救聖天使ブライトハート12話「新たなる救聖天使、オーロラシャイン登場 後編 敗北編」 (Pixiv Fanbox)
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挿絵 ロウクス様 ルリヲ様
※今回のお話は12話後編のエンヴィの選択肢から分岐します。そちらを読んでからお楽しみください!
「アタイもいくデビ!ハートを助けるデビ〜!」
▶「言われた通りお外で待ってるデビね…」
「うう…アタイも中に行きたいデビ…でも、さっきのおねえさんの話…アタイやっぱりハートに迷惑かけちゃったデビか…」
この間一緒にオウマを探しに出かけたはずなのに、どこかで気を失って起きた時には灯の寮に戻っていたことを思い出すエンヴィ。
自分のせいでハート…灯に迷惑をかけたのではないかという負い目が、エンヴィに一瞬の迷いを生んでいた。
「オーロラシャイン…ハートの事、お願いデビ…」
エンヴィはシャインの開けた礼拝堂へ続くホールが閉じていくのを、ただ見ていることしかできなかった…
礼拝堂内に侵入したシャインは、シエロの操る触手をいなしながら戦いを繰り広げる。
最初はシャインの優勢に進んでいた戦いだったが、それも長くは続かなかった。
シエロが用意した人質…マイナートに浸食され、人の心を失った者たちがシャインへと襲い掛かる。
一人二人なら浄化して救い出すことも可能だったが、いきなり複数に囲まれたことで、シャインも冷静さを失ってしまっていた。
シャインの自由を奪おうと体に手を伸ばしてくる男たち。
「くっ…放しなさい!」
救聖天使として覚醒した身体能力を駆使すれば、男たちを蹴散らすことなど訳ないことであったが、それは同時に彼らを傷つけて危険へと晒す行為となってしまう。
テレビや映画のように手刀で気絶させるような技術はシャインにはなかった。
「ああっ…やめなさい…そんなところ、触ってはダメ…」
手慣れた痴漢のようにシャインの身体を撫でまわす男たちの手には、マイナートのオーラが宿っている。
その手で触れられるたびに、シャインは身もだえするような快感と、力が抜けていくのを感じていた。
「うう…力が…」
ついには膝をつき、四つん這いのような姿勢を取らされてしまうシャイン。
男たちは欲望のままにイチモツをさらけ出すと、あるものは自分の手で、あるものはシャインの身体にこすりつけながら、リビドーのままに慰み者にしていく。
ブビュ…ビュワ…
めいめいに絶頂を迎え、シャインへとザーメンを発射していく男たち。
キィン…キィン…
その欲望に汚されたコアジュエルが明滅をはじめ、さらにシャインから戦う力が奪われていく。
ドチュ…ヌポ…
バックからシャインを犯す男の肉棒が引き抜かれたその時、救聖天使ははザーメンでデコレーションされた娼婦へとなり下がっていた。
「くぅ…ああっ…ぅ…」
息も絶え絶えにひざまずくシャインの身体が淡く光り、次の瞬間にはセイヴァーフォームからエンジェルフォームへと戻ってしまうのだった…
「そんな…もう…」
絶望するシャインに追い打ちをかけるように、先ほどまでハートに群がっていた触手が殺到する。
「ふん、威勢よく飛び込んでいたわりには大したことなかったな…おれはコイツとお楽しみとさせてもらう。お前はその触手と戯れているがいい!」
シャインの様子を高みから眺めていたシエロは、十字架に磔になったハートを連れて異空間へと消えていった…
「ま…まちなさい!…くっ…離して!いやぁああっ…」
一気にまとわりつく触手たちに囲まれ、シャインは身動きが取れずにシエロを見送ることしかできなかった。
どちゅっ…
「うああああっ!」
先ほどまで洗脳された男たちに犯され続けたシャインの秘所は、簡単に触手を受け入れてしまう。
その美しい身体を包んでいるレオタードは無残にちぎられ、型のいい胸がまろびでる。
もはや抵抗する力を失ったシャインは触手の餌食になるしか、選択肢がなかった。
「やめてっ!もういや…中に出さないでぇ…」
シャインの哀願がむなしく響き、礼拝堂の中では肢体を打ち据える艶めかしい音が途切れることはなかった…
「あーあ…ああなったらおしまいデビね…灯ちゃんもどっか連れていかれちゃったし、アタイは事が済んだらあのおねーさんのコアジェルを回収するデビ…」
礼拝堂をのぞき込んでいたエンヴィは、突如冷めた目でため息をついた。
救聖天使の敗北に終わった礼拝堂を眺めながら、エンヴィは何を思うのか…
それはだれにもわからなかったのである…
BADEND