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挿絵 いなさ様

https://twitter.com/inasa_orange


これはアルティマミレーヌが地球へ赴任する以前のお話…


その日ミレーヌは、弾むような足取りで家路についていた。

守備隊学校を主席で卒業することが決まり、早く帰って母・ソフィに報告しようと気分が高まるミレーヌ。

しかし、その報を聞いたソフィの反応は、冷静なものであった。

「おめでとう、ミレーヌ。」

少しそっけないお祝いに、ミレーヌの浮かれた気分は削がれてしまう。

「もう少し喜んでくれたっていいのに…」

かつての英雄・アルティマケインとソフィの娘として、結果を出そうと努力してきたミレーヌにとって、母の態度は正直物足りないものだった。

「ミレーヌ…明日、私からの試練を行います。それを突破できなければ、学校に掛け合って今回の卒業は見送ってもらうことになるわ。」

真面目な表情のソフィから寝耳に水な話が飛び出て、ミレーヌは困惑する。

「そ…そんなぁ。」

いつもの優しい母とは思えない口調と態度に、ミレーヌは少なからずショックを受けるのだった…


翌日、ソフィの指定した場所へと出向くミレーヌ。

そこは光の星・科学技術庁の地下にある一室であった。

扉をくぐったところで、ひとりの女性の姿がミレーヌの目に止まる。

「お姉さま!」

そこで謎のポッドを操作していたのは、ミレーヌ最愛の義姉・アルティマリオナであった。

「いらっしゃい、ミレーヌ。」

リオナの優しい声に嬉しくなるミレーヌ。

「お姉さまがきてくれるなんて嬉しいわ!」

試験の内容は不明であったが、リオナが見ていてくれるなら百人力…

そう言わんばかりの笑顔のミレーヌに、リオナも微笑みで応える。

しかし、マイクから流れる声が、そんな柔らかい空気を一変させた。

「ミレーヌ、準備ができたらそのポッドに入りなさい。」

昨日と同じく真面目な母の声が響き、ミレーヌはその緊張感に背筋を伸ばした。

「お母様、昨日からずっとあんな調子なの…せっかく卒業が決まったのに…」

リオナの前では年相応にむくれてみせるミレーヌの頭を義姉が優しく撫でる。

「ソフィ様にもお考えがあるのよ…さ、こっちへ。」

リオナに促され、ポッドの中へ横たわるミレーヌ。

「旧式のシミュレーターみたいだけれど…」

警備学校でもポッド型のシュミレーターで、VR訓練を積んできたミレーヌ。

しかし、今横たわるそれはさらに巨大なプロトタイプとも言える古めかしいものであった。

「これは私のお父さん…初代科学技術庁長官のアルティマライオが開発したものなの。普通のシュミレーターよりもフィールドバックがリアルに設定されているわ。ソフィ様の試練、頑張って乗り越えてね…」

そういいながらポッドの蓋を閉めて行くリオナ。

ミレーヌの視界は、一度暗闇に閉ざされていった…


「ミレーヌ、目を開けなさい。」

ソフィの声にうっすらと目を開くミレーヌ。

すると、自分が地面に立ち、身体が動かせる状態なのに気づいた。

「すごい…生身の状態と何も変わらないわ。」

その場で自分の体を触りながら、シュミレーターとは思えないリアルな質感に驚くミレーヌ。

しかし母の声が、今が試験中であることを思い出させた。

「かまえなさい、ミレーヌ。試験はもう始まっているのよ。目の前を見なさい。」

ミレーヌがハッと視線を上げると、そこには植物を素体としたと思われる、多数の刺が生えた怪獣の姿があった。

「その怪獣…正確には宇宙の侵略者が新たに生み出した『凶獣』という怪獣を超える怪獣よ。最後の試練は、このシミュレーターでその凶獣『サボレンガ』に勝利すること…いいわね、ミレーヌ。」

母からのクリア条件を理解したミレーヌは軽くステップを踏みながらサボレンガと対峙する。

「どんな厳しい試験かと思ったら…私の実力、お母様たちに見せてあげるわ!」

これまで戦闘シュミレーターで怪獣に遅れをとったことなど一度もない…その自信がミレーヌを後押しする。

「タァッ!!」

亡き父の得意技・スワローキックを放ちながら、ミレーヌはサボレンガへとむかっていった…


「ソフィ様…本当によろしいのですか?」

ソフィの横に立ち、ポッドの操作をしながらリオナは不安そうな表情を浮かべる。

凶獣の強さは実際のものと同じに設定され、それは一人前の銀河守備隊員でも苦戦は必至であった。

「ああ言ったけれど、この試練の目的は勝ち負けではないわ…まずはミレーヌの戦いを見守りましょう。」

モニターの中ではミレーヌと凶獣の格闘戦が続いていた…


「ふっ!はぁっ!」

ミレーヌは距離を詰め、スピードでサボレンガを圧倒しつつあった。


「お母様の意図はわからないけど…この程度の相手なら!」

ジャンプキックで相手の胸板に突撃し、その反動で一旦距離を取るミレーヌ。

「せっかく2人が見てくれているんだから、この技を試させてもらうわ!」

瞳を閉じて意識を集中するミレーヌの頭からティアラが離れ、付近を飛び回る。

「ティアラッガー!」

銀河守備隊学校に入学する際に母から譲り受けたアルティマティアラの練度をみせるチャンス…

そう感じたミレーヌのパフォーマンスであったが、刃はその期待に違わぬ威力を見せつける。

ザシュッ!!

飛び回る刃に反応しきれなかったサボレンガの腕が切り落とされ、困惑したようにのたうち回る。

「これでトドメ!ミレニウム光…あれ…」

隙を見せた相手に対し、腕を十字に組み必殺技を放とうとするミレーヌ。

しかし、不意に力が抜けたように膝をついてしまう。

「な…なんで?」

自分の身体を見ると、太ももに小さな針が刺さっていることに気づく。

「いつこんな…」

困惑と共の体の不調も大きくなっていくことにミレーヌは戸惑う。

「ミレーヌ…あなたがティアラッガーの操作で目をつぶっていたタイミングで打ち込まれたのよ。その針自体に麻酔と同じ効果を持つ麻痺毒が含まれているの…敵の観察を怠って大技を放つとそうなるのよ。」

確かにミレーヌにはなんとか母を見返していいところを見せようという気負いがあった。

そこをつけ込まれ、ピンチに陥った自分に腹を立てながら、ミレーヌは立ち上がる。

「まだ…これから…」

しかし、顔を上げた先にサボレンガの姿はなかった。

「え…どこへ…うぐ!」

周りを見渡すミレーヌを嘲笑うかのように、真後ろから伸びたサボレンガの舌がその細い首を絡めとる。


「かはっ…くぅ…」

ギリギリと音を立て、首を締められるミレーヌ。

そして、ミレーヌにとってショックな瞬間が訪れてしまう。

ピコンピコンピコン…

胸のエナジータイマーが点滅を始める。


「い、いや…負けたくない…」

ミレーヌはなんとか首に巻き付いた舌を取ろうと手を掛ける。

しかし滑り気を帯びたサボレンガの舌にはうまく指がかからず、どんどん締め付けが強くなっていく。

「かひゅっ…あぐ…」

ミレーヌの視界が霞み、シュミレーターとは思えない実感がミレーヌを襲う。


ジョワァ…

ミレーヌの股の下には失禁のシミが広がり、意識が切れかけていることを知らせていた…


「闘いはここまでね。リオナ、次の段階へ。」

ソフィの指示に、リオナの手が止まる。

「ソフィ様、この辺まででよいのでは…十分結果は出たと思うのですが。」

画面上のミレーヌの惨状に目を伏せ、リオナはソフィに意見する。

「ダメです。ここで甘やかしても意味がないのよ。」

逆に画面から全く目を逸らさないソフィに、リオナも再び手を動かすのだった…


シュン…

いきなりサボレンガが姿を消し、ミレーヌは拘束から解き放たれる。

「ぜはっ…ヒュー…ヒュー…」

ミレーヌは倒れ込み、自らの敗北に涙を浮かべる。

「これで、試練は失敗…そんな…ぐあっ!?」

そんなミレーヌの足に、先ほどの麻酔針とは比べものにならない大きさの針が突き刺さる。

ドス!ドス!

次々に刺さる針に、ミレーヌは大の字に地面に拘束される。


それぞれ麻酔針の効果もあるのか、痛みは感じなかったものの、ミレーヌは完全に身動きできなくなってしまった。

「これ以上どうしようというの…あぅっ?」

さらなる毒として媚薬効果のあるものが打ち込まれ、ミレーヌの体は素直に反応する。

胸の頂点には乳首が浮き出て、股には先ほどの失禁とは違う湿り気を帯びていった。

「これ…なに…?お母様、これ以上何をしようというの!?」

ミレーヌの疑問に、頭上からソフィの声が響く。

「ミレーヌ、あなたは敵の宇宙人が質問に全て答えてくれると思っているの?」

母の冷徹な声に、まだ試練が終わっていないことを実感し、戦慄するミレーヌ。

その証拠に、開かれた股間にはサボレンガの舌が伸びる。


グチュ…グチュ…

股間のスリットに舌を出し入れされ、快感と屈辱にまみれるミレーヌ。

「ああっ、いやっ!やめてぇ…こんなのいやぁ…」

針に貫かれて動くこともできず、ミレーヌは腰を浮かせることしかできない。

ブビュッ…ビュシュッ…

精液を模した液体がサボレンガの舌から放たれ、ミレーヌの身体を汚していく。

「うぅ…グス…」

ピコ…ピコ…


エナジータイマーは消灯し、ミレーヌの身体全体から力が抜けていった。

敗北と痴態を晒されてしまった羞恥で涙を流すミレーヌ。

そこには輝かしい未来へ向かう戦士ではなく、心の折れた1人の少女の姿が横たわっていた…


「ここまでね…リオナ、ポッドを開けて。」

蓋の開いたポッドへ向かうソフィ。

その中では、ミレーヌが俯いて座っていた。

「グス…グス…ごめんなさい…わたし、勝てなかった…」

母の期待に応えられなかった悔しさと、敵の陵辱に屈してしまった恥ずかしさで顔を上げられないミレーヌ。

ソフィはそんなミレーヌをそっと抱き寄せた。

「ごめんなさい、ミレーヌ。辛い思いをさせてしまったわ。」

いつもの優しい声の母に戻ったソフィに、ミレーヌは思わず顔を上げる。

「お母様…」

ソフィはミレーヌを抱いたまま言葉を続ける。

「でもね、あなたは私とあの人の娘として戦いに行かなくてはならない…きっと色々な悪の宇宙人に恨みをぶつけられることになるわ。さっきのシミュレーション程度で済むかどうか…」

涙に濡れた娘の瞳を見つめながら、ソフィは本心を切り出した。

「だからね…あなたが今回のシミュレーションで闘いたくないと感じたなら、銀河守備隊に行かなくてもいいのよ。無理に周りの期待に応える必要はないわ。」

わざと辛い試練を与えて、それに折れるようなら戦いへは行かせない…

それがソフィが用意した試練の真意であった。

しかし、それを聞いたミレーヌは涙を拭ってソフィを見つめ返す。

「いいえ、お母様…情け無いところを見せてしまったけれど、私は戦いたいの。もし、ここで私が挫けてしまっても、不当な侵略に苦しむ人たちが救われるわけじゃないわ…私が戦うことで救われる人たちがいるなら、頑張りたい!」

酷い目にあったばかりだというのに、毅然とした表情で自らに向き合う娘の姿に、ソフィは今は亡き夫の面影を感じて戸惑う。

「ミレーヌ…」

言葉に詰まったソフィに、愛弟子が助け舟を出した。

「ふふふ…試練は合格のようですね。ミレーヌ、それでこそ私の妹よ!」

後ろから笑顔のリオナが2人へと近づいていく。

ソフィはミレーヌの覚悟を知り、試練は終わりを告げるのであった…


今、ミレーヌの守護する星『地球』は多次元怪人ラポールと、その配下たる凶獣軍団に侵略を受けている。

凶獣の前に倒れることもあるミレーヌであったが、彼女の心には、母の科した試練とその時に新たにした決意の炎が宿っていた。

自らの戦いで救われる人々がいることを祈り、ミレーヌは今日も戦うのである…


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Comments

Addition2

That is a creative way of using Sabotendar, I like this story. Not a fan of young/loli Milene, but it is still fine. I am really looking forward to the next story though, as that story is based on a very infamous episode of Ace.

syonnai_hito

ロリミレーヌ、えっちでかわいい。その一言。 それ以外でもソフィの厳しさと優しさを併せ持った態度、ミレーヌの戦士としての矜持にもぐっときました。

moo

Choking scenes always my favorite!

yukimi

ロリボディの四肢に大きな針が突き刺さる所に、ドキドキしました。