悪夢の日の再編、あるいは当然の復讐譚(モブ×アナスタシア) (Pixiv Fanbox)
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サーヴァントは夢を見ない。
その事実は間違いなく理解したうえで。
「――――っあ、あ、やめなさいっ!やめて、ぁぁぁっ!いやぁぁぁっ!!」
オリガか、タチアナか、それともマリアなのだろうか。
ともかく愛しい姉の中の誰かが、訊いたこともないような悲痛な悲鳴を上げているのを聞きながら、アナスタシアは男たちの群れの中心に引き倒されていた。
「――――どう、して…………?」
絶望の声音で震える唇から吐き出された言葉。
アナスタシアの華奢な身体に馬乗りになった兵士が、嘲笑しながら何事かを宣い始める。
ロマノフ王朝はもう終わった。役目のないお前たちを生かしておく義理はない。罵倒と共に吐き捨てられるそんな言葉の羅列。
それは確かに残酷な言葉だけれど、それはアナスタシアの望む答えではありえない。
だってアナスタシアはもう知っている。
ロマノフ王朝が終わり、死の直前にヴィイと契約し、それから紆余曲折を経てではあるがカルデアに召喚されて魔術師のサーヴァントとなった。
わからないのは、何故このような悪夢を見ているのかだ。
それも、ただ銃殺された自身の最期の再現ですらない――――姉たちと諸共に、女として辱しめられるという、現実では起こり得なかった悪夢を。
「おいおい、姉と違って随分大人しいねぇ、末妹サマは」
記憶の連続性は曖昧で、ここに至るまでの状況は一つも思い出せない。
魔術回路を励起させ、祈るように念じても念じても、”この場にいるアナスタシア”にとってはそれが当然であるかのように、ヴィイの魔力は感じ取ることすら出来ない。
そしてそんなアナスタシアの動揺を、男たちは”恐怖に竦み上がっている”、あるいは”状況を理解できていない”と解釈したらしい。
幼児にそうするような猫なで声で囃し立てながら、男たちは嘲笑と共にアナスタシアのドレスを掴み、それを勢いよく引き千切る。
「――っ!?や、やめて……!」
残酷な音によって、アナスタシアの意識は現実に引き戻される。
ドレスの布地が四方八方から伸びてくる手によって毟り取られ、その下の清楚な白い下着も引き裂かれて、瞬く間に男たちの面前に全裸を晒される。
少女と女性の過渡期にあるその身体。乳房は成熟して膨らんで、それでも少女としての華奢さを残すその肢体に、男たちは興奮を深めて息を呑んだ。
数多の視線がその身に突き刺さるのを感じ、アナスタシアは雪のような白い肌を羞恥で赤く染めるけれど、両手両足を抑え込まれていては抵抗の身じろぎすらできない。
「ガキかと思ってたが、随分とまぁアタリじゃねぇか。
姉の方はちょっと熟しすぎてて、正直なところ好みじゃねぇからよぉ」
組み敷いた少女を”女”ではなく”道具”として扱うように、男は下劣に表情を歪めながら、柔い新雪のようなアナスタシアの胸を掴む。
骨ばってがさついた武骨な指。それが柔らかな乳房を押し潰すように握っては放し、最悪の嫌悪感がアナスタシアの心を屈辱と怒りに染め上げる。
「や、やめなさい……っ!これ以上の辱めは許しませ――――あ、あんっ!」
屈辱と怒りに任せて言葉を吐こうとして、しかしそれを言い終えるよりも早くアナスタシアの声が跳ねた。
胸だけではなく、全身に這わされる男たちの指。脚に、太ももに、首筋に、脇に、鼠径部に、恥丘に、そして何より秘部に、小蟲のような指がいくつもいくつも這わされる。
「は、ぁぁ……っ!やめて、やっ……!
あ、あぁぁっ!だめ……っ!や、や、や、いや……っさわらないで……!」
「言葉だけは勇ましいが、身体の方が追いついてねぇなぁ?
そんなにエロい声で喘いで、本当は期待してたんじゃねぇのか?」
目を細め、口角をニタリと持ち上げた醜い表情。
アナスタシアに馬乗りになった男の指遣いは、どこまでもねちっこい。
姉たちから羨ましがられた、それなりに大きく成熟した乳房。
真っ白で柔らかいそれの稜線をくすぐるように撫でながら、その中心の淡く小さな乳首をゆっくりと虫の脚のような指遣いでくすぐられる。
「ふ、ぁ、ぁぁ……っ!ひぅぅっ!ぁ、ぁぁ、や、や、だめ……っ!」
そして伝播するように、同じようなねちっこい責めが瞬く間にアナスタシアの全身を覆い尽くして、その心を羞恥に染め上げる。
姉たちとの戯れだったくすぐり合いのようでありながら、どうしようもない不快感だけを与えてくる男たちの嬲る指遣い。
けれど全身を指で嬲られるだけで、アナスタシアの薄い唇からは僅かに上擦った喘ぎ声が零れ落ちてしまう。
「ふ、ぅぅ……あぁっ!ぁ、あぁっ、や、やめて、いやぁぁ…………っ!」
くぐもった嘲笑の中心で全身をまさぐられて、屈辱の中でゆっくりと女としての辱めを加えられ、その身を昂らされ続ける。
骨ばった指の先端、僅かにざらついた爪で刺激された乳首はゆっくりと立ち上がり、数多の指の腹にトントンと叩かれ続けた秘部が、徐々に潤みを帯びていく。
「おいおい、濡れて来たぜ?末妹サマは随分エロい身体してるなぁ?」
「こっちもだ。乳首はもうギンギンに勃ってる。
エロい身体だなぁ?やっぱり殺すんじゃなくて捕らえる作戦にしてよかったぜ」
自覚してしまった体の変化を、言葉として嘲罵に晒される。
そんな辱しめの中で、アナスタシアは必死に唇を噛んで喘ぎを押し殺し、目の前の男をせめて睨むけれど、そんなか弱い抵抗は男たちの嗜虐心を昂らせるだけだ。
「睨んじまって、可愛いねぇ。
そんな顔されたら、もっと虐めたくなっちまうってのにさぁ」
「っっ!!は、ぁうっ!ぁ、あぁぁっ!
や、だめっ!だめぇっ!!そこ……っ!ぁ、あぁうぅぅっ!」
爪の先で乳首の根元をぎゅっと抓られ、小さくも屹立したそれを震わせられる。
数える程度の経験しかない自慰よりも余程甘く、それでいて甘いからこそ屈辱的な感覚に、しかしアナスタシアはまるで抗う事もできない。
「ふぁっ!ぁ、や、や、だめ……っ!やめ、やめて!ぁぁぁっ!あ、やぁぁぁっ!!」
睨む目は容易く快感によって蕩かされ、噛み締めていた口は身の内から湧き出る性感によって割られて淫らな声を奏でさせられてしまう。
これは悪夢だ。現実ではない。しかしそうであるからこそ、アナスタシアを囲む快楽責めのための男共は、彼女が最も嫌がる蠢きと言葉で華奢な身体を責め苛んでしまう。
「随分と乳首が敏感だなぁ?ほら、こうされたら弱いんじゃねぇか?」
「っんん!――――は、ぁ、あ、ぁ、ぁぁぁっ!や、いや……っ!!
あ、あぁぁっ!いやっ!だめっ!ぁぁぁだめっ!!いやっ!やぁぁあぁぁぁっ!!」
指の腹で乳首を挟まれて、痛みもないままにゆっくりと撫で上げられる。
愛玩動物を可愛がるような、柔く転がし蕩かすような力加減。そんなものに反応したくもないのに、アナスタシアの体は敏感かつ淫らな反応を返してしまう。
「ふ、ぅ、ぅうぅ……!ぁ、あ、や、いや、やぁ……っ!!
あ、あぅっ……!っん!ふ、ふぅ……っっ!!あ、あ、あ、あぁ……!」
撫で上げて弄ばれて、小さいながらに屹立してしまった薄桃色の乳首。
そこから与えられる性感を高めるように、一定のリズムで軽く叩かれつつくすぐられ、次第にとろりと内側から潤んでしまった秘部。
服を剥がれて以来、アナスタシアを襲っているのは暴力にすらならない快楽責めだけだ。
殺すのではなく、痛めつけるのではなく、ただアナスタシアという少女の心を女として傷つけようとする男たちの振る舞いと行為。
「――――あぁぁぁぁっ!やだ!や、あぁんっ!!
おねがい!おねがいやめて!!やだ!!出さないでっ!出さないでぇぇっ!!」
三人の姉の誰か――――そうとしかわからない声が、人垣の向こう側で悲痛を極めた叫び声をあげて、その音がアナスタシアの耳に届いてしまう。
喘ぎ声、嘲笑、悲鳴、懇願。あらゆる悲惨の中心に据えられた姉妹の中で、自分だけが別種の動揺を得ている事も、アナスタシアの無力感を加速させる。
「は、ぁ、ぁぁ……っ!ヴィイ、なんで、どうして……っ!?
こたえて、こたえなさい……っ!っあ、ぁ、あぐっ!は、ぁぁぁ……くぅ……っ!」
「ヴィイ?そんなおとぎ話を信じてるのかい?
流石は元王族サマ。俺たちとは見ている現実が違うらしいや!」
必死に体内で魔力を回し、ヴィイと回路を繋ごうとする。
それでもヴィイの存在は痕跡すら感じ取れないし、体内で魔力を回そうとしても、性感によって集中が妨げられてしまう。
男たちの指は段々とアナスタシアの性感帯に集まっていく。
ぷっくりとそそり立った薄桃色の乳首に殺到する指。乳房を撫で上げ揉みしだく手。秘部をなぞりながら弄る指。クリトリスを包皮の上から刺激する指。
与えられる性感が、じっとりと少女の華奢な肢体を辱しめていく。
歪な陵辱の舞台へと変貌させられた最期の日をなぞるように、どうしようもない感覚がアナスタシアの身体から抵抗を奪ってしまう。
「や、や、だめっ……!いや、だめぇ……!
うぁっ!ひ、ぃうっ!んん……っ!ぅぅっ!ぁ、あ、あ、やっ!!」
ヴィイさえ使えれば、こんな男たちは物の数ですらない筈なのに。
なのに数の暴力で押さえつけられては抵抗の手段がない。疼きすぎて痛むほどに乳首を嬲られ、全身に歪んだ熱が浸透していく。
汗ばんでいく身体。吐き出してしまう息すら何処か艶めいてしまう。
恥ずかしくて仕方がない筈なのに身体に力が入らない。アナスタシアの身体は、まるで責めの中で男たちの獣欲に都合よく作り替えられていくようだった。
「ふ、ぅぅぅ……っ!!ぁ、あ、ぁ、やめ、や、やだっ!」
そしてじっとりと高められてきた性感が、とうとう臨界へと達する。
ぞわりと全身に奇妙な感覚が広がって、外側を嬲られ続けた膣口がひくひくと蠢いて、内側の膣肉が何かを求めるように蠢きだす。
感覚としては知らないけれど、知識としては知っている感覚――――『イく』という事。
自らの指で慰めた程度では到底達することはなく、いつかどこかで愛する人と抱き合って迎えられればと僅かに夢想していたその感覚が、残酷にも発露しようとしてしまう。
「お?イきそうだなぁ末妹サマ。ひひっ、顔がもう怖がってるぜ?
ほら、乳首抓ってやるからイっちまえよ。その様子じゃ初めてだろ?耐えれば耐えるだけ後がキツいぜ?なぁ?」
「んんんぃぃぃうぁぁっ!!は、ぁぁっ!だめ……っ!!
や、や、や、だめっ!やめて!やめてっ!!――――あ、あ、あ、ぁぁぁいやっ!や、やぁぁああぁっ!!だめっ!だめぇぇっ!!」
男たち――――その姿を模しただけの”悪夢”は下劣な表情を模りつつそう言いながら、指を這わせていた彼女の性感帯を同時に抓る。
乳首を根元から刺激され、クリトリスを包皮の上から縊られて、とうとうアナスタシアは甲高い悲鳴を上げながら大きく身を跳ねさせた。
「あっっ!!あぁぁぁぁ―――――だめだめだめやだ、ぁぁぁイくぅぅぅ……っ!!」
貞淑に閉じていた膣口がひくひくと蠢いて、奥から勢いよく粘つく液体――――俗に言われる”潮”を噴出させて、少女の子事を羞恥に満たす。
初めての絶頂と初めての潮噴き。そもそもが濡れやすい性質のアナスタシアは、いつまでも止まらない潮噴きの感覚に、翻弄されながら絶望感を深められるしかない。
「や、や、ぁ、ぁぁぁ、う、ぁぁぁ…………!
う、うそ、うそです、こんな……!ぁ、ぁぁぁ、や、やだ、や……っ!!」
男の下劣な表情は、それこそ仮面のようにその顔に張り付いている。
絶望の中で周囲を見れば、そこにいる男たちも一様に、書き割りのように同じ顔を浮かべていて、アナスタシアは地獄絵めいたその光景に震えた。
「ひひ、ヒヒ、淫乱王女。
おマエはもう、この国ニは必ヨウない」
男の声がボイスチェンジャーを通したようにぐにゃりとねじ曲がり、見上げたその顔が張り付いた笑みのまま、僅かな筋肉の蠢きすらなく固定される。
異様な光景にアナスタシアは息をのみ、けれどそんな恐怖が彼女を包むよりも早く、これまで以上に激しい羞恥と屈辱が少女の心身を追い詰めていく。
「――――っ、ぁ、あ、やっ!だめ、ぁ、だめぇぇっ!!
やだ、やだ、だめ、だめ、や、やぁぁああぁぁあああぁぁっ!!」
濡れそぼってひくひくと蠢く膣に、指ですらない何かがずるりと入り込む。
処女の細い膣にすら容易く入り込み、関節の硬さすら感じさせない”細い何か”。小蛇や海魔の触手のようなそれが、何物も受け入れたことのない膣穴を蹂躙する。
「ぁ、あぁぁ、いやっ、抜いて、抜きなさいっ!!
こんな、こんな事……っ!!ひぅっ!ぁ、や、や、や、だめっ!」
膣内をゆっくりと割り開きながら押し進んでいく触手。
そして同時に、周囲の人影が文字通りにばらばらに解けて、その場所から数多の触手が蠢きながらアナスタシアへと群がっていく。
柔らかな乳房に根元から巻き付き、細い触手が乳首に巻き付き、その先端に唇のような器官で吸い付いて搾り上げるように刺激する。
両手両足は抑え込むのではなく縛り付けられ、クリトリスにも細い触手が殺到してそよがすように擽られて、全身が絶え間なく性感を叫び続けてしまう。
「あ、あ、ぅあっ!ぁあんっ!やめ、や、やだっ!やめなさいっ!!
っう、ぁ、やだ、だめ、だめっ!ぁぁぁそこだめっ!や――――――やぁぁあぁっ!!」
細い触手が膣内で蠢きまわり、そちらに意識を向けさせられてから、乳首を触手に甘噛みされてアナスタシアはどうしようもなくただ果てた。
既に彼女の周囲の空間は、悍ましい肉塊が立ち並ぶ異様な光景に塗りつぶされていて、姉たちの悲惨な喘ぎ声すら聞こえなくなっている。
アナスタシアの周囲に響くのは、粘液を滴らせながら蠢く触手たちが奏でる不気味な音と、ただ無機質にどこからか鳴り響く嘲笑の声だけ。
そんな異様な光景の中、アナスタシアは絶頂に震える体と心を必死につなぎ止めて、それでも責め苦に耐えようと試みる。
「は、ぁぁぁ、あぐ、ふぁ、うぅぅぅ……っ!!
――――っっあ!や、だめっ!うぅぅっ!ぁ、や、やぁぁっ!あ、あぁぁ――~~っっ!」
だが敏感すぎる少女の感覚では、責め苦に耐えることなどできるわけもなかった。
指などよりも余程奥まで入り込み、そこからバラバラと枝分かれして、それぞれに明確な意思と共に膣内を嬲り始める触手。
一本一本が細いそれらは束となってアナスタシアの肉ひだをそよがせ、あるいは敏感なGスポットをさらさらとくすぐって、痛みすらないまま少女の身を責め立てる。
ペニスや指ではありえない細かな責めは、そもそもが濡れやすいアナスタシアの内側から、執拗なまでに愛液と潮の飛沫を引きずり出す。
ぐちゅぐちゅと音を立てることすらせずに、ただ細かく泡立って白濁とした愛液が零れ落ち、潮の飛沫が勢いよく噴出していく感覚がアナスタシアを責め苛んだ。
「ふ、ぅぁぁぁ、や、や、だめっ!ぁぁぁ、いやっ!
――――あ、ぁぁぁ、だめっ!そこ、ぁ、やだ、ぁ、や、や、だめ、乳首壊れ………っぁぁああぁぁ!!」
そして同時に、ぷっくりとそそり立った状態で触手に吸い付かれていた乳首の内側にも、髪の毛のように細い触手が侵入してしまう。
母乳を分泌するための小さな孔。そこに外部から侵入されて、じっくりと内側を奇妙な感覚で開発されつつ、乳首そのものや乳房そのものを責め立てられる。
「や、や、やだっ!やめてっ!や、ぁぁああぁぁぁっ!!
たすけ、たすけて!ぁ、だめっ!ひ、ぃうっ!ぁ、ぁぁぁやだっ!やだ、やだやだだめ、またくる、来ちゃ―――――ぁ、あぁぁぁうぁぁああああああっっ!!!」
どこをどう責められたから絶頂してしまった。
屈辱的であろうとも、そんな理由を理解することすら、アナスタシアにはもうできない。
全身が一秒も解放されず、耐えがたい性感に晒され続けている。
絶頂が絶頂の呼び水となって、性感がただ高められるばかりになって、身の震えも異様な疼きも全く収まってくれない。
「ひ、ぃいぃぁあぁっ!!ぁ、あぁぁ、だめ、ひ、や、やぁぁっ!!
あ、あぁぁ、だめ、だめ、だめ、むり、ぁ、やだ、クリトリス、だめぇぇっ!!」
Gスポットをくすぐられながら、上からクリトリスを指程度の太さの触手に押し潰されて、搾り出されるようにアナスタシアは幾度目かもわからず潮を噴く。
優美な声音は蕩け果て、雪のような白い肌は汗に染まって淫らに紅潮し、表情は見る影もなく性感に耐えようとする一念だけに染まってしまった。
眉間に皺をよせ、目を瞑り、唇を噛み、長く美しい銀髪を汗で頬に張り付かせる。
美しい髪は乱された状態で全身に張り付き、少女の華奢でありながら確かな凹凸に富んだボディラインを、ひどく妖艶に彩ってしまっていた。
「はぁ……っ!!ぁ、あぁぁ、も、いやっ、おねが、おねがいぃぃ……!!
むり、も、むりです、たえられないっ!ぁ、あぁぁ、やだ、やだやだやだそこだめっ!ぁ、あぁぁやだやだやだイくぅっ!!!」
乳首の根元を舐めあげるように刺激され、そのままじゅるじゅると吸引される。
同時にクリトリスを覆う包皮の下に細い触手が侵入し、ひくひくと打ち震える肉芽を根元からぐるりと縛り上げて、上下運動のように扱き尽くす。
多角的な責めは、常にアナスタシアの意識の外から彼女の身を責め立てる。
乳首への責めに耐えようとすれば、クリトリスへの責めが苛烈さを増して、包皮の下の肉芽を執拗に扱き上げて華奢な身を跳ねさせる。
クリトリスへの責めに耐えようとすれば、今度は膣内を嬲る細い触手の群れがぐちゅぐちゅと内側を掻き混ぜるように蠢いて、身の奥から疼きを高められてしまう。
この空間は、アナスタシアの”悪夢”そのものだ。
そしてそうであるからこそ、この場所はアナスタシア自身が考える、彼女にとって最も都合が悪い事によって構成されてしまっている。
「ぁ、あ゛っ!ぁぁあぁぁっ!や、やめてっ!ぁぁぁいやぁぁぁっ!!
だめ、だめ、そこやだっ!やですっ!ねぇ、おねが、おねがいっ!!やだやだやだそこ弄らないでぇ……っ!だめ、だめ、だめだめだめだめぁぁぁぁやだやだイっっくぅ……!!」
膣内の肉ひだを一枚一枚震わせるように嬲られながら、乳首の奥底を僅かに刺すように刺激され、トドメとばかりにGスポットをぐりぐりと捏ねられる。
重すぎる絶頂に苛まれて、現状で出来る限界まで背を反らして快感を逃がそうとしても、今度はクリトリスと乳首への苛烈な責めが更にアナスタシアを快感に浸してしまう。
いつまでも責め苦が終わらない。
悪夢であると自覚してしまったことで、時間間隔に意味がない事も分かってしまった。再編された”あの日”ですらない淫らな悪夢の内側で、少女は理由もわからず壊される。
「ぁ、あぁぁっ!や、や゛っっ!!ぁぁぁだめ、イぐっ!
ぁぁぁぁやだ、だめ、もういや、いや、や、ぁぁぁっ!うぅぅぁああぁぁっ!!」
絶頂の連鎖。段々と変わっていく責め苦の質。
乳首の奥に粘液を放出されて疑似的に母乳を吸われる感覚を体験させられ、包皮を剥かれたクリトリスをブラシ上の触手で磨くように刺激される。
膣奥に至った細い触手に子宮口の内側に潜り込まれ、肉ひだを絡めとられて限界まで引き伸ばすように弄ばれる。
「あっ!ぁぁぁっ!だめ、も、むり、むりですっ!!
だれか、だれかたすけてっ!ぁぁぁやだ、も、や、だめ、だめぇぇぇえええっ!!!」
狂ったように叫び、それでも触手共の蹂躙は終わらない。
一瞬緩まった拘束。必死に右手を伸ばして助けを乞い、けれど伸ばした手は何も掴めずにまた押さえつけられて、アナスタシアは惨い責めの中に留められる。
アナスタシアは知らない。
これがカルデアの内々で仕組まれた陵辱であると、彼女は知り得ない。
英霊召喚術式にバックドアを仕込み、サーヴァントの夢に干渉する――――藤丸と英霊の繋がりを解析した結果の技術を用いた一部の職員たちの復讐こそが陵辱の正体だ。
南極のカルデアで、彼女とは違うアナスタシアによって殺戮された職員たち――――そんな者たちの復讐に駆られた幾人かが、少女を苛む惨状を作り出している。
スクリーンに映し出される少女の痴態。響き渡る嬌声。
復讐に駆られた職員の一人が荒く勢いをつけてキーボードを叩けば、それだけでアナスタシアの内側を嬲る触手が多角的に蠢き、少女は嬌声と共に高く高く潮を噴く。
『――――ぁぁぁ、だめ、やだ、やですっ!たすけて!ぁぁぁやだやだイくっ!!
もうやだ、もうやだ、ぁぁぁやだ、イけない!イけないっ!やめて、やぁああぁぁっ!!』
スピーカー越しの嬌声。男たちの怒りと嗜虐心が高められる。
キーボードを叩く陰気な音が、数人の男たちの手元から響く。そしてそれと同時に、スピーカーからはまた新たな嬌声と懇願の言葉が響く。
時刻はまだ午前一時。悪夢を見るには十分すぎる時間。
交代の時間は午前五時――――つまりはあと四時間もの間、アナスタシアが悪夢のような復讐から解放されることはない。
『やだ、やだ、ぁぁぁマスター、だれか、たすけて!ねぇっ!ぁぁぁやだやだやだ!!
いやっ!ぁぁぁイってる!イってるんですっっ!!も、やだ、ぁぁぁやだ、やだやだやだやぁあ゛ぁぁああああぁぁあああっっっっ!!!!』
覚めない悪夢は続く。終わらない悪夢は少女の心を砕き続ける。
当然の――――けれどいわれのない復讐は、殺戮者ではない筈の少女に殺戮者の汚名を着せながら、その心が壊れ果てるまで続いた。
≪了≫
お読みいただきありがとうございました!
次回は5月5日に更新予定。
内容はまだ未定ですが、『原神』よりモナ、あるいは『デュエプレ』よりエレナで何か書きたいなーと思ってます。
このままのペースでご支援いただければ、もしかすると6月くらいには「月4回更新」に出来るかもしれないです。
お財布に余裕があればで結構ですが、ぜひ5月もご支援いただけると大変助かります。
それでは次回も楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!