アルティマレディ・ジェニー 「2大怪獣・東京を襲撃!・前編」お試し版 (Pixiv Fanbox)
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※こちらは基本コースの支援者様用の挿絵1枚版サンプルです。
後編(おまけ付きコース)も同時公開中ですので、よろしければどうぞ!
ある日、ジローくんは建設現場で古代怪獣の卵を発見する。
すぐにマットに連絡するも、スーパーガンで焼かれて処理されてしまう。
しかし卵はまだ生きていた!そのまま成長を続け、ついには古代怪獣ツインテールが誕生してしまう。
その際の崩落に巻き込まれたジロー君のお姉さん・アキを助けにきていたMATの新人隊員・西条ヒロミはアルティマレディ・ジェニーに変身し、ツインテールに戦いを挑むのであった…
「シェアッ!」
崩落現場へ向かうツインテールの前にアルティマレディ・ジェニーが立ちはだかった。
その凛々しく美しい姿に、救助に参加していたジローくんが歓喜の声を上げる。
「アルティマレディ!ねぇちゃんを助けるまでの間、ツインテールを止めてくれよ!」
声が聞こえたかは定かではないが、ジェニーはツインテールの進行を阻止しようと行手を阻んだ。
「ジェアッ」
ジェニーは二本の触手が蠢くツインテールの尻尾を蹴り上げると、そのままジャンプし後ろを取った。
胴体部分に組みつきなんとか崩落現場から引き離そうとするも、ツインテールも産まれたばかりとは思えないパワーで抗ってきた。
「ギィヤァアオゥ!」
邪魔に入られたツインテールは怒り狂い、体を折り曲げジェニーを威嚇した。
「シェアッ…」
注意が自分に向いたことを確認し、ジェニーは再度組みつこうと前に出た。
しかしそれこそがツインテールの狙いだったのである。
二本の触手が空気を裂いてジェニーへと襲いかかる。
「フェアッ!?」
正面から触手の一撃を受けてしまったジェニーは態勢を崩してしまう。その隙をついて今度はツインテールがジェニーの後ろを取ることに成功する。
そして器用に触手を首に絡ませ、ジェニーを締め上げた。
「クハァッ、ディヤァ…」
なんとか耐えながら触手を振り解こうと、首へ手を伸ばすジェニー。
しかし、ツインテールも捕らえた獲物を逃すまいと今度は下の顔でジェニーの足首に噛み付いた。
「フェアアア!」
苦痛に声を上げるジェニー。そんな彼女の苦境を表すかのように、胸の中心に輝くカラータイマーが赤く点滅を始めた。
ピコンピコンピコン…
ゆっくりとした点滅だが、その音は彼女の危機を表していた。
ジェニーはなんとか窮地を脱しようと、腕を顔の前で組み、体内のエネルギーを放出した。
「ギャァァア!」
電気ショックの様な刺激に、たまらずツインテールはジェニーを突き放した。
身体を痙攣させ、のたうちまわるツインテール。
しかしジェニーも、エネルギーの消耗と首や足へのダメージですぐには立ち上がれずにいた。
「フェアア…」
それでも立ち上がろうとするジェニーの前に、新たな脅威が迫ろうとしていた。
地中から砂塵と共に古代怪獣グドンが出現したのである。
頭から生えた二本の角と、鞭状の腕が特徴の地底怪獣である。
グドンは捕食対象のツインテールの出現に興奮状態にあった。
二大怪獣の間でなんとか立ち上がるジェニー。
状況を打開しようと近い位置にいたグドンへと組みつくが、鞭状の腕で体を打ち据えられてしまう。
「シェアアア!」
あまりのダメージに悲鳴をあげるジェニー。
組みつきも振り解かれ、ツインテールの方向へと弾き飛ばされた。
立ち上がれないジェニーはツインテールの触手により、後ろ手に縛り上げられ、拘束されてしまう。
ジェニーを盾の様にグドンの前に突き出すツインテール。
ピコピコピコ…
タイマーの点滅も早まり、さらなるピンチを迎えたアルティマレディ・ジェニー。
果たしてこの窮地を乗り切ることができるのか?
次回へ続く。