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こんにちは、tmtです。

今回はtmtの活動にご興味をもっていただけている方や、

今後フリーランスイラストレーターを目指している方に向けた内容になります。


フリーになって半年が経ちましたので、振り返ってみて

どういった経緯で仕事を辞めた・フリーを目指したのか、

などの小話をまとめてみようと思います。


前半では辞めるまでの流れになっていますので、

転向するにあたって何を目安に踏み切ったのか

実際的な内容を見られたい方は 2. まで飛ばしてみることを推奨します。

1.会社員時代

多くの絵を描いている方の例にもれず幼少の頃より絵を描くのは好きだったので、

本格的にイラストを描き始めてからはずっとフリーランスのイラストレーターに憧れていました。

 ※飽き防止の挿絵

  このキャラクターは所謂看板娘としてデザインしたのですが、

  長年描いていないので、そろそろどこかでリファインしつつ

  経過などをFANBOXにあげていきたいですね。


義務教育時代にノートの端に落書きをすることはあっても、

絵について学んだ機会はなく将来を意識して絵を描き始めたのは

専門学校に入ってからのことになります。

ゲームのデザイナーを育てる2年生の専門学校に入学し、

デッサンなどの基礎を学んだ後にゲーム会社に就職、

以降長い間グラフィックデザイナーとして従事していました。


その後は仕事が多忙だったことと、

帰宅してからは疲れていてモチベーションが残っていなかったこと

他の娯楽趣味に時間を割きたかったことなどの理由から、

逆に絵を描くことから離れてってしまい描いたとしても年に1・2枚、

ひどい時には2年以上絵を描いていない時期もありました。


頭が社畜に染まっていったある時、

たまたまプロジェクトの隙間に暇な期間があったので

業務スタディと称して合法的に絵の勉強ができる時間を確保できたのが

大きな転機になります。


それまでイラストではキャラクター単品に雰囲気背景のみだったのですが、

キャラクターを映えさせるためにはやはり一定以上の背景の描画が必要だと

感じていたため、コンセプトアートについて勉強することにしました。

背景もしっかりと基礎を固めればある程度は決して難しくないはずにも関わらず、

どうにもパースなど苦手意識が邪魔をして手をつけてこなかったのですが、

フォトバッシュなどの素材を使うような特殊な技法であれば

描写の一部作業を簡略化できるため、時間がかかって飽きてしまう

ということもないのではないかという邪な考えからスタートしました。

 ※飽き防止の挿絵

  コンセプトアートの最初の作品です。

  何を勉強してどのように描いたのか、考えていたことなどを

  今後別の記事で解説予定です。


結果としてこれが思ったよりも性に合っていたのか、苦手意識を克服しつつ

萎んでいたモチベーションも復活するきっかけとなり、

改めてイラストを描き始めることになりました。


そうなると当初からの自分のやりたかったこととやっていることの

ギャップを強く感じるようになり、あとはどのタイミングで辞めるのかを

考えるようになっていたのですが、結局そこからすぐに我慢の限界がきたため、

1年程度で退職し晴れてフリーランスとなりました。

2.判断材料

簡単な流れを書いてきましたが、実際には辞めたいから辞めたというだけではなく

現実的に可能かどうかいくつかの判断材料をもって計画してから踏み切っています。


お金について

会社員時代にありがたいことにいくつかの案件をいただくことがありまして、

ある程度の判断材料として企業様にお仕事をいただけるかどうか

というものがありました。

幸いなことに背景の勉強をはじめてからは、

SNSでの宣伝効果もあってかその機会が増えたため

会社での労働時間がそのままイラスト制作時間になった場合に置き換えて、

生活していけるだけの稿料を確保できそうかどうか、

というのが重要になるかと思います。


自身が居住している地域やそれまでの生活水準に大きく左右されるため

一概には判断できませんが、ある程度の余剰分も確保しつつとすると

手取り額の1.5倍ほどがよいと聞きました。

tmtの場合は、それまでの経験から制作頻度は追い付いていましたので

スケジュールが埋まりさえすれば問題はないと判断しました。

埋まりさえすれば・・・

 ※飽き防止の挿絵

  スピードペイントとして普段より早く描き上げる実験でした。

  普段はストーリー性など自分の中でそれなりのコンセプトを作っているので、

  このように短期間で済ませる作品はまだまだ苦手です。


クオリティについて

SNSが普及し気軽に誰でも高品質な作品を見ることができるようになり、

求められる基準も世のイラストレーターの方々の質も

年々うなぎのぼりで上がっているように感じます。


tmtの場合は主にゲームや動画、本を媒体とした

サブカル系のご依頼をメインに活動しているためそれらのテイストに

合うようなタッチ、流行、質を取り入れていく必要があると考えました。

当初はやはり好きな絵柄ややりたい表現を優先したいと思っていましたが、

空白の期間が長く地力も足りていないと実感してたため、

自分なりに流行の表現方法を模索しながら、並べないとしても

ある程度まで理解して表現ができるかを1つの判断材料としていました。


また、skebのような個人様が相手のご依頼の場合、依頼した理由については

その方々の好みという点が一番の要因になると思っているのですが、

企業様からのご依頼であれば多くのユーザー様へ商品としてお届けする関係上、

純粋にクオリティ面での評価という基準でも測られているはずですので

そういったご依頼を一定以上いただけているかというのも、

客観的な指標とできるのではないかと思います。


時期

これについては時の運だと思うのですが・・・

ありがたいことに長めのご依頼をいただけたことや、

仕事を辞めたかったこと、

会社業務がプロジェクトの合間に差し掛かりつつあったこと、

転向するにあたって開業資金として目安で考えていただけの貯蓄ができたこと、

仕事を辞めたかったこと、

などなど一度考え始めてからというもの色々と良いタイミングが重なったことも僥倖でした。

そう考えていたからそうなるように動いていた、ということもあるとは思うのですが

人生タイミングというものはあるのだなーと実感しました。

3.フリーランスになってみて

とても充実しています。

好きなことを仕事にすると辛い面も見えてくるので

苦痛になってくる方もいらっしゃると思いますが、

趣味で終わらせたくはなかったことと、これからの長い人生の中で

1つの職に就くのであれば大変な思いをすることはあっても

やはり自分のやりたいことをやるのが一番だなと、

まだ半年程度の期間ではあるものの実感しています。

 ※飽き防止の挿絵

  3Dをはじめた時の習作です。

  結局機能が全然わからず、形だけとって全て上から描くことになりました。


今になって思うことは、多くの元会社員のイラストレーターの方々も仰っていますが

やはりもっと早くに見切りをつけてフリーランスになっていれば良かったと感じています。

tmtは大きく環境が変わることが苦手な安定志向でしたので、

ずるずると流されるような生活をしてしまっていましたが

ずっと絵を描き続けていて、もっと早くからイラストレーターとして活動していればと思わずにはいられません。


現状ではありがたいことにいくつかの案件をいただけて、

なんとかイラスト一本で生活させていただいています。

とはいえ1年後には河川敷の高架下で段ボール生活をしているかもしれないので

継続してお声がけいただけるよう今後も常に勉強を続けて市場価値を高めないと・・

という気を抜けない恐怖もあります。

そんな中で新しい取り組みとしてはじめたFANBOXでしたが、

はやくも現時点で幾ばくかご支援をいただけており感謝の念に堪えません。


今回のような読み物回もはさみつつ、

理想は月2程度で更新していきたいと思いますので

どうぞ今後とも御贔屓にしていただければと思います…!


以上になります。

少しでも見てくださっている方に何かの参考になれば幸いです。

1年が経った頃河川敷住まいになっていなければまた

活動報告をまとめてみようと思います。

今回もここまでご覧くださりありがとうございました。


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