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 闇に蠢く者たちが、地上での活動に際して身を寄せる隠し砦。

 かつては”鉄の王”などと名乗っていた盗賊団が根城として、今では闇に蠢く者たちの温床となっているその場所の地下牢にて。


「ぁ、ぁ、ぁ、んぅっ!く、ひぁっ!?や、ぁあぁっ!」


「ねぇねぇー、いい加減諦めた方がいいんじゃなーい?

 こんなに膣内グズグズにしてさぁ、辛くて辛くて仕方ないって顔してるよー?」


 地下牢の内側に、淫らな喘ぎと愉快そうな嘲笑が響く。

 高まる喘ぎと嘲笑に、響いてくる粘ついた水音。そんな要素が組み合わさってしまえば、その場所で何が行われているかは瞭然に知れるものだ。


 天井から伸びる鎖付きの手枷。それに吊られるように両手首を一纏めに拘束された赤髪の少女――――モニカ=フォン=オックス。

 当然のように全裸に剥かれ、黒布で視界すら封じられたモニカ。形の良い胸は隠しようもなくさらけ出され、貞淑に閉じていた秘部は数本の指を咥えこんで掻き回され続けている。


「んっ、は、あぁっ!く、んんっ、ひ、ぃいぃ…………っ!」


 汗ばむ少女の肢体。噛み殺しきれていない喘ぎ声。噴出する潮の飛沫。

 あまりに惨めな虜囚――――あるいは性奴隷の有様を晒すモニカを、蝋人形のような不気味な白肌を持つ女――――クロニエは、淫らな指の蠢きで愉快そうに弄び続けていた。


「ほらほらほらぁ!イきそうでしょ?イきそうなんでしょ?

 指だけで何回も潮噴かされてさぁ?貴族が聞いて呆れる醜態だよねぇ?キャハハッ!皇帝陛下もこんな淫乱、側に置きたくないんじゃなぁい?」


「っく、ふぁ、ぁ、んくっ!ふ、ぅうぅぅぅぅっ!!

 何を、言っても、無駄ですよ……っ!あたしは、陛下を裏切ったりなんか、絶対、にぃぃっ!!ふ、んぅぅぐっ!ぁ、あぁぁっ!!あ゛っ――――ぅうぅぅぅ!!」


「キャハハハッ!とか言いながら、また潮噴いちゃって情けなーい!

 ほらほら辛いんでしょ?その顔をアタシにくれたら、こんな苦しみは終わるんだよぉ?ねぇ?いい加減諦めちゃったらぁ?」


 何度目かもわからない絶頂に、縛めの鎖がジャラジャラと虚しい音を響かせる。

 ビクビクと跳ねる身体。女として抗えない絶頂が、モニカの身体を内側から淫らな熱に陥れて、その心までもを屈服せしめんとしてしまう。


 口ではどれだけ勇ましく忠義を叫んでも、その身体が限界を超えているのは明らかだ。

 モニカの身体は痙攣するように跳ね続け、噴出した愛液や潮は既に水溜りと化し、目隠しの下の表情は口元だけでも蕩け切っているのが窺えてしまう。


「んっ、ぁ、ふ――――んぅっ!くぅぅっ!や、や、ぁ、あぁぁっ!

 ふ、ん、ぅうぅぅあぁぁだめだめだめだめいやっ!ぁ、あぁぁ、今、いまダメっっ!!あ、あ、あ、あぅっ!は、ぁ、あぁぁぁあいやぁあああぁぁぁっ!!」


 そしてそんな絶頂に、クロニエは躊躇なく追い打ちを仕掛けてしまう。

 絶頂の最中で収縮するモニカの膣内を、強制的に割り開くように乱雑に掻き回すという、女であれば理解して然るべきはずの残虐な責め。


 絶頂に対してさらに塗り重ねられる絶頂。

 死人のような真っ青な指を咥えこんだ膣口から、壊れたスプリンクラーのように淫らな液が噴出して、モニカの心が耐えがたい惨めさに犯されていく。


「は、ぁ、あぅうぅうぅぅ……っ!っう……!く、んぐぅうああぁぁっ!!

 や、や、や、も、ふ、ぁ、あぁぁっ!やめ……っ!!ぁ、あぁあ――――ッッ!!」


「ほらほらぁ、ここがイイ場所だっていうのも分かってるんだよぉ?

 イってる時にここ弄られるのすごく辛いよねぇ?ね?ね?ねぇ?キャハハハハッ!」


 鎖が鳴り、哀れな悲鳴が地下牢の湿った空気を揺さぶっていく。

 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ、と淫らに粘ついた水音が断続的に響き、モニカは目隠しの下で目を剥いて、拘束された現状で可能な限りに身体をのけ反らせるしかない。


 目隠しによって敏感になった身体は、与えられる性感から逃れられない。

 絶頂してのけ反って、それでも膣内から抜かれずに蠢く指。しかもそれは万感の悪意をもって、モニカの膣内の最も脆い場所を重点的に弾きまわし続ける。


「あ、あ、あ、あ、あ、あ゛ぁぁ――――ッッ!!!

 も、やぇっ!ぁ、ぁぐっ!は、ぅ、んぅうぅやっ、やっ!や゛ぁ――――っっ!!」


「キャハハハハハッ!!獣の断末魔ってホント面白―い!

 ほらほらぁ、もっと叫びなよ!ちゃんと聞いててあげるからさぁ!」


 死人のように真っ青な冷たい指。それにGスポットを掻き回されて絶頂に絶頂を塗り重ねられ、それでも責めは苛烈の一途をたどっていく。

 ただの”愉楽”としてモニカを嬲るクロニエは、それこそ目の前の女が死のうが狂おうがどうでもいい些事だとしか考えていない。


 だからクロニエは、アガルタの民たちが生み出した術の中でも、最も残酷で苛烈な拷問用の術を、躊躇い一つ見せることなく用いてしまう。

 片手でモニカの膣内を掻き回しながら、クロニエはもう片方の手でモニカの三つの性感帯――――両乳首とクリトリスに触れ、そこに軽く魔力を流し込んだ。


「な、ぁ、何っ!?なにを、するつもり―――――っっ!?

 ――――あぁ、や、ふ、ぐぅぅっ!!んぁっ!ぁ、あ、ぁ、やだやだやだまたイくっっ!!」


「キャハハハッ!すぐわかるから慌てちゃダメだよぉ。

 ――――まぁでも、すぐに何もわかんなくなっちゃうかもしれないけどねぇ!」


 魔力が浸透するまでの手慰みとして、Gスポットを執拗に掻き回されて潮を噴き散らしながらモニカは無様にのけ反りながら絶頂してしまう。

 望まない性感によって全身を何度も跳ねさせられ、幾度ものオーガズムによって何度も体液を噴出させられるという、女として最大の屈辱。


 だがそれは”最大”には足りない屈辱だったのだと、モニカはすぐに思い知らされることになってしまう。

 三つの肉芽に流し込んだ魔力――――モニカの神経に浸透しきった魔力を、クロニエが念じる事で炸裂させたとき、それは唐突に起こった。


「っっ…………!!は、ぁ、ぁぎっ!」


 ぞわりと背筋が総毛立ち、魔力を流し込まれた乳首とクリトリスが熱を持つ。

 そのままむくむくと屹立していく三つの肉芽。これまで以上に充血し、包皮から覗き、浅ましく勃ちあがって刺激を求めてしまうそれらは、決してモニカの望むところではない。


「や、や、や……っ!ぇ、あ、ぁ、あぁああぁぁぁっっ!!!

 なにっ!?ぁ、なに、これぇっ!?や、やだっ!ぁ、あぁぁぁなんでっ!ぁ、さわっ、触るなっ!ぁ、あぁ、ぁあぁぁああぁぁ――――――ッッ!!!!!!」


 そして責めは、単純な”勃起の促進”だけでは終わらなかった。

 唐突に出現した手指の感覚――――数人程度では済まない数の手指によって、乳首とクリトリスを一斉に責め立てられて、モニカは暴れるように身を揺さぶる。


 だが地下牢の中にいるのは、クロニエとモニカの二人だけ。

 モニカの膣内を軽くくちゅくちゅと揺さぶりながら、クロニエは愉快そうに身を捩って快感から逃れようとするモニカをせせら笑う。


「あーあー、凄いねぇ?乳首もクリも一気に勃起しちゃってさぁ!

 ほらほら、もっと抵抗しないと逃げられないよぉ?頑張れガンバレぇ!キャハハハッ!」


 乳首とクリトリスを数多の手指によって嬲られる感覚――――その正体は、モニカが”今まで経験してきた感覚”の炸裂だ。


 貞淑な貴族の子女――――次期皇帝の側近の一人として心身ともに厳しく育てられたモニカは、男に身を開いた経験など当然ない。

 けれど年頃の娘である以上、性的な体験に興味を持つのは自然な事だし、だからこそモニカも当然、自慰の経験は少なからず持ち合わせている。


「ぁ、あ、ぁ、あ、やめっ!は、ぁ、んぅうぅひ、ぅぐぅうぁああぁぁっっ!!

 やめっ!も、ぁ、だめだめだめだめイってるっ!イ゛ってまずっ!!ぁ、あぁぁやだやだだめっ!も、いやっ!ぁあぁ――――~~~~っ!!!」


 かつての自分の指遣いの幻影—―――魔力によって神経に呼び起こされたその感覚に嬲られて、モニカは石床を転がるようにビクビクと身を跳ねさせる。

 クロニエの指を咥えこんだままの膣はひくひくと蠢き、膣内が収縮する度にGスポットを指先で嬲りつけられ、モニカは気絶する事もできず嬲り者にされ続けてしまう。


「そんなに嫌ならさぁ、その顔ちょっと使わせてくれるだけでいいんだよぉ?

 アンタみたいな地味顔になるのはあたしもヤなんだけどさぁ、皇帝陛下に取り入るにはアンタの顔を使うのが一番手っ取り早そうなんだよねぇ」


 指先を蠢かせて、収縮する膣肉を割りほぐしながらクロニエが耳元へ囁きかける。

 吐息を多く含んだ妖艶な声音はモニカの鼓膜を妖しく震わせ、絶頂したまま降りてこられないモニカはびくりと大きく身体を跳ねさせる。


「んぅっ!は、はぁっ!ぁ、く、んぅうぅあぁぁぁ…………っ!」


 快楽地獄に垂らされた救いの糸は、しかし間違いなく悪魔が握る糸でしかない。

 敬愛するエーデルガルトに、こんな下劣な女を近づけるわけにはいかない。けれど今ここで頷かなければ、地獄の快楽でモニカ=フォン=オックスが壊されてしまう。


 二律背反—―――エーデルガルトへの忠義か自分の身か。

 究極の二択がモニカの心を焦らせて、けれど考える間すら彼女には与えられない。


「――――ねぇ?早く決めてくれない?あたしも暇じゃないんだからさぁ」


「ん、ぃ゛っっ!!ひぐっ!ぁ、あ、ぁ、や゛っっああぁぁ――~~っ!!」


 答えを急かすように、乱雑に膣内を掻き回されて絶頂するモニカ。

 塗り重ねられた絶頂から降りることなどもうできず、ただ只管に性感によって全身を支配されて、モニカはもう何も考えられずにただ”答え”を返すしかない。


「わ、わか……っ!ぁ、わかり、まし、たぁ…………っ!!」


 クリトリスと乳首への終わらない責め。膣内を掻き回す指の蠢き。

 今までの有象無象よりは耐えたけれど、とうとう『堕ちた』とクロニエはニタリと笑う。


「……へーぇ、じゃあ”皇帝陛下”を裏切るって事で――――」


「――――なんて、言うと、思いましたか……っ!?

 ふ、ふふ……っ!!ぁ、く、んぁ……っ、は、はぁ……っ!バーカ…………っ!」


 だがクロニエの言葉は、性感に歪んでなお忠義を示す言葉で遮られる。

 ほくそ笑んだ表情を無表情に変えたクロニエに対し、モニカは目隠しの下で”してやったり”と表情をほくそ笑ませて、喘ぎを噛み殺しながら言葉を続けた。


「あまり……っ、あたしを、見くびらないでください……っ、ぁ!

 陛下の、害になる、くらいなら……っ!この命程度、喜んで、捨てますとも……っ!」


 クロニエは驚きに表情を呆けさせ、僅かに指の蠢きを緩めてしまう。

 乳首もクリトリスも、かつての自慰の”感覚”を呼び起こされて限界なんてとうに超えるまで責められている。

 並の女であれば発狂は免れず、女傑と呼ばれる類の女――――例えば聖女コルネリアなんかも、泣いて喚いて許しを請うたその責めは、確かに目の前の少女を苛んでいる筈なのに。


 だがそんな責めの中でも、モニカという少女は忠義を選んだ。

 本能を凌駕するほどのそんな生き様を見せつけられて、クロニエは湧き起こる衝動—―――心の底からの嫌悪感に、表情を無感情な形で凍らせる。


「――――――へぇ、そう」


「っ、ぅぐっ!ぁ、かふっ!ひ、ぃいっ!!」


 膣内に埋まった三本の指。それをモニカのGスポットに押し当てつつ、クロニエはもう片方の手で勃起しきったクリトリスを摘まんだ。

 不可視の手指――――かつての自分自身によって嬲られ続けている陰核は、如何に忠義を叫ぼうとも、既に女としての陥落を迎えてしまっている。


「”獣”風情が随分ナメてんねぇ?なら精々、耐えられるところまで耐えてみればぁ?

 泣いて喚いて失禁して、イって叫んで発狂して!そうやってアンタが惨めに死んだ後に、アタシはアンタの顔をもらってやるからさァ!!!」


 そして最後の責めが――――モニカにとって最期の責めが残酷に始まる。

 クロニエの激情が、モニカの乳首とクリトリスに流し込まれた魔力を暴走させ、凄まじい性感がモニカの神経に直接流れ込んでいく。


「ふ、ぁ、ぇ、ぇあっ!?ぁ、ぁぎっ!は、ぁ、んぅうぅうぁあぁ―――――っっ!!

 や、や、やだっ!ぁ、あぁぁやだやだやだやだこれなにやだやめて、ぁああぁ―――――――――――~~~~~~ッッ!!!!!」


 乳首やクリトリスなどという、限定的な性感帯への快楽ではない。

 全身の神経を犯す淫らな魔力――――文字通りに全身を性感帯にされる感覚がモニカを支配し、彼女は絶叫しながら潮と尿を同時に噴出させてしまう。


「ほらほらほらほらァ!アンタが意地張るから悪いんだよぉ!?

 ほらほらイけよ!イき狂って死ね!無様に惨めに泣きながら、獣らしく狂い死ね!!」


「ぁ、うぐっ!ふぁ、ぁ、陛、下っ!ぁ、あっぁ、うぐっ!っっ――~~ッ!!

 お、ぁ、も、だめっ!ぁ、だめだめだめだめぁあぁぁだめイっっっぐぅううぅぅっ!!」


 水音。鎖の音。悲鳴。絶叫。地下牢にそれらが反響し続ける。

 絶頂が終わらない。体全体が性感帯同然になっていては、性感を逃がすために身を跳ねさせることすらもが性感を加速させる結果を生んでしまう。


「ぉ゛っっ!!ぁ、あぁぁっ!ごめ、なざっ!へいかっ!あ゛っ!

 あたし、あたし、ぁ、ごめ―――――~~~~~ッッッぁああぁうぅううぅぅ!!!!」


 目隠しの下で目を剥き、惨い性感に鼻から血を流すモニカの姿。

 だがクロニエはその程度では満足しない。彼女はあくまでモニカを”獣”として――――忠義を捨てた”けだもの”として貶めるために、その身体を嬲り続ける。


「ほらほらほらほら言えよぉ!!アタシにその顔使わせるってさァ!」


「い、い゛やだっ!ぁ、ぁあぁぁ絶対、嫌っっ!!

 ぁ、あんた、なんかを、陛下に、近づかせ――――ッッッうぁぁあっ!!!」


 クロニエの激情とモニカの忠節。

 だがそれはもう”ぶつかり合い”にすらなっていなかった。


 モニカは限界を超えて耐え続け、クロニエはただ手慰みの愉楽として――――あるいはただの意地として、目の前の女を屈服させようとし続けるだけ。

 そもそもが拮抗してすらいない状況では、どれだけ意地を張り続けたところで、モニカに残されているのは”屈服”か”死”の残酷な二択でしかない。


「キャハハハハハッ!無様だねぇその顔もその声も!!

 ほらほらおしっこ漏らしちゃって、ホント汚いんだぁ!キャハハハハッ!キャハハッ!キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッ!!!!」


 嘲笑と共に、濁り切った無様な喘ぎ声が地下牢の狭い空間に反響する。

 噴出する潮の音。掻き回される愛液の音。やがて喘ぎの中に混ざった人間としての言葉も消え、獣の断末魔のような甲高く哀れな声ばかりが響き渡って――――――



「――――――卒業までの間だけど、よろしくね?”エーデルさん”」


 そして数節後。

 ”とある事件”に際して、”モニカ”が士官学校に復学した。


 その声音から忠義や清廉がまるで消え失せ、消え失せたそれらの代わりに嘲弄と淫蕩が幅を利かせるようになった事。

 エーデルガルトはその理由を察しながらも、それでもそれ以上先には――――”モニカ”の深淵にまで踏み込もうとはしなかった。


 それは忠臣への手向けだったのか、それとも過去に端を発する恐れだったのか。

 その本心を知る術は、もはや誰にも存在してはいない。


≪了≫



お読みいただきありがとうございました!

同日に『曝出の内には一息も吐けず(山賊×ベルナデッタ(抜毛プレイ、異物挿入 ※リョナ注意))』も更新していますので、よろしければそちらもご一読いただけると嬉しいです!


次回更新は9月17日予定。

内容は『FGO』より、異聞帯女子たちの短編オムニバスもの。

現在はアナスタシア、オフェリア、秦良玉の三人で予定してます。


それでは次回も楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!

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