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塗り替えられる物語~英雄譚から復讐譚へ~(モブ×クリームヒルト ※生前if)

※NTR要素があります。苦手な方はご注意ください。 ※筆者は『ニーベルンゲンの歌』は未履修のドにわかです。あくまで”もしもの話”としてお読みいただくようお願い致します。 ◆  とある小国の王宮。その主たる男の私室にて。  寝台の上に仰向けに転がる見目麗しい裸の美女と、その美女に覆い被さった王宮の主――――美女と...


復讐譚・第一幕~愚かな男と脆い女~(モブ×クリームヒルト ※生前if)

※『塗り替えられる物語~英雄譚から復讐譚へ~』の続編です。  よろしければ前作からご覧いただけますと幸いに思います! ◆  小国の崩壊は、もはや避けられぬ段階にまで至っていた。  民は暗愚王の暴政への怒りに煽られ、奸臣は名誉欲に煽られ、君臣は義憤に煽られている。  それら全ての感情が、ただ一人の女によっ...

※以上二作品の続編です。

 よろしければ前作もお読みいただければ幸いに思います。


※拙作の独自設定があります。苦手な方はご注意ください。



 クリームヒルトの復讐。それによって引き起こされた内戦の焔。

 それはとうとう暗愚王の居城にまで及び、王の居室の扉はお抱え魔術師によって堅牢に封じられた。


 術者以外には解けない封印—―――居室の主たる王にすら解けない封で守られた部屋。

 怒りに駆られた民衆たちは瞬く間に王城を占拠し、怒りに満ちた罵詈雑言を叫びながら決して開かない居室の扉を叩き、悪性の象徴だった醜く肥えた暗愚王を衆目の面前に引きずり出そうと試みる。


「っあ、ぁ、うぅっ!陛、下……っ!気を、気をお鎮め下さい……っ!

 い、今は……っ!今は、こんな事をしている場合では……ぁ、あぁぁぁっ!」


 そしてそんな中、扉一枚隔てた先から怒号が響く居室の内側にて。

 完全に現実から目を背けた裸の暗愚王は、ベッドの上に組み敷いた裸の美女――――クリームヒルトの身体を貪るように撫でまわし、白く華奢な身体を粘つく媚薬に浸し尽くそうとしていた。


「ふ、ふふふふふふ……何の事だ?何の事かなぁ?

 それよりも嬉しかろうクリームヒルト?其方のために作らせた特性の香油であるぞ?」


 水差し一杯に満ちた、淫らな魔力が込められたどろりと濁った粘液。

 男はそれを自らの手に盛るように溜めてから、粘つくそれをクリームヒルトの滑らかな肌に擦り付けて、柔らかな女体の感度を高めながら柔らかな感触を楽しんでいく。


 夜伽にせよ陵辱にせよ、この状況で肉欲に溺れている場合ではないのは餓鬼でもわかる筈だ。

 けれどここにきてようやく"民衆たちから殺意を伴う怒りを向けられている"と自覚してしまった暗愚王は、その事実による恐怖に駆られ、その結果として餓鬼以下になるまで壊れてしまった。


(この……っ!あれだけ偉そうにしておきながら………!)


 肥えた蛞蝓のような太い指が、粘液に塗れた状態でクリームヒルトの身体を這う。


 華奢な体躯に見合わぬ豊かな胸。

 胸の中心に存在する処女のような色味のままの小さな乳頭。

 滑らかにくびれた腰。薄く華奢な腹と形の良い臍。

 陰毛を剃られた無毛の恥丘と閉ざされたままの秘部。


 あらゆる場所が男の欲望の餌食となり、勝手な蹂躙によって嬲られ続ける。


 復讐のために男の"側女"となり、夜毎に弄ばれ続けた身体は精神力だけでなんとか耐えてきた。

 けれど、それでもクリームヒルトの精神力も無限というわけではない。


「ふ、んぁ、ぁ、あぅぅ……っ!お許しを、陛下、おゆるしをぉ……っ!

 は、ぁうっ!ぁ、あぁんっ!や、や、や、そこ――――っ、ぁ、や、ぁあぁぁっ!!」


 香油まみれの指が乳輪をさわさわと撫で、トドメのようにそそり立った乳頭を摘まむ。

 染み入ってくる淫らな魔力で感度を高められた性感帯。それはクリームヒルトの華奢な身体を容易くシーツの上で跳ねさせて、場にそぐわない淫らな声を彼女の喉から湧き起こらせた。


「ふ、ふふふふ、ふはは、ふふははははは…………!

 随分と佳い反応をするようになった。ジークフリートはさぞ悔しがっておるだろうなぁ?」


「んぅぅ……っ!は、ぁ、あぁぁ、やっ、ん、ぁあっ!!

 やめ、て……っ!言うな、言わないで……!ぁ、あ、ぁ、あぁぁっ!ぅ、うぅぅ、く、ひぅっ!ぁあんっ!」


 現実から目を背け、欲望に溺れながら男はクリームヒルトを嘲笑う。

 自分に愛を向けていない女――――側女となって操を守ることも出来ず、それでも思慕を亡夫に向けている事が透けている女を、亡夫の名をあえて持ち出すことで嘲笑う。


 "ジークフリート"という言葉を意識させながら乳首を捏ねてやれば、組み敷いた華奢な女はそれだけで大きく腰を持ち上げて、無様に目を剥きながら潮を噴いて果てるまでに至ってしまう。

 精神は陥落しておらずとも、肉体は既に陥落しきっている――――そんな歪な状況に放り込まれて、クリームヒルトは屈辱の中でそれでも"側女"として振る舞い続けるしかない。


「はーっ、は、ぁ、うぅ!ぁ、ぁ、あぁぁ、は、ぁ、んぅ、あぁぁっ!

 そ、こ、お止め、おやめくださ――――ぁ、あぁぁだめ……っ!や、や、ぁ、あぁぁだめぇっ!」


 乳首の根元に僅かに爪を立て、そこから先端に至るまでをゆっくりと撫で上げる。

 敏感な性感帯であり、媚薬が染み入った状態であり、なにより夜毎に調教されたせいでその場所は生来の敏感さを一層高められてしまっていて、だからこそ快楽は痛烈に女の身体に染みわたってしまう。


「ぁ、あ、ぁ、あぁああぁぁあいやッッ!!!

 ぁぅうぅううぅっっっくぅううぅぅひ、ぃ、ぃいいぃいいいぃぃぁああぁぁぁ――――ッッ!!」


 じっくりと乳首の側面を撫でられ、そのまま先端を少し震わせられて狂ったように果てるクリームヒルト。

 腰が大きく持ち上がり、目を剥きながら絶叫を迸らせ、シーツの上で華奢な肢体をビクビクと痙攣させるその有様は、理性的な淑女が見せるからこそ一層淫靡で悲劇的だった。


「は、ぁ、お許し、を……っ!ど、ぉかっ!ぁ、あ、あ、あぁぁやめ――――っっ!!

 は、ぁうっ!に、逃げなくては!ぁ、あぁぁ、ね、ねぇっ!聞い、てッ!!や、や、ぁ、あぁぁっ!!」


 絶頂の最中、理性を手繰り寄せて必死に訴えても、狂った男の耳にそんな言葉は届かない。

 豚のような顔を醜く歪め、茫洋と彷徨うだけの気の狂った瞳でクリームヒルトを見下ろしながら、男は今度はクリームヒルトの秘部に狙いを定め、ひどく乱暴にその場所を嬲り始めてしまう。


「ぁ、あ、ぁ……!?あぁぁだめだめだめだめやめ、ぁ、そこだめっっ!!ぁあぁ塗らないでっっ!!

 や、や、ぁあぁ熱いっ!あついですっ!!ね、ねぇっ!聞いて、聞いてよぉっ!!ぁ、あ、あ、ぁああぁぁぁああああ――――――――ッッ!!!!!!!」


 包皮の下から僅かに覗く、新芽のように華奢なクリトリス。

 男の指はそんな華奢な肉芽を容赦なく摘まみ上げて根元まで外気に晒し、その場所に一切容赦なく粘液を擦り付けて、クリームヒルトの内側を性感の火花で満たしてしまう。


「お゛ッッ!!ぁ、あぐっ!お、お、おぁっ!ぅ、うぅうぅぅぅうぅぁああぁああぁぁぁっっっ!!!

 や、や゛ッッぁあああ!!だめだめだめだぇ、ぁああ゛っっっうぅぅうぅぐぅううううぅぅぅっっっっ!!!お、ねがぃっ!!!ぁ、ぁがっ!お、お゛ぉおぉぉ――――~~~~~っっ!!!!」


 この上なく無様な獣のような声は、男の荒い息よりも余程狂人じみて響いた。

 華奢な身体の内側を駆け巡る淫らな熱は、クリームヒルトの柔らかな身体全体を溶かしてしまうほどに鮮明で、彼女は媚薬まみれの膣口から何度も断続的に飛沫を吐き出すしかない。


 ベッドシーツの上でビクビクと跳ねる身体。表情は無様に蕩けて抵抗の余地は微塵も感じられない。

 それこそ折れる事が出来ていたならば、あるいはもっと楽になれただろう醜態であり痴態。

 しかしそんな痴態をなおも貶めるように、男の指はあまりに小さな肉芽を嬲り続けてしまう。


「んぇっ!?ぇ、ぁ、あぐ……っ、は、はぁぁ……っ!!」


「あれだけ嬲ったのに随分と小さなものだ。余の指先にも満たぬとは。

 ほれ、この小さな目を弾かれるのが心地よいのだろう?遠慮するな、余だけが愉しむなど忍びない。其方もともに楽しむが良いぞ、クリームヒルト」


「うぁ、ぁ、ぁ、いやっ!いやですっっ!!ゆる、ゆるし、ゆるしてぇっっ!!

 ぁ、あ、ぁ、あぁぁんっ!んぅぐっ!ひ、ぃいぃぎっっ!!くぁ、ぁ、あぁあぁいやぁぁああっ!!」


 連続で何度も何度も弾かれ震わせられるクリトリスから、媚薬の雫が動きに合わせて飛び散っていく。

 ねっとりと肉芽に絡みついて浸透し、それこそコーティングするようにクリトリスを覆っている濁った媚薬は、飛び散った先の太ももや腹にまで耐えがたい疼きを与えてしまう。


 そもそも男に与えられた媚薬は、希釈することが前提として作られたものだ。

 込められた魔力があまりに濃すぎて人体に対して害をなす――――事実として魔力への耐性がない男の手は、粘液を擦りこむ動作を繰り返したせいで青紫色に変色してしまっている。


「ふ、ふふ、ぐふふ、ぐへ、ぇほ……っ!!

 は、はははははは!!ふふふはははははははははははは!!」


 諸刃の剣のように体を冒す魔力によって、男の口端から血が滲んだ。

 咳に混ざって吐き出された血痰はクリームヒルトの腹に落ち、けれど滲んでいくそれに一切目を向ける事もないままに、男はただ目の前の肢体の弱点を徹底的に嬲り尽くしていく。


「んぅうぅぅぐっっ!!は、はぁぁっ、は、ぁ、かは……っっ!!

 ぁ、あ、ぁ、あぁぁやぇ――ッッ!!く、ぅうぅぁひっ!ぅ、ぅうぅお゛……っ!!お゛ぉ゛ッッ!!」


 淑女の気高さなど吹き飛んだ下品な喘ぎと共に、クリームヒルトは潮の飛沫を飛ばす。

 摩擦音すらなく徹底的に擦り上げられるクリトリス。擦り、爪弾き、扱き、抓り、あらゆる手段で徹底的に肉芽を刺激され、何度も何度も潮を噴いてはクリームヒルトは尊厳を貶められていく。


「んぁっ!が、ぁふっ!ぁ、ひぃぃっ!!も、や、やぇっ!!!!

 ぁ、かはっ!!も、しぅ、死っ、死ん、じゃうッッ!!!ぁ、ぁ、ぁああぁぁ――~~――っっ!!」


 本気で"死"を間近に感じるほどに、クリームヒルトの全身は淫らな熱で満たされていた。

 ぐしゃぐしゃになったベッドシーツを掴み、組み敷かれた状態で脚をジタバタと動かそうとして、必死に目を瞑り下唇を噛み、眉間に皺を寄せてそれでも耐えられない絶頂感に苛まれる。


 そしてそれでも、クリームヒルトという女はその心までもを明け渡すことが出来ない。

 "復讐妃"としての精神力は、堕ちきった身体に精神が追随する事をクリームヒルト自身に許さず、狂気的なまでの復讐心と女としての正気を抱えたままで、彼女を徹底的な陵辱に向かい合わせてしまう。


(耐えろ、耐えろ、耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ…………!

 この場さえ乗り切れば終わる!外の民兵は私の味方……!だから早く、早く封印を破って……!!)


 厳重な魔術の封印も、物理的に何度も衝撃を加えられればいずれは割れる。

 怒号と共に扉は何度も何度も叩かれていて、だからこそクリームヒルトはその扉が破られる可能性だけを心の支えにして、必死になって与えられる快楽を否もうとするしかない。


「随分と硬くそそり立ったものだなぁ!淫らなクリトリスだ!

 ふふ、ははは!ふへへあはははははは!!!ほれほれ、もっと扱いてやるからなぁぁ!」


「んぅぅぅひ、ぁ、いぎっ!ぁ゛っ、あ゛っ、あ゛ッッふぁああぁぁっっ!!!

 お、おやめくださいっっ!!だ、ぁ、だめっ!だめだめだめだめイぐっっ!!は、ぁ、あ゛ぁぁぁああぁぁイぐぅぅううぅぅッッうううぅうううぅぅぅぅ!!!!」


 だが僅かに希望が残ってしまっている事が、一層残酷にクリームヒルトを苛んでしまっていた。

 魔術に多少の造詣があるからこそ、クリームヒルトは発狂しかねないほどの濃い媚薬の中でもギリギリで正気を保つことが出来ていて、けれどそれはあくまで"ギリギリ"でしかない。


 身体は既に陥落し、クリトリスを一撫でされるたびに絶頂が華奢な身体を跳ねさせている。

 ほんの僅かでも気を抜けば発狂してしまいそうな程の性感の奔流。目の奥では火花が散り続け、痙攣し続ける身体は常に内側から淫らな炎で炙られているような状態だ。


「っひ――ッ、っ、ひ、ひぃッ!?ぇ、ぁ、や、や、や、ぁ、ダメっっ!!

 ぁ、あ、ぁ、あぁぁそこやだっ!いやですっっ!!ぁ、あぁぁあぁやだやだやだだめだめだめだめもうイってるっっ!!イっでま゛ずっっっ!!!ぅううぅううぅぅぁああああぁぁぁ――――――――っっ!!」


 クリトリスの根元に爪を立てられ、痛いほど屹立した肉芽を根元から震わせられる。

 小さな肉芽を覆う媚薬の雫が周囲に振り撒かれ、神経を剥き出しにされたようなクリトリスが空気に擦られるたびに、全身を獣毛で擦られるような掻痒感が覆い尽くす。


 一瞬とて気を抜くことが出来ない快楽地獄の内側で、クリームヒルトは正気を保ってしまう。

 狂い果てて淫売に堕ちていれば楽になれたかもしれない状況で、それでも発狂寸前で自らを保ち続けるのは、それこそ”地獄の苦しみ”と呼ぶことすら生温い無窮の辛苦に他ならない。


「あ゛ぁあああぁぁぁぁっっっやめ、ぁ、やめてっっ!!!

 ぁああぁぁだめだめだめ出ちゃうっ!出ちゃいますっっ!!!ぁ――――ぁあああああぁぁぁっっ!!」


 腰を大きく跳ね上げ、クリームヒルトは地獄の快楽の中で失禁しながら目を剥いて果てた。

 ぐしゃぐしゃに乱れたベッドシーツに染みが拡がり、万感の羞恥がクリームヒルトの正気を苛みながら、排泄に伴う反応がぶるりとクリームヒルトの身体を震わせた。


「は、はぁぁ……っ!ぁ、ぁ、ぁ、ぁひ……ぅ、ぅぅ…………!」


 王たる男の居室で失禁するという、あまりにも惨たらしい非礼。

 ただの側女であれば即刻首を刎ねられてもおかしくない醜態が、クリームヒルトの心身を震えさせる。


 だがそれでも、そこに咎めらしい咎めの言葉はぶつけられない。

 現実から目を逸らして欲に溺れた男は、ただ心底から愉快そうにニタニタと笑みを浮かべるだけだ。


「おぉ、おぉ、随分と無様に果てたものだ。まさか失禁までするとは。

 だが安堵せよ、余は寛大だ。其方が撒き散らしてしまった"ソレ"を、余が直々に片づけてやろうとも」


 そしてそんな事を宣いながら、男はクリームヒルトの太ももを掴んで大きく押し上げ、絶頂の最中に震える細腕でそれを抱え込ませてしまう。

 大きく股間を突き出すような――――俗に言われる"まんぐり返し"の体勢。当然ひどく屈辱的な体勢ではあったが、それでも今のクリームヒルトはそれに抗うことすら出来はしない。


「ぁ、ぁ、ぁ、お゛……ッ!!ぉ、ぉおぉ、う、う、んぅぐ…………っ!」


 獣のような濁った声で絶頂を味わい、身を震わせて潮と尿を噴くクリームヒルト。

 ひくひくと蠢く膣口も、徹底的に嬲られたせいで包皮へと戻れなくなったクリトリスも。

 全てを無防備に晒すような体勢を取らされながら、それでも彼女は拒否の言葉一つ吐けないまでに追い込まれて、与えられる責めを甘受し続けるだけに至ってしまった。


 そしてそんなクリームヒルトの秘部――――ひくひくと蠢く濡れた膣口へと、男は醜い顔をゆっくりと近づけて、断続的に雫を噴くそこに唇を押し付ける。

 饐えたような体液のにおい。それをまずは鼻で吸い込んで堪能し、それから男は唇の奥から舌を覗かせて、濡れた膣口へと勢いよく穿ち入れた。


「んぐっ!?ぇ、ぁ、ひィッ!?」


 絶頂に苛まれるだけだったクリームヒルトの口から、頓狂さすら感じさせる悲鳴が漏れた。

 濡れた膣内で蠢く舌。ぐちゅぐちゅじゅるじゅるぶじゅぶじゅと本能的な嫌悪感を煽る音。濡れて蕩けた膣肉が強制的に書き分けられる感覚が、絶頂の最中に叩き込まれる。


「あ゛ッッ!?ぇ、ひ――――ぃいぃんぅうぅぅぐぅううぅぅぅっっ!!

 ぁ、あ、ぁ、やぇ、ぁ、だめだめだめだめそこだめですっっ!!は、ぁ、やら゛っぁああぁぁ!!」


 乳首やクリトリスを中心に疼きを高められ、濃厚な媚薬を染み渡らせられた身体。

 どこに触れられても性感帯と化した身体は、男の舌による恥部への蹂躙すら容易く受け止めて、クリームヒルトの内側で快楽を炸裂させてしまう。


「うぁああぁあぁやめっっっお、おやっっ!おやめくださいッッッ!!!

 ぁ、ぁぁあ、ぁあぁぁきた、ないっっ!!きたないです、からっっ!!ぁあぁぁ――~~―ッッ!!!」


「―――んんんふふふふふ、ならばむしろ礼を述べればどうだ?

 その汚らしい其方の秘部を、余が自ら舌で綺麗にしてやっているのだからなぁ!!」


「ッッッあ゛ぁぁ――――っっ!!!あ、ありが、ありがとうございまずッッ!!!

 は、ぁうっ!ぁ、あ、あ、ぁあぁいやっっ!いや、いやだっ!!ぁああぁあぁやめてぇぇっっ!!!」


 言われるがままに礼を言い、クリームヒルトは自らの尊厳を自ら貶める。

 それは冷静に考えれば言う必要のない言葉――――拒否して然るべきはずの言葉ではあった筈なのに、クリームヒルトは既にそんな冷静な思考を回すだけの余裕すら失ってしまった。


「んんふふふひひひひ……!素直な女はやはり佳いなぁ……!

 ほれ、ほれ、後から後から染み出る愛液も、全て舌で拭ってやるからなぁ?」


 既にクリームヒルトが男に傅くだけの必要性は消え失せている。

 男が君臨する国は戦禍に包まれ、男は数時間後には扉を破ってきた民衆によって捕らえられ、散々な拷問と暴力と罵倒の末に無様に処刑される事になるだろう。


 クリームヒルトの復讐は既に果たされたも同然で、だからこそ彼女が男におもねる必要はもうない。

 だがそれでも彼女自身にとっても誤算であったように、男の側女として夜毎にその身を弄ばれてきたことは、彼女の内側に"被虐への反応"を刻み込んでしまっていた。


「ああぁぁぁぁおやめ、おやめくださいっっ!!あ、あぁぁまた出る!出ちゃいますっっ!!

 や、や、や、やだやだやだおねがいゆるしてぇっ!!ぁ、あ――――ぁああぁあああぁぁぁいやぁぁぁぁああぁぁぁぁっっっ!!!!」


 潮なのか尿なのかわからない液体が、勢いよくクリームヒルトの秘部から噴出する。

 男はそれをそのまま顔で受け、そしてあろうことか狂ったような恍惚を表情に浮かべながら、湧いてくる液を舌を蠢かして器用に啜っていってしまう。


「や、ぁ、や、だめっ!ぁ、あ、ぁ、あぁぁやめてやめてゆるして……!!

 ぁあぁぁぁやだやだやだ舌抜いて、抜いてください!ぁ、あ、ぁあぁうぐぅうぅぅ……っ!」


 絶頂に伴ってひくひくと収縮する膣口で、男の舌が器用に蠢く。

 湧いてくる愛液と潮。それを掻き混ぜられて啜られるという感覚は、乳首やクリトリスを嬲られ続けるのとはまた違った羞恥でクリームヒルトを追い込んでしまう。


 せめて無様な表情を隠そうと、顔を覆う事すら足を抱え込まされていては不可能だ。

 灼けるような羞恥と屈辱の中で、クリームヒルトはもう生来の聡明な思考を回すことすら出来ず、ただ見の内から湧き上がる本能のままに悲鳴のような喘ぎを迸らせ続けるしかない。


「ひ、ぃ、んぅぅっ!は、はぁっ、ぁ、あ、ぁ、あぁぁうぅぅ……っ!!

 ふ、ぃ、ぃぎっ!ぁ、かはっ、ぁ、あ、あ、ぁああぁッッッ!!っっ!!っ、っ――――!!!」


 ぐちゅぐちゅと音を立てて掻き回される膣口は、蕩けるほどの熱で男の舌を楽しませてしまう。

 柔らかな膣肉は湧き出す体液で濡れそぼり、媚薬に浸された神経はその場所をザラリとした舌で舐めあげられるたびに、クリームヒルトの身の奥でビクリと跳ねるように性感を破裂させた。


 腰を突き出して股間を晒し、男の顔に恥部を押し付けるようにしてクリームヒルトは果て続ける。

 矜持も貞淑も何もかも。心を焼く復讐の炎すら消し飛ばしかねないほどの淫らな衝動が男の舌によって高められ続け、クリームヒルトは噴き出す愛液を徹底的に啜られ続ける。


「ふーっ、ふーっ、ふー…………っ!!

 ふは、ははははっ!あははははははっっ!無様だなぁ"ジークフリートの妻"よ!!」


 じゅるじゅると音を立てて愛液を啜り、それから男はようやく膣口から顔を上げる。

 愛液まみれの顔は上気し、目は完全に瞳孔が開くほどの狂気に満ち、既に男は王でもなくヒトですらない、ただ"けだもの"同然に至るまで堕ちきってしまっていた。


 だがそれでも――――あるいはそうだからこそ、獣の蛮行は終わらない。

 狂ったように愛液まみれの顔を歪めて嗤い、男はひくひくと痙攣する膣口に指を突き入れた。


 舌よりも硬く長い指。太く骨ばったそれが三本。

 膣内に滑り込んできた三本の指は唾液と愛液が歪に混ざり泡立った液体を掻きだすように、クリームヒルトの膣内で勢いよくぐちゅぐちゅと音を立てて蠢き始める。


「んぅうぅぅぅいっっぎ!!!ぁ、はーっ、はーっ、ぁ、あ、ぁ、あぁぁあぁぁぁっっ!!!

 や、や、や、ぁあぁだめだめそこいや、いやだっっ!!ゆる、ゆるして!いやぁああぁああっっ!!!」


 大きく腰を持ち上げて、クリームヒルトは甲高い悲鳴を上げながらさらに果てた。

 膣壁がきゅうきゅうと収縮して男の指に絡みつき、粘つき泡立った愛液が膣口から飛沫となって勢いよく振り乱され、くちゅくちゅと響く水音がクリームヒルトの聴覚を犯していく。


 満足に息を吸うことも出来ず、全身が熱されているように汗が噴き出して止まらない。

 目の奥で火花が散り続けていて、自分が何を見ているのかすら分からない。

 全身が淫らな感覚で震えながら跳ね続ける。思考が焼き切れて何も考えられない。


「ふは、はははは、はははははは!!イイ締まりだ!イイ潮吹きだ!

 はははははは、褒美を取らせよう!遠慮せずにこの媚薬を全てその身で受けるが良い!!」


 言いながら男は片手でベッド脇の水差しを掴み、そこから直接粘液をクリームヒルトの秘部へ滴らす。

 また水差しに半分以上残っていた筈のそれがクリームヒルトの秘部を包むようにじんわりと柔肌を流れ落ち、浸透する作用と肌を撫でる緩やかな掻痒感でクリームヒルトの目を大きく剥かせた。


「あ、あ、あ、お、お許しをぉぉっ!!ぁ、あああだめっ!だ、だめですっ!!

 ぁ、ああぁいやっ!ぁ、ああぁいやぁああぁっ!!こ、こわ、こわれ、ぁ、たすけ、ぁああぁや゛あぁ゛あ゛ぁ゛ぁ――――――――ッッッッ!!!!!!」


 絶叫が扉一枚を隔てた怒号を上書きし、悲痛なまでの音が王の居室を満たす。

 ぐしゃぐしゃに乱れ、尿と潮と愛液と媚薬を染み込ませたベッドシーツ。その上でジタバタと藻掻くように――――もはや"藻掻く"とも呼べない無様な蠢きで、クリームヒルトは快楽を逃がそうとした。


 媚薬まみれの秘部はひくひくと蠢いては、内側の濡れた媚肉を晒してしまう。

 そして秘部を覆う媚薬は、そんな風に晒された媚肉にも纏わりついて浸透し、そもそもが鋭敏な膣肉をさらに鋭敏に蕩かして、徹底的にクリームヒルトの貞淑を冒していく。


「は、はぁぁっ!ぁ、ぁえっ、ぃ、ひ、ぉ、ゆるし、ゆるして、ゆるして……!!

 ぁ、あぁあぁやだやだやだやだ指っ!も、もぉやだっ!ぁあぁぬいてぬいてやだやだだめだめイイイイぃぃ――――――ッッッ!!!!!」


 媚薬による熱はクリームヒルトの淑女性を完膚なきまでに蕩かしていくようだ。

 強気も、聡明も、貞淑も。クリームヒルトという女の美しさを補強してきたあらゆるものが淫らな熱に蕩かされ、後に残るのはただ美しいだけの淫らな人形でしかない。


「ぁ、ぁ、あ、あぁあぁぁイって、イってますっっ!!イってる、イってるの!!!!

 ね、ねぇっ!も、むり、ぁあぁだめだめだめだめ出るっっ!!ぁあぁ出てる!出てるからぁぁぁっ!!」


 男の指を咥えこんだまま、クリームヒルトは悲鳴を上げて何度も果て続ける。

 腰を大きく持ち上げ、媚薬まみれのクリトリスをそそり立たせ、全身を淫らに汗ばませて断続的に潮を噴き、獣のような絶叫を上げて女としての尊厳を陵辱され続ける。


 美しい白金の髪は乱れ、白磁のような滑らかで美しい肌は汗ばんで紅潮しきっている。

 熟した果実のような豊かな胸は身じろぎの度に勢いよくふるふると揺れ動いて男の目を楽しませ、その頂点で色づいた乳首は異様なほどの性感で色濃い紅色に染め上げられてしまっていた。


「お゛……っ!!ほ、ぉ、おぉおおぉぉぁああぁぁぁ――~~~~ッッ!!!

 ぁ、ぁえ、も、や、やぇ、ゆるし、ゆる、ぁ、ぁえ、たす、たすけて……ッッ!!!」


 潮吹きの最中にすら指による陵辱は止まず、クリームヒルトは徹底的にその身体を貶められる。

 小蟲の脚のように三本の指が蠢きながら愛液を掻き回し、ゆっくりと膣の深い場所にまで侵入していって、そのままGスポットを徹底的に嬲りだす。


「――――~~~~~~ッッッぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!!」


 全身に染みわたった媚薬と、そもそもが脆いGスポットへの徹底的な責めの相乗効果。

 歯を食い縛り、それでも絶叫を堪えることも出来ずに大口を開けて悲鳴を迸らせ、クリームヒルトはもう何度目かもわからない潮吹きの激痛でベッドシーツを更にぐちゃぐちゃに汚していく。


 脳が焼けそうなほどに熱くて、頭が割れてしまいそうなほどに痛かった。

 目の前の男に対する復讐はもう成ったも同然で、けれどその復讐が完全に成し遂げられるまでの間に、クリームヒルトは女としての身体と尊厳を徹底的に弄ばれ続ける。


「ふは、ははははっ!どうだ?夫を殺した男の指遣いは!?

 はは、あはははっ!ふふひひひはははは!どんな気分だ!?屈辱的か?倒錯的で気持ちいいか?」


「んぅぅぎぃぃいいっ!は、はぁぁ、ぁ、きも、ち、いいッッ!!

 ぁ、ぁあぁうぅっ!きもちいい、きもちいいですっっ!!ぁ、はぅっ!ぁ、ぁ、ひ、ぃうぅぅぅっ!!」


 嫌悪感は残っているのに、絶叫の最中に口が屈服を示してしまう。

 もはや抵抗出来ているのは心だけ――――全身を淫らな熱に支配されたクリームヒルトは、痙攣する身体を指によって弄ばれ、息も絶え絶えに与えられる快楽を甘受し続ける以外にない。


 潮を噴く。潮を噴く。潮を噴いて潮を噴いて噴いて噴いて噴き続ける。

 徹底的な尊厳への陵辱。女としてだけでなくヒトとして――――知性ある動物としての尊厳すら冒し尽くしてしまいかねないほどに、その責めはあまりにも偏執的が過ぎた。


(早く……!早く早く早く早く……!早く扉を破って……!

 そうでないと、私、私は……!私は復讐を……!復讐を――――――)


「ふく、しゅ、ぅを――――ッッッひ、ぁ、ああぁあぁあああああああっっ!!!!」


 Gスポットを爪先で何度も爪弾かれ、絶叫しながら身をしならせて潮を噴く。

 並の女ならば間違いなく発狂していてしかるべき責め。それでもクリームヒルトは"復讐"の一念と、もうじき成し遂げられるだろうそれへの希求だけを胸に、その責めの中で正気を保ってしまう。


 くちゅ、ぐちゅ、ぐちゅぐちゅぐちゅ、くちゅくちゅくちゅくちゅぐちぐちぐちぐちぐちぐち。

 淫らに粘つく音がして、次いで悲鳴が木霊して、扉の向こうから聞こえる怒号は最早、現実から目を背けずとも聞こえなくなるほどの些事へと成り果てた。


 濡れたベッドシーツの上で、クリームヒルトは徹底的に果て続ける。

 その全身を妖しく濡らす媚薬がじっとりと乾ききってその肌に浸透していくまで、彼女はただ只管にその身を指によって嬲られ、あらゆる尊厳を蹂躙され続けた。



「は……っ、は、ぁ…………!はぁ、ぅ…………く、ひ、ぃ…………!」


 ぐしゃぐしゃに皺が寄り、潮と愛液と尿と媚薬で汚され尽くしたベッドシーツの上。

 全身をビクビクと痙攣させながら、クリームヒルトはただ荒い息を吐いて快感の余波に喘いでいた。


 焦点の合わない目は見開かれ、小さな口は半開きになって舌を僅かに覗かせている。

 白金の美髪は乱れて頬や額、あるいは首筋なんかに張り付き、白い肌は紅潮して淫らに染まっていた。


「はーっ、はーっ……!ふ、ふふ、ひひ、ぇ、げほっ……か、ぁはははは……!!」


 一時間弱に及ぶ陵辱の中で、厳重な魔術の封は物理的に砕かれかけていて、扉一枚を隔てた先から響いてくる怒号は既に鮮明に響いてきている。

 だがそれでも、媚薬から染み出した濃すぎる魔力に体を冒され、血痰を吐き肌を青紫に染めた男は笑う。男は最早現実を見ていないのではなく、既に正気すら失って人語を介するだけの獣と化していた。


「さぁ、さぁ、さぁぁ……っ!!くれてやる、くれてやるぞクリームヒルト……!

 はは、ははははは、ふひひはははは……!余の子種、俺の子種……っ!お前を、ジークフリートの妻を、我が子種で孕ませる、孕ませる……!!」


 恍惚と陶酔が滲む口調でそう言ってのけ、男は青紫色の指先をもつれさせながら衣服を脱ぎ捨てる。

 濃すぎる魔力を吸収したことでグロテスクに変貌を遂げた身体――――その中でも魔獣のように鱗を浮かべ、数多の血管を浮かべて蠢動するペニスを、男はクリームヒルトの秘部に触れさせる。


「は、ぁ……っ!ぁ、ぁひ、や、やめ――――――っ!」


「さぁ、さぁ、さぁ、さぁぁぁっ!!余の子種をくれてやる、くれてやるくれてやるくれてやるぞ……!

 ジークフリートめ!精々あの世で悔しがっておれ!はは、ひ、ひひひふふ、あはははははは!!は、はははははげほっ、ぇ、おぇ、え゛……っ!!」


 狂気じみた高笑いと共に、濡れそぼった膣口にグロテスクな肉楔が埋まっていく。

 高くせり出した硬いカリ首。陰茎に浮かんだ血管は蠢きながら鱗のように結合してせり出し、鮫や鯱の背びれのようにクリームヒルトの膣壁を擦りつけて削るように刺激する。


「んぐ……っ!!は、はぁぁっ、ぁ、あ゛…………っ!!」


 散々に絶頂させられ続けて、クリームヒルトの喘ぎ声は無様に掠れきっている。

 身体の心も疲れ切り、最早まともな思考も結べなくなっている中で、それでも濡れそぼった膣肉を限界まで圧し拡げてくる異物の侵入に、その肢体はビクビクとシーツの上で跳ねてしまっていた。


「お゛ぉ、ぉ、おぉぉぉぉ…………!やはり、やはり、極上の名器……!

 はは、はははははは!!あはは――ごほっ!!ぇ、げぇっ、は、はははははははは!!」


 零れ落ちる青緑色の血液をクリームヒルトの腹にぶちまけて、それでも男は止まらない。

 濡れそぼって柔く蕩けた膣肉を押しのけるようにペニスを最奥まで押し進め、恍惚とした息を時折吐きながら、それは現実からも正気からも目を逸らし続ける。


 膣壁を背ビレのような血管の瘤が擦り付け、高くせり出したカリ首がGスポットを掠めていく。

 陰茎のあらゆる場所に生じた鱗の"ひっかかり"が肉ひだを絡め取るように刺激し、尿道の内側から伸びる数本の細い触手は蠢きながら伸びて、子宮口の小さな孔に絡みついてそれを目いっぱい拡げた。


「ん、ぁあぁぁっ!は、ぁぐ……っ!ふ、ふーっ、ふー……っ!!

 ぁ、ぁひっ!や、や、や、やぇ――――ぁ、ああぁぁぁうぐッッ!!!」


 そして目一杯広げられた膣口に、クリーチャーめいたペニスの先端がまずは一度叩きつけられる。

 ずっしりとした質量感を帯びたそれは、焼けるような熱を帯びながらビクビクと小刻みに蠢動していて、その有様が何よりもクリームヒルトの恐怖を煽る。


 媚薬によって蕩かされ尽くした身体は、膣奥までの蹂躙すらも性感として認識してしまう。

 痛みを、苦しみを、辛さを。それらを求めるように探しても、それらは一切見つける事が出来ない。そしてその事実から成る絶望にクリームヒルトは心を埋め尽くされてしまった。


「うぁ、あ、ぁ、やめて…………!!ぁ、あぁぁ、い、いや、助け―――――」


 ただ獣欲の贄にされているだけではなく、クリームヒルトは最早魔獣に犯されているに等しかった。

 処女ではない筈の膣を限界まで圧し拡げる質量。尿道から伸びてくる触手に子宮口を絡めて広げられ、せり出した瘤や鱗によって断続的に膣肉を擦られるなど、それこそ魔獣に犯される以外にあり得ない感覚だ。


 そしてそんな魔獣めいた肉楔が、ゆっくりと嬲るように引かれていく。

 子宮口に絡みつく触手はそのままにゆっくりとそれは引かれていき、男は血走った目で口端から泡を浮かせ、それでもクリームヒルトを手放そうとはしない。


「あ、あぁぁあぁぁ助けて、ジークフリート――――ッッあ゛ぁぁぁっ!!!」


 そして残酷にも、亡夫への懇願を叩き潰すように子宮口に再び亀頭が叩きつけられた。

 限界まで圧し拡げられた小さな孔は、叩きつけられる衝撃をその奥にある子宮にまで直接伝えてしまい、クリームヒルトは悶絶するような性感と苦痛によって獣のように濁った悲鳴を上げるしかない。


「い、いか、いいいいかんなぁぁ?貴様は余の側女であるあ、あ、あ、あ、あああるぞ?

 他の男の名前を呼ぶなど、ひ、非礼である事が分からぬか?な、ななななぁ!?なぁぁぁぁ!?」


 グロテスクに目を剥き、身体を痙攣させながら男は自らの欲望を満たそうとする。

 既に言葉は途切れ途切れになり、目は血走って理性も知性もほとんど感じさせない。もつれる舌は青緑色の血を口端に浮かばせるばかりで、肥大化して口内を埋め尽くすほどに至っていた。


 だがそんな有様の中でも、男はあくまでクリームヒルトという女の極上の身体を味わおうとする。

 大きく腰を引いては叩きつけ、大きく腰を引いては叩きつける。

 力任せで乱雑な質量任せのピストンは、けれど間違いなくクリームヒルトの"女"の本能を刺激していた。


「ふ、ぅうぅぐ……っ!は、ぁ、かは……っっぁああぁ!!

 や、や、やめ、て……っ!この、放せ、放しなさいっ!!は、はなっ!放してぇぇっっ!!」


 そして本能を刺激される恐怖は、とうとうクリームヒルトから建前すら剥ぎ取ってしまう。

 復讐のために憎い男の側女となる――――そんな行為を可能にしていた精神力はついに潰えて、クリームヒルトはただ恐怖のままに泣きだし、必死にその場から逃れようとするしかない。


「うぁっ!ぁ、やめ、やめて!!も、もぉいや、いやなのっっ!!

 は、ぁあぁやだやだやだそれやだ、いた――――ぁ、ぐぅぅっ!は、ぁ、あぁああぁぁっっ!!」


 だが徹底的な陵辱で貶められたクリームヒルトでは、怪物と化した男を払いのける事は不可能だ。

 そもそもの膂力差は勿論、媚薬と快楽で身体を徹底的に屈服させられてしまっている状況では、クリームヒルトはそれこそ見た目通りの華奢な淑女にしかなり得ない。


「はーっ、はーっ……!ど、どうだ!?ジークフリートのモノより気持ちよいだろう!?

 は、はははは!!我が子種、子種を注いでやる……!孕め、孕め、孕めよクリームヒルト……!」


「ふぁっ!ぁ、馬鹿言わないでっ!ぁ、あぐっ!ぅ、は、ぁああぁっ!!

 こん、なのっ!気持ち悪いだけに、決まって――――っ、ぅぁっ!ぁっ!?あぁっ!ぇ、んぅぅっ!?」


 必死になって与えられる快楽を否もうとしても、言葉にはもう何の意味もない。

 むしろクリームヒルトの必死の抵抗を嘲笑うように、子宮口を圧し拡げる細い触手はゆっくりと先端をそよがせながら子宮内にまで侵入し、その内側をさわさわと掻き回してしまう。


 気持ちいい――――ジークフリートとの睦み合いの時よりも、身体が雌として悦んでいる。

 そんな残酷な事実を突き付けられ、けれど受け入れられないそんな事実を、クリームヒルトは必死になって言葉で否み続けるしかない。


「ッッ゛ッ゛ぁあああぁぁっっっっあああああああ――――――ッッ!!!!

 や、や゛ッッ!!や゛ぁああぁやめ、やめてっ!!これやだっ!あぁぁやだやだやだだめぇぇぇっ!!」


 だが現実から目を背けても、現実に起こる結果は変わらない。

 子宮内に直接書き込まれる性感は、クリームヒルトの身体を内側から壊していくようだ。


 既に比喩ではなく"クリーチャー"と化した男の身体。

 それは青紫色に変色した肌のあちこちから微細な鱗を生じさせ、ピストンの度に硬質なそれを撒き散らすように飛び散らせる。


 蛇のように裂け始める瞳孔と、泡の浮いた口端が裂けてそこから零れ落ちていく腐臭漂う涎。

 "邪竜"と呼ぶには矮小で、けれど間違いなく魔獣としての姿を発露しながら、男は自分が変わり果てていく事からも目を逸らし続け、目の前の華奢な女を犯し続けるだけの肉塊と成り果てる。


「ふぐっ!ぁ、ぁうっ!ぁ、あ、ぁ、あぁぁっっ!!

 い、いやっ!やだっ!やめてっ!やめてぇっ!!ぁ、ぁぐっ!これ、だめ……っ!あぁぁあっ!!」


「フハ、ふ、ふはひ、ふふひははふひひひひ!!!

 ジークフリートよりも佳いだろう!?なぁ!?佳いと言え!佳いと言えぇぇっ!!」


 寡黙にして最優。竜殺しの大英雄ジークフリート――――言葉がなくとも慕われるその男に対して抱き続けた、ヒトとしての醜さを凝集したような歪んだ嫉妬。

 ぶつける先を失ったその情念は、おそらくは誰よりもジークフリートに近い場所にあったクリームヒルトという女に向けられ、その体と心の全てを蹂躙せんとする。


「ふ、ぁぎっ!ぁ゛ッッ!!ち、ぃがっ!ちがう、ちがう、ちがうっっ!!

 こ、んなの、よくないっ!!気持ちよくなんか、きもちよく、なんか、ぁ、ひ、ぁあぁぁっっ!!」


 復讐のために形作った”上辺”を剥ぎ取られたことで、クリームヒルトは素直に反駁を返してしまう。

 気持ちよくなんかない。嫌なだけ、痛いだけ、気持ち悪いだけ――――精神はそう叫んでいて、けれど身体はどうしようもなく蕩かされて、魔獣のペニスを完全に受け入れてしまっている。


「ほ、ほぉぉ!?そうか、そーぅか!?なら、なななならば、もっと蕩かしてやろう。

 ははははほらほらほら遠慮するなぁぁ!?子宮内で触手が蠢くだろう気持ちいいいいだろう!?」


 そして精神が未だ屈服していない事こそが、何よりも残酷な結果を生んでしまっていた。

 クリームヒルトの精神を攻め落とすための残酷な責め――――子宮内に潜り込んだ幾本かの触手が蚯蚓のように蠢いて、子宮の内壁を搔き乱して異様な快感を華奢な身体に知らしめる。


「ふ、ぅううぅぅぅぃぎっっっぁああああぁぁぁぁ!!!!

 や、や、やぇっ!!ぁ、かはっ!ぁ、あぁぁっ!!ああ゛――――~~~~~~――ッッ!!!!」


 子宮からの責めによって膣壁が収縮し、歪に節くれだった魔獣同然のペニスを締め付ける。

 密着するペニスの瘤やヒレ、せり出したカリ首が膣内の脆い場所を押し拉いで絶頂を深め、クリームヒルトはビクビクと全身を跳ねさせて、表情を無様に蕩かして絶頂に追いやられた。


「ふは、あははは、あははははは!!!!!

 無様、無様だなぁ!!ジークフリートよ、貴様の妻は余に犯されて喘いでいるぞ!悔しいか!?悔しいであろう!?はは、ぁははははははひひひははははははあはははははははは!!!!」


 扉に施された厳重な封印は、もうほとんど破れかかる寸前にまで至っている。

 けれど同時に、クリームヒルトの心身ももうほとんど限界まで追い込まれている。


「んぐぅぅうぅぅっ!!は、ぁぐっ!ぁ、やぅっ!ぁ、あ、ぁ、あぁぁっ!!」


 痛烈な深いピストンが、杭打機のような速さで開かされた子宮口へと叩きこまれる。

 肉と肉がぶつかり合う音も、ぐじゅぐじゅと愛液が泡立つ淫らな音も、扉一枚を隔てただけの民衆たちの怒号すらも、男の哄笑とクリームヒルトの喘ぎが打ち消してしまう。


 クリームヒルトの中にはもう、論理を結べるだけの余裕すら存在していない。

 自分を置いて死んだ大英雄への復讐—―――そんな風に歪めて理解しなければ耐えられないほどの”愛”だけを胸に、クリームヒルトはただ陵辱とすら呼べなくなった蹂躙に耐え忍び続けるしかない。


「ひひ、ひゃは、ぁ、えぼっ……!!か、ぁは、かははは……っ!!」


 扉の封も、クリームヒルトの心身も、そして男の身体も限界が近い。

 血反吐を吐きながら腰を振り続ける"魔獣"の姿。それに組み敷かれ、ビクビクと身体を痙攣させながらそれでも必死に正気を保つクリームヒルト。鎹を軋ませる重い木の扉。


 そしてそんな三つの"限界"の内、最初に訪れたのは”魔獣と化した男の欲”の限界だった。


「はーっ、はー……っ!!――――ぁあ、あ゛ぁぁあぁぁっっ!!!」


 獣同然に身体を揺さぶり、男はクリームヒルトの子宮口に深々と肉の楔を突き立てた。

 尿道から生じた触手によってこじ開けられ、その更に奥に至るまで蕩かされた場所。そこに押し付けられた亀頭は内側で醸成された熱によって、ビクビクと打ち震えている。


「や゛……っ!!ぁ、ぁ、あぁあぁぁやめ、い、いやっ!や、やだ、や、や、やめて!!」


 膣奥に突き付けられた、張り詰めた欲情のシンボル。

 それが何を成そうとしているのかを知らない程、クリームヒルトは清純ではない。


 だが必死に身を捩ろうとしても、言葉でその蛮行を思いとどまらせようとしても全ては無意味だ。

 膣内を埋めるような太い肉楔の内側を、どろりと濁った"何か"がゆっくりとせり上がってくるのが感覚として伝わってきてしまい、クリームヒルトはあまりの悍ましさに顔を蒼白に染め上げる。


 夫婦の睦み合いの中では、当然膣奥に彼の子種を迎え入れたこともあった。

 側女として暗愚王に傅く中でも、当然膣奥に精液を流し込まれたこともあった。

 だがこれから浴びせかけられる残酷は、そのどれともまるで違う――――そんな直感がクリームヒルトにまるで未知の恐怖を抱かせて、その表情を寄る辺ない子供のように染めてしまう。


 魔獣と化した憎い男に、子宮口を目いっぱいこじ開けられ、異様な量である事が分かる精液を、直接子宮内へと注ぎ込まれるという恐怖。

 人間同士の交わりでは絶対にありえないそれは、クリームヒルトの強靭な精神力をもってしても、決して耐えられない最悪の責め苦に等しい。


「おぉぉぉぉ……!!おぉぉぉ、出る、で、出るぞ……!!

 あぁぁぁっ!!ああああっ!あ゛ぁあぁああぁぁっっっっははははははははは!!!!」


 口端から血色の泡を垂らしながら、豚のような魔獣が哄笑を響かせる。

 深く深く抉られる子宮口。そのまま醜く肥えた身体がクリームヒルトの身体を抑え込み、身じろぎすら封じられた中でクリームヒルトは息も絶え絶えに悲鳴を上げた。


「い、いやっ!いや、いやだ!!いやぁぁっっ!!!

 たす、たすけて、たすけて、あなた――――ジークフリート、ジークフリートぉぉっ!!」


 復讐の相手――――心から愛した一人の男。

 それに向けて助けを乞おうとも、死者が生者を救う事は出来ない。


 大英雄の名前が虚しく響く中で、その妻への蹂躙は残酷に終わりを迎える。

 "女"という性を極限まで嘲笑う責め苦の中で、子宮口に突き付けられた大質量の先端から、いよいよこみあげてきた欲望の具現が勢い良く吐き出された。


「ぉおぉぉぉ……!!孕め、孕め……っ!!

 余の子種で子宮を満たし、余の種を孕め!!”大英雄の妻”ァァ!!」


「い、いやっ!!いや、いやぁあぁぁ――――ぁ、あ、ぁ、あ。

 や、や、や、だめっ!ダメぇっ!抜いて、抜いて、抜いてぇ!!ぁ、あああやだやだやだだめだめ出てる!!出て――――ぁああぁうそうそうそ嫌っ!!ぁあああぁいやぁあああああああああああっっ!!!」


 悲鳴も懇願も何もかもが意味をなすことはなく、クリームヒルトの子宮内に穢れた白濁が押し寄せる。

 広げられた子宮口をさらに広げるように、ほとんど半固体とも呼べるほどに濃い白濁が蕩かされた子宮内へと押しこまれ、異様な熱を発しながら奥へ奥へと殺到していく。


「ぁ、あ、ぁ、あああやだやだやだゆるして、ゆるして……!

 ぁ、あぁぁだめだめだめこれやだ、ぁ、きもちよくない、いいわけない、いいわけないのに……!」


 そして何より残酷なのは、その身体が媚薬で蕩かされてしまっている事だ。

 必死になって言葉で否定をし続けても、その身体は明らかに快楽に陥落しきった反応を見せている。


 流し込まれる精液の熱。子宮が収縮する度にクリームヒルトの身体も跳ねる。

 長すぎる程に長い射精は、段々とクリームヒルトの均整の取れた華奢な肢体を埋め尽くし、限界まで圧し拡げられた膣口からどろりと白濁液を滴らせた。


「ふひゅ~~……!ふ、ひゅ、ふひゅ、ひゅー、ひゅ――――…………」


 魔獣とかした男はもう、鼻血と共に荒い息を吐くだけになっている。

 全ての生命力を精液として搾りだしたかのように、男はもう死を待つだけの肉塊となってクリームヒルトに覆い被さり、ただ肉欲の恍惚に身を委ねるだけだ。


 そして長い射精が終わるよりも先に、とうとう扉が破られた。

 雪崩れ込んでくる民衆たち。クリームヒルトの上に覆い被さったままの肉塊が床へ投げ捨てられて、そのまま罵詈雑言と暴力に晒されて、いびきのような奇妙な呻き声と共に絶命していった。


「ご、ご無事ですか…………クリームヒルト、様…………」


 王城内部で抱き込んだ兵士の一人が、クリームヒルトの惨状を見ておずおずとそう問いかけた。

 愛液と潮と尿のにおい。小刻みに痙攣する身体と虚ろな表情。貞淑さなど欠片もないガニ股の体勢で、秘部はぽっかりと開いたままで白濁を垂らし続けている。


 辛うじて生きているだけ――――廃人となっていてもおかしくないその惨状の中で、クリームヒルトは僅かに兵士の方に顔を向け、掠れた声で「…………ええ」と一言だけ答えた。

 その目に宿る仄暗い黒—―――それが果てのない陵辱の中で刻まれた絶望の闇なのか、それとも復讐心に寄って刻み付けられた歪んだ炎だったのか。

 それを知る術も問う胆力も、その兵士は持ち合わせておらず、彼はただ目の前でぐちゃぐちゃに叩き伏せられていく"王だった肉塊"の惨状を見つめ続ける以外になかった。


 斯くして、復讐に基づく小国の戦火は終わりを迎えた。

 暗愚王は死に絶え、民衆たちは焼け跡になった国を見つめ、途方に暮れるような感慨を心の奥に押し込めながら、それでもその先にある未来へ向けて歩みだそうとする。


 だが、そんな復興の内にクリームヒルトという女の姿はない。


 徹底的な恥辱に浸され、徹底的な屈辱に犯され、それでも正気を保ったまま戦火の内から生還した女。

 そんな彼女が次は何処へ向かったのか――――あるいは何処へも向かわずに壊れ果てたのか。その足跡は杳として知れる事はなく、ただ歴史の闇の中に消えていくだけだった。


 だが、ただ一つだけ確かな事があるとするならば。

 大英雄ジークフリートの謀殺に加担したという小領主たちが、会合の場で不自然な死を遂げたという噂が各地を巡るのは、小国の滅びから僅か数週間を経た後であったという事だけである。


≪了≫


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