アルティマレディ・ルクリア 17話「エロフェッサー、再び 前編」 (Pixiv Fanbox)
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挿絵 らすP様
エイミィとルクリアの活躍により、デヴィロンが撃退されて数日…
ルクリアとアンナの元に、宇宙からアルティマサインが届く。
そのサインを解読したルクリアから、アンナへと一つの提案がなされていた…
「さっきのアルティマサイン、誰からだったの?」
ルクリアたちの使う文字をまだ読むことのできないアンナは、興味津々でパートナーに問いかける。
「それを説明する前に、アンナに一つお願いがあります。」
スマホの中のルクリアからの言葉に、アンナは首を傾げた。
「うん…お願いって?」
問いかけに応えるようにスマホが淡い光に包まれ、アンナの手に収まる。
「このアルティマサインには、アンナのブレスレットをアップデートするためのデータが含まれていたのです。今からそれをインストールします。」
ルクリアの説明と共に、アンナの手首に見えないように付けられていたブレスレットが可視化される。
かつてゴーデスに敗れ続けたことで、その細胞に身体を汚染されてしまったアンナ。
その汚染を食い止めるために光の星でもらったブレスレットに、今新しい力が加わろうとしていた。
「今回のサインもこのデータを作成した科学者の方からのものでした。近々地球に来て、詳しい使い方をレクチャーしてくださるそうです。」
ルクリアの説明に、顔が綻ぶアンナ。
「へぇ〜、また新しいアルティマレディに会えるのね!楽しみだわ!」
新たな出会いに期待を膨らませ、二人の夜は更けていくのだった…
一方その頃、ゴーデスにも旧知の男から通信が入っていた。
「こんなに早く再訪するとはのう…お主、結構ルクリアを買っておるのではないか?」
ゴーデスの上機嫌な声に、モニターの向こう側からも嬉しそうな声が響く。
「なぁに、この短期間にキミが特異点までこさえてくれたからね…研究対象としてその地域は非常に興味深い。それにちょっとした手土産もあるのだよ。」
そういうと画面が切り替わり、一人の女性が映し出される。
ルクリアのような青色のビキニスーツに身を包み、透き通るような金髪を靡かせる美しいアルティマレディ。
しかし、そのカラータイマーは赤く点滅し、猿轡をされた顔は苦悶の表情に歪んでいた。
「この女はアルティマレディ・アカリ。光の星でも有数の化学者だ。是非同じ科学者として親交を深めあいたかったのだが…私のような悪と交わす言葉はないそうでね…」
アカリの背後に立った円筒状の仮面を被った男・エロフェッサーから残念そうな声が響く。
「まぁ、地球に着くまで色々実験台になってもらうとするさ…到着したら、また挨拶に行くとするよ。」
そういうと一方的に通信が切られ、ゴーデスは苦笑する。
「ファファ…相変わらず勝手なやつじゃ…まぁでもつまらんことにはならんじゃろうて…」
ゴーデスは画面の向こうの友人の活躍に期待し、タケシと今後の計画について暗躍するのであった…
同じく消えた画面を前にしたエロフェッサーは、アカリを拘束する縄を強引に引く。
「むぅ…」
口枷のせいで言葉を発することはできなかったが、鋭い視線を返すアカリ。
「まったく、少しは愛想よく出来んものかね…キミがダンマリを通すつもりなら、その身体にいろいろ聞くしよう。」
そういいながらアカリを連れて実験室に入っていくエロフェッサー。
起動する機械音が、アカリを待ち受ける責め苦の過酷さを表していた…
「あぅ…へぁ…」
ピコンピコン…
暗い室内にはアカリの喘ぎ声とカラータイマーの点滅音が鳴り響く。
ビシュ…プシャッ…
アカリの乳首には搾乳器が繋がれ、漏れ出す母乳状のエネルギーを余さず吸収する。
絶え間なく与えられる刺激に、アカリのビキニショーツもぐっしょりと濡れぼそってしまっていた。
「上も下もいい声で啼くじゃないか。その調子で色々情報をくれると嬉しいんだがねぇ…」
挑発するエロフェッサーを睨む目も、先ほどまでの反抗的な様子はなく、潤んだ視線が宙を彷徨っていた。
「はぁん…あなたに…話すことなど…っ…ありません…」
しかしエロフェッサーは、そういうセリフはもう聞き飽きたとばかりに興味のなさそうな素振りで手元の機械を起動させる。
「まぁ、そういうだろうと思ったよ。キミのデータは大体取らせてもらったし、次は別の趣向で楽しませてもらおうかな。」
エロフェッサーが手にするヘルメット状のギアが目に止まり、アカリの表情が強張る。
「そ…それは…なぜあなたが持っているの?…」
いかなる陵辱にも屈しなかったアカリから出た困惑の言葉に、エロフェッサーは嬉しそうに微笑む。
「ふふふ…やはりこれにいい思い出はないみたいだねぇ。安心したまえ、キミの知るあの『ギア』とは別物だ。あれをもとに僕が試作したものと思ってくれたまえ。」
それはかつてアカリが守れなかった星に伝わる、伝説の防具『アーク・ギア』に酷似していた。
このアークギアを装備し、復讐の鬼と化した経験のあるアカリにとっては、トラウマを呼び起こされる装備であった。
「たしかアレは怒りや復讐心に呼応したそうだが、こいつは装着者を洗脳し、侵略の尖兵と変えることができるのさ。アークギアを装着して暴れたことのあるキミで試すのは、ボクとしてもいい趣味してると思うんだよねぇ…」
そういいながらギアを持って迫るエロフェッサーに、首を振ってイヤイヤをするアカリ。
「いや…それはいやなの…もう復讐鬼にはもどりたくない…」
弱気な姿勢を見せたアカリを、エロフェッサーは挑発する。
「今度は止めてくれるメリム君もいないんだ…存分に暴れてくれたまえ、アカリ君!」
そしてアカリの頭にギアを装着するエロフェッサー。
「あああああっ!やめてぇ!」
懇願も虚しく、洗脳プログラムがギアを通してアカリの脳を侵食していく。
「あぅ…」
口から涎を垂らし俯くアカリの姿に、満足げな様子でエロフェッサーが指を鳴らす。
用意されていた他のギアが手足や身体に装着され、透き通るようなアカリのブロンドが漆黒に染まっていく。
「気分はどうかなアルティマレディ・アカリ…いや、ハンターナイト・アカリとお呼びするべきかな…」
かつて思い出したく無い名前を聞いても、今のアカリは一切反応を示さなかった。
エロフェッサーの奸計により、再び復讐鬼の姿に堕ちたアカリ…
二人の乗る宇宙船は、地球まで後一歩まで迫っていた…
後編に続く…