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 遅れました。  昔から書いてみたいと思っていた、恋人未満のハーレムを築いているイケメンからハーレムを寝取るお話です。  ──────────────────────────────── 「ほらっ! 起きなさい、タケル!」  神埼タケルの朝は幼馴染の川上ヒカリに起こされることで始まる。  神埼家と川上家はご近所さんで、それこそ生まれた時からの付き合いであった。 「うぅん、わかったよぉ……」 「まったく、だらしないんだからっ!」  タケルは寝ぼけ眼で起き上がり、そんなタケルをヒカリは腕組をして呆れたように見つめてくる。  その組んだ両腕に乗っかったおっぱいは、非常に大きい。  まだ子供であるはずの高校生のレベルを遥かに超えており、そのままグラビアアイドルデビューをしたら添加を取れそうなほどの大きなおっぱいだ。  しかも、ヒカリが素晴らしいのはおっぱいだけではない。  その勝ち気な吊り目がちの顔立ちも整っており、学校では『彼女にしたい女子ランキング』では入学してから一年間首位を維持し続けているほどだ。  おまけに世話焼きで性格もいいと来れば、まさに理想の美少女像を体験した姿と言えるだろう。  そんなヒカリが毎朝起こしに来るなんて、誰もが夢見る理想の生活だ。 「うるさいなぁ。起きたんだからいいだろ、起きたんだから」 「あのねぇ、もっと私に感謝を……って! ま、前! 前を隠しなさいよっ!」  だが、タケルはその素晴らしさを一切理解していなかった。  それどころかヒカリのことを『ちょっと顔がいいだけの口うるさい女の子』としか思っていないのだ。  ヒカリもそんなタケルの態度にムッと来たのか、再び小言を口にしようとしたが、タケルの股間の膨らみ、つまり朝勃ちを見てしまって、顔を真赤にしてしまう。  かわいい。 「な、なんで膨らましてんのよ、スケベ!」 「生理現象だよ、何回も言ってるだろ……それにスケベっていうなら何度も見に来るお前のほうがスケベだろ」 「なっ、なっ、なななっ……い、いいから! 早く準備しなさいよね!」  バタンッ、と。  顔を真赤にさせたまま、タケルの部屋の扉を力強く開閉して立ち去っていく。  誰もが理想とする、勝ち気な幼馴染との理想のワンシーンである。  しかし、タケルはふわぁと大きく伸びをするだけで、自身がどれだけ恵まれているのか理解していないようだった。  タケルはぼんやりとした頭のまま、ゆっくりと階段を下りていく。  その先にあるのはリビングで、寝起きでも食欲を抱かせるいい匂いが漂ってきていた。  ■ 「ふわぁ……」 「おはよう、お義兄ちゃん」 「おはよ、ミノリ」  寝ぼけ眼で下りてきたタケルを出迎えたのは、神埼ミノリ。  五年前にタケルの父が再婚をしたことで出来た、血の繋がらない義理の妹である。 「はい、しっかり食べちゃってね」  制服の上からフリルがたくさんついた真っ白なエプロンを身にまとったミノリは、幼妻という概念を形にしたような可憐さだった。  その体つきはヒカリと異なってまだ幼さの残ったものだが、しかし、それが余計に愛らしさを演出している。  学校では『お嫁さんにしたい女子ランキング』で彗星のように現れて二位にダブルスコアをつけて首位へと輝いた、愛らしさと優しさを兼ね備えた家庭的な美少女である。 「んっ~」  そんな誰もが夢見る美少女の作った朝ごはんを、なんの感慨も抱かずに食べだす。  それをミノリはニコニコと見つめていた。  ミノリは五年前に出来たイケメンの兄によく懐いていて、怠け者な兄に代わって家事のことはほとんど自分がやってしまうほどだった。  タイプは異なるがふたりとも美形であるために、口にしなければ義理の兄妹であることはあまり知られていなかった。 「どうかな、お兄ちゃん? 美味しい?」 「うーん、まあ、いつもどおり」 「……もう、腕のふるいがいがないなぁ」  ぷくぅ、と。  ミノリは可愛らしく頬をふくらませる。  タケルは贅沢な男だ。 「お弁当はこれだからね。ちゃんと食べるようにっ」 「りょーかいです」  小さな体と小さな胸を張りながら言うミノリに、タケルは気怠げに答える。 「そう言えば、ヒカリは? あいつは食べないの?」 「ヒカリちゃんはそのまま朝練だからおうちで食べてきてるよ。  学校に行く前にわざわざ起こしにきてくれたんだから、感謝しないとダメだよ?」 「あいつが勝手にやってるだけだろ」  何度も言う。  神埼タケルは贅沢な男なのだ。  ■ 「神埼くん」 「なに、委員長」 「なにじゃないわよ。今日提出のプリント、出してないのは神埼くんだけよ。  昨日も伝えたでしょう?」  学校でのこと。  タケルはクラスの委員長である楠木サヤカに詰め寄られていた。  楠木サヤカもまた美少女である。  少し刺々しく生真面目な性格ではあるが、モデルのようにスリムな体型と長い脚が魅力的な女子生徒だ。  学校のランキングでは『罵られながら踏まれたい女子様ランキング』で一位を維持している。  真面目な彼女の関心を買いたいために、どの男子もすぐさまにプリントを提出したのだが、この男、タケルだけは違った。 「あ~……忘れてた」 「忘れてた!? 神埼くん! あなたねぇ、そんなことじゃ社会に出たら通用しないわよ!  こういう約束を守ることが、大人になるために大事な作業で……!」 「委員長も社会に出たことないじゃん、なんでわかるの?」 「うるさい! 口だけは達者で、揚げ足鳥ばかり上手いんだから!」  タケルの言葉は正論ではあるが、道理は通っていなかった。  サヤカの言う通り、期限や約束を守れない人間が社会に出て大成するわけがない。  サヤカが目を吊り上げて怒ろうとするが。 「まあまあ、委員長もタケルも落ち着けよ」  そこで、一人の男子生徒が間に割って入った。  それが田中一郎である。  身長、普通。  成績、普通。  顔、普通。  特技、人の顔と名前を一度で覚える。  そんなどこにでもいるようなフツメン高校生だ。 「田中くん、邪魔をしないでくれるッ! 私は神崎くんと話をしてるのっ!」 「おー、怖い」 「神埼くんっ!」 「委員長、落ち着いて! タケルも、煽るなって」  一郎は頭が沸騰しているサヤカをなだめながら、タケルへと注意をする。  タケルは素知らぬ顔で窓の外を眺めて、サヤカはさらに怒り出す。  だが、それを抑えるように一郎がサヤカの肩を抑える。 「俺がなんとかするから、ね、委員長」 「田中くんが、そこまでいうのなら……神崎くん! 今後、このようなことはないように!」 「努力するよ」 「あなた……!」  タケルの気怠げな言葉にまた怒りだそうとしたサヤカ。  しかし、それを遮るようにある放送が流れた。  ピンポンパンポーン。 『生徒会メンバーへ連絡です。昼休み、生徒会室へ集合してください。  繰り返します。  生徒会メンバーへ連絡です。昼休み、生徒会室へ集合してください』 「あらら、呼ばれちゃったよ」 「なんのようだろう……ごめん、委員長。そういうことだから、行ってくる」 「あっ、もう!」  その放送は生徒会に所属している生徒を招集する放送だった。  これ幸いと逃げ出すタケルと、そのタケルを見ながらサヤカへと謝る一郎と、地団駄を踏むサヤカ。  それを見て『あんなふうにする委員長もかわいいな……』と思うクラスメイトなのであった。  ■ 「やぁ、よく来てくれたね。  ふふ、会長であるボクの呼び出しなのだから、当然かな」 「なんのようですか、会長」  生徒会室へと向かったタケルと一郎を迎え入れたのは、生徒会長の明蓮寺アスカであった。  例に漏れず、美少女である。  成績もよく、運動神経も抜群で、美少女で、おまけに家柄も良い完璧超人。  唯一の欠点というよりも変わり者なのは、アスカが身にまとう制服が女子の制服ではなく男子の制服であることだけだ。  そう、彼女は男装美少女だった。  しかも、ボクっ娘の男装美少女である。  とても男子には見えない立派なおっぱいとお尻をしながらも、それを押さえつけることもせず、自分にはスカートよりもパンツルックのほうが似合うという絶対の自信で男子の制服を愛用している変わり者なのだ。  そして、男女を含めた『かっこいい生徒ランキング』で入学からこの三年の春まで堂々の一位を飾っている学園の王子様だ。  実は、去年と今年はタケルというイケメン男子生徒の入学によってそのぶっちぎり一位が僅差の一位になってしまっているのだが、それは余談である。 「さて、それじゃ意見を聞こうじゃないか。  文化祭の件だよ」 「文化祭の件?」 「お、おい、タケル……!」 「……先月の生徒会でボクが言ったし、君も返事をしただろう?」 「冗談ですよ、ほら、これです」  生徒会長アスカの顔がぴしりと固まった姿を見て、一郎が慌てだす。  それを見てタケルは面白そうに笑って、プリントを提出した。  実は、これの提出をすっかり忘れていたタケルは、昨日の夜に一郎からのラインで思い出して急いで作り上げたのだ。 「うん……うん……なるほどね」  そのプリントを見て、アスカは面白そうに頷いた。 「これで、生徒会のみんなの意見が揃った。これを私が吟味した草案を先生に提出しておくよ」 「うへー、ワンマンですねぇ」 「そんなことはないさ。面白い意見には常に私は耳を傾ける、よ」  パチン、と。  ウインクをするアスカ。  それを見て一郎はどきりと胸を高鳴らせるが、タケルはへーへーと肩をすくめるだけ。  イケメン男子であり、幼馴染のヒカリや義妹のミノリに囲まれて生活しているタケルは美少女に対して強い耐性を持っているのだ。 「それじゃ失礼しました」 「失礼しまーす」 「ああ、ありがとう」  がらがら、と。  音を立てて扉を開いて生徒会室から出ていく二人。  そして、顔をわずかに紅潮させている一郎を見て、タケルは大げさにため息をついた。 「お前もいい加減に生徒会長に慣れろよ。  そうやってドキドキしてたら心臓が何個あっても足りないぞぉ?」 「う、うるさい! 俺みたいなフツメンにはああいう美人は、刺激が強いんだよ!」  一郎はそう言った。  一郎はフツメンだ。  イケメン男子のイケメンとは違う。  女子と砕けた会話なんて出来ないから、誠実であろうと勤めているつまらない男だ。  タケルは、ふわぁ、と大あくびをして廊下を歩いていく。  その姿を見て、一郎はタケルを妬ましく思う。  タケルはイケメンで、勉強もしないのに頭が良くて、やるときはやる男だ。  努力をしない、出来ないだけで凄まじいスペックを持っている主人公体質なのだ。  と、言っても。  スペックだけで幸せになれるとは限らないのが、この世の中であり。  スペックだけを見ているとは限らないのが、女の子という生き物であった。  □ 「ちゅぅ、んんっ、ちゅるっ、んんっ……ぷはぁ。  もう、だからタケルったらひどいんだよっ!」 「そっか……川上も大変なんだな」  朝練が終わった頃。  部室棟の影で、一人のフツメン男子と一人の超絶美少女が濃厚なキスを交わしていた。  フツメン男子とは、陸上部に所属している田中一郎。  超絶美少女とは、水泳部に所属している川上ヒカリ。  二人は、ラブラブカップルしかしないほどに体を密着させて、視線を合わせて、その唇と唇を重ねていたのだ。  どういうことだろうか?  ヒカリは、毎朝ねぼすけの幼馴染を起こしにいくほどに幼馴染のことを好いているのではないか? 「それに、ちっちゃいチンポを勃起させてるし……ホント、最悪っ!」 「み、見たんだ……」 「えっ、あっ、ちょ、ちょっとだけだよ!  それに、一郎と比べて全然ちっちゃかったし、キモかったぐらいだよ!  一郎のがオチンポだとしたら、タケルのはおちんちんって感じ!」  しかも、ヒカリの言葉を信じるならばヒカリは一郎のチンポを見たことある関係のようだ。 「幼馴染だし、おじさんとおばさんには怪我をした時にいっぱいお世話になったし、おじさんとおばさんが仕事で朝には居ない日は起こしに行ってるけど……そろそろ、もう嫌だよ……」 「……無理する必要ないと思うよ、寝坊をしてもタケルのせいだ」 「でも、やっぱりミノリちゃんとずっと二人っきりにさせるのは心配だし」  ヒカリは、実はタケルを毎朝を起こしに行くのは、決してタケルへの好意からではなかった。  いや、初めは顔立ちの整った幼馴染への淡い恋心のようなものもあった。  だが、いくら好意を寄せている相手とは言え、いや、むしろ好意を抱いている相手だからこそ、だらしない上に感謝もしてくれないことに耐えられなくなったのだ。  冷めてしまった恋心は容易く嫌悪へと変わってしまうのだ。  その軽い嫌悪を抱く相手へと、自身が水泳人生が危ぶまれるほどの怪我を早期に見抜いて治療をしてくれた医者のおじさんと看護師のおばさんという恩人の家族ということで世話を焼いていた。  それでも相変わらずタケルは感謝の言葉も口にしない。  ギュッ、と。  ヒカリは信頼する一郎へと甘えるように強く抱きつくと、自身のお腹にあたる固いものの存在に気づいた。 「あっ……お、おっきくなってるね……」 「うっ……ご、ごめん。キスしてたら、その……」 「ふふっ、良いよ。あたしで興奮してくれたんだよね……嬉しいな」  もともと、ヒカリは世話焼きの優しい女の子だ。  奉仕体質と言っても良い。  自身に興奮をしてくれたということに、ポカポカと暖かい気持ちになってしまった。 「ほらっ、一郎の好きなパイズリで抜いてあげるねっ」  そして、物陰に隠れながら、その学園男子垂涎の93センチの爆乳を曝け出した。  ヒカリは、この爆乳のことが大嫌いだった。  中学時代から膨らみ始めたこの爆乳で、大好きだった水泳を諦めかけたほど。  今でも嫌いだ。  この爆乳がなければ、もっとタイムを縮めることが出来る。  でも。 「よいしょ……と」  どたぷん、と。  デカパイを震わせながら、一郎のチンポを手際よく取り出す。  そして、そのままそのデカ乳で一郎のチンポを包み込む。 「おっ、おおっ……!」  暖かで柔らかい感触に、一郎は思わずうめき声を上げる。  パイズリは気持ちよくないなんて嘘だ。  ヒカリの93センチのデカパイは柔らかくて、暖かくて、それでぎゅぅぅぅぅとしめつけられたら体が震えだすほどに気持ち良い。 「うんしょっ……うんしょっ……」  どぷん、たぷん、どたぷんっ、と。  ヒカリのデカパイが縦横無尽に暴れだす。  右へ左へ上へ下へ。  ヒカリがチンポを包んだままぐりぐりと動かすことで、チンポは根本からぐるんぐるんと動き出す。  信じられないほどの快楽が一郎を襲う。 「す、すごすぎぃ……!」 「えへへ、もっと気持ちよくなってね」  ヒカリと一郎は、そういう関係であった。  初めて出会ったのは、タケルの友人としてだった。  そこで冬場の陸上トレーニングで、そこまで強豪ではない陸上部と同じくそこまで強豪ではない水泳部は共同練習を行い、そこで仲良くなった。  一郎は誠実だった。  些細なことでお礼を行ってくれて、それでいてヒカリのコンプレックスである爆乳を出来る限り見ないようにしてくれていた。  タケルが当たり前のようにヒカリの好意を受け止めている。  一郎は意識もしていなかった自分の行動に感謝をしてくれる。  それがずっと続いて。  気づけば、ヒカリはタケルに愛想を尽かし、一郎に惚れ込んでいた。  チョロいのかもしれない。  尻軽なのかもしれない。  でも、それでも良いと思った。  自身が奉仕をすると、この優しい男の子は喜んでくれる。  世話焼きで奉仕体質のヒカリは、それがたまらなく嬉しかった。 「ううっ、で、でる……!」 「うん、出して。一郎の濃いザーメン、あたしのおっぱいの中で射精してっ」  甘く囁かれる魅惑の言葉。  それはヒカリの奉仕心の現れであり、天然のものである。  それに、一郎が耐えられるわけがなかった。  びゅるるるるるるっ!!!  激しい射精が、ヒカリのおっぱいに注ぎ込まれる。 「うわっ、すごい勢い……!」  柔らかく、暖かく、優しくおっぱいに包み込まれる行う射精は最高で、一郎は表情をだらしなく緩めてしまう。  一方で、ヒカリはビクビクと震えるチンポを優しく包みながら、自身の胸の中に注がれる熱い精液の感触をうっとりと受け止め、そのだらしない顔の一郎がたまらなく愛おしかった。 (あたし、この人をちゃんと好きになれて良かった……)  きっと、タケルと一緒にいたらここまで幸せにはなれなかっただろう。  優しい人に気持ちよくなってもらえることは、こんなにも幸せそうなのだ。  ヒカリは、その幸福を噛み締めていた。  □ 「あっ、先輩っ!」 「っ……って、なんだ。ミノリちゃんかぁ」 「ふふっ、ここを知っているのは私達だけですよ、ヒカリお姉ちゃん」  一郎が下半身を丸出しにして、ヒカリがおっぱいをむき出しにしている中に、一人の美少女が現れた。  ヒカリは「しまった」と震えるが、その人物の顔を見るとホッと胸をなでおろした。  その美少女とは、陸上部にマネージャーとして活躍している神埼ミノリであった。  マネージャーのミノリは朝練には参加をしていない。  そもそもとして、この朝練は自主参加なのだから選手でも参加していない者もいる。  こうして毎日参加をしている一郎とヒカリのような部員のほうが珍しいのだ。 「はいっ、先輩。これお弁当ですっ」 「いつもありがとう、ミノリちゃん」 「えへへ……先輩の『恋人の一人』として、当然のことですっ!」  えっへん、と。  小さな体と小さな胸を張るミノリに対して、一郎は優しく頭を撫でる。  普通の男子がやれば、女子は嫌悪をするだろう。  それぐらいに『頭を撫でる』という難しい行為なのだ。  それこそ親族関係でしか許されないほどに。  なのに、ミノリはその指先を嬉しそうに受け入れる。  下半身を露出させた男に対してである。 「で、その……ヒ、ヒカリちゃん! 私が先輩のお掃除フェラしても……いいですか?」 「もちろんよ。あたしはこのザーメンを処理してるから、一郎のほうがよろしくね」 「わかりました! それじゃ、失礼しますね……」  ミノリは、150センチにギリギリ届く程度の小柄な少女は、その場に膝をついて一郎のチンポを視線を合わせる。  そして、静かに目を閉じて、その愛らしい唇を近づける。 「先輩、お射精お疲れさまでした……お掃除させてもらいますね……ちゅっ」  そのまま、愛しい人とのキスのように唇をチンポにつけた。  フェラチオ前の挨拶のキスである。  ミノリの母は片親だからこそミノリの礼儀作法を厳しく躾けた。  その成果が変な形に現れているのだ。 「ちゅぅ……じゅるっ、ちゅう、れろぉ……じゅるるっ」  ミノリの小さな口には一郎のチンポは大きすぎるのか、まるでリスのように可愛らしく頬をふくらませていた。  これほどの愛らしい美少女が顔の形を変えてしまうほどに自分のチンポを頬張っている。  ただその事実だけで射精してしまいそうなほどの快感だった。 「ちゅるっ、じゅるるるっ、れろぉ、んんっ、ちゅぅぅぅ」  そんな、頬張るだけで顎が辛いであろう一郎のデカチンとミノリの小さな口の相性は最悪だ。  いや、一郎にとっては相性は最高かもしれない。  ミノリの生来の高い体温で暖かく包まれながら柔らかな頬肉の感触を味わえるのだから。 「ん、ちゅぱっ……先輩、とても気持ちよさそうで、嬉しいです……れろぉぉ……」  そんな厳しいお掃除奉仕でも、ミノリは一郎が気持ちよさそうというそれだけ満たされていた。  彼女もまた立派な奉仕体質であった。  愛しい人が気持ちよくなっている、それだけで何でも出来るタイプの人種なのだ。 「んちゅぅ、ちゅっるる、ちゅろぉ、れろぉぉ………んんっ、ちゅぱぁっ!  はい、お粗末さまでした」  そして、尿道に残っていた精液を吸い尽くして、汗に濡れていたチンポをきれいにしたミノリ。  その頬には一郎の陰毛が残っており、それに気づいてミノリは恥ずかしそうに、あら、と言って陰毛を手に取る。 「あ~ん……」  そして、その陰毛を食べてしまう。  そういう性癖であった。  ミノリは愛しい人の体液などを求めたがるのだ。  そうすると、まるで一つになれるようなポカポカ感を味わえるのだという。 「ミノリちゃん、何から何までありがとう」 「気にしないでください、先輩。私が好きにしていることですから」  そうは言っても、ミノリはその言葉だけで天にも登りそうなほどに嬉しくなれる。  一郎とミノリの出会いは、やはりタケルの友達ということからだった。  タケルが連れてきた友人として紹介されて、そのときは何も思っていなかった。  一目惚れをするほど一郎の容姿は優れていないため、当然であろう。  だが、次第に一郎に惹かれていった。  一郎は優しく、気が利いて、自分を尊重してくれた。  それはまさしく、大人の対応であった。  年上の魅力、というには高校生に過ぎない一郎は若い。  だが、それでもミノリが一郎に感じたものはそれであった。  そう思うと、少し憧れていたイケメンの義兄は、どこか子供っぽいように思えた。  料理もしない、出来ないのではなくしない。  掃除もしない、出来ないのではなく汚くても平気なだけ。  朝は起きれない、幼馴染に起こしてもらってやっと起きる。  これを『抜けてるところも可愛い』と思うには、タケルはだらしなさ過ぎた。  なんだか、ミノリはタケルのことが兄ではなく弟に思えてきた。  そうすると血の繋がらない兄というロマンチックな存在も、恋心を抱ける対象ではなくなってしまったのだ。 「先輩、あとで感想を聞かせてくださいね」 「ああ。ミノリちゃんの料理は美味しいから、今から楽しみだよ」  こういうところだ。  ミノリの欲しい言葉を簡単に言ってくれる。  この人に尽くしたいとずっと思わせてくれる。  ミノリはこの兄のような存在に、心から恋をしていたのだ。  □ 「あぁ、んんっ……ふぅんっ……」  放課後。  とある空き教室で、一郎は一人の美少女を後ろから抱きしめて、その控えめな胸と長い脚の間にある股間を愛撫していた。  その美少女は、一郎のクラスでクラス委員を務める楠木サヤカであった。  いつもの気難しく寄せている眉は柔らかく解かれて、一郎の愛撫を受け入れていた。  一郎の『三人目』の恋人である。  いつもきつい印象を与えるサヤカだが、甘えるように背後の一浪へともたれ掛かって、潤んだ瞳を向ける。 「気持ちいい……一郎くん、すごい、上手ね……」 「そう、なのかな。サヤカが気持ちいいと、俺も嬉しいし、感じてくれてるみたいで良かった」 「うん、すごい気持ちいい……んっ、ちゅぅ……」  振り返りながら、サヤカは一郎とキスをする。  モデルのように美しいスタイルをした美少女を胸元に置きながら、その鋭い美貌を蕩けさせてキスをする快感は絶大なものだった。  一郎はたまらなくなり、サヤカの美しい体でもっとも美しい箇所、その長い脚を撫でる。 「あぁ、はぁ、ゃぁ……」 「ふぅ、サヤカ……サヤカ……!」  サヤカは足を撫でられただけで、甘い吐息を漏らす。  彼女の最大のセックスアピールポイントである長い脚は、同時に彼女の性感帯でもあるのだ。  そんなサヤカの乱れた姿に我慢できなくなり、一郎はスボンを脱いでチンポを取り出す。  そして、その長く細い脚の間に自身のチンポを挟み込ませた。  素股である。 「ぅぅんっ……ふふっ、一郎くん、本当にこれが好きね……」  サヤカはまるで自身の股間にチンポが生えたようなこの体勢を好んでいた。  愛しい人が自身で興奮をしてくれて、それでいてこのようなサヤカにとっては変態的とも思える行為を求めてくれる。  一郎の『他の恋人』にはあまり、というかほとんどさせない素股を自分にだけ求めてくれる。。  それは自分が特別なように思えた。  好きな人が、自分に対してだけ特別な感情を抱いてくれるのだ。  独占欲と言うには可愛らしい感情であるが、それでもサヤカは嬉しかった。 「はぁい、シコシコ……シコシコ……」  そう言うと、サヤカはきゅぅっと両足を締め付ける。  そして、その声に合わせて一郎は腰を振り出す。  チンポが出て、消えて。  チンポが出て、消えて。  それの繰り返しだ。  あの美しい脚を性的なものとして扱っている興奮が一郎に襲いかかる。 「ふふ、オイルを入れるわよ……」  その声が聞こえると同時に、ぬちゃぁ、と一郎のチンポに熱い粘液がかかった。  唾液である。  だらぁ、とサヤカが手のひらへと唾液をこぼし、それを一郎のチンポに塗りたくったのだ。  よりスムーズなピストン運動が行われるようになった。 「はぁ……はぁ……!」 「がんばれ、がんばれっ、気持ちいい射精まで……もうすぐよっ」  その白魚のような手指をチンポに添える。  ただ添えているだけなのに、パーツモデルもやれるほどに整ったサヤカの肉体が添えられるだけで得も知れない快感を味わえてしまう。  シコシコっ、シコシコっ。  ヘコヘコっ、ヘコヘコっ。  シコシコっ、シコシコっ。  ヘコヘコっ、ヘコヘコっ。  激しいピストンが続く。  一郎の息が荒くなる、絶頂が近いのだ。 「一郎くん……好きよ、あなたが好き。  優しくて、頼りになって、器が大きい……あなたが好きなの。  他の誰でもない、田中一郎くんが大好きなの……」  自分で感じていることが嬉しくなって、サヤカは愛の言葉を語り始めた。  何度目かになるかもわからない、熱烈なプロポーズである。 「あなたは……ハーレムを築いても許される人物よ。  好きになった女の子が複数居て、その子たちを幸せに出来るほどの器の大きさがあってはじめてハーレムは作れるの。  それが出来るの、私が好きになった男の子は。  他の人の目なんて、知らない。正しいと思うことをやればいいと、あなたが教えてくれたように……どう見られるかじゃなくて、なぜするのかが大事なのよね……」  田中一郎と楠木サヤカは、二年になって初めて出会い、クラスメイトに過ぎない関係だった。  生真面目で怒りっぽいサヤカは、どこかクラスで浮きがちで、彼女はそれを気にしていた。  ここまで疎んじられるのならばいっそルールを守ることはそこまで大事ではないのかと考えるほどに精神的に追い詰められていたが、しかし、一郎はサヤカのことを尊重してくれた。  サヤカのような人がいるから助かるのだと言ってくれた。  そう言ってくれる人が嬉しくて、そして、自分が行っていることが疎んじられても大事なことだと教えてくれて、サヤカは容易く一郎に恋をした。  だから、一郎とは正反対の、顔がいいだけで不真面目でいい加減な神埼タケルのことは嫌悪していた。  大好きな一郎と友達だから口うるさくも注意をしているのに、まるで響かない。  そんな人物を好きになれるわけがない。 「うぅ、出る、出るよ、サヤカ……!」  ハッ、とした。  嫌いな相手のことでムカムカするあまり、大好きな人を蔑ろにしてしまった。  サヤカは反省し、自分でも腰を振る。  お互いに腰をふる卑猥な疑似セックス。  それに気づいた時、一郎はもう我慢が出来なかった。 「ううっ、で、出るっ!!」  どびゅぅぅぅぅぅうぅううう!!!!  激しい射精。  体勢の関係上、まるでサヤカが射精をしたかのような形になっていた。  ビキビキの勃起チンポから、激しく精液が飛んでいく。  こんなにも優しい人でも、逞しい男なのだなと改めて感じる。  射精で息を乱している一郎に甘えるように、サヤカはもたれ掛かった。  □  パチパチ、と。  射精をした一郎とそれにしなだれかかったサヤカへと拍手が注がれる。  ビクリ、と。  二人は震える。  振り返ると、空き教室の扉には一人の美少女が立っていた。 「いやぁ……見事な射精だよ、一郎くん。すごい勢いだ、よほど興奮していたようだね。  そして、サヤカくんも。よほど興奮したんだろうねぇ、そんなにも一郎くんに甘えちゃって」 「か、会長……」 「そ、その、これは……」 「ふたりとも……ボクは言い訳は聞きたくないよ」  その美少女は、この学園の生徒会長である明蓮寺アスカであった。  いつものように男子の制服を着て、それでいて豊満なおっぱいを隠す気もなく、自身のことを『ボク』と呼ぶ。  全生徒が憧れている、王子様の姿だ。  その王子様が冷たい目で二人を見ている。  学園の生徒たちの長として、乱れた風紀を正そうとしているのだろうか。 「まったく………『今日はボクが抱かれる日』じゃないか!」  いいや、違う。  彼女、アスカもまた一郎の『恋人』の一人なのだ  アスカはプンプンと頬を膨らませて、一郎とサヤカの二人を非難する。  二人は肩を下ろした。  ヒカリやミノリなら優しく受け入れてくれるが、この王子様は我儘だ。  自分の番を横取りされたと感じたようで、むくれてしまったではないか。 「会長」 「あんっ……んんっ、ちゅぅぅ……」  その機嫌を直す方法は少ない。  一郎はその一つである方法を選んだ。  すなわち、恋人同士のラブラブキスである。  一郎と同じぐらいの背丈がある長身の彼女の腰を引いて、体を抱き寄せて、唇を奪う。  ちゅぅ、と。  何度目なのか数えるのも馬鹿らしいほどに重ねた恋人キスを行う。 「んっ、ちゅぅぅ、ちゅぅぅ……ぷはぁ。  まったく、一郎くんはキスをすれば何でも許してくれると思っているんじゃないか?」 「いいえ、純粋に会長とキスをしたかっただけですよ」 「……ふふ、相変わらず口が上手いな」  それだけでアスカはころりと機嫌を直してしまった。  サヤカはふうと息を吐く。  この人がへそを曲げてしまうと面倒だと思っているからだ。  ここはおとなしく一郎のサポートに回ろう。  サヤカはガチャガチャと、空き教室に置かれていた使われていない机を並べていく。 「どうぞ、ベッドですよ」 「気が利くじゃないか、サヤカくん!」 「会長。タオルを敷かないと、体を痛めます」  そう言うと、この空き教室にこっそり置いているタオルケットを敷く。  即席のベッドの完成である。  アスカは満足そうに頷き、その美しくセクシーな体を寝そべらせる。  そして、ポイッ、とズボンを脱ぎ捨てた。  そのパンツは、ぐじゅぐじゅに湿っていた。 「か、会長、これは……?」 「ふふ、実は二人の素股プレイを見ていたら興奮して……オナニーをしてしまってね」  恥ずかしそうに告白をするアスカ。  事実であった。  アスカはこの空き教室に訪れたら、一郎とサヤカが交わっているのを見つけてしまい、それをオカズにオナニーを隠れてしていたのだった。  それも、オカズとしては二番目に好きな素股プレイだ。  それはそれは捗ったと言っておこう。 「何度見ても、一郎くんのオチンポはすごいな……ボクにはないものだ。  これでボクは簡単に乙女にされてしまうんだ。ボクも素股プレイでまるで立派な雄になったような間抜けな幻想に溺れたいが……ふふ、すでに我慢が出来なくなってるんだ」  王子様として振る舞っているアスカだが、それはコンプレックスやトラウマに基づくものではない。  ただ、自分が一番かっこいいと思って、自分が好きな振る舞いをしているだけだ。  だが、そんなアスカだが、射精だけは出来ない。  それも、一郎のように粘ついた雄臭さ全開のかっこいい射精は絶対に不可能。  アスカは王子様であると他人から思われ、自分でもそう思っているからこそ、一郎という恋をした男が男らしさを見せると胸と子宮がキュンキュンと疼いてしまう性癖があるのだ。 「さぁ、一郎くん……いや、ボクの王子様。ボクを……抱いておくれ……」  大きな胸を揺らしながら、長い脚をかぱっと開いて、パンツをずらしてずぶ濡れマンコを見せつける。  それも男装の麗人が、だ。  これほどまでにエロいシチュエーションはなかなかない。  射精をしたばかりだというのに一郎のチンポは固く反り返り、そのままマンコへと挿入した。 「んんっ、んんっ、んくぅぅんっ……!」  締め付けは抜群、それでいて膣肉は柔らかく包み込んでくる。  まさしく名器。  長い脚を抱きしめる松葉くずしの体勢のまま、一郎は腰を振っていく。 「あぁんっ、ふぅ、はぁ、くぅぅ、ふぁぁっ!  いい、いいよぉ、王子様っ! もっと、もっとボクをお姫様にしてくれぇ!」  アスカは一郎のことを王子様と呼ぶ。  田中一郎は明蓮寺アスカという男装の麗人を可憐なお姫様にしてくれるただ一人の男性だからだ。  パンパンッ、パンパンッ。  パンパンッ、パンパンッ。 「はぁ、ふぅんっ、くっ、ふぅ、ふぅう……!」  一郎とアスカの腰が合わさる音が響き合う。  サヤカはその淫らな交わりを見て、オナニーをし始める。  先程までと逆転している、変わらないのはタイプの違う美少女を抱いているのがともに一郎であるというだけだ。 「はぁ、王子様、王子様っ! 今度の、文化祭ぃ……君の、案でいこう、と思うっ!  素晴らしい、案だった……! んんっ、くぅん!  学園の生徒みんなのことを考えていて、予算も多くは必要としないから、他の必要な人へと回せる……素晴らしい案だよっ!  彼の案とは、違うっ……!」 「ふぅ、んっ……彼……? ああ、神埼くんですか?」 「ああっ、彼の、神埼くんの案は……幼稚で、場当たり的で、非現実的だっ!  一夜漬け……なんだろうな、先月から言っていたのに……そろそろ、呆れてくるよ」  アスカは快感に溺れながらも難しい顔をしてタケルのことを貶す。  それほどまでにアスカはタケルに対して腹を立てていた。  そもそもタケルが生徒会メンバーとなっていたのは去年の秋に委員会希望届けを出すことを怠ったからで、一郎が生徒会メンバーとなったのはそのタケルが放っておけなかったからだ。  アスカは最初は成績も良くて(タケルは勉強もしないくせに妙に頭が良い)、顔立ちも整っているタケルのことをひと目で気に入った。  しかし、現実には活動をサボりがちだし、やる気はない。  そもそもとして、アスカとは『多くの人が喜んでくれる』ことに対して悦びを覚える規模の大きい奉仕体質であった。  そんなアスカは生徒会活動に真面目に取り組み、そして、自分よりもより近い視線で生徒のことを考える誠実な一郎に惹かれていった。  尊敬できる相手だと思った。  初めての恋だった。  女になってしまった。  輝ける王子様を、見つけてしまった。 「ふぅ、ふぅ、気持ちいい、気持ちいいです、会長!」 「あぁ、ボクもだ! ボクも、くぅんっ、気持ちいいよ!」  二人の性感が高まってくる、終わりは近い。 「出してくれ、出してくれぇ! 避妊はしているからぁ、問題ないからぁ!  膣内射精しが一番気持ちいいんだ! 君という王子様の存在を感じられるからぁ!」  ふりふり、と。  王子様を名乗るのが馬鹿らしくなる安産型のお尻を震わせて、アスカは膣内射精を求める。 「出して、出してぇ! 膣内に出してぇ!」 「はぁ、出る、出る、出るぅぅ!!!」  どびゅるるるっるうるるるるるるるるる!!!!! 「あっ、ああっ、あああああっ、いく、いくぅぅぅぅぅ!!」 「ふぅ……くぅぅ……!」  震える二人の体。  恋人同士は、当然のように奥深くで繋がり、その体液をまじ合わせたのだ。 「はぁっ…ふぅ……すごかったよ、ボクの王子様……」  うっとりとした目で、一郎を見つめるアスカ。  そして、耐えきれなくなったのか。  体を震わせて、ガバリと起き上がり、大きく宣言をした。 「うう、ダメだ……我慢できない……!  さぁ、ボクの家に行って続きをやろう!  サヤカくんもだ!  もちろん、ヒカリくんやミノリくんも連れてね!  ボクたち五人の家族で、ともにパーティーをしようじゃないか!」  そう。  変わり者の初恋は、変わった結果を産んだ。  すなわち、ハーレムである。  まず明蓮寺アスカが田中一郎の恋人となった。  それを知った神埼ミノリが泣きながら一郎へと恋心を語った。  普通ならば、『いい子』であるミノリは諦めたであろう。  だが、変わり者の男装の麗人アスカはこういったのだ。 『いや、王子様ほどの男の子だ。妻の一人や二人や三人や十人、居て然るべきじゃないか?』  王子様と呼ばれる美少女は変わっていた。  そして、そんな馬鹿なことを実現できる才能と財力を持っていた。  アスカは計画を立てた。  その計画に同じく一郎に恋をしたヒカリとサヤカも加わった。  五人は、家族になった。  ハーレムを築いた家族である。 「……俺、幸せです」  一郎はこれが正しいことだとは言わない。  後ろ指を刺されてしまうことだとは思う。  だがそれでも、この一日が送れることが。  大好きな人たちと一緒に笑いあえることが。  とても、幸福な一日を過ごせるのだから、それでいいと思ったのだ。  ■ 「ほらっ! 起きなさい、タケル!」  神埼タケルの朝は幼馴染の川上ヒカリに起こされることで始まる。  神埼家と川上家はご近所さんで、それこそ生まれた時からの付き合いであった。 「うぅん、わかったよぉ……」 「まったく、だらしないんだからっ!」  タケルは寝ぼけ眼で起き上がり、そんなタケルをヒカリは腕組をして呆れたように見つめてくる。  ────ああ、今日も変わらない平凡な一日なんだろうな。  イケメン男子高校生、タケルはのんきに欠伸をした。

Comments

Anonymous

気分がいいNTRでした。

カツ

優しいNTR好き

熊琴

やっぱ恋や愛はちゃんと実ってこそだよね