Home Artists Posts Import Register

Content



 我がジャーンシーは決して放棄しない。

 そんな鋼の覚悟をもって反乱に望んだとしても、覚悟ただ一つで勝てるほど戦は甘くないのだと、ラクシュミー・バーイーは理解していたつもりだった。


 義勇軍と傭兵だけでは足りない戦力。擦り減っていく兵站。消費されていく武器弾薬。

 それらを繋ぎ止め、あるいは補給をするために必要になるのは、いっそ残酷なほどに"金"の一字だけ。


「まさか勇猛で知られるジャーンシー王妃が、このように儂に傅くとはなぁ……!」


 戦略物資の確保は、誰かが請け負わなければならない役目である。

 そしてそうである以上、その役目を追うのに最も適切な人材――――商人に”対価”を供出できる人材は、反乱軍においては彼女自身でしかなかった。


「しっかりと舐めろよ?それこそが奉仕というものだ。

 反乱軍に武器を流すとは大国に唾吐く所業。しっかりと奉仕してもらわねば割に合わぬ」


「っふ……!ふ、ぁ、はい……!

 っっ……!ふ、んんぅ……っ!く、んぅ……ふ、ふぅ……!」


 ジャーンシー王妃であり、現状の反乱軍の首魁とも呼ぶべき女。

 ラクシュミーは自らよりも三十以上は年上の醜く肥え太った大商人の男の前に跪き、そのペニスを薄い唇の奥へと迎え入れて、舌先による奉仕を試みる。


 強気に前を見据える目は屈辱に潤み、若く活力に満ちた顔立ちは羞恥に歪んでいる。

 王妃としての勝気も戦士としての勇猛も、"物資"を盾に据えられている現状では発露することすら許されず、ラクシュミーはただ下劣な欲を受け止めるしかない。


(大丈夫だ……!この程度……この程度、国を追われたあの屈辱に比べれば……!)


 味わわされた屈辱を比較して、現状の惨めさを呑み下すラクシュミー。

 あの場所を取り戻すために、なんでもするのだと自分は決めた。

 だからそれはこのために必要な事だ。ジャーンシーの平和な大地を取り戻すための必要経費だと理解している。


「敵軍の者共にも教えてやりたいものだなぁ?

 あの勇壮なラクシュミー王妃が、たかが商人に傅き裸で奉仕をしているなど」


 だが理屈として理解していても、言葉によって与えられる屈辱は別だ。

 ラクシュミー・バーイーは勇猛かつ果敢であり、それでいて見目麗しく公明正大な女ではあったが、そうであっても聖人や人外の類ではありえない。


 痛みに揺らぎ、屈辱に苦しみ、喪失に泣く"普通の女"。

 あくまでも"人"の範疇でしかない――――むしろ"人”の中でも高潔な性質の彼女では、与えられる屈辱を呑み下すことは出来ても、それらを無価値と断じたり完全に受け流しきることはあまりにも難しい。


「ふ……っ!ぅ、んん……っ!は、はぁ……っ!く、んぅぅ……っ!」


 ほとんど経験したことのない拙い奉仕は、拙いからこその征服感で男の興奮を煽る。


 子を成した経験があったとしても、性的な意味での奉仕の経験などない。だからこそラクシュミーの奉仕は、それこそ処女のモノ同然の拙いものだ

 それでもカリ首に這わされる舌の感触や、見目麗しい貴人を傅かせている征服感で、男のペニスは段々と太くそそり立っていく。


「ほれ、カリ首がそんなに気に入ったか?

 そろそろ喉奥にでも迎え入れて奉仕せよ。いつまでもそれでは物資など提供できん」


 そんな事を宣いながら、男はラクシュミーの口内でひくりとペニスを一度跳ねさせた。

 太く硬くそそり立ち、太い血管をひくひくと脈動させるまでに勃起したペニス。ラクシュミーの小さな口には既に余るそれを、男はその更に奥へと押し進めようとする。


「っ…………!ふ、ぅぅぅ……っ!く、か、ぁ、はぁ………っ!」


 受け入れたくなどないそれを、しかしラクシュミーは自分から受け入れるしかない。


 もしも相手が敵軍であったなら、この場で行われているのが掠奪に伴う陵辱ならば。

 ラクシュミーは今すぐにでも口内のそれを噛み千切っていただろう。ラクシュミー・バーイーという女の果断は、その判断を明確にこなすことが出来る。


 けれど現状のラクシュミーを縛る枷は、それこそ"ジャーンシー藩王国"そのものだ。

 この場で男を殺すことは簡単だ。この場の屈辱を断つことそれ自体は簡単だ。けれどそれをしてしまえば、それは同時に"先がない"という事でもある。


 品性下劣な風見鶏。金のみを価値判断の基準とする俗物――――敵軍への寝返り工作を男が裏で先導している事だってわかっている。

 商人の男はラクシュミーからすれば、心底から唾棄すべき人間だ。その事実には一点の曇りもない。


 けれど現状として、今の彼女にとって男からの協力は必要不可欠だ。

 戦線は間違いなく不利な方向に傾いている。商人たちだって義理だけでは動けない事をラクシュミーは理解している。


 そしてそんな現状で、もっとも"太い"物資の供給が行えるのは、残酷な事にラクシュミーの目の前の男だった。

 今ここで彼を失えば、ただでさえか細い勝機をラクシュミー自身が断ち切ることになってしまうというのも、疑いようのない事実でしかなかった。


「おぉ、おぉ、佳いぞ佳いぞ?頑張っておるではないか」


 眉間に皺をよせ、鼻先を縮れた陰毛に掠められ、睨むように目を細める。

 隠しようのない嫌悪の表情を浮かべながら、ラクシュミーは喉奥に男のペニスを迎え入れ、男はそんな彼女の行動と表情を見下ろして、豚のように荒い鼻息を噴いた。


「ふ、ぅ……!ぁ、かはっ!ぅ、く、んんぅ……っ!は、はぁ……っ!」


「ふ、ふふふふ……!だが、頑張りだけではどうしようもなさそうだなぁ?

 儂のモノは太く長い。その小さな口では咥えこむのが限界であろう?ふふふふ……!」


 自らのペニスを誇示するように、あえて男は太いそれを跳ねさせる。

 ラクシュミーの小さな口内。そこでペニスがビクリと震えるたびに、彼女の口の中に不気味なペニスの感触が意識させられ、勇壮な王妃の矜持を貶める。


 だが、誇示する程度で満足するほど、男の欲は薄くはない。

 男は「手伝ってやろう」などと上機嫌に鼻を鳴らし、豚のように超えた肉の厚い手でラクシュミーの後頭部を抑え込む。


「っ…………!」


 後頭部から伝わる男の体温。さらりとした髪を手慰みで梳かれる感触。

 だがそれ以上に、男が何を目的としているのかを、ラクシュミーの聡明さは言われるまでもなく理解し、想像できる苦しみを耐え忍ぼうとする。


「ほれ――――歯を立てるなよ!!」


「っっ゛!!!!――――ぁ、かは……っ!ぅ、ん゛ぅぅううぅっ!!」


 しかし覚悟が決まるよりも早く、男はラクシュミーの顔を自身の股間に押し付けた。

 鼻先を掠めるのではなく、顔全体に纏わりつく汚らわしい縮れ毛の感触。喉奥に突き立てられた硬く熱い肉棒は鮮烈で、しかしラクシュミーは噎せ返ることもできない。


 喉奥に突き立てられたペニスのせいで息が苦しい。

 だが鼻で息を吸おうとすれば、汚らわしい汗の臭いが呼吸の邪魔をした。


「ほれ、どうした。舌で奉仕をせんか。

 折角手伝ってやったのだ。奉仕をここで終わらせてどうするつもりだ?」


 嬲るような男の言葉に、それでもラクシュミーは従う事しかできない。

 苦しい呼吸と滲む涙。鼻水すら啜れずに垂れ落ちてくる屈辱的な表情を男の股間に押さえつけられながら、彼女は窮屈な口内で必死に舌を蠢かす。


「は、はぁ……っ!っ、う、く、ふぅ……っ!ふ、ふ、ん゛ぅ……っ!」


 ちょうど裏筋にあたる場所を、何度も何度も往復するラクシュミーの舌。

 生理的な反応として窄まった口は、それこそ極上の膣穴のように男のペニスを締め付けて、同時に荒い鼻息がさわさわと陰毛をそよがせる。


 商人である男にとって、目の前の女に味方をする理由はもはや存在しない。

 遅かれ早かれこの反乱は鎮圧される。どれだけ反乱軍に武器を流そうとも、それこそそれに見合った財貨を得られるだけの見込みは既に消失しているも同然だ。


「悪くはないが足りんなぁ、ラクシュミー・バーイー。

 もっと丁寧に奉仕しろ。それでは売女に舐めさせているのと変わらんぞ?」


 だが、それでも男が危険を冒してまで反乱軍に武器を流しているのは、ひとえに目の前の女――――ラクシュミー・バーイーを手に入れたいからだ。

 見目麗しく勇猛果敢。財にも権にも靡くことなく、己の信じた道を往く強き英雄。それを自らの下に組み敷き辱しめたいがために、男は今の立場を捨てていなかった。


「ふ、んぅ……っ!は、はぁ……っ!ふ、ぅぅう……っ!ん……くぅっ!」


 吐息を漏らしながら、美しい女が自らのペニスを必死に舐めている。

 戦地にあるとは思えない艶やかな髪。長い白髪が彩る肌はよく日に焼けた褐色で、衣服や下着で隠されている部分と僅かに違う肌の色味が男の欲を掻き立てる。


 裏筋への微細な刺激。鼻息が当たる肌のくすぐったい感覚。

 けれどそんなものよりも、現状にまつわる精神的な高揚が段々と男の精神を欲情で埋め尽くし、ラクシュミーの口内のペニスに今以上の硬さと太さをもたらしていく。


「ふ、ふぅ……っ!ふ、ん、ぅう……っ!」


(この……っ!まだ太く……!?このままでは、息が、続かな――――っ!!)


 屈辱や羞恥よりも、余程色濃く感じられてしまう命の危険。

 ラクシュミーは必死になって喉奥に突き立てられた肉楔を抜こうとするけれど、しかし欲に駆られた男は、そんな抵抗すら織り込み済みでラクシュミーを蹂躙してしまう。


 引いては叩きつけ、引いては叩きつける。イラマチオと呼ばれる尊厳の蹂躙。

 ラクシュミーの口を性器を扱くための穴として扱うその動きの中で、男は征服感と嗜虐によって興奮を高め、ペニスの内側に一層の熱を染み渡らせる。


「ふっ――――んぅぅぅっ!ん゛っ!んぅうぅぅうッ!!」


 喉奥に叩きつけられる衝撃に、ラクシュミーはただ目を白黒させるしかない。

 苦しい。辛い。それでも耐えなければならない。”ジャーンシーを護る”という使命感が、この状況にあってもラクシュミーを硬く縛り付けてしまう。


「お、ぉおぉ、出る、出る、出るぞぉ……ッ!!」


 そうして幾度かラクシュミーの喉を突き、それから男が呻きめいた恍惚を漏らした。

 先走りがペニスの先端から滲み、じっとりと喉奥を滴り落ちていく。ただ揺さぶられるしかないラクシュミーには、その感覚はいやに鮮明に感じられる。


「ふっ、んぅぅぅっ――――~~~~っっくぅうぅうぅうぅぅッッ!!」


 そしてそのまま、ラクシュミーの喉奥に汚らわしい欲望が吐き出される。

 喉奥から胃の腑へと落ち、あるいは鼻から逆流するそれらは生臭さと煮えるような熱をもって、彼女の奥底へと最悪の感覚を知らしめていくようだ。


「っ、ぐ、ぅ……!!ふ、ぁ、か、ぁは……っ!!」


「おっと、吐き出すなよ?吐きだせばその時点で物資の提供は無い。

 ――――おぉ、よしよし。そうやって裏筋を舐めて絞り出すのは悪くないな?」


 機先を制するように言われ、ラクシュミーは生臭い精液を口内に溜め込んだまま、男の射精を手助けするように舌先で裏筋を舐めあげる。

 不快な塩味と苦味。液体というよりはゼリーのような濃い精液を口内で唾液と混ぜ合わされながら、ラクシュミーは必死に”理屈の話”を考える。


 これはあくまでも取引――――商談のための行為に過ぎない。

 一時の恥と屈辱をこうして呑み下せば、それだけで戦うための手段を得ることが出来る。ジャーンシーを決して渡さないために、自分は何でもすると決めた。


「っ……!!ふ、ぁ、く………っ!」


 射精を終えたペニスが口から引き抜かれ、薄い唇と尿道が精液の糸で結ばれる。

 嫌味ったらしさすら感じるゆっくりと撓んでいく細い糸。口内に残されたそれを吐き出したくとも吐き出せず、ラクシュミーは結局それを呑みこむしかない。


 粘液と呼ぶにも粘性の高い、ゼリーのような汚物が喉を潜り抜けていく。

 知らしめるようなその感覚を諸共に呑み下しながら、ラクシュミーは男を見上げるように目を細め、下劣な笑みを鋭い目で睨みつけた。


「これ、で……っ……げ、ぇほっ!これ、で、いいのだろう…………!?」


「いいや、まだだなぁ。まずは精液を呑みこんだことを証明しろ。

 口を大きく開けて、浅ましく舌を出して口内に精液が残っていない事を示せ」


 鋭い目で睨まれようと、男とラクシュミーの関係は上下で定まっているも同然だ。

 無体かつ無礼な命令であっても、ラクシュミーはただ屈辱と羞恥に表情を歪めつつ、男の命令に従って無様な表情を晒すしかない。


 とはいえ、男を射精させたことには変わりがない。

 どれだけ屈辱的な有様を晒されようとも、これで当面の目的を果たすことは出来た。

 そんな事を考えながらラクシュミーは口を開け、男の下劣な視線を精液の残滓に塗れた口内に受けるという屈辱に、目を睨ませながら耐え忍ぶ。


「ふ、ふふ……!まさか本当に飲み切るとはなぁ?

 そんな従順な姿を晒されては、儂ももう我慢が効かなくなるというものだ」


「っ、ぁ、え……!?」


 だが、ラクシュミー・バーイーは男の悪意というものの本質を知らなかった。

 ”愛し合う”のではなく”貪る”ことを前提とした男の欲。それはラクシュミーという貴人の無様な姿を前に、男の欲を痛烈に煽り立てていく。


「え、ぁ、そんな……!だ、だって、もう射精して――――」


「たかが一度の射精で満足などするはずもなかろう?

 折角の王妃を抱ける機会だ。儂とて相応の準備をして臨むともさ」


 ラクシュミーの目の前で、みるみるうちにそそり立っていく男のペニス。

 一度射精を終えた後とは思えない――――そもそも中年を過ぎた男の精力とは思えないその動きは、いっそ怪物めいてすらいる。


 天を衝くようにそそり立ち、浮いた血管を蠢動させる男のペニス。

 匂い立つような欲望を感じ取り、ラクシュミーは僅かな怯えと嫌悪を表情に滲ませるが、それでも彼女は”役割”を捨てきれない。


「さぁ、奉仕の続きを頼もうか。ラクシュミー・バーイー。

 口で、手で、胸で――――あるいは女としての奥で。儂を満足させてみろ」


 ラクシュミーの鼻先に膨らんだ亀頭を擦り付けながら、男は下種に嗤う。


 高貴な女――――地位や名誉を失って、それでもなお折れない気丈とカリスマを持ち合わせ、精神の高貴を失わない英雄の器。

 そんな女を傅かせているという優越感に、男のペニスが幾度かひくひくと跳ねて、尿道口から先走りの雫が涎のように垂れ落ちていく。


 どれだけ屈辱的でどれだけ絶望的であろうとも、抱いた誓いを翻せない。

 英雄的であるからこそ、ラクシュミー・バーイーはどこまでも自らの使命に殉じて、自らの意思で深い深い艱難辛苦へと飛び込んで行ってしまう。


 ラクシュミーの手が、恐る恐るといった様子で男のペニスを撫でた。

 明らかに鳴れていない事が分かるその振る舞いに、男は表情に浮かべた下劣な欲を深めて、ここから続くだろう快楽への期待に大きく胸を高鳴らせた。



「はぁっ!ぁ、ぁう……っ!く、ぁ、あぁっ!

 や、やめ、ろ……っ!も、もう……っ!やめて…………!」


 物資補給のための、商人に対する性的奉仕。

 それが始まってからどれだけ時間が経ったのかすら、ラクシュミーにはもうわからない。


 裸の身体を黄ばんだゼリーのような精液に塗れさせ、どこまでも無様に表情を歪めながら、ラクシュミーは日に焼けた身体を白いベッドシーツの上でくねらせる。

 豊かな胸の先端――――褐色の肌に映える薄桃色の乳首はそそり立ち、男のペニスを咥えこんだ膣口は、浅ましさすら感じさせるほどひくひくと蠢いてしまっていた。


「くくっ……!残念だが、儂はまだ満足していないのでなぁ?

 ほれ、もっと浅ましく雌孔を締めんか。表情と同じく蕩け切っては奉仕にならんだろう」


 何度も何度も、あらゆる場所を使ってラクシュミーは男を射精させた。

 手で、腋で、口で、髪でペニスを扱き、淫らな言葉で媚びるようにしながら屈辱的な踊りを強制され、それでも満足できんとばかりに膣奥までを何度も穿たれ続けている。


「っ、ふ、ぅぐ……っ!か、はぁっ!ぁ、あ、ぁ、あぁぁだめ……っ!!

 っっ、く、ぅうぅいやだ……っ!ぁ、あぁぁあぁっ!ぁ、だめっ!ひ……イくっ!!」


 すでに何度も膣奥に射精され、幸福だった結婚生活の思い出すら打ち壊された。

 子を成すため――――ジャーンシー藩王国のために世継ぎを生むために子作りに励んでいた経験すらもが、今ではラクシュミーを追い詰める責めの一端にしかなっていない。


「ほう?もう何度目の絶頂だ?儂が射精するまでにもう五度はイっているよなぁ?

 そんなに気持ちよいのならば、いっそ反乱軍の兵士どもにもその身体で恩賞を与えればどうかな?そうすれば士気も上がるだろう?」


 絶頂して収縮するラクシュミーの膣壁を割り開くように、男は自身のペニスを彼女の最奥へと潜り込ませながら下劣な事を宣う。

 本来ならば聞き逃せない愚弄――――国を護るための戦いを穢す言葉に、それでもラクシュミーはただ快楽に表情を歪ませ、正常位で穿たれる膣奥の感覚に翻弄されるしかない。


「そ、んな事……っ!できる、わけ……っ!ぁ、は、ぁぐ……っ!

 ぁ、やめっ!やめ、ろ……っ!そこ、そこダメっ!ぁ、あぁぁ、や、や、あぁぁっ!」


 夥しい程の精液を注ぎ込まれた膣奥。そこでひくひくと蠢く子宮口。

 ぐちゅぐちゅと粘つく水音を立てながら、腰を掴まれながら何度も何度もその場所を穿たれて、堪えることも許されずに絶頂させられる。


 膣奥で泡立てられる精液と愛液の混合物。歪な音が聴覚からラクシュミーを犯す。

 辱めでしかない筈の行為。”子を成す”という神聖な行為を辱しめへと貶める振る舞いに、しかしラクシュミーの身体は完全に陥落し尽くしてしまっていた。


「ふ、ふふふ……!さぁ、そろそろもう一度射精できそうだ……!

 抜かずの三発……いや、四発だったかな?ともかくこれだけ注げば、妊娠は免れまい」


 あえて目を逸らしてきた事実をすら、男はいとも容易く言葉にしてしまう。

 子を成すために様々な事を行った。神に祈りを捧げなかった日はなかったし、医学書を漁って生物学的に子を成しやすい状態を作り上げもした。


 けれどそんな努力をすら嘲笑うかのように、男はどこまでも単純な結論――――物量によって子を孕ませるという乱暴な結論で、貴人たるラクシュミーを埋め尽くさんとする。

 女神の名を冠した女傑を、獣のように貶めようとするその有様は、いっそ”悪魔的”と呼んでも差支えがない程に醜悪だった。


「っ、あ、あ、あ、あぁんっ!や、いやっ、ぁっ!やめろっ!

 い、いやっ!ぁ、やめろ……っ!やめろ、やめ、ろぉ…………っ!」


 乱雑に振り付けられるピストン。幾度もの射精を終えてなお萎えないペニス。

 意識させられてしまう性感と屈辱に、ラクシュミーは必死になって歯を食いしばろうとするけれど、その程度の抵抗すら既に蕩け切った身体は許してくれない。


 膣奥を突かれて淫らな声を上げ、乳首を捏ねられ軽い絶頂に追いやられる。

 “耐える”という行為は、思考の中に差し挟まる余地すらなく、ただ快楽に蝕まれた哀れな女の姿がそこにはあった。


「んっ!ぁ、は、ぁあぁっ!や、や、あぁあぁっ!!

 やめ――――っっひ、ぃうっ!ぁ、あ、ぁ、あぁぁっ!いやっ!いや、ぁあぁっ!」


 膣奥を突かれて絶頂。引かれていくペニスに膣壁を嬲られて絶頂。

 その最中に乳首を捏ねられて絶頂感を高められ、その状態で更に膣奥を穿たれて、ベッドシーツを掴みながら腰を持ち上げて絶頂する。


 愛しい夫にすら見せた事がなかった、乱れ狂ったその有様。

 それを晒すことを強要されて、胸も秘部も蕩け切った顔も隠すこともできずに揺さぶられて、そうしてとうとう残酷極まる熱量が、ラクシュミーの深い場所に注ぎ込まれる。


「ぉ、おぉぉお……っ!孕め、孕めぇ……ッ!!」


「あ、あ、あ、だめっ!や、いや、だぁ……ッ、くぅうぅぐっ!!

 ぁ、あ、ぁあぁぁいや……っ!また、出て――――ぁ、あ、ぁあぁぁやめ、ろぉぉ……っ!」


 必死に嫌悪の言葉を絞り出しても、声音と表情が蕩けていては意味がない。

 正常位で腰を掴まれ、膣奥に性液を注ぎ込まれながら、ラクシュミーは蕩けた表情を必死に嫌悪の形に歪め、乱れたベッドシーツを引き絞るように強く握った。


 どくどくと脈動するペニスから、既に精液に満ちた子宮へと注ぎ込まれる精液。

 身重の時のように腹が重く、抵抗を諦めてしまっているような虚脱感に意識が満たされ、それでいて最後の抵抗のように体だけがビクビクと跳ねてしまう。


「ふ、く、ぐぅ……っ!も、もう、十分、だろう……っ!?

 私は、対価として、十分な奉仕を、したはず、だ…………っ!」


 だがそれでも、ラクシュミーは”使命”を捨てきれない。

 潤んだ目。荒い息。汗ばんだ肌に張り付く美しい白髪と、褐色の美しい肌を穢す精液の残滓が、彼女をどこまでも美しいからこそ哀れなものへと仕立て上げる。


「――――いったい何を言っているのやら」


 “この程度”で満足するなど、そんなわけがないだろう?

 だが、”哀れな慰み者”と化したラクシュミーに向けられたのは、そんな残酷な言葉と、いまだ萎えないペニスによる一層深くまでを押し潰すピストンの衝撃だ。


「っひ!ぁ、ぁぐっ!ぁ、ぎぃ……っ!」


「お前を抱けるとあって、魔術の秘薬まで買い付けたのだ!

 ふ、ふふふはははは!さぁ、まだまだ精液が空になるまで付き合ってもらうぞ!」


 狂ったように笑いながら、男が乱雑なピストンを繰り返す。

 パンパンに張り詰めた子宮が圧迫されるたびに、男の巨根を咥えこんだ華奢な膣口から精液と愛液の混合物が飛び散って、慰み者の惨めさを際立たせた。


「ふ、ぅあっ!ぁ、ぐ、う、うぁあぁぁぁっ!!

 ま、待っ、て……っ!や、や、ぁあぁ、せめ、せめて、少し、休ませ――――っっ!!」


 哀れましい懇願も無様極まる喘ぎ声も、ラクシュミー・バーイーを救うことはない。

 彼女が”奉仕”と銘打たれた陵辱から解放され、その目的を果たす時。それは今から二度日が昇って沈んでから――――そんな途方もない時間が過ぎ去った後の事だった。


 女神の名も、英雄の資質も。それらが彼女を救うことはない。

 必要なのは対価だけ――――そんな残酷な気付きこそが、この場でラクシュミー・バーイーという女に与えられた、唯一にして正しく残酷な真実だった。


≪了≫




お読みいただきありがとうございました!


次回の更新は8月5日予定。

内容はまだ未定ですが、『原神』より「ロサリアによるファデュイの男への快楽尋問」を予定しています。

いつもの陵辱ものとは別の読み口の作品になると思いますが、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!

Comments

No comments found for this post.