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◆ 「…………本日は、こちらの招待に応じていただき誠にありがとうございます」  薄暗い部屋の中で、珊瑚宮心海は恭しく三つ指をついて頭を下げた。  蝋燭の揺らめく光だけが光源となる湿った和室。その中心に布かれた"布団"の上に胡坐をかいて、でっぷりと肥えた男が好色そうな笑みを深める。 「いえいえ。本島に移り住んだとはいえ、元は海祇の民として当然のことです。  ……それに、あのような条件を提示されては、男ならば抗えぬというものだ」  言いながら男の目が、正座した心海の全身に這わされていく。  数多の小蟲に這われるような薄気味悪さに、それでも心海は怯えや不快を押し殺して如才なく微笑みを浮かべ、男の細められた目をまっすぐに見る。  あどけない少女と成熟した女の狭間にある、可愛らしくも美しいその面立ち。  少し太めの眉や優し気に垂れた目尻は、心海の整った顔立ちに親しみやすさを含めた素朴な印象を与え、しかし結われた薄桃色の髪が巫女という神聖さを助長する。  しかし一方で、"巫女"という言葉からは想像できない露出の多さも男の目をひきつけてやまない。  少女らしい華奢な肩は大胆に露出し、伝承に謳われる乙姫のような壮麗な衣装からは、しかし形の良い臍や白い腹が隠されずに見えている。  脚も真っ白な太ももはほとんど露出し、膝よりも上の丈の長足袋も白い太ももに食い込んで、その肉感的かつ健康的な色香を強調していた。 「……ええ、ありがとうございます。条件はこちらが示した通りで構いません」 「ええ、ご随意に。では先に契約書をお渡ししておきましょう。  後にもめごとになっては、貴女の名にも私の名にも傷がつくというもの」  言いながら男は、懐から巻物状に丸めた契約書を取り出して心海に渡す。  そこに書かれている内容を心海は確認し、そこに書かれた内容が自分から提案した――――けれどどうしようもなく身の毛をよだたせる悍ましいものであると理解しつつ、契約書の確認を終えた。 「私は秘密裏に、貴女の指揮する抵抗軍に武器を流す。  その代わりに巫女様は、この一夜を私の"女"として過ごす――――よろしいかな?」 「…………はい、その条件で問題ありません。  ですが、その、私は海祇島の巫女です。その責務のためにも、その」 「ええ、貴女のマンコ――――いえ、"秘所"には触れない。  その条件でよろしかったでしょう?契約書にも書いておきましたが」  おそらくはあえて、心海の羞恥を煽るために告げられた直接的な俗称。  紳士的な振る舞いなど上辺だけの、劣情が上滑りするような粘つく捕食者の視線が心海を捉え、少女を射竦めながら値踏みするようにねっとりと眺めまわす。  嫌悪があって、逃げ出したくて、それでもこれ以外に方法がない。  資金力に勝る幕府軍に抵抗を続けるために、まとまった武器の供与と戦費を得る、あるいは島の住民たちの生活を守るには、これ以外の方法が心海には思いつかなかった。  だから彼女は、嫌悪も恐怖も全てを押し殺して、男の方に向き直る。 「…………ありがとう、ございます。  それでは本日一夜、私は貴女の情婦となりましょう。"秘所"を除く全ての場所を、貴女のお好きに、お、お使いください…………!」  恭しく頭を下げつつも、少女らしい逡巡と恐怖が僅かながら透けてしまっているその態度。  三つ指をついて頭を下げて、それからゆっくりと男の横に赴いて、心海は必死に表情を作りながら好色に笑む男の顔を見上げた。 「ふむ、それではまずは脱いでいただきましょう。  夜は存外に短いものです。一夜の身の遊戯であるのならば楽しまねばね」  男は心中で舌なめずりをしながら告げる。心海の表情が一瞬引き攣った。  それでも彼女は抗う事もできず、ただ男に命ぜられたままに衣服をはだけ、真っ白い無垢かつ華奢な裸身を薄明りの部屋の中で、男の下劣な視線の先に晒していくしかない。。  斯くして、珊瑚宮心海の長い夜が始まる。  その夜がどうしようもなく彼女の尊厳を傷つけ、その身と心に深く傷を刻むことになるなどと、"軍略家"であると同時に"巫女"である彼女には気付くこともできなかった。 ◆ 「っ……こ、これで……!よろしかった、でしょうか……?」  衣服を一糸とて纏わない全裸にさせられ、その状態で犬のように四つん這いにさせられて、白く形の良い尻を向けさせられているという屈辱的な体勢。  "巫女"でもなく"軍師"でもない、さながら"娼婦"のような体制を取らされて、心海はせめて秘所を見られないように手でその場所を隠しながら、顔を真っ赤に染めて問いかける。 「ええ、これで結構。従順でとても助かります。  形の良い尻も、震えている足も、汗ばむ肌も。秘所以外は全てがよぉく見えますとも」  あえて羞恥を煽るように言いながら、男は汗ばんだ手で心海の尻を掴んだ。  そのままぐにぐにと柔い肉を揉みしだかれて、心海の口から羞恥と屈辱に短い声が漏れる。 「ぁ……!く、ぅぅ…………っ!」 「胸はあまり大きくないようですが、身体は敏感なようだ。  声を堪える必要などありませんよ?もっと大きく甘く喘いでください」  ニタニタと笑いながら、男は指をぐっと尻肉に食い込ませる。  不浄の孔に近い場所――――それは性感よりもむしろ強い羞恥を心海に与えて、肉体ではなくその心の方を、ゆっくりと残酷に責め立ててしまう。 「く……っ!あ、ひぅ……っ!  ぁ、あぁ……っ!あ……!や、ぅうぅ……っ!」 「クク、どんな気分ですかな?巫女と言えども所詮は女。  尻を撫で揉まれて、如何様な気分でしょう?どうぞお答えください」 「ぁ、はぅ……っ!う、はずか、しい、です……っ!  こんなの、こんな、こと、知らない……っ!わたし、こんな、ことで……!」  海祇島のために、自らの身を差し出して金銭や武具を手に入れる。  その策を見出したのは心海だし、それを行動に移したのも心海自身だ。そこに弁解の余地はない。  けれど一方で、彼女には"男の欲"にまつわる知識が足りていなかった。  ”秘所”以外に対して向けられる欲情の形を、彼女はあまりにも甘く見積もり過ぎていた。  胸を揉まれ、全身を撫でまわされ、あるいは屁理屈をこねて陰核も嬲られるかもしれない。  口に男根を咥えさせられ、全身に精液を塗りたくられ、太ももや脇で男根を扱かされるかもしれない。  時折"エネルギー"のために行っている自慰行為の発展形。  そんな毒牙に晒されることになろうとも、心海は少なくとも耐えるだけの自信は持っていた。彼女の想定できる範囲の全てに、耐えられるだけの覚悟はしてきたはずだった。  けれどだからこそ、心海は予想外の事象に対処しきれない。  性感帯ではない筈の、むしろ嫌悪し唾棄すべき"不浄の孔"や"尻"にここまで粘つく欲を向けられる事は、彼女の予想をはるかに超えていた。 「ぁ、あ、ぁ、ひぅ……っ!や、ぁ、あ、やめ…………っ!」 「ほう、尻穴が女陰のようにひくひくと蠢いていますなぁ?  もしや尻を撫でられて感じておられる?――――ああ、見れば太ももにも愛液が伝っておりますねぇ?」  考えないようにしていた体の反応を、男は全て詳らかに言葉としてしまう。  尻肉を掴まれて大きく割り開かれて、きゅっと窄まった不浄の孔をまじまじと、鼻息すらかかるほどの至近距離でじっくりと観察されるという恐怖。  軍略に長けた才女であり、現人神の巫女としてあがめられる存在でもある。  けれど一方で、珊瑚宮心海という少女は、どうしようもなく等身大の無垢で清らかな少女に過ぎない。 「あ、あああ、やめ、て……!  見ないで、見ないでください……!いやぁぁ……っ!」  押し殺そうとしても恐怖が押し殺せない。言葉が漏れ零れてしまう。  けれど心海のそんな言葉に、男はあくまで居丈高に鼻を鳴らして――――それから咎めるように、彼女の形の良い尻へと、勢いよく平手を叩きつけた。 「あっ……!!ひ、あぁぁっ!!え、え!?」  唐突に与えられた痺れるような痛み。心海の口から漏れる無様な声と動揺。  彼女が唐突に振り返ると、男は豚のような顔に怒りを滲ませた笑みを浮かべつつ、もう一度心海の尻肉を強く掴んで、左右に大きく割り開いてしまう。 「馬鹿な事を言ってはいけませんよ。あくまでもこれは契約の範疇だ。  契約を破るというなら、こちらもそれ相応の対処をしなくてはならない。例えば――――」 「あ、あ、わか、わかりました!ごめんなさい、ごめんなさいっ!  ど、どうか……!どうか、それだけはご勘弁を……!す、好きにしてくださって結構ですから……!」  幕府軍への密告か、それとも心海の身を穢すつもりか。  男のドス黒い怒りを真正面から浴びせられて、心海は顔を青ざめさせたまま必死に謝罪の言葉を口にして、片手で秘所を隠しながら男に尻を突き出す。 「う、ぅぅぅ……!ぁぁ、あぁぁ…………っ、や、ぁぁぁ……!」  手に触れた秘所が僅かながら確かに濡れているのが感覚で分かってしまう。  心海は自分の身体を恨めしく思いながらも、残酷な辱しめに耐え続けるしかない。この場における拒否の正当性は、もう心海には残されていないのだから。 「…………最初から、そのように素直になればよろしいのです」 「――――っあ……!!は、ぁぐ……!  ぅあ、あ、ぁあぁぁ……っ!うぅぅ……!ひ、ぁあぁ…………!」  男は鼻を鳴らして、それから心海に断りを入れることもなく、きゅっと窄まった不浄の孔へと自らの人差し指を容赦なく突き入れた。  細く小さな孔――――外部から何かを受け入れるなど想定されていない場所に異物が侵入する感覚に、心海は目を白黒させて、それでも必死に拒否の言葉を押し殺す。 「ふ、このような取引を持ち掛けてくる割に、後ろの穴は未開発でしたか。  これは丹念に開発してあげねばなりますまい。ふ、ふふ、腕が鳴るというものだ…………!」  言いながら男は一度、心海の肛門から指を抜き、懐から取り出した軟膏を指に何度も塗りつけた。  ぬるりとした軟膏が塗布された指。それが再び不浄の孔に収められていくと、今度はぬるりとした感触と共に、よりスムーズに心海の肛門は男の指を受け入れてしまった。 「あ、あ、あ…………!な、なに、を、しているの、ですか……!?  お、お尻の穴に、何を塗って……!?そんな、そんなの、冗談でしょう……!?」  秘所を指で弄る事や、乳首を指の腹でこね回す行為は知っている。  けれどこんな行為は知らない。こんな快感は知らない。こんな恐怖は絶対に知らない。そして何より、こんな快感と恐怖を巫女たる女が知ってはならない。  目を白黒させて必死に問う心海に、それでも男は答えることもしない。  男はただ巫女たる少女の不浄の孔をゆっくりと指で押し広げ、その内側を緩く掻いて開発していく。 「うぁぁぁ……っ!ひ、ぁうぅぅっ……!ね、ねぇ、答えて、ください……っ!!  な、なんで、こんな、なんで、こんなに気持ちいいんですか……っ!?ねぇ、答えてぇ……!」  ひくひくと蠢く肛門。ゆっくりと蕩けていく不浄の孔。  媚薬成分をもたらす軟膏が、染み渡るように心海の身体に歪な熱を染み込ませる。  受け入れてはならない筈の快楽を、ゆっくりと彼女の身体へと融け込ませてしまう。  きゅうきゅうと男の指先を締めつけてしまう小さな肛門。  緩く掻かれるその内側は、次第に快楽を求めるように蠢いて、性感帯であるかのように心海の身と心を辱しめながらその先を求めるように潤んでしまう。 「ひ、ぅうぅ……!!ぁ、あ、ぁ……っ!!  やっ……!あぁぁっ!ひ、そんな、や、や、あぁぁっ!!」  一度内側から指を抜かれると、甘美な衝動が心海を満たし、その口から悲痛かつ可憐な嬌声を零させる。  甘美でありながら抗いがたく、羞恥と屈辱に満ちた辱しめの証。それが必死に手で隠す秘裂から滾々と湧き落ちて、点々と布団に染みを刻んでいく。  そして今度は、二本の指が軟膏に塗れて肛門に滑り込まされた。  受け入れがたい筈の骨ばった太い質量を、心海の孔はいとも容易くするりと受け入れて、その内側で繰り広げられる暴虐的な指遣いを快楽として受け入れてしまう。 「あ……っ!は、あぁぁ……二本、もぉっ……!や、や、やぁぁ……っ!  ふ、ぁう、うぅぅっ!んっ、んぅっ!く、ぁあぁぁ……っっ!!や、やぁ、やめてぇぇ……!」  四つん這いの体勢すら維持できず、心海は顔を布団に擦りつけるように体勢を崩した。  顔を枕に埋め、尻を高く突き出すようにしたこれ以上なく淫らな姿勢。男は少女が期せずしてとってしまったそんな体勢に一層興奮を深めて、二本の指をほぐれかけの内側で遊ばせる。 「ひ、ぃあうぅぅっ!んっ、んっ、んっ、んぅぅっ!  は、ぁ、あああや、やだ……っ!!あああなんで、ぁ、なんで、こんなぁ……っ!!」  自分で自分が信じられない。気持ちよくなってしまう理由がわからない。  尻の穴という不浄な場所を弄られて、その内側で遊ぶように指を曲げ伸ばしされて、そんな辱しめの中で快楽を得てしまう自分自身が理解できない。  秘所を隠すために押し当てられた手のひらは、もう既にぐしゃぐしゃに濡れている。  自慰などよりもよほど強い快感と、理解できない恐怖に基づく焦燥。相反する感覚に苛まれて、心海は泣きそうになりながら男の指に弄ばれるしかない。 「はー、ぁ、うぅぅっ!く、ぁぁ……!はぅ……っ!  あ、あ、あ、も、やめて……!や、ぁ、こんなの、知らないぃ……っ!」  肛門の内側の浅い場所を緩く爪先で引っ掻かれ、そこにも媚薬入りの軟膏を塗りたくられる。  ピリピリと痺れるような感覚と熱感が、心海の全身を痙攣させつつ思考回路そのものを痺れさせる。どうしようもなく抗えない快楽の中で、心海は既に翻弄されるだけの乙女に成り果ててしまっていた。 「さて、それではもう蕩けた頃でしょう」  そして、ひくつく小さな肛門と少女の痴態を見下ろしながら、男は自らのペニスを晒す。  細く華奢な心海の腕ほどの太さを持つ凶悪な肉楔は、少女の痴態を前にピクピクと凶悪に打ち震えつつ、天を衝かんばかりに勃起しながら血管を太く浮かべていた。  男はそれを幾度か柔らかな尻にこすりつけてから、先走りを浮かべた亀頭をひくつく肛門へと押し当てて、ぐりぐりと窄まった孔を刺激する。 「や、や、あああ嫌……っ!ぁ、む、むり、むり、です……!  そんなの、そんなの、え、なんで、あ、あ、あ、押し付けないで……!」  硬く太い熱量。魔物などよりも余程恐怖を煽る怪物のようなそれ。  小さな孔には絶対に収まりきらない筈のそれが、何とかして後ろの穴から心海の身体に侵入せんと、強く強く先走りを垂らしながら押し付けられていく。 「や、やめて、やめてくださいっ!お、おねがいします!  こ、口淫でも手淫でも、なんでもご奉仕しますから!で、ですから、それだけは……!」  恐怖に突き動かされるがままに、心海はただ必死に懇願する。  涙目で声を上ずらせ、布団に上半身を伏せさせたままでなんとか男に慈悲を乞おうとする。  けれど男の動きは変わらない。むしろ肛門に擦り付けられる腰の動きは激しくなるばかり。  挙句に心海の僅かな抵抗を鬱陶しがったのか、男は鼻息荒く心海の細腰をがっしりと掴み、僅かな身じろぎすらも封じ込めてしまう。 「い、いやっ!やめ、やめて!やめてください!  も、もういいですっ!支援もいりませんからっ!!だから、だからもうやめ――――っっ!!?」  そして、彼女が必死に言葉を紡ぎ終えようとしたその時だった。  狭い孔に亀頭がずぶりと滑り込み、そのまま勢いよく肉の幹が肛門を割りながら、その奥にまで進行して狭すぎる場所を激痛と共に穿ち抜く。 「――――かは、あ、ぁ、ああああぁぁぁああああああああ゛ッッッ!!!  は、ぁ、ひぎ、ぁああぁぁ……!?ぃ、ぃぁ、あ、ひ、ううぅ゛ぅぅぅぁ、あぁぁ…………っ!!」  激痛が心海の身体を弓なりにしならせる。華奢な身体が痙攣する。  けれど反った体を押さえつけるように、男は片手で心海の頭を布団へと押さえつけ、彼女を完全に屈服させた状態で鼻息荒く腰を振り始めてしまった。 「あ゛っ!あっ!あぁぁぁっ!ま、待って!待ってくださいっ!!  も、もうだめっ!だめ、あああダメっ!!やだっ!いやぁぁぁあぁぁっ!!」  引いては突かれ、引いては突かれ、狭い孔が男のペニスの律動に合わせて収縮する。  本来は性行為に使ってはならない不浄の孔。残酷な激痛が心海の心身をどうしようもなく叩き伏せ、同時に残酷な快楽が心海の心身を雌として屈服させる。 「あぁ、あぁぁなんでっ!なんで、あああやだ、やなのにっ!  や、や、ぁ、あうっ!ああああぁぁっ!こんな、こんなのやなのに、なんでぇぇっ!!!」  半狂乱になって叫ぶ心海。嫌な筈なのに快楽を感じてしまう自分が信じられない。  聡明であるからこそ気づいてしまう身体の変化。痛みを与えられて体を疼かせてしまうという、どこか破滅的な自らの性癖への自覚を、彼女は強制的に与えられてしまう。  男のペニスを咥えこんだ肛門が、ぱくぱくと蠢きながら蠢動する。  頭を枕に押さえつけられて強制的に屈服させられ、その状態で獣のように後ろから、それも肛門を穿たれて、それでも心海は確かな性感――――破滅的な性感を与えられてしまっていた。 「くくははは!現人神の巫女がまさかこのような淫乱だったとは!  随分と気持ちよさそうに喘ぎますなぁ?ええ?この淫乱がよくもまぁ"巫女"などと!」 「ひぅぅっ!ぁ、あああ違う!ちがいますっ!  そんな、淫乱なんかじゃ、ぁ、あぁんっ!や、や、ぁあぁっ!だめっ!だめぇぇっ!!」  必死で否定しようとしても、その前に最奥を突かれて喘ぎ声を漏らしてしまう。  痛いだけ。苦しいだけ。そう考えて自分に嘘をつこうとしても、本能がもたらす快感と与えられる性感には、どう頑張っても抗えない。  "エネルギー"を補給するのと同じような性感が、どうしようもなく被虐の中に感じられてしまう。嫌な筈なのに気持ちいいという二律背反が、心海の中に正しいものとして刻み込まれてしまう。 「ぁ、あぁぁっ!や、やだ、ぁ、はげしい、ですっ!あ、あ、せめて、もっとゆっくりぃぃっ!  や、や、や、ああああいたいっ!いたいのにっ!ぁ、あああなんで、なんで、やだ、やぁあぁっ!あ、なんで、もうやだ、やだぁぁっ!なんで、なんでぇぇっ!!」 「激しく突かれるほどに尻穴を締めつけておいて、今更『嫌』などと?  海神に仕える巫女ともあろうお方が、すぐにわかる嘘をつくのはいけませんなぁ?んん?」  再び尻に振り下ろされる平手。白い尻に赤く刻まれる手の痕。  パシンと響き渡る音が蝋燭の明かりを揺らし、心海の悲鳴が湿った部屋に木霊する。 「ひっっ!!ぁ、ひうぅぅぅっ!う、うそじゃ、ないですっ!!  あああやだ、こんな、ぁ、気持ちよく、なんか、なりたくないのにっ!あああなんでぇ!」  知りたくもない。受け入れたくもない。なのに身体だけが心海の意思に反してしまう。  大きくはない胸の先端はぷっくりと桃色に色づいてそそり立ち、手によって隠された秘部もだらしなく愛液を噴くまでに成り果ててしまった。  それでも男はあくまでも心海の尻にしか触れず、心海の尻にしか毒牙を伸ばさない。  けれどその執拗な責めは、巫女であり軍師である前に"少女"でしかない心海の心身を絡めとり、泥沼のような淫蕩へと浸して残酷なまでに穢してしまう。 「や、や、や、もうやだ、ぁ、あああもうやですっ!やめてくださいっ!  ぶきも、おかねもいらないですからっ!!だ、だからもうやだ、やめてぇぇぇっ!!」  妥当性もなければ必然性もなく、気丈も泰然も失った哀れな声と言葉。  ただの少女でしかなくなった心海の身体を貪って、それでも男は残酷な腰遣いを緩めない。  引いては突き、引いては突いて、ぐちゅぐちゅと音を立てるほどに細く狭い場所を蹂躙する。  そしてその中で高められた快楽を吐き出さんと、とうとう男のペニスが心海の最奥でびくりと震えた。 「…………さて、巫女様――――いいえ、心海嬢。  ご安心なされよ。後ろの孔にどれだけ白濁を注ぎ込まれようと、孕みは致しませぬ故なぁ?」  深い興奮が混ざった下劣な調子の言葉が、真に意味するのはどういうことか。  こんな責め苦の中に晒されてもなお、聡明を極めた心海の頭脳は言葉の真の意味を容易く理解して、それ故の恐怖に身体と心を縛り付けられてしまう。 「――――あ、あああ、嫌っ!嫌です!おねがいっ!おねがいします!  やだ、やなのっ!ダメ、だめ、だめ、あああやだぁぁ!や、や、あああおねがいですからぁぁっ!」  必死に畳に爪を立てて抵抗しようとしても、男に腰を掴まれていては逃げられない。  肛門の最奥でぴくぴくと肉の楔が震えている。散々に穢されてしまったその場所の奥で、所有権を示すように"勝鬨"を上げようとしているのがわかってしまう。 「だ、だめ……っ!!あああだめ、だめ、だめ、だめ、やだ、やだぁぁぁっ!  なんで、なんでですか!?こんな、こんなの、こんなの意味なんてないのに!なんでぇっ!」 「っっ!!~~~~ぁぁぁぁっ!出る!出す!出しますよ心海嬢……ッ!!!」  心海が必死に訴えても、男は奇妙な呻き声と共に最後の瞬間を告げるだけだ。  腸内でペニスが膨らんでから急速に硬く熱を持ち、そしてそのまま心海の最奥に向けて、凄まじい勢いの"粘つく熱"が放出される。 「あ、あぁぁあぁぁっっ!!え、え、あ、うそ、や、やだ……!!  あ、あ、あ、い、いやっ、いやぁぁぁっ!!いやぁぁぁああああああぁぁぁああああっ!!!!!」  どぷ、どぷ、と腹の奥に精液が吐き出される感覚が心海を支配する。  『孕むことはない』と理解できていても、それでも恐怖と屈辱が心海の尊厳を削ぎ落す。  長い射精。腰を掴まれては逃れられない。最後の一滴まで注ぎ込まれるしかない。  自慰で絶頂した時のような多幸感はなく、けれど身体だけがどうしようもなく女として悦んでしまっている事がわかって、心海は感情を整理することもできずに涙を流すしかない。  やがて射精が終わり、男が心海の尻穴からペニスを引き抜く。  ぱっくりと開いてしまったその穴からは、黄ばんだ白濁がゆっくりと滴っていく。  滴る白濁はゆっくりと尻肉の谷間を流れて行き、珊瑚宮心海という清廉な少女に似つかわしくない淫猥さで、その汗ばんだ白肌を彩った。 「さぁ、それでは次は仰向けになっていただきましょうか」  布団にうつ伏せで横たわり、枕から泣き濡れた顔を上げられない心海。  しかし彼女の心を慮ることもなく、男は淡々と告げて心海の身体をひっくり返す。  男は呆然自失となった心海の表情に下劣な笑みを晒しながら、彼女が必死に隠していた無毛の秘部を強制的に開帳し、視界に収めてしまう。  貞淑に閉じられていて、けれどぱくぱくと蠢いては愛液を僅かに噴出するという淫らを極めたその様相が、男の劣情を更に煽り立ててペニスを再び天を衝くほどに勃起させた。 「あ、あ、やっ……!そ、そこは、ダメです……!  そこは、契約に定めたでしょう!?ねぇ、何を考えて――――ぁ、あぁぁ、嫌ぁぁぁぁぁっ!」  ”契約”という言葉をあえて黙殺して、男は心海の秘部に指を這わす。  少し撫でただけで水音が立つほどのその場所。想像するだけでそこに施したい責めはいくつも浮かぶ。  指を入れ、舐めまわし、潮を噴かせる。  転がっていた"契約書"をその秘部に咥え込ませて読めないほどに濡れそぼらせて、全てを曖昧にして責めの全てを許させる。  肛虐のなかでぷっくりとそそり立ってしまったクリトリスを指で嬲って、けれど絶頂させないように焦らして懇願させる。  そうして散々に嬲ってから、今度こそその秘所をペニスで一突きにして、その奥に熱い精液をぶちまけて清らかな身体を穢してやる。 「や、や、ぁ、あぁぁっ!!ひぎぅぅぅっ!!や゛っっ!!ぁ、あ、ぁぁああぁっ!!  あああああぁぁあああぁぁっっ!!!いやぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁっ!!」  だがそのためには、まずは指で嬲ることから始めよう。  男はそう考えて、しとどに濡れたその場所に指を挿し入れて水音を立てながら掻き回し始めた。  暴虐的な指遣いに嬲られ、潮を噴いて絶頂し、男の穢れた欲望の贄として弄ばれる。  契約すら意味を成すことはもうなく、夜が明けるまでその身を弄ばれて、段々と心海の目から光が消えて、その声が性感だけに蕩け切っていく。  軍師であり巫女であっても、それよりも前に珊瑚宮心海はただの"少女"でしかなかった。  知らぬものには備えられない。想定できない者に備えることはどんな天才であっても不可能であり、それこそが珊瑚宮心海という少女が犯した致命的な失策だった。 ≪了≫ お読みいただきありがとうございました! "いいね"やコメントなど頂けると励みになりますので、お気軽にお寄せいただけると嬉しいです! 次回は"3月15日"に更新予定。 内容はまだ未定ですが、たぶん『FGO』より巴御前のクリ責め陵辱になると思います。もしくは『FE』からアクアかフローラ。 よろしければ楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!

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