48-2.対決 狼VS朝陽(Showdown Rou VS Asahi) (Pixiv Fanbox)
Content
ジム生徒の皆さんこんにちは!。
狼と朝陽の試合が開始されました!
さっそく試合をご覧いただきたいと思います。
1.ボディに強烈な前蹴りを喰らう狼(Rou gets a strong front kick to the body)
試合の事前予想で今回の闘いは、総合能力の高い狼が余裕で勝利するのではないかと予想されていた。
しかし、実際は1ラウンド開始直後から朝陽有利の展開が続き、1ラウンド終盤ごろになると、狼の体は朝陽の激しい攻撃から、痣だらけになっていた。
実は、朝陽は試合前に徹底的に狼の動きを研究し尽くしていた。
そのため、狼の次の動きが手に取るようにわかる朝陽。
それに対し、朝陽の対策を全く行っていなかった狼は、普段見たことのない朝陽のフェイントや攻撃パターンの組み合わせに翻弄されていた。
「悪いな狼。君を倒すためにオレは、狼対策のトレーニングやっていたんだ」と朝陽は言うと、狼は「そこまでして俺に勝ちたかったなんて、知らなかったぜ」と余裕を見せる口ぶりで朝陽に言葉を返した。
「ああ、オレは、狼に勝ちたい」と言って、強いまなざしで狼を見つめる朝陽。
狼が得意とする初手で対戦相手にラッシュを畳み掛けるパンチは朝陽によってことごとく打ち砕かれ、的確なカウンターに狼は対応することができなかった。
その後もひるむことなく前に出続ける狼に対して、朝陽に有利ポジションと距離を取り、狼へ激しいキックの連打が炸裂する。
さばききれない蹴りの連打を体中に浴び、ダメージの蓄積から息を切らしはじめる狼。
「はあ、はあ…。まさか朝陽がこんなに攻撃的な攻めに出るなんて」
だが狼は、朝陽の激しい蹴りにも後ろに下がらず、ひたすら蹴りをカットし、ガードを固めた。
狼は時間を確認すると、もうすぐで1ラウンドが終了となることに気が付いた。
このままでは完全に朝陽有利で2ラウンド目に入ってしまい、その後も自分に不利な展開が続くだろう。
「なんとかして、攻めるチャンスを見つけなければ」
狼はそうは思った瞬間、朝陽のガードが下がっていることに気が付いた。
攻めることに意識が向かいすぎ、ガードが甘くなったに違いない!
そう思った狼は、距離の空いた状態から、無理やり機敏なストレートパンチを朝陽の顔面に向かって打ち込んだ!
しかし、その動きを予想してた朝陽は、狼の無防備な腹を狙って前蹴りが放つ。
「がっ…!」
自分の前に進むエネルギーと合わさり、朝陽の蹴りが狼の内臓まで届くほど激しい衝撃をもたらした。
そして狼は、そのままロープ際まで吹っ飛ばされてしまった。
「狙い通りの動きだね、狼。この試合、もらったよ」と朝陽はつぶやく。
くっ、近づけない…。
ロープにもたれかかり、姿勢を崩してしまった狼。
さっきの攻撃は、朝陽に誘われて思わず打ってしまった。試合は完全に朝陽のイメージ道理に進んでいる。
そう思いながら狼は、内臓が直接握られるような猛烈な痛みに意識が奪われ、視線が朝陽に定められずにいた。
狼「朝陽、つ、強い…!くっ、くそっ…。ふらついて、体が…」
完全にガードが開いた狼の腹に向かって、朝陽の追撃が炸裂する。
朝陽「腹のど真ん中に攻撃するぞ!狼!はあああぁ!」
狼「ぐああああぁぁ!」
再び強烈な前蹴りが狼の腹に突き刺さる。
既に限界に思えた腹のダメージに上乗せされた強烈な蹴りを喰らった狼は、叫び声をあげ、意識を飛ばし、口からマウスピースを吐き出すと、緩んだ口元から唾を垂らし、ゆっくりとキャンバスの上にダウンしてしまう。
「うっ…ぐおっ…」
内臓に響く痛みにうめき声をあげる狼。
あまりの痛みに足を痙攣気味に震わせる。
果たして狼は立ち上がることができるのか!?
続く…!
◇朝陽の足なし差分
朝陽の足を無くしてみると、狼の腹にこのくらい食い込んでいます。
食い込みがエグイ…。
ここまで強烈な蹴りをボディに受け、普段はクールな狼の叫び声が、会場中に響き渡る。
2.文字なしバージョン(no text version)
◇朝陽の足なし差分
3.あとがき(Postscript)
朝陽の猛攻に、マウスピースを吐き出してしまい、そのままダウンしてしまった狼。
1枚目は、受けたダメージからぴよった狼の焦点が定まらず、周囲のライトがまぶしく見えている心象風景も意識して、背景のライティングも眩しめに仕上げてみました。
そして二枚目の腹に食い込む足は、鍛えられた狼の腹筋に食い込む感じをこだわりました。
ここまできょれつな蹴りを受ければ、立ち上がるのは難しいはずですが…。
続きはまた次回となります。
白熱した二人の闘いの続きを、ぜひまた見に来てください!