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ごあいさつ

いつもご支援ありがとうございます。otoです。まだまだ寒さは残りますが、頑張って乗り越えて無事に春を迎えたいところです。


今回がFANBOXの最後の定期更新になります。



オムニバス本の話

定期的に妄想を形にして、いろいろなシチュエーションでアンドロイドとエッチなことをする話を書くのが本当に楽しかったです。


インスピレーションというのは本当に大切で、私は一から設定を書くのがあまり得意ではなく、設定作りも楽しさより面倒くささが勝つタイプの人間なので、画像や映像、音声といった媒体からインスピレーションを得て創作活動を行うことがよくあります。



・人型自慰行為補助機械シリーズ

ここまで大ボリュームになるとは正直思っていませんでしたが、消化不良という感じも若干否めませんね……。本来こうやってたくさんキャラが出てくるものはもっと大きなスケール感で起承転結があって、みたいな話の方が良いと後から気づきました。


去年の一月にこちらの音声作品を購入して気に入ったために、こちらの作品は大変影響を受けたものになっています。(※この音声作品はロボ娘モノではないですのでご注意ください)

https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ308425.html


アンドロイドにしこたま絞られる話は本当に好きで、個人的にも割と書いてきたと思うのですが、ストレリチアほどサディスティックなのはあまり書いたことがなかったような気がします。とにかく台詞回しなどが大変参考になりました。


続編もまさか書くとは思っていなかったのですが、滅多に書かないオレっ娘はどういう経緯で書いたのかとかすっかり忘れてしまいました。ただ私自身がマゾ向けの話を書いた後の口直しにあまあまプレイ(?)を書きたかったのと、あまり書いたことがないキャラクターの方向性で行ってみようという感じだったのかなあと思います。


ストレリチア→ジェードバイン→アマリリスの順番でバージョンアップする設定も最初は考えておらず、ジェードバインの話を書く上で「研究所で新型アンドロイドの実験に参加しているんだから、後継機も当然出てくるだろう」という話の流れからそういった設定で書こうとなりました。これもこちらの音声作品の系列が頭の片隅にありました。「心なき機械人形」シリーズはマゾ向けアンドロイド音声作品としては唯一無二ですね。続編が期待薄なのが悲しいですが……😭

https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ097087.html





・人身御供

一時期、女体化したアヌビス神の画像を漁っていた時期がありました。というか褐色肌の女性の肉体が本当に好きで、それを探し回っていたという流れもあります。これを投稿したほぼ一週間後のゼノンザードのアニメでもアヌビス(ロボ娘!?!?!?!?)が出てきたのは本当に予想外でしたが……。


謎の褐色美女は作中では「アンドロイド」だとか「機械」だとかは特に明示していません。宇宙人が製造した人間女性そっくりの機械(オーパーツ)かもしれませんし、古代文明の人間が残したホムンクルスかもしれませんが、ここは読者の方の思うままにその正体を想像してもらえればいいかな、と思っていました。とはいえ血の通っていない「被造物」であることに変わりはないです。


人間ではないですよということを主張するために、私があまり使わないロボっぽい口調を採用させてもらいました。台詞回しに現代のカタカナ語を入れないようにするなどの工夫をしたのですが、ぶっちゃけあってもなくてもそんなに気にならないですね。



・automatism/automata

大分フィクション感強めなお話です。私が普段そんなに書かないチキチキがメインのお話になっていますが、ごく稀に自分の試したことがあまりないスタイルで書いてみたくなるものです。

メカバレも(お察しかとは思いますが)書くのが好きではないですが、こういったものが好きではない理由はただ単純に面倒くさいという理由に尽きます。こういうことを言ってはナンですが、メジャーなジャンルには声が大きい人がいるので、そこら辺はそういう人に任せましょう、という感じです。



・Coffee Break

ショートショートを5作品まとめてCoffee Breakなんて名前をつけたわけですが、多分全体で一番「女性型ロボットがひどい扱いをされる」セクションになっていると思っています。


Coffee Breakという名前をつけたのは、前半のAssortment No.1から続けて読んできたから読み疲れたでしょう、コーヒーを飲むくらいの時間ですぐ読み終わる短めの小説作品をまとめましたよ、という意図でつけました。しかし内容的にはかなりハードな感じ(アンドロイドに暴行を加える・「人間」として描かない)になっていると自分でも思います。例えば人型自慰行為補助機械シリーズなんかは「ああフィクションね」で収まるレベルのストーリーを書こうという意図が最初からあったわけですが、ここら辺は自分の思うがままに筆を走らせたらどうなるだろうか、という実験的な小説群でもあったわけです。


例えば作品に登場するアンドロイドが「侵入者を発見。排除します」みたいなことを言った時、その発言は「ロボットが言いそうだなぁ」と我々は潜在的に思います。

実際、多くの作品中で警備ロボットが人間を排除するときに「排除します」と言うわけで、我々はその描写に安心するし、「確かにロボットだ」と感じるわけです。(私の書いたものでもそういう描写は多くあるし、何も考えずに書くとそういうふうになりがちです。)


しかしそれは同時に、人間的な作為がよく見えてしまうことと表裏一体です。そのフィクションを描いた人間が「ロボットはこういうことを言うだろう」と思って「排除します」とロボットに恣意的に言わせるわけであり、ロボットがそういうセリフを発する必然性は一切ありません。

「排除します」と言わせる作家と、それをロボットらしさとして喜ぶ鑑賞者の図式に対して前々から違和感を覚えていたので、どうにか違う形で機械を表現できないか、と色々悩んでいました。(そういう意味では「人身御供」なんかはその対極に位置する作品ですね)




「学校生活における青少年の健全な精神の発育を促進する女子生徒型アンドロイド」(タイトル長すぎ)では、アンドロイドは一切機械的な挙動をしません。むしろ実際の人間の少女のように、力で勝てない(とされている)少年の命令に嫌々ながらも従う、といった態度のみ描いています。こういう挙動をする方が、「いじめられっこの役目を引き受けるアンドロイド」像に近いと思ったので、そのような描写をしました。


「アリシア」では、偏執的な男に乱暴される少女型アンドロイドの様子を描きました。ここでは彼女は事務的な口調で警告するなどステレオタイプな「ロボットらしさ」を見せますが、本当に描きたかったところは男の異常行動と、それになすがままになるロボットの淡白なリアクションの対比です。

ロボットの舌を噛みちぎる、眼球を舐めるといったことは、人間の少女でロボットを置き換えればグロテスクな性癖を指向した作品にしか普通は現れないと思います。しかしあくまで人間の形をした機械に対し、人間が暴力をふるう様が普通の人間に向けるような「殴る」「蹴る」では収まらないというところが描きたかったわけです。ロボットの頭を掴んで床に思い切り何度も叩きつけ、割れた眼球が飛び出る、みたいな描写を入れても良かったかな……と今更思いますが、あれは拘って書くというよりかは思いつきで書き上げた面が強いので、そのままの形で収録する良さもあったかなぁと思います。難しいところです。


「僕はいじめに遭っている」では一人称的な視点からロボットと無理やり性交をする話を書きましたが、これは打って変わって非常にフィクションらしいロボットの描き方をしています。性欲に忠実な書き方をするとこうなることもあります。ずっと同じ味では飽きてしまうと思うので……。

とにかくこの作品を作ったモチベーションは、股間から洗浄液を人間に向かって排出するアンドロイドの話が書きたかったというその一点に尽きます。


「家政婦アンドロイド(中年女性モデル)がなす術もなく少年に犯される話」は、そもそもあまり描かれることのない女性のタイプを選んで描いたものです。アンドロイドといえば見目麗しく、見た目は10~30代と相場が決まっていそうなものですが、実際の世界でアンドロイドが普及したときは、その見た目の年齢幅はもっと上までいくと思います。

かといってそれをR18の作品に落とし込むにはなかなか難しく、そもそもその辺の年齢感がストライクゾーンから外れているという方の割合も増えてくるかと思います。

そこで40代くらいの女性を選んだわけですが、でも実際考えてみるとよく売れるアンドロイドの年齢層ってやっぱりそれよりも若くなる気がするので、それ専門の需要に応えるところ以外でわざわざ中年以上の見た目のアンドロイドを製造するところってあるのかな……とは未だに納得しきれていない部分ではあります。

まあとにかく、いわゆる人間臭さを感じる年齢層の「おばさん」がロボットで、そんな存在が身近にいる少年が、果たして人間と同じようにその「おばさん」に接するとは限らないと思ったので、インモラルな作品も読んでみたいし作ってみたいという動機でババっと書いてしまいました。うまく言えないですが、こういう背徳的な感じのお話がもっと読んでみたいです。


「幼児教育特化型アンドロイドの誤動作事例」は、衆人環視の下でアンドロイドが壊れたらどういう挙動をするだろうかを描きたかったので書いた作品になります。「人間らしくない」挙動をしてほしいという私の願望がかなり入っているので、彼女はいわゆるロボットらしい振る舞いで壊れていきます。

私が書く作品は、竿役一人に対してアンドロイド一体があてがわれるという構図が多いです(それが最も書きやすいので)。しかし人目に付く場所でアンドロイドが壊れた時、周囲の人はどう反応するかというのは書いたことがなかったし、その振る舞いをただ眺めていても興奮するだろうという確信にも似た思いがあって書きました。

多数の人間とインタラクションする被造物の作品として私がまず思いつくのが、PSYCHO-PASSのアニメ3期、第4話に登場する人工知能「マカリナ」です。人間らしい外見と、聴衆の意識をコントロールする話法を使いこなせるAIが、壇上で突然機械的な挙動をしだすシーンはいつ見ても興奮するので、私もそれに似たものをどうにかして作り出せないかという思いがありました。

また、BEATLESSの為政者hIEであるミコトも同様に、人でないものが多くの聴衆の前で人間と対等に渡り合う様子は、えも言われぬ興奮があります。

ですがただ人前で壊れるということをするには問題があって、最大の問題は壊れた機械を人は放っておかないだろうということです。多分異常な挙動をした3分後くらいには警察なりが来てしまうと思うので、非人間的な挙動を眺めていられる時間を確保する必要がありました。

そこで舞台設定として、年端も行かない子供たちのみ存在するという状況を与え、そこでアンドロイドに壊れてもらうことにしました。別に周りも全員ロボットみたいな状況もあり得ると思うのですが、それでは正常な人間に対して異常な挙動をするロボットが働きかけを行い、人間がそれに対して本能的な恐れをなすという独特の背徳感が描き出せないと思ったので不採用にしました。




・「逸山ロレム」シリーズ

常々「私の好きなエロ小説を無限に書いてくれる人工知能ができないかな〜〜〜〜」と思っていますが、これをどういう経緯で書いたかは本当に記憶にありません(少なくともAIのべりすとが出てくるよりは前の作品だと思います)。ただこれが会心の出来でして、自分の好きな作品の系列が「知性があるかないかギリギリっぽい人間そっくりのアンドロイドに性的な悪戯を仕掛け、アンドロイドがその行為に特に意図を見出さない様子を観察する」という方向性だとちゃんと理解できた一作でした。


水泳コーチのアンドロイドにいたずらする作品も自分ではかなり気に入っていて、もしかしたらこういうテの話が一番好きかもしれない……とは薄々感じていたものの、この作品を通じてそれが確信に変わりました。


続編の「逸山ロレムのお悩み相談コーナー」を書くにあたり、そもそも続編として何を書くべきか大分悩みました。セクサロイド用のパッチを入れてチキチキみたいなシチュエーションがいの一番に思いついたのですが、見る分にはいいのですが書くとなると途端に食傷気味かな……とか考えてしまって立ち止まってしまったんですよね。色々考えた結果として、とりあえずエロ薄めでもいいから、彼女が普段どんな小説(文章)を書いているか? という部分を書いて、物語の解像度を高めようとする方針を取りました。なので読む人を選ぶ作品になってしまっているかもしれません。ごめんなさい。


あとは普段ほとんどやらない、前編で書かれた小説は実は逸山ロレム(人工知能)が書いてました、みたいなメタ構造的なものを取り入れてみました。もうちょっと明示的に「この小説はAIが書いたんですよ!」みたいな描写を入れないと読者に伝わらないかなとか悩んだのですが、あまり入れすぎてもくどいだけかもしれない、と色々悩んだ結果、今の形に落ち着いた感じになります。


自分がもし読者だったら小説を書くロボットならどんな小説を書いてるか見せんかい! となると思います。というか、例えば議員ロボ娘だったら論理的な答弁を行なっている描写とか、アナウンサーロボ娘だったら実際にどうやって天気予報を読み上げているのか? といったところがあると嬉しい(興奮する・抜ける)となるので、自分の欲求に正直に従った結果、お悩み相談をするというシチュエーションに繋がった感じがします。後付けというか結果論かもしれないですが。




・女子陸上選手型アンドロイドを騙して素股させたりフェラしてもらう話

こちらの作品がいたく気に入ったので、私もこういった作品がもっと増えてほしいという願いも込めて書きました。

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15877523


前述した「世界の異常性癖図鑑」同様、アンドロイドに悪戯するタイプの話でありながら、これほどまでに私の波長と合致する作品を読んだのが初めてだったので、思わず気合が入ってボリュームある一作になってしまいました。


後編の展開は書こうとする前からある程度決まっていて、「性的な用途に用いられることが本来想定されていないアンドロイドの機能を使って性欲を発散する」という背徳的なシチュエーションが自分でも書きたい! というところからスタートして形にしたものになります。ハヅキちゃんのお話はちゃんとエッチな感じにしたいという思いがあったので、ガッツリ挿れて出すみたいな話になりました。あと隠し機能を見つけるみたいなのも好きなので盛り込みました。男の子ですので。





・治安維持機関所属機械人形による性欲処理業務の一風景

太ももでの首絞めにハマっていた時期がありました。ロリっ娘アンドロイドさんには男の首を太腿でギチィィィィと締めながら重厚なモーター音を鳴らしてバキっとへし折ってもらいたいという特殊な性癖があります。


あとスケベな服を着た警察の話はエロ漫画とかでよくある(?)ような気がするのですが、自分も割と好きな方なのでこの機会に書くことができてよかったです。その割にあまり設定の掘り下げとか他のキャラの話とか書けてないのが消化不良感がありますが、キリが良いのでこれはこの作品で完結ということにしました。





・人形偏愛の俺・口の悪いアンドロイド

収録自体悩んだ一作です。これを書くちょうど一ヶ月くらい前にハイ・ライフというドラマ(シットコム)を観ていたのですが、その話の内容というか雰囲気にあまりにハマってしまって、こういう風に登場人物が軽妙な掛け合いをする話を読んでみたいな〜〜〜〜〜〜……せや自分で書いたろ! みたいな感じで書き上げたものになります。


自分の需要を満たす作品を探すのはメチャクチャ難しく、自分で書いてしまった方が速いということも多いという厳しい環境(?)で育ったので、思い立ったら即行動という感じでぱぱっと書きました。というか書いてる途中でどうしよ〜〜とか悩むところが少なかったというのも早く書けた理由の一つです。脳が特殊の会話というか話法にチューニングされて、一時的にではありますが自分でもそういう風に喋ったり思考したりできるようになるのは、普段触れていない作品に触れてみるメリットだとこの時よく分かりました。


自分の性癖をなんでも分かってくれているロボ娘さんに「分かってるんですよ」という感じで見下されながら「しかたないなぁ」といった風に願望を叶えてもらいたい。そんな甘えた思考が産んだ劇物でした。個人的には結構気に入っています。






以上、新刊に収録した作品へのコメントでした。これからも私の作品でたくさん抜いていただければと思います! 私も描いていただいた絵でたくさん抜きます。




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