若梅は罪楔に割り裂かれ(モブ×胡桃) (Pixiv Fanbox)
Content
◆
「胡堂主、悪いが君を保釈するわけにはいかない」
硬い声音で告げられた言葉に、胡桃は独特の虹彩を持つ目を大きく見開いて、「は……?」と唇を戦慄かせながら震える声音を吐き出した。
場所は千岩軍の詰め所に存在する取調室。行き過ぎた勧誘を行うせいで既に見慣れたその場所は、いつもならば多少の説教と罰金を払えばそれだけで後に出来る場所である筈だった。
「え、えぇっと……な、なんで……?
ほ、ほら、いつもならちょーっとお説教するだけで帰してくれてたじゃん……?」
「その"いつもなら"という認識が問題であるのが分からないか?」
飄々とした、どこか人を食ったような口調の中に明らかな動揺が混ざる。
しかし胡桃のそんな声音にもひるむことなく、彼女の取り調べを担当する千岩軍の兵士はあくまでも冷徹な硬い声音で、極めて常識的な言葉を続けた。
「どれだけ軽い罪であろうとも、積み重ねる事によってその責は重大となる。
これまでは君の年齢や往生堂のこれまでの業績、そして保釈金が遅滞なく納付されていたことを鑑みて解放することも出来ていたが、既に君の罪状は重犯によって限度を超えてしまった」
言いながら千岩軍の兵士は、一枚の書類を胡桃へと突き付ける。
胡桃の罪状を示す書類—―――ご丁寧に七星の数名が承認しているそれを突き付けられて、胡桃は常の飄々とした余裕を打ち砕かれて、顔を蒼白に染め上げた。
「ま、待って……!せめ、せめて今日だけは帰して!
明日はお仕事が入ってるの!お爺様の御友人の葬儀を取り仕切らなきゃ――――」
「それは確かに一大事だが、こちらとしても"罪人"を解放するわけにはいかん。
それに千岩軍にそうした取引を持ち掛ける事も、君の罪状を更に重くするだけだぞ、胡堂主」
どうしてよりにもよって今日なのだ――――そんな事を思っても、責任は胡桃に帰着する。
往生堂の従業員からも「程々にしないといつか大変な事になりますよ」と苦言を呈されていたのを甘く見て、行き過ぎた勧誘を続けていたのは胡桃自身だ。
翌日に重要な仕事が控えていようとも、それは彼女の罪を減免する理由にはならない。だが敬愛する祖父の友人の葬儀を取り仕切れなかったとあれば、往生堂それ自体が零落する事になってしまう。
何か、なんでもいいから何か方法は――――――。
胡桃は焦燥ではやり続ける思考を必死に制御して方法を考え、そしてある方法を思いつく。
「…………岩王帝君の教えの中には、『償った罪を問う事はならず』というのがありますよね?」
顔を蒼白に染め、唇を戦慄かせながら胡桃はそう口にした。
罰を与えられて罪を償う――――そうすれば千岩軍と言えどもそれ以上胡桃に罪を問う事は出来ない。
往生堂の仕事に穴をあける事だけは絶対にできない。
しかもその理由が、胡桃自身の不注意と悪ふざけの結果であるのなら猶更だ。
「……確かに岩王帝君の教えにその言葉はあるし、急ぎで刑を済ませるための罰はある。
だがこれは善意で言わせてもらうが、君のようなまだ若い少女がその罰を受けるのは些か――――」
言葉通りの善意の忠告に、それでも胡桃は蒼白な顔ながらに主張を翻そうとはしない。
心の底から嫌な気分にはなるが、しかしそれも職務の内だ。兵士は自分の気持ちを押し殺し、それでもどこか沈痛さが滲む声で「わかった」と呟いた。
「では、本件の罪状を清算するための特別刑場へと移動する。
特別刑は一時間で終わる。滞りなく刑罰が執行されればそれ以上に延ばされる事もなく、しかしそれ以下に減免される事もない。……少女の身には辛い責め苦になるだろうが…………いや、言うべきことではないな」
言いながら兵士は、胡桃の手枷に繋がった鎖を引いて刑場へ移動する。
与えられる"特別刑"がなんなのかを胡桃は理解していなかったけれど、それでも拘留を告げられたその時よりも、彼女の表情には幾分かの余裕が戻っていた。
だが、その余裕はあくまでも刑の内実を知らないからこその余裕でしかない。
兵士が"少女の身"という言葉を用いた本当の理由—―――それを察することも出来ないまま、胡桃は罪人として特別刑場の重い扉の前に立ち、ゆっくりと開かれた鉄扉の向こうへと踏み入っていくしかなかった。
◆
「は……っ!は、はぁぁ…………っ!っ、う、ぅ、ひぃ…………っ!」
打ちっぱなしの岩壁と石床。僅か数畳程度の小部屋の中心。
胡桃はその場所で全裸を晒し、その上で中腰の体勢で"何か"に跨り、それを自身の中心に存在するクレバスの内側へ招き入れようとしていた。
(な、何これ、何これぇ……!?
ふ、太いし大きいし……!こ、これを、これをアソコに挿れるの……!?)
胡桃が跨っている"何か"は、あまりにも巨大な木製のディルドだ。
残酷な程に膨らんだ亀頭部や、浮かび上がる血管の一本一本すら正確に再現されているのだろうそれは、残酷でおぞましい存在感を胡桃の股の間で放ってしまう。
人間のペニスを模したとは到底思えない――――実際に雄馬の生殖器を模ったそれは、胡桃の華奢な秘部では咥えこむことすら出来ず、咥えこめたとしても膣奥を優に超えてしまいそうなほどに長い。
せめてもの慈悲のようにディルドには潤滑液がたっぷりと塗されていて、けれどぬらりと薄暗い部屋の中で輝くその姿は、胡桃の内側から恐怖心を湧き起こらせるだけだった。
「え、えぇっと……や、やっぱり、やめるのは…………」
「特別刑場からの途中退出は認められていない。
刑を受けると決めた以上、君はもう罪の清算を済ませるまでここから出ることは許されない」
部屋の隅で胡桃を監視する兵士は、涙目で振り返ってきた少女の言葉をにべもなく切り捨てる。
あくまでも職務として――――湧きあがる同情の念なんかを切り捨てて、兵士はあくまでも冷酷な態度で腕組みをしたまま、ディルドの上に中腰で固まる胡桃を監視し続ける。
「は、ぁ、ぁうぅぅ……っ!!や、やだ…………っ、いやだぁ…………!」
中腰の体勢で少しずつ秘裂にディルドの先端を近づけていけば、潤滑液に濡れたディルドの硬い感触が、何をも受け入れた事のない柔らかなクレバスに触れる。
ただそれだけで生じる嫌悪感と恐怖と絶望。自分の浅慮をこれ以上なく呪った所で、今の胡桃に出来るのは股に触れる大質量で自分の罪を清算する事だけだ。
「――――刑の開始はそのディルドを君が咥え込んだのが確認されてからだ。
それまでの時間をどれだけ引き延ばそうと、刑の時間が短縮されるようなことはない」
残酷な言葉は、胡桃の内側の恐怖と絶望をただひたすらに煽り続ける。
名前も知らない男の前で全裸を晒しているという羞恥すら、今の胡桃はまともに感じられていない。
「は、ぁ、はぁっ…………!!ふ、ぅ、ぐ…………っ!!」
だがそれでも胡桃は、堂主としての責任感で少女としての絶望を叩き伏せる。
覚悟を決めて息を止め、自らの指で陰唇を開きつつスクワットのように腰を沈めていけば、ぬるりとした潤滑液と硬質なディルドの感触が、まずは陰唇を割り開いて膣肉に触れた。
ただそれだけで感じられる、胡桃という少女の尊厳を破壊する圧倒的な質量。
これをそのまま咥えこんでしまえば、それこそ自分は"女"として絶対的に終わってしまう。そう確信させられるほどの絶望に、胡桃は全身に冷や汗を浮かべつつ慈悲を乞うように兵士の方へ振り返った。
「…………"咥えこむ"というのは、それを根元まで膣内に挿入するという意味だ。
亀頭部すら挿入されていない現状では、あまりにも足りなさすぎる。せめて七割は咥えこめ」
だが返されるのは、あくまでも冷酷かつ無情な言葉だけ。
涙を浮かべ、息を荒げ、それでもどうしようもなくて。胡桃はもう必死に表情を歪めて涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら、ゆっくりと膣内に猛り狂った雄馬のペニスを咥えていくしかない。
「ん、ぐぅぅぅ……っ!は、はぁぁっ、ぁ、ひぎ……っ!!
っっ、ぁ、いだ……っ!いだ、いぃ……っ!は、ぁぁぁ、痛い、いた、ぁあぁ……っ!!」
胡桃の躊躇の長さに比例するように、ディルドに塗布された潤滑液は乾いていく。
華奢な体格に相応な小さく細い膣穴はグロテスクなほどに押し広げられ、未だ破瓜に至っていないにも拘らず、じんわりと鮮血を滲ませるほどに至ってしまった。
薄い腹に浮かび上がっていく、細い膣を圧し拡げるディルドの形。
そしてその先端がある一点に達したところで、胡桃の喉から"ひゅっ"と何かに気づいてしまったような、絶望的な吐息が勢いよく漏れた。
「ぅ、ぁ、あぁ、ぁ、お、お願い、お願いします…………っ!
こ、これ、これ、以上は……っ!これ以上は無理、無理です…………っ!」
「…………いいや、ダメだ。まだ膣奥にすら達していない。
特別刑は罪科の清算を時間の概念を省略して済ませるための特例刑だ。そもそもが岩王帝君が由とする"契約"の横紙破りにも値する特例。これ以上の譲歩は認められていない」
胡桃の背後から前方に回り込み、兵士は胡桃の腹に浮かび上がるディルドの形を眺めて、それでもあくまで興奮一つ見せない冷徹な声音で言い放つ。
無慈悲な言葉に胡桃は何度も何度も首を振って慈悲を乞うけれど、それでも刑吏として今まで幾人もの"特別刑"を監督してきた男が、その程度で慈悲を見せようはずもなかった。
「…………だが、これ以上進められぬというのならば刑にもならん。
仕方がないからこれを貸してやる。適宜自分で使って、なんとしてもそれを咥えこめ」
そう言って手渡されたのは、ディルドに塗布されていたのと同じ潤滑液の瓶だ。
受け取った胡桃は一も二もなく震える指先で封を開け、ほとんど逆さにするように勢いよく自身の膣口へ向けて潤滑液をぶちまける。
「っく……!は、ぁ、ぃぎ……っっ!!ぅ、ぐぅぅ、ぁ、かは…………っ!」
膣口に塗された潤滑液によって、ゆっくりとディルドが更に奥へ埋まっていく。
けれどディルドが更に奥へと進んでいくという事は、転じて言うならば――――――――
「――――ッッッ!!!!ぁが、ぁ゛…………ッッ゛ッぁあああああああぁああああああ!!!!」
何かが裂けるような感触と共に、胡桃の口から獣の絶叫が迸った。
激痛に胡桃の華奢な身体が跳ね、二つ結びに結われた長く美しい黒髪がゆさゆさと揺さぶられる。
狭い部屋に悲鳴が反響し、ディルドの側面を鮮血が滴り、台座に零れ落ちた潤滑液の水たまりの上に、残酷なほど美しい赤い染みが点々と散った。
純潔を失った――――しかもディルドで。そんな絶望感が胡桃の身体を埋め尽くし、台座に散った鮮血は潤滑液が床に落ちていくのに合わせてじんわりと薄まって消えていく。
「は、ひぃぃ……っ!ひゅ、ひゅぅぅ、ぅ、うぇ…………っ!!
は、はぁぁっ、は、ぁぁぁ……っ!!んぐ、ぅ、ぃぎ、ぎぃぃっ!!は、はぁぁ、ぁ、ぁぐ……っ!」
だがそんな絶望感はむしろ、胡桃に無鉄砲な行動を起こさせる。
激痛を抱えながら胡桃は腰を押し進め、その表情を壮絶に歪めながら太すぎるディルドを膣奥にまで咥えこみ、ビクビクと痙攣して倒れ込みそうになる身体をそれでも必死に抑え込ませる。
「ふ、ぁぐ……っ!は、はぁぁ……っ!はーっ、はー、はぁ……ぁ゛っ……!!」
「…………まぁ、少しばかり足りないが体格の問題としておこう。
その表情から察するに、自らの罪の重さは自覚しているようだし、そこは不問とする」
仏心にもならない仏心を見せて、それでも兵士はあくまで冷酷な態度を崩さない。
ディルドの六割ほどを華奢な膣で咥えこみ、自身の体重を子宮口に押し付けられるような重圧に耐え、胡桃は足をぶるぶると震えさせながら、それでも僅かな解放感を感じていた。
このまま耐えればいい――――六十分という時間を耐えれば解放される。
痛みも苦しみも、全ては慣れによって弱まっていくものだ。年若くも"死"というものに多く触れてきた胡桃は、年齢に見合わないそんな老成した価値観を宿している。
耐えるだけ――――耐えるだけであれば、それこそ決して不可能ではない。
女としての自分が終わることになったとしても、その苦しみや喪失感だっていずれは癒える時が来る。胡桃はこの状況の中で、あくまでもそんな希望を捨てずにいた。
「――――ではそのまま、屈伸運動を行え。
一時間の間に六十回。それが出来なければ一時間と屈伸運動三十回を追加で課す」
だが、そんな希望は続けられた言葉によって完膚なきまでに打ち砕かれた。
立ち続けているだけで精いっぱいの状況での屈伸運動—―――そんなものを行えばただでさえ激痛に苛まれている膣内や子宮口がどうなるかなど想像に難くない。
「や、ぇ、な、なんで……!?そ、そんな、嘘でしょ……?
だって……!だって、特別刑は一時間で終わるって……!延長も短縮もないって!」
「それはあくまでも、滞りなく刑が執行されたらと言った筈だ。
それよりも、無駄口を叩いていていいのか?既に五分は経過しているが」
あくまでも刑罰として、兵士は胡桃に向けて無情な言葉を告げ続ける。
興奮もなく慈悲もない。ただ手元のタイマーを眺めて、男は胡桃の刑罰が滞りなく執行されているのかだけを思考の中で巡らせ続ける。
「ぅ、うぅぅぅ、嘘、つき……っ!!
ふ、ぅぅぅぐ……っ!ぁ、ぁが……っ!く、ひ、ぎぅぅううう……!」
噓など吐かれてはいない。全ては自分が短慮だっただけだ。
そう理解しておきながらも、胡桃はそんな風に言葉で他責を求めるしかなかった。
子宮口に触れるほどまで押し込んだディルドを、再び立ち上がる形でゆっくりと抜いていく。
異様に太い亀頭と竿の間に生じる段差が、ガリガリと削り取るように肉ひだを絡め取って刺激し、ただ膣奥からディルドを引き離すだけの動作に六十秒以上の時間がかかってしまう。
「ふ、ぅぁあぁぁぁッッ……!!っぐ、は、ぁ、ぃぎ……っ!!
は、はぁぁっ――――っふ、ぅぎっ!が、ぁ、あ゛ぁあぁぁぁうぅうぅっ……!!」
そして限界近くまでディルドを抜いても、胡桃に休めるだけの暇は与えられない。
そのままズブズブと再び膣壁をディルドに擦らせ、激痛と共に子宮口を大質量に抉らせる。
冷や汗が全身をじっとりと覆い、羞恥など感じていられるだけの余裕は微塵もない。
胡桃の未だ未成熟な身体は、必死になってディルドの蹂躙を受け入れようと小さな乳首をそそり立たせ、狭い膣肉を蠢かせてその内側を愛液で満たそうとする。
「ふーっ、ふーっ、ふ――――ぅぐッッ!!
は、ぁ、かは……っ!ぁ、ぁ、ぁうぅぅぐ……っ!ひ、ぎぃぃぃ…………っ!!」
腰を引いていく時に膣壁が発する強烈な掻痒感と、腰を突き出す時の強烈な圧迫感。
同じ動作を反復するだけ――――そう考えて無意識に全てを為済ませようとしても、全身が放ってしまう奇妙な熱と嫌悪感と絶望感が、意識を責めから離すことすら許してくれない。
「残りは四十五分程度。現在の屈伸運動の回数は六回だ」
まるで足りていない残酷な"数"。冷酷な言葉は胡桃をなお追い詰める。
独特の虹彩を持つ大きな瞳を涙で濡らし、必死に唇を噛みながら胡桃は自らの意思をもって水ウからの身体と心を徹底的に責め苛み続けるしかない。
「は、ぁあぁぁぁ……っ!!っ、っぐ……!!ひ、ぃぎっ、ぁ゛……ッ!!
ふ、ぅぐ、な、な……っ!!は、はぁぁ、ち――――ぎィッ!?ぁ、ぁぐっ、っう゛……!!」
回数を稼がねばという焦りが、屈伸運動を乱雑にして胡桃の膣奥の脆い場所をディルドに抉らせる。
中途半端な中腰の体勢のままで動けなくなり、両脚をガクガクと痙攣させて顔を真っ青に染めながら、胡桃はとうとう堪えきれずに失禁を起こしてしまう。
「ぁ、あ、ぁ、や、いやっ、いやだ…………!」
ディルドの側面を流れ落ちていく、薄黄色に色づいた液体。
尿道を締めようとしても身体に力が入ることはなく、胡桃はむしろ膣内に存在するディルドを締めつけて、自分の尊厳が蹂躙されていく事を知らしめられるしかない。
気密性の高い小部屋の中に、胡桃の内側から湧いたアンモニアの臭気が満ちていき、刺激臭めいた特有のにおいに、兵士は僅かに眉根を寄せた。
困惑と絶望と羞恥に、胡桃は当然ながら屈伸運動を止めてしまっている。
だがこれもまた当然、特別刑を遅滞なく進めるためのカウントは止まらない。胡桃がどれだけ追い込まれようとも、彼女自身がその刑を完遂しない限り、この責めが終わることはない。
「このままでは間に合わないぞ。腰を止めていていいのか?」
急かす意図もなく、ただ事実として伝えられる言葉。
焦燥—―――このまま何時間も屈伸運動をさせられ続けては、それこそ本当に女としての身体を終わらせられ、それどころか精神までも打ち壊されてしまう。
まだ止まらない排尿感。ちょろちょろとディルドを撫でて滴り落ちていく小水。
けれどそれらを無視するように、胡桃はただ必死になって腰を引いては打ちつけるピストン運動に、自らの意識と身体を没頭させる以外になかった。
「は、ぁう……っ!っ、ぃぎ……っ!!は、はぁぁっ、いた……っ!!
ふ、ふぅぅ――――ッッ、ぎぃッ!?…………はぁぁ、は、はぁぁぁ……っっ……!」
けれど没頭すればするほどに、痛烈に圧迫感が意識されてしまう。
圧し拡げられた膣口はもう感覚がなく、抉られる子宮口はひくひくと浅ましく蠢いて、与えられるはずもない射精を希求しているように胡桃の無垢な身体を内側から弄ぶ。
「っっっ……!!っうぅうぅぅぅ…………っ!は、は、ぁあぁっ!!
む、むり……っ!もぉ、もぉ、無理、無理です……っ!!ゆる、してぇ……っ!!」
そしてとうとう、胡桃の口から許しを懇願する言葉が零れた。
常の余裕など二度と宿ることはないだろう程に表情を蕩かされ、涙と鼻水まみれの顔で必死に懇願する少女の姿は、官能すら感じ取れないほどにどこまでも哀れましい。
「――――例外は認められない」
けれどあくまでも、兵士は岩王帝君が重視した"契約"を守るための冷酷さでそう告げる。
罪の清算のための契約は、当然だが罪の清算が済むまで履行されない。たとえ胡桃の身体が不可逆に壊れていこうとも、その精神が不可逆に狂いに至ろうとも。
「残りは三十分—―――屈伸運動の回数は、現在十回だ」
既に一時間で特別刑を全うする事は、胡桃には不可能になっている。
そもそも特別刑は一時間程度で清算する事など叶わない残酷な刑罰で、それこそ"罪に罰を与える"という最も基本的な契約を軽んじた者への誅罰の意味合いが強い。
「んぅぅぐぅぅ~~……っ!ひ、どい……っ!ひどっ、あ゛……ッ!!
んぐ、ぅうぅぅぎ…………っ!!は、はぁぁっ、ぁが……ッ!!っ、く、んぅぅぎぃぃ――ッッ!」
積み重ねてきた軽い罪—―――いつの間にか重罪になったそれは、胡桃の心身を徹底的に苛む。
そうしてやがて一時間が経ち、そこから更に三十分が経って、それでも胡桃は当初に予定されていた六十回すら屈伸運動を終える事が出来ず、無様に呻きながら両足をガクガクと震わせるだけだ。
その"特別刑"がどのようにして終わりを迎えたのかは、当然ながら文書として公開はされていない。
けれど現実として確かに分かるのは、その日以降往生堂の堂主による勧誘は鳴りを潜め、同時に往生堂という葬儀屋が徐々に規模を縮小し、数年後には璃月港からその名を消したという事だけだった。
≪了≫
お読みいただきありがとうございました!
次回は11月25日に更新予定。
『ブルアカ』より、「風紀委員会に恨みを持つ暴徒に捕まったアコちゃんが、徹底的に乳首を責められてしまう話」です。
徹頭徹尾乳首責めの話。そういう話が好きな方はぜひ。
それでは次回も楽しみにしていただければ嬉しいです!