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 稲妻城の裏通り。祭りの喧騒が微かに遠くなる場所。

 平時でも人目に付くことが少なく、とりわけ祭りの最中とあれば更に人の目が行き届かないその場所で、数人の男たちが一人の少女を囲んでいた。


「大人のやり取りに首突っ込むべきじゃなかったなぁ、お嬢ちゃん。

 神の目の持ち主だったとしても、三人がかりじゃ対処できなかっただろ」


 見るからに稲妻の出自ではない、金髪碧眼の屈強な男たち。

 鎖国が開けた稲妻に渡ってきたモンドの男たちは、くっきりとした顔立ちを悪酔いで真っ赤に染めて、少女を恫喝するように壁に押さえつけつつ笑う。


「んん――――っっ!!んぅっ!ふぐっ!んぅぅぅっ!」


 三人の男に取り囲まれて叫ぶ少女――――宵宮は、それでも明確な敵意を視線に込めて男たちを睨み、必死になって拘束から逃れようと身を捩った。

 しかし三人の男に前方と左右を囲まれ、背を壁に押し付けられていては逃れようがないし、どれだけ大声を上げようとしても手ぬぐいを口枷にされた状態のくぐもった悲鳴では、祭りの喧騒でにぎわう表通りまでは届かない。


「せっかくいい女を見繕ってたのに、アンタのせいで台無しだよ。

 男だけでの酒ほどマズいモンはねぇ。折角の酔いも台無しになって冷めちまわぁ」


 赤ら顔をこれ見よがしに歪めて、男は宵宮の髪を乱暴に掴む。

 髪紐が乱暴に解かれて、結い上げられていた長い髪がはらりと快活そうな顔立ちに散らばり、宵宮は悔しそうに長い髪の下から男を睨みつけた。


 祭りである以上、こういった悪酔いをする者は少なからず出てくる。

 だからこそ奉行家の警護隊や、宵宮のような祭りの運営側は見回りを行って、こうした者たちを取り締まってきた。


 しかし、今日の祭りは鎖国が開けて初めての本格的な稲妻風の祭りだ。

 八重堂が主催し、モンドや璃月の協力も得た容彩祭とは異なり、この祭りは稲妻内部だけで企画されて開催されている。

 つまりノウハウの共有こそされていても、稲妻の民ではない者に対する取り締まり体制は、殆ど確立されていないも同然だった。


 さらに悪い事に、稲妻の民は一般にモンドの民よりも体格に劣る。

 だからこそただの”注意”への逆上がこれほどのまでに驚異的なものになるとは、宵宮も予想しきれてはいなかった。


「――――だがまぁ、よく見りゃそこそこ可愛いじゃねぇか」


 宵宮の正面に立つ男――――三人組の中でもとりわけ屈強な髭面の男がそう言って、それから当然のように宵宮の着物をはだけていく。

 元々が片肌脱ぎにしていたそれが容易く剥ぎ取られ、それから胸を覆っていたサラシも力任せに音を立てて引き裂かれる。


「ひぅっ!んっ!んぅぅぅっ!んっ!!んん――――っっ!!」


「あーあーうるせぇうるせぇ。

 ちょっと黙ってろよ、お嬢ちゃん。痛い思いしたくねぇだろ?」


 言いながら男は、片手で宵宮の胸を揉みつつ、もう片方の手でナイフを彼女の首筋へと突き付けて、勝ち誇るように口角を持ち上げた。

 更に抵抗を封じるように、左右を固める男たちが宵宮の手首を掴みつつ太ももを撫でまわす。気持ちの悪い感触に宵宮の表情が嫌悪に染まった。


「こんな格好で出歩てもいいってんだから、稲妻は余程平和ボケしてたんだなぁ?

 モンドじゃこんな服で出歩いてたら、売春婦と間違えられても文句言えねぇんだぜ?」


 下劣な事を宣いながら、男の手が宵宮の胸を力任せに揉みしだく。

 巨乳と呼べるほどではないが、決して小さくはない美乳。吸い付くような柔らかさと敏感な感度を併せ持つそれを揉まれ、宵宮の肌がみるみるうちに羞恥の紅に染まる。


「んんっ……!ふぅ、んん……っ!!んぅっ!んぁっ!んぅぅっ!」


 健康的に焼けた太ももも左右からそれぞれに嬲られて、そんな中で胸を強く掴むように撓ませられて、怒りが段々と羞恥に上書きされていく。

 快活で公正な性質故に、逆恨みを買う事は今までもあった。けれどここまで直接的に身を辱しめられたことはないし、自分で自分を慰めたことだって数える程度しか経験がない。


 しかも男たちの責めは、暴力的なようで嫌味な程に巧みだ。

 乱暴な筈の胸の痛みが、なぞられる太ももの微細な感覚によって性感に変えられて、段々と宵宮の身体は奥底から熱を持ち始めてしまう。


「イイ声が出て来たなぁ?――――ほら、ここ弄られるのキツいだろ?」


「ふぅっ!?んっ!んぅ……っっはぁ!ぁ、んぅぅぅうううっ!!」


 乳房を根元から弾ませるようになぞり上げてから、男の太い指が正確に、宵宮の華奢な乳首を真正面から押し込む。

 少しだけ色が濃く、けれど小さく華奢な乳首。自慰とはまるで違ったその感覚に、宵宮はどうしようもなく声と身体を跳ねさせるしかない。


「ふぁっ!んんっ!んぅぅっ!

 んぁっ!はぁ……っっ!っあ!んぁぁうぅぅぅっ!!」


 明らかに変わってしまった宵宮の反応は、悪酔いと怒りで埋め尽くされた男たちの感情を、一様に嗜虐心へと塗り替えてしまう。

 勝気に吊り上がっていた目に涙を浮かべ、羞恥に肌を染めて必死に喘ぎを押し殺そうとする少女。男たちはそれを貪るように、ひたすらにその身を嬲っていく。


「おいおい、下もサラシだけとか痴女かよ」


「――――んっ!?んぅっ!ふぅぅっ!

 んぅっ!んんっっ!!んんんぅぅぅ――――っっ!!」


 太ももを指で嬲っていた男が、下着代わりのサラシを引っ張ってゆっくりと解こうとしてくる感覚が、宵宮の心を焦らせる。

 だがどれだけ焦ったところで、両手は抑え込まれて足も震えて動かない。宵宮に示せる抵抗は呻き声が誰かに届くのを願うことくらいだ。


「おう、そんな痴女なら心配いらねぇな?解いちまえ。

 どうせ平和ボケした稲妻人は、こんな裏通りまで来やしねぇよ」


 言われながら、サラシが慣れない指遣いで解かれていく感覚と共に、胸先を執拗に弾くように嬲られ続け、身と声を震わせられてしまう。

 屈辱的である筈なのに、身体が恐怖で竦んで言うことを聞いてくれない。”宵宮姉ちゃん”として荒くれとも渡り合った自分では、考えられない醜態だった。


「ん、ふぁっ!!んぅぅっ!ひ……っんぁぁっ!

 あ、あ、あ、んぅぅっ!う、ふぅぅっ!んっ、んん……っ!!」


 執拗すぎる刺激と撫でられる太ももと、秘所を晒されようとする羞恥。

 感覚の全てがない交ぜになって、宵宮の身は彼女自身の意思とは無関係に昂ってしまう。男の指で弄られ続ける乳首が、段々と弾力を帯びるように屹立していく。


 ぷくりと膨らんだその場所は、日焼け痕が綺麗に残る白い肌に映えてしまう。

 日焼けしていない白肌に浮かぶような、小さな紅色の肉芽。やけに扇情的なそれを男のごつごつとした指が弾き、扱き上げ、更に男はその口で胸先に吸い付いた。


「んぅぅっ!ふぁぁぁっ!んぁっ!はぁっ!んんんぁぁぁぁぁっ!!」


 男は舌で絡めとるように、屹立した乳首を撫で上げて扱き上げる。

 指とは違った予測できない感覚。内側から何かを吸い出すように、じゅるじゅると音を立ててその場所を吸われる中で、宵宮はただ悲鳴のように喘ぎを零すしかない。


 そしてそんな最中、秘部を覆っていたサラシの感覚が消えた。

 背筋がざわざわと総毛立ち、誰の目にも晒したことのない貞淑な秘部が、屈みこんだ男の眼前にどうしようもなく晒される。


「ん……っ!!ぅうぅぅぅっ!んんんっ!んんっ!んんん――――っっ!!」


「あぁ、ほらほら暴れんなって。

 それにしても綺麗なマンコしてやがる。うるせぇ事以外はアタリだな」


 屈みこんだ男は僅かな茂みを引っ張るように弄んでから、貞淑に閉じた秘部を指で無遠慮にこじ開けて、その内側に視線を滑らせる。

 乳首への責めと羞恥によって僅かに濡れた桃色の媚肉――――じっと目を近づけて奥を観察すれば、僅かに膜のようなものが見えて、男は喉の奥で嗤った。


「安心しなよ、ちゃんと解してやるからさ」


 開かされた膣に、ゆっくりと指が侵入してくる。

 右手が解放されたけれど、それでももう宵宮に出来るのは、力の入らない右手で男を必死で押し退けようとする程度の、抵抗にもならない抵抗しかない。


 自分でも触れたことのない膣内。息がかかるほどの距離でそこを弄られる。

 乳首への責めも佳境に入っていて、屈強な男は右乳首をじゅるじゅると舌で舐め啜りながら、左乳首を小刻みに爪弾いて性感を与えてくる。


「んん――――っっ!!ふぅっ!んぐっ!

 んぅぅぅっ!んんあっ!ぁ、あぁぁうぅぅんん――――っ!!」


 拒否感のままに必死で身を捩っても、既に身体に力が入らない。

 濡れた膣口をくちゅくちゅと音を立ててかき回され、音を立てて乳首を吸われ、いつの間にか足に抱き着くようにされながら尻を撫でまわされる。


 いつのまにか上がり始めた花火が、祭りの夜空を明快かつ鮮やかに彩っているけれど、その音も美しさも宵宮の目には映らない。

 ただ性感ばかりが宵宮の目の奥を滲ませる。滲んだ目で必死に下劣な男たちを睨み、自由になった手で彼らを押しのけようとしても、それはあまりに儚い抵抗だった。


「んぅぅっ!ふぅっ!んんっ!んぁっ!ぁ、んぁぁあぁっ!」


「お、イきそうだなぁお嬢ちゃん。

 ほら、イっていいぜ?マンコひくひくさせたままは辛いもんなぁ!」


 乳首を甘噛みされ、痺れるような感覚が宵宮の身体を大きく反らせる。

 必然的に男の眼前に突き出すようにされてしまった秘部。そこをこれまでよりも勢い良く嬲られて、宵宮の意識がそこで完全に白く染まる。


「んんぅっ!!んっ!!んんっ!ぁ、ぁ、あ、あぁぁっ!!

 んんんっ!!んん――――~~~っっ!!ぁぁああ――――――――――っっ!!!」


 そして男に言われた通り、宵宮は大きく身を反らして絶頂した。

 初めての絶頂。初めての潮噴き。膣奥から染み出してくる白濁した愛液と、失禁してしまったかのような極大の羞恥。


 下劣な嘲笑に晒されて、宵宮はただその身を壁に預けてへたり込む。

 けれど彼女が崩れ落ちることを、男たちは許さない。絶頂したばかりの身体を壁に磔にするように押さえつけ、男たちは一層激しく宵宮を嬲っていく。


 今度は屈強な男が宵宮の秘部をぐちゅぐちゅと音を立てながら指で掻き混ぜ、尻を撫でていた男が乳首を指先で爪弾くように嬲り、さっきまで秘部を嬲っていた男は懐から取り出した写真機で、宵宮の痴態を撮影していく。


「んぅっ!!んぅぅぅっ!んぁっ!ふ、ぅうぅうぅっ!んん――――っっ!!」


 せめてもの抵抗として両手で顔を隠し、それでも絶頂は止められない。

 一度絶頂させられてしまった体は、新たな快楽によって容易く堕とされ、無垢だった体に何度も何度も絶頂を刻んでしまう。


 上がる花火には目もくれず、男たちは眼前の少女を嬲り続ける。

 それでも祭りのために用意された花火は、途切れることなく爆音と共に夜空を彩り続け、転じてその音は宵宮の痴態を隠し通したまま、その身を男たちに弄ばせ続けた。



「ん、ぁ……っ!は、ぁぁぁ、んぅ…………っ!」


 花火も終盤に差し掛かり、大輪の花ばかりが夜空を彩り始めた頃。

 散々に宵宮の身を嬲っていた男たちの欲望も、いよいよ佳境に差し掛かっていた。


 力の入らない身体を強制的に抑え込まれ、立ったまま幾度も幾度も絶頂と潮噴きを繰り返された宵宮の目は、もう生来の快活さを残していない。

 ただ辱しめの中で心を折られ、涙目で懇願するような哀れな目だけが、男たちの嗜虐欲を煽るばかりになっている。


「ほら、口枷も取ってやるよ。

 どうせもう誰も、こんな場所に見向きもしねぇだろうしなぁ?」


「んぅ……っ!ぁ、あぁぁ、や、嫌や……っ!!

 ぁ、あぁぁもうやめ、やめて、放して、放してぇ……!」


 口枷を解かれても、もう宵宮は叫ぶことすら出来ない。

 あれ程までに口やかましかった少女の零落に、男たちはただ喉奥でくぐもった笑いを響かせて、それから屈強な男は宵宮の身体を勢いよく抱えあげる。


「ひぁっ!や、やめ、なにして……っ!?

 や、いややっ!やだ、やだやだやめて!それ、それ嫌やぁぁっ!!」


 太ももをがっしりと抱え込まれる、いわゆる”駅弁”の体勢。いつの間にか晒されていた太く硬いペニスが、幾度もの潮噴きで蕩けた膣口に押し当てられる。

 あやすように体を揺さぶられ、背中は壁に押し付けられ、身体を安定させるために男の身体に抱き着くしかない。


「ぁ、や、や、やめ、や……っ!!

 あ、あぁぁ、ぁ、いやっ!や、ぁぁぁやだ、ゆるし――――いやぁぁぁぁっ!!」


 そしてそのまま、あまりにも容易く男のペニスが膣内へと挿入される。

 圧迫感すらほとんどなく、何の躊躇もなく処女を破られたのに、それに伴うはずの痛みすらほんの僅かにしか感じられない。


「ぁ、あ、ぁ、嘘、うそ、ぁぁぁ嘘や、なんで…………!?」


「いい締まりだぜ、お嬢ちゃん。処女喪失おめでとう。

 これに懲りたら、誰彼構わず口出しするのはやめておくんだなぁ?」


 既に男たちの中から酔いは抜けて、彼らは単純な肉欲と嗜虐欲だけで宵宮を嬲り辱しめようとしている。

 取り巻きの男たちは処女を奪われたばかりの宵宮の姿を写真に収め、それを現像する時のことを思って、やはり下劣に口角を持ち上げた。


「や、やめ、撮らんといて……!

 やだ、ぁぁぁだめ!だめ、だめ、いややっ!顔、顔映ってまう!!」


「いいじゃねぇか、顔も映してやった方がよ。

 モンドに戻ったら売ってやるよ。嬢ちゃんとのハメ撮り写真。稲妻の女は美人が多いって人気なんだ。きっと高値がつくぜ?」


 あまりにも下種な言葉に、宵宮は喉奥で悲鳴を詰まらせる。

 そしてそのまま始まってしまう、彼女自身の体重も乗せた残酷なピストン。持ち上げては突き上げて、持ち上げては突き上げる反復動作が、少女の無垢な子宮口を責め立てる。


「んぁっ!は、うぐっ!ぁぁぁっ!や、やめっ!や、いややっ!

 ぁあぁ、いや、痛いっ!痛いって……!ぁ、ぐぅうぅっ!んぁっ!はぁぁぁっ!」


 早くはないが重いピストンが、宵宮の子宮口を何度も何度も痛烈に拉ぐ。

 処女を奪われたばかりの少女が与えられるには、あまりにも残酷でどこまでも痛烈な、いっそ拷問のような責め苦。

 けれど何度も何度も絶頂させられたせいで、宵宮の身体はそれに痛みだけではない、明らかな性感を受け取ってしまっていた。


「んぅっ!は、ぁぁぁ、や、やっ!なに、なんで!?

 こんな、こんなんおかしい!や、ぁ、ぁうっ!は、ぁあぁっ!」


「どうした?嫌だって言ってる割にマンコは締まるなぁ?」


 感じたくないのに感じてしまう。痛い筈なのに気持ちよくなってしまう。

 自分の身体が見せてしまうあり得ない反応に、宵宮はただ喘ぎながら混乱し、それでも男のピストンを受け入れ続けるしかない。


 濡れそぼった膣内が、突き上げるようなピストンによってぐちゅぐちゅと水音を立てて嬲り尽くされていく。

 写真機のシャッターの音が周囲から残酷に響き、焚かれるフラッシュが夜空の花火の光よりも強く、宵宮の痴態を世闇の中に照らし出してしまう。


「や、や、やめ、やめてっ!お願いやめてっ!

 謝るからっ!ウチ、謝るからぁっ!だから、も、や、やめ、いやぁぁっ!」


 明るく快活で、曲がった事や悪事は許さない”宵宮姉ちゃん”。

 そんな強くカッコいい自分自身の誇りを捨てて懇願しても、むしろ男たちは欲情を深めて、一層残酷に宵宮を嬲ってしまう。


 深く重いピストンで壊れるほどに子宮口を穿たれ、右側からも左側からもフラッシュを浴びせられつつ、吸い痕や歯型を刻まれてしまった胸を撫でるように弄ばれる。

 痛くて、苦しくて、頭上に広がる花火すら見ることもできずに、宵宮はただ男たちの欲によって弄ばれ、その心を暗雲に犯されていく。


「ふ、ぅうぅぐっ!や、やめ、もうやだ、ぁ、やだぁぁっ!

 も、むり、無理やって……!!ね、きいてっ!おかしく、おかしくなる……っあぁぁぁ!」


 突かれて、突かれて、もう膣奥は痛みすら感じない。

 ただ突き上げられるたびに凄まじい性感が宵宮の身体を大きく跳ねさせて、膣口を蠢かせて諾々と愛液を湧かせてしまうだけ。


 至近距離からフラッシュに曝され続けた目も、既に潤みながら霞んでしまって正しい像を認識することもできない。

 ただ自分を犯して辱しめる男たちが、魔物なんかより余程醜い顔で笑っている事だけが、宵宮に認識できることの全てだった。


「うぅぅぅっ!うぁっ!ぁ、ぁあぁっ!

 や、や、だめっ!も、ややっ!ぁ、あぁぁやめて、やめてぇぇっ!」


 子宮口を拉がれて、背を反らして絶頂する。

 自分の表情がどれだけ惨めに歪んでいるのかも理解できぬまま、宵宮は嘲笑の中でビクビクと痙攣し、膣壁を収縮させて男のペニスを締めつけてしまう。


 祭りのメインイベントである花火大会は、終盤の佳境に入った。

 大輪の花火が何発も何発も、轟音と共に稲妻全土から見えるほどに高い場所に打ち上げられて、ほんの一瞬の美しさを人々の目と心に刻み付ける。


 誰も彼もが夜空を見上げている。

 そして誰も彼もが夜空を見上げているからこそ地上の片隅で行われている陵辱には、誰一人として気づかない。


「や、や、ぁ、だめっ!抜いて!抜いてって……!ぁ、ひぅぁぁっ!」


 大輪の連花火――――宵宮がこの日のために作り上げた美しい赤と白の一瞬の花が、彼女自身の目に触れることもなく打ち上げられて消えた。

 男たちもまた、そんな事には目もくれず――――宵宮の名前も、彼女にとってこの日がどれだけ大事な日かも知らぬまま、その欲望を佳境へと至らせていく。


「それにしてもいい締まりだなぁ、お嬢ちゃん。

 そろそろ出そうだからよぉ。ちゃんと受け止めてくれよぉ?」


 身勝手な言葉に、宵宮の顔色が青ざめて表情が引きつる。

 そのまま必死で暴れようとするが、機先を制するようにこれまでよりも深く、子宮口に叩きつけるように穿たれては、暴れることすら出来ない。


 持ち上げられては深く穿たれ、また持ち上げられては穿たれる。

 段々と硬度を増していくペニスの感触が、度重なる絶頂で収縮した膣壁に直接伝わって、肉ひだが掻き分けられる感触すら鮮明に感じ取れてしまう。


「や、いややっ!やめて、それだめっ!何考えて……!?

 ぁ、あぁぁ、だめっ!ぁ、やだ、やだやだやだやめてぇぇっ!!」


 必死に頭を何度も振って、長い髪を振り乱して宵宮は懇願する。

 強くてカッコイイ”宵宮姉ちゃん”は、もう既にどこにもいない。嬲られ辱しめられ、どうしようもない暴力に屈服して懇願するただの少女の姿がそこにある。


 そしてそのまま、深すぎるピストンが宵宮の子宮口を捉えた。

 華奢な身体が大きく跳ね、その口から「んぅ゛っ!」と濁音混じりの喘ぎが零れ落ちて、それから花火が上がり、夜空で弾けるまでのような数秒。


「――――ぁ、あ、あぁぁ、や、だめっ!だめっ!だめぇっ!!」


 少女の華奢な膣の内側で、びくりと大きくペニスが跳ねた。

 知識も経験もなかったとて、女としての本能が理解してしまう”その瞬間”。それは抗う暇もないまま、残酷な熱量となって宵宮の奥へと突き付けられる。


「あー、出る、出るぞ……っ!!あぁぁぁ……っ!!」


「や、やだ、だめっ!抜いてっ!抜いてって!ねぇっ!

 あ、あ、あ、あぁぁいやっ!いややっ!やだ、ぁぁぁやぁぁあああああぁぁぁっ!!!」


 獣のような男の呻き声と共に、宵宮の奥底へと粘つく熱が押し寄せる。

 突き上げる形で子宮口に流し込まれるそれは、当然に膣内を逆流してぼたぼたと垂れ落ち、潮の飛沫で湿った地面へと点々と白濁と赤を混じらせた色を刻んだ。


 腹の奥に注ぎ込まれる、本能的な嫌悪感を抱かせる粘つく感触。

 けれどそれから逃れることもできず、宵宮は男に縋りつくようにその背に爪を立てたまま、与えられる性感に打ち震えるだけだった。


「あ、ぁ、あぁぁ、や、嫌ぁぁ…………!

 うそ、うそ、ぁ、あぁぁ、うそや、うそやぁ…………!」


 絶望にすすり泣きながら、ビクビクと身体だけを跳ねさせる。

 やがて男が射精を終えて、宵宮の身体を壁に預ければ、彼女はもう直立することもできずに、ズルズルと壁伝いに地面へとへたり込む。


 いつの間にか花火は終わり、見物客たちは夜空の非日常を見上げていた視線を、各々に日常へと戻していく。

 男たちもまた、取り巻きが急いで宵宮の顔に精液を振りかけるだけで、発見を恐れるように足早にその場から立ち去って行った。


 花火大会が終わっても、祭りの喧騒は裏通りへの視線を遮ってしまう。

 悲劇は喧騒に覆い隠され、宵宮はただ破り捨てられたサラシの布を茫洋と手に取って、どうにもならない現実にまた涙を流すしかなかった。


「うぅ、ぁぁぁ、うぁぁぁ、なんで、なんで…………!」


 だがどれだけ涙を流しても、現実は変わらない。

 こんな格好で人前に出ることもできず、宵宮はただ人目に触れない場所でしゃがみ込んですすり泣き、そして――――――


「おいおい、アンタ宵宮だろ?

 ひひ…………!こんな場所で、そんな恰好じゃ危ねぇぜ……?」


 そしてまた、通りかかった別の男が下劣な欲をむき出しに宵宮に声を掛ける。

 逃げることもできずに地面に押し倒されて、膣奥の精液を掻き出す暇も与えられずに、小汚い浮浪者のペニスが宵宮の膣奥を深々と嬲った。


「うぁっ!ひ、ぁあぁぁっ!や、や、だめっ!ダメやって!

 あぁぁやだっ!もうや、ややぁぁっ!ぁ、ひぅっ!んんっ!あぁぁぁっ!!」


 祭りの夜、喧騒に覆い潰された悲劇は終わらない。

 その喧騒が夢のように過ぎ、やがて静かな朝が来るまで、宵宮は表を歩けない者たちによって代わる代わるに犯されて、その尊厳を蝕まれ続けた。


≪了≫



お読みいただきありがとうございました!


次回は4月25日に更新予定。

『FGO』もしくは『デュエプレ』から書きたいなーと思ってます。

Twitterで参考程度ですがアンケートをやってるので、よろしければご投票ください!

Comments

Anonymous

関西弁…素晴らしい…。 脳内再生されます🙏

ミズウミ

ありがとうございます! なるべく違和感ないように頑張った部分なので、そう言っていただけて何よりです!