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挿絵 らすP様


ルクリアとアンナが地球に帰還してから数週間の時が流れていた…

事件の直後は世間も大騒ぎした怪獣出現事件であったが、結局何の実害もなかったことや犯人の尻尾も掴めないことで、日に日に熱は冷めていった。

結局一週間後には学校や会社も通常通りに戻り、自宅待機を命じられていたアンナも職場へと戻ることとなったのである。

とはいえ、相次ぐ怪現象に精神を病んだり躁鬱が激しくなる生徒も続出しており、アンナたちスクールカウンセラーは子供のケアに大忙しの日々であった。

そんな中でもアンナとルクリアは互いのコミニュケーションをしっかりと取り、ゴーデスの次の一手に備えていた。

そんなある日、ルクリアから懸念材料の一つがアンナに告げられていた。

「エロフェッサー?なんかすごい名前ね…」

最初に話を聞いたアンナは、呆気に取られた反応をしてしまっていた。

「はい…でも至極真面目な話なのです。私たちアルティマレディの天敵というか…彼は私たちしか狙わないというか…」

ルクリアも相手の特殊性に口籠ってしまう。

「エロフェッサーはアルティマレディの研究に没頭している狂人で、さまざまなデータ採取と称して…えっと…その…ここでは言いづらいことを…」

ところどころ口を濁すルクリア。

アンナはみなまで言わなくても大丈夫、とルクリアを励ました。

「エロフェッサーなんて名前ですものね…察しはつくわ。それでその彼が地球に?」

話の早い相棒に助けられたルクリアは、状況の説明を続けた。

「はい…私たちがフレアモードを出した日に、忽然と姿を消したそうです。彼をマークしていたアルティマレディから、地球へ向かった可能性が高いという報告がありました。」

アンナは頭の中で情報を整理する。

「つまりエロフェッサーが地球へ来る…そして目的は私たちってことかしら?」

パートナーのまとめに頷きながら、ルクリアは追加の情報を提示した。

「彼は一時期ゴーデスと親交があったという話もあります。彼らが手を組むと厄介ですね…あっ、でもエロフェッサーをマークしていたアルティマレディもこっちへ向かってくれています。協力できれば、心強いのですが…」

悪い話ばかりじゃない…そしてフレアモードの存在が、2人を前向きにさせていた。

「エロフェッサーとやらがどんな相手か知らないけど、今の私たちならやれるわ!ルクリア、頑張りましょう!」

「ええ、アンナ!」

今の2人ならどんな敵も怖くない…それが慢心につながっていることに、ルクリアとアンナはまだ、気づいてはいなかったのである。


少し時は戻り、フレアモードに敗れたばかりのゴーデスの元に、連絡が届く。

便りの主は一時期犯罪組織に一緒に籍を置いていたマッドサイエンティスト・通称「エロフェッサー」であった。

「ほう…さすが情報と食いつきの早い男よ…もうこっちへ向かっておるとはのう。」

ゴーデスは懐かしい相手からの連絡に、いそいそと返信を始める。

「まずは情報共有からじゃの…幸い弱点らしきものも既に露呈しておることじゃし…」

そういいながら、さっきまで戦闘を繰り広げていたエネルギーフィールド内の映像に目を向けるゴーデス。

その中ではエネルギー切らしたルクリアが尻餅をついていた…


数週間の後、ひとしれず地球に一つの隕石が落下する。

日本近海に落ちたそれは、一切の形跡を残さず消失していた。

次の日の深夜、そのニュースを見ていた青年の住む離れの扉を何者かがノックする。

すでに世捨て人扱いだった青年であったが、ゴーデスの指示でその来客を迎え入れていた。

ゴーデスの前に案内されたその男に、ゴーデスが声をかける。

「久しいのう、エロフェッサー…何千年ぶりかの…」

入ってきたエロフェッサーは、見た目には地球人の成人男性そのものであった。

その顔はモヤがかったように視認できなかったが、口元には笑顔が見えていた。

「そちらは随分老け込んだのではないですか、ゴーデス。今回は協力に感謝しますぞ。」

不遜な物言いで眉を顰めつつ、それでもゴーデスは再会を喜んでいるようであった。

「まったく失礼なやつじゃ…紹介しよう、此奴がこの星での協力者…」

青年を紹介しようとしたゴーデスであったが、エロフェッサーはその言葉を遮って本題へ入る。

「そういうのはおいおいで結構ですよ…まずはルクリアです…」

変わらぬマイペースぶりに肩をすくめるゴーデスと、同情の視線を向ける青年。

2人はエロフェッサーの計画を聞き、協力方法を詰めながら、その夜は更けていった…


翌日、春野市郊外に謎のエネルギーフィールドが発生する。

久々の敵襲であったが、アンナは待ってましたとばかりに素早く変身の準備を整えた。

「アンナ…あれ以来はじめての戦いです。慎重にいきましょう!」

身構えるルクリアであったが、アンナはフレアモードに慣れるためにも戦いの場を求めていた。

「でも、これもいい機会よ。悪さする気がなくなるくらいやっつけてあげるんだから!」

気負い気味のアンナに一抹の不安を覚えたものの、ゴーデスのものと思われるエネルギーフィールドの出現を放置するわけにはいかない。

ルクリアも覚悟を決めて変身のシークエンスに入る。

まずはアンナがジェニスから譲り受けた腕輪に触れ、光の衣を纏う。

そしてスマホを掲げ、パートナーの名前を叫ぶ。

「ルクリア!」

光に包まれたアンナは、アルティマレディ・ルクリアと姿を変え、エネルギーフィールドへと向かっていった。


「ゲアアア!」

エネルギーフィールド内は市街地のような建物が立ち並び、その中でエロフェッサーの連れてきた怪獣・アノンが暴れていた。

羽のついたワニのような形状をしたアノンは、街を破壊していく。

そこへ、フィールドを抜けてルクリアが降り立った。

「そこまでです!…あら…これは…」

ファイティングポーズを取ったルクリア。

しかし、ルクリアの視線はアノンから感じる違和感を捉えていた。

集中して目を凝らし、アノンをスキャンしていくルクリア。

「…!!…この怪獣、ゴーデス細胞がはいっていない…」

アノンの中にゴーデスの痕跡がないことを驚くルクリア。

つまりは別の誰かが仕掛けてきた…そう考えたルクリアは戦慄していた。

「ルクリア、どうするの?」

アンナも浄化の効果は見込めないことを理解し、ルクリアに声をかける。

「おそらくフルムーンレクトでは、一時的な沈静化しか図れません。ここはフレアモードで一気に叩きましょう!」

そういうと精神を集中させるルクリアとアンナ。

ルクリアの体が眩い光に包まれ、その中からアルティマレディ・ルクリア・フレアモードが現れた。


エネルギーに満ち溢れた姿でアノンの前に立つルクリア。

身構えるアノンと対峙する姿は、まさに威風堂々という有様であった。


「ほぅ!素晴らしいエネルギー量ですなぁ…」

感心しきりといった様子のエロフェッサーであったが、特に焦りの様子は見て取れなかった。

「あれを前に随分と余裕じゃの…何か策でもあるのか?」

ゴーデスの問いにも、送られてくる映像と手持ちの端末から目を逸らすことはないエロフェッサー。

「まぁ、とはいえ想定の範囲ですな。後はアノンに粘ってもらい、情報を引き出すまで…」

そういうとエロフェッサーはアノンへの指示を出し始めた。


「ゲアッ!」

ルクリアを挑発しながら距離を取るアノン。

「まずはこれで!シャイニングフィスト!」

ルクリアが拳を突き出すと、その先端から光弾が発射される。

むすうの光弾がアノンに命中し、爆炎が上がった。

「ゲァァ…」

ダメージを受けたかに見えたアノンであったが、その傷口はたちまちに復元する。

「…そんな!それならこれでどうかしら!」

今度は空高くジャンプするルクリア。

上空で一旦静止すると、キックの姿勢で急降下する。

「フレアブレイブキック!」

強力な技を避けようと、体勢を崩したアノンの翼に命中するルクリアの必殺キック。

アノンの翼はボッキリと折れてしまったが、瞬時に新しいものが生えてきた。

「何という超速再生…こうなったら!」

バク転で距離をとったルクリアは、腕をL字に組んで構える。

「ネイバスター光線!!」

フレアモード最強の光線技がアノンへと襲いかかり、その身を焼き尽くす…かに見えた。


「それ、ガード。」

エロフェッサーの指示に従い、アノンは翼を閉じて盾にする。

2枚の翼を巧みに操り、一枚が光線に焼かれたらもう一枚でガード。

その間に焼き切れた翼を再生させる。

その繰り返しでネイバスター光線を防ぐアノン。

「なるほど…あの怪獣、耐久特化なのか。」

青年が呟くと、エロフェッサーは我意を得たりと嬉しそうに答えた。

「ほほう!意図を汲んでくれるとは、ただの未開人ではないようだね!」

見下したような物言いに、青年は口にするんじゃなかったと苦虫を噛み潰したような顔になる。

この家に現れてから、青年やゴーデスを小馬鹿にした態度を取るエロフェッサーにあまりいい印象をもっていなかったからだ。

「まぁ見ていたまえ…作戦も最終段階だ!」

饒舌なエロフェッサーに呆れながらも、ゴーデスと青年はことの成り行きを見守っていた。


アノンの粘りの前に、ルクリアは一度光線の発射体勢を解く。

翼からブスブスと焼けた音を立てながらも、アノンは未だ健在であった。

「そんな…ダメージは通っているはずなのに…」

肩で息をするルクリア。

ピコンピコン…

エネルギーの放出を続けたことで、カラータイマーも赤く点滅を始める。

前回の戦いの後、あまりの消耗に立てなくなったことを思い出し、ルクリアは焦りを覚えていた。

「ルクリア!あの怪獣再生が追いついてないわ…きっともう一息よ!」

アンナがルクリアを励ます。

しかし次の瞬間、意表をついたようにアノンは長い尻尾で攻撃へ転じた。

ギチギチッ…

渾身の尻尾の力でルクリアを締め上げるアノン。

「ああっ…苦しい…」

意外な怪力に苦戦するルクリア。

「つうぅ…いい加減にしなさい!」


それでも気合を入れて拘束を振り解く。

「ルクリア!もう一回最大パワーで!」

アンナの激励に今一度構えを取るルクリア。

「ネイバスター光線!フルパワー!」

先程より高出力の光線が再度アノンを襲う。

「ゲアアアッ!」

すでにガードするための翼も失っていたアノンは、遂に爆散した。

「はぁ…はぁ…やったわ…」

膝をつき、息を荒くするルクリア。

対ゴーデス細胞や浄化能力特化のルクリアでは、通常の怪獣相手では苦戦を強いられてしまう。

万能かと思われたフレアモードでもそれは変わらないことに、ルクリアは恐怖を覚えていた。

それでも勝利できたことに変わりはない。

そう自分に言い聞かせ、立ち上がるルクリア。

落ち着きを取り戻すと同時に、ルクリアの心の中では一つの疑問が首をもたげていた。

「この怪獣…いったいどこから…」

思わず口をついた疑問に、背後から黒幕の声が答えた。

「それは私ですよ。ルクリアさん。」

驚きながら振り向くルクリアの目に、パワードスーツを着込んだエロフェッサーが飛び込んできた…


青年とゴーデスはモニターを注視する。

エロフェッサーはアノンが撃破されると、意気揚々とエネルギーフィールドへとテレポートしていった。

「囮の怪獣でデータを取りつつ、消耗させて段階的に攻める。単純だけど効果的な作戦だね。」

青年は自分たちがドラキュラスで取った作戦に近い、と感じていた。

「おそらくあの怪獣は再生と防御特化じゃ。並の怪獣ではルクリアの攻撃は防げんじゃろう。よくできているのう…」

ゴーデスも怪獣の運用には感心するところがあるらしく、素直に称賛の言葉を口にする。

「ここからは奴の独壇場か…まぁ今回はゆっくり見物と洒落込もう。」

自分たち以外にルクリアがやられる…

少し複雑な表情を浮かべながら、2人は状況を注視するのであった。


「あなたは…まさかエロフェッサー!」

エロフェッサーに向き直るルクリア。

しかし、足がもつれまた膝をついてしまう。

「私の紹介は後でゆっくり…それよりもご自身の状況を心配された方が良いのでは?」

丁寧な口調に敵の余裕を感じ、戦慄するルクリア。

「何をいって…あぁっ…」

体が淡く光ったかと思うと、次の瞬間にはフレアモードの変身が解け、ルナモードに戻ってしまうルクリア。

同時にルクリアの体は脱力し、その場にへたり込んでしまう。

「そんな…もうエネルギーが…」

カラータイマーの点滅も早鐘のように速度を上げ、ルクリアの限界が近いことを報せていた。

「果たして体の異常はそれだけですかな…」

興味深げにルクリアを覗き込むエロフェッサー。

「どういう意味です…!!嘘…体が熱い…あぁん…」

ルクリアの乳首はビキニの上からでもわかるくらい主張をはじめ、その先端は湿り気を帯び始める。

「これは…あの時の…っ…そんな…」

ルクリアにはこの症状に覚えがあった。

アンナがゴーデス細胞に侵された中での変身時の体調不良と同じ症状だったからである。

身体は芯から疼き、少しの刺激にも体内に電流が走る。

とても戦える状態ではない状態に戻され、身体を震わせるルクリア。

そんな様子を見て、エロフェッサーは興味深そうに頷いた。

「ふぅむ…エネルギーが切れたことで、パートナーの体内にあるゴーデス細胞への抑えが効かなくなったようですね。こうなってはもう戦うことはできないでしょう。ここまでですかな。」

エロフェッサーの分析に抗うように顔を上げるルクリア。

「勝手なことを言わないで!私はまだ…いやぁ!」

余計な口をきくなとばかりに、ルクリアの体を抱き起すエロフェッサー。


体を触られただけで絶頂に近い快感がルクリアを襲い、身体の屈服を表すかのように乳首からは母乳を垂れ流してしまう。

「体は正直ですなルクリア…どれ、母乳の成分も調べておきましょう。」

そういうとエロフェッサーはルクリアの胸を鷲掴み、そのまま乳首を口に含む。

「や、やめてぇ…!今吸われたら…あああぁ…」

吸われた乳首はもちろん、逆の乳首からも母乳が溢れ出し、ルクリアの体を伝っていく。

パワードスーツを着込んだエロフェッサーの前に抵抗することもできず、なす術のないルクリア。

大人しくなった研究対象に気を良くしたのか、エロフェッサーはパワードスーツの股間部を外し、逸物を露出させる。

「私の研究対象になるということは光栄なことですぞ。しっかり女としての味も確かめてあげましょう!」

その名に恥じぬ好色ぶりで、ルクリアにバックから挿入していくエロフェッサー。

体を再びゴーデス細胞に侵され、乳首への刺激を受け続けたルクリアの秘所は、あっさりとエロフェッサーを受け入れてしまう。

「はあぁ…抜いてぇ…これ以上辱めないで…」

抵抗する力もないのか、そのままエロフェッサーのピストンに合わせて体を跳ね上げるルクリア。

「まだまだこれから!たっぷり研究して差し上げますぞ!」

エロフェッサーの罠に落ち、凌辱を限りを受けるルクリア。

果たして逆転の目はまだ残されているのだろうか…


一方その頃、地球に近い中域にひとりの女性がテレポートで現れる。

すぐに地球上のエネルギーフィールドに気付き、鋭い視線を向ける美しい女戦士。

「エロフェッサー…今日こそ年貢の納めどきよ!」

サイドテールを揺らして地球へと向かうアルティマ姉妹の次女・シャイン。

宿敵を追って現れた戦士が、ルクリアを救うべく飛んでいくのであった…


後編へ続く…


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