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※『純恋を焼く淫蕩手技(モブ×花嫁リリーナ(性感マッサージ))』の続編です。よろしければ前作からお読みください。

※NTR要素があります。苦手な方はご注意ください。



「っっ、ふ、ぅあぅっ!や、や、や、ぁあぁぁいやっ!!

 やめ、て……っ!も、もぉ、やだっ!ぁ、あぁんっ!だめっ!だめなのっ!あぁぁあぁっ!!」


 遠くから鳴り響く鐘の音と、それを覆い隠すような少女の声が”施術室”に響く。


 施術室とは名ばかりの、ただ部屋の主である男が欲を満たすためだけに使う陵辱のための部屋。

 その場所でリリーナは手の届かない場所から響く鐘の音を聞かされながら、凄まじい快楽の奔流に喘ぎばかりを何度も何度も吐かされていた。


「ほれ、ほれ、いかがです?内側から毒素が噴き出してきますねぇ?

 これは随分と溜まっていたようだ。これだけ掻きだしても未だ収まらないとは、いやはや」


 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ、と淫らな音を立てて掻き回される秘部。

 秘部への執拗を極めた責め――――"マッサージ"などという甘言をかなぐり捨てた男の責めは、純真な少女でしかないリリーナの身体に、抗いようのない烙印を刻み込むように印象付けられてしまっていた。


「ぁ、あ、ぁうっ!は、あぁぁっ!やめ、てっ!そこ、や、やぁあぁぁっ!!

 う、うぅぅうぅぅだめ、だめ、なのにっ!ぁ、あぁぁぁ、やだやだやだだめっ!うぁっ!ぁ、ロ、ロイっ!ぁ、たす、け――――ッッッうあっ!!あ、あぁああぁぁ――~~~~っ!!!」


 仰向けに横たわり、覆い被さってくる男の下劣な顔を眼前に据えられながら。

 リリーナは膣内をいっそ偏執的なまでに指で掻き混ぜられて、男の身体に自らの腰を密着させるように反り上がり、無様な悲鳴を上げつつ高く高く潮を噴いてしまう。


 カクカクと痙攣する腰。陸に上げられた魚のように哀れましく跳ねる身体。

 少女らしい――――年齢よりは成熟した印象の白い胸が、マッサージオイルによって妖しく輝きつつ跳ねまわり、そそり立った薄桃色の乳首が男のだらしない胸板に擦りつけられる。


「おやおや、またイってしまうとは。まだまだ楽しめそうで何よりだ。

 ほれ、この辺りが弱いのでしょう?ザラザラとしつつもひくひくしている――――よぉく覚えておいて、その愛しの”ロイ君”とやらにも、どこがイイのか教えてあげたらよいでしょうなぁ?」


 眼下に組み敷いた少女の、嫌悪感を残しつつも快楽に蕩かされた顔を男は嘲笑う。


 絶頂させられるたびに、リリーナはロイの名前を呼んでしまう。

 愛しい少年の名前。それが現状の惨めさを引き立てると理解していながら、本能で呼んでしまう名前。


 けれどその名前を呼ぶ自分の声が、リリーナにどうしようもない罪悪感を抱かせてしまう。

 大好きなあの人に捧げる筈だった純潔を、自分は今まさに不注意と不用心によって奪われようとしている――――リリーナ自身には何の責任もないが、それでも彼女は罪悪感を捨てきれない。


「や、ぁ、うぐっ!ひ、ぅ、ひぅ、うぁあ…………っ!

 も、や、やぇ、て……っ!こんな、こんなの、ひどい、ひどい……っ!」


 罪悪感と快楽に翻弄されながら、それでもリリーナは涙目で必死に男を睨もうとした。

 けれどこの状況でどれだけ睨み抗おうとも、魔道書のないリリーナは男に対して抵抗する手段も持ち合わせない、か弱く哀れな贄の少女にしかなり得ない。


「おやおや、ひどいのはどちらですかな?

 私はただ、お嬢さんをより美しくするために施術をしているだけだというのに」


 既に意味を失ったお為ごかしを宣いながら、男は絶頂に蠢くリリーナの膣内をなお執拗に掻き回す。

 何度も何度も絶頂させられ、何度も何度も潮を噴かされたせいで、リリーナの膣内は処女である事が疑われるほどに濡れそぼり蕩け切ってしまっている。


「それに、万が一これが強姦だったとしても。

 こんなに音が立つほど膣内を蕩けさせていては、まるで説得力もありませんなぁ?」


「っ、ふ、んぅぅっ!!ぁ、あ、ぁ、やめ――――っっあぁぁ!!やめ、や、ぁ、あぁ――ッッ!!」


 蕩け切った膣内で、男の指が妖しく蠢く。

 蟲の脚のようにさわさわと指の関節が蠢かされて、たかがそれだけでリリーナは内側から愛液を滴らせ、同時に淫らな声で施術室を彩ることになってしまう。


 抗わねばと叫ぶ必死さすらもが、全て男の手の内で弄ばれているようだった。


 抗いたくとも抗えない、女という性で生まれた時点で本能に刻み込まれた快楽。

 それらを炸裂させる男の指の蠢きは、リリーナ程度の少女を屈服させるには過分すぎる。


「はぁっ、はぁ、はぁ、はぁ…………っ!!ぅ、んぅうぅぅっ!!

 や、やだっ!も、イ、イか、ないっ!イかないっ、イかないぃ…………っ!!」


 必死に自らを鼓舞する。これ以上はダメだ、これ以上は許されないと自分に言い聞かせる。

 眉間に皺をよせ、唇を噛み、身を硬くして――――けれど膣内で蠢く指の感覚はどこまでも鮮烈にリリーナの全身を駆け巡り、少女の決意を嘲笑うようにその口を内側から割ってしまう。


「っっう……!ふ、ふぅ……っ!ふ、ぁ、や……っ!

 ぁ、あぁぁぁ―――あぁぁぁいやっ!!や、や、やぅ……っ!!っっ、ふ、ぅうぅ、ぁ、んぅぅっ!!」


 くちゅくちゅくちゅくちゅ、ぐちゅ、ぐちゅちゅ、ちゅぷ、ぐじゅ、ぷしゅっ。

 声を抑えようとすればするほどに、身を硬くすればするほどに、自分の内側から奏でられる淫らな水音と指の蠢きの執拗さが、膣口から耐えがたい程に響いてくる。


「んぅっ!や、や、や、ぁあぁぁや、や、だめ……っ!!

 あぁぁひ、イぅぐっ!!や、ぁ、ぁあぁやぁんっ!ぁ、あぁ――~~~~ッッ!!!」


 いとも容易く口を割られ、快楽に喘いで身を跳ねさせるリリーナの姿。

 それに興奮を煽られながら、男はふと「この映像にどれだけの価値がつくか」に思いをはせた。


 数多の女を甘言を弄して絡めとり、自らの欲の贄としてきた男。

 "施術室"と銘打たれた陵辱のための一室には、上下左右の至る所にニザヴェリルで開発された映像記録装置が仕込まれていて、男はそれに記録した女たちの痴態を闇で売りさばくことで生計を立てている。


 男からすれば、今この場で組み敷いている女など誰であっても構わないのだ。

 ソフィーヤでもセシリアでもララムでも構わない。ティトやカチュアであっても構わないし、ルイーズのように既に夫がいるような女であっても、見目美しい女であれば誰だって構わなかった。

 金のため――――文字にすれば四文字にしかならない単純な理由のために、リリーナは無垢だったはずの身体を完膚なきまでに辱しめられ、その純真を弄ばれている。


「ほれほれ、イかないのではなかったのですか?

 もう既にイきそうになってますねぇ?手加減してあげているつもりなのですが」


 『イかない』という言葉。それを手玉に取って弄ぶように男は指を蠢かす。

 あえて蠢かす指の速さを緩め、リリーナの反応を抵抗と嫌悪の側にシフトさせて操るようなその蠢きは、しかし意図が分かっていたとしてもリリーナに抗えるものではない。


「っ、ぁ、や……っ!はぁっ!はぁっ!は……っあぁ……!

 やめ……っ!ぁ、そこ、やめ、て……っ!ぁあぁ、やだっ!そこ、掻かれたらぁ……っ!」


 男に圧し掛かるように組み敷かれて、それでも必死に抵抗しようとする様も。

 男の身体の下で押し潰されてひしゃげた、少女と呼ぶには成熟した真っ白で清らかな胸も。

 オイルで妖しく光る白肌の上を、じっとりとした汗が撫でるように垂れ落ちていく有様も。

 男の指を咥えこんで、掻き回されるたびに愛液の飛沫を振り撒くまでに至ってしまった秘部の淫らさも。

 そして何より、嫌悪を滲ませながら蕩け切った表情すらも。


 その全てを、リリーナは許可など当然ないまま記録されている。

 リアルタイムで記録媒体へと最悪の弱みを握られ続けている事を彼女は知る由もない。


「ん゛っ!んぅっ!ぁ、あぁぁっ!や、やだっ!!

 あぁぁだめっ!だめっ!やめてっ!そこ――――ッっあぁぁそこダメぇぇっっ!!!」


 柔らかく撫でるように膣内の最も脆い場所を刺激されて、リリーナは無様に果てる。

 男の身体に密着するように持ち上がる腰。男の胸板に押し付けられてひしゃげた乳房。カクカクと痙攣する身体。スプリンクラーのように愛液を飛び散らせながら蠢動する秘部。

 それら全てが極上の"素材"となって、記録装置の中に動かぬ証拠として記録されてしまう。


「ぁ、ぁう………っ!は、ぁあぁ、ぁ――――っ、ひぅっ!!」


 そしてそのままゆっくりと、男は蕩けた膣壁を撫でるように膣内から指を抜いた。

 蕩け切った媚肉が微かな刺激に反応して強く収縮し、リリーナはまるで望んでいないにも拘らず絶頂を引き延ばされて、持ち上がった腰を濡れた施術台の上で幾度も跳ねさせる。


「ほぉら、よく見てみなさい。自分の身体がどうなっているのか。

 お嬢さんの中で掻き混ぜられた愛液は、糸を引くぐらいねばねばしていますよ?」


 そしてあろうことか、男はリリーナの膣から引き抜いた指を少女の面前に突き付けて、二本の指の間にねっとりとした愛液の糸を作り出す。

 男の親指と人差し指の間。二本の指の腹を結ぶような愛液の糸は、リリーナの目前でゆっくりと撓んで、スローモーションのようにやがて途切れていく。


「あ、ぁ、あぁぁ……!や、やだっ……!うそ、うそ…………!」


 信じられないし、何より信じたくなどなかった。

 無理やりに辱しめられ、否応なく組み敷かれているにも拘らず、自分の身体がここまで淫らな反応を示している事を、動かぬ証拠として突きつけられるなど耐えがたいにも程がある。


「う、うぅぅ…………!やだ、やだぁ……っ!お父様、ロイ、助けて…………!」


 最後の堰が切られてしまったように、リリーナの大きな目から大粒の涙がいくつもいくつも流れ落ちる。

 どこまでも悲壮に涙を流し、ひくひくと泣きじゃくるその有様はどこまでも哀れましい。


「ふ、はははは……!どうにも興奮を煽ってくれますなぁ。

 この状況で助けを求めるなど、男の興奮を煽る材料にしかならないというのに」


 だが、このような行為を"生活の糧"としている時点で、男は良心を完全に捨て去っている。

 リリーナがどれだけ泣きじゃくろうとも、男は心を痛めるどころか興奮を深め、より一層深く惨たらしい場所にまで少女の純真を叩き落そうとするだけだ。


「ぁ、うぅぅ、ぅ……っ!ぁ、あぁぁ、やめ、て…………!」


 子供の腕ほどに膨れ上がった凶悪なペニスが、先走りを滴らせながらリリーナの秘部に押し当てられる。

 あとほんの少しでも力を込められれば、そのままズブズブと濡れそぼった膣内に滑り込んでしまう、大きく太くそそり立った凶悪極まる肉の楔。

 絶対に受け入れられない――――受け入れてはならないと本能で理解してしまう感覚に、リリーナは顔を真っ赤にしながら、睨むつもりで男の目を見返す。


「おやおや、そのような顔で見返すとは、随分と乗り気な様子ですなぁ?

 潤んだ目に蕩けた表情――――どちらも愛しの"ロイ君"に見せたら幻滅されそうな浅ましさだ」


 だが、睨む目も表情も快楽に蕩かされていては意味がない。

 男はリリーナの抵抗を理解しつつも、あえてそれを理解しない莫迦であるかのように振る舞って、無意味な抵抗を繰り返そうとするリリーナの心を絞め潰していく。


 絶望に表情を歪め、「ちがう」「ちがう」と譫言のように呟く少女。

 醜悪に歪めた表情でそれを見下ろしながら、男はとうとうゆっくりと自らの腰を押し出す。


「ぁ、あ、ぁ、や、やめ――――――っっ!!」


 絶望に声を震わせても、それは現実には何の変化も起こしはしない。


 掻き混ぜられ嬲り尽くされたリリーナの秘部。

 サイズという部分での僅かな抵抗感こそあれど、それは肉楔をほとんど抵抗なく咥えこんでしまう。


 丸々と張りつめた赤黒い亀頭。男性器の中でもっとも太い場所。

 それは華奢な膣内を穿ちながら圧し拡げるように進んでいき、やがてその全てが柔らかな肉壁に包まれてしまえば、後は流れ作業にしかなり得ない。


「や、や、や、やだやだやだおねがい、おねがいします……っ!

 ぁあぁだめだめだめだめやめてやめてやめておねがいおねがいぃぃっ!!」


 いっそ痛みで気でも失ってしまえれば、それはどれだけ楽だっただろう。

 だが、男の指によって執拗なほど解され尽くしたリリーナの膣には、そんな逃げ道すら残されていない。


「――――あぁ、いいマンコだ。やはり少女を犯すのは格別ですねぇ?

 幼いからこその締め付けの強さも、成熟途中だからこその柔らかさも、どちらも一挙に味わえる」


 そのまま一気に腰を押し進めることは、男からすればあまりにも簡単だ。

 蕩け切った膣内は処女特有の締め付けの強さがありつつも、濡れそぼっているせいでほとんど抵抗はなく、男が腰を押し進める動きに抗う事などできていない。


 ゆっくりとゆっくりと、リリーナの細く柔らかな膣穴を男のペニスが埋めていく。

 尖兵のように亀頭が膣壁を圧し拡げ、そのままゆっくりと血管を浮かべた陰茎が膣内に割り入って、壮絶なまでの質量感と重量感がリリーナの心身を蹂躙する。


「ぁ、あ、ぁ、あぁぁぁいや、やだ、やだよぉ…………!

 も、もぉ、抜いて、抜いてください…………っ!こんな、こんなのやだぁぁ……っ!」


 抵抗など諦めるしかない、ただ必死に媚びて縋って、男の慈悲に期待するしかない。

 リリーナは思考よりも先に本能で残酷な事実を理解して、両手で顔を覆って泣きじゃくりながら言った。


 けれど、良心をとっくに捨てた男の心に"慈悲"などというものが残っているわけもない。

 男は泣きじゃくりながら必死に懇願するリリーナを見下ろしつつ、ゆっくりとゆっくりと膣肉をペニスの硬さと太さで掻き分けて、そしてとうとう少女の最後の砦を硬い亀頭で軽くつつく。


「ひ、ぃ…………っ!!」


 喉を鳴らすような上擦った音が、リリーナの口から大きく哀れましく響いた。

 次いでリリーナの表情が絶望に青ざめて、両手で顔を覆うことすら忘れた少女は、嗜虐的な笑みを浮かべた男に懇願するように、何度も何度も首を横に振る。


「だ、だ、だめっ……!そこ、だけは……あぁぁ、そこだけは…………!」


「クク、流石にこうまでこれ見よがしに突いてあげれば気付きますか。

 わかるでしょう?ここにあるのがお嬢さんの純潔の証――――お嬢さんが処女である事の証明だ」


 言いながら男は、ゆっくりとリリーナの処女膜を亀頭の先端でつついて震わせる。

 トドメをいつでもさせる相手を、あえて弱い武器で甚振って弄ぶような振る舞い。

 戦時の常道とも言えるその振る舞いは、しかしリリーナの現状では極まるほどに残酷だった。


「ぁ、ぁ、お願い……!お願いです…………っ!

 も、やだ、そこやだ、そこはダメ、ダメなんです……っ!わた、私、初めては、ロイに…………!」


 もはやリリーナは、自分が何を口走っているのかもわからなくなっている。

 策を弄することどころか、その場を切り抜けるための嘘を考え出すことすら出来ずに、リリーナはただ生来の善良さのままに、残酷な陵辱の内側から慈悲を引き出そうとするしかない。


「そうですかそうですか、それは本当に残念ですねぇ?」


 だが当然、その程度の懇願は男の心の表層すら揺らがすには能わない。

 つつき震わされる純潔の証。破る前にどうしようもなく意識させられるそれは、あと数刻も経たないうちに確実に破り壊されるという絶望感で、リリーナの心を強姦していく。


「おねがい、おねがいします…………っ!む、むねなら、あしなら、いいですから……!

 だ、だから、そこ、そこはゆるしてください…………!おねがいします、おねがいします……!」


 懇願の言葉。リリーナが必死に泣き濡れた声を絞り出す。

 そしてそのまま、男はゆっくりと処女膜をつつくように撫でていたペニスを引き戻した。


 処女膜から離れたペニス。

 それは膣の半ばほどの場所に埋もれたままだったけれど、それでもリリーナは必死の懇願が男に通じたのだと考え、絶望の表情を僅かに晴れさせる。


 けれど、


「――――ぁ、あ、ぁ、ぇ、なん、なんで……!?なんでですか!?

 や、やだっ!ぁ、また、なんで!なんでぇっ!やだっ!あぁぁ入ってこないで……!」


 僅かに晴れた表情を嘲笑うかのように、男は再びゆっくりと腰を押し進める。

 張り詰めた亀頭を純潔の証に押し付け、ゆっくりと押しこむように――――ほんの少しでも力を込めれば容易に割り裂ける場所を引き延ばすように、男は少女の純真を徹底的に嘲笑っていく。


「やだ、やだ、やだ………っ!だめ、だめだめだめお願い、お願いだって言ってるのにぃ……っ!」


 ゆっくりと押しこまれていく純潔の証。軋むような痛みがリリーナの心を縛る。

 男の下種な表情が涙で滲む。食いしばろうとする歯の根が合わずにガチガチと音を立てて震える。


「さぁ、さぁ、さぁ……!そろそろ破れてしまいそうですねぇ?

 いいですか?覚悟は出来ましたか?これでお嬢さんはもう"乙女"ではなくなるのですよ?」


 あと数ミリ――――純潔を押し破る寸前で男は動きを止めて、言葉によってリリーナを嬲る。

 少女の喉奥から「ひっ」という短い悲鳴が零れ落ちて、そのままリリーナは顔色を真っ青に染め上げながら、長く美しい髪を揺さぶるように何度も何度も首を横に振る。


 涙目で、けれど表情に間違いなく快楽を宿して、それでも最後の純潔を守らんとするその姿。

 その哀れましさは男の欲望をこれ以上なく煽り、リリーナの膣内で硬く太くそそり立ったペニスを、男自身の意思とは無関係に数度ひくひくと跳ねさせる。


「や、や、や、やだ……っ!おね、がい……っ!おねがいぃ…………っ!」


「…………フフ、そんなに煽らないでもらいたいものですなぁ?

 折角長く楽しもうと思っているのに、そんな風に煽られたら――――――」


 男はゆっくりと、カリの段差で膣壁を削るように一度腰を引いていく。

 けれどそれが、リリーナの望みをかなえる行為でない事は、もうリリーナにも理解できてしまっていた。


「あ、あぁぁ、やだ、やだ……!ロイ、ロイ……っ!たす、たすけて、ゆるしてぇ……!」


 膣の半ばほどの場所に留まる亀頭。ひくひくと打ち震える硬く太い陰茎。

 どれだけ『嫌だ』『許して』『助けて』と口にしても、リリーナに救いは欠片一つとて与えられない。


 そしてついに、残酷な"その時"がリリーナの心を打ち砕く。


「――――そんな風に煽られたら、止められなくなってしまうでしょう!?」


「あ、ぁ、あ、あぁぁあぁぁっ!!だめっ!や、や、ぁ、あ、―――~~――――~~~―っ!!!!」


 狙いすました一撃のように、男の腰が力強くリリーナの純潔を穿つ。

 "ブヂ"と残酷な音が耳の奥で響いたような気がして、けれどリリーナはその程度の事は意識の端にとどめておくこともできず、ただ圧し掛かってくる男の身体の湿った熱を味わわされるしかない。


 悲痛な絶叫すら、リリーナの喉奥から響き渡ることはなかった。

 悲鳴すら押し潰すほどの喪失感と、心の奥底からじわじわと染み出してくるような絶望感だけに浸りながら、リリーナは大好きな幼馴染に捧げたかった純潔を失った。



「ぅ、あ、ぁ、あぁぁ……………っ!や、やぇ、ぁ、なん、で……………!?」


 絶望と混乱の中、リリーナは純潔を押し破った肉楔の感覚に対してそう口にした。

 『抜いて』でも『嫌だ』でもなく『なんで』。それは混乱の最中に搾りだされた、まるで意味の通らない譫言のようでもあったが、しかしリリーナからすればそれは当然の疑問だった。


 純潔を押し破られるのは、その行為にどれだけ愛があっても"痛い"ものだ。

 知識に富み、どちらかと言えば早熟な性質だったリリーナは純真な性質でこそあれ、同年代の少女たちと比べれば相当以上の性知識を有してしまっている。


「ぁ、え、うそ、うそ、うそ……!なんで……!?なんでぇ…………っ!?」


 純潔を奪われた――――愛もなく、強制的に、名前も知らない男によって。

 痛くて当然だ。苦しくて当然だ。だって、そうじゃなければあまりにも報われないし救われない。

 愛のない行為の中で苦しみ以外を感じるなんて、そんな事が許されるわけもない。


「――――フ、フフ、フフフフフフ…………!」


 男が不気味な笑い声を響かせる。リリーナの動揺の理由を完璧に理解したうえで。

 男が不気味に肩を揺さぶって嗤う度、穿たれた純潔の奥がぶるぶると震えさせられ、男はそのままゆっくりとリリーナの純真を冒すように、その最奥へと張り詰めた亀頭を押し込んでいく。


「――――"痛くない"事が、そんなにも不思議ですか?」


 膣内の深い場所で男は一度動きを止めて、残酷にそう問いかけた。

 譫言のように繰り返される『なんで』という問いかけ。

 その主語となる残酷な事実を突き付けられて、リリーナはただでさえ蒼白な顔を更に絶望に染め上げる。


「ぁ、う、うぁ、あぁぁ…………っ!っっ、ぁ、ひ、きぅっ!!」


 膣の深い場所。最奥には至らぬまでも、今まで触れられたことのない未踏の場所。

 高くせり出したカリの段差をその場所に擦り付けられれば、リリーナの口からは絶望と呼ぶにはあまりにも甘やかな、性感に揺らいだ女の声が零れ出てしまう。


 信じられないし信じたくない――――混乱と絶望がない交ぜになってリリーナの心を苛む。

 剣で切られたことも、斧の一撃で深手を負ったこともある。せめてこの行為にもそんな痛み――――正気を繋ぎとめられるだけの痛みがあればよかったのに、そんな痛みは何処にもない。


「フフ、なんてことはありません。何も異常はありませんとも。

 ただ、お嬢さんの身体が、浅ましく男を受け入れるようになっているだけです」


 そしてとうとう、男はリリーナに対して最悪の現実を突きつけた。


「は…………?ぁ、え、え、な、何を――――何を、言っているの…………?

 わ、わた、私……!わたし、受け入れてなんか…………っは、ぁ、やぅっ!ふ、んんぅっ!」


「ほんの少し膣内を擦られただけで、そんな浅ましい声を上げているのが何よりの証拠です。

 何も異常な事はありません。ただお嬢さんが、ご自分で想像していたよりもはるかに浅ましく淫らな身体をしていた――――愛しのロイ君ではない男にも股を開くような淫乱だっただけに過ぎません」


 絶望に目を見開き、涙を流しながら膣内をゆっくり進むペニスの感覚に喘ぐリリーナ。

 理解できないのではなく、理解したくない――――そんな純真な少女らしい哀れで愚かな自己防衛は、それでも彼女の口から湧き上がる喘ぎを止めてはくれない。


 ゆっくりと最奥へと迫ってくる、熱を持った太くて硬い肉の凶器。

 欲任せに一気に貫くのではなく、リリーナに彼女自身の身体の変化を突き付けるようなその動きは、どこまでも偏執的な変態性で少女の心を追い詰める。


「や、や、ちが、違うっ……!ちが――ぁ、あ、やめてっ……!!」


「何が違うのですか?こんなにも乳首もそそり立たせておいて。

 ほら、目の前にいるのは愛しのロイ君ですか?ちがうでしょう?似ても似つかないでしょう?」


「や、ぁ、やめて……っ!も、もぉ、やだ、やめ、てってばぁ……っ!!

 っく、ぅ、うぅぅぅ……っ!こんな、ひどい……っ!ん、ぁ、はぁあぁっ!」


 こじ開けられる膣奥までの道。煽るように擽り嬲られるそそり立った乳首。

 痛みも苦しみもない。どれだけ求めても与えられるのは性感だけ。苦痛に呻くフリすらも許されずに、リリーナはただ偏執的な責めの中で女としての身体を弄ばれる。


 嫌悪感に表情を歪めているつもりが、リリーナの顔はもう快楽に染め上げられてしまっている。

 ぎゅっと目を閉じ、歯を食いしばり、それでも乳首を縊られるだけで口を割られて、少女らしい幼さが僅かに残る淫らな声を響かせられてしまう。


「は、ぁ……っ!っう……!く、は、ぁんっ!

 や、や、や、も、やだ……っ!だめ、だめ、なのに……っ、こんな…………!」


 公女として育てられたが故の貞淑さ。初恋を抱いたままの純真さ。

 それら全てがリリーナの内側から、今の自分の反応や状況を責め立てる。

 男に言われた"淫乱"という言葉が否定できないものであると、彼女自身に突き付けてしまう。


「そもそも何がダメなのですか?こんなにも私のペニスに膣壁を吸いつかせておきながら。

 それに、まだ一番奥までは触れていませんよ?ほら、淫乱な貴女ならわかるでしょう?」


 膣の最奥に存在する、リリーナにとっては文字通りの臨界点。

 その場所の寸前で男はペニスを痙攣させるように跳ねさせて、敏感な場所を焦らしつつ嬲る。


 ぞくぞくとリリーナの内側を駆け抜ける、甘美さすら感じてしまう性感の炸裂。

 耐えなければならないのに耐えられない――――身の内を冒す本能が、あと少し先にある一番奥を『穿ってほしい』と媚びるように、最奥の小さな穴をひくひくと蠢かせてしまう。


「ぁ、あぁぁ、ぁ、や、やだ……っ!

 お、おねがい、お願い、お願い、だから…………!」


「それはどちらの意味での"お願い"ですか?

 貴女の現状だとわかりませんねぇ?ほら、ちゃんと言わないと」


 リリーナの言葉をあえて曲解しながら、男はぐりぐりと膣奥の直前で張り詰めた亀頭を蠢かす。

 執拗な指での責めに加えて、性感を意識させるための言葉によっても嬲られたリリーナの内側は、既に屈服しきったようにとろとろに蕩けてしまっていた。


「ぁ、う、ふ、うぅぅ…………っ!く、ひ、や……っ!ぁ、あぁ……っんぅ!」


 ただ一言『嫌だ』と言えば。ただ一言『抜いて』と言えば済む話だ。

 男がその言葉にしたがってくれるわけはないけれど、それでもその一言を口にするだけでリリーナの純真は最低限の容として保たれることになる。


「んっ……!ふ、や、やだ……っ!そこ、そんなに、ぐりぐり、しないで…………っ!」


 だが、リリーナの内側の女としての本能が、段々とそんな純真をも呑んでいく。


 じわじわと炙るように高められていく性感。

 少女の肉体を調教し開発していくようなペニスの蠢きが意識させられる。


 "マッサージ"というお為ごかしで警戒心を薄れさせ、その状態から段々と肉体を発情させていき、怪しさに勘付かれるよりも先に肉体の方を性感に屈服させる。

 そしてそうなってしまえば、後はそれこそ流れ作業でしかない。胸先を嬲り秘部を嬲り、お為ごかしをかなぐり捨てた"辱しめ"の内側で、嫌悪を覆い潰すほどの性感で淫らな声と反応を漏らさせる。


 何度も何度も男が繰り返してきた、女から最も淫らな反応を引き出すための方法論。

 経験則としてそれを理解している男の責めに、知識以外に性感を知らなかった少女が抗える道理は、それこそどこにも存在していない。


「ほう?"そこ"とはどこの事ですかな?

 ここ?それともここ?…………あぁ、それとも"ココ"ですか?」


「や、ぁんっ……!は、ぁ、ぁ、あぁぁやめ、て……っ!

 ちがう、そこ、ちがう、ちが、ぁ、あぁぁやだやだやだそこだめ…………っっ!!」


 追い打ちをかけるように、男はゆっくりと張り詰めた亀頭をリリーナの膣奥に触れさせた。

 異様な性感によってひくひくと震えてしまっているその場所。そこをぐりぐりと押しひしぐように刺激されてしまえば、リリーナはただ腰を高く持ち上げて絶頂に潮を噴くしかない。


 ペニスを締め付ける膣肉の蠢き。施術台の上に滴っていく粘り気を帯びた愛液。

 ぴちゃ、ぴちゃ、と断続的な音を立てて、施術台の上に収まりきらなくなった愛液が床へと零れ落ちていくけれど、極限まで追い込まれたリリーナはそんな事には欠片程度の意識も向けられない。


「っっっ!!!――――~~~っは、かは…………っ!!

 ぁ、う、や、やぇ……っ!おね、がぃっ……!も、や、やらっ、ぁ…………!」


「おやおや、一度子宮口をつつかれただけでここまでのイキっぷりとは。

 やはり随分と淫乱なようだ。何よりこれだけ絶頂しても、まだ足りぬとばかりに膣肉が吸い付いてくる」


 硬く熱く張り詰めたペニスによる、子宮口に対しての一突き。

 けれどそれは、リリーナの純真を完膚なきまでに破壊する行為ではあっても、今この場で行われている"陵辱"を終わらせるだけの行為ではない。


 男は興奮に表情を歪めながら、やはりじっくりと知らしめるような速さで腰を引いていく。

 逆撫でされるように擦り嬲られる膣肉。せり出したカリの段差や、硬く張り詰めた陰茎に浮かんだ血管の感触があまりに鮮明に伝わってきて、リリーナは絶頂感を無遠慮に引き延ばされる。


「ぅぁ、や、や、ぁ、あぁぁ、やめ………っ!も、やめ、てぇ……っ!

 わた、私、も、もぉ、やだ、やだよぉ……!ロイ、ロイ…………っ!たすけてよぉ……!」


 目の奥で火花が散るような絶頂感。屈服しそうな心。既に屈服し切った身体。

 いっそ心まで屈服する事が出来れば楽なのに、それでもリリーナは少女らしい想いを――――ロイという幼馴染に抱いた、この状況では残酷でしかない思慕をどうしたって捨てきれない。


 涙を流し、しゃくりあげ、けれど表情と肉体は既に快楽に蕩かされきっている。

 ひくひくと性感を求めて浅ましく蠢く子宮口。擦られるままに揺さぶられて、粘つくほどの愛液を分泌してしまうリリーナの内側は、縋りつくように男のペニスに纏わりつく。


「さて、それではそろそろ、私の方も限界だ。

 その淫乱なマンコで、私のモノを気持ちよくしてもらいましょうか」


 興奮に表情を歪めながら、男はリリーナの背中に手を回す。

 正常位と座位の中間のような、ひどく不安定な体勢。

 リリーナは起き上がることも寝たままでいることもできず、男の太い腕に体重を預けさせられる。


「や……っ!や、や、やだっ!やめて……!」


 必死になって身を捩ろうとするリリーナ。だがそんな抵抗はあまりにも脆弱すぎる。

 膣の半ばほどに穿たれたままのペニス。それが少女のか細い抵抗によって更に硬く太く屹立し、内側で先走りを浮かばせながら、幾度かひくひくと跳ね動く。


 そして、次の瞬間だった。


「ふ、ぁ、や、ぅ、ぅぎ……っ!!!――――ぁ、あ、ぁ、あぁぁっ!!

 や、ぁ、ぁうっ!ふぐぅぅっ!!んっ、んぁっ!ぁ、あぁぁ――~~~~っっ!!!!」


 勢いよく子宮口に叩きつけられる、硬く滾って熱を持ったペニスの感触。

 そんな未体験の凄まじい感覚を呼び水にしたかのように、リリーナの内側で凄まじい快楽が弾けた。


「ぅ、ぁ、や、やぅ……っ!!っっふ、ふぅ……っ!ふ、ふぁ……っあ、かはっ!!

 ぁ、あ、ぁ、や、や、や、いやっ!!やだ、やだ、やだぁっ!ぁ、だめっ!――――あ゛っっ!」


 叫ぶことすら許されない、身体の奥底からジワリと染み出してくるような絶頂。

 身体が痙攣するように幾度も跳ね、穿たれた膣口からは失禁と見間違うように愛液が零れていく。


 そして当然、最終局面へと移行したばかりの"陵辱"はこの程度では終わらない。

 リリーナの内側から絶頂感が抜けるよりも早く――――というよりも、リリーナの身体が絶頂の極点に達するよりも早く、男はもう一度腰を引いて、乱雑にリリーナの最奥を押し拉いでしまう。


「あ゛っっ!う、うぅぅっ!や、ぁうっ!ぁ、あぁんっ!!

 お、ぉ、おぁっ!ぁ、や、や、や、らめっ!ぁ、あぁぁやめ、やぇ、てぇっっ!!ぁ、うぁあっ!」


 引いては叩きつけ、また引いては叩きつけ、同じ場所を何度も何度も突き穿つ。

 肉と肉がぶつかり合う音を、淫らに響く粘ついた水音がバックコーラスのように彩ってしまう。

 動きそのものは単純なピストンでしかなくて、けれど純潔を奪われたばかりの無垢な少女にとってすれば、全てを叩き伏せるような暴力的なピストンは耐えがたい拷問になる。


 男のペニスが最奥を抉る度、"ぐちゅ”、"じゅぶ"と淫らな水音が少女の内側から響く。

 破瓜の血を染み出させていた膣口――――男の太すぎるペニスを咥えこめるほどに圧し拡げられてしまった膣口からは、もはや断続的に愛液と潮の飛沫が噴出するばかりだ。


 水音、喘ぎ声、許しを請う悲痛な言葉。それら全てが男の嗜虐的な欲を煽る。

 自然と華奢な身体を捕らえるような腕の力が強くなり、リリーナは男に抱き潰されるようになりながら、逃げ場のない状況の中でそれでも必死に抵抗を試みるしかない。


「ふ、ぁ、やぅっ!ぁ、あ、あんっ!やめ――――っ、ひ、ゃうぅぅっ!!

 や、ぁ、やだっ!ぁ、あ、あぁぁんむぅぅっ!!んぐっ!ふ、んぅぅっ!んん――――っっ!!」


 だがそんなか細い抵抗は、強制的に唇を奪われることで即座に霧消させられてしまう。

 純潔を奪われて、せめて守り通したかったファーストキスも無言のままに奪われて。口内に舌を捻じ込まれて、汚臭を放つ唾液を注ぎ込まれるという恥辱がリリーナを満たす。


 抱き潰されながら、子宮口と口内を同時に蹂躙されるという女として最悪の辱め。

 耐えがたい絶望感にリリーナは涙を流すけれど、男はその表情になお一層興奮を深めて、振り付ける腰の勢いを殊更に早めていくだけだ。


「んぐっ!!ふ、ふぅうぅんんんぅぅっ!!んぁっ!ふ、んぁあぁぁっ!!

 んっ、んぃっ!ぁっ!!んぅぅっ!ん゛っっ――――んぅううぅぅぅぅ~~~~ッッ!!!」


 口内に舌を捻じ込まれながら、子宮口を小刻みに震えさせられての絶頂。

 唾液の音と肉と肉がぶつかる音が響く中で、リリーナの顔はもう誰が見ても"そう"としか思えないほどに、淫らを極めた有様にまで蕩け切ってしまっていた。


「ん、んぅ……っ!は、ぁ、ふ、ぅあっ!!や、や、ぁ、あぁっ!!

 やめ、て……っ!も、もぉ、だめっ!や、や、ぁ、も、イけないっ!イけな―――いぃぃっ!!」


「おやおや、嘘を吐くのはいけませんなぁ?

 ほんの少し子宮口を揺さぶられただけで、こんなにも簡単にイっているというのに!」


 何度も何度も絶頂させられて、リリーナはもう限界を迎えている。

 目の奥で火花が散り、膣奥は何度も穿たれたせいで熱を持ち、それでいて与えられる性感だけが異様なほど鋭敏に感じられて、もはやリリーナは正気すらろくに保てていない。


 狂気じみた男の欲が、限界を超えたリリーナに襲い掛かる。

 子宮口を揺さぶるピストン。削り取るように刺激される膣内。時折与えられる乳首を捏ねまわされる刺激すらもが、リリーナの内側から正気と純真を削り落としていくようだった。


「お゛っ!お、お、お、ぁ、あ、あ、あぁああぁぁあぁぁっっ!!!

 ひ、い、ぎぅっ!ぁ、あぁぁぁやだ、やだやだやだイぐっ!ぁあぁだめっ!だめ、なのにぃっ!!」


 濁音混じりの無様な悲鳴を上げて、リリーナは男の腕の中で大きく身体をのけ反らせる。

 少女と呼ぶには成熟した乳房――――塗りたくられたオイルと染み出してくる汗によって妖しく輝くそれがぶるりと大きく震え、長く艶やかな青い髪が哀れましく揺さぶられた。


「ふ、ぅうぅぐ……っ!ひぅ、ぁ、やぅ、ぁ、あ、ぁ、あぁぁ……!

 も、やめて、放して、放してよぉ…………!も、やだ、こんな、おかしくなる……っ!」


 絶頂に次ぐ絶頂の中で、リリーナの表情は完膚なきまでに蕩かされてしまった。

 潤んだ目、半開きの口。鼻腔からは鼻水、口端からは涎が垂れ落ち、汗ばむ額や頬には長い髪の一房がしっとりと貼りついて、幼さを残す顔立ちを嫌味なほど扇情的に彩っている。


 "無垢な少女"などとはもう絶対に呼べないだろう残酷な惨状。

 記録として収まるそれ――――何度も何度も繰り返し、数多の男たちの慰みとされるだろう少女の痴態を間近に据えて、男はとうとう自身の奥底の興奮が抑えきれなくなったことを悟った。


「――――ん゛っ!んぅっ!!ひゃ、ぁ、んぅぅぅっ!!

 や、やぇっ!ぁ、かふっ!あ、あぁんっ!やめ、だめっ!や、やぁあぁっ!!」


 絶頂が抜けきらない中で、リリーナの膣奥がこれまでよりも乱雑に何度も何度も突き穿たれる。

 小刻みなグラインドによる子宮口への乱打。硬く張り詰めた亀頭に、内側の最も脆い場所を打ち砕くように刺激されて、リリーナは悲鳴を上げながらなんとか快感から逃れようと身を捩るしかない。


「ん、んぁぅっ!や゛っ!ぁ、あ゛っ!あ゛、あ゛ぁあぁだめっ!だめっ!!

 ぬい、てっ!も、やらっ!あ゛っっ!ぐ、くふ、んぅうぅっ!ぁ、あぁんっ!やめ、てよぉっ!!」


 だが現状のリリーナに出来る抵抗は、男の腕の中で容易く抑え込める程度のものが精々だ。

 そもそもが大人の男と少女。腕力の差はそれこそ歴然としていて、しかもリリーナはそもそもが非力な魔道士――――魔導書無くしては戦闘力のない、見目通りの華奢な少女に過ぎない。


「ぁ、う、や、や、や、や、ぁ、あぁぁあぁっ!!

 も、やだ、やめて、やだ、やだ、ぁ、も、だめ、だめなの、だめ、そこもうダメ……っ!!」


 身を捩っても、男の背中に必死に爪を立てても、それらには何の意味もなかった。

 膣奥を小刻みに穿つ腰の動きは止まらず、男はひどく興奮した様子で荒い息を吐きながら、下卑た表情でリリーナの蕩けた顔を見返して嗤うだけ。


 そもそもの腕力差だけでなく、リリーナは度重なる絶頂によってひどく消耗させられてしまっている。

 強制的に積み重ねられる疲労。脚は動かず腰は抜けて、恐怖によって竦んだ身体は思い通りになど動かせず、そもそもの腕力差は体力差とも重なって、リリーナを男の腕の中に捕らえたまま放さない。


「はーっ、はーっ、はぁ……っ!ぉ、おぉぉ、そろそろ、出しますよ…………!」


「や、ぇ、だめっ!それだけは、それだけはやめて!やめてくださいっ!!

 やだ、やだやだやだ絶対ダメっ!!放して、放してくださいっ!!ねぇっ!ねぇ!!!」


 荒い息とともに吐かれた、残酷で無慈悲な最後通告。

 同時に子宮口へのピストンがより一層強く打ち付けられて、リリーナは咽ぶように喉奥から悲鳴を上げて、何度も何度も男に縋りつくように懇願する。


「や、や、ぁ、赤ちゃん、赤ちゃんできちゃう!やだ、やだぁぁっ!!」


「フフ、むしろ既成事実が出来て良かったと思えばいいでしょう?

 お腹が大きくなる前にロイ君と交われば、それだけで真実は闇の中になるのですから」


 残酷な――――リリーナの純粋な恋を土足で踏み躙るような言葉が吐かれる。

 リリーナという少女から何もかもを奪った男。それはまるで罪悪感も抱かずに、ただ下卑た表情で肩を揺さぶって嗤い、それからリリーナを絶対に逃がさないように彼女の華奢な身体を強く抱き潰す。


「っう!!ぁ、や、や、や、だめっ!だめぇぇっっ!!!」


 子宮口を押し潰し、その奥の子宮すらも押し潰すような深い抽挿。

 響いていた肉の音が止み、そのまま数秒ほど硬く張り詰めた亀頭が子宮口に押し付けられて――――


「ぁ、あ、ぁ、あぁ――――――……ッッ!!?」


 そしてそのまま、最悪の感覚がリリーナの最奥で炸裂した。


「や、や、や、ぁ、あ、あぁ……っ!!!う、うそ、うそうそうそうそだめだめだめやだ……っ!!

 あ、あぁぁ出てる、出て――――ぁ、や、やだっ!いや……いやぁああああああああああぁぁぁあああああぁぁあああああぁぁぁっっっっ!!!!!」


 哀れな悲鳴。胎の底を満たしてくる熱く迸る粘液の感覚。

 勢いよく子宮口を叩き、その奥底にまで侵入してくるそれらの感覚は、リリーナの喉から悲鳴を絞り出させつつ、華奢な少女の全身をひどく残酷に脱力させる。


 絶頂はなく、だからこそ感覚を誤魔化すこともできない。

 注ぎ込まれる絶望的な熱。男の獣めいた息遣い。喪失感と絶望感で視界が眩む。

 強く硬く抱き潰されていては、絶望に顔を覆って泣きじゃくることもできない。


 絶望を映した顔――――けれど同時に、少女と呼ぶにはあまりにも淫らに蕩け切った顔。

 それを隠すこともできぬままリリーナは天井を見上げ――――映像記録装置のレンズが自分を捉えているという残酷な事実に、どうしようもなく気づいてしまった。


「あ…………ぁ、あぁぁ…………わた、し………私、全部、撮られて…………!」


 全部――――全部撮影されて、記録されていたのだろう。

 "マッサージ"と銘打って行われた愛撫も、膣内を指で掻き混ぜられて何度も何度も潮を噴かされたことも、男の腕の中で膣奥を押し拉がれ、淫らな声を上げて懇願し続けたことも。


「ぁ、あぁぁ…………そんな、そんな…………!

 も、やだ、やだよぉ…………う、うぅぅ、うぁあぁぁ…………!」


 だがそれでも、もはやリリーナは泣き喚くことすら出来なかった。

 穢れきってしまった自分自身――――これからずっと、数多の男たちによって穢され尽くす自分の尊厳を思いながら、リリーナは絶望に染まった静かな泣き声を響かせるしかない。


「――――――ふぅ。これで"施術"は終了です」


 長い時間の施術、大変お疲れさまでした。

 男は言いながら射精を終えたペニスを膣内から引き抜き、リリーナの身体を施術台の上に転がした。


 男は施術台の上から降りて、まずはリリーナの長く美しい髪を一房掴んで、亀頭にべっとりとこびりついた精液と愛液が混合された残滓を乱雑に拭う。

 胸や秘部だけではなく、リリーナの尊厳全てを打ち壊すようなその振る舞いに、しかし彼女はもう抵抗する事もできずに、ただすすり泣きながら天井の小さなレンズを見つめるだけだ。


 晒されたままの胸。ぱっくりと開き切ったまま精液と愛液を垂れ流す秘部。

 それらを隠すことすら出来ず、リリーナは引き潰された蛙のような無様な体勢のまま、全ての希望を失った暗い目でただ天井を見つめ返す。


「う、ぅうぅ…………も、やだ、やだ………………!」


 ただ短く感情を吐き出すだけの言葉。助けを乞う事すらリリーナにはもうできない。

 父に、オズインに、ボールスに、ウェンディに、バースに。多くの人達に守られてきた身体を、自分は一時の間違いで完膚なきまでに打ち壊されてしまった。


 誰にも助けなど求められない。自分にはもう、誰かに助けてもらえる価値はない。

 絶望に呑まれるリリーナの口が、せめてもの救いを求めるように僅かに蠢き、短い音を発した。


「ぁ、ぅ、ぁ、ロ、イ…………っ……ぅ、うぅぅ……っ!ひ、ぅ、うぁあぁ…………!」


 だが呼べない。その名前を呼ぶことは自分にはもう許されない。

 純潔を失い、陵辱の中で何度も喘ぎ絶頂したような穢れた自分が、彼の名前を呼ぶことは許されない。


「ごめん、なさい…………!ごめんなさい、ごめんなさい…………」


 誰に対しての謝罪なのかもわからぬまま、リリーナは絶望の中で何度も何度も口走る。

 救いはなく、慈悲など欠片も与えられず。ただ純粋な愛を抱いていた少女に与えられたのは、奥底から体を溶かし崩していくような濁った熱と、何もかもを台無しにするような絶望感だけ。


 遠くから響いてきた教会の鐘の音が、リリーナの鼓膜を僅かに揺さぶった。

 おそらくは愛の祭りの勝者が決したのだろう。今年の愛の祭りの主役は決まり、主役となった誰かとその愛する人は、多くの人に祝福されながら永遠の愛を誓うのだろう。


「ぁ、はは、は…………!う、ぅうぅ………ひぐ……っ!ぅ、うぅ…………!」


 誰が栄冠を手にしたのか、リリーナにはもう知る由もない。

 ソフィーヤかもしれない。セシリアかもしれない。ララムかもしれないし、エレブ大陸ではない別の世界から訪れた英雄の誰かかもしれない。


 確かなのはただ一つだけ――――リリーナという少女が、ロイという少年の横に並び立ち、共に歩む未来が訪れる可能性が、完膚なきまでに閉ざされたという事。

 すすり泣きの中で少女が悟ってしまったそれだけが、この場で規定された残酷な現実の全てだった。


≪了≫


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