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※拙作の独自設定があります。苦手な方はご注意ください。



 邪馬台国、女王の執務に使われる小部屋。

 本来ならばその場所は、託宣を得るための祈禱にのみ使われる筈であり、女王とその代理人以外は立ち入りを厳重に禁じられている。

 女王とその代理人以外にそこに立ち入りを許されているのは、それこそ小さな窓から射す日光と月光、そして僅かな子虫程度のものだ。


 だがそれが厳格に守られていたのは、先代女王である卑弥呼の代までの事。

 卑弥呼が身罷り、その後釜に卑弥呼の愛弟子である壱与が就いてからというもの、その部屋には夜毎に、ひどく淫らな音と息遣いが響くようになっていた。


「んっ……!く、ふ、ぅうぅ…………っ!

 は、ぁ、はぁっ、ふ……っ!んぐっ!く、ふぅぅ…………っ!」


 口にペニスを咥えさせられ、両手にペニスを握らされ、同時に仰向けに寝そべった男に跨って、華奢な膣口を目いっぱいに圧し拡げられている少女。

 貫頭衣は脱がされずに、布地を年頃にしては豊かな胸の谷間に寄せ集められ、しなやかな肢体を部屋に差し込む月光に浮かばせて、少女は男たちの欲に全てを暴かれていた。


 敗戦に伴って奴隷に落とされた女――――少女の有様はそうとしか見えない。

 『なぜ奴隷如きが、女王の執務室へ侵入しているのか』などと怒る者がいるかもしれないその有様ではあったが、しかしそのような怒りは根本的に間違っている。


 少女は奴隷ではない。それどころか平民ですらない。

 奴隷のようにその身を暴かれている少女こそは、この小部屋の主である邪馬台国二代女王たる巫女—―――壱与その人である。


「おお、壱与さま。拙い舌遣いもまた佳いものではありますが……。

 しかしこれは邪馬台国を存続させるための儀。そのように悠長な事ではいけませんぞ?」


 壱与に舌で奉仕させている中年の男が、恍惚とした調子でそう嘯く。

 口ぶりだけは慇懃だが、内実に敬意など欠片もない言葉。その事実を理解しながらも、壱与は苦し気に目を潤ませつつ、必死に舌を蠢かすしかない。


「んぐ……っ!ふ、ふぅぅ……っ!ん゛ぅ……は、けほっ!けほっ!」


(喉も、膣奥も、苦しいのに……っ!

 だったら早く出してくださいよ、この…………っ!)


 卑弥呼を失って着々と滅びへと傾いていく邪馬台国。

 そもそもが卑弥呼のカリスマで保っていた国の斜陽を認められない権力者たちが、壱与にその責を求め始めるのは時間の問題だった。


 自分たちの無能を認められず、”卑弥呼の愛弟子”と言うだけで女王の座に座った少女。

 そんな彼女に狂った妬心を抱き、しかも自分たちが抱いたそれらを認めもしない悪辣さのままに、彼らは”儀”と称した凌辱で夜毎に壱与を苛んでいた。


「壱与さまァ、口だけになってますけど大丈夫です?

 もっと腰を動かしてくれなきゃ。巫女が自分で動かなきゃダメですよ?」


 壱与を囲む四人の男――――その中でも随一に年若い、邪馬台国の中でも発言力の大きい族長の息子である青年。

 彼は若い欲が赴くままに、壱与の細腰を掴んでぐりぐりと膣奥を下から押し上げて、豊かな乳房がふるふると揺れる様に、下劣な細い目を更に細めてほくそ笑む。


「っ、ぐむ……っ!ん゛っ!ぃ、んぐ、ぁ、んぅぅ……っ!!」


 凄まじい圧迫感に、壱与は悶絶しそうになりながらも腰を振り始めるしかない。

 邪馬台国の衰亡は自分一人の責任ではない――――それは卑弥呼という巨大なカリスマに依存していたからこそ起こった、ある種当然の帰結だ。

 だが理屈として理解できていても、刻み込まれた”滅びの巫女”としての自責が負い目となって、壱与から抵抗を奪い取ってしまう。


「ふ、ぐ、ぅうぅ……っ!は、ぁ、はぁぁ……っ!

 あ、ぅうっ!ふ、んぐ……!ぁ、はぁっ、はぁぁ、っ……!」


 小部屋の中に淫らな息遣いが満ち、じゅぷ、ぐちゅ、と水音が微かに響く。

 壱与という少女にはあまりにも重すぎる宿命—―――それを利用する男たちの姿は、悪鬼か畜生かのような下劣さに満ちていた。


 だが人ではなくなった男たちには、そんな事は何も関係がない。

 人として当然の慈悲も捨てて、ただ自らの無能を認められぬだけになった愚物たちは、己の無能を眼前の少女に転化するように、ただただ少女の肢体を貪り続ける。


「おお、壱与さま……!そろそろ出ますぞ……!

 そのお口で、我が内側に溜まり尽くした白き穢れをお清め下さいませ……!」


「は、ぁ、ふ、ふぅぅ……っ!んぐ、く、く、ふぅぅ……っ!」


 そしてまず最初に、口を犯す中年の男が下劣な呻きと共にそう言った。

 慇懃な口ぶりと、あくまでもその行為を”儀”の内側に押しとどめるための小心かつ大仰な口ぶりで、彼は壱与の喉奥へと精液を注ぎ込む。


「ぉ、ぉご……っ!く、んぐっ、く、~~~~っっ!!」


 息が詰まるほどの圧迫感。息苦しさで生理的な涙がこぼれる。

 しかし囲まれて犯されている状況では逃げ場などある筈もなく、壱与は握ったペニスを扱きながら、熱い精液が胃へと落ちていくのを感じるしかない。


(気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い……!

 何が”穢れ”、何が”清め”……!全部欲をぶつけてるだけのくせに……!)


 喉奥に叩きつけられる穢れた熱。逆流して鼻からも僅かに垂れ落ちてくるそれ。

 ビクビクと口内で打ち震えるペニスがずるりと引き抜かれ、尿道から零れる精液が壱与の薄い唇と男のペニスを糸のように結びつける。


「はぁ……っ!は、ぅ、んぐっ……ぅ、うぇ……っ!!」


 口内の精液を吐き出したくて仕方がなくて、なのにそれを吐き出すことは許されない。

 壱与は”儀”というお為ごかし――――男たちの穢れた八つ当たりにただ一人だけ翻弄されて、生肉なんかより余程不味い精液を飲み下すことを強制される。


 喉の蠢き、絡みつく精液の粘り、熱と悪臭。

 それら全てが鮮明に感じ取れてしまう事実に、壱与は生理的な嫌悪の涙を止める事が出来ずに、表情をひどく悲壮に歪ませた。


「ん、ぅく……っ!は、はぁ……っ!はぁ、ぁ、んぅ、ぐっ!!」


「ほらほら、だから壱与サマさぁ。ちゃんと話聞いてた?

 自分で腰を振ってくれなきゃ、俺だけ頑張ってもどうしようもないんだって」


 だが壱与がどれだけ苦しもうとも、けだもの共が彼女を慮ることはない。

 膣を犯す青年と、壱与に手でペニスを扱かせる二人の男。中年の男を射精させたとて、壱与はまだ三人の男に犯されている状況だ。


「はぁ……っ!ぁ、申し訳、ありません……っ!!

 ふ、ぅ、んぎ……っ!は、ぁ、あぁ……っ!っっ、く、うぅぅ……!」


 下から上へと、何度も何度も子宮口が突き上げられる。

 その度に一与の小柄な身体が揺れ、豊かな乳房がふるふると震えて、噛み殺しきれない喘ぎが男たちの獣欲を一層煽り立てていってしまう。


 卑弥呼程のカリスマはなく、卑弥呼程の明るさもなく、壱与という少女は女王としてはあまりにも足りないものが多すぎた。

 そして、そんな足りない少女であるからこそ、斜陽を認めない男たちの狂った欲は、その少女をこそ辱しめの贄として選びだしてしまう。


 先王にはぶつけられなかった歪んだ情欲。太陽のようなカリスマに阻まれていた悪意。

 堰き止められた濃度を増したそれを吐き出すように、男たちは壱与の少女と女性の過渡期にあるしなやかな肢体に、劣情をぶつけて辱しめ続ける。


「ふ、んぐっ!は、ぁ、はぁっ……!ぁ、く、ぅうぅっ!」


 自分から淫らに腰を振り、握ったペニスを上下に扱く。

 夜毎に犯され、辱しめられ、何度も何度も調教された壱与の身体は、嫌悪感と羞恥だけはそのままに、ひどく淫らに男を悦ばせる手管を得てしまっていた。


「あー、上手くなったなぁ、壱与さま……!

 最初は握る力も分からねぇぐらいのおぼこだったってのによぉ……!」


 壱与に自身のペニスを扱かせる男が、打ち震えながら言葉を漏らした。

 禿げ頭に出っ張った腹。醜い中年の、それこそ壱与とは親子ほど年の離れたその男は、そんな少女を欲のはけ口としている背徳感に一層興奮を高めていく。


 太く節くれだち、太い血管を幾本も浮かばせた赤黒いペニスが、背徳的な興奮によってグロテスクな程にそそり立っていく。

 ビクビクと僅かに震えるそれは先走りを垂れ流し、壱与の白く滑らかな手を欲望の熱で穢して、今にも射精しそうなほどに打ち震えていた。


「髪の毛もツヤツヤしてて最高だぜ……!流石は女王サマだぁ。

 香油なんかも使い放題なんだろ?ひひっ、高貴なお方は違うねぇ……!」


 そしてもう片方の手でペニスを扱かせている男は、あえて壱与の黒髪をペニスに巻き付けさせて、その上から彼女に手淫を強要している。

 可憐な印象を与える二つ結びの長い黒髪。それをあえて乱しながら奉仕させることで、男は歪んだ征服欲と共に快楽を得てせせら笑う。


(気持ち悪いんですよ、ホントに……!

 髪に精液かけられたら、洗い落とすのすごく大変なのに……!)


 手の中に滲む先走りの感触。嫌悪に歪みそうになる表情。

 けれど、自分がこの行為を拒否する事は許されない。カリスマのない自分が”邪馬台国”という軛を維持するためには、男たちの協力は必要不可欠だ。


「お?なんか嫌そうな顔した?もしかして嫌だとか思ってます?」


「っ……!い、いいえ、そんな事は……!

 これも巫女の――――女王の務め、なのでしょう……?」


 神の託宣を得るための部屋――――神威で満ち満ちていなければならない筈の部屋に満ちているのは、生臭い”けだもの”の欲のにおいだけだ。

 嫌悪があって、その嫌悪を理解もされていて、それでもこの場で壱与を嬲る男たちも壱与自身も、”儀式”というお為ごかしを妄信し続けるしかない。


 男たちは全てを理解したうえで、壱与を”女王”と呼ばれる肉奴隷として使い続ける。

 天然の肢体—―――何を成さずとも完璧に維持された肢体を味わい尽くすように、必死になって腰を振る一人の少女の弱みにつけ込む。


「は、ぁ、んぅぅ……っ!ひ、んぐ……っ!!

 はぁっ、は、あぁぁ…………っ!っく、ぎ、ひぃっ!ぁ、んぅぅっ!!」


 そして壱与も同様に、全てを理解したうえで腰を振り続ける。

 女王という立場—―――そこに伴うはずの高貴を自らかなぐり捨てるように、壱与は淫らに腰を振って、膣奥に突き立つペニスへと奉仕を続けてしまう。


「あー、出る、出ますよぉ、壱与さま……!」

「受け止めろ、受け止めろよ女王サマ…………っ!ふ、ぅうぅんん゛っ!」


「ふ、ぅぐ……っ!は、はいっ!出して、出してください……っ!」


 髪と手による奉仕を受けていた二人の男が、唐突に背をのけ反らせて壱与の頬に張り詰めた亀頭を押し付け、そのままビクビクとペニスを跳ねさせた。

 滑らかな黒髪、艶やかな白肌。それらに向けて勢いよく黄ばんだ精液が襲い掛かり、可憐な顔立ちを更なる嫌悪感と淫らさによって染め上げていく。


 鼻梁を撫で、顎を伝っていく穢れた白濁の線。

 あるいは首筋を撫で、艶やかな黒髪に絡みつき、獣と化した男の本能を乗せたその線は、壱与の尊厳をも浸すように、じっとりと彼女の肌を撫でて落ちていく。


「はーぁ、出した出した……!」


「っ、く……!ふ、ぅぅぅ……っ!

 ――――んぁっ!ぁ、ぁひっ!?や、や、は、ぁあぁぁっ!」


「ほらほら壱与さまァ、腰止めちゃダメだって何回言ったら分かんです?

 仕方ないから俺が突いて上げてるけどさァ、巫女様がちゃんとやらなきゃこの”儀”の意味がないって言ってんでしょ?」


 そしてとうとう最後の一人となった男――――壱与の膣奥にペニスを突き立て続ける男は、これまで見せていた年長者への配慮をかなぐり捨てた。

 顔を精液に塗れさせ、そこから滴る精液に胸や体も穢された壱与を見上げながら、男は腰を大きくグラインドさせて少女の肢体を淫らに揺さぶる。


「ふ、んぐっ!ぁ、あ、ぁ、あ、ごめ、なさいっ!ぁ、あぁぁっ!

 動き、ますっ!動きますからっ!ぁ、だから、だからやめ……っ!それ、やめぇっ!」


 手淫も口淫も、壱与にとってはこの責めから目をそらすためのものだった。

 喉に精液を注がれ、全身を精液に塗れさせられ、けれどそれらの屈辱を甘受するのが目くらましになるほどに、この青年から与えられる責めは壱与にとっては地獄のようだ。


「とか言いながら動けてねぇけどなぁ?

 ほらほら、動くんなら早く動いてよ。子宮口だけ動かしても意味ないぜ?」


「ぁ、あ、やっ!奥、奥、当たってる……っ!当たってますっ!!

 だ、だめっ!だめ、やだっ!ぁ、やだやだやだやだそこダメっ!あ゛っっっ!!!」


 夜毎に行われる”儀”の中で、この青年は決まって壱与を騎乗位で犯していた。

 柔らかくしなやかな壱与の身体。その腰の蠢きを最も感じられる体位で壱与に奉仕を続けさせた事で、青年は壱与の内側の脆い場所を完璧に理解してしまっている。


「ぃぎっ!あ、だめっ!だめだめだめやだやだやだ――――っっあ゛……っくぅぅッ!!」


 細腰を掴んで膣奥を小刻みに何度も突くと、壱与は決まって軽い絶頂に達する。

 膣肉がきゅうきゅうと締まり、青年のペニスから精液を搾り取ろうとして、けれど壱与の膣の感覚に慣れたそのペニスは、もうその程度で臨界に達しはしない。


「おいおい、もしかしてイっちゃいました?

 これは儀式ですよ?子作りのための交わいじゃないって分かってます?」


「はぁっ、は、あぁぁっ、イ゛っ……て、ないです……っ!

 はぁ、は、ぁ、あぁあぁっ!?い、ひぐっ!ま、待ってっ!今……っ!!」


 そして臨界に達していないからこそ、男の責めは当然緩まらない。

 軽い絶頂にひくひくと打ち震える壱与の膣奥。その場所を更に小刻みに何度も何度も震わせるように、男は小刻みな抽挿で少女の身を辱しめる。


「あ、あ、あ、や、やだっ!ぁ、あ、ぁ、待ってっ!待ってくださいっ!

 ぁ、あ、ぁ、うそ、うそですっ!!イったっ!イったっ!イってますっ!!ぁ、あ、ぁ、あぁぁっ!やめて!やめてやめてそれやだっ!それホントにやだぁぁぁっ!!」


 耐える事など当然できず、壱与は膣奥への小刻みな刺激に絶頂を繰り返す。

 巫女であろうと女王であろうと、壱与の身体はあくまでも”女”だ。

 本能的に与えられる淫らな感覚に抗うなど、最初から不可能に等しい。


 小刻みに突かれ続ける膣奥が、打ち震えながら愛液で濡れそぼっていく。

 どれだけ太いモノで穿たれても――――以前に戯れとして農具の柄で穿たれても、翌日にはピッタリと閉じる形に回復していた膣口から、撒くように愛液の飛沫が舞った。


「まったく、また勝手に絶頂しおって……」

「いつになれば巫女としての自覚が生まれるのやら。これでは卑弥呼様も浮かばれぬ」

「いっそ娼婦として扱い、新たな女王を立てるのはどうか?」


 既に射精を終えた男たちも、今度は視線と言葉で壱与を辱しめる。

 小刻みな抽挿に合わせて、ふるふると震えるようにその質量感を強調する、年頃に見合わない成熟した印象の乳房や、嫌悪が段々と快楽に塗りつぶされていく有様。


 それらは全て男たちの興奮の餌として、余すことなく味わい尽くされる。

 僅かな月光だけが差し込むその場所には、最早神の言葉も神の遣いも存在せず、その場所にはただ獣と化した男たちと、その餌と化した少女だけが存在していた。


「あ……っ!ぁ、あ、ぁ、や、も、やだ、ゆるして……!

 ひ、ぃぎっ!ぁ、んっ、んぅうぅぅぅっ!も、イ、ってるのにぃ……っ!」


 浅ましく絶頂し、”巫女”の聖性も”女王”の高貴も穢された壱与。

 小刻みかつ執拗なピストンで膣奥を震わせられて、少女の身を淫らに貶められながら、それでも男たちは一片の慈悲も与えようとはしない。


「何を言っているのです。貴女が絶頂しているのが何だと?

 清めるべきは我々の宿す穢れです。むしろ巫女たる貴女がそのような浅ましい姿を晒していては、穢れを祓う事などできますまい」


 壱与の口を犯し、その喉奥に精液を放った男が残酷にそう口にする。

 騎乗位で犯される壱与の痴態—―――揺れる豊かな乳房、零れる喘ぎ、散る愛液の飛沫、肉と肉がぶつかる淫らな音。

 それらに萎えたペニスを再びそそり立たせながら、男はあくまでも自分たちに都合よく状況を歪め、更なる獣欲を少女にぶつけようとする。


「その証拠に――――我々の内側にまた穢れが生まれてしまった」


 一度射精を終えたペニスは、目の前の壱与の痴態によって再びそそり立ってしまう。

 “穢れ”などとはまるで無関係な、ただの獣欲の発露。しかし”滅びの巫女”という負い目に縛られている壱与は、そんな暴論にすら抗う事が出来ない。


「ふ、ぐ、ぅうぅっ!ごめんなさ、ごめんなさい、ごめんなさい……っ!

 手、手で、お祓いします、から……っ!は、ぁ、んぐっ!ん、ぁ、あ、ぁ、あ、あぁぁぁぁ今、今やめて……っ!奥、奥だめっ――――あぁぁあぁぁいやぁぁぁっっ!!」


 突き出されたペニスに手を伸ばし、けれどそれを握ることもできずに絶頂させられる。

 膣奥の弱点を小刻みに震わせられる責めは、壱与の無垢である筈の肢体を震わせて、豊かな双丘を淫らにぶるぶると揺さぶらせた。


 寝そべった青年の上に愛液の飛沫が点々と散る。

 ビクリビクリと壱与の身体が浅ましく跳ね、ペニスを咥えこんだ膣肉がきゅうきゅうと浅ましく収縮し、その限界を指し示す。


「これはこれは、壱与さまも随分と限界が近いようだ」


 中年の男がせせら笑いながら、のけ反った壱与の顔にペニスを乗せる。

 強制的に裏筋を舐めさせ、顔全体にペニスの熱を感じさせるという下劣な意図しかないその行動に、しかし壱与はどうあっても逆らえない。


「ふ、んぅ……っ!ふ、ぁ、ぁふ……っ!

 ぅ、く、んぃ、ひ、や、や、や、や、やだ……っ!ぁ、ぅうぅぅっ!!」


 顔全体にずっしりとしたペニスの重量を感じさせられ、両手にはまたペニスを握らされ、小刻みに膣奥を揺すられて嫌味な絶頂の連鎖に苛まれる。

 段々と、段々と、身の奥で浅ましい熱が高められて、同時に膣奥を揺さぶるペニスがひくひくと打ち震えているのも分かってしまう。


「お、おぉぉ……っ!ぐ、ふ、ふぅぅ……っ!!」


 青年の口から、何度も聞いた不気味な呻き声が漏れ始める。

 射精が近い事の証――――抗う事は許されず、それでも自分の尊厳を穢すものであると理解してしまうから、嫌悪感だけは拭う事の出来ないそれ。


「んぁっ!は、い、いや……っ!ぁ、あ、ぁ、あぁぁ、抜いて…………!」


 その懇願が意味を成さない事など、壱与はもう理解していた。

 けれど零れる言葉を止められない。閉ざした目から涙を零し、浅ましく舌を突き出して顔に乗せられたペニスを舐め、そしてそのまま膣奥に熱を注がれる。


「ふぁ……っ!!ぅ、ぅく……っ!

 ふ、ふぅぅっ、んぁ、ぁ、あ、あぁぁ…………っ……あ、いや、いやぁぁ……っ!!」


 いっそ意識を消し飛ばすほどの重い絶頂があれば、まだ救いはあったかもしれない。

 けれど夜毎の”儀式”によって快楽に慣らされてしまった壱与の身体は、膣奥に叩きつけられる淫らで狂った熱にすら、その意識を鮮明なままで保たせてしまう。


 逃がさないように強く掴まれた細腰がじりじりと痛む。

 子宮内に精液が流れ込むのがはっきりと分かって、絶望に咽びそうになって、それでも運命は残酷に壱与の尊厳を辱しめの中で損なわせ続ける。


「は、ぁ…………!ぅ、う、うぅぅぅ…………」


 すすり泣くことすら、今の壱与には許されない。

 嗜虐欲に任せた底なしの性欲は、一度の射精で衰えるものではなく、壱与は全身を精液で穢されながら、更なる奉仕を強いられ続ける。


 膣奥に放たれた精液を掻き回すように、粘ついた水音を立てながら小刻みな抽挿が再開されて、顔に乗せられたペニスの裏側を舌を伸ばして舐めさせられる。

 両手に握らされたペニス。艶やかな髪を巻きつけられたそれを扱き上げて、壱与は自分の身体を自分の行動で穢され続けるしかない。


(ああ、これならいっそ、滅びの巫女として消えてしまっていたら――――――)


 未だ月の高い夜に、部屋に差し込む光源はない。

 滅びの巫女の献身は、斜陽と化した邪馬台国を繋ぎ止める楔になり得る事など無い。


 既に未来を失った邪馬台国の、滅びを司る巫女にして女王。

 彼女は何を掴むことも、闇の中に希望や未来を見出すこともできず、ただ身勝手な獣の欲に蝕まれて、やがて何もない闇へ向かって潰えていくだけだった。


≪了≫




お読みいただきありがとうございました!


次回は10月8日に更新予定。

内容は『原神』より、「甘雨ちゃんが缶詰知識で性感を全身に流し込まれてイキ狂い調教される話」を予定しています。


次回も楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!


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