クロコダイル・グリーン (Pixiv Fanbox)
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「はぁ?16歳?
めっちゃ年下じゃねぇか・・」
「なんでも13歳にしてU15のアマチュアリーグを制したとか。
欧州全域のヘビー級ですよ?化物レベルですって。
・・まさかとは思いますが、油断しないでくださいよ。部長」
「もう部長じゃねぇって」
大学生に上がり、すぐプロ試験に合格した先輩。
プロ試験に合格して日本一を目指す、なんて息巻くのはよいが・・
日本国内に先輩のような恵まれた体格の女子選手がそうそういるはずがない。
日々、欲求不満が溜まっていく彼女を傍目にはらはらしていた、そんな中に舞い込んできた話だった。
ほぼ同じ身長に、この筋肉量。
乳も・・立派なものだ。
いや、彼女を特別たらしめるものは何も恵まれた体格だけではない。
遥かアウェーの日本のリングで、この堂々とした立ち振る舞い。
挑発的だが、高い知性を感じさせる目元、リラックスした色気。
歴戦のボクサーのようなオーラをまとうその姿に、対戦相手でない俺でさえ圧倒されてしまう。全く、年下の少女とは思えない。
「ガキの癖に・・気に入らねーな」
体格のコーナーで挑発的に腰をくねらせる相手少女に、
イライラを抑えきれない様子だ。
「もう相手のペースに乗せられてどうするんですか。
ちゃんとクレバーに作戦通り戦ってくださいね」
「はぁ?そんなの知らねーよ。
真正面から、拳でわからせるに決まってんだろ!」
・・・はぁ。やはりこうなる。
いつも事前に戦略を考えるこちらの身にもなって欲しい。
例の悪い癖が出ないといいが・・・。
なんだか嫌な予感がする。
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バゴォッッッ!!!!
「お゛ごっ♡!!?」
『鬼藤被弾ーっ!
海外の天才を相手に、互角かに見えた試合展開でしたが!
絶対に許してはいけない、そんな致命的な一打を貰ってしまいました!
7ラウンドにして綻びが止まりません!一方的にパンチを浴びせられている!
日本が誇るタフネス、世界レベルの強拳で砕け散ってしまうのか!?』
視界の奥で火花が飛び散った
すっげ・・
まじで16歳のパンチ力かよ!?
痙攣とまんねぇ。
やっべっ・・脳が蕩けて・・
イクっっ! マジイキする!
ガチのボクシングの試合中に絶頂しちまう!
ぐわんぐわんと揺れる意識のなか、遠くでカウントが聞こえる。
マウスピースを探す視界の端に、呆れたようなあいつの顔が見えた。
・・てめー分かってんだろーな。
こんなおもしれー試合、
ぜってーにタオル投げんじゃねーぞ・・・!
↓差分置き場
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いつもご支援ありがとうございます。
続き物の作品書いてるのに横道にそれるという禁忌を犯してしまいました。
ほんとにすみません!
上の二人は昔の投稿で出た二人をモチーフにしてますが、誰かわかるでしょうか?
気づけば昔になってしまったもので・・