特殊性癖なプロデューサー#2 晴のサッカー (Pixiv Fanbox)
Published:
2023-07-22 13:50:09
Imported:
2024-01
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凛との最高のひと時を終えた俺はまた仕事に打ち込んでいた。
今度は凛を巨乳にするのもありだな……。
って言うかしておけばよかった!
あまりのシチュエーションにそこまで頭が回らなかった!
いや、実際にあんなことをされると妄想が捗るな。
っと、そろそろ見回りの時間か。
俺はパソコンの電源を落として、席を立った。
っと、タブレットを持っていかないとな。
見回りと言っても大したことじゃない。
レッスンの様子を見て、進捗を確認したり、トレーナーさんたちと話をすり合わせたりするだけだ。
学校の先生みたいにギラギラした目で監視をするわけでは決してない。
美城ほどの会社であれば会社内にレッスン施設はいくらでも作れる。
と言うか、レッスン用のフロアが存在する。
当然、1組だけしかレッスンできない、などということはあるはずもなく、かなり多くの人数がレッスンすることができる。
自主練も当然可能だ。
とは言え、スケジュールでレッスンが入っている場合はそちらが優先となる。
自主練は開いているレッスンスペースがあれば可能と言うことになっている。
まあ、仕事に行ってるやつもいるし、レッスンフロアが満員なんてことは滅多にない。
特に大人連中は自主練で午前中にいることは少ない。
理由は簡単。二日酔いでダウンしてるからだ。
飲みに行ってない時は来るときもあるんだけどな。
俺はレッスン場の1つに入室した。
「すみません、お邪魔します」
「プロデューサーさん、お疲れ様です」
「お、プロデューサーじゃねえか」
「何よ、わざわざ私たちのところに来るなんてやっぱりロリコンなのね」
「そういう風評被害が広がりそうな発言は控えてくれるか?
俺は担当全員を同じだけ大切に思ってるんだよ」
「なら私たちも大事に思ってるんじゃない。
なら、ロリコンよ」
「梨沙の前だと子どもに優しい大人はみんなロリコンになっちまうな。
っと、すみません。慶さん。レッスンにお邪魔してしまいまして」
「いえいえ、大丈夫ですよ。
2人とも、キリもいいし、少しだけ休憩しましょうか」
「「はい」」
「俺の時よりずいぶんと素直じゃねえか」
俺が入ったレッスンスタジオでは晴と梨沙の2人、そしてトレーナーの青木慶さんがいた。
慶さんは美城プロダクション所属の4姉妹トレーナーの末っ子。
19歳と言うこともあり、専門学校に通いながらここで仕事をしている。
「どうですか、慶さん。
2人の様子は」
「とっても頑張ってます!
動きもレッスンを重ねるごとに良くなってますよ!」
「ほぉ」
慶さんからの高評価を聞いて、梨沙は「ふふん」と少し誇らしげに膨らみがあるかわからないほどの胸を張り、晴は「へへ」と鼻の下を人指し指で左右に軽くこすっている。
梨沙も晴も運動神経が悪いわけじゃないしな。
晴に至ってはサッカーもやってるしな。
別にサッカーに詳しいわけじゃないけど、かなり上手いんじゃないかと思う。
ただ、背があまり高くないから、これから伸びないと大変かもしれないな。
サッカーをやめる選択肢をすることもあるんだろうか。
俺的にはサッカーも晴を構成する大事な要素の一つだから是非とも続けてほしい。
だが、中学生高校生になって、何かしらの要因で辞めることもあるのかもしれない。
例えば、怪我やアイドルとの両立ができないからどちらかを辞めるとかがあるかもしれないな。
サッカーを辞めた晴とか想像できないな…。
ちょっと試してみるか。
「じゃあ、お手並み拝見と行くか」
「プロデューサーなんて私の魅力でイチコロよ!」
「じゃあ、まあやりますか」
俺は2人が休憩をやめ、レッスンの準備を終えたところで力を発動した。
妄想するのはサッカーを辞めた18歳の晴。
当然認識できるのは俺だけ。
もし、こういう色んな未来の姿を確認できるなら俺の癖的にも助かるし、プロデュースにも役立ちそうだな。
まさに一石二鳥ってわけだ。
そんなことを考えていると、晴の体の変化が始まった。
晴の背が徐々に伸びていく。それに伴い胸も成長していく。
だが、背は慶さんより少し小さいくらいで止まってしまった。
155㎝弱だろうか
背は止まっても胸の成長は止まらなかった。
晴の胸は服が窮屈だと言わんばかりにどんどん存在感を顕わにしている。
流石は12歳の中で一番胸がデカいだけはあるな。
そして、ついに成長が止まる。
トランジスタグラマーってやつか?
全体的に少しむちっとした感じになったな。ちょっと意外だ。
何と言うか晴っぽくない感じがする。
パッと見、早苗さんと同じような体になったな。
俺は持ってきていた資料を確認し始めた。
やっぱり電子化してると便利だよな。
俺はアイドル達の健康診断の結果をタブレットに表示する。
晴の項目をチェックすると年齢は18歳になっている。
やっぱり世間的も変更された状態が通常だと認知しているのだろう。
そして、俺は身体測定の結果を確認する。
身長は153㎝、スリーサイズは上から順に89/59/87か。
カップはEかFくらいかな?
俺は2人の動きを見守っていると、段々晴の動きが鈍ってきた。
「ん?」
「ちょっと、晴!」
「悪い」
それを実際に動いている2人もわかったのか、梨沙が晴に強い口調で声をかけた。
「昔はもうちょっと踊れてたんだけどな…。
やっぱ、サッカ…。
いや、なんでもない。悪いな、プロデューサー。
ちょっと俺、調子悪いみたいだ」
そう言って、晴は暗い笑みを浮かべた。
いや、ダメだろ。何があって、サッカーを辞めたのかはわからないが、晴が精神的に何か問題がありそうなのはわかる。
こんな未来は訪れさせちゃだめだ。
「いや、もう一回踊ってみてくれ」
「プロデューサーも物好きだよな。
まあ、プロデューサーが言うならやるけど」
そして、晴は再び梨沙と踊り始めた。
俺はサッカーを続けている晴の姿を妄想した。
すると、驚くべきことに晴の体が変化し始めた。
年齢は変わっていない。
やっぱり、外で運動を続けていることが成長に関係しているのだろうか。
晴の止まっていた身長はぐんぐんと伸びていく。
身体もむちっとした感じがなくなり、スラッとしていく。
短パンから見えている脚がまるで、脚だけが伸びているんじゃないかと錯覚するほど、伸びていく。
胸は見たところ、そんなに変化しているようには見えない。
顔は晴をそのまま大人に感じにした感じか。
ってそれは当たり前か。
小顔なのは同じだが、頬のあたり肉が落ちたのか子どもの時より面長に感じるな。
髪も少し伸び、肩にかかる程度にまでになっている。
身体の変化が終わったようだ。
手足が長くて、モデルみたいだな。いや、実際やってるかもしれないな。
顔もイケメンに磨きがかかって、男女問わずモテそうだ。
マジで美人になるんだなこいつ。
サッカーは絶対続けさせよう。
晴の体の変化が止まった。
俺は改めて、晴の健康診断のデータを確認した。
ページは切り替えていないはずだが、データはばっちり変わっていた。
身長は169㎝、スリーサイズは上から86/56/84
背が伸びて、全体的にスリムになった感じか。
うん。何と言うかこっちの方が晴っぽいな。
そして、踊りも佳境に入っていた。
さっきの晴とは見違えるほどのキレッキレの動きを披露している。
そして、最後にポーズを決めた。
「できるなら最初からやりなさいよね」
「さっきはどうしちまったんだろうな。
なんか調子が出なかったんだけど…。
まあ、終わり良ければすべて良し!
どうよ、プロデューサー!」
晴は大人になっても晴なんだな、と反応を見て思う。
そして、大人になって美人に拍車がかかっている晴の見慣れない笑顔に思わずドキッとしてしまう。
「まあ、及第点かな」
「ちぇ、相変わらず厳しいんだよ」
「ホントよ。
もう少し労いの気持ちってのがないのかしら」
「なんだ、これで満足していいのか?」
俺は2人に挑発的な反応を返す。
2人は顔を見合わせ、そのまま、俺に向かって最高に不敵な笑みを浮かべた。
「「だめ」」
そして、端的に返した。
ホントこいつらは負けず嫌いだな。
晴も大人になっても変わらずで安心したな。
さて、次は。