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(不時着は上手くいったけれど……合流は難しいかもしれないわね)


 ソフィア王国とリゲル帝国の国境地帯に存在する激戦区。

 そこから少々離れた深い森の内側で、パオラは冷静に現状を結論付けた。


 リゲル軍による一斉掃射を躱すことは出来たけれど、空中で体勢を崩してしまい森への不時着を余儀なくされてしまった状況。

 乗騎であるペガサスは無傷だが不時着に際しての疲労の色が濃く、ここから更に飛行して戦場に戻ることは難しいだろう。


「……マケドニア天馬騎士として、恥ずべき失態ね」


 申し訳なさそうに小さく嘶いた愛馬を落ち着かせながら、パオラはゆっくりと森の中を歩き、少しでも戦場の方に近づくことを試みる。

 不時着の最中、カチュアとエストも掃射を躱していたのは確認できたけれど、カチュアはともかくエストの方は、姉の無事を確認するために無茶な行動に出かねない。


 温暖な気候のソフィアと、寒冷な気候のリゲルの境であるこの地帯の空気は纏わりつくように湿っていて、その湿度は高木の葉の下で更に高められていく。

 深いスリットから覗く白い太腿に汗の雫が伝い、長く美しい緑髪の数房が湿気によって汗ばんだ頬に張り付いて、パオラの意識を微かに現状とは別の方向に揺らがせた。


(……それにしても、国境地帯にこんな森が残っているなんて……。

 ソフィアからの密入国なんかがあるとしたら、ここは絶好の場所じゃない)


 森には最低限の駐屯兵も居らず、それどころか獣の気配もない。

 そこに在るのはただただ不快なだけの高湿度と、どことなく全身にまとわりつくような漠然とした不安感だけだ。

 天馬騎士に特有のヒールが付いたブーツが湿度を含んだ土を踏むと、奇妙に沈み込むような感覚がパオラの心をざわめかせる。


 “これ以上進んではならない”と、本能が警告を発しているようだった。

 守備兵もなく、獣もない国境近くの森。一介の騎士でしかないパオラにもわかる不用心すぎる状況が、言いようのない不安となって絡みついてくる。

 だがそれでもパオラの気真面目さは、”早く戦線に合流しなければ”という使命感に駆られて、本能から来る警告を無視してしまう。


「――――――これ、は…………?」


 そして結果として、本能から来る警告は正しかった。

 最短距離で森を突っ切ろうとした結果、パオラはその中心に存在する隠された空間に行きつき、そこに存在する悍ましい光景を目の当たりにしてしまう。


 国境地帯に放置された深い森に、守備兵も獣も存在しなかった理由だろう光景。

 森の中心に存在する異様な光景――――茫洋と触手を蠢かすビグルと呼ばれる魔物が、高湿度に覆われた森の中心に群れを成している。


「これはまさか……ドーマ教団の実験場……!?」


 咄嗟に木の影に身を隠しながら、パオラはその異様な光景を分析した。

 根源的な恐怖を煽るような異様な姿。一体一体はそこまでの脅威ではないけれど、それでも視界に映るビグルの群れは百体を優に越している数だ。


 相手取ることは不可能だ。どうにかしてここを迂回するしかない。

 だがパオラがそう判断を下すのと同時に、ビグルの一体が木の影に隠れたパオラが隠せなかったもの――――天馬の翼の端を目蓋のない眼球に映し出してしまう。


「菴輔°縺後>繧九◇縲√◎縺薙↓?」


 そしてその瞬間、けたたましい音が暗い森の空気を揺らがす。

 “発声”と呼ぶにも異様な不快音がパオラの鼓膜を震わせ、同時にその場所で群れを成していたビグルの群れがパオラが隠れる方向へと押し寄せていく。


 地鳴りのような音と不快音の連鎖。

 パオラが踵を返すよりも早くビグルは凄まじい速さで押し寄せ、まずは天馬の翼へと触手を伸ばして、重量のある巨体を森の中心へ引きずっていってしまった。


「っ……!!く、しまった…………っ!!」


 単純な物量差には抗いようがない。個人の戦力は圧倒的な物量の前では無意味だ。

 パオラは押し寄せてくるビグルに呑まれ、彼女もまた相場と同様に、その身を数多の触手に抑え込まれたまま森の中心に向けて引きずられてしまう。


 白と緑を基調とした上級天馬騎士の装束が湿った土に穢され、魔物の触手によって蹂躙される愛馬の悲痛な嘶きすらもどこか遠くにしか聞こえない。

 どうしようもない失態の中で、パオラは必死に身を捩って抵抗を示そうとするが、華奢な女性でしかないパオラの腕力では群がるビグルを払いのける事など出来はしなかった。


 斯くして、誰にも顧みられない邪術の坩堝に新たな贄が投げ込まれる。

 踏み躙り、辱め、貪り食らう地獄の具現。邪教を奉じる者達にとっては文字通りに”降って湧いた”贄として、パオラは地獄の内側へと引きずり込まれていく以外になかった。



「っ……!!ふ、んぅ、く、ぅうぅ……っっ!!

 は、ぁ、やめ……っ!ぁ、いやっ、やめ、て…………!」


 魔物の群れの中心へと引きずり込まれたパオラに与えられるのは、苦痛に満ちた残酷な”死”ではなく、恥辱に満ちた残酷な”陵辱”だった。

 上級天馬騎士の装束は華麗な分だけ軽装で、とりわけ深く入ったスリットは太腿の大部分をありありと晒すほどになっている。

 そしてそんな装束の隙間や、そうでなくとも鎧を剥がれて晒された腋口や首元から、ビグルの細い触手はパオラの肢体を絡めとるように、衣服の内側へと侵入してしまう。


「くそ……っ!放せっ!放して……!!

 やめ、ぅ、くぁ、あぁぁ……っ!!く、うぅぅ!!」


 粘液に塗れた触手が、女性らしい柔らかな肌の上を這い廻る。

 肌に張り付く薄手の装束は、鎧によって普段は隠される豊満なボディラインを強調し、深くスリットの入ったスカートはまくれ上がって布地の少ない下着を晒す。


 湿った泥濘の上に仰向けに転がされ、両腕は手首を起点に頭上に一纏めにされ、脚は大きく開かされた状態で左右に大きく割り開かれた体勢。

 金属でできた肩当や胸鎧は乱雑に剥ぎ取られ、粘液に濡れた薄手の布地はその下で蠢く触手の姿を浮かばせ、パオラの姿を明白な”贄”として彩るようだ。


「ふ、ぅぅぅ……っ!やめ、ろ、やめろぉっ……!!

 こんな、事……っ!!私、私は……っ、ぁあぁ……っ!!」


 擦りつけられる粘液によって、身体がどうしようもなく敏感になっていく。

 そしてそうでなくとも、全身を数多の触手によって這い嬲られる感覚は、清らかな乙女であるパオラには耐えられるものではない。


 粘液に濡れた装束の下で、豊満な乳房を包む可憐なブラジャーがずらされていく。

 パオラという乙女の見目を女性らしく彩る豊満な胸。しかし誰に触れられた事もない柔らかな双丘が、魔物の触手によって意図もないまま辱められてしまう。


「――――っっ!!!」


 そしてそのまま、ブラジャーが勢いよくずり下げられる。

 豊満な乳房が装束の下で勢い良く震え、触手に全身を這われる感覚によってぷくりと屹立した乳首が、装束の下から浮き上がるように曝け出された。


「い、いやっ!!やめ、やめて……っぁあぁっ!!

 や、や、ぁうっ、く、んぅ、ぁ、あぁんっ!あぁあぁぁっっ!!」


 そして曝け出された弱点は、当然のように残酷な責めに晒されてしまう。


 ビグルのそれぞれに”乳首を責める”という意図はない。

 しかし触手が乳房をたわませ、乳首を掠め、そうでなくとも濡れた装束が触手の蠢きに合わせて引き攣れるだけで、晒された肉蕾は痺れるような性感に震わされてしまう。


 鍛えられてこそいるが、それでも軽く華奢な身体が拘束の内で何度も跳ねていた。

 しかしどうしようもない物量で抑え込まれている現状では、パオラに示せる抵抗は何一つとして存在してはいない。


「うぁ、ぁ、ひ……っ!?

 や、や、だめ、やめ、てっっ!!っぁ、あ、あぁあぁっ!!」


 全身を触手に這い嬲られ、パオラは体を震わせて快楽の極点に果ててしまう。

 縛められた肢体が淫らに幾度か跳ね、湿った土で汚れてなお美しい緑の長髪がふわりと散り、抵抗と不快に染まっていた表情に浅ましさが混ざる。


 仰向けに抑え込まれた身体は、腰を大きく持ち上げる形で跳ねていた。

 素肌に張り付いた白と緑の装束が、豊満な乳房の稜線とその頂点で屹立する薄桃色の肉蕾をありありと浮かび上がらせる。

 そしてそれと同時に、残酷な触手の群れはパオラの身体に起こってしまった変化――――それに興味を示すように、新たな一点へと幾重もの触手を伸ばしてしまう。


「ひっ、ぁ、やだ、やめっ、やめて!!

 ぁ、あぁぁだめだめだめっ!そこ、そこやだっ!あぁぁ、いやっ!いやぁぁぁっ!!」


 大きく開かされた美脚の中心――――薄布に包まれた秘すべきクレバス。

 絶頂に伴ってわずかではあるが愛液を噴き、濡れそぼった布地に浮かび上がってしまった貞淑な割れ目へと、幾重もの触手が伸ばされる。


「は、ぁ、うぅぅぐ……っ!や、いや……っっぁあぁ!!

 だめ、だめ、ぁ、やめて、脱がさないで……っ!いや、いやだ……っ、いやぁあぁ!!」


 深いスリットの入った装束に響かない、ハイレグ状になった布地の薄いショーツ。

 それの上から幾度か浮かび上がったクレバスを撫でられ、それからクロッチ部分を寄せ集めるように触手の先端が薄布へと引っ掛けられた。


 そしてそのまま、残酷な容赦のなさで薄布が太腿を僅かに撫でていった。

 衣服の概念を持たないビグルにとっては、物珍しさの象徴のような薄布。それは群がるような触手によって瞬く間に引き裂かれ、パオラは絶望の叫びと共に貞淑な秘部を晒される以外になくなってしまう。


「うぁ、ぁ、や、いや、いやぁぁ…………っ!!」


 ビグルの身体の大半を占める、巨大な眼球上の視覚器官。

 それらに覗き込まれながら、パオラは秘さねばならないクレバスを隠すことも出来ずに、ただただ絶望に呻きながら涙を流す以外にない。


 異性の前に晒したことなど一度もない、幼さすら感じさせる貞淑な線。

 薄く整えられた深緑色の茂みは、むしろ彼女の気真面目さと貞節さを引き立てるようで、しかしそんな貞節も気真面目も、ビグル共は何一つとして解することはない。


「っ、や、や、やめ……っ!!

 や、いや、やだ、や、やだっ!!あぁぁいやぁぁぁぁっ!!」


 全身を触手に這われ続ける事で、クレバスから断続的に零れてしまう愛液。

 それを珍しがるようにビグル共は眼球をパオラの秘部に近づけつつ、割れ目の入り口に細い触手の先端を引っ掻けて、そのまま勢いよく左右へと割り広げてしまった。


 自らの指で慰める時ですら、こうまでありありと開いたことのない場所。

 薄桃色の貞淑な膣肉が魔物どもの穢れた視線の先に曝け出され、同時に羞恥と屈辱が胸先を起点に与えられる性感を助長し、断続的に内側から淫雫を吐かせてしまう。


「う、うぁ、ぁ、うそ、うそ、うそ、やだ、やだぁぁ……っ!!

 だ、だれか、助けて……っ!こんな、こんなのいや、いやぁあぁ…………っ!!」


 ビグルの触手は先端部分で幾重にも枝分かれして、痛みすらないままにパオラの秘部を大きく開かれた状態のままで固定してしまう。

 締まりが強く、しかしそれでいて感触そのものは柔らかい膣が、愛どころか肉欲すら存在するか怪しい魔物によって徹底的に甚振られ尽くす。


「っ、や、や、やだっ!!ぁあぁ、やめ、やめて……っ!!

 あぁぁそこ、そこやだ……っっ、うぁ、あぁぁ、あぁぁ――~~~~――ッッ!!」


 そそり立ったクリトリスに細い触手が絡みつき、扱くように上下に震わせられると、パオラの身体はどうしようもない快楽によって無様に跳ねながら果ててしまう。

 表情に現れた屈辱と羞恥が薄らぎ、淫蕩が表情を無様に染め、そしてそんな淫蕩を表情に染み込ませるように、残酷な触手の蠢きは続く。


 装束は粘液によって肌に張り付き、ともすれば全裸に剥かれるよりも屈辱的な拘束具と化してパオラに一層の羞恥を与える。

 豊満な乳房に張り付いた白い薄布は粘液によって内側に秘める肌の色を透かし、膣肉と同様の薄い色味の乳首を一層淫靡に彩っている。


 与えられる性感によって、内側から淫らにそそり立ってしまう三つの肉蕾。

 そしてビグル共は”それこそが目の前の贄の弱点である”という事実を理解して、細く枝分かれさせた触手の大半を、一斉にそれらへと向けてしまった。


「ぁあっ!や、や、だめ、やだっっ!!あぁぁ、アベ、ル……ッッ!!!

 たすけ、ぁ、たすけて、やだっっ!ぁ、あぁぁやだ、いやっ!だめだめだめだめだめやだやだやだやだやだっっっイッッ、くぅぅ……………ッッ!!!」


 数多の触手によって扱きあげられ掻き嬲られて、乳首とクリトリスの三点がむくむくと屹立して、貞淑な乙女の内側に性感を炸裂させた。

 細い腰を大きく持ち上げ、のけ反りながら絶頂に浸り、左右に割り開かれた秘部からは勢いよく愛液と潮が入り混じった淫らな奔流が噴出する。


「っっ、は、ぁ、ぅあ、ぁ、うぅぅぅぅ…………っ!!

 っや、ぁ、やめ、て……っ!ぁ、だめ、だめ、おね、がい……ッッ!!」


 潤んだ目。半開きになった口。上気し紅潮した肌と顔。

 身と心を女として辱められ、天馬騎士としての勇壮さなどどこにも残らない態度のまま、パオラは秘部から噴き出る淫らな飛沫の感覚を味わわされるしかない。


 気丈で勇壮なマケドニア有数の天馬騎士の一人。だがそれ以前にパオラはどうしようもなく”女”であり、だからこそ彼女は性感帯を嬲る触手の蠢きからは逃れられない。

 膣奥から噴き出す淫らな奔流。そしてそれはビグル共の肉欲すら宿さない”興味”をどうしようもなく引いて、開かれた穴の内側へと細い触手を伸ばさせてしまった。


「ぁ……っ!!や、や、や、やめ……っぁあぁぁやだぁぁあぁっ!!

 だ、だめっ、入って……っ!?ぇ、ぁ、うそ、うそ、やめ゛っっ!!ぁ、あぁぁ!!」


 パオラの細指よりも細い、蔓草のような極細の触手。

 それは群れを成すようにパオラの膣の内側へと潜り込み、痛みすら与えないままに膣肉を擦りつけて、ゆっくりとその最奥へ向けてうねりながら潜り込んでいく。


「は、ぁ、あぁぁっっ……!!ぅ、く、んぃ゛……ッッぁあぁ!

 や、や、だめ、だめ、だめ、だめ……っっ!!あぁぁいや、いやぁあぁ……っ!!」


 膣内でゆらゆらと蠢く、どうしたって受け入れられるわけがない穢れた異物。

 パオラの意識がその感覚に支配される最中にも、全身を這い廻る触手や乳首とクリトリスを嬲る触手は蠢き続け、パオラの身体は徹底した性感に浸され続けてしまう。


 薄布の下から浮き上がった乳首は、痛みと痒みを訴えるほどに屹立したまま装束の裏地によって先端を擦られて疼き続ける。

 包皮から剥きだされたクリトリスは数多の触手に群がられ、縛り上げられるように根元を縊られながら側面や先端をくすぐられ続ける。


「っっっ、ぃいぃいぃぃっっ、く…………!!!

 ぁ、あ゛ぁぁっ、やめ、出ちゃ……っ!!ぁ、ぅうぅ、く、ん、ぁあぁっっ!!」


 膣を濡らす愛液と潮は、既に数秒の間すらなく噴出し続けるまでに至っていた。

 見開かれた目の焦点は揺らぎ、持ちあがったままの腰は泥濘に落ちる事もなくぶるぶると無様に跳ね震えて、柔らかな肢体は熱を帯びて赤く染まっている。


 そして膣奥から噴出し続ける淫蜜の飛沫は、ビグル共の本能的な興味を引いて、より一層彼女の奥底へと触手の蹂躙を迫らせてしまう。

 膣内を縫うようにするすると潜っていく細い触手。それはパオラの純潔の証――――肉襞の密集点へと行きついて、その場で一度迷うように動きを止めた。


「は、ぁ、ぅ、ぐ、んんんぁあぁぁ…………っ!!

 ふぁ、や、や、や、も、もうやめて……っ!!もう、これ以上は……!」


 細い触手の先端が、密集した肉襞を微かに幾度か震わせる。

 初めての交わりの中で脆く破られることが当然の、”膜”と例えられるその場所を震わされ、パオラの表情にどうしようもない恐怖が滲んだ。


 妹たち。敬愛する主君。ソフィア解放軍の仲間たち。アカネイアで共に戦った仲間たち。

 様々な人の顔が走馬灯のように浮かび、恐怖に耐えかねたようにパオラが強く目を閉じると、彼女の奥底に向けて”するり”と異物感が伸長した。


「え…………!?

 ぁ、ぇ、なん、で……!?」


 純潔の証は、破られずにすり抜けられた。

 肉襞が密集する中で、極細の触手であるからこそすり抜けられた小さな孔。触手はそこから更に、絶対的に不可侵だった肉孔をゆっくりとかき分けるように進んでいく。


「い、嫌……っっ!ぁ、あぁぁ、あぁぁやだっ……!!

 やめて、やめて、やめ、て……っっ!!うぁ、あぁぁあっっく、ぅうぅぅ……ッッ!!」


 ぷしっ、と飛散するように噴出する潮の飛沫。

 パオラは何度も何度も絶頂を与えられ、淫らな熱によって疼きながら潤んでいく身体の変化に、必死の形相で抗おうとし続ける。


 だが彼女がどれだけ抗おうとしても、所詮は無駄な抵抗だった。

 装束の下で乳首を縊られるだけ。クリトリスの根元に触手を食いこまされるだけ。クリトリスの側面を掻くように擦られるだけ。

 ただそれだけでパオラの身体は快楽に抗えずに、大きく腰を突き上げたままで膣奥から大量の淫蜜を噴出させてしまう。


「っぁ、は、やめ……っ!も、もぉ、イけな……っ!!

 ぁ、は、ぅぁ、ぅ、く、ぅうぅ~~~~!!!ぁぐ、ぁ、はぁぁ、うぁあぁぁっ!!」


 膣奥へ迫る触手が、噴出する愛液を受けてゆらゆらと膣肉を掠める。

 よく締まった処女膣は、ただそれだけの感覚にすら敏感に快感を高められ――――けれどそれに浸る間すらなく、細い触手の一本がとうとう”最奥”へ至ってしまった。


「ひぁ、ぁ、やめ、やだ、やだ、やだぁぁぁっっ!!!

 も、もうやだ、やめて……っ!ぁあぁ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……!!」


 処女膣の最奥を微かにくすぐられると、パオラはただそれだけで重い絶頂に苛まれながら、必死に許しを乞う以外になくなってしまう。

 微かな刺激にすら与えられてしまう重い絶頂。そこを容赦なく嬲られてはどうなってしまうか分からない――――だがどれだけ懇願しても、魔物どもは必死の訴えを解さない。


「――――っっ!!っ、ぇ、うぁ、ぁ、あぁ……ッッ!!

 や、やめ、いや、いや、いやだ……っ!ぁあぁ、だめ、だめ、だめ……っ!!」


 膣奥に存在する小穴に、繊毛のような触手の先端が引っ掛けられる。

 ただそれだけで全身に迸ってしまう淫らな震え。恐怖にガチガチと歯が打ち鳴らされ、何度も何度も滑らかな首が横に振られる。


 恐怖に染まった顔と、それでもどうしようもなく性感に苛まれてしまう身体。

 だがビグル共はパオラの哀れな姿を冷酷に見下ろしながら、とうとう最奥の小穴に引っ掛けた触手を、ゆっくりとだが確実に蠢かし始めた。


「――――は、ぁ゛……ッッ!!!!」


 濁音交じりの悲痛な吐息が、大きくのけ反ったパオラの喉から零れ落ちる。

 柔らかくしなやかな肢体。粘液に濡れた触手によって肌に張り付いた薄布と、それによっていっそう引き立てられる柔らかな身体の稜線。

 悲痛であるからこそ官能的なその光景に、しかし魔物どもは”官能”という感情を介することもなく、ただパオラの身体を嬲り続けるだけだ。


「――~~~~っっぁああぁ!!あぁっ!あ、あ゛――――ッッ!!!

 うぁ、ぅ、ひぎゅ、ぅ、ぁが、か、はぁぁっ!!だ、だめっっ!!だめ、だめ、だめっっっぁああぁだめだめだめだめだめっっ!!あぁぁいやぁあぁぁああぁ!!!!!」


 くちゅ、ぐちゅ、こちゅ、と断続的に響く淫らな水音。

 噴出し続ける潮の飛沫。天馬騎士としての勇壮さも凛然も、二人の妹を優しく見守る姉としての落ち着きも優然も、響く喘ぎにはもう欠片とて見出せない。


 子宮口をふるふると揺さぶられ、乳首とクリトリスを嬲られ、全身を微弱な媚毒を宿す粘液によって浸されて、パオラという女は堕ちていく。

 戦場で果てることも出来ず、忠誠を果たすことも出来ず、彼女はただの不運だけを起点とした災禍に呑まれて、その身と心を棄損させられてしまう。


「っっ、ぃ、ぁ、だめ――――っっ、うぁ、ぁ、イぐっっ!!

 ぁ、は、うぁぁ、だぇ、だめ、なのに……ッッ!!ぁあぁ、あぁっ!!あ、あ、あ、だめ、だめ、やめて……っ!も、だめ――――――!!!!」


 そしてそのまま、残酷な感覚がパオラの意識を白く染めた。

 焼けつくような官能が縛めの内側で藻掻く肢体を駆け巡り、それをビクビクと淫らに痙攣させてから、全てを絞り出すように最奥から淫らな蜜を迸らせた。


「っっぎ――――っっく、ぅぅうぅぅああぁぁぁあああぁ――――~~~~ッッ!!!!」


 絶叫と共に、凄まじい勢いで潮の飛沫が噴き上がる。

 しなやかな肢体が弓なりに反らされ、触手による拘束をギシギシと軋ませるほどに激しく痙攣をしながら、パオラは女としての尊厳を徹底して貶められた。


 絶叫が止んでも、断続的に噴き上がる飛沫は止まらない。

 勢いは徐々に弱まり、それでも左右に大きく開かれた膣口を濡らす飛沫は止まず――――そして同時に、滑らかな肢体を這い廻る触手の蠢きも止まらない。


「~~~~ぁあぁ、かは、ぁ、だめイって……っ!も、もぉイってるっっ!!

 だ、だめ!止まって……っ!!あぁぁ、アベルっ!助け、助けてぇっっ!!やだ、やだやだやだやだやだだめだめだめだめっっっっっクぅううぅぅぅうう!!!!」


 湿った森の中心でどれだけ叫んでも、その声は誰にも届かない。

 鬨の声すら阻む高木の連なりは、悲痛で淫らな絶叫を森の内側に留め、結果としてパオラという女はその窮状を誰にも伝えられずに貶められていくだけだった。


≪了≫



お読みいただきありがとうございました!


次回は4月7日に更新予定。

内容はまだ未定ですが、『FGO』よりBBの機械姦か、『原神』より久岐忍の快楽尋問ものになるんじゃないかなーと思います。


それでは次回も楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!

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