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※失禁、噴乳の要素が含まれます。苦手な方はご注意ください。 ※FGO2021ハロウィンイベントのネタバレを含みます。 ※拙作の独自設定が含まれます。苦手な方はご注意ください。 ◆ 「――――ははは、嘘だぁ、こんなの…………」  現実を構成するすべてのテクスチャが剥がれ落ち、全てが深淵へと還ったその先。  その先に待ち受けていたものが”無”でも”異世界”でもない、ただの”触手”に満ちた異様な空間であったと知った時、ジャック・ド・モレーはそのあまりの醜悪さに微かに笑いを零した。 「――――っっっ、あ゛っ!!あぐっ!!ぉ、ぉぉぉぁあああぁぁぁっっ!!ああぐっ!!  ぉ、ぁ、ぁぁぁやぇ、てぇ……っ!お、おく、こわれる……っ!!こわれ、ぇ、ぇ、ぇぁあああぁっ!」  けれどもう、モレーの表情に数刻前まで浮かんでいた余裕気な微笑と態度はどこにもない。  触手で形作られた壁に両腕の肘から先と両脚の膝から先を取り込まれ、当然のように全裸に剥かれた白い裸身を赤黒い触手に這われているというのが、ジャック・ド・モレーという女の現状。  その表情は見るからに苦悶と苦痛に歪んでいて、白い肌には脂汗が滲み、眼鏡は今にも外れてしまいそうなほどに揺れ、空間に満ちる淫らな熱気によってそのレンズは真っ白に曇ってしまっている。 「ぁ、ぁああぁぁぁっ、いぎっ、ぃ、ひぐ、ぁ、あぁぁぁぁいだい……っ、いだいぃぃっ!  い、いやっ、ぁ、ぁああぁぁ……っ!!ぁぁああぁぁこわれる、こわれ、こ、あ、うぅぅぅぅっ!」  モレーの膣奥には、彼女の肉感的なれど細い身体が咥え込むにはあまりにも太い触手が一本、深々と埋まっている。  血管のように幾本もの筋が浮いた赤黒い肉茎は、モレーの華奢な腹部を内側から盛り上げるように押しひしぎつつ、壊れたように声を漏らす彼女を慮ることもなく膣奥を何度も抉りつけていた。 「ふ、ぅぅぅぅっ!ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、あ……!!  こんな、こんなの、違う……っ!私、わたし、こんなの呼ぶ、つもりじゃ、ぁ゛!こんなの、こんな、ちが、ぁ゛……っ!!」  誰にも届かない弁明の言葉は、しかし途中で膣奥を抉られる衝撃に黙らされてしまう。  限界を超える寸前まで圧し広げられてしまっている膣口。痛い。痛い。苦しくて死にそうで、なのに何故かきもちよくて。    触手から分泌される粘液によって全身を包まれ、粘液の催淫作用によって触覚を支配される感覚。  与えられる快楽を否もうとしても、あるいは抵抗をしようとしても、どうしようもない快感が全身を突き抜けてしまって仕方がない。 「はぁっ、ぁ、ぁ、ぁ、ぁ――――あぐっ!ぅ、ぅ、ぅぅううぅっ!!  あ、ぁぁぁぁやだっ!!ぁぁぁやめてやめてやめて!ナカで……!ナカで膨らんで……!」  そして触手がモレーの膣内で膨らみ、当然のように彼女の奥に何かがぶちまけられる。  跳ねてしまう身体と、どうしようもない嫌悪感。そしてそれでも切り離せない快楽。  全てがない交ぜになる中で、膣から触手がずるりと引き抜かれ、膣口からぼたぼたと白濁が零れ落ちた 「うぁ、ぁ、ぁあぁぁぁ、お許しを……!どうか、どうかおゆるしください……どうかぁ……!」  ぽっかりと開き切ってしまった膣口。膣奥を越えて胎内を蹂躙して、モレーの身体を母胎に変えんとする白濁の感覚。  騎士としてでも無辜の怪物としてでもない懇願。  ただの女としての絶対的な恐怖に突き動かされて、モレーはただ涙声で哀れかつ惨めに謝罪を口にする。  しかし、深淵より呼び出された超存在――――元よりヒトなどとは交わらぬはずだった存在に、モレーの言葉を理解するだけの知性は存在していない。  それはただ、呼び出されたが故の本能――――その地に混沌を撒き散らすという本能のままに、ただ自らを呼びだした罪深き女を、文字通りの母胎へと変生させていくだけだ。 「やっ……!ぁ、ぁ、お、おゆるしを!お、ぉぉぉ、おねがい!お願いします……っ!どうか、どうかお慈悲を……!どうかぁぁ……っ!あ、ぁああぁぁ、ぁああ、やだ、やだやだやだ嫌だぁぁぁ……!」  モレーが零す涙声の哀れな懇願に対して、しかし嘲笑やそれに類する玩弄すらも与えることもない。  与えられるのはただ一つ。ぽっかりと開いたままの膣口に、再び内側に精液を充填した触手が押し当てられる感覚。  のたうつ大蛇のような凶悪な様相のそれに、モレーは涙声で恐怖を叫び、首を振って何度も懇願する。  けれど、深淵より発生せし触手――――深淵にある筈の怪物は、ただ本能のままにモレーという女の膣を使うだけだ。 「――――い、ぎっ……!!ぁ、ぁああぁぁぁや゛っっ!!  ――――っっっあ、あ、あ、あ、ぁああぁぁやぁああ゛あああ――――――っっ!!」  膣肉の感触を味わうでもなく、ただ無理矢理に膣奥までを擦られる。杭を打ち込むように勢いよく穿ち抜かれた肉の楔。  その苦痛にモレーはたまらず失禁し、尿道から漏れだした黄金色の液体を珍しがるように、幾本かの細い触手がその場所を舐めあげるように刺激しはじめる。 「ひっ……!ぃ、ぃぃぃぎぅ!ぁ、あぁぁそこダメ、あ、あ、ぁ、やだやだやだ入って来るなぁぁ!!」  尿道の細すぎる孔の内側にずるりと入りこんでくる、蚊の脚ほどに細くそれでいて奇妙に長い触手。  それは尿道の内側をするすると動き回っては刺激して、モレーの中にある本能的な欲求――――排泄欲求をどうしようもなく高めてしまう。 「あ、あ、やだやだやだやめて……っ!出る、出ちゃうからぁぁ!  あ、ぁあぁやだっ……!!っっ~~~~ぁ、あ、ぁぁぁやだやだやだっ!ぁ、あ―――――っっ!!!」  ひとしきり尿道の奥まで侵入しつつ蠢いていた触手が勢いよく引き抜かれると、それに続くように黄金色の液体が噴出する。  どうしようもない排泄の感覚に、モレーの顔が羞恥と屈辱と快楽をない交ぜにした形で惨めに歪んだ。  触手たちは噴出する尿によって自らが汚れることなどまるで構わずにモレーの尿道に殺到する。  そしてそれを舐るように全身で啜りながら、モレーの羞恥をこれ以上なく煽りたて、彼女の中に残った僅かな矜持を粉砕していく。 「う、うぁぁぁぁっ……!やだ、やだよぉ……!  もうやだ、たすけて…………!誰か、誰かぁぁ…………!」  か細い悲嘆が零れ落ちる。痛みすら忘れさせるほどの、あまりにも根深く心を抉ってしまう羞恥。  けれど一方で、どれだけモレーが羞恥に押し潰されそうになったところで、触手たちの目的である”繁殖”には繋がることはない。 「うぅ、ぅ……!ぁ、ぁああぁぁ………!  ――――っあ!!え、ああああ待って!待っ――――あぎっ!!ぃ、ぃぃぃぎっ!!ぅあ、ぅああああぁーーーーっ!!!」  そして、モレーの恥の感情を苦痛で上塗りするかのように、膣内に埋められたままだった触手が動き出す。  何度も何度も反復動作で膣奥を叩き、その抽挿をよりスムーズなものに変えるために、数本の触手がモレーの豊満な乳房を根元から絞るように巻き付いて刺激し始める。 「ひっ、ぁ、なに、やって――――くひぃっ!?」  モレーの乳房に巻き付いた触手は、先端で彼女の乳首を引っ掻くように刺激しつつ、その内部から何かを搾り取るように蠢く。  豊満でありながらしっとりとした、それこそ”男の欲情を煽るため”に、無辜の風聞の一端として形成されたその器官。  それを無遠慮に根元から搾り上げられていくと、モレーの中に未知の感覚が急速に育まれていく。 「ふ、ふぁっ!?ぁ、ぁ、やっ……!  ぇ、あ、うそ、うそうそ、冗談でしょう……!?」  胸の中に何かがある。何かが溜まっている――――胸の先から何かが噴出しようとしている。間違いなくそんな感覚だ。  乳首は明らかに硬くしこってしまっていて、モレーがどれだけその感覚に抗おうとしても、刺激によって何かが急速に高められていく。  柔らかかった胸が次第に張っていく。熱をもって硬くなっていく。  そして同時に、排尿にも似た急速な衝動が、乳首をぎゅっと締め付けられる刺激によって急速に高められてしまう。 「あ、ぁぁぁぁぁ……!うそ、うそ、うそ、うそ……っ!そんなのない……絶対ない!ないもん……!そんなの、ないぃぃ……っ……!」  これからすぐに訪れるだろう現実を受け入れられずに、モレーはすすり泣きながら何度も譫言を繰り返す。  信じられない。信じたくない。けれど感覚だけがモレーの期待を裏切るように、段々と高められていく。 「ふ、ぅぅぅぅぅっ……!んぅっ!ぅぅぅぅぅ……!  ぁ、ぁ、ぁあぁぁぁ………やだ、やだ、搾るのやめて……!出ない……っ、出るわけないからぁぁ…………!」    乳首を縊られ、乳房を根元から扱かれる。  その度に内側で何かが高められてしまう。あってはならない感覚が、どうしようもなく像を結んでしまう。  そして膣奥への刺激と、乳首をぎゅっと噛み潰されるような刺激が同時に訪れたその時だった。  モレーの内側で醸成されてきた衝動――――膨らみ切った風船のようだったそれが快楽に穿たれ、あまりにも鮮烈に破裂する。 「あっ……!?え、ぇぁ、あ、え!?  ぁ、ぁ、あ、ああぁぁぁぁっ!!ぁえ、ぇ、なんで!?なんで!ぇ、ぇぅあぁぁぁ!!ひぅっ、うぅああぁぁぁっ!!!」  勢いよくモレーの乳首から噴出した母乳は、勢いよくアーチを描いてからいっそ呆気なく地面に落ちる。  わけもわからず思考が止まって、けれど母乳を搾り出される感覚と、膣奥を太い触手に断続的に叩かれ続ける感覚で、思考を停止させ続けることすらできない。 「あ゛!あ!あ!あぁぁぁぐっ!!ぉ、ぉぉぉ、ぁ、やらっ!!ぁ、ぁぐぅぅぁあああぁっ!」  痛いのに気持ちいい。気持ちいいのに痛い。  気持ちいいのに気持ち悪い。気持ち悪いのに気持ちいい。  あらゆる感覚が混線してショートする。  自分が何を感じているのかもわからないままに、モレーは乳首からは母乳を、膣口からは愛液を、そして尿道からは尿を垂れ流しながらその身をただ揺さぶられ続ける。  強制的な交わいを『犯される』と表現することがあるけれど、事この場にそれは当てはまらない。  この場にあるのは最早交わいではなく、ましてや強姦や陵辱などですらないからだ。モレーを責め嬲る触手――――深淵より出でにし”何か”は、モレーと交わうつもりなどさらさらない。  ここで行われているのは、それこそただの繁殖と調査でしかない。  混沌から現実を侵すべく呼び出された怪物。人間には絶対に理解できない、相互理解を拒む怪奇。  繁殖に使える”可能性がある”異種族の母胎を調べ、どのようにそれを使うのが”最も適切かつ効率的な繁殖なのか”を調査する。  軍の司令官が斥候を放って敵陣営の様相を偵察させるのと同じ。ただそれだけの”下準備”こそが、ジャック・ド・モレーという女を責め苛む絶望の正体だった。 「ふ、ぅぅぅぐっ、んっ、ぁ、あぁぁぁ……っ!!  も、やだ、やぁぁ……!絞んないで、入ってこないでよぉ……!!――――っ、いひぎっ!!あ゛っ!」  アーチを描く黄金色の液体と、同じくアーチを描く白い液体。  全身からすべてを搾り取られるかのように、モレーの身体からはあらゆるものが垂れ流しにされる。  そして次第に、垂れ流しにされる液体が”直接啜って取り込めるもの”であることに気づいたのだろう。  触手の内の数本――先端部に口に似た器官が存在する一層醜悪なそれらが、大口を開けるようにそれぞれモレーの乳首と尿道に吸い付き、内側にある舌のような細い触手でその場所を舐めあげる。 「ひっ、ぃぃぃああぁぁぁっ!!  ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、ぁああああぁぁっ!あ――――――――っっ!!!!」  勢いよく噴出する母乳と尿。  触手はそれを自らの内側へと取り込み、舌なめずりをするように口端に零れた液を舐め取ってから、ゆっくりとその場所から退く。  けれどモレーに対する責め苦は終わらない。  入れ替わりにまた別の触手が敏感な場所に吸い付いて、その場所を舐りながら体液を啜っていく。 「ぉ……っ!!ぉ、ぉぉぉおっ!ぉあっ!あっ!ぁああぁぁぁっ!!ぁあぁぁぁぁっっ!!!!」  目が半ばほどまで白目を剥く。不安定に揺さぶられていた眼鏡がずるりと落ちて、名ばかりの”地面”を形成する触手によって瞬く間に群がられてひしゃげていく。  それなりに気に入っていた眼鏡だけれど、最早モレーにその程度の事に気を払えるような余裕はない。  膣奥を太いモノに突かれるたびに、緩んでしまった尿道からは枯れることもなく液体が噴出してしまう。  乳房を絞られながら乳首を刺激されるたびに、妊娠してもいないのに――――いないはずなのに母乳が勢いよく噴出し、子供どころかヒトですらない怪物によって、それを勝手に味わわれてしまう。  ジャック・ド・モレーは深淵から”聖母”を――――この世ならざる何者かを呼び出そうとはした。それは事実だ。  けれど、こんな。こんな化け物によってその身の全てを嬲られ啜られる地獄が顕現するだなんて、そんなことはモレーの想像を優に超えていた。 「あぅぐっ!!んっ、んぅぅぅっ!!ぅぐっ!ぅいぎっ!!ひぅぁあ゛ぁあぁ゛ぁぁっっ!!!  ――――っっっあ、あ、あ、ダメ……!ダメダメダメやだやだやだああああやだぁぁぁああああっ!!」  薄い腹が内側から押し上げられて、身の内で太い触手がぼっこりと膨れ上がっていく。  まるで触手の内側で何かが移動している――――触手の内側に存在する”泡”が、ゆっくりと先端に向けて運ばれてきているような。  そんなピストンのものとは違う不気味な感覚――――先刻味わった膣内射精以上のあまりにも恐ろしい感覚があって、モレーは最早半狂乱になって叫んでしまう。  捲れあがる寸前まで開かされてしまった膣口。その内側を触手の蠢動が不規則に嬲っては刺激する。  それはピストン運動の刺激では断じてない。ただじっくりと、体を母胎に変えられるまでのカウントダウンのような。 「やっ……ぁぁぁ……!!だ、だれか、だれかたすけて!ねぇ!ダ、誰でもいい!誰でもいいんです!!だから、だからぁぁぁ!!――――ぁ、ぁ、ぁあああぁぁやだ!!やめてぇぇぇっ!」  必死で懇願する。もうここには誰もいないことがわかっていても、そうするしかない。  そもそも助けが来るはずない。これはジャック・ド・モレーの自業自得だ。彼女がカルデアのサーヴァントではない以上、カルデアからの救援があっても、彼らはモレーを救出対象の数には入れないだろう。 「やっ、やっ、ぁぁぁうっ!!んっ、んぅぅぅっ!!  んぁっ!はぁうっ!あ、や、ぁぁぁ出ちゃうぅぅ……ッ!!―――ひぅ、んんっ、んんぁぁぁっ!!」  こんな状況下でも締まりなく漏れ続けてしまう小便と母乳。  啜られ舐られ、挙句の果てには極細の触手によって乳首の穴と尿道に侵入されて、その場所から最後の一滴に至るまで、あらゆるものを掻き出され吸い出されてしまう。 「ぁ、ぁああぁぅぅぅぅっ!!んぐっ、んぁぁぁっ!!や、やらっ!ぁ、あ、ぁ、あ、ぁ――――!」  そして、ゆっくりとした蠢動が、膣奥を抉る触手の先端にたどり着いた時。  モレーの膣の奥底に向けて、凄まじい程の衝撃と奔流が、怒涛のように押し寄せた。 「――――っっっあ゛!  あ、あ、あ、ああああああああぁぁぁぁっっ!!ひぁっ!ぅぅぅぁああっ!!やっっっっああああぁぁあぁぁぁ!!  やっ、ぁ、えぅっ!!ぁ、止まんな、い!?なんで、ぁ、ぁああぁなんで、こんな!?やっ、あ、ぁ、ああやだやだやだいたいいたいいだいいだいいだいぃぃぃいいいいいっっ!!!!」  一度目の射精よりも余程激しく量の多い射精。もはや”奔流”と形容するしかない勢いでモレーの膣奥に押し寄せる白い濁流。  それはモレーの子宮を瞬く間に埋め尽くして、その腹をいっそ歪なほどに――――妊娠などでは断じてあり得ないほど不気味に膨らませて、それでもなお勢いを緩めない。  触手に拘束されたまま、モレーの身体がビクビクと歪に痙攣する。  その顔は恐怖と悲嘆と絶望と快楽に染め上げられて、すでに余裕めかした妖艶な笑みは欠片もなく消え失せている。 「っっ――――!!!っっっ―――~~~っっ!!っ、――――っ!!!ぁ、――――――――!!」  それどころか、彼女の口からはもう言葉すら吐き出されてはいない。  ただ何かを言いたげに口だけがパクパクと蠢いて、けれど何の言葉も吐き出すことなく、モレーはただ無様に表情を悲嘆と快楽によって歪めるだけだ。 「ぉ…………っ、ぁ、あああ……………!  や、ぁぁぁ、ぁ、ぁ、ぁ、ぁ………ぁあぁぁぁ…………っ!」  ずるりと膣奥から太い触手が引き抜かれる。  モレーの膣内に収まりきらなかった大量の精液が、勢いよく雪崩を打つように、びちゃりと音を立てて零れ落ちた。 「ぁう゛……っ!――――ぅぅぅぅ、ぁ、ぁぎ……っ、ぃぃぃ………………っ……」  零れ落ちる精液に膣壁を擦られただけで、壊れたバネ仕掛けの人形のようにがくがくと震えるモレーの身体。  虚ろな目と開いたままの口。粘液にまみれた白い肌と、啜られ続けたせいで伸びきってしまった乳首。  腹は膨大すぎる精液を流し込まれたことで歪に膨らんでしまい、乳首と尿道からは止めどもなく滴り落ちるように、哀れましく母乳と小便が垂れ流しになってしまっていた。 「ころ、して…………!ころして、ころしてぇぇ…………!」  モレーはそんな様相のままで、どこまでも哀れましく、最早呂律も回っていない子供のような言葉で。  矜持も信念も何もかもを打ち捨てた惨めさのままで、ただ自分自身の惨状を終わらせてほしいと願った。  けれど、深淵に捕らわれた――――深淵を望むという大罪を犯した堕落の騎士を待つ運命は、たかが”死”程度で贖われ解放されるほど生易しいものではなかった。  そんな残酷な現実を、モレーはすぐさま思い知ることになる。 「ぁ、あ、ぁ、な、なんで……?なんで、また……?  私の、そこに、押し当てて、ぇ、ぁ、え…………っっ!?」  ぱっくりと開ききったまま、精液と愛液の混合物を垂れ流し続けている膣口。そこに押し当てられる、太く硬く不気味な感覚。  そして同時に、伸びきってしまった乳首と壊れてしまった尿道にも、極細の触手が幾本も群がり始める。 「――――あ、ぁぁ、あぁぁぁぁぁやだやだやだやだやだ…………っ!  ――お、おねがい!おねがいします!こ、ころして!ころしてくださいっ!どうかぁぁぁっっ!!っっあ、や!ぃぃっ!ぎぃぃぃうぁああああっ!!!!――――あっ――――――あ――――――――――ッッ!!!!!」  そしてまたモレーの穴という穴に触手が群がり、彼女を犯し抉り出し掻き出し始める。  膣、乳首、尿道。単純に刺激されるのではなく、その内側からあらゆるものを絞り出されるその責め苦は、堕落を旨とする騎士であっても耐えられるものではない。  深淵より聖母を呼ばんとした女の目論見は、斯くして世界全てを巻き添えにする形で失敗に終わった。  そうして残されたのはただ一つの結果――――騎士だった女が、深淵より来たりし怪異の苗床となる――――言い方を変えれば、深淵の聖母に彼女自身が成るという、惨たらしくも皮肉な結末だけだった。 ≪了≫ 以上、お読みいただきありがとうございました!!

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