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※本作はSKIMAにてご依頼をいただき、本編未視聴の状態で調査をもとに執筆した作品です。

 原作ファンの方からすると設定として無茶な部分があるかもしれません。

 お読みになる際はご注意いただき、自己責任でお願い致します。


※苦痛や直接的に痛々しい描写があります。苦手な方はご注意ください。


前作はこちらより。よろしければ前作もご一読ください。



 壊れてしまった日常は、壊れたままで続いていた。

 執拗かつ悪辣に続けられる快楽拷問。目覚ましのように与えられる胸先と秘部への振動によって、カナメはもう何度目かもわからない壊れた日常の始まりを迎える。


「――――っっああぁぁぁぁっ!!は、ぁ、あぁぁひ、い、ぁぁぁぐっ!!

 あっっ!!あ゛ぁぁぁあああぁぁっ!!や、や、や、ぁぁぁひ、ぁ、イく……っ!!」


 もうどれだけの時間、全裸のままで拘束具に縛められているかもわからない。

 栄養素は天井から伸びた点滴によって投与され続け、カナメの生命活動はほとんどの自由を奪われた状態であっても、未だ継続するに支障はない状態だ。


 ぷっくりと膨らんだまま戻らなくなってしまった乳首と、同じように包皮から覗いたままで戻らなくなってしまったクリトリス。

 気絶のような眠りを一瞬で覚ます、敏感を極めた三点に対する振動責め。カナメは起き抜けに容易く身を跳ねさせて潮を噴き、ガクガクと拘束の中で身を揺さぶった。


「ぁ、う、うぁぁぁぁっ!は、ぁ、ぁうっ!んっ!んんんっ!

 っっ!ぁ、はぁぁ……っ!!ぁ、っっく、ぅうぅぅぅ――――~~~~――っっ!!」


 股関節が痛むほどまで大股開きに脚を開かされ、その状態でぱっくりと口を開けたまま固定されてしまっているカナメの秘部。

 何度も何度も弄ぶように潮を噴かされ続けたその場所は、しとどに濡れそぼったまま時折乞うようにぱくぱくと蠢き、その哀れましさを強調する。

 座面や床に飛び散った愛液は、決して広くはない部屋の中に淫らなにおいを広げていた。


『初日はあれ程までに乱れ狂ったというのに、随分とまぁ耐えるものだ。

 苦痛も快楽も、既に常人ならば発狂する域に達していると思うのだがね?』


「は、ぁ、あぁぁ……っっ!!っ、く、ぅうぅぅ……っ!!

 あ、まり、舐めないで……っ!!この程度、なんてことも、ない……っ、ぎ、ぁぁぁ!!」


 スピーカー越しに聞こえる下劣な声に、カナメは息を喘がせながら言い返す。

 乳首とクリトリスを嬲られ続けて、それでも正気だけでなく強気を保っているというのは、実の所驚くべき性根の強さではあった。


 しかし性根がどれほど強かろうとも、それは現状を変える力にはなり得ない。

 むしろカナメの抵抗の念を嘲笑うように、そのすらりとした脚を拘束する台座が、更に彼女の脚を開かせるようにゆっくりと動き出す。


 軋む股関節。激痛。

 耐えるべく歯を食いしばろうとしても快楽がそれを阻んでしまう。

 そして結果として、悲痛な絶叫が愛液の匂いに満ちた部屋に響き渡る。


 カナメ・バッカニアという美しい女の肉体を損なわず、それでいて彼女に苦痛と快楽だけを与え続けるという悪辣な責め方。

 スピーカー越しにその声を聞き、カナメの目の前に据えたカメラからのリアルタイムの映像を眺めながら、レーゲッツはクツクツと肩を揺さぶった。


「あ、ぁ、ぁ、は、ぁぁぁうぐ…………っ!!ふ、ぃ、ぃいぃぎっ!!

 あ、あぁぁぁぁ、や、や、や、ぁぁぁぎ、ひ、ぃぐっ!!あ、あ、あ、や……っ!!」


 脚を大きく開かされる激痛の中で、それでも女として絶頂してしまうカナメ。

 質量感を増して内側から張り詰めた乳首とクリトリスは、その主である筈のカナメの意思をまるで無視して、惨い程の快楽を叫んでしまう。


 指で弾かれればぶるぶると震えて即座に絶頂にまで追い込まれてしまうだろう、同世代の女性の平均よりも大きく張ってしまった乳首。

 そこに与えられる振動はカナメがどれだけ絶頂しても止まることはなく、クリトリスへの責めもまた同様だった。


「ふ、ぅぅぅあぁぁぁぁっ!!や、や、や、あぁぁだめっ!あああイくっ……!!

 っっ、ふ、ぁあぁぁぐっ……!!っ、あ、あ、あ、あぁ……っ!!は、ぁぁぁイくぅっ!」


 振動による責めは一定で、だからこそ終わりが全く見えない。

 一定のペースでの責め苦は絶頂を容易く予想させて、それでも抗えない自分自身への情けなさとやるせなさがカナメの心身を支配してしまう。


『そのペースでイき続けるとは、随分と景気がいいなぁ?

 それとも、ようやく君のお仲間たちを差し出す心づもりにでもなったか?んん?』


 下劣な嘲笑と煽り。それでも睨み返すことすら出来ない。

 カナメに出来るのは与えられる責めに耐えて耐えて耐え続けて、いつか来るだろう救出まで大義も正気も失わずにいることだけだ。


 初日の時点で何度も何度も絶頂させられて、息も絶え絶えで壊れかけていたカナメに対して、レーゲッツはさらりとこう告げていた。


――――『壊れたのなら、別のワルキューレを攫ってくるか』


 あの勇ましく美しく可愛らしい仲間たちが、自分と同じ目に遭わされる。

 ワルキューレのリーダーを任された身として――――何よりカナメ・バッカニアという女としての正義感は、そんな事を断じて許すわけにはいかなかった。


「――――っんぅぅっ!!ぁ、は、ぁぁあぁ……そんな、わけ、ないっ!!

 は、ぁ、ぁぐっ……!!っんぁぁっ!わた、しが、耐えれば、耐えればぁぁっ!!」


 自分が耐えれば、他のメンバーには手出しされない――――ならば自分がこの責めに耐え続ければ、レーゲッツは他のメンバーに手出しはしない。

 それは理屈としての筋は通っていて、しかし同時に致命的な場所で破綻している。


「あ、あ、あ、あぁぁぁっ!!は、ぁ、だめっ!あああや、やだやだやだイくっ!!

 っっっく、ぅうぅぅぅぅ……!!っああぁぁぁ―――――――~~~~――――――っっ!!」


 そもそもの話として、既にカナメは快楽責めに耐えられてなどいないのだ。

 一度折れてしまった心に再びワルキューレのリーダーとしての使命感を書き込まれて、それに縋って必死に正気を保っているだけ。


 無様に絶叫しながら絶頂し、潮を噴いても気絶しかけても解放されずに責められ続ける。

 ”拘束具に縛り付けられた見目麗しい女”ではなく、既にカナメ・バッカニアは”淫らを極めた性玩具”として、その身と心を陵辱され続けている。


『耐えられていないのに、よくぞまぁ吼えられたものだ。

 ――――では、今日の遊びを始めさせてもらおうか。精々耐えてみせるがいいさ』


 喘ぐカナメの姿を画面越しに眺めながら、レーゲッツは嘲笑のトーンで笑う。

 そして今日もまた、その部屋に一人の大男――――屈強な体躯と半仮面が特徴の、声一つとして漏らさない不気味な男が姿を現す。

 その手には責め具の入った紙袋があって、カナメは何をされるのかという恐怖に駆られて、喘ぎの中でごくわずかに身を震わせた。


 がさがさと拷問官の男が紙袋の中を探り、それからその内側から何かを掴んで、それをカナメの眼前へと晒す。

 屈曲した歪な形の棒――――太く長く、それでいて屈曲するほどに反り返った男性器を模したディルドをカナメに突き付けて、それでも男は表情一つ変えない。


「ひ……っ!ぁ、あぁぁ、や、ぁ、うぅぅぅ……っ!!」


 そして一方で、カナメの身体は既に限界を間際に控えてしまっている。

 起き抜けに絶頂を浴びせかけられ、それから間髪を入れずに振動で性感帯を嬲られ続けているという状況。

 カナメは確かによく耐えてはいるけれど、女としての生理現象に抗えるほど、彼女は非人間的なわけでも達観できているわけでもない。


『どうした?ディルドを見せられるだけで発情したか?』


「だ、誰が……!!っ、ぁ、はぅ……っあぁぁぁ!!

 や、や、や、ぁぁぁ……っっ!!は、ぁぐっ!んっ!ぅうぅぅぅっ!!」


 反射的に言い返しはしたが、それでもその側面は否定しきれなかった。

 女の身体は意思や理性とは無関係に、それこそ強姦であろうとも子孫を残すため、あるいは母胎の保護のために”犯されれば濡れてしまう”ものだ。

 そんな生理現象には、いくらカナメが清廉かつ強靭な心を持った乙女であっても抗うことなどできはしない。


 数日にわたって惨い責め苦に晒され続け、既に腹の奥底では子宮が降りてしまっている彼女にとって、ディルドは本能に訴えかける誘惑そのものだ。

 思考の中で言葉までは結ばれなくとも、本能が『これを奥まで挿入されれば、どれだけの快感が押し寄せるだろう』と想像してしまっている。


「ふ、ぅうぅぅぅ……っ!!っあ、ぁ、あああ、なんで……っ!!

 や、や、や、止まって、止まってぇ……っ!!ぁ、あぁぁやだ、やだやだイくぅ……っ!!」


 そして結果として、カナメ自身の意思と身体が表してしまう反応は、あまりにも乖離して発露されてしまう。

 嫌だ嫌だとどれだけ思おうとも、女としての本能と想像が彼女の中の性感を煽り立てて、それを乳首とクリトリスへの振動で加速させられて潮を噴く。


 ぷしゃああああ、と無様な音を立ててアーチを描く潮。

 失禁しているようなその有様に、レーゲッツは画面の向こうからくぐもった笑い声を響かせて、カナメの羞恥と屈辱を煽り立てる。


『無様だなぁ、カナメ・バッカニアくん?

 この映像を好事家にでも売り飛ばしてやりたいよ。うら若く清廉なワルキューレのリーダーである君が、こうまで無様に性感に乱れ狂うとは』


 無様な音を立てて噴出し続け、無機質な床を濡らし続ける潮。

 カナメ自身の意思とは無関係に、ぱくぱくと媚びるように蠢きながらディルドの挿入を待ちわびている膣口と、ぷっくりと浅ましい程に膨らんで疼く乳首とクリトリス。


「っっっ……!!ぁ、あぁぁぁ……!や、やだ、やぁぁぁぁぁ……っ!!」


 あまりの屈辱と無様さに、カナメはぎゅっと目を閉じて涙を流す。

 いっそ死んでしまいたいほどの屈辱で、どうしようもなく壊れきって身を委ねてしまいたいほどの性感で、それでもカナメ・バッカニアは折れることが出来ない。


 折れてしまえば、愛しい仲間たちがこんな地獄の中に放り込まれてしまう。

 そんな事は許されない。なんとしてでも守らなければならない。私はリーダーなのだから。私は彼女たちの前を走って、彼女たちを守らなければならないのだから。


「あ、あぁぁ、ぁ、ひっ!!!――――ぁ、あ、あ、ぁぁぁいやっ!いや……っ!!」


 潮のアーチがようやく止めば、待っていたとでも言わんばかりに膣口へとディルドの先端が押し付けられる。

 数日間にわたる責め苦の中でカナメの膣内の形状を事細かに分析し、最も彼女に”キく”形で作り上げた、カナメ専用とも呼ぶべきディルド。

 ぱっくりと限界まで開かされた膣口に押し付けられる先端部ですら、あからさまなまでにカナメの”イイところ”へと押し付けられてしまう。


『そんなに股を開け広げて、何が『いや』だ?この淫売め』


「そ、んな……!だ、だったら、これを解いて!!

 こんな……!わ、わた、私!こんなの、絶対望んでなんか――――っあ、あ、あぁ……!」


 レーゲッツの言葉でなけなしの強気を引き出してから、拷問官の経験則でぐりぐりと軽くディルドの先端を用い、膣口の脆い場所を嬲る。

 振動による責めも与えず、奥まで一気に突き込むこともしない。まずは焦らすようにゆっくりとディルドの存在を知らしめながら、乳首とクリトリスを責め立て続ける。


「や、や、や、やめ……っ!は、ぁあぁんっ!

 や、やだ、ぁ、あぁぁやだっ!やだやだやだ出る……ぅうぅぅっ!!」


 ぽっかりと開いて桃色の膣肉を晒している膣内から、じょろじょろと零れ落ちてくる粘ついた愛液の奔流。

 ぱくぱくと膣口が蠢き、膣肉がひくひくと痙攣している様を鮮明な動画として記録されながら、カナメは最悪の羞恥に悶えさせられる。


 座面に広がってから床に垂れ落ちていく淫らな液。開かされた足の裏の感覚で、床の水たまりがゆっくりと広がっていくことも分かってしまう。

 心底から最悪の気分――――けれどそれに浸ることすら許されず、カナメは乳首とクリトリスを一定の刺激で嬲られ続けたまま、ゆっくりとディルドを挿入されていくしかない。


「う、ぁ、あぁぁ、い、いや……っ!や、や、や、やめ――――っぁあぁぁっ!!

 あ、あぁぁ、ダメ、これダメっ!あああ変なところ当たって……っ!!ぁ、ダメっ!だめだめだめ今ダメっ!!!あああああイくっ!ぁぁぁイくぅぅっ!!!」


 ディルド上部の僅かな突起――回遊魚の背びれのようなそれがカナメのGスポットを容易く抉り、そのままぐりぐりと刺激する。

 当然に絶頂して、けれどそれだけでは責めは終わらない。突起がGスポットから離れたかと思えば、その奥に存在する更なる突起がGスポットを押し拉ぐ。


「っあ!!ぁ、あぁぁっ!あっ!や、やだっ!い、今だめっ!だめぇっ!

 や、や、や、イってるっ!イってるの!今ダメっ!やだ!やぁぁぁぁやだやだやだイってる!イってるのに!やだやだやだイく……っ!!」


 Gスポットへの波状の責めがカナメを襲う。

 連続する突起での責めは、悪辣な事に突起の形状が僅かずつ変化している事で、慣れるという逃げ道すら潰してしまっている。


『君に誂えるために作らせたディルドだ。気に入ってくれたようで嬉しいよ』


 必死で耐えようとしながらも、拘束の中で必死に藻掻き苦しむカナメの姿を眺めて、レーゲッツが低い声で嗤いながらそう言った。

 挿入がほんの数センチ分深くなるだけで、それこそ搾り出されるかのようにカナメの膣奥からは愛液と潮が湧きだしてくる。


 明日からは湧き出す愛液と潮を汲んで、それこそ好事家に売って資金源にしてもいいかもしれない。

 戦場で兵士たちを鼓舞する見目麗しい女たち――――そのリーダーである彼女の愛液など、それこそそこらの宝石以上の高値がつこう物だ。

 そんな外道極まることを考えながら、レーゲッツは画面向こうの女の痴態を眺めて、鼻息を荒げながらその羞恥と屈辱を煽り立てる。


『だがそれにしても、随分とまぁ淫らに潮を噴くものだなぁ?

 まだ最奥まで挿入されていないというのに、そんなに気持ちよかったか?ん?』


「ふ、ぁ、ぁぁぁ、こんなの、全然、気持ちよく、なんかぁ……っ!!

 ひ、ぃ、ぁぁぁ、や、や、あ、また、そこ……っ!?ぁ、ぁ、あああやだ、や、や、や、ぁ、ぁうっ!!ひ、ぁぁぁうぅぅぅぅ……っっ!!!」


 Gスポットを刺激され、一拍置いてまた刺激される。

 乳首とクリトリスへの責めは止まず、三つの肉蕾はもう勃起しきって痛いほどだ。


 そしてそんな状態で、ゆっくりとディルドを挿入されて絶頂し続ける。

 しかもその絶頂は、意識を白く染めるほどの高い絶頂ではなくて、だからこそそれは掛け値なしに”最悪”と表現できてしまう責め方だった。


「あ、あぁぁ、や、ぁ、あぁぁだめ……っ!だめ、だめぇ……っ!!

 っあ!!ぁ、あああまたイくっ!!ぅぅ、ぁぁぁ、イってる、のに、イってるのに、あああなんで、なんでぇ……っ!?」


 カナメ・バッカニアという女がどれほどの刺激でどれほどの深さの絶頂に至ってしまうのか。そんなデータをも駆使して作り上げられたディルド。

 カリの段差の角度や斜度も、Gスポットを嬲るための背びれのような突起の配置も、膣内に埋めた時のフィット感も何もかも。

 その何もかもが、”カナメを絶頂させたままで、それでも絶頂させきらない”ために形作られてしまっている。


 何度も何度もイっている。女としての限界は既に迎えている筈なのに。

 なのに最後の一押しだけが与えられない。ゆっくりとした挿入の中で、僅かに慣れてしまった所で再び絶頂に追いやられるような。

 嬲り殺されるような状況の中で、カナメという女はゆっくりと性感に浸されていく。


「っっっ!ぁ、あぁぁ、や、やだ……っ!あ、また……っ!ぁぁぁやぁぁぁぁ……!」


 ディルドを咥えこんだ膣口が一度ぎゅっと収縮して、それから壊れたスプリンクラーのように歪に愛液を噴出する。

 もうカナメの身体はカナメ自身の意思では全く動かせない。ただ明瞭な意識だけを残したまま、その身体は性感と男の手によって反応する”モノ”と化してしまっていた。


 そしてそれでも、呆気なく限界は訪れる。

 カナメが幾度目かの絶頂に大きく身を震わせたその時、ディルドの先端が膣奥の脆い場所に押し付けられて、カナメの身体が大きく跳ねた。


 声もなく重い絶頂に追いやられ、カナメは唯一動かすことが出来る首を大きく反らして、天井を見ながら無様な表情で絶頂を迎える。

 ぴくぴくと華奢な身体が痙攣し、アーチを描くだろう勢いで噴出する潮が、咥えこんだディルドによって歪に軌道を捻じ曲げられて噴出する。


「――――あ゛……!!ぁ、あぁぁ、ぁ、ぁ、ぁ、いやぁぁぁ…………!!」


 半ばほど白目を剥いて――――俗に言われる”アヘ顔”にも似た表情で、カナメはそれでも必死に拒否の言葉を吐いた。

 折れてしまいそうで、屈してしまいそうで、それでも決して屈することなどできなくて。無様さに身を焼かれるような心地になりながら、それでもカナメは必死に最後の一線で耐える。


『よく耐えるものだなぁ?何がそこまで貴様を突き動かす?

 仲間を売れば自分が助かる。簡単な話だとは思わないかね?きれいごとを並べるのは結構だが、それで自らが苦しんでいては世話もない』


「は、ぁ、ぁ、貴方、には……っ!わからない、でしょうね……!

 わ、私は、あの子たちの、リーダーだもの……っ!!こんな程度で、屈するなんて……そんな――――っっ!!く、ひ、ぁぁぁっ!や、や、や、ぁああああぁぁぁっ!!!」


 矜持と信念、なけなしの正気。それらを振り絞っての言葉。

 しかしそれすらもディルドの柄を持たれて僅かに膣内でその太いモノを蠢かせられれば、ただ霧散してしまう儚いものにしかなり得ない。


 膣壁が媚びるようにディルドに吸い付いて、ディルドの表面に存在する僅かな突起や凹凸が、媚びるような膣壁の全方位を一斉に嬲る。

 カナメを責め立てるための悪辣な器具。いっそ邪悪ですらあるそれによって責め立てられて、カナメは甲高い悲鳴を上げながら僅かに足りない絶頂に追いやられた。


「あ、あ、あ、あぁぁぁぁっっ!!や、やだっ!あああイ、イぐぅぅっ!!

 あ、あ、あぁぁんっ!!や、やぁんっ!ぁ、ぁ、あぁ、ぁ、ぁぁぁやだやだやだ……!」


 ぷしっ、と音を立てて噴出する潮の飛沫。スピーカー越しのくぐもった嘲笑と、ほんの僅かしか聞こえない拷問官の息遣い。

 そしてそのまま、さらに悪辣な責めが間髪を入れずにカナメを襲う。


「っっ!!あ、あぁぁだめっ!!や、や、や、ぁぁぁだめぇぇっ!!」


 ディルドの柄に存在していたスイッチ。拷問官の太い指がそれを押し上げると、ディルドが収縮するようにゆっくりとしたピストンを行い始める。

 突起によるGスポットへの責め。膣壁を嬲る硬いモノの感触。そして一定のリズムでぐりぐりと押しひしがれる子宮口。


 何度も絶頂に浸されたからなどという、生易しい理由ですらない。

 女であれば誰であっても屈してしまうだろう責めが、絶頂から抜け出せてすらいないカナメの身体に容赦なく叩きこまれて、その身を快楽の地獄に引きずり込んでいく。


「んっ!んっ!ぁ、あ、あぁぁっ!や、や、や、ひぅっ!んんんぅぅっ!!」


 ここ数日の間で容赦なく叩きこまれた快楽は、倒錯しきった責めと相合わさることでカナメの心身を更に深い屈辱へと落とし込む。

 男の指は一切カナメの肌に触れてはいない。彼女の身体に触れて責め立てているのは、あくまでも無機質な器具だけだ。


 ぷっくりと膨らみ、妖艶な紅色が定着してしまった乳首に張り付くローターも、段々と太く大きくなって戻らなくなってしまったクリトリスを嬲るローターも。

 それらはカナメ自身の体温によって僅かに温められているだけで、彼女の身体はどこまでも無機質に、絶頂の寸前で責め立てられ続ける。


「あっ!あっ!あっ!あぁぁ、や、や、や、やだっ!いやぁぁぁぁっ!!

 っく、ひぁぁ、あ……っ!!は、ぁ、あぁぁっ!あああやだ!それやだ!いやぁぁっ!!!」


 そして更に、彼女の地獄は深まっていくばかりだ。

 拷問官の男が懐から取り出した鍼――――それが何のために用いられるものなのか、カナメはもうその身をもって理解してしまっている。


「や、やだっ!や、やめて!やめてくださいっ!!それ、それだけはぁぁっ!!」


『ならば仲間たちを売るか?儂はどちらでも構わんのだが。

 誰を売るかは選ばせてやろう。エースのギンヌメールか?新人のヴィオンか?プラウラーでも中島でも構わんぞ?』


「っっ……!!う、ぁぁぁぁっ!だ、だめ……っ!!

 皆には、手を、出さないで……っ!!ぁ、あぁぁ、や、やだ、ぁぁぁいやぁぁっ!!」


 恐怖に駆られ、責任感を思い出させられ、責めの中に自ら飛び込むことを強制される。

 ぷっくりと膨らんだ乳首に、何の容赦もなく挿し込まれる鍼。細くとも確かな異物感を与えるそれを揺さぶられると、凄まじい苦痛と快楽が同時にカナメの脳を焼く。


「ふ、ぅうぅぅぐぅぅぅっ!!!――――ぁ、あ、あぁぁ、や……っ!!

 ぁ、あ、え、えっ?ぁ、あ、ああああうそ、嘘でしょう!?なんで、え、もう一本……!?」


 そしてそれでも、更なる地獄――――カナメにそれを完膚なきまでに味わわせるための”メイキング”は終わらない。

 拷問官の手に握られた、乳首に挿されたものよりも細いもう一本の鍼。それはゆっくりとかナメの秘部――――勃起し尽くしたクリトリスへとその先端を向けられる。


「あ、あ、あ、むり!むりよ!むりですっっ!!

 や、やだっ!そこだめっ!何考えて……!?ぁ、あああだめっ!だめぇぇぇっ!!!」


 そしてそのまま、呆気ない程容赦なく陰核に挿し込まれる細針。

 カナメの身体が大きく暴れ、僅かに痙攣した状態で膣口から潮の飛沫が勢いよく噴き出し、ディルドの蠢きに合わせてぐちゅぐちゅと音が鳴り響く。


 あまりの恐怖と羞恥と屈辱。そして何よりも性感によって、カナメは痙攣しながら気を失って、無様な表情で言葉を失った。

 しかし、悪意によって彩られた地獄は、そんな安易な逃げを許すほどに生易しいものではあり得ない。


「――――――っあ゛っっ!!!ぁ、ひぎっ!ぐぅうぅぅぅっ!!!!」


 乳首とクリトリスに流し込まれる激痛に、カナメは一瞬で意識を取り戻す。

 ディルドに仕込まれた通電機構を用い、その僅かな電気ショックを局部に挿し込んだ鍼で増幅するという、性玩具ですらない拷問具。

 何度か身を跳ねさせてから、カナメは気絶すら許されない悪辣極まる拷問に、白濁した潮を膣口から垂れ流しながら、顔を真っ青に染め上げた。


「あ、あ、あ、なんで……!や、むり!むりですっ!!いやぁぁぁぁっ!!」


 リーダーとしてのプライドなど、苦痛の前では容易く溶け落ちてしまう。

 大人びていたとしても、カナメ・バッカニアはまだ二十代前半のうら若き乙女でしかなく、そうでなくともこのような拷問は明らかに常軌を逸していた。


 ぐちゅ、ぶちゅ、びちゅり、ぷしゃ、ぐちゅちゅ、ちゅぐ、ぴしゅしゅ。

 淫らな音を立てながら、カナメの膣に誂えられたディルドがゆっくりとしたピストン運動を繰り返し、乙女の身と心を無慈悲なまでに辱しめ続ける。


 どれだけ喘いでも、叫んでも、潮を噴いても責め苦は一定のまま変わらない。

 Gスポットを嬲られ、膣壁を擦られ、子宮口を連続で突かれて、そして更に悪質なのは、それが絶頂には至れない責めであるという事だ。


「うぁっ!あ、あ、いやっ!ぁ、あぁぁ、やっ!!

 あ、あ、あ、あぁぁぁっ!!ひっ―――――――ぅうぅうぅぐぅぅあああぁぁぁぁっっ!!」


 ディルドで嬲られ続け、そうでなくとも鍼による異物感で意識を集中させられた性感帯を振動で責められ続けて、カナメは当然に絶頂に至ろうとする。

 それは確かに屈辱的ではあったけれど、一方でカナメが一瞬であれ責め苦から解放される唯一の手段でもあった。


 しかしそんなか細い逃げ道すら、カナメには与えられない。

 絶頂に至ろうとするたびに、ディルドからの通電が局部の鍼によって増幅されて、激痛となって性感を押し流してしまう。


 痙攣するカナメの身体。絶頂も気絶も与えられない永遠のような責め苦。

 痛みと快楽が間断なく華奢な肢体を襲い、嬲り、辱しめて、既に彼女の内側の本能は、苦痛をも性感として誤認するまでに至ってしまっている。


「も、もう、いやっ!!あああやだ、やだ、ぁぁぁいやぁぁぁっっ!!

 っっっひ、ぎぐ……っ!!あ゛っっ!!ぁ、あぁぁ、も、もう、やめて!やめ、やぁぁあぁぁぁああぁぁぁぁっっ!!!!」


『おーおー、随分とまぁ勢いよく潮を噴いたものだ。

 そんなにまで辱しめられて、まだ仲間を売ろうとは思わないのかね?』


 スピーカー越しにカナメの痴態を論い、反語の体でレーゲッツは嗤う。

 カナメがこの程度では折れない――――折れられない事を理解したうえで、あえて目の前に誘惑をちらつかせるという悪辣な精神への責め。


 実力そのものではなく、謀略と時勢を読む目で将軍まで上り詰めた手管。

 そんな手腕を悪辣な方法で使い潰すように、レーゲッツはカナメが目から光を失いそうになる度に、その反骨と責任感を思い出させるように言葉を紡ぐ。


「は、ぁ、ぁぁぁぁ、誰が……っ!!ぅ、ぁ、あぁぁいやぁぁぁぁっっ!!

 ひ、ぁ、ぁぐっ……!ぜ、ったいに、皆を、こんな目には、ぁぁ…………っやっ!!」


 反骨心、怒り、屈辱、責任感。

 目覚めさせられては性感に叩き潰されて、カナメ自身に無力感を思い知らせるだけになってしまったそれ。


 けれどそれに縋っていなければ、カナメはもう折れ切ってしまっている。

 レーゲッツの言葉によって与えられるそれらが、まだカナメの正気と毅然を皮一枚の所で保たせているという奇妙な状況。

 だがそれも、そう長くは続かない。毅然も気丈も、永遠のように続く責めの前ではどうしようもなく擦り減って、ただ風化して消えていくだけだ。


「っあ!ぁ、は、ぁぁぁ……っくぅぅぅ…………!!

 んっ!んぅぅっ!ぁ、あ、ぁ――――――ひ、ぎぅぅっ!!!あ゛ぁぁぁっ!!」


 必死に声を抑えようとしても、性感と苦痛の連続には抗えない。

 性感に喘ぎを零し、苦痛に身を跳ねさせながら潮を噴く。何度も何度もそんな状態が続いて、いよいよただひたすらに抵抗の念が弱まっていく。


『ヴィオン君は責めの中でどんな声で啼くのだろうなぁ?

 中島君のあの豊満な乳房が責めの中で揺れる様は、さぞや壮観だろうなぁ?』


 レーゲッツの言葉が繰られるたびに、それに意識を集中させられるように責めが弱まる。

 そしてその度に、抵抗の念が責任感に押し上げられて高められ、なのに責め苦の中でそれを折られては無力感だけを高められてしまう。

 抵抗の念を弱めれば弱めるほど、レーゲッツの煽りは痛烈さを増すばかりだ。


「や、や、や、ぁぁぁ、だめ、それ、だめ……っ!!

 皆には、手を、出さないで………っ!!ぁ、あぁぁぁっ!ぁぐぅぅぅぅっ!!」


『プラウラーの澄まし顔を快楽に蕩かせてやるのも良いな?

 それにギンヌメール。奴の美しい声をどう歪ませるか、想像するだけで胸が躍る』


「っ、うぅぅぅぅ……!ぁ、あぁぁっ!!

 この、この、外道……っ!!ぁ、あ、ぁ、あぁぁ、だめっ、イく……っっ!!」


『ならば精々耐えることだなぁ?ワルキューレのリーダー、カナメ・バッカニア。

 心配せずとも責めはまだ無数に用意してある。退屈はさせずに、精々可愛がり続けてやろうとも』


 そしてまた、煽りで責任感を煽られてから責めを強められる。

 膣奥を抉るディルドの痛烈な快楽が、華奢な身体と脆い心を跳ねさせる。


 折れたくても折れられない。快楽に屈して許しを乞いながら泣き叫び、なんでもいいからこの苦しみから解放してほしいのに。

 なのにワルキューレのリーダーとしての――――そんな存在としての価値を自分自身に貸し続けてしまったことで、カナメは簡単に折れて屈することもできなくなってしまっている。


「ふ、ぅうぅぅぅあっっ!!あぁぁぁぁい、いや……っ!!

 あ、あぁぁっ!や、やだ、ぁぁぁだめイくっ!!あああぁイ――――ッッああああぁぁ!!」


 何度も何度もイきそうになっている。事実として体はイっている。

 なのにカナメの意識が絶頂を味わうよりも先に、電撃による異様な苦しみと痛みが、絶頂の感覚を取り払ってしまう。


 何度も何度もイって、イって、イきまくって蕩け切ったその身体。

 何度も絶頂したせいで快楽に脆くなり、絶頂までの間隔が短くなって、既に性感から降りることなどできなくなってしまった華奢な肢体。


 その一方で、カナメはどうしようもなく突き動かされるように絶頂を希求している自分自身を認めなければならなかった。

 身体は何度も絶頂しているのに、絶頂出来た感覚が無くて、疼きばかりが彼女の意識を埋め尽くし、その表情をどうしようもなく蕩けさせてしまう。


「ぁ、あぁぁ、や、や、や、ぁイ――――ぎ、ぅうぅぅ――――~~~~っ!!!

 ――――あ゛……っっ!!は、ぁ、ぁ、あぁぁ、や、やめ、て……!も、もう、や、やだ、ぁ、やぁぁあぁぁぁ…………っ!!」


 電撃の痛みに屈して、折れかけてはまたリーダーとしての責任感を思い出させられる。

 そして更に責めは悪辣な方向へと加速していく。拷問官の男が手にしたのは、薄緑色の液体が封じられた注射器だ。

 男はそれを躊躇いなく、カナメのぷっくりと膨らんだ乳首へと刺し込んで、内側の不気味な液体を注入していく。


「あ、あ、あ、あぁぁぁ、な、なに!?や、なに……っ!?

 ぁ、ぁぁぁ、や、やだ、え、なんなの、これぇ…………っ!!」


 乳腺に注入された液体は、もちろん使われたことのない細い管の内側を満たして、そこをひやりとした感覚で支配する。

 媚薬だろうか、それとも別の何かだろうか――――数日の間に刻み込まれてしまった恐怖心が、カナメの心を恐怖で満たし尽くした。


 そしてそのまま、カナメの言葉になど何一つとして言葉を返すこともなく、拷問官の男がカナメの背後に回り、抱きすくめるように豊かな胸へと触れる。


「ひ……っ!?ぁ、や、やめて!さわらないでっ!!

 や、ぁ、ぁぁぁっ!や、やだ……っっ!!ふ、ぅぐっ!ん……っぁぁあぁっ!!」


 ゆっくりと揉みしだかれる豊かな胸。数日の陵辱の中で初めての”人による責め”。

 人肌の熱を染み渡らせるように丹念に丹念に、形の良い胸を大きな手の中でゆっくりと揉みしだかれて、愛玩するように弄ばれる。


 ローターもディルドも、まだカナメを嬲るべく暴れ回っている。

 そそり立った乳首とクリトリスは振動によって痛むほどにそそり立ち、時折与えられる通電によって激痛の根源とされてしまった。

 突起で弄られるGスポットも、ディルドの凹凸によって嬲られる膣壁も、押し拉がれては潮を噴かされる子宮口も、全てが痛くて辛い筈なのに。


「ふぁ……っ!!っ、ぁ、は、ぁぁぁぁ……っ!!

 か、ぁ、や、や、や、あう……っ!ふ、ぅうぅぅぅぅ…………っ!!」


 大きな手に胸を掴まれて、優しさすら感じさせる執拗さで乳房を揉みしだかれる。

 激しくもない責め――――人の匂いや僅かな息遣いを感じながらの責めに晒されて、カナメは自分の中に”何か”が育ってしまったことを感じ取るしかない。


 ゆっくりと乳房を揉みしだかれつつ、時折乳首に刺さった鍼を震わせられて、苦痛混じりの絶頂へと追いやられて身を震わせる。

 絶頂と苦痛が頭の中で結びつかされてしまったように、拷問官の男の屈強な汗のにおいと快楽を、カナメは条件反射のように結び付けられてしまう。


「は、ぁぁぁ……っ!はーっ!はーっ、はぁ……っっくぅぅ!!

 や、や、や、こんな、こんなの、違う……っ!!ぁ、あ、ぁ、はぁぁ……っ!!」


 どれだけ必死に否定しようとしても、胸への責めにカナメは喘いでしまう。

 激しくない責め――――優しく抱かれているような、絶対にそうではない筈なのに錯覚してしまう感覚に、全てが蕩かされてしまいそうになる。


 嫌なのに。嫌なのに。嫌なのに。

 そう繰り返している自分自身をすら信じられなくなって、重ねられる苦痛と絶頂の連続に意識が飲まれてしまいそうになる。


「っっうぅぅぅ……!あ、あ、あ、あぁぁ……っ!くぅぅぅ……っ!!」


 必死に耐えようと歯を食いしばっているうちに、男の手がディルドに伸びて、その通電機構がまずは鎖された。

 そして同時に、ディルドの動きも異様なほどゆっくりに変わる。絶頂まで至らしめずに焦らすような、物足りない動き。

 ゆっくりと膣内を擦られ、子宮口を押し潰されながら、カナメは胸を揉まれる感覚に意識の全てを支配されるしかない。


『どうした?随分と表情が蕩けているようだがなぁ?

 あんなにも勇ましく喚いておいて、男に手ずから犯されて感じているのか?』


 画面に映るカナメの表情を見て、レーゲッツが嘲り笑う。

 けれどそれが一種の正論に映ってしまうほどに、カナメの表情はどうしようもなく蕩け切って、性感を心待ちにする娼婦の有様となってしまっていた。


「あ、はぅ……っ!ぁ、そんな、わけ、ない……っ!!

 あ、あぁっ!あんっ!ひ……っっうぅぅぅっ!ん……っあぁぁぁ!!」


 下から掬い上げるように豊かな胸を弾ませられて、それから乳首に突き刺さった細い針を僅かに震わせられて、その感覚に軽く絶頂する。

 ディルドを咥えこんだ膣口は、何度も何度も潮を噴かされたせいで痛々しい程の色に染まり、ディルドが蠢くたびに淫らな水音を立ててしまっている。


 ぐちゅん、ぶじゅり、じゅぶぶ、ぴじゅぷしゃ。

 滴り落ちる水は既に留まることもなく流れ続け、レーゲッツが鑑賞する画面には、屈辱と快楽をない交ぜにしたカナメの表情と、パクパクと蠢く膣口がはっきり見て取れるほどに映し出されてしまっていた。


『さて、もうじき浸透した頃だろう。

 一度さっきの薬の効果を、彼女自身に分からせてやりなさい』


 そして、ゆっくりと乳房を撓ませられ続ける中で、今日になって初めてレーゲッツからの指示が拷問官へと下された。

 舌から掬い上げるように乳房を持ち上げていたその手が、まずは乳首に挿し込まれていた鍼を抜き、ローターを取り払い、それから固定するように根元から強く乳房を掴む。


「んぐっ……!ぃ、ひぎ…………っ!!」


 細針とローターからが乳首が解放されると、排泄感にも似た開放感がカナメの口から喘ぎ声を零させて、ぷっくりと膨らんだ乳首がふるりと震える。

 元々少しばかり大きくて、皆で大浴場に入る時なんかはコンプレックスでもあったそれは、度重なる責めであまりにも大きく膨れ上がってしまっている。


 けれど、そんな変えられてしまった自分の身体に絶望を覚えることすら、今のカナメには許されていないし、そんな時間は与えられない。

 乳首なんかよりも余程、それこそ感覚的に理解できてしまう変化がある。


「は、ぁ、ぁぁぁ、なに、これ……っ!?むね、苦しい…………っ!」


 胸が妙に重く張って、熱を持つように熱くなっている。

 細針で感覚を麻痺させられていたからか、それとも性感でそれを感じる暇もなかったからかはわからない。けれど異様な感覚をカナメは意識してしまう。


 ほんの僅か、乳房を根元から掴む男の指が、搾るように蠢いた。

 そしてその動きに合わせて、カナメの目には信じがたい――――信じたくない光景が、紛れもない現実として映し出される。


「あ……っ!?ぇ、あ、なんで!?う、嘘、うそ…………っ!?」


 胸の先――――膨れ上がった乳首の先から、白く濁った液体が僅かに噴出する。

 その白く濁った液体の事を何と呼ぶのかは知っている。けれど、それが何故自分の胸先から噴出してしまうのかは、まるで理解が及ばなかった。


『先ほどの薬品。あれは女の身を疑似的な妊娠状態にする薬でな』


 レーゲッツが語り出し、同時に拷問官の男が強く搾り出すように、カナメの豊かな乳房を根元からぎゅっと揉みしだく。

 悲鳴混じりの嬌声と共に、母乳を噴出してしまうカナメ。びゅっと勢いよく胸先から液体を搾り出されて、異様な感覚にカナメは困惑と共に絶頂してしまう。


「あ、あ、え、や、やだ……!!な、なんで!?ぇ、薬……!?」


『ああ。もとは不妊治療に作られた薬だったが、強力すぎてな。

 母乳の排出――――だけでなく、ほれ、子宮が凄まじく疼くであろう?』


 そんな事を言われると同時に、拷問官の手が胸から離れて、カナメの柔らかくも華奢な腹を僅かにではあるが撫で上げた。

 それだけで腹の奥底に電流が走ったように、カナメは大きく身を跳ねさせて、言葉すら紡げぬままに子宮を収縮させて絶頂する。


「っあ゛……!!!ぁ、あああああぁぁぁぁっっ!!!

 ひ、ぃ、あ、なんで……!や、やだ、ぁ、む、むり、ぁ、だめっ!だめぇっ!!」


 そしてそのまま、ゆっくりと蠢くディルドの先端が子宮口を突く。

 ぴし、ぷしゅぁぁぁ、と壊れたスプリンクラーのように噴出して、大きく身を跳ねさせながら拘束を揺さぶるカナメの身体。


 だが拷問官の男は、そのままディルドの動きを激しいものへと変えてしまう。

 通電機能は使わない、ただ一定のペースでカナメの膣内を嬲るだけの動き。クリトリスに貼りつけられたローターも止まらず、カナメの下半身は機構によって更に嬲られる。


 そしてそんな状態で、カナメは胸を壮絶に責められてしまう。

 パンパンに張り詰めて熱を帯びた乳房。それを僅かに撓ませられるだけで、僅かながら母乳が乳首から噴出してしまう。


 びゅ、びゅ、と噴出して床に落ちていく白い液体。

 自分の身体から本当ならば生じる筈のない液体を搾り出されて、あまつさえその姿を動画として鑑賞される羞恥に、カナメはわなわなと唇を震わせるしかない。


「う、うそ、やだ……!!ぁ、あぁぁやだっ!いやぁぁぁっ!

 あ、あぁぁうぐっ!!んんぅぅぅっ!あっ!だめっ!やだやだやだやめて!絞ら……ないでぇっ……ひぅぐっ!!」


 そのままぎゅっと押し込むように乳房を刺激され、まるで乳牛に対してそうするかのように乳房を強く指で押し込まれる。

 そのまま幾度か柔い肉が弛み、乳首の先端から勢いよく噴出する母乳。凄まじい排出感が脳を焼くようで、更に子宮の疼きが加速する。


「や、や、だめっ!だめ、これだめっ!あああだめぇぇっ!!

 こ、や、や、やだ!ぁぁぁだめだめだめもうだめ、もうやだ、ぁぁぁいやぁぁぁっ!!」


 強制的に体を作り替えられて、母乳を搾り取られる恐怖と羞恥。

 けれどそれ以上に凄まじい快楽と苦痛があって、カナメはもはや恥も外聞も捨てて懇願するしかなくなってしまう。


 ワルキューレのリーダーとして、気丈に耐えてきた最後の砦が崩れ落ちる。

 例えば今この状況で『仲間を売れば助けてやる』と問いかければ、あるいはカナメはワルキューレの仲間たちを売ったかもしれない。


 けれどレーゲッツからすれば、そんなものはあくまでもフリでしかない。

 ワルキューレのメンバーなど、それこそ交換条件にするまでもなく手に入れることが出来る。ならばみすみすカナメという見目麗しい女を手放す必要もない。


「ふ、ぐぅぅぅうぅ……っ!!っっあぁぁ!!や、ぁ、ぁぁぁ奥、ダメっ!!

 ぁ、あああやだっ!だめ、今ダメっ!あ、突かないで!こ、これ、止めてぇぇっっ!!」


 収縮して疼き、排卵を強制されている子宮。

 その入り口の狭く小さな場所を、カナメに誂えられたディルドによってキスをするように嬲られて、カナメは無様を極めた懇願と共に潮を噴いた。


 スプリンクラーのように床に飛び散った潮の飛沫の上に、そのままぎゅっと強く胸を揉みしだかれて噴出した母乳が散る。

 透明な粘つく愛液と、白濁と泡立った潮と、白く濁った母乳。それぞれに質の違う液体が床に降り積もって、凄まじい淫らなにおいが小部屋を満たしていく。


 もはやそこに、勇壮華麗な”ワルキューレ”の姿はなかった。

 パンパンに張り詰めた胸から母乳を搾り出され、ぷっくりと膨らみつくしたクリトリスを鍼とローターで責められ、膣口にディルドを挿入されて表情を蕩けさせる。

 どこまでも哀れで、あまりにも淫らな女の姿がそこに存在するだけで、もはやカナメ・バッカニアはワルキューレとは呼べないものへと凋落してしまっていた。


「ふ、ぁぁぁあああぁぁっっ!!ひ、ぃぎ、ぐ、ぅうぅぅぅっ!!

 あ、あ、あ――っっ!!で、出るっ!出ちゃいますっ!!ぁ、あああ、いやぁぁぁぁっ!!」


 ぐっと乳房を揉み潰されれば、勢いよく胸先から母乳の飛沫が散っていく。

 妊娠なんてしていない筈なのに母乳を排出させられ、あまつさえそれを吸われることすらもなく、ただ遊ぶように何度も何度も搾り取られる。


 既に人としてすら見られていない。獣や家畜と同列にしか思われていない。

 そんな事が明らかに透けて見える扱いに、屈辱と羞恥が募っていくのに、それ以上に母乳を搾られる苦痛と性感が圧倒的すぎて抗えない。


「やっ、やっ、や、も、いやっ!やめて!やめてくださいっ!!

 あ、あぁぁ、やだ!やだやだやだ奥―――――あああダメぇぇぇっっ!!」


 母乳を搾り出されると同時に、ひくひくと蠢く子宮口がディルドで穿たれる。

 Gスポットよりも余程重いピンポイントでの責め。母乳と同時に潮を噴いて、けれど気絶することすら許されない快楽が、カナメの身を覆い尽くしてしまう。


 痛みも辛さも快楽も、ただ一緒くたに混ぜられていて理解が及ばない。

 痛い筈なのに気持ちよくて、絶頂するほど気持ちいいのに辛くて、せめて身悶えて快楽や苦痛を発散したいのに、拘束は強固でそれすらも許されない。


「ああああぁぁ、だめ、やだ!ぁぁぁいやぁぁぁっ!!

 も、やだ、やだやだやだイってる!イってますっ!!ダメっ!ダメぇぇっ!!」


 胸の先から母乳が勢いよく搾り出されて、段々と胸先がじんじんと疼くような痛みを発するまでに至ってしまう。

 膨れ上がった乳首には指一本も触れられない。なのにその内側を母乳が駆け抜けていく感触だけで、カナメは絶頂を止められないほどの性感に浸されてしまう。


 そして何より辛いのは、疼き続けてしまう子宮の存在だ。

 既に陥落しきったカナメの最奥――――そこは強姦であったとしても男のペニスを求めるように、いっそ奇妙なまでの熱を帯びて蠢いてしまっている。


 ディルドの定量的な蠢動は、確かにカナメの性感を煽り立てて彼女を何度も絶頂させるけれど、それでも肉の快楽にはまるで足りない。

 嫌だ嫌だとどれだけ必死に心で抗おうとも、身体の方が既に男を求めてしまうという二律背反に、カナメはどうしようもなく捕らわれてしまっていた。


「ぅうぅぅぅぅ……っ!!ぁ、あぁぁ、もうやだ、やだ、いやぁぁぁ……っ!!

 や、や、ぁ、あああ、やめて、やぇぇ…………ッっうぅうぅぅ――――――~~~~っっ!!」


 すすり泣くように喉から声を搾り出し、同時に膣奥から白濁した潮と乳首から母乳を搾り出されて、この上なく無様に絶頂を強いられる。


 泣いても喚いても懇願しても、レーゲッツはもう何も言わない。

 彼はもう告げる言葉がないとでも言わんばかりに、小部屋へと繋がるマイクのスイッチすら切って、画面向こうの光景を鑑賞するだけになってしまっている。


 そして同様に、拷問官の男も何の言葉も発しない。

 精々が僅かな呼吸音程度。女を責め立て嬲っている興奮もなく、それこそ機械のような一定の呼吸だけで、男は無言のままカナメの胸を責め立て続ける。


 薬物によって強制的に体を作り替えられたせいで、カナメの胸はどれだけ母乳を搾り取られても、後から後から白く濁った液を作り続けてしまう。

 そしてその全てを搾り取らんとするように、男による責めは終わりを見せない。


「っっうぅぅ~~~~!!!ぁ、あぁぁ、や、や、あ゛……っっ!!

 ふぐ、ぃ、ぎぅぅぅぅ………っ!!あ、あぁぁ、やだ、ダメ、出る……ぅぅっ!!」


 だが態度には表さないまでも、男にも僅かないら立ちが募っていたのだろう。

 ゆっくりと母乳を染み出させるようだった責めが、段々と強く苛烈な責め方へと変わり、胸先の噴出口が痛むほどの勢いで母乳を噴出させられていく。


「や゛っ!!ぁ、あぁぁ、やだ、痛いっ!いたいっ!!

 あああやだやだやだ出るっ!!あああやめてっ!あぁぁいたいいたいぃっ!!」


 無言のままで母乳を搾り出され、一本の白い線として映るほどの勢いで母乳を噴出させられるカナメ。

 痛みと快楽がない交ぜになって華奢な身体を震わせ、必死に懇願しても答える声は一つとて返されない。


 ディルドの責めですでに子宮は熱を帯びて、もう意識にすら上らないほどに潮を噴き続けて当然のものとなってしまった。

 ぐちゅん、ぶちゅん、ぐじじゅ、と淫らに粘つく音を立てながら、カナメの膣は捲れ上がるほど淫らに染まって、潮の飛沫に擦られ苛まれている。


「ふ、ぅぅぅあぁぁぁぁっっ!!イ、イぐっ!ぁぁぁイっっっぐぅぅぅっ!!

 あっっ!!あああっ!やだ!やだやだやだ出るっ!出ちゃうぅぅぅぅっっあぁぁあぁぁぁぁあああああああぁぁっっ!!!!」


 初日、カナメには太すぎるマシンバイブで何度も何度も膣奥を抉られた時と同じような、哀れましい崩れ落ちたトーンでカナメは叫んだ。

 矜持も何もかも既に無い。ただこの苦痛と快楽の渦の中から、一刻も早く解放してほしい。その一心だけの心底から哀れな叫びだった。


 けれどどれだけ叫んでも、嘆いても、必死になって懇願しても。

 薬物によって変えられてしまったカナメの身体は、女を滅ぼすほどの快楽と恐怖をもって、彼女の身体を責め苛み続けてしまう。


 結局のところ、カナメ・バッカニアに逃げ道は与えられない。

 『仲間たちを売れば解放してやる』という下劣な甘言すら、彼女がそこに反発するだろうことを見越した、彼女を嬲るための餌でしかなかった。


「あ――ッッ!!!あぁぁあぁ――――~~~~っっ!!

 や゛っうぅぅぅっ!!うぁっ!ぁ、ああああだめっ!やだやだやだ痛いっっ!!」


 根元からゆっくりと扱き上げるように、屈強な手で押し潰される乳房。

 根元からゆっくりと先端までを手が撫でていくと、”噴出”や”放水”と言った言葉でしか表せない勢いで、大量の母乳がカナメの胸先から押し出される。


 痛みと屈辱。嘲笑すら浴びせられないという隔絶した孤独感。

 ただ絶望と恐怖に駆られながら噴出してはアーチを描いて床に落ちる母乳の飛沫を眺めて、カナメは浸ることもできずにただ喘がされる。


「あああぁぁぁっっ!もうやだ!やめて!やぇてくださいっっ!!

 も、もう、やだっ!あああいやっ!いやぁぁぁっ!!痛い!痛いんですっ!!ねぇっ!」


 必死で呼び掛ける。慈悲など与えられないとわかっていてもそうするしかない。

 男の手がカナメの乳房をぎゅっと掴み、つい数秒前まで空だった乳腺に満ちた母乳を、再び根元から搾り上げていく。


 痛みと屈辱と性感に目を瞑り、噴出口とされてしまった乳首を時折くすぐるように刺激され、不規則にしか感じられない子宮への刺激に痙攣を起こす。

 母乳も潮も止まらない。女としてこれ以上ない程の恥がカナメの身と心を責め立てて、彼女をワルキューレではない何かへと強制的に堕落させる。


「や、やだ、もうやだ、もういや、ぁ、ああああやめて!!

 い、いやっ!やだやだやだもう出ない!出ませんっ!!やだやだやだぁぁあ゛ああ!!」


 絞られ、縊られ、膣奥を突かれて痙攣しながら絶頂する。

 疼き続ける子宮が熱い。どれだけ絞られても即座に母乳で満たされる胸が熱い。胸を揉みしだかれ続けて、白い乳房には真っ赤な手の痕が刻み込まれてしまった。


 そしてカナメの反応が、性感によるものではなく絶望と諦観によってほんの少しばかり鈍くなってきたころ。

 拷問官の男は右手を彼女の胸から放し、左手で母乳を搾り取りながら、クリトリスに刺さった細い鍼を一度大きく揺さぶった。


「―――――っ゛あっっ!!!ぁ、ひぎ、ぃぐぅぅっ!!!」


 弱まっていた反応が、雷に打たれたように高まる。

 白濁と泡立った愛液がディルドを咥えこみ続けて緩くなってしまった膣口から、締まりのない涎のようにゴポゴポと流れ落ちた。


 そしてそのまま、男の右手がディルドの柄に触れる。

 スイッチを弄るのではなく、柄をそのまま抑えるようなその体勢。何をされるのか分かってしまって、それでもカナメは顔を青ざめさせるだけで、抵抗などできやしない。


「い、いや…………っ!ぁ、あああいやぁぁぁ…………!」


 必死で動かせる首を振る。何とか拒否の意思を示そうとする。

 けれどそんな行動は、言葉の一つも返されない無駄な行為でしかあり得なかった。


「あ、あ、あ――――――っっっう!!!!!

 は、ぁ、ぁ、あぁぁが……っ!!っっあ゛っ!!や゛っっ!や゛ぇっっ!!」


 膣奥までを深々と穿ち抜くディルド。子宮の熱が潮となって噴出する。

 そしてそのまま押し上げられるスイッチ。ディルドのピストンの速度が速まって、それが潮を噴いたままの子宮口を痛烈に何度も押し上げる。


「ぉ、おぐっ!!お゛っっ!!お゛っっ!

 ぁあぁぁうぐぁあああぁぁぁぁぁっっ!!!あ゛っっっっあああああぁぁあああ!!!」


 ワルキューレとして戦場に響かせていた、可憐かつ美しい声。

 もはやそんな可憐さも美しさもかなぐり捨てて、カナメはただ苦悶の中で濁音混じりの悲鳴を上げて、性感で目を半ばほど裏返させて喘ぐしかない。


 母乳を搾られ、膣奥を何度も抉り叩かれて。

 絶頂しても絶頂しても解放はない。許しを乞うために言葉を並べ立てようとしても、膣奥に押し付けられたディルドの刺激がそれすらも許さない。


「っっっああぁぁああぁあぁっっ!!!ごめんなさいごぇんなさいごめんなさい!!!

 あ、あ、あ、もう、むり、むりですっ!!ぁ、あぁぁやめてっ!こぇとめてっ!!も、やだやだやだもうやらぁぁぁああああああああ!!!!!」


 深く子宮口に押し付けられたディルドが、無理矢理にカナメの身を跳ねさせる。

 グロテスクな程の刺激。拘束具がガタガタと揺れて、カナメの表情が壮絶なものへと変わって、もはやそこにはただ凋落しきった女しか残されていない。


 既にカナメ・バッカニアは折れていた。

 リーダーとしての責任も、ワルキューレとしての自負もかなぐり捨てて、ただ助かりたい逃げ出したい解放してほしいと願うだけの、哀れな女に成り果てていた。


 潮を噴き、母乳を搾られ、淫らなにおいに満ちた中で子宮口を刺激され続ける。

 そんな中でカナメは叫ぶ。解放してほしい。そのためならば何だってする。仲間たちも売る。情報も渡す。何でもするからどうか解放してほしい。


 けれどそんな彼女に対しては、もう言葉すらかけられない。

 いっそ嘲笑でもされた方が、彼女は限界まで引き絞られた心をへし折って、今の苦しみからは解放されたかもしれない。

 けれど言葉すら与えられないから、彼女は完全に折れ切ることすら出来やしない。


「ああぁぁぁっっ!!ねぇっ!何か!何か言ってよぉぉっっ!!

 や、や、や、も、むり!むりなんですっ!!ああああやだやだやだもうやだ、出ないっ!!潮も、おっぱいも、出ないのにぃっっ!!あああやだやだやだもうやめてぇぇぇっっ!!」


 ただ漫然と責め立てられ続け、体中から屈辱的な液体を噴き続けるカナメ。

 痛い。苦しい。助けて。助けて。そんな言葉ばかりが彼女の頭の中を巡り、もう『助けを待つ』などという事は、カナメの思考には浮かびもしない。


 どれだけ責任感を持ってワルキューレのリーダーとして振る舞っていようとも、カナメ・バッカニアは二十代前半のうら若き乙女に過ぎなかった。

 ワルキューレ――――つまりは”戦乙女”などという名前を背負っていたとしても、それは戦士である以前に乙女であるという事の証左にしかなり得なかった。


 無限に続くような苦しみの中で、カナメはただひたすらに嬲られ続ける。

 薬の効果が切れるまでの残り数時間。快楽による気絶と覚醒を繰り返し、脱水症状を起こせば点滴で回復させられ、彼女はひたすら玩具のように弄ばれる。


 解放はない。遠いのではなく”あり得ない”。

 全てを搾り尽くされるような恥辱の内側で、戦乙女であった女は、ただひたすらに全てを辱しめられて凋落するばかりだった。


≪了≫



お読みいただきありがとうございました!


次回は4月5日に支援者様限定作品を投稿予定。

内容は『FEH』より、兎カチュアが色々な体位で辱しめられる話を予定してます。

楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!


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