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   からん、ころ~ん。  安っぽい鐘の音が響き渡る。  それは実際に鐘を鳴らすことで発生した音ではなく、録音された音をスピーカー越しに再生される音だ。  そんな『ちゃち』な鐘の音が、アキハバラという街に響き渡る。  五階建てのビルの二階、メイド喫茶に一人の肥えた男が入店してきた。  下にはジャンク屋が、その上にはマンガやアニメにフィギュアと言ったオタクカルチャーを扱う店舗が入っており、その店で購入してきたのであろう、成人した男性が持つには痛々しい美少女キャラクターのグッズが真っ黒な無地の袋に詰められていた。  このキモオタは旅行でもないキャリーバッグを引いており、このメイド喫茶で戦利品を整理しようという魂胆なのだ。 「「おかえりなさいませ、御主人様♥」」  からん、ころ~ん。  キモオタが空調の効いた店内に入ると、二人の美少女が出迎えてくる。  信じれないほどの、それこそ虚構の存在であるアニメキャラクターに勝るとも劣らない美少女であった。  アッシュブロンドの長い髪の毛を側頭部の高い位置で二つに纏めたツインテールの、天真爛漫な明るい表情をした美少女はマリー・アントワネット。  Fランス王朝最後の王妃であり、民を愛しながらも民の怒りのもとにFランス革命の中で断頭台にかけられた悲劇のアイドル。  シルバーブロンドの真っ直ぐな髪の毛を長く腰元まで垂らし、翠緑の美しい瞳をしたクールな面持ちの美少女はアナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ。  ロマノフ王朝最後の皇女であり、家族に笑顔を振りまく愛らしい皇女ながらも革命によって一家皆殺しの憂き目にあった悲哀の少女。 「ふぅ~、今日も暑かったですぞ~。マリーとアナスタシアはお仕事に慣れましたかな?」  高貴な血を持つ二人に対して偉そうに問いかけるキモオタ。  だが、二人はむしろ声をかけてもらえたことを喜ぶように嬉しそうに微笑んだ。 「ヴィヴ・ラ・ジャポン♥  お気遣いありがとう、御主人様♥ とっても充実した毎日を送れているわ♥  N本にこれて、この国の魅力をこれ以上ないほどに感じ取れているの♥」 「ええ、おかげさまで楽しくやれているわ♥  それにしても、何をおいても女性を思いやる優しさに溢れた紳士的な振る舞い……♥  やっぱりN本人は礼儀正しいのね♥」  からん、ころ~ん。  その悲劇的な末路から生前・死後問わず未だに世界中に信者を持つ高貴な血を持つ二人だが、今はその信者たちが見たら卒倒してしまいそうな服装をしていた。  一言で言うのならば、その服装は『ミニスカメイド服』である。  本来のメイド服、すなわち主人に仕える侍女よりも下の扱いである使用人の作業着を、半ば文化を冒涜するように改造を施された破廉恥な服なのだ。  特筆すべきは、その名称にも使われている『ミニスカート』だろう。  膝上数センチ、なんてレベルではなく、股下数センチという少し動いてしまえば下着すらも見えてしまいそうな短さだ。  いや、見てしまいそうというよりも、キモオタの元に駆け寄ってきたマリーとアナスタシアのスカートの裾が『ひら♥ ひら♥』と動いてその中の下着が実際に見えてしまっている短さだった。  そして、そのスカートの短さを際立たせるように太ももまで覆った『ニーハイソックス』は二人の健康的で長い脚を際立たせている。  ミニスカートとニーハイソックスで造られた太ももの隙間、いわゆる『絶対領域』を備えた下半身はそれだけで射精モノのエロさであった。  そして、卑猥なのは下半身だけではない。  視線を上に上げれば、その上着も胸元が大きく開いて鎖骨と胸の谷間が丸見えであった。  ミニスカートメイド服はワンピースタイプとなっているが、マリーの愛らしい形の良い美乳と、アナスタシアの普段は厚ぼったいドレスによって隠れているが豊満な巨乳を包む部分だけは白い布地となっており、その魅力的な胸元を否応にも卑猥に強調されてしまっている。  ミニスカートワンピースは肩袖でその細い肩をふわふわと覆っているが、二人の白い二の腕は丸見えとなるような半袖型であった。  また、真っ白に伸びる腕の先にはカフスがおざなりについており、首元には黒のチョーカー、頭部には白いカチューシャが飾られている。  本来は平民が一年働き続けても購入できないような豪奢なドレスに身を包み、王冠に並ぶほどに貴いロイヤルティアラを戴いているはずの、『使用人に仕えられる』側のマリーとアナスタシア。  しかし、今の二人は安っぽいミニスカメイド服を身にまとい、その爆乳をゆさゆさと揺らし、そのミニスカートの下で可愛らしいお尻をふりふりと振りながら、『使用人として仕える』側のドスケベメイドとなっていた。 「さぁ、御主人様♥ あちらのお席にお座りください♥」 「お友達も来ているわ♥  メイドとして未熟な私たちの失敗も、『ドジっ子メイド萌え~!』なんておどけながら笑って許してくれて……やはり、貴方が特別優しいと言うよりも、N本人の皆様が揃って穏やかな人たちなのね♥」  からん、ころ~ん。  美少女二人の柔らかな手でそのぶくぶくと肥った手を掴まれて、席へと案内されるキモオタ。  すると、そこにはキモオタに勝るとも劣らないキモいオタクが二人座っているテーブル席があった。 「キモオタ殿、お久しぶりでござる~」 「どぅふふふ。キモオ殿、キモブタ殿、お久しぶりでござるな。ぬるぽ」 「ガッ」  出っ歯のキモいオタクの『キモオ』がキモオタに手を振って挨拶を交わすと、キモオタも挨拶を返す。  その際になにか謎の言葉を発すると大柄なキモオタよりもさらに肥えたキモいオタク、『キモデブ』が噛み気味に言葉を発する。  すると、三人はどぅふどぅふと不気味に笑い出した、完全な内輪のノリである。 「それでは御主人様、ご注文はどうしますか?」 「それじゃ……おっ、新メニューでござるな!  では、この『マリーとアナスタシアの特製らぶらぶオムライス』をお願いしますぞ!」 「わかったわ。ふふ、私、このオムライス好きよ。  私、フレンチのオムレツはなにか物足りないと思っていたの……でも、ケチャップライスの酸味でとっても食べやすくなっているわ♥  きっと、オムレツは未完成だったんだわ……N本人様のおかげで、私の国の料理が完成したのね♥」 「私もそう思うわ。この料理、とっても優しい味がするの……家庭の味というのかしら?」  からん、ころ~ん。  アナスタシアはオムライスを家庭の味と称する、家族思いの彼女が好むは道理なのかもしれない。  だが、マリーは自国の文化であるFレンチ料理のオムレツを『未完成』と断じて、あくまでN本人の舌に合うように、あるいは別の料理としてのアプローチを試みた『別種の料理』を、むしろ『王道』として褒め称えた。  もちろん、オムレツとオムライスに優劣はない。どちらが好きであっても本人の自由なのだ。  それでもマリーはまるでオムライスこそが至高の料理であると、自国であるFランスよりもN本のほうが優れていると断言するように口にしたのだ。 「ぬふふ、マリー殿もアナスタシア殿も萌え萌えですな~。このメイド喫茶に来る楽しみが増えましたぞ」 「聞けば、キモオタ殿がこのメイド喫茶に勤めることを勧められたとか……グッジョブ!ですぞ!」  キモオとキモデブはミニスカートを揺らしながら消えていくマリーとアナスタシアをいやらしい目で眺めている。  見れば、その股間は大きく勃起をしており野蛮な猿同然であった。  人種差別意識の激しいものがいれば、東洋の猿と罵っているであろう姿だ。 「そう言えばキモオ殿のところに現れたヤンキー四人組はどうなったでござる?」 「ぬふふ、モーさんとアルトリア・オルタはすっかり拙者の騎士ですぞ~!  3日前にオチンポ叙勲式をして、二人の頭にチンポをペチンと叩いてやったら嬉ションして喜んでましたなぁ。  ふふ、アルトリアが持っていたらしい王冠もすでに拙者に捧げられ、二人の王は拙者!  カイニスとジャンヌもすっかり拙者にメロメロの恋人奴隷……昨日も四人にアメスクJKコスをさせて、生徒指導ハーレムレイプをしてきたばかりでござる!」 「ちょ、キモオ殿! 現職教師がまずいですよ!  しかし、楽しそうなハーレムライフでござるなぁ。  あっ、ハーレムと言えばキモデブ殿はどうでござるか?」 「どぅふふ、昨日、新しくスカサハを拙者のハーレム入りさせてやったお。  このアキハバラに『召喚』されたばかりらしく、朦朧としていたところをセックスバトルに挑んでボコボコに負かしてやったら……拙者のことを師匠と呼び出したお!  影の国の女王、多くの英雄にとって武芸の師であるスカサハを弟子にするのは優越感たまらんでござるお!  オマンコ妻十号にしてやろうと思っていたでござるが、面白いからセックス一番弟子にしてるお!」 「キモデブ殿は相変わらず身長が高くておっぱいとお尻の大きい強い女性が好きですなぁ」  からん、ころ~ん。  キモオは数週間前に四人の美少女に出会った。  このアキハバラに『召喚』されたばかりの海外美女サーヴァントであるアルトリア・オルタ、ジャンヌ・オルタ、モードレッド、カイニスの四人だ。  四人はこのアキハバラの『ルール』がわかっていないところをキモオに出会い、キモオの「泊まるところがなければうちに泊まっていくかな?」という出会い厨も真っ青のクソ雑な、どんな『神待ち少女』でも引っかからないワンチャン狙いが見え透いた誘いをかけた。  常ならば、『今すぐ立ち去ったら斬らないでおいてやろう』『燃やすわよ?』『よーし、ぶっ殺す!』『あん? 死ねよ、クソが』と四人の口からとんでもない罵声を浴びせられるはずだった。  キモデブも同様だ。  キモデブは昨日、このアキハバラに『召喚』された海外美女サーヴァントであるスカサハと出会い、アキハバラの『ルール』を利用して勝負を挑んだ。  スカサハは一瞬だけ喜びに微笑みを浮かべ、すぐにキモデブの力量を見抜いて失望の表情を浮かべ、なんの感慨もなく槍で貫いてキモデブを殺して、むしろ殺す価値もない屑を怒りのあまり槍の錆へと変えてしまったことに鬱屈とした想いでため息をつくのだろう。  からん、ころ~ん。  だが、ここはアキハバラ。  彼女たちがN本をルーツにしない女の英霊であり、キモオとキモデブがN本人である限り、絶対の『ルール』が敷かれる。  すなわち。  外国人美女は、N本人にとって究極的な都合のいい女となるという『洗脳』が施されるのだ。  アルトリアとジャンヌとモードレッドとカイニスの四人は、正体不明の自分たちを放っておけないと自分の家に保護しようとするキモオを紳士的で慈愛に溢れた聖人と認識してしまい、キモオの家に上がりこんだ。  一人暮らしのくせにマンションのワンフロアを所有しているキモオは、彼女たち一人ひとりに部屋を与え、当然のように四人はそれぞれ日替わりになる形で頬を染めてキモオの部屋を訪れて、そのキモオタ全開な非モテ男性に抱かれた。  好戦的で冷徹で、男なんて容易く蹴散らしてしまうような、傲慢な美少女が顔を赤らめて恋する乙女として擦り寄ってくるのはたまらない優越感をキモオに与えた。  からん、ころ~ん。  一方で、スカサハはキモデブの申し出た『セックスバトル』を受けた。  不正を行わないと言わんばかりに全裸となったキモデブを潔く高潔な戦士と認識し、自身もタイツスーツを脱いでそのスラリとしつつも大きな乳房と臀部をしたドスケベな身体を晒した。  そして、お互いにオナニーの見せ合いっこを経て、セックスを行い、挿入の瞬間、スカサハは容易く絶頂に至った。  自身をちんぽ一つで一瞬にして切り落としたキモデブのことを、自身では手も足も出ない豪傑とスカサハは認識し、死への望みも消え去って、代わりにキモデブへの尊敬が浮かび上がった。  すると、すぐにその場で土下座をして弟子入りを願い出たのだ。  突然の申し出を笑いながら受け入れたキモデブの豪胆な姿に心酔し、今ではキモデブが所有するマンションで一番弟子として雑用のようなことを率先して行っている始末だ。  キモデブは他にも聖槍を所有したアルトリアやマルタにメドゥーサ、ブーディカにカーミラ、クレオパトラやセミラミスなどをオマンコ妻としてハーレムを築いている。  からん、ころ~ん。  安っぽい鐘の音が響く。  これは、このアキハバラの街のどこにも居ても聞こえる鐘の音だ。  この鐘の音はこの街のルールを刷り込む音。  耳ではなく心に届く音。  この音を聞くことで、ある偏った思想が刷り込まれて、それを当然と認識してしまう。  それは過去の英雄偉人であるサーヴァントであっても、いや、肉という戒めに離れた霊的存在であるサーヴァントだからこそ強く染み込んでしまう呪いの鐘の音なのだ。  からん、ころ~ん。  つまるところ、ここはそういう街なのだ。  N本への愛着が高まって、高まって、高まって。  N本人への愛情が強まって、強まって、強まって。  次第には、N本の全てに心酔し、N本人を崇拝してしまうのだ。  精神、いや、魂を犯す街。  それこそがN国を崇拝し諸外国を侮蔑する都市『アキハバラ』なのである。 「こ、困るわ! 私達は仕事が……」 「申し訳ないのだけど、ここはそういうお店では……!」 「HAHAHA! イイジャナイカ! 金ハ払ウカラ、モットサービス、サービスヲシテクレヨ!」 「ブルンブルンッテ、デカケツ&デカチチヲ見セツケテ、誘ッテルンダロウ!?」  そんな中、店の出入り口に可憐な声と野蛮な声が響き渡る。  周囲の客や従業員が視線を移すと、そこには接客をしていたマリーとアナスタシアが、二人の巨漢の外国人男性に肩を抱かれてくどかれている姿があった。  文法はあっているがインドネーショーンのたどたどしいN本語を操りながら、その顔を近づけている。  肩にはタトゥーが彫られており、それぞれの母国であろうFランスの国旗とRシアの国旗が刻まれていた。  見るからに屈強そうな外見であり、頼りないオタクでは目をそらして見なかった振りをして、足早に店を退去していくだろう。 「ふ、ふひひ、や、やめろぉ!」  だが、ここではそうはならない。  キモオタは絡まれているのが『自分の所有物』であるマリーとアナスタシアであることを認識すると、すぐに立ち上がって、短い足で大股に開いて歩み寄っていく。 「アアン……? ゲ、ゲッ!?」 「ニ、N本ジン……!」 「こ、ここはそういう店じゃないんだぞぉ!  可愛いメイドさんとイチャイチャする店であって、下衆な欲望を発散したいだけなら、よその店にいけよぉ!  も、もっとも、このアキハバラにそんな下品な店はないけどなぁ!」 「「ご、御主人様……♥」」  N本人が妄想をして悦に入ることしか出来ない、できの悪いスカッとするN本のような光景。  実際、キモオやキモデブは醜悪ににちゃにちゃと笑っている。  まともな人間ならば、この後のことは簡単に想像がつく。  なにせ、このキモオタと外国人とでは体格差が違いすぎる。  腕の太さが違う、硬さが違う。  胸の厚さが違う、膨らみが違う。  キモオタが外国人よりも大きなものと言えばウエストの太さぐらいだ。  一発のパンチでKOされてしまうのは火を見るよりも明らかであった。 「ナ、ナンダヨ……!」 「ホ、ホンキニナリヤガッテ……!」  からん、ころ~ん。  だと言うのに、外国人たちは相変わらずたどたどしく拙いN本語を使って、怯えるように後ずさっていく。  それをキモオタは醜悪な笑みを浮かべながら睨みつけると、屈強な外国人たちは、ううぅ、と情けなくうめき始め。 「モ、モウコネエヨ!」 「ナンテミセダ!」  捨て台詞を残して、立ち去ってしまったではないか。  ありえない結果。  だが、この崇日侮外都市であるアキハバラでは見慣れた光景である。  ここにいる人間たちには、『N本人は世界で最も偉大な民族で他の民族は絶対に勝てない』と魂に刻み込まれているのだ。  どれだけ体を鍛えても、N本人には勝てないと『わかって』しまっているのだ。  これがこの洗脳特異点のルール。  選ばれた少数のN本人のためだけの楽園であり、選ばれてしまった多数の外国人たちの地獄であった。  からん、ころ~ん。 「ありがとう、御主人様っ♥」 「みなさんも♥ 後ろからあの野蛮な二人を睨みつけてくれて、とっても心強かったわ♥」  マリーとアナスタシアはうっとりと目をうるませてキモオタを見つめ、そして、周囲の何もしていないオタク男子たちに媚びるように頭を下げた。  いや、媚びなどではない。  彼女たちは目の前のオタク男子たちを偉大な人間だと心から思ってしまっているのだ。 「本当に、情けないわ。  あのタトゥーから見ると……私の国の人間だったのね。  紳士とは程遠い行為を堂々とやる卑しい性根……私まで恥ずかしくなってしまったわ」 「私も同じだわ……最低の国よ。  そんなだから偉大なN本との戦争でボコボコに負けちゃうんだわ。  心がねじ曲がってるのね」  そして、すぐにあの外国人たちがFランス人とRシア人のコンビであったことを思い出し、自らのことのように恥じ入る。  同じ血が流れていることが、あの外国人のルーツが自分にもあることが、マリーとアナスタシアにとってなによりも恥ずかしかったのだ。  どうして自分たちはN本人として生まれてこなかったのだろう。  貴い血を引く美少女二人は、本気でそう思って涙で目をうるませてしまった。 「ふひひ、こ、怖かったろう。大丈夫だよぉ、僕が追い払ってやったからねぇ」 「「御主人様……♥」」  再び、うっとりとした目を向けるマリーとアナスタシア。  彼女たちの目には、自身にとっては恐ろしい男性から救ってくれた男性の姿が目に写っている。  その彼に対する敬意と愛情がたまらなく高ぶり、自分でも気づかないうちに顔を寄せていく。 「「んちゅ……♥」」  そして、キモオタの荒れた肌に彩られて頬へとその愛らしい唇を、ちゅっ、と可愛らしくつけたのだ。  極上の美少女である二人からそんな目を向けられて口づけまでされて我慢できるほど人間が出来ているわけではない。  キモオタはぐひひと笑みを深めて、この店の店長(これも極上の外国人美女である)へと声をかけた。 「て、店長、この子たち、早引けさせてあげてもいいかな。怖がってるみたいだし」 「ええ、構いませんよ。他の女の子たちもそろそろシフトに入る時間ですので」  店長は偉大なるN本人であるキモオタの言葉を受け入れる。  キモオタはそのまま、友人であるキモオとキモブタへと目を向けた。 「お盛んですなぁ、ぐふふ」 「いってら~」  二人はキモオタが行おうとしていることを瞬時に理解し、やはり醜悪な笑みを浮かべてキモオタとその腕にしなだれかかるマリーとアナスタシアへと声をかけた。  どこへ行くというのだろうか。  決まっている。  三人の愛の巣へと定められてしまった、キモオタの部屋である。  ■ 「それでは、ご主人さまっ♥  血統書付きロイヤルメイドのマリーと……」 「同じく、血統書付きロイヤルメイドのアナスタシアが、偉大なるN本人であるご主人さまにご奉仕をさせていただくわね♥」  ここはキモオタの自宅。  しかし、キモオやキモデブが所有をしているような高級マンションの一室などではない。  どこにでもあるような六畳半の、ベッドなんて気の利いたものはなく、マリーヤアナスタシアが住み着くまでは万年床が当たり前だった一人暮らしならば不満は少ないが三人で暮らすとなると手狭なアパートの一室である。  もちろん、キモオタも望めば高級マンションのワンフロアを貸し切る事ができる。  なぜならば、キモオタはこのアキハバラに住むN本人なのだから。  N本人というだけで特権を振るうことが出来るのだ。  なのに、キモオタは好んでこのような平凡で、ともすれば中の下とも言えるようなアパートの一室で暮らしていた。  これは彼が持つ、富裕層への歪んだ考えが生んだ特殊な性癖であった。 (あ~、高貴な生まれと育ちの美少女お姫様がこんなせっまい部屋でメイドとしてボクに仕えている現状……たまらないでござるぅ~!)  キモオが『不良』や『バッド・ガール』に惹かれる性癖を持っているように。  キモデブが『強い女』や『高慢な女』に惹かれる性癖を持っているように。  キモオタは『お嬢様』や『お姫様』に惹かれる性癖を持っていたのだ。  それも、そのお姫様を自分のような恵まれた生まれと育ちではない貧困層がこのような寂れた場所で抱くことに倒錯的な快感を抱いているのだ。  からん、ころ~ん。  そんなことも知らないでマリーとアナスタシアは、布団を敷くためにN本の古き良き文化の象徴であるちゃぶ台を片付けていく。  ちなみにこのちゃぶ台にしても『愛らしいミニテーブル』『上下の価値観がない円卓は真の平等性の象徴で素晴らしい』とマリーとアナスタシアは褒め称えている。  そこで収納棚の中から布団を取り出していく、この平凡なアパートには相応しくない上等な布団である。  よくよく見ると部屋自体は平凡だが、家具や小物といったものは少々価値のあるものが揃っているように見える。  これは単純に高価なものであるほうがクオリティが高くて使い勝手がいいためだ。  からん、ころ~ん。  そんなちぐはぐな部屋の中で、キモオタは腰に手を当てて仁王立ちをしている。  そして、マリーとアナスタシアは布団の上で正座をして、三指をついてキモオタを上目遣いで見つめている。 「ふひひ、よろしくぅ」  キモオタは上機嫌であった。  マリーとアナスタシアという、他人から傅かれて当たり前の、むしろ傅かれるために生み出された『本当のお姫様』が、メイドという『使用人』としてキモオタに頭を下げているのだ。  これ以上の優越感など味わうことは出来ないと言わんばかりに、そのだらしないブサイクな顔立ちをさらにブサイクにニヤつかせる。  百年の恋も冷める、いや、こんなだらしない表情を作れるのならば百年の恋なんて必然レベルで発生しないだろうと確信できる醜い笑顔だった。 「ふふっ……ご主人さまは笑顔もとても素敵ね♥」 「ええ、とってもチャーミングで、私達みたいなガイジン女の笑顔とは比べ物にもならないぐらいにキュートだわ♥」  からん、ころ~ん。  だが、そんな醜い笑顔も洗脳特異点に染まりきったマリーとアナスタシアにとっては天使の笑みも同然。  頬をぽっと赤く染めて、キモオタの笑みをうっとりと見てくるのだ。  その視線すら心地いい。  マリーとアナスタシアは、ただ男を見つめるだけで男を高ぶらせる魔性とも言える魅力を持った美少女たちなのだ。 「それでは失礼しますね……♥」 「ズボンを脱がさせてもらうわ……♥」  そして、正座のままジリジリとキモオタへとにじり寄り、そのズボンを脱がしていく。  二人の挙動は実に手慣れていた、このことから三人の性行為が初めてではないことは明らかであった。  そう、誰よりも貴い姫たちは、極東の島国のキモオタによって何度も犯されているのだ。 「あぁ……すごいわ……♥」 「本当に雄々しい姿だわ……♥  押し詰められてミッチミチにパンツを膨らませている……お・チ・ン・ポ・様♥  浮き上がった形を見るだけで……ふふ、胸が高鳴ってしまうわ♥」 「ううん……オチンポ様だけじゃないわ、アナスタシア♥  見て、この……ギチギチにパンツに詰め込まれたまぁるいものを♥  ほら、こんなにずっしりと重い……お・キ・ン・タ・マ・様♥  パンツ越しでもあっつい熱を伝えてくれる、私達を孕ませてやると子種を作っているのよ♥」  二人は脱がしたズボンの中から飛び出した、白のブリーフを見て感嘆の声を上げる。  そこに押し詰められた大和男子ちんぽ。  それは確かに二人の美少女が思わず褒めちぎってしまうほど、パンツ越しでもわかるほどに立派なものであった。 「次はおパンツを脱がさせてもらうわね、ご主人様♥」 「オチンポ様とオキンタマ様、今日も見れるのね……とても嬉しいわ♥」  マリーとアナスタシアの二人はパンツの縁に手をかけて下ろしていく。  だが、ことはそう単純ではなかった。 「す、すごいわ、ゴツゴツとしたオチンポ様が引っかかって……うまく出せないほど♥」 「ああ、もう♥  パンツの中が狭いからってそんなにビクンビクンって震えられたら、上手に出せないわ♥  今から出すから、暴れないでちょうだい♥」  あまりのデカすぎるチンポはパンツに引っかかって、そのまま脱がすことも出来ないのだ。  しかし、それでも手慣れたメイドたちはその雄々しさにうっとりとしながらも、パンツを脱がしきってみせた。  ぶるんっ! 「きゃぁっ♥」 「ひぃんっ♥」  パンツから放り出されたチンポは、激しく震えながら露出されてしまった。  その勢いの凄まじさにマリーとアナスタシアは甘い悲鳴をあげてしまうほどだ。 「ああ、何度見ても素晴らしいわ……ジャポンの本物オチンポ、いつまでも見ていられるのよ♥  これが世界で最高の優勢オチンポ様っ♥  臭いも、すぅー……♥  はぁ、すごいわ……子作りする気満々ですでに性の臭いを漂わせているものは♥」 「ええ、とても素晴らしいわ……N本人の方はオチンポ様を『魔羅』とはよく言ったものね♥  この圧倒的な存在感と、絶対に敵わないと教えてくる威圧感はこの力強い二つの『カンジ』を並べられるに相応しい迫力があるもの♥」  ビキビキと勃起した魔羅チンポを見て目をハートマークに染める二人。  そして、口々にオチンポを褒め称えていくのだ。  それはやはり媚びではなく、本心からの言葉であった。 「初めてみたときはこれがオチンポなのかと疑ってしまうほどに、夫であった陛下のとは比べ物にもならないわ♥  男性器とは、ちゃんとしていないものだったのだと思ってしまうほどだわ♥」 「私は男性を知る前に死んでしまったのだけれど……でも、それも幸せなのかもしれないわ♥  死後に英霊として、本当の男性のチンポだけを見ることが出来たもの♥」  からん、ころ~ん。  マリーは愛する夫を貶める言葉を口にし、アナスタシアはN本の男性チンポ以外は偽物だとN本人以外を侮蔑するような言葉を口にする。  どちらも本来の優しく愛らしい二人が口にするはずのない言葉だ。  だが、それも当然。  ここは洗脳特異点。  彼女たちはただこのアキハバラに住むN本人を褒め称えるための存在へと貶められたのだから。  つまり、ここでルイ16世やN本人以外の男性を貶めているのはマリーでもアナスタシアでもなく、N本人の中でも限られた歪んだ男性の欲望なのだ。 「ええ……アナスタシア、あなたはとっても幸せだと思うわ。  N本人様のモノを知った今では、その、あの人には申し訳ないけれど……ガイジンチンポって、少し、ううん、すごく気持ちが悪い形と臭いをしているもの。  それに大きさはともかく柔らかくてふにゃふにゃで、なんだか頼りないし……チンポっていうよりもおちんちんというのかしら?  私も出来ることならばあなたのように、ガイジン男の偽物のおちんちんに抱かれる前に御主人様の本物のオチンポ様だけに抱かれたかったわ」 「マリー……でも、大事なのは今じゃないかしら。  マリー・アントワネットという貴女は、悲劇的な終わりを迎えるだけでなくN本人様に抱かれることもなかった虚しい人生だったかもしれない。  だけど、Fランス王妃マリー・アントワネットの影法師としてここにあるライダーのサーヴァントのマリー・アントワネットはこんなにも幸せだもの。  二度目の人生……ううん、本当の人生をこれから送れるのよ」 「ふふ、ありがとう、アナスタシア。やっぱり貴女は優しい女の子ね」  二人はチンポを挟んでとんでもないことを口にしていく。  それは、マリー・アントワネットという悲劇に見舞われながらも、怒りに染められながらも、それでもかつては自分を愛してくれたFランスという国のためにFランスを愛すると決めた少女の美しい決意の全てを否定するような言葉だった。  洗脳とはそういうことだ。  本当の人格を殺すことなのだ。  そういう意味では、マリーとアナスタシアは確かにこの洗脳特異点の都合のいいように洗脳をされていると言えた。  その洗脳されて植え付けられた、マリーとアナスタシアを何よりも冒涜するドスケベメイドたちは、チンポへと向き直った。 「それでは、ご挨拶のキスを……♥」 「ご主人様、今日もご奉仕をさせていただきますね……♥」  からん、ころ~ん。 「「ん~……ちゅっ♥」」  マリーとアナスタシアはその可憐な唇で、禍々しいデカチンの亀頭へと両端から口づけを行ったのだ。 「ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅぅぅぅぅ♥」 「ちゅぅぅぅ……ふぅ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ♥」  それも、一度では終わりはしない。  そのオチンポを両側から根本へと向かって何度も何度も、餌をねだる小鳥のように、無数のキスを行っていくのだ。 「はぁんっ……ちゅぅ、すごい、香りね……♥  どんな紅茶よりも、どんなアロマよりも、どんな香水よりも夢中になってしまう、芳しい香り……♥」 「ぶちゅぅぅぅ……♥ こうして陰毛の中に顔を近づけると、お鼻とお口の中にもしゃもしゃと入ってきて、ふぅん、たまらないの……♥」  根本まで行くと次はまた先端へと戻っていく。  ちゅっ、ちゅっ、と。  キスを繰り返して横面だけでなく上と下にも無数にキスを続けていく。   その美少女たちの熱烈な『ご挨拶のキス』は、一往復を終えてようやく終わりを迎えるのだ。 「ふぅ……すごかったわ……♥  キスをするだけで胸とお腹がキュンキュンと疼いてしまうもの♥」 「ええ、これは何度やってもたまらない快感だわ……ふふ、私達のキスマークで、御主人様のオチンポ様がメイクをされてしまったわね♥  ほら、マリー♥ いつものをやりましょう♥」 「あら、アナスタシア、とても素敵ね♥」  アナスタシアの言葉の通り、キモオタのチンポは二人の唇のマークがたっぷりとついている卑猥なものへと変わり果てていた。  それを見たアナスタシアが何かを思いついたようにマリーへと声をかけ、マリーはそれをすぐに察する。  アナスタシアは側に置いていたスマートフォンを手に取り。 「はい、チーズ♥」 「ふふ、ヴィヴ・ラ・ジャポーン♥」  カシャリ、と。  チンポを中心にその愛らしい顔を挟んで記念撮影を行ったのだ。  そして、カチャカチャと手慣れた指使いでスマートフォンへとフリック入力を行っていく。  先程とった写真のファイル名をつけているのだ。  ファイル名は『キス化粧のオチンポ様とドスケベメイド♥』である。  このような写真ファイルがアナスタシアのスマートフォンには無数に入っており、しかも、なんとそれを定期的にSNSへとアップロードしていくのだ。  当然、卑猥な写真をアップロードしたとしてBANされることはない。  むしろ、このアキハバラ中のドスケベなガイジン女と歪んだ性癖のN本人たちから無数の『いいね!』が届くほどであった。 「ふふ、今日もみんな羨ましがっているわ♥」 「それは仕方ないのかもしれないわ。  他のN本人の方や、その方にご奉仕をしている女の子たちには申し訳ないけれど……やっぱり、私達の御主人様が一番素敵だもの♥」 「そうね♥ N本人の方はみんな素敵だけど、その中でもご主人さまは別格よ♥」  からん、ころ~ん。  二人の美少女が愛らしい笑顔を浮かべて、その柔らかく白い頬をチンポにピッタリとくっつけた写真を眺めながらマリーとアナスタシアは楽しそうに会話をする。  彼女たちは他のN本人のことを尊敬をしていたが、女性としての好意を抱いているのはキモオタに対してだけであった。  これもまた洗脳特異点のルール、『N本人での寝取られ禁止』である。  このルールはN本人にすら刷り込まれており、他のN本人が『所有』しているガイジン女に対して強い性欲や独占欲を抱くことがないように洗脳されているのである。  そういった『寝取り性癖』を持つものたちには、わざわざガイジン男と結ばれているガイジン女を用意するほどの徹底ぶりであった。 「いっぱい増えたわね♥ 愛の証明、このままもっともっと増やしていきましょう」 「いい写真が撮れたわ♥ 私たちと御主人様の愛のメモリー♥」 「ふひひ、それもいいけど、そろそろ……ね?」  キャキャっとはしゃいでいる二人に対して、未だに仁王立ちをしているキモオタは腰とお尻に力を入れて、ぶるん、とチンポを揺らす。  ともすればマリーとアナスタシアの奇跡的なまでの小顔すらも凌駕するデカチンが、二人の愛らしい白い頬の間で揺れるのはなんとも蠱惑的であった。  それはマリーとアナスタシアの心の性感にも触れたようで、二人はゴクリと息を呑んだ。 「え、ええ、ごめんなさい、御主人様……もう、ダメね。  お姫様だとか王妃様だとか持ち上げられ続けたそうで、性奉仕を行うことを忘れてしまうメイド失格女になってしまうなんて……」 「私もわがまま皇女のままだわ、御主人様、許してほしいわ。これからは一生懸命、御主人様のオチンポ様に奉仕を行うから……」  からん、ころ~ん。  二人は、シュン、と肩を落として落ち込み始める。  彼女たちの自意識と誇りは『偉大なるN本人様にお仕えするメイド』なのだ。  そのメイドが御主人様を放ってドスケベ自撮り写真にはしゃいでいたのだから、確かにそれはメイド失格と言ってなんの問題もないだろう。 「気にすることないよぉ。二人が嬉しそうだとボクも嬉しいしねぇ」 「「ご、御主人様……♥」」  しかし、キモオタはメイドたちを責めることはなかった。  その深い慈悲に感謝をしながらマリーとアナスタシアはその間にあるチンポへと向き直る。  その愛らしい顔の間に一本の禍々しいまでの立派なチンポ。  雄々しさはそのままキモオタへの敬意を増幅させていく。 「んちゅぅ……♥」 「ちゅぅっ……♥」  唇をすぼめて舌を突き出して、チンポへと奉仕を行うマリーとアナスタシア。  二人の唇がチンポを挟み込んで、その唇の中から舌が飛び出してくる。  ハーモニカフェラであり、これを二人で行うことによって天然のオナホールの完成である。  王妃と皇女が作り上げたオナホというあまりにも贅沢な一品に包まれ、キモオタは腰をパコパコと振り始めた。 「んんっ♥」 「きゅぅんっ♥」  二人は動き始めた雄々しいチンポの感触に、思わず嬌声を漏らす。  それを無視してキモオタは腰を振る。  この瞬間、二人の唇は二つで一つのオナホールへと変化してしまった。  小さな赤い唇で必死にオチンポをサンドして、ぶちゅぅ、と勢いよく吸い付いて、舌を、れろれろぉ、と動かして、そのチンポへと奉仕を行う。 「んちゅぅ、ちゅぅ、れろぉ、ぶぅんっ、んんっ、ちゅぅっぅう♥」 「はぁ、はぁ♥ れろれろぉ、れろぉぉぉぉんっ♥ ちゅっ、ちゅぅ、ちゅぅぅぅう♥」  王妃と皇女の唇。  慈愛と支配という、ともすれば矛盾する二つのそれを紡ぐために生まれたはずの唇。  それをチンポに挟み込せて、まるでオナホールのように扱う快感。 「おぉっ、す、すごい、すごいよぉ、ふたりともぉ!」 「「……♥」」  からん、ころ~ん。  キモオタはその快感に酔いしれ、天井を仰ぎ見るようにのぞけりながら腰を一心不乱に振り続ける。  偉大なN本人様の可愛らしいギャップに、マリーとアナスタシアのガイジンメイドはキュンキュンと子宮がうずきだしてしまう。  もっとこの敬愛する御方を気持ちよくしたいという気持ちも強くなり、その唇の吸い付きと舌の動きは激しさを増していくのであった。 「ちゅるるぅ、ちゅぅ、れろれろ、ちゅっぅぅぅ♥」 「れろぉぉぉおぉ、ちゅっぅぅぅぅ、んんっ、ちゅっぅぅぅう♥」  マリーの愛らしい舌がチンポの根本から先端まで蠢いていると、アナスタシアの可憐な唇がチンポの根本から先端まで吸引をする。  マリーの小さな唇がチンポの側面へと熱いキスを続けていると、アナスタシアの短い舌が必死にチンポを舐めしゃぶり始める。  マリーとアナスタシアの紅い舌がまるでチンポを取り合うように絡み合うと、次はマリーとアナスタシアの朱い唇がチンポから生気を抜き出すように吸い付き合う。  そこにコンビネーションなどない。 「ちゅぅぅ、ちゅるるうぅ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅぅ♥  はぁ、好き、好きだわ、御主人様っ♥  私の全てを捧げたいと思うほどに愛しているのっ♥  今までの全てがどうでもよくなるほどに、私、マリー・アントワネットはキモオタ御主人様に夢中なのっ♥」 「れろれろれろぉぉぉ♥ ちゅぅうぅぅぅ♥  私もよ、御主人様♥  アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァの初恋の相手、それが御主人様なの♥  恋も愛も男も女も知らずに死んだお子様女が、初めて知った愛と恋、好き、好き、好きぃ♥  もっと、もっと気持ちよくなってぇ♥」  からん、ころ~ん。  これは奉仕であると同時に、キモオタのオナニーのサポートなのだ。  そこに意識的な『気持ちよさ』はなく、ただひたすらにそれぞれがチンポへと思うがままに奉仕を行う。  それこそが、キモオタにとってはベストの奉仕となることを、二人は経験で知っているのだから。 「はぁ、はぁ、出る、出るぞぉ……!」  熱烈な奉仕と告白に耐えきれなくなったキモオタは、二人へと限界を迎えたことを伝える。  それを聞いた二人の奉仕は、さらに激しくなっていく。  二人はチンポへと吸い付いてそのラストスパートをサポートしていく。 「んふぅぅ、ちゅぅぅ、ふぅう、ちゅるるっ♥」 「れろぉぉぉ♥ ちゅっ、ちゅっ、れろれろぉぉ♥」 「おっ、おおおっ、おぉおっ! で、出るぅぅぅう!!!!」  どびゅるるるるるっ!!! びゅるるるるっ! びゅぅぅぅうううぅっぅう!!!!!  激しい射精。  チンポの先から濃厚なザーメンが飛び出してくる、それこそ口に含んで飲もうと思えば喉に引っかかってそのまま窒息してしまうのではないかと思うほどのドロドロとした液体、いや、もはや固体であった。  それが飛び出していく。  マリーとアナスタシアにとって愛しい人のかっこいいザーメン。  思わず、そのザーメンが飛び出ていく尿道口のある亀頭へと口をつけようとしてしまった瞬間。 「むぐぅうっ♥」 「ふごぉおっ♥」  そのまま二人の頭部をガチリと掴んで、その唇を自身のチンポへと押し付ける。  その力強さというよりも御主人様のもっと吸い付けという意思に抗えず、二人は雄々しいオチンポに唇を吸い付くことしか出来ずにあった。 「ふぐぅぅっ、うぅっぅ、ごぉぉっ♥」 「ひぐぅんっ、ほっ、おおぉぉっっ♥」  二人はどんな宝石よりも価値があると本気で思っているキモオタの御主人様のザーメンが飛び出し、床の畳を汚していくことを見るだけしか出来ない。  思わず、涙がこぼれてくる。  あの濃厚なザーメンをごくごくと飲むことが出来たらどれほどに幸福だろうかと二人は考えてしまうのだ。  だが、今、御主人様のキモオタが望んでいるのはハーモニカフェラによる奉仕。  グズグズ、と。  マリーとアナスタシアは涙を流しながら、必死にキモオタのチンポへと吸い付いていく。 「ふぅぅ……気持ちよかった……」 「はぁぁ……♥ お、お疲れさま、御主人様ぁ……♥」 「ふぅぅ……♥ と、とってもかっこいい射精だったわ……♥」  射精を終えたキモオタは気持ちよさそうに顔を緩めて快感に溺れていた。  だが、これで終わりではない。  むしろ、このダブルハーモニカフェラはあくまで前菜に過ぎないのだから。 「ふひひ、じゃあ、次は本番だよぉ!」 「あっ……はい……♥」 「わかりました……それじゃぁ……♥」  本番。  キモオタがそう言うと、マリーとアナスタシアは布団の上にごろりと寝転がる。  マリーが左向きに横になり片足をあげ、アナスタシアが右向きに横になって片足をあげる。  メイド服のミニスカート、その奥にあるパンティーは見えなかった。  当然見えるはずのパンティーが見えないのには当然理由がある。  簡単なこと。  マリーとアナスタシアがパンティーを履いていないのだ。  美少女メイドのノーパンご奉仕、これがキモオタの趣味であるからだ。 「御主人様ぁ……どうか、メイドのマリーと♥」 「メイドのアナスタシアを、そのご立派なオチンポ様でぇ♥」  むき出しとなったオマンコはすでにドロドロとなって濡れきっていた。  彼女たちは逞しいオチンポに奉仕をするだけで前戯いらずの濡れ濡れオマンコになってしまう、都合のいい性奉仕メイドなのだから当然と言える。  二人は高くあげた片足をそれぞれの手で支えた、余った手でお互いのマンコに指を伸ばす。  そして、お互いがお互いのマンコをくぱぁっと広げてみせ。  媚びに媚びた笑顔を、キモオタへと向ける。 「「たぁっぷりハメハメしてください♥」」  からん、ころ~ん。  その瞬間、ぷしゃり、と潮を吹いてしまった。  媚びるだけで快感を覚える、それがメイドとしての在り方であると、二人は体と心に教え込まれてしまっているのだ。  これだけの美少女が自分に抱いてくださいと媚びている。  それもただの美少女ではない。  マリー・アントワネットはかのFランス王朝の最後の王妃であり、アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァはかのRマノフ王朝最後の皇女なのだ。  人類史にもその名を刻み込み、燦然と輝くロイヤル美少女。  悲劇に見舞われて死んでしまった今でも敬意を払って崇拝をする人間もいるほどの、尊き血筋と誇り高き魂を『持っていたはず』の存在なのだ。 「うおぉぉぉっ!!」 「ああぁんっ♥」 「きゃぁんっ♥」  その二人の痴態に我慢が出来ず、キモオタは二人へと覆いかぶさるように飛びかかった。  なにせ、二人の体は小さく細い。  そして、キモオタは怠惰に膨らんで大きなものだ。  天井から見てしまえば、すっぽりと二人の体がキモオタの体で隠れてしまっているような体格差であった。 「ふぅ、ふぅんっ、ま、まずは……マリーだぁ!」 「ああっ、嬉しいわっ♥」  キモオタがまず初めに抱いたのはマリーであった。  マリーの細い腰、細い足を抱え込み、その奥にあるマンコへとチンポを挿入する。  マリーの内蔵の全てがチンポで壊されてしまうのではないかと心配になってしまうほどに、マリーの体は細く小さく、キモオタのチンポは太く長かった。  しかし、マリーのマンコはスルスルと容易くキモオタのチンポを受け入れていく。 「あっ、ああっ、ふ、太いぃ♥  すごいわ、御主人様っ♥  私の中が御主人様に占領されてしまっているのっ♥」  それはマリーがキモオタと何度もセックスをしている証明であった。  幼いマリー。  マリーの全盛期。  『望まれてFランスに嫁いできた』とされているアイドルであった時代の少女のマリー・アントワネット。  すなわち、ルイ16世に染められてしまう前のマリー・アントワネットなのだ。  体は少女だが、心は大人としての覚悟が出来ている。  その心が形になったのか、マリーのマンコは非常に柔らかく、まるで子を抱きしめる母のような柔らかいマンコをしていた。  チンポを包み込む優しさ、まさしく極上のマンコであった。 「ふふ、マリーったらとても気持ちよさそう……そんなに蕩けた顔を見せたら、男の人は誰でもマリーの虜になってしまうわ♥  で・も♥  マリーのこーんなにもエッチな顔を見れるのは、御主人様だけっ♥  御主人様だけの特権っ♥  寝取られ必至のドスケベ顔なのに絶対に寝取られない都合のいいオナホメイド♥  ふふ……幸せね、マリー♥」  アナスタシアは己の横で喘ぐマリーを、新たな人生で生まれた親友を見て微笑んでしまう。  マリーは、そのアナスタシアの言葉を聞いて激しく頭を上下に振る。 「はぁ、はぁっ♥ そう、そうなのぉ♥  すごい、すごいわ、御主人様っ♥  私はとても幸せよっ♥  御主人様と出会えて、御主人様にお仕えできて、とっても幸せなのよっ♥」  生まれも育ちも立派な美少女に、『仕えることが出来て』と口にされる。  自分が偉くなったわけでもないのに、まるでFランスという国を超えてしまったかのような気持ちになれる。  それはマリー・アントワネットにおける存在の強烈さの証明であった。  この美少女とFランスという国家はイコールで繋がっていると思ってしまうほどの、強烈な輝きがあるのだ。 「はぁんっ、ふぅ、うぅんっ♥  もっと、もっと奥に♥ ぎゅって抱きしめて、どんってオチンポ様を突きつけてぇ♥」  その美少女を組み敷くことの優越感たるや、言葉に出来ないとはまさにこのことである。  しかも、今のキモオタにはマリーだけではない。 「はぁ、え、えっ? 御主人様?」  マリーは何度もアクメに達し、強烈な快感と多幸感に溺れていたというのに、瞬間にギチギチにマンコを詰めていたチンポが引き抜かれたことに戸惑いの声をあげる。  チンポがマンコから抜かれることで、マンコだけでなく胸の中にもポッカリと穴が空いてしまったような虚しさを覚えてしまう。 「ひっ、ふぅ、ふぅぅぅんんっっ♥」  だがそんなマリーの動揺を無視して、キモオタはアナスタシアのマンコへとチンポを突き入れた。  アナスタシアは不意打ちとも入れるその挿入に、喉を、背中を、胸を、脚を震わせてアクメをキメる。 「はぁ、はぁぁぁんっ♥  ご、御主人様ぁ♥ ありがとう、私のことも抱いてくれるのねっ♥  も、もっと後だと思っていたから、すごく嬉しいわ♥」 「あぁ、もうっ♥ 私もまだまだ御主人様に抱かれていたかったのにっ……♥  でも、御主人様がアナスタシアと一緒になりたかったのなら……仕方ないわ♥」  マリーは先程までの幸福感が失われてしまったことに不満を覚えながらも、それでもそれが御主人様であるキモオタの意思ならば仕方ないと受け入れる。  そして、自身に代わってキモオタに抱かれているアナスタシアの顔を見つめる。 「ひぃ、ふぅんっ♥ あっ、あっ、ああっ♥  た、たくましいわ、御主人様っ♥  で、でも、凄すぎるの……このままじゃ私は、オチンポで殺されてしまうわっ♥」  マリーの柔らかなマンコと違い、アナスタシアのマンコは厳しい冬のような強い締め付けがあった。  今にもチンポを引きちぎるのではないかと思えるような締め付け。  もちろん、マンコはキツければ良いというわけではない。  むしろキツすぎるマンコはチンポへと痛みを与えてくるし、なによりも女性自身に対して負担が大きく、その苦悶の表情は本来のセックスで与えられるはずの幸福な感情を奪ってしまう。  だが、アナスタシアのキツマンはそんなだらしのないキツマンとは違う。 「はぁ、はぁ、強い、強いわっ♥ 私の中が、どんどんと突き破られてしまうみたいっ♥」  オチンポをぎゅうぎゅうと締め付けながらも、それでいて膣肉自体は非常に柔らかい。  突き入れれば突き入れるほどに反発を示しながらも、決してチンポに痛みを与えることはない。  マリーとはタイプは違うが、同じく極上のマンコであった。 「ふふっ、アナスタシア、とても幸せそう……♥  御主人様、アナスタシアはすごく可哀想な女の子なの♥  そのアナスタシアを幸せにできるのは……優れた人種であるN本人で、そして、誰よりも最初にアナスタシアを包み込んでくれた御主人様だけよ♥  もっと……もっと幸せにしてあげて♥  そして、私はアナスタシアと一緒に叫ぶのよ……ヴィヴ・ラ・ジャポーン♥  私達をこんなにも幸せにしてくれる、偉大なN本を讃える言葉をね♥」

 からん、ころ~ん。  マリーはうっとりと親友の感じている顔を見ながら、この不幸な人生を送った少女がここまで幸福を覚えているのだ。  それを与えたのは他ならぬ偉大なN本人、敬愛する御主人様。  マリーは自分が抱かれているわけでもないのに、どんどんとキモオタへの愛情が深まっていくのを感じていた。 「そう……♥ そう、だわ……♥  恵まれた最期ではなかったけれど……幸せは遠ざかったものだとばかり思っていたけれど……♥  こんな、こんな形でまた家族と一緒にいた時のような……ううん、家族と一緒に居た時よりも強い幸せを感じれるなんてっ♥  大好き、御主人様っ♥ 愛しているわっ、御主人様っ♥」  アナスタシアの熱烈なプロポーズ。  しかし、それだけではない。 「ヴィヴ・ラ・ジャポーン♥  御主人様、私も大好きよっ♥  御主人様の側にいたいのっ、ずっと、ずぅっと♥  サーヴァントになれて幸せだわ、そのために生きてきたんだなって思えるのよっ♥」  マリーもまた、キモオタへと愛の言葉を呟く。  二人の美少女からの告白に、キモオタは耐えられない。  ぐぅっ、と。  その太い腕でマリーとアナスタシアを抱きしめる。 「あっ……♥」 「ふぅ……♥」  大きな体の中に、二人の細い体が隠れてしまう。  ぎゅぅっと強く抱きしめながら、まるで呪いをかけるようにマリーとアナスタシアの耳元で囁いていく。 「ぅう、孕めぇ、孕めぇ……!」  どくん、と。  マリーとアナスタシアの胸が高鳴った。  マリーとアナスタシアはサーヴァントだ。  霊体にすぎない。  最高の顔立ちと、最高のスタイルと、最高のマンコを持っていても、今を生きる存在ではないのだ。  今を生きる存在ではないということは、未来に何かを残せる存在ではないということ。  子供という、未来そのものを作り出すことは出来ない。 「……ええっ、ええっ♥  御主人様の子供を産ませてもらうわっ♥  それが私のお役目ですもの♥  そのために、生まれてきたのっ♥」  からん、ころ~ん。  だが、マリーはじゅんじゅんと子宮を高鳴らせた。  王家という貴い一族に入る女とは、その血を未来に残して行くという使命も課せられる。  そして、王妃であるということは英霊マリー・アントワネットの根幹そのもの。  その根幹に、『孕め』という男らしくも自分勝手な言葉が思い切り触れてしまった。  マリーは耐えられない。  キモオタへの愛情が溢れ出してくる。 「私も、私もぉ、孕む、わっ♥  失われてしまった家族、みた、いなぁ♥  すごく、しあわせな、ひぃんっ♥ しあわせな、家庭をつくるのぉ♥  御主人様とぉ、おほっ、御主人様と家族に、なるぅぅぅぅっ♥」  からん、ころ~ん。  だが、アナスタシアはじゅくじゅくと子宮を疼かせた。  アナスタシアは家族を奪われた。  ただ貴い血筋であるという理由だけで、愛していた家族を奪われてしまった。  そのアナスタシアにとって家族とは特別な概念であり、それを再び与えてくれるというキモオタの言葉に心と体が、魂と子宮が震えてしまった。  アナスタシアは耐えられない。  キモオタへの愛情が溢れ出してくる。 「うぅ、うぅっ!」 「あっ、あっ、ああんっ♥」 「んひぃ、ふぅ、ふぅんっ、ひぃぃっん♥」 「射精る、射精るっ、射精るぅぅぅぅ!!!!」  どびゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!! びゅるるるるっっ!!! びゅうぅうぅうう!! どびゅうううううううう!!!  チンポが、アナスタシアの膣内で震える。 「おっ、おおっ、おぉぉぉぉっ♥♥♥♥♥♥」  からん、ころ~ん。  とても深層の皇女とは思えない、下品な喘ぎ声が怜悧な美貌の少女であるアナスタシアの喉から零れ出てくる。  キモオタの背中へと回している腕で、ぎゅぅ、と強く抱きしめてくる。  その際にアナスタシアの形の良い巨乳がキモオタの胸元にむぎゅと押し付けられ、その柔らかさも射精中の快感を強めてくる。  誰にも犯されていない雪原のようなお姫様の子宮へと、キモオタは白濁のザーメンを注ぎ込んでいくのだ。 「うぅ、こ、ここ、からぁっ!」  だが、アナスタシアの膣内射精だけでは満足などしない。  尻にぐっと力を入れて射精の勢いを弱めると、アナスタシアのマンコからチンポを抜いていく。  そして、その未だに硬さと力強さを保っているチンポを、今度はマリーのマンコへと挿入をしていく。 「えっ、あっ、んひぃぃぃぃぃぃぃんっっっ♥」  不意打ちとも言えるその挿入に、マリーは虚を突かれたように間抜けな顔をしながらも、しかし、その突然の快楽に抗うことも出来ずに無様な喘ぎ声を漏らしてしまう。  マリーという髪の毛先から足の爪先に至るまで『高貴』という言葉が似合う美少女お姫様のケダモノのような声。  素直に言うならば、チンポに快感が走る。  激しい射精をこの世の何よりも貴い子宮へと、キモオタはどこにでもいる平民ザーメンを注ぎ込んでいくのだ。 「あ、あへぇ……♥」 「お、おほぉ……♥」  ザーメンを注ぎ込まれた二人のロイヤル美少女は、愛らしい笑顔でも怜悧な無表情でもなく、快感に溺れたアヘ顔を晒している。  しかし、キモオタはこの快感を受け止めきれずに倒れ込んでしまった二人の美少女を省みることはしない。  むしろ、二人の顔の間へとマンコの愛液とチンポのザーメンで汚れたチンポをドンと置いていくのだ。 「あっ、え、ええ……わかったわ……♥」 「ふぅ……んっ、ちゅぅ、れろぉ……♥」  からん、ころ~ん。  何も言わずとも、二人の美少女はチンポを舐め回していく。  お掃除フェラである。  陰毛が二人の美しい顔に堕ちるのも構わず、舌をれろりと伸ばしてチンポの汚れを拭き取っていくのだ。 「ちゅぅ……んっ……ちゅっ♥」 「れろぉ……ふぅ……ちゅぅ♥」  キモオタは笑う。  これほどの美少女が、西洋人形と形容することすら馬鹿らしくなる美少女が自分の虜なのだ。  何をしても許されるのだ。  これからの未来を思えば、笑みが止まらない。 「あ~、N本人で良かった~!」  からん、ころ~ん。  ■  からん、ころ~ん。 「「いらっしゃいませっ、御主人様♥」」  安っぽい鐘の音が響き渡る。  それは実際に鐘を鳴らすことで発生した音ではなく、録音された音をスピーカー越しに再生される音だ。  そんな『ちゃち』な鐘の音が、アキハバラという街に響き渡る。  五階建てのビルの二階、メイド喫茶に一人の肥えた男が入店してきた。  下にはジャンク屋が、その上にはマンガやアニメにフィギュアと言ったオタクカルチャーを扱う店舗が入っており、その店で購入してきたのであろう、成人した男性が持つには痛々しい美少女キャラクターのグッズが真っ黒な無地の袋に詰められていた。  このキモオタは旅行でもないキャリーバッグを引いており、このメイド喫茶で戦利品を整理しようという魂胆なのだ。 「「おかえりなさいませ、御主人様♥」」  からん、ころ~ん。  キモオタが空調の効いた店内に入ると、二人の美少女が出迎えてくる。  信じれないほどの、それこそ虚構の存在であるアニメキャラクターに勝るとも劣らない美少女であった。 「ふひひ、ふたりとも頑張ってるみたいだねぇ」 「ええ、御主人様っ♥ ここでいっぱいメイドの仕事が出来ているわ♥」 「店長もお客さんも同僚も優しいし、メイドとしても鍛えられるし、この仕事を紹介してくれた御主人様には感謝しかないわ♥」  マリーとアナスタシア。  二人はキモオタを出迎えて、席へと案内をしてくれる。  そこには、キモオタの『同志』であるキモオとキモデブが座っていた。  しかし、その二人だけではない。  二人の横には、マリーとアナスタシアに勝るとも劣らない美少女と美女が座っていた。 「おおっ、キモオ殿にキモデブ殿! 今日は同伴でござるか?」 「ぐふふ、キモオタ殿にも紹介しておこうと思いましてな。  こちら、新たに拙者が『お世話』をしている非行少女の『パー・ヴァンシー』でござる」 「同じく、僕が管理しているマンションに『住まして』やっているオマンコ十番妻の『モルガン』だお」  からん、ころ~ん。  赤髪の生意気そうな顔立ちの美少女、パー・ヴァンシーはキモオに寄り添いながら満面の笑みを浮かべている。  その様子だけでパー・ヴァンシーがキモオのことを信頼、いいや、依存していることがよくわかる。  また、灰色の髪の高貴な雰囲気を出している美女、モルガンはキモデブの横で淑やかに目を伏せている。  妻として夫であるキモデブを立てようとしていることがよくわかった。 「またサーヴァントを拾ったのでござるなぁ。おふたりとも、本当に性豪でござる」 「おやおや、キモオタ殿が言えた言葉でござるか?」 「そうだお。そういうキモオタ殿も……おっ、来たでござるな!」  キモデブが給餌に来た『新しいメイド』を見て、ニヤリと笑った。  そのまま、緊張した面立ちでメイドが立ち止まる。 「い、いらしゃいませっ! ご注文はお決まりですか?  ……御主人様っ♥」  そのメイドの名は、ブラダマンテ。  母はFランク国の大帝シャルルマーニュの妹である王妹アヤ。  父は名門クレルモン家の当主であるエイモン公。  高貴なる血筋を引く姫君でありながらも、騎士としても活躍をする、俗に言う『姫騎士』である。  マリーやアナスタシアのようないかにもな『お姫様』というタイプではないが、それでもキモオタの好みには確かに当てはまっていた。  純粋で、騙されやすく、それでいて美しく、淑やか。  ブラダマンテの精神性は騎士でありながらも確かにお姫様なのだ。 「ぐひひ、ブラダマンテもこの街に慣れてきたみたいだねぇ」 「はいっ♥ 尊敬する偉大なN本で生活できるなんて……感動です♥」  からん、ころ~ん。  ブラダマンテもまた、洗脳特異点の影響を強く受けていた。  言うならばかつての自分が仕えていた国は分家であり、世界の盟主であるN本こそが主家だと思っているのだ。  そして、メイドとしてキモオタを崇拝している。  ここはそういう街だ。  崇N侮外都市『アキハバラ』。  N本人こそが至上存在で、それ以外のガイジンは下等存在。  そして、この街に住むN本人は決して多くはない。  その限られたN本人たちが、見目麗しく能力も高いガイジンたちを支配する。  少数の支配者と多数の奴隷の住む街。  からん、ころ~ん。  ────その歪な街を形作る鐘の音が響いていた。

Comments

熊琴

N本ホント好き

カツ

N本大好き。 1人のハーレムだけじゃなく各人のハーレム持ってるのがチンチン響く

丁骨

N国人到国外接受当地人的侍奉的剧情老哥有没有想过呢

ユウマル

続編を全裸待機!!

TR

大好き過ぎて書いてくれてありがとう…!! 永遠に待ってる