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挿絵 狒々様



リオナがバリゲイルの毒牙にかかった少し後…

同じ惑星にミレーヌが近づきつつあった。

地球を発つ直前にザザビランの襲撃を受けたことで、予定の時間を過ぎてしまいミレーヌは焦りを覚える。

「約束の時間に大分遅れてしまったわ…お姉さまが怒ってないといいけど。」

基本ミレーヌには甘いリオナであったが、当人の前では年長者として毅然とふるまうことが多く、ミレーヌはそんな義姉を尊敬していた。

ちょっとした小言くらいは覚悟しておかなくては…

そうはいっても姉妹水入らずの時間を過ごせることは滅多になく、ミレーヌは心は浮足立っていた。

しかしその緩んだ気分も、惑星到着と同時に一気に緊張へと変わる。

そこにミレーヌを待っている筈の義姉の姿はなく、代わりに緊急の事態を知らせるアルティマサインのみが残されていた。

「そんな…お姉さまの身になにが…」

すぐにアルティマサインの解読を行うミレーヌ。

その内容は足元に広がる惑星の中で異常な気象状況が確認された事と、その調査に向かう旨の報告であった。

惑星の様子をうかがうと、雲が通常より多い以外に特に変わった状況は無く、おそらく異常気象はリオナによって解決に至ったのではないかとミレーヌは判断する。

しかし、当の本人が戻っていないことにミレーヌは一抹の不安を覚えていた。

「お姉さま…今行きます!」

リオナの安否を確認するため、惑星へと降りるミレーヌ。

まだ晴れぬ雲海の中へ、義姉を探してその身を投じるのであった…



「これは…」

惑星の地表へと到達するミレーヌ。

この星の気候は本来穏やかであるはずと聞いていたが、とてもそうとは思えない爪痕が大地に刻まれていた。

木々はなぎ倒され、地面は汚泥のようにぬかるんでいる。

地球でいう台風のような被害が見て取れ、ミレーヌは戦慄した。

「でも今は日が差している…」

時間的には日が沈む前の夕方といった時間なのか、あたりは茜色に染まる。

おそらく何かが気候を操作するレベルで暴れ回り、リオナがそれを討伐したのだろう…

目の前の状況を整理するミレーヌであったが、戦闘向きではない義姉が果たして無事にこの事態を収められたのか、心配の種は尽きない。

「アルティマバーリヤのような、エネルギーをすべて消耗する大技で動けなくなってなければいいのだけれど…」

生真面目なリオナのこと…無事なら無事とサインを残しそうなもので、その形跡が一切ないことがミレーヌをさらなる不安へと駆り立てる。

この事態を引き起こした主にとって、焦燥に駆られるミレーヌは大きな隙を抱えた存在としてとしてその目に映っていた。

シュウウッ!

空中に浮遊するミレーヌへ泥の中から凄まじいスピードで触手が伸びる。

ガシィッ!

「きゃああああっ!?」


不意打ちに油断したミレーヌの足首を触手が掴み、泥沼へと引き込んでいく。

泥の中からはバリゲイルがその姿を現し、さらに追加で触手をミレーヌへとお見舞いした。

「ぐうう…なんて拘束力…ほど…け…ない…」

地球から惑星への移動や、その直前のナマケランスやザザビランとの戦いで、ミレーヌは著しく消耗していた。

満足な力でバリゲイルと戦う体力が、今のミレーヌには残されていなかったのである。

「キュルルルッ!」

引き寄せられて身動きが取れないミレーヌの影で、触手の一本から毒針がぬるりと現れる。

プス…

毒針はミレーヌのももに刺さり、一気に身体全体を弛緩させた。

「うっ…!?…へぁ…」

ミレーヌの口から戦闘中とは思えない情けない声が漏れ、その目がとろんと惚けてしまう。

バリゲイルの毒針は身体の自由を奪う猛毒を秘めていたが、それが思わぬ副作用を生んでいた。

地球でナマケランスの媚薬ガスで身体を蝕まれていたミレーヌは、毒による身体機能の低下により、期せずして再びガスの効果に苦しめられてしまう。


ピコンピコンピコン…

エナジータイマーは激しく点滅し、ミレーヌの危機を告げる。

媚薬ガスの効果なのか、ミレーヌの胸には乳首が現れ、そのサイズも肥大してしまっていた。

「あぇ…むね…おかし…ぁ…うぅ…あ…っ…つぃ…」

もはや呂律も回らず身悶えるミレーヌ。

バリゲイルはミレーヌを泥まみれの地面へと押さえつけ、全体重をかけてのしかかる。

グチャアッ…


ぬかるんだ泥の上に組み敷かれたミレーヌに、四方八方からバリゲイルの触手が叩きつけられる。

「あうっ…つうっ…うあっ…」

動けない身体の表面に鞭打が傷跡を残し、痛みが快感に変換されたミレーヌは情けなくアヘ顔を晒してしまう。

ズププ…

ついにはバリゲイルの卵管がミレーヌの秘所へと挿入され、快感にほぐれたスリットは簡単にそれを咥え込んでしまった。

「ああっ…これっ…だめぇえ…あたま…まっしろになりゅううっ!」

完全に受け入れ態勢が整ってしまった身体を内外から嬲られ、ミレーヌの脳内で激しく快楽の火花が咲き乱れる。


目の前が真っ白になるような悦楽に、ミレーヌの身体は完全に反撃の力を失ってしまった。

「へぁ…た…すけ…て…おね…え…さま…」

もはやリオナが敵の手に落ちているとも知らず、義姉の名を呼ぶミレーヌ。

ブシュウウ…ドパッ…

その肢体に白濁液を大量に吐き出し、ミレーヌにバリゲイルのマーキングがなされていく。

「へぁああ…」


タイマーから光が消え、ミレーヌは抵抗することもできないまま、バリゲイルとともに泥沼へと沈んでいった。

幾重にも張り巡らされた触手と罠に絡み取られ、汚泥へと沈んでいったアルティマ姉妹…

この後二人にどんな運命が待ち受けるのか、それを暗示するかのように惑星の空は暮れてゆくのだった…



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Comments

syonnai_hito

リオナ編に続きミレーヌ編も素晴らしいヒロピンでした。 沼の底でどんな顔して義姉妹は再開したんでしょうか😿 それにしてもリオナにミレーヌ、美しい肢体を好きにできた上に完勝したバリケーン・・・ではなくバリゲイルがうらやましい・・・。

Addition2

Not a bad story. I think you need to update Mylene's setting a bit, like her white "skin" is actually her bodysuit?

yukimi

今回のミレーヌの乳首露出の表現、今までのイラストと少し違いますね。 今までだと、アルティマ族特有の(顔の部分以外は)白い肌にピンクの蕾みが浮き出る感じでしたが… さて姉妹共に落ちてしまいましたが、この後、また二人を助けようとして誰かが2次遭難状態になりそうですね…

ガチピン@ご支援感謝

地肌の表現は基本的にイラストレーター様に一任してます。 ちょっとした表現の違い等も、楽しんでいただければと思います。 バリゲイル君は二人も上玉を手に入れたので、しばらく満足してくれることでしょう!