作のアストルフォならば取るはずのない行動だが、それほどにアストルフォは肝尾を怖れているのだ。
そんなアストルフォが、ゆっくりと口を開いていく。
「あ、あのさ、それが、その、ふたりとも勘違いしてるんだけど……」
「あん?」
『勘違い? なにがだい、アストルフォ?』
「その……今の僕は────」
少しだけ迷った末に、ゴクリと息を呑んでアストルフォは立ち上がる。
そして、震える手で自身のスカートの裾をつかみ取り、顔を真っ赤に染めながらゆっくりとその手を持ち上げていった。
当然、スカートの中が見えてくる。
相手がオカマ野郎だと思っている肝尾ですら、思わず見入ってしまうほどの淫猥な容貌である。
だが、そのスカートの中にあるものは肝尾にとって、マーリンにとっても目を疑うものであった。
「────女の子、なんだ……」
そこには、確かに男性器の膨らみが一切存在しない真っ白なパンティーが露出されたのだった。
■
『よし。聖杯はアストルフォの霊基と結びつけたし……それじゃあ、この工房の中でアストルフォを抱いてもらえるかな』
「うーん、仕方ないなぁ……ふひひっ♪」
「ご、ごめんね、マスター。僕が本物の女の子だったら良かったんだけど……」
アストルフォは、女体化をしてしまっていた。
マーリンの考察を信じるならば、恐らくこの特異点自体に『女体化』の能力が保持されており、外部から召喚された『男』はみんな『女』になってしまうのだ。
マーリンがこの特異点に干渉できたのはあくまで読者であったから。
アストルフォはこの特異点に呼ばれた段階で女性になり、肝尾が女体化していないのはカルデアと繋がっていることから特異点の影響を受けにくくなっているためというのがマーリンの考えである。
「まあ、仕方ないかなぁ。こうしないと特異点が大きくなっちゃって大変なことになるからねぇ。まっ、これも使命ってやつだから。それに、今は気持ち悪いオカマ野郎じゃなくて女の子なんだし、ブヒヒ」
「……本当にごめんね。僕が最初からおちんちんなんてついてなかったら、マスターにも不快な想いをさせなかったのに……」
それが正しいかどうかというのは肝尾にとってはどうでもいいことである。
肝尾は『あ~あ、アストルフォは女ならば最高だったのになぁ』という、アストルフォファンの人間が聞けば眉をひそめてSNSのアカウントをブロックしてきそうなことを本気で思っていた。
そんなアストルフォが実際に女となっているのだ。
本音を言えばその場で小躍りをしそうなほどの悦びを覚えているのだが、アストルフォの前ではそんな態度を見せない。
心の狭い肝尾は未だに自分を騙して精液を搾り取ってアストルフォを許せていないのだ、そんなアストルフォの風上に立つために、『自分は仕方なく女体化したアストルフォとセックスをする』という態度を取っているのである。
「マスター、僕みたいな出来損ないの女の子とセックスしてくれて、本当にありがとう……♡
僕、こんな格好をしてるけどただそっちのほうが可愛いから好きってだけなんだ♡ 別に、女の子になりたいとかじゃなくて、女の子の格好のほうが可愛いからこんな格好をしているだけっていうか……♡ だから、別に男の人とセックスしたいなんて思ったことはなかったよ……♡」
そんな肝尾のあまりにも小さい嫌がらせにも気づかずに、アストルフォは顔を真っ赤に染めながらベッドの上で肝尾と向かい合う。
肝尾はすでに上を脱いだトランクス一枚の姿だが、アストルフォはその衣装も込みで楽しむために服を脱いでいなかった。その衣装は、FGOで言う☆5ランク、SSRのセイバー霊基のバニーを模した可愛らしいものである。つまり、初実装の☆4ランク、SRのライダー霊基のアストルフォとは異なる姿だ。自身を騙した姿ではないこともまた肝尾の気持ちを和らげてくれる。
肝尾をニヤニヤとした表情で向かい合うアストルフォを見つめると、アストルフォはそこでさらに胸を高鳴らせて言葉を続けていく。
「う、うわぁ……すっごいかっこいい笑顔……♡ こ、こんな人、はじめてだよっ♡
え、えっと……♡ やっぱり……僕、本当はマスターのいう『オカマ野郎』なのかも♡
マスターを見た瞬間、ビビビッて電撃が走って……『あっ、この人のこと、大好きだ』って思っちゃったんだ♡ 今まで全然興味なかったはずの、可愛い感じとは程遠い、かっこいいマスターを見て胸と股間がキュンキュンって疼いちゃって、なんだかもの凄く嬉しくなっちゃって……♡
男の子も女の子も、可愛ければ好きだな~ってずっと思ってたんだけど、それとは全然違う♡ ぼ、僕、きっと、マスターを見て初めて本当の『恋』をしちゃったんだ♡
で、でも、マスターは僕のことを男の子だって気づいてたんだよね♡ もちろん体は女の子なんだけど、多分、そういう……根本的なところを見抜いてたんだなぁってわかるよ♡ だって、マスターってなんだか特別だからさ♡ 本質を見抜けるんだと思う、そういうすごい人みたいなオーラがあるんだ♡ 王様とくらべても、マスターのほうが立派に思えるっていうか♡ とにかく、すごい人なんだって思うっ♡
だから、その……僕、マスターのことが大好きになっちゃった♡ だから……キス、させて♡ 僕、キス好きだからっ♡ マスターとキスがしたいっ♡」
それはまさしく愛の告白だった。
今まで覚えていた『好き』という感情は偽物で、だから、自分は本当は同性に恋をする男だったのだと肝尾に伝えてくる。
それが『魅了チート』によって勘違いさせられてしまったことにも気づかず、アストルフォは肝尾に恋をしたと思っているのだ。
「仕方ないなぁ、ほら、キスしなよ」
「っっぅっぅっぅっっ♡♡♡♡♡♡♡♡ うん、ありがとうっ♡♡♡♡♡♡」
魅了チートの存在を唯一知っている肝尾はそのトリックに気づいているはずなのに、偉そうにアストルフォのキスおねだりに許可を出す。
こんな醜悪な男と重なるはずがない、紅顔の美少年と呼ぶに相応しいイケメン王子様であったアストルフォの唇なのに、そのキスの決定権が肝尾が握っているのだ。
美少年から美少女へと変貌しているアストルフォはそんな横柄な肝尾の言葉に、これ以上の幸せはないと言わんばかりに満面の笑みを浮かべている。
「ふ、ふひっ♪」
アストルフォには紅顔の美少年というスキルを所有している。
魅了チートによって他者からの魅了スキルを受け付けない肝尾ではあるが、それでも魅了スキルになるほどに整った顔立ちのアストルフォが眼前で幸せそうに笑う姿はとてつもないほどに『チンポにくる』魅力があった。
「んちゅぅっ……♡」
そんなアストルフォの美貌が徐々に近づいていき、やがて肝尾の汚い唇へとアストルフォの唇が重なる。
だが、重なるだけで終わるはずがない。
「んぅぅっ♡ ちゅぅっ♡ ちゅぅぅ……れろぉ♡ れろれろぉぉっ♡ ちゅぅ、ちゅぱっ♡ じゅるっ……ちゅぅぅう、ちゅぱぁっ♡♡♡♡♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅぅぅぅぅぅっ♡」
「ふぅぅぅ! ふぅぅっ! こ、このオカマ野郎……いきなり舌を、むぐぅっ♪」
アストルフォは迷うことなく自身の舌を肝尾の口内へと侵入させていく。
大胆なディープキスに肝尾は嬉しそうに笑みを浮かべながら、アストルフォの華奢な体へと手を伸ばす。
その肩は細い。
少年騎士として活躍していた時代の体形を維持してサーヴァントとなったアストルフォだが、実は女体化をするに当たってその全体的なフォルム自体は大きな違いはない。もちろん、肩や腰つき、膝などの男としての『固さ』がある部分は柔らかな肉になっているし、お尻の形も変わってしまったために本来は小ぶりなお尻も若干ではあるが大きくなっている。
その柔らかな体を、ぎゅぅぅぅっ、と肝尾は本能の赴くままに抱きしめる。
柔らかな肉体を全身で味わいながら、アストルフォ主導のディープキスを堪能する王様プレイだった。
「んぅぅっ♡ ちゅぅぅ、ぷはっ♡ マスターの体、おっきいなぁ♡ 包まれるとすごい安心しちゃうよ♡ じゃあ、もっともーっと、ご奉仕させてもらうね♡ あぁぁんっ♡ ちゅっ♡ ちゅぅぅぅっ♡ ちゅるるぅ、じゅるるる、ちゅぱっ♡ れろれろぉぉんっ♡」
「おっ、おぉぉっ! こ、こいつぅ……! ディープキスをしながら、いきなり手コキに……!」
アストルフォは肝尾が悦びを覚えていることを感じ取り、さらにその奉仕精神を強めていく。思えば、自由気ままなアストルフォでも根っこの部分は騎士なのだ。主に奉仕をしたいという従者の精神が魅了チートと結びついて、アストルフォはその小さな手を肝尾の股間へと伸ばしていく。
ディープキスをしながらの手コキを行おうとしているのだ。
「んぅぅっ♡ ちゅぅぅぅ、れろれろぉぉっ♡ ちゅぱっ♡ ちゅぅ、ちゅぅっ、ちゅっ♡ んちゅぅぅっ♡ じゅるるっ、ちゅるるっ♡ ふぅぅ、はぁぁ♡ す、すごいっ……♡ ま、マスターのおちんちん、大きいっ♡ ぼ、僕のなんかと、ぜんぜん違う……かっこいいぃっ……♡」
手の感触で覚える肝尾のマジカルチンポを認識していくごとに、どんどんと魅了チートがアストルフォの魂を犯していく。その魅了されてしまった魂の命令に従って、アストルフォはうっとりとした目で肝尾を見つめながら、その手はシコシコとマジカルチンポをシゴいていくのだ。
「お、おちんちんじゃないっ! お、お前の元あった粗チンなんかと一緒にすんな! ぼ、僕のは最強のデカチンポなんだからなぁ!」
「ご、ごめん♡ た、確かにこれは僕のおちんちんとは別物だよ♡ オチンポっていうようにするね♡」
肝尾はアストルフォの男の娘おちんちんと自分のマジカルチンポを比べるなと激高し、アストルフォはその怒りすらも心地よさそうに受け止めていた。女となった体だからこそ、眼の前の男が男として優れていることに悦びを覚えてしまうのである。
アストルフォはそのまま、両手を肝尾のチンポへと伸ばして手コキを続けていく。
「はぁ、すごいっ♡ すごいっ♡ こ、ここは、どうかな……♡ 僕はここを刺激してもらうの好きだったんだけど……♡」
「おっ、おっ、おぉぉぉっ♪ そ、そこっ、やばっ♪ や、やるじゃないか、このオカマ野郎……!」
「ふふ、マスターが喜んでくれるのなら嬉しいな……♡ ほら、シコシコっ♡ シコシコぉ~♡ う、うわぁ……カリ、すっごぉっ♡ 手コキしようと思っても引っかかって、上手く出来ない♡ こんなオチンポ、すごすぎるよっ♡」
アストルフォはその理性が消失してしまった、頭空っぽな性格に女性のような中性的イケメン顔を持っている英雄であるため、多くの女性と体を重ねていた経験を持っている。『英雄色を好む』という言葉は洋の東西を問わないということであり、アストルフォはいわゆる『ヤリチン男の娘』なのだ。
アストルフォはその経験から、男性器とはどのタイミングでどのような刺激を受けると心地よく感じるかというものをよく知っている。女体化した元・男であることを長所にして、テクニシャンなビッチとも違う『男に寄り添った手コキ』を行えているのだ。
右手で撫で撫でと亀頭を優しく撫でていると思えば左手では竿の根本を短いストロークで激しく素早くシゴキあげたり、逆に右手と左手を揃えて剣を握るようにしながらゆっくりとシゴキあげたりと、決して単調ではない複雑な味わいのある極上の手コキ。
その顔が蕩けていることもあり、まさしく身も心も『牝』となっているようだった。
「くぅぅ、ぉぉおっっ……! くそっ、こんなオカマ野郎にイカされるなんて……くそっ、で、でも、こいつぅ……か、顔が好みすぎるんだよなぁ……! くそぉっ!」
「んぅぅ♡ ちゅぅぅ♡ ちゅっ、ちゅぅぅ、ちゅぱっ♡ はぁ、はぁぁぁんっ♡ キス、キス好きっ♡ マスター、このまま僕とキスしながらイこうっ♡ ちゅぅぅっ♡ れろぉ、れろれろぉぉぉんっ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅぅぅぅぅぅぅっ♡♡♡♡♡♡」
シコシコっ♡ シコシコっ♡ シコシコっ♡ シコシコっ♡
ちゅぅぅっ♡ ちゅっ♡ れろぉぉっ♡ ちゅぱっ♡ ちゅぅっ♡ ちゅぅぅぅぅっ♡
激しくベロチューをしながら手コキも続けていくアストルフォ。元々、アストルフォはガチャ画面で一目惚れをしてしまったほどに好みのビジュアルをしていることもあって、肝尾は射精をこらえることが出来なくなってしまった。
肝尾はアストルフォのその華奢な体躯を思い切り抱きしめて、そのスラリとしたヘソにチンポの先っぽを押し付けて、皮膚越しに子宮の中の疑似卵子を受精させたと言わんばかりに、肝尾は激しく射精をした。
「おっ! おっ! おぉぉっ!!」
「んちゅぅぅぅぅっぅぅぅぅ♡♡♡♡♡ ふぅぅぅ、んんぅぅぅ♡ むぅぅぅぅぅぅぅうぅうぅぅ♡♡♡♡♡♡」
どびゅるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ! びゅるっ! びゅるっ! どびゅるるるぅぅぅぅぅ!!!
肝尾はオットセイのように気持ち悪く喘ぎながら、自身より少々小柄なアストルフォの体を抱きしめながら射精した。
その間でもアストルフォは両手で肝尾のチンポをシゴイていく。射精時には激しい刺激は良くないとわかっているのか、左手では金玉を優しく揉み揉みと揉みしだいて射精サポートを行っていき、右手では牛の乳搾りのように根本から竿先にかけて何度も握る力を変えて緩やかな刺激を与えていく。
「ぉっ、おっ、ぉぉっ……♪」
「ふぅぅっ♡ ちゅぱっ……ふぅ♡ す、すごぉい♡ こんな量の射精、初めて見た……♡ 僕のおちんちんの射精とはぜんぜん違うよ♡」
「あ、当たり前だろう……! ぼ、僕はこれにだけは自信があるからねぇ……! お、お前みたいなオカマ野郎とは違うんだよぉ、ふひひ!」
「うわ、すごいゴーマン♡ でもそれの説得力があるから全然嫌味じゃないんだよねぇ♡ むしろ堂々としてて……かっこいいなっ、ちゅっ♡」
その大量の射精をお腹と手のひらで受け止めたアストルフォは、肝尾の唇へと再びキスをする。今度はディープキスではなく、唇と唇を重ねるだけの可愛らしいキスだった。アストルフォはそれだけで市淡そうに頬を緩ませるのだった。
「へへ、マスターとのキス、やっぱりなんだか良いなぁ……癖になっちゃいそう♡ それにしても……ふぅぅ、すっごい臭い♡ ……お、美味しそうだなぁ……♡ ごくりっ♡」
ちゅっ、ちゅっ、と。
まるで小鳥が啄むように何度もキスを重ねていたアストルフォだったが、それにも満足したのかキスを終える。すると、その手とお腹にかかった精液に目をやった。
それだけで、胸と子宮がキュンキュンと疼きだしてしまう。
かつての自分の精液とは格が違うと言わざるを得ないほどの圧倒的な存在感を誇る精液。鼻をつまみそうになるほどの強烈な臭いと、もう二度と離れないのではと思ってしまうほどのドロドロとした粘度と、ペットボトルをひっくり返したのかと勘違いするほどの量は同じ男のものだとは思えない。
これだけで牝としての自分が発情してしまうことを自覚し、そして、新たに芽生えた牝の本能には抗えずにその手にかかった精液を口へと運んでいく。
「あ、あぁ~んっ♡ じゅるっ♡ じゅるるるっ♡ んぐぅ♡ んんぅ、ふわぁっ……ごくんっ♡ お、美味しい~♡ な、なんで精液がこんなに美味しいの♡ や、やっぱり……マスターのことが好きだからかな♡」
ビクビクビクッ、と。
アストルフォは全身を快感で震わせながら、ゴクゴクと砂漠を彷徨う旅人がやっと見つけた水を飲むかのように夢中になって喉を鳴らして精液を嚥下していく。
それだけで脊髄に電流が走るような衝撃が全身を襲いかかり、精飲だけで何度もアクメをキメてしまうほどだった。手のひらについていた精液をペロペロと舐め取り終えれば、次はお腹にへばりついた精液を手のひらで集めて、同じように口へと運んで飲み込んで行く。
「おっ……おぉぉっ……!」
「ふぅ……ご馳走さ、まっ……? う、うわぁっ♡ ごくっ……もうおっきくなってる♡」
アストルフォのその精液に夢中になっているエロティックな姿に、肝尾は射精したばかりということも関係なくチンポをビキビキに勃起させる。
一方、精液を飲み終わったアストルフォは異様な威圧感を放つ物体に気づき、肝尾へと視線を移す。すると、射精したばかりで半勃起状態で治まっていたチンポが再び力強く勃起しているではないか。その姿を見たアストルフォは、息を呑んで肝尾のそのチンポの力強さに魅了された。
「こ、このおちんぽっ……すごい……♡ かっこいい……♡」
それを見てなにか思い至ったのか。
アストルフォは肝尾の胸板へと背中を預けて、その細い太ももで肝尾のマジカルチンポを挟んでいく。
すると、まるでアストルフォの股間にチンポが生えたような姿となった。
「こ、これ、すごぉ……ぼ、僕のおちんちんとは全然違う♡ 僕までかっこよくなったみたいだ……♡」
「ふ、ふひひっ! そ、そうだろう、そうだろう! 僕のオチンポとお前のショボチンじゃ、か、格が違うだろうからねぇ!」
「う、うん……♡ こんな立派なオチンポを持ってたら、スカートなんて履けないよ……♡ 大きすぎてスカートがめくれて、下着が常に丸見えになっちゃうもん……♡ やっぱり、僕の服装の趣味って男として『弱い』から成り立ってたんだね……♡」
それを見てアストルフォの男性性を思い出すことはない。
明らかに自分のチンポよりも遥かに巨大なチンポを見ても、それはアストルフォにとって異物にすぎないためだ。
また、アストルフォのほうが背が低いのに短足胴長体形の肝尾とはその脚の長さが違いすぎるために同じ腰の意思なのにベッドに投げ出したつま先の位置が全然違うのはご愛嬌だろう。
そんなアストルフォを見てムラムラとしてきた肝尾は、そんな風に自分に体を預けているアストルフォの体に手を回してその胸へと愛撫をしていく。
「あんっ♡ マ、マスター……おっぱい、いじめないでぇ……♡」
「ふふっ、アストルフォのおっぱいはちっちゃいなぁ♪ でも、感度はかなりいいみたいだね。ほらほら~♪」
カップ数にすればAカップほどの小さなおっぱいだが、その分感度は抜群。
乳輪をさすさすとなぞればすぐにその可愛らしい乳首が固くなるその様子は愛らしさすらあった。
「んぅ♡ あっ、きゅぅぅ、んんぅぅっ♡ い、イッちゃう♡ マスターの指ぃ、気持ち良すぎてすぐイッちゃうぅっ♡」
「おらっ! イッちまえ! 乳首だけでアクメキメる雑魚牝だって理解しろ!」
「あっ、あぁぁっ♡ くぅ、ふぅぅぅ、あっ♡ イ、イクゥゥゥゥッ♡♡♡♡♡」
ビクビクっ、と。
その白い喉を見せつけるように大きくのぞけり、体を震わせるアストルフォ。このような簡単な愛撫でもガチイキをしてしまうのも、肝尾が持つ魅了チートの『ナデポ』が進化したためだ。マジカルチンポならぬマジカルハンドへと進化した肝尾の手は、女性特攻という言葉すら生ぬるいほどの快楽を与えることが可能なのである。
「あっ、あぁぁっ……♡ すごいぃぃ……マスター、本当にすごいよぉ……♡」
バタリとベッドに倒れ込んでいくアストルフォは流し目で肝尾を熱っぽく見つめる。
その姿は誰がどう見ても発情した牝そのもので、それを至近距離で眺めている肝尾はゾクゾクと興奮をさらに強めてしまう。その興奮はチンポにも現れて、すでにガチ勃起していると思っていたチンポがさらに大きくなっている。
「……ごくっ♡」
その強すぎるチンポを見たアストルフォは喉を鳴らした後、意を決したようにベッドへと寝そべる。
「ね、ねぇ……マスター……♡ お願いが、あるんだ……♡」
肝尾よりも背が低いのに肝尾よりも長い脚を大きく開いて、アストルフォは肝尾を見つめる。
その瞳は恋慕の情で潤んでおり、歴史に名を残すほどの美しい顔立ちをしているアストルフォのその顔には、男だとか女だとか関係なく思わず絶頂に達してしまうほどのエロさがあった。
そのまま、アストルフォは唇を動かしていく。
「僕、マスターのことが大好き♡ 一つになりたいって、マスターのモノになりたいって、僕を騎士として忠誠を誓うことを許して欲しいって、本気で思っちゃうんだ♡ 恋心で頭がおかしくなりそう、きっとローランもこんな感じなのかな……いや、あいつはちょっと違いそうだな……と、とにかくっ♡ マスターのことが大好きだからっ♡ だから、だからぁ♡♡♡♡♡」
女体化したことで消え去ったおちんちんと金玉、女体化したことで新たに生まれたオマンコ。
男のくせに自分の精液を搾り取った憎々しいオカマ野郎が、今、女として生まれ変わって自分に媚びている。
肝尾は、我慢が出来るわけがなかった。
「だからっ────僕を、女にしてくださいっ♡」
その言葉が合図だった。
アストルフォの女体化処女オマンコへと、肝尾はその規格外のマジカルチンポを挿入させていった。
「う、うおぉぉぉぉぉっ!!!」
「ふぎぃいぃっぃぃぃぃっっぃっ♡♡♡♡ ぎっ♡ ぎぃぃい、いぎぃぃぃぃぃぃんっぅぅぅぅぅ♡♡♡♡♡♡♡」
ぶちぶちぶちぶちぃぃいっっ♡♡♡♡♡♡ ずぶずぶ、ずぶずぶずぶぅぅぅぅぅ♡♡♡♡♡♡♡♡♡
肝尾はチンポをゆっくりとアストルフォのオマンコへと突き挿れていく、まるで処女膜が破れる感触を楽しむようだった。
チンポはじわじわとオマンコを掘り進めていき、やがて一番奥へとたどり着いていく。
「ひぎぃ、ふぅ、ぅぅぅぅ、ふぅぅぅぅっっ♡ あっ、あぁぁ……♡ ま、マスターのオチンポが、僕の中に、中にあるよぉ♡ これ、すごいっ♡ セックスでこんな幸せになるの、初めて♡ や、やっぱり、僕……男の子じゃなかったんだ♡ 本当は、女の子だったんだ♡ マスターと出会わなきゃ、死んでも気づけなかったよぉ♡ 気持ちいいだけじゃなくて、幸せな気持ちになるの、初めてだよぉ♡」
ピッタリとチンポを包み込むアストルフォの女体化オマンコは、肝尾という運命の相手を受け入れたことで悦びのあまり愛液の涙をダラダラと流していた。
体温と同じぐらいの熱を持つその愛液は、キツキツの処女オマンコでも十分なセックスを行うための潤滑液となる。これが溢れきれないほどに出てくるということは、すなわちアストルフォの体が肝尾とのセックスを強く望んでいるということである。
それをアストルフォ自身も頭で理解しているようで、破瓜の痛みとそれを上回る多幸感に涙を流しながら健気な言葉と潤んだ瞳を肝尾へと向けていた。
「おっ、おっ、おぉぉっ……! ふ、ふぅぅ~……! ま、まあ、悪くはないかなぁ? 僕のことが好きだって言ってセックスしてきた女の子たちと比べると……こ、これぐらいのオマンコは普通かな?」
だというのに、肝尾はそんなアストルフォの可愛らしい感動を踏みにじるような言葉を口にする。
それはやはり、肝尾にとってアストルフォは可愛くもありながら憎々しい存在であるということは変わらないということだ。ただ、気に入らない相手に対して『お前なんて大したやつじゃないけどね』とマウントを取るだけの、なんとも器の小さい男の言葉である。
「そ、そう、だよねっ♡ ご、ごめんね、マスター♡ 僕、調子に乗ってた♡ マスターはこんなにかっこいいんだから、女の子とのセックスなんて経験豊富だよね♡ その子たちにも負けないように……僕、いっぱいいっぱい頑張って奉仕するからね♡ マスターのかっこいいチンポ、絶対気持ちよくしてあげるよ♡」
だが、その言葉を受けたアストルフォはハッとした様子で、顔を引き締め直すのだった。
あくまで自分は奉仕をする側で、肝尾はこの特異点を解決するためという人理のためにセックスをしてあげているだけ。
決して、肝尾とアストルフォが恋人として結ばれたわけでもなければ、そもそも肝尾はアストルフォを騎士としてすら認めていないではないか。
アストルフォは思い上がっていた自分を恥じながら、大きく息を吸い、腰を動かし始めた。
「おっ、おぉぉぉぉっ!?」
「ふぅっ、ふぅっ、うっぅうっ♡ や、やばっ♡ お、オマンコを意識するとっ……気持ちよさで頭が飛びそうになるっ♡」
「これ、す、すごいよっ……!」
そんなアストルフォの正常位セックスだが、肝尾にとっては予想外の快感を生み出していた。
アストルフォの女体化オマンコの特徴は、とにかく狭くてきついという点にある。では、チンポを上手く動かせずに気持ちよくないダメオマンコかというと、決してそうではない。当たり前だが、まだ未経験のオマンコは何者も受け入れたことがないために閉じられているものの、それでも大量に垂れ流されている愛液が挿入をスムーズにさせてくるし、何よりもオマンコの肉質自体が非常に柔らかいのだ。
柔らかいオマンコ肉がキュウキュウときつく締めてくるタイプの名器オマンコ、このタイプのオマンコは肝尾も味わったことがあるが、アストルフォの最大の特徴はそんな『未経験でありながら名器』という特徴のオマンコのくせに、チンポの気持ちいいところを的確に締め付けてくるということにあった。
「ほぉぉっ、ぉぉおっ♡ だ、だめだっ♡ 可愛くない声が、出ちゃうっ♡ ただでさえマスターに嫌われてるのに、もっと嫌わちゃうぅっ♡ ぅぅっ♡ で、でもぉっ♡ オマンコが気持ちよくなってでも、マスターのオチンポを気持ちよくしなきゃっ♡ おぉぅっ♡ おほぉぉっ♡♡♡♡♡」
一言で言うのならば、アストルフォは処女ではあるが童貞ではないのだ。
処女だけが持つきつくて狭いオマンコでありながら、どのようにチンポを締め付ければチンポが気持ちよくなるかを理解しているのである。
騎士として体を動かすことに関しては一般人とは比べ物にならないほどの技能を持っているアストルフォにとって、オマンコの動かし方も『なんとなく』で理解できる。
肝尾がチンポを突き挿れてくればチンポの根本を強く締めつけて、逆に引き抜くときには出ていかないでと言わんばかりにチンポの先端を締めつける。
「おっ♪ おっ♪ おっ♪」
アストルフォがそれを続けることで、肝尾は矛盾した存在である『処女の床上手』というものを味わうことが出来るのだ。
肝尾はそのオマンコを気持ちよく感じながら、不細工に油断が笑顔を浮かべながらオットセイのような声をあげていた。そんな百年の恋も冷めてしまいそうな不細工な姿の肝尾だが、アストルフォはむしろ恋慕の情がさらに強まったように頬を緩めていく。
「ふぅぅ♡ マスターの気持ちよさそうな顔、かわいい……♡ あんなにかっこよかったのに、セックスで気持ちよくなるとこんなにかわいくなるんだ♡ よしっ♡ ぼ、僕、もっと頑張るねっ♡」
「そうだねぇ、アストルフォをちょっとナメてたかなぁ……うん、いいよ───」
認めるは癪ではあるが、心地よいセックスである。
これほどに気持ちいいセックスをするのならば。
「ちょっと本気だすね」
「……えっ?」
────アストルフォを気持ちよくしてやるのもやぶさかではない。
「ふんっ!!!」
「ぉ゛き゛ょ゛ぉ゛ふ゛っ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ♡♡♡♡♡♡」
ゴリゴリ、と。
アストルフォのこなれてないオマンコ肉を無理やり掘り起こすように、肝尾は力強く腰をアストルフォの肉体へと押し付けた。
「ふんっ! ふんっ! おらおらぁ、オマンコ耕してやるからなぁ!」
「ほぉぉおっ♡ おぉぉぅ♡ うぅぅ、ぉぉおぉ♡ むゅぉごぉおぎょぉぉおぉんぉぉぉぉっ♡♡♡♡♡♡」
あまりの強烈な快楽に、アストルフォの喉から人間のものとは思えない喘ぎ声が漏れ始める。
眼球もぐるりと裏返り始め、その小さくも高い鼻は無様に鼻の穴を大きく開き、開いた唇からは犬のように赤い舌が飛び出している。
アへ顔とも呼べない惨めな快楽敗北顔を晒しながら、アストルフォは脳が焼ききれそうなほどの快感を味わう羽目になったのである。
「お前、調子乗ってただろぉっ! ぼ、ぼ、僕のこと! お前みたいなイケメンじゃないブ男だからセックスの経験とかない童貞だからっ! お前みたいなオカマ野郎でも気持ちよくして夢中にできるって、メロメロにして僕のことを言いように操れるって勘違いしてたんだろっ! ざ、残念だったなぁ! ぼ、僕はお前みたいなイケメンよりもずっと、ずぅぅぅっと女の子にモテモテなんだよぉ!」
「おほぉぉぉぉんっ♡ おぉぉぅ、ほぉぉぉ、おぉぉおぉ♡ しゅ、しゅごぃいぃっ♡ オチンポ、しゅごいぃぃっ♡ 本物おちんぽ、しゅごしゅぎるよぉぉぉ♡ か、かてにゃいぃっ♡ おとことして、格がちがうぅぅぅっ♡」
アストルフォは男の娘と言うポジションではあるが、それは結局中性的なイケメンであるということだ。
つまり、肝尾とは正反対の女の子にモテモテの選ばれし者。
つまり、肝尾が一番嫌いなリア充ヤリチン野郎。
そんなアストルフォに対して敵対心を抱いて肝尾は、優しく抱くつもりなどのゼロのガチ本気ピストンをアストルフォへと味わせていく。
アストルフォにとって、それはまるで腰の骨を砕かれるような衝撃だった。
もう、耐えられない。
このまま霊基が消滅してしまっても何の不思議でもない、そう思ってしまうほどの『強さ』だった。
「ぉぉおっ! 出る、出るぞぉっ! 一番深いところで受けてちゃんと女の子になれよ、オカマ野郎!」
「ひゃいっ♡ わ、わかり、わかりましたぁぁぁっ♡ お、女の子になるっ♡ 僕っ、マスターの精子を受け止めて、おんなのこになるよぉぉぉっ♡ だ、だから、キスっ♡ キスしてっ♡ 僕の大好きなキスを、僕の大好きなマスターとしながら、僕を女の子にしてぇ♡ んちゅぅぅっ♡ ちゅっ♡ ちゅぅぅっ♡ れろぉ、れろれろぉおぉぉんっ♡」
アストルフォは正常位で向き合っている肝尾の唇を貪っていく。
肝尾と言えば、アストルフォのスキルになるほどに整った顔を至近距離に眺めてしまえば、さすがに射精をこらえることはない。
アストルフォのオマンコの一番奥深くへと、肝尾はチンポを力強く突き入れた。
「おぉ、ぉおぉぉっっ! イク……射精ぞっ、アストルフォッ!」
「あっ♡ あぁぁっ♡ くるっ♡ くるっ♡ くるくるくるぅぅぅっ♡♡♡♡♡♡」
どびゅるるるぅぅぅぅぅ!!! びゅるるるるぅっ! びゅるるっ! ずびゅぅうっ! びゅるっ! どぶどぶぅぅうっ! どびゅっ! ずびゅるるるるうぅぅっぅぅうぅぅ!!!
「お゛ほ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛ぉ゛っ゛ぉ゛ん゛っ゛ぉ゛お゛っ゛ぉ゛ん゛ぉ゛ぉ゛♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
アストルフォの最も深いところ、この特異点に召喚されるまでは存在しなかった子宮へと肝尾の精液が注がれていく。すると、アストルフォは理性の全てが消え去ったように獣のような嬌声をその真っ白な喉から絞り出していく。
スキルではない、肝尾のチンポによって理性が完全に蒸発してしまった。
なのに、どうしてだろうか。
まるでそうあることが初めから決まっていたかのように、それが当たり前のことであるかのように、アストルフォは受け止めることが出来た。
自分の体はこれでようやく完成したのだと、本気で思った。
「あ、あへぇぇぇぇ…………♡」
「ふぃぃ……ま、まあまあのオマンコだったかな」
そんなアストルフォのオマンコからチンポを引き抜くと、そこからドプドプと精液が流れ出ていく。
一方で間抜けなアへ顔を晒しながら、ベッドに倒れ込むアストルフォ。
肝尾はあぐらをかくようにベッドの上で座り込み、そんなアストルフォの無様な姿を見つめていた。
(こいつ、やっぱりめちゃめちゃ好みだな……体もガチの女になったし、もっと遊んでもいいな……)
男の娘詐欺をして自分を騙して精液を搾り取った屑のオカマ野郎だが、それは過去の話だ。
肝尾のために作られているとしか言いようがないこの同人版FGOの世界では女体化して馳せ参じたのだから、それは評価してやってもいいかもしれないと肝尾は考える。
なによりも、一度は精液が搾り取られたほどに肝尾の好みのビジュアルをしているのだ。
確かに激しいセックスではあったものの、たった一発のセックスで終わりというのも味気ない。
「おーい、マーリン?」
『んんぅぅっ♡ こ、これ、永久保存モノじゃないか……♡ き、肝尾くんの鬼畜すぎるセックス♡ ブ、ブラダマンテみたいなラブラブセックスも最高だけど、これも最高っ♡ わ、私も、生意気なクソ女って怒られながら犯されたいかもっ♡ 髪を思いっきり引っ張られて、お尻を叩かれながら犬みたいに犯されて、肝尾くんに謝りながら、でも許されずに馬鹿なアヘ顔を晒してぇ……そ、それ絶対最高っ♡ はぁぁっ♡ 犯して、犯してっ♡ 肝尾くん、私を犯してぇぇっ♡
ふぅぅ、ぅぅぅ……あ、あれ、えっ、き、肝尾くん、なにか呼んだかい!?』
肝尾はマーリンへと呼びかけると、肝尾に魅了されているマーリンは無意識に閉じていたはずの通信魔術を再開させてしまう。だが、そんな忠犬じみた反射行動はマーリンは気づいていないようだった。前回のブラダマンテとのセックスでしていたような出歯亀オナニーを続けているではないか。
さぁっと顔を青くするマーリンがなんとも哀れで可愛らしく、肝尾はニヤリといやらしく笑いながら言葉を続けていく。
「あっ、繋がった~。どうしたの、なんだかゴソゴソって音とピチャプチャって音が響いてたけど……?」
『な、なんでもないさ! ただの気のせい、気のせいだよ! も、もしくは単なる通信エラーかな? と、とにかく、どうやらアストルフォとのセックスは終わったようだね!』
マーリンのオナニーは『見なかったフリ』をする肝尾。
もちろん、前回と同じようにそれはマーリンのことを思いやったわけではなく、このすでに魅了されきっている馬鹿女はこうしていれば同じように無様なオナニーを肝尾に見せてくれるだろうとわかっているから、わざわざ指摘しないだけだ。そうすれば調子に乗って何度でもオナニーをして、肝尾がマーリンと呼べばそれに気づかずに自分を持ち上げるマゾ牝オナニーを見せてくれる可愛らしいオナニー中毒のペットだ。
「うん。だけど、ほら……まだ、終わってないよね?」
『ぅぅっっぅっぅっ♡♡♡♡♡ そ、そう、だね……♡』
そして、そんなマーリンへとブラダマンテの時と同じ言葉を投げつける。
そうすれば、マーリンもまたその意味を理解し、無意識に両手を股間へと伸ばしていた。
まだ終わっていない。
つまり、聖杯は満たされていないなと確認しているのだ。
もちろん、聖杯は肝尾の精液で満たされていつでも取り出すことが可能だ。
だが、もっとアストルフォとセックスしたい肝尾は取り出されては困るし、マーリンは取り出さなければもっと肝尾とアストルフォのセックスを見ることが出来る。
それがわかっている二人は当たり前のように嘘をつくのだ。
「ふひひ……ほら、起きなよ、アストルフォ!」
「あへぇ、あへぇぇぇ……ふぎっ♡♡♡♡ えっ、あっ、マ、マスター♡ ご、ごめんね、ちょっと気持ち良すぎて気を失ってみたいで……♡ んちゅっ♡ ぺろ、ぺろ、ぺろぉぉっ♡」
肝尾はアヘ顔で失神しているアストルフォの整った顔へと脚をゲシゲシと押し付ける。
踏みつけにされるというあまりにも屈辱的な行為をされているというのに、意識を取り戻したアストルフォはその足裏へと愛らしい舌を押し付けてペロペロと舐めるほどであった。
こうして、肝尾とアストルフォのセックスは続いていく。
この理想のビジュアルをした『男』が、やっと本物の『女』になったのである。
肝尾にはこの元・男の娘で遊びたいことはたくさんあるのだ。
■
「んちゅぅっ♡ ちゅぱっ♡ れろぉぉ……ちゅぅぅ♡ ぺろっ♡ ぺろぉっ♡」
「ちゅぅぅっっ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ じゅるっ♡ れろぉぉっ♡ れろれろれろぉっ♡」
「おぉぉ……いいね、上手いじゃん。しかし、そんなに僕の足って美味しいかなぁ? ぶひひっ!」
マーリンが特別に用意した工房という名のラブホテルの中で、肝尾は『二人』の美少女にその両足を舐めさせていた。
肝尾だけがベッドに腰掛けて、二人の美少女は絨毯ばりの床に正座をしたまま身をかがめてペロペロと脚を舐めている。
あまりにも屈辱的な構図だというのに、二人の美少女に羞恥や怒りというものは欠片も存在しない。むしろ、肝尾に対する憧憬や愛情というものだけが占められており、二人が魅了チートに犯されていることをひと目でわかるほどだった。
そんな美少女二人に、肝尾は『足が美味しいか?』なんてバカげたことを尋ねる。
すると、二人の美少女は嬉しそうに顔を上げて、やはり嬉しそうな声色で応えるのだった。
「うんっ♡ マスターの足って美味しいっていうか……舐めてるとすごく幸せになるから僕、大好きだよっ♡ なんだか、僕はマスターよりずっと格下で、なのにマスターみたいなすごい人の足を清めることを許してもらえてるって思うとすごく嬉しいっ♡」
「僕も同じっ♡ それに僕たちが足をペロペロ舐めてるとマスターがすごく楽しそうなのもすっごく幸せだなぁ……♡ 僕たちが犬みたいに振る舞ってるから可愛く見えてくれてるのかな♡ だとするとマスターは、僕たちのことを本当はメス犬なんだって見抜いてたってことだし……やっぱりすごいや♡」
「ふひひっ! アストルフォは『二人』になっても変わらないねぇ!」
そう。
その二人の美少女というのは、二人共にアストルフォであった。
なぜアストルフォが二人に増えているのかというと、答えは単純、セイバークラスで召喚されたアストルフォが所持していた宝具の影響である。
セイバーのアストルフォが持つ第二宝具、『分別なき偶像暴走(クレイジートリップ・ドライブアイドル)』。これはライダーとして召喚された場合に使用可能なヒポグリフの力を発動するものである。
この宝具によってアストルフォは、どこにでもいるしどこにもいない、虚数的存在となるのだ。具体的に言うと、アストルフォが多重分身となる上に、本物がいたりいなかったりいても攻撃を喰らわなかったりする。
これを応用することで、『アストルフォが二人存在する』という特殊な状況を作り上げることに成功したのだ。もちろん、これはアストルフォの胎内に肝尾の『特殊な精液』を送り込むことで莫大な魔力を得た上でマーリンの魔術を重ね合わせることで可能となった『裏技』である。
「ほらっ、アストルフォ。まずは教えたとおりに僕に忠誠を誓いなよ」
「うんっ♡ わかったよっ、マスター♡」
「じゃあ、まずはセイバーの僕から、頼んだよっ♡」
この二人のアストルフォは区別をつけるためにセイバーの霊基とライダーの霊基に分かれている。
肝尾の命令にまず従ったのは、セイバーのアストルフォだった。
「マスター……肝尾拓郎様っ♡ 僕は、君の騎士となることをここに誓いますっ♡ 本当ならマスターの騎士──『オナホ騎士』にはなれないオカマだったけど、この特異点のお陰で僕は女の子になれました♡ 偽物から本物になれたこの奇跡、僕は絶対に忘れないよっ♡ 例えこの特異点が解消されて、座に戻っても僕は女の子になるっ♡ だって、そもそも男だったことが間違いだったし、そうじゃないとマスターのオナホ騎士になれないじゃないか♡
だから、誓うよ、マスター♡ 僕はこの剣をマスターに捧げて、マスターの敵を打ち払って、オチンポ様にご奉仕するオナホ騎士になるっ♡ どうかこの忠誠を剣と一緒に受け取ってください、僕の唯一の王様っ♡」
「まあ、良いかな。顔は好みだしねぇ」
セイバーのアストルフォは頭を下げながら、そう宣誓した。
正座のまま頭を下げればそれは自然と土下座の形になり、さらには前方に差し出された両手には自身の宝具である、『僥倖の拘引網(ヴルカーノ・カリゴランテ)』が握られていた。
肝尾は横柄な様子で頷きながらその剣を受け取った後に、自身のマジカルチンポを握ってアストルフォの下げた頭にペチペチと叩きつける。
「マスターっ♡ 僕の王様っ♡、ありがとうっ♡ マスターのかっこいいおちんぽを使ったオナホ騎士の叙勲式……最高の気持ちになれたよ♡ これで僕は君を守る剣であり、君のオチンポを収めるオマンコ鞘になったんだ♡ いつでも、どんなときでも、キミに呼ばれれば駆けつけるよっ♡ もちろん……女の子の体のままでね♡」
「じゃあ次は僕の番だね♡」
騎士という概念を冒涜しているとしか言えない最低の叙勲式もどきが行われたというのに、騎士であるアストルフォは嬉しそうにその屈辱を受け入れていた。いや、屈辱と思っていないのだからそれはもはや屈辱と呼ぶべきではないのだろう。
アストルフォにとっての王とはシャルルマーニュ王であるというのに、そんなことも忘れたように肝尾を主と崇めて王様と敬って騎士として仕えることを宣誓している。いや、そもそも、理性が蒸発しているアストルフォはそんなことすらも忘れているのだろう。
そんな姿を見ていたライダーのアストルフォもまた嬉しそうに笑顔を浮かべながら、頭を下げて土下座の態勢を取った。
「マスター……僕なんかに過去のトラウマを話してくれてありがとう。昔、オカマにひどい目にあわされたんだよね。騙されて、馬鹿にされて、マスターのことを傷つけたんだって。それなら、僕のことをあんな風に拒絶して当然だよね。なのに、僕ってば自分のことしか考えずに馬鹿な顔を晒して近づいて……本当にごめん。いくら頭を下げても謝りきれないし、その上でオナホ騎士にしてくれってお願いするのも図々しいやつだなって思われても仕方ないよ。
で、でもも……でもぉっ~~♡ お、お願いしま~~すっ♡ 僕のことをマスターのオナホ騎士にしてくださいっ♡ ぼ、僕っ♡ もうマスターなしじゃ生きていけないよっ♡ マスターに注いでもらった精液で生まれたものは赤ちゃんじゃなくて女の子の僕なんだっ♡ マスターに孕まされちゃった女の子としての僕の心がっ♡ マスターのお嫁さん騎士になりたいっておねだりしてるんだっ♡ だから、お願いします♡ 元・オカマ野郎な過去を持つ気持ち悪い女を、偉大なる王様なマスターの騎士にしてくださいっぅっ♡♡♡♡♡♡」
無様という意味ではライダーのアストルフォのほうが凄まじかった。
初めは真面目な口調と真面目な声色で、肝尾へと理不尽な謝罪をしていた。
だが、それも途中で崩れ去ってしまう。
媚び媚びの甲高い声になった瞬間、土下座の態勢のままお尻を天高く振り上げて、それをどたぷんと下ろす。それを何度も、何度も、何度も繰り返す尻振り土下座だ。
騎士と言っているが、騎士はこんな無様なことをするわけがない。
だが、肝尾にとっての騎士とはこういう無様な行為を平気でする騎士なのである。
「う~ん……まあ、身も心も女の子になったみたいだしねぇ。いいよ、僕の騎士にしてあげる」
「あぁっ♡ ありがとうっ♡ これから僕もオナホ騎士として、マスターのために動くよっ♡ もうアストルフォっていう英雄は、女の子の格好をした男じゃない♡ シャルルマーニュ十二勇士の騎士アストルフォじゃないっ♡ アストルフォっていう英雄は、マスターだけに忠誠を誓う女の子として座に刻まれたはずだよぅっ♡」
これも同じようにペチペチとチンポで桜色の髪を三つ編みにしている頭へと叩きつける。
こうして、最低の叙勲式は終わりを迎え、二人のアストルフォは嬉しそうな笑みを浮かべたままベッドの上へと上がっていく。
その広いベッドの上で肝尾が偉そうに大の字で寝転がると、アストルフォは我が意を得たりと言わんばかりにそのすでに勃起しているチンポの周りへと顔を寄せ合っていく。
「それじゃぁ、オナホ騎士として認めてもらってからの初めてのご奉仕……始めるよ♡」
「二人のアストルフォのWフェラ、たっぷり味わってね~♡」
そう言いながら、セイバーとライダーのアストルフォはその赤い舌をべろぉ~と伸ばしていく。
チンポに触れるか触れないかのところまで舌を伸ばして、ふぅふぅと吐息だけがチンポにかかってくる。生意気にも焦らしている二人だが、しかし、その光景はあまりにも淫猥がすぎるものだった。
性に目覚めたばかりの男子中学生ならば、それだけで射精をしてしまいそうなほどの光景。何人もの美少女や美女とセックスを重ねても、根っこのところは童貞の魂を持っている肝尾もまた『ふー!ふー!』と怒ったように息を漏らすことしか出来ない。
「ふぅぅ……あぁぁんっ♡ れろれろれろぉぉっ♡」
「ふふっ……あぁぁんっ♡ れろれろれろぉぉっ♡」
「おっ、ぉぉおっっ♪」
二人のアストルフォの伸びた舌が、ピトッとチンポの先端につけられる。
すると、二人はその口でチンポを含んでしゃぶることはせずに、チンポの先端に舌を乗せたままレロレロと舌先を動かしていく。
時にアストルフォたちの舌と舌が絡み合うその姿はまさしく目による刺激だけで射精をしてしまいそうなほどである。
それだけでいい、と泣き言を漏らしてしまいそうな舌舐めであったが、それも一旦終わりを迎える。そして、二人は顔を降ろしていき、その柔らかなほっぺでチンポをサンドイッチすると、そのまま左右からチンポへとキスの雨を降らせていった。
「ちゅぅうっ♡ ちゅっ♡ ちゅぱっぁぁっ♡ ちゅぅぅっ、じゅるぅっ、ちゅぱっ♡」
「ちゅぅぅぅ♡ れろぉぉおぉんっ♡ ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅぅぅっ♡」
「おっ♪ おっ♪ おっ♪」
アストルフォのキスフェラ奉仕によって肝尾はビクビクとチンポを震わせながらいつものようにオットセイを連想させる情けない嬌声を漏らしてしまう。
二人のアストルフォはその様子を愛おしそうに見つめながら、次の奉仕へと移っていく。
セイバーのアストルフォがチンポの先端を口に含み、一方でライダーのアストルフォが肝尾の金玉を口に含んでいく。
「じゅるるるぅぅっ♡ れれろぉぉおっっ、んぐぅっ♡ ちゅぅ、ちゅっ♡ れろれろぉっ♡ ちゅぱっ、ちゅぅぅ、じゅるるるぅっ♡」
「はむっ♡ れろれろぉ……はむぅっ♡ ふぅ、んむっ♡ ちゅぅぅ、れろぉぉぉっ♡ はむぅぅっ、むぅぅ、ちゅぱぁっ♡」
「おぉぉぉぉぅ♪ で、射精るぅぅっ♪」
長くて太いマジカルチンポを懸命にフェラ奉仕していくセイバーのアストルフォと、その快感に合わせてライダーのアストルフォが金玉を刺激してくる。
同一人物であるだけあってコンビネーションは抜群であり、肝尾は容易く射精まで導かれてしまった。
どびゅるるぅぅぅぅ! びゅるるっ! びゅるっ! びゅるっ! どぶどぶどびゅぅうぅぅぅぅぅ!
「んんぅぅっ♡ ごくっ♡ ごくぅっ、ごくごくぅぅ……ぷはぁっ♡ あっ、だめだよぉっ♡ 勢い強すぎて、全部飲めないっ♡ んぅぅ、ごくぉくっ♡」
「はぁぁっ♡ もう、何やってるのさ、セイバーの僕っ♡ せっかくマスターが僕たちのために射精してくれたのにさぁ♡ はぁ、舐め取らなきゃ……♡ ぺろ、ぺろぺろ、れろぉぉぉぉっ♡ あっ、セイバーの僕の顔にもついてるっ♡ ぺろぉっ♡」
射精した精液だが、フェラをしていたセイバーのアストルフォは全部を飲み切ることが出来ずにベッドにいくらか広がっていく。それを四つん這いになって舐め取っていくライダーのアストルフォはこちらを誘うようにお尻をフリフリと振っている。それはセイバーのアストルフォもまた同様で、肝尾へと流し目をして誘うように腰をくねらせながら喉を嚥下させて精飲しているほどだ。
アストルフォは、もうすっかり肝尾に夢中の牝になってしまっていた。
ならば、この牝にご褒美をあげなければいけない。
そうして、次のプレイとなる。
肝尾はアストルフォへと命令を下し、アストルフォは嬉しそうにその命令に従っていく。
「ぴょ、ぴょんっ♡ ぴょ~んっ♡ ま、マスターっ♡ 淫乱な雌兎に、ぶっとぉいにんじんをくださいぴょんっ♡ ぴょんぴょんっ♡」
「ぷははっ! 本当馬鹿な牝になったねえ、アストルフォは!」
「う~ん、でもさすが僕、ウサギさんの物真似もとっても可愛いね。マスターも喜んでくれるみたいだし、女の子として鼻が高いかわいさだ!」
やはり寝転がったままの肝尾の股間に、セイバーのアストルフォが蹲踞の形になってチンポをマンコにこすり付けていた。
さらに、その両手を頭の上に持ってきて、うさ耳のような大きな黒いリボンに添えてうさぎの物真似をおこなっているではないか。枕元に女の子座りをしているライダーのアストルフォはそんなセイバーのアストルフォを嘲笑っているような褒めているかのような言葉を口にしていく。
「よ~し、それじゃ早速そのままオマンコに入れて騎乗位で僕に奉仕セックスをするんだ!」
「うんっ♡ それじゃマスター……僕の雌兎オマンコ、たっぷり味わってね♡
んんっ、んぅ……ふぅぅ、んっ、くぅぅぅ、あっ♡ あぁっ♡ あぁぁぁんっ♡♡♡♡♡」
ずぶずぶずぶずぶぅぅぅっ! ずぶぅ! ずぶずぶずぶぅぅぅ!
セイバーのアストルフォのオマンコがマジカルチンポを飲み込んで行く。
ともすればアストルフォの細いウエストよりも太く見える、そんな威圧感を持つマジカルチンポだが、当たり前のようにセイバーのアストルフォは一息で根本まで挿入してみせたのだ。
そのオナホ騎士の称号にふさわしいオナホ騎乗位セックスに肝尾は満足気にほほえみ、枕元で座っているアストルフォへと新たな命令を下していく。
「ふひひっ、いいよぉ! ほら、ライダーの方も僕にそのかわいいちっぱいを吸わせて!」
「うん♡ ほらほら、僕の貧乳おっぱい、い~~っぱいかわいがってね♡」
「ぶひっ! ん~、ぶちゅぅぅぅぅ、ちゅぅぅ、れろぉぉっ♡」
ライダーのアストルフォは体を前屈みに倒してその膨らみの少ないちっぱいを肝尾の顔へと押し付けていく。ピンと硬く勃起した、その色も相まってさくらんぼのような可愛らしい乳首を口に含んで、舌で弄んでいく。
「あんっ♡ マ、マスター、乳首舐め上手すぎるよぉ♡ こ、これだけで、イッちゃいそう♡ はぁ、ふぅぅ、も、もっとっ♡ もっといっぱい……ひぃぅぅぅんっ♡ あ、余った方の乳首も指でいじってくれてるぅぅっ♡ マスター、優しすぎるよぉっ♡ もっと、もっと好きになっちゃうっ♡」
ライダーのアストルフォは右乳首を舐めしゃぶられながら左乳首をコリコリで玩具にされてしまい、魅了チートも相まってセックスと同じぐらいの強い快感を覚えて体を震わせてしまう。
「おほぉっ♡ こ、これ、やっぱり無理かもぉっ♡ き、騎乗位なら、自分のペースで出来るから大丈夫だと思ってたけどぉ……や、やっぱりイッちゃう♡ 勝手にイッちゃうよぉ♡ マスターのオチンポすごすぎて、マスターにご奉仕するんじゃなくて勝手に気持ちよくなっちゃうぅぅっ♡」
セイバーのアストルフォも同じようなものだった。騎乗位で自分が腰を振る全自動オナホとしての奉仕ならば大丈夫だろうと軽く考えていたが、しかし、マジカルチンポは甘くはない。ただ腰を振っているだけだというのに強烈な快感が襲いかかってきて、何度も何度もアクメをキメてしまっている。
そんな可愛らしい二人の様子を見て、肝尾はムズムズと痒くなる腰の快感を開放することに決めた。
つまり、射精をすることにしたのである。
「ふひひっ、これはいいなぁ……じゃあ、今度もまたしっかり受け止めなよぉ! 射精からねぇ!」
「えっ、ちょ、ちょっと待って♡ このまま出されたら、少し、まず、いぃぃぃぃぃぃぃっっ♡♡♡♡♡♡♡」
どびゅるるぅぅぅぅ! びゅるるるっ! びゅるっ! どぶどぶぅぅぅぅぅ! どびゅうぅぅぅぅっ! どびゅるるるぅぅぅぅぅっ!
「あひぃぃぃぃぃぃっ♡ ま、ましゅたーっ♡ ち、ちくび、かまないでぇぇぇ♡ 指のお腹でキュってするのもダメェぇぇぇ♡」
「ふい~、気持ちええ~……♪」
不意打ちにも近い自分勝手な射精を行う肝尾と、精子の熱とチンポの脈動でガチイキアクメに溺れるセイバーのアストルフォと、急に強く乳首を噛んできてさらには指でも乳首を押しつぶすようにされたことでやはりアヘ顔を晒してしまうライダーのアストルフォ。
三者三様の様子でベッドの上に倒れ込んでいく。
「ふぅぅ……やっぱりアストルフォは女の子だねぇ。なんでおちんちんなんか生やしてたの? マジで意味わかんない、どう考えても女の子のほうがかわいいじゃん。僕はずっとアストルフォは女の子のほうがいいと思ってたんだよね~。男に媚びるのにピッタリの顔をしてるのにさ」
そんなアストルフォを見ながら嬉しそうにつぶやく肝尾だが、その内容はアストルフォというキャラクターを愛しているものにとっては非常に『あり得ない』言葉だった。
単純な可愛さと、英雄としてのかっこよさ。それらを持っているアストルフォの性別が『男』であるということに惹かれた純粋なファンならば、『アストルフォはどう見ても女の子のほうがいいじゃん』という発言は許しがたいものだ。
『男の娘』という属性だけを見てブヒブヒと鳴いている男の娘萌えオタクよりも許容できない。
「う、うん……ぼ、僕もそう思うよ♡ 本当は僕、女の子に生まれるべきだったんだなぁって♡ 可愛いのが好きなんだから女の子のほうが可愛いに決まってるもんね♡」
「本当、マスターの足元に及ばないちっちゃいおちんちんをつけて……僕ってなにしてたんだろうね♡ 神様も失敗しちゃったって思ってるんだろうなぁ♡ どうせ意味がない、余計なおちんちんなら最初からつけないでいいのに……本当に、気持ち悪いことしててごめんね、マスター♡」
だが、そんな肝尾の言葉をアストルフォ自身が肯定しだすのだ。
卒倒してしまいそうなほどのショックで、信者からアンチに転じてしまっても何もおかしくはない。
そんなファンのことなど一切無視をして、三人はイチャイチャしていく。
「まっ、アストルフォも『改心』したみたいだし、騎士にもしてあげたんだからこれから頑張ってよね。どうせ、微小特異点だとサーヴァントを連れていけないんでしょ、マーリン?」
『あぁっ、もうっ♡ 肝尾くんかっこよすぎるだろっ……♡ 3Pで責め立てられてるのになんで主導権を握れるんだっ♡ どう考えてもアストルフォのテクニックに翻弄されて甘々射精するはずなのに、なんでアストルフォをさらに屈服させる支配射精が出来るんだっ♡ こ、これ、僕が宮廷魔術師として仕えても……あ、アーサーの時と違って、支配されちゃうかもっ……♡ や、やばいなぁ……♡ 私、肝尾くんの物語に取り込まれてるよね、これ……♡ で、でもこれもう関わるのをやめるなんて出来ないって……♡ 肝尾くんのかっこよすぎる姿、見たすぎるに決まってるじゃないか……♡
……えっ、あ、ああっ! ごめんごめん、ちょっとボーっとしてたよ……肝尾くんがかっこよすぎるのも問題だなぁっ♡ ああ、なんでもないよ。そうだね、アストルフォはカルデアには連れていけないかな。でも、これで縁が出来たからまた召喚できると思うよ。それに……聖杯も完成したね。これで特異点は解決だよ』
「ふひひ、ありがとうねぇ、マーリン」
マーリンに問いかければ、やはり盗み見オナニーをしていたようである。
それを気づかないフリをして自分を持ち上げる言葉に気を良くした後に、アストルフォたちへと視線をやって、ニコリと笑ってみせた。
「それじゃ、アストルフォ。最初はごめんね、あんなカッコ悪いことしちゃって。お互いに過去のことは水に流して、セフレのオナホ騎士として付き合ってあげるよ」
「マ、マスターっ♡♡♡♡ うんっ、僕、マスターのオナホ騎士であることは絶対に忘れないよぅ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅぅぅぅぅっ♡」
「嬉しいなぁ♡ うん、この嬉しさ、絶対に忘れないっ♡ 座の情報を上書きできるって確信してる♡ だから、次に会う時もこの特異点じゃなくても女の子のままだよ♡ ちゅぅぅぅぅっっ♡」
アストルフォは、涙を流しながら感動をしていた。
今まで肝尾からはきつく当たられていたが、別れ際になって優しい(と魅了されたアストルフォには思える)言葉をかけてもらえたのだ。
感極まった想いを伝えるために、左右両方から抱きついて、その頬へと何度も何度もキスの雨を降らしていく。
そして、これからも『女の子』であり続けることを誓い、また自分たちを召喚してくれと、オナホ騎士として呼びつけてくれと媚びる。
これにて、特異点は解決。
肝尾はまた当たり前のように英雄としての軌跡を残したのだった。
■
『ねぇねぇ~♡ マスター、これ似合う♡ マスターの時代の学生服なんだよね♡ 僕、これを着てマスターと一緒に学生生活っていうの送ってみたかったな~♡ 毎日マスターと一緒に登校して、毎日マスターと同じ教室で授業を受けて、毎日マスターとランチをして、毎日マスターと下校してぇ……毎日、マスターと一緒に制服エッチするんだ♡
時々、マスターの足元にも及ばない、僕みたいな雑魚雄に告白されたりするかもしれないけど、その時はちゃんと『僕は肝尾拓郎くんにべた惚れしてて、恋人にしてもらうために毎日頑張ってるから君みたいな情けない男と付き合うわけないだろう。あっ、肝尾くんに誤解されたら嫌だからもう二度と話しかけないでね』って冷たく断るよ♡ うわぁ、そういう生活送りたいなぁ♡ 今度はそういう特異点で召喚してね、マスター♡』
『あぁんっ♡ マスター、マスター♡ もっと抱いてぇ♡ 僕のこと、恋人彼女にしてぇ♡ 私服デートとか、いっぱいしよっ♡ いっぱいおしゃれして、街中を歩こうよっ♡ 僕、絶対そのことを忘れないからさ♡ アストルフォはマスターの騎士で恋人オナホだって座に刻みつけて、浮気になるから他の魔術師には絶対召喚に応じない一途な女になるから、僕とデートしてっ♡ お、お願いしますっ♡
うん……うん……うんっ♡ ありがとう、マスター♡ セフレとしてなら私服デートしてくれるんだね♡ 嬉しいなぁ♡ こんなに嬉しいこと、今までなかったかも♡ マスター、大好きっ♡ 僕、顔だけはいいみたいだから他の人に見せびらかすようにしていいよ♡ 男にとってそういうのって勲章だもんね♡ 『こんな顔のいい女が僕に惚れてるんだぞ~』ってわかるぐらいベタベタするから、マスターのかっこよさを目立たせるアクセサリーとして僕を連れ回してね♡』
それからもマスターと二人のアストルフォは特異点が完全に消滅するまでセックスをし続けていた。
ただし、衣装は変わっていた。
セイバーのアストルフォは女子セーラー服を纏っている。だが、まともなセーラー服ではない。色はアストルフォの髪色とそっくりな淡いピンクで彩られているし、その丈といえばヘソは丸見えだしスカートは股下数センチという短さだ。こんなもの、コスプレ衣装以外の何者でもない。
だが、セイバーのアストルフォはそんなイメクラのコスプレ同然のセーラー服のまま肝尾の頬にキスの雨を降らしながら妄想を口にしていた。
ライダーのアストルフォも同様である。やはり丈の短いダボッとしたジャケットとぴっちりとしたインナーをみにつけ、黒いミニスカートと黒いタイツがよく似合う可愛らしい私服姿だった。
それは、かつてどこかで存在した友人との大切な思い出の衣装。
だが、魅了チートで魂まで堕とされたアストルフォはそんなものをすっかり忘れてしまっている。
むしろ、この私服に新たな思い出を刻んでくれと言わんばかりに私服デートを求めている。恐らく、もはやアストルフォにとってこの私服は『トゥリファスでの思い出』ではなく、『肝尾との思い出』に買わてしまうのだろう。
そんなことにも気づかずに、ライダーのアストルフォも肝尾の頬へと何度も何度もキスをしていた。
『ふひひっ、仕方ないなぁ。まあ、今度アストルフォともデートしてやるよぉ、感謝しろよぉ?』
『やったぁ♡ ありがとう、マスター♡』
『やっぱり優しいなぁ♡ マスター、大好きっ♡』
肝尾の偉そうな言葉に、アストルフォたちは嬉しそうに声を上げる。
だが、イチャイチャし続けているマスターとアストルフォの姿を、そこではないどこかからジッと見つめている人物が居た。
「う~ん。女体化特異点、結構いい感じに育ってくれると思ったんだけどなぁ……向こうのレオナルド・ダ・ヴィンチとかも呼んで、結構派手にやる予定だったのに……やっぱり一発目だとちょっと調整が難しいなぁ。マーリンっていうのも来ちゃったし、カルデアのマスターも完成する前に呼ばれちゃったし……また試してみようかな、面白いものが見れたし」
燃え尽きた後に残る灰のような色の髪を、まるでギロチンにかけられる罪人のように首元で切り揃えている、フレームの細い眼鏡が知的な印象を与える美女だ。
セーター型ワンピースとも呼べない、股下数センチのスカート丈の上に脇腹にまで届きそうな長いスリットが入っており、さらには胸元はその谷間が丸見えになるほどに大きく切り込みが入っている。マフラーと付け袖によって首と肩と腕が丸々隠れているだけにその谷間がより強調されている。さらには、そのスラリとしつつも肉付きのいいむっちりとした長い脚を隠すものはなにもない。
「しかし、あれがカルデアのマスターかぁ~……うん、相当な色男だね。男は顔じゃないって本当だね。
覗き見したセックス、釣られて思わず出歯亀オナニーしちゃったし……んっ♡」
腰に携えた剣を玩びながら、軽薄な笑みを浮かべながら肝尾に視線を向けている。
アストルフォとの熱烈なセックスもまた盗み見していたようで、BBやマーリンのようにその長い脚を折りたたみながら股間に激しい愛撫を行ってオナニーをしてしまっているようだった。
だが、マーリンやBBよりもよほど余裕というものがある。
恐らく、二人よりも直接的な淫欲に溺れることに慣れているのだろう。
「わかってるっての、クソ山羊。ちゃ~んと尻馬に乗った上で上手いことやるって。BBもマーリンもビーストも、私以外のフォーリナーも、ぜ~んぶまるっと無視してカルデアのマスターを────」
そんな美女は肝尾を見つめて、ニヤリと笑った。
その笑みは友好な様子など一欠片もなく、かと言って敵意も存在しないものである。
その笑みには、ただ。
「────堕落させてみせる、ってね♡」
────ジャック・ド・モレーのその笑みには、ただ、悪意のみで形作られていた。