唇の描き方。 (Pixiv Fanbox)
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まずは、手順を画像で掲載していくので、一気にご覧ください。
1.線画
唇の真ん中にある膨らみと、唇の両サイドの上唇は下方向に、下唇は上方向に薄く弧を描くようラインを引くと、ぷっくりとした唇になります。
2.口の中を塗る
※レイヤー構成はおおむね以下の通りになってます。
まずは黒で塗りつぶしたレイヤーを作り、その上に白い歯と舌のレイヤーを足します。必要があれば唾なども前後に配置していきます。
3.唇を描く
唇はエアブラシツールで塗ります。口のラインにそって濃い色を塗っていくわけですが、上唇は細く、下唇は太く塗ると、ぷっくり感が増しエッチな唇になります。
また、口内側は濃く、外側は薄くなるように、外側のラインを、ぼかしツールでぼかしたり透明色を選択したエアブラシツールで削るなどして調整していきます。
ここでの注意点としては、唇の中央は厚みを太く、口角へいくほど細くしていくと、自然な唇になります。
矢印のように、下唇から落ちる影を引く事で唇の凹凸を強調させることができますが、影が濃すぎると唇だけが浮いてしまうので、画面全体の濃度と相談しながら影を入れていきましょう。
4.ハイライトを入れる
一気に唇に艶が出るところです。
光が強く(多く)あたっている場所に大きい楕円のハイライトを置き、そこから左右に伸ばしていくわけですが、唇の皺を表現するためにハイライトを刻みすぎてしまうと、唇だけリアルになり他の部位との差が産まれてしまうので、ご自身の絵柄に合わせてデフォルメしていく必要があります。
また、カメラの位置でも変わっていきます。
相手の唇に鼻が触れる距離であれば唇の皺もはっきりと見えますが、数メートル離れると分からなくなりますよね。
近付くほど目に入る情報が詳細に明確化され、遠ざかるほど省略されていくからです。
同じように、唇のハイライトも、カメラの距離や絵柄のデフォルメ具合(省略具合)に合わせて描いていく必要があるわけです。
よく、カメラが近いからと唇のハイライトを唇の皺を描くように刻み過ぎた結果、唇だけやたらとリアルになり違和感に繋がっている絵があります。
これは絵柄のデフォルメ具合と合っていない為に起こる現象です。
なので、唇を描く上で鬼門となるのは、どこまでデフォルメするのか、という点です。
重要なのは三点。
・唇の厚み
・唇の色の濃さ(色味も含む)
・ハイライトの付け方
です。
唇は厚みが太くなったり色味や色相が濃くなっていくほど、いわゆる化粧が濃い顔(くどい顔)になっていきます。
逆に、厚みが細く肌に近い色ほど淡い印象になっていきます。
僕の場合は、デフォルメ寄りの絵なので、肌に近い色味にしてハイライトはあまり刻まず、最低限の凹凸を表現する程度にとどめています。
モノクロであれば、あまり濃くならないよう透明度を調整します。
他にも質問等ありましたら、対応可能であれば反映させますので、コメントの方に書いていただければ幸いです。
お疲れ様でした。