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逆転ヤリマン  この世界はどうなってんだ!  心の中でそう叫ぶおれは、手首を掴まれ引きずるように引っ張られていた。おれを捕らえているのは筋骨隆々な鮫の男。空色の鱗とぼこぼこ浮き出た筋肉の鎧を纏った男は、おれの抵抗なんて意に介さない。    今は朝のラッシュで混みあう駅の真っただ中であり、拉致されそうになっているおれが目に入らないわけが無いのだが誰も助けてくれない。鮫のおっかない顔を見てみんな目を背けて逃げてしまう。でも仕方ないよな!おれだってそうするし!それに、おれも助けて欲しいとは思ってない。   「何ブツクサ言ってんだ。オラ、さっさと入れや」 「へ?う、うわっ!」  いつの間にかトイレまで来ていたおれは、いわゆる多目的トイレと呼ばれる個室へと叩き込まれる。思わず便座に尻もちをつくと同時に乱暴な音とともにドアが閉まった。これでもう逃げられない。周囲を見渡してもあるのは便器と凶悪な顔をした鮫だけ。    トイレとなれば不快な臭いがするのだろうが、おれが感じるのはきつい雄の匂いだけ。鮫が全身から発奮している汗と性の混ざった匂いだ。思わず、ごくりと喉を鳴らすほどに鼻腔を刺激する。   「こいつで邪魔は入らねえからよ。たーっぷりと楽しもうじゃねえか」  そして鮫は長い舌でじゅるりと舌なめずりをした。牙を見せつけ見下すおれを表情は飢えたケダモノのそれ。飢えているような。嗜虐性に満ちているような。おれを美味そうな獲物としか認識していない顔だ。  これからおれは何をされるのか。まあ、誰が見ても分かるだろう。密室。逞しいオスケモと二人きり。そしてオスケモはねっとりとおれの股間のあたりを睨め付けている。   「久しぶりの上物だからなぁ。骨までしゃぶりつくすみてぇに犯してやるよ。嬉しいだろ?」  そう、おれは今から犯されるのだ。鮫にそう宣言されてここまで連れてこられた。  こんなでっかくて逞しいオスケモ犯されるなんて!とか泣きわめくべきなんだろうか。逞しくて雄臭い鮫に犯されるなんて、トラウマになる人もいるかも。  ちなみにだが、おれは全く怯えていない。それはおれがマゾヒストの変態だからとかじゃなくって。オスケモには抱いてもらうことしか求めてませんみたいなタイプだからってわけでもなくて。   「……はぁ」 「ああ?何だ?今更怖くなったか?てめぇが誘ってきたんだろうがよ。お望みどおりにハメ殺してやるぜ」  ため息の意味を勘違いしたのか、鮫はくつくつと笑いだす。そしておれの身体をまさぐり始めた。さあ、どこから食ってやるかと品定めするかのように。  うん、溜息を出したのは落ち込んだからじゃない。感嘆と興奮にうっとりとして、ついつい漏れ出ただけ。   「おれが満足するまでずーっとハメ続けるからな。テメェが泣こうがわめこうが、イキすぎて頭イカレちまっても止めてやらねえ。さあ、覚悟はいいか?」  そして鮫は便器に座ったままのおれへと跨った。トイレでなんて汚いな、なんて思う余裕も無かった。  鮫の手が乱暴にズボンと下着を降ろし、おれの下半身が剥き出しにされる。鮫はおれを犯そうと、おれのけつへと手を伸ばす。      ……なんて事はせず、鮫はおれのちんぽへと肉厚なけつをぐりぐりと擦りつけ始めた。性欲で上気した肉食の顔のまま、力強く、雄らしく。   「観念しな❤おれのマンコがてめぇのちんぽの形になるまで犯してやるよ❤❤❤」    もう一度ため息。  おれが狂ってるのではなく、鮫が狂ってるのでもなく。いたって正気にこの鮫はおれをマンコで犯そうとしてやがる!    いや、夢みたいな状況じゃないか!オスケモマンコで童貞卒業とか最高!この鮫さんはおれのドストライク!身体も心も雄臭い鮫がおれをけつで抱こうとしてくれる!何もかもが夢のようで、おれは心の中で叫ぶ。    この世界は最高だ! ***  おかしいと思い始めたのは今日の朝から。いや、ファンタジーな世界に来たとかゾンビがいたとかそういう事じゃないんだ。いつもと同じベッド。いつもと同じ両親。青空も太陽も、昨日までと同じ。だけど、みんなが少し、いやかなりおかしい。  一言で言うと、おれ好みのむちむちやガチムチなオスケモがみんなヤリマンのようになっているのである!  朝食を食いながらテレビを見ていると、やたらと逞しいオスケモのけつや雄っぱいを強調した番組ばかり。健全なはずである朝のニュースでは「オスケモの新作ビキニパンツのファッションショーが開かれました」とか「有名オスケモビルダーのヌード撮影会」とか「プロレスラーオスケモとの触れあいファンクラブ、尻や胸まで触り放題」とか!どれも行ってみたかった!  とにかく、それはそれとしておかしいのだ。何で朝のニュースからオスケモのでかけつのアップとかビンビンになってる乳首とか平気で映してるんだ?しかもむちむちなオスケモばっかだし!しかも、オスケモたちはそれを誇らしげにしているのだ。 「はっはぁ!おれ様のでっけぇケツにビビってんのか軟弱ども!てめえらの薄っぺらいけつとは違ぇだろ!オラ、触ってみな!」  って言いながら観客にけつを押し付けているのはヒールレスラーのヒデアス・ドラゴンだ。テレビ画面の中では、豪快に笑いながらけつたぶの間にビキニパンツを食い込ませ、顔面を圧し潰している。    髑髏を連想させる白と黒の凶悪なマスク、深緑で覆われた岩石のような巨躯、竜という種に相応しい太い尻尾、細かい技巧に頼らない力任せのファイトスタイル……どこを見ても雄らしいレスラーだ。女遊びをしている姿をパパラッチされたりしているし、女性の観客相手にセクハラまがいのサービスをしたり、ホモでも自分のけつを見せつけて喜ぶような性癖も無かったはず、なのだ。   「覚悟しな!ぶちのめした後はおれ様のケツマンコでたっぷり犯してやるからよぉ!」  少なくとも、こんな台詞を吐くレスラーでは無かったはずだ!いつもおれがオナニーで使ってる格好良くて勇ましいレスラーだったのに!  確かに画面でけつをゆさゆさと揺するヒデアスは最高にエロいしあのけつにぶちこんでやりたいけど、こんなのおかしい!大体なんだ!こんなモンをテレビで流すなんて!おれが知らない間にメディアが進歩を遂げてヒデアスのキャラが変わったりしたのか?  まあ、そんな感じでおかしいと思いつつも「テレビもおれの時代に追いついたのかな?」ぐらいにしか考えていなかった。おれは基本的にエロい事が大好きな馬鹿なんだ。  だが、高校へ向かう為に街を歩いていると違和感は大きくなっていった。ビールの広告にはけつを突き出したビキニのオスケモ。服屋のチラシにはきわどい紐パンにぴちぴちのタイツ。コンビニにはオスケモのエロい本が普通に売っている!  何よりもおれが驚いたのは街中を歩くオスケモたち。何もかもがおかしかった。まず、エロい恰好のオスケモが多いのだ。やけに身体に張り付いてるスーツは良しとするが、タンクトップとかスケスケのシャツとか。股間のもっこりが浮き出た短パンのオスケモもたくさん。しかも話してる内容がまたおかしい。   「昨日ヤった奴マジでなっさけねぇちんぽしてやがってさー!」 「お前のトロマンじゃ大体粗チンになっちまるだろ!」  そんな内容をだ。筋肉でぼこぼこに膨らんだシャチくんとか、重量感のあるでっぷりした腹をした猪くんとかが大声で喋っているのだ!ちんぽどころかけつ穴の形までくっきり見えそうなきわどいスパッツ姿で! (これは、もしかして夢なんじゃないだろうか……?)  そう思うのも無理は無いだろう。しかし頬をつねってみても何も変わらない。夢だとしても覚めて欲しいとは思わないから駄目なのだろうか?  確かに夢のような光景だけど、昨日までの光景とかけ離れ過ぎてて脳が追い付かず、くらくらとしてくる血が回っていない。いやらしい光景で股間にばかり血が溜まる。ここまで来るとおれもこれが現実なのか不安になって来た。遅すぎるとか言わないで欲しい。だって視界のどこにでもエロい身体のオスケモがでかけつや雄っぱいを見せつけてるんだぞ。興奮して茹った頭はまともに思考できてなかったんだって。   「はー……なんだってんだよぉ」  嬉しさと困惑が混ざったため息を吐き、股間を揺らしながら駅へ向かうのだった。    ***   「間もなく快速、〇〇行きが参ります。安全柵の内側までお下がりください」  あーどうなってんだ。おれは列車を待ちながら一人ごちる。  駅に着いてから視界がどんどんいやらしくなってくぞ。今でも周囲のオスケモたちはエロい匂いをむんむんとさせているぞ。スーツ姿のオスケモを見た時はほっとしたけど、近くに寄ると濃厚な雄臭が鼻をくすぐってくる。  朝の爽やかな空気。通勤通学途中のラッシュアワー。それは何も変わっていないのに、オスケモどもの身体は火照っている。おれの後ろにいる狼リーマンからは通勤前に筋トレでもしてきたのか?って感じに汗の匂いがスーツから漏れ出ていやがる。おれのちんぽを刺激するきつい匂いだ。   「あー、今日ケツいじれなかったから疼いて仕方ねえんだよ。帰りに風俗でオマンコしてもらうか!」  そして、目の前で通話している牛リーマン。こいつは周囲に聞こえるぐらいの声でんな事喋って平気なのか?こいつも汗の匂いがきついけど、加えていやらしい芳香を放っている。ごつごつと隆起した背中に反して丸く円を描くでかけつ。そいつをぶるんと揺するたびにおれを昂らせる香りがする。    そもそも何でけつをくねらせてるんだ。「昨日行ったところはなかなかだった。手マンが上手くって」とか「買ったばかりのディルドも具合良くってな。ガッチリ奥までハマってたまんねえの」話しているから、もしかして興奮してるのか?けつの快感を思い出して、発情して。そしてけつを振ってるのか?   (……いや、おかしいだろ。何でこんな恥ずかしい事を平気でやってんだ。何で周りの奴らは注意しないんだよ)  牛リーマンに恥じらいは無く、周囲の連中も嫌がるそぶりも無くスマホを見つけている。いや、おれも全く嫌じゃないですけどね。だってガチムチ牛リーマンがスーツに包まれたむっちりしたケツを間近で振ってるんだぞ。どんなご褒美だよ。正直言うとケツを鷲掴みにしてやりたい気持ちでいっぱいだ。というか、これは誘ってるよな?こんなにアピールされてケツに触られるのが嫌だなんて通らないだろ。ちょっとぐらい――   「こちら快速〇〇行きです。お足元に気をつけてご乗車ください。途中の駅には止まりませんのでご注意を――」  そろそろと手を伸ばしかけた時、アナウンスがおれの理性を引き留めた。はっと我に返ると滑り込んできた列車が目の前に。たっぷりと蒸された空気と一緒に乗客が吐き出され、入れ替わりに目の前の牛リーマンがでかけつ揺らして乗り込んでいく。 (危ねえ……おれは一体何をしてるんだ。本当におかしくなったのか?)  頭をぶんぶん振って正常じゃない脳みそを治そうと試みる。そうすればエロいけつを見せつけるオスケモもおれの煩悩も消えてくれるのではないかと思ったが、やはり何も変わらない。  ため息を一つ吐き出して、入り口から人が溢れ出しそうな電車内へと足を踏み入れた。すし詰めで息が詰まりそうな満員電車は昨日までと同じで、ほんのちょっぴり安心しながら。  ……だが、車内の空気を吸っておれはすぐに理解した。同じなのは見てくれだけで、ほんの少し踏み入っただけでこの世界はその淫猥な本性を曝け出すのだと。   (うわっ、何だこの匂い……!それにすげぇムシムシする)  電車内はまるでサウナのような熱と湿度に蝕まれていた。それもただのサウナではなく、雄どもが性欲を発奮させながら体液を滴らせる雄野郎ども専用のサウナの匂いだ。濃厚な雄の臭気が暖められて、おれの本能をねっとりと撫でまわすように刺激してくる。  ズボンにおさまっているちんぽがむくむくと大きくなるのが分かる。なんだこの電車。こんなところにいたら間違いなくおかしくなっちまうぞ。   「すいません、もう少し詰めてください」 「へっ!?ま、待って!」  思わずたじろいだが、後ろの狼リーマンに押されて否応なしに奥へ奥へと運ばれてしまった。  入り口の雄臭も凄まじかったが、奥はまさしく肉の密林。どこもかしこもむちむちなオスケモたちがいっぱいで、鼻をどこに逃がしても濃密な雄臭の塊がある。   (やばいやばいやばい!ここやばいって!)  バッグで股間を隠しながら、おれは頭の中で叫んだ。熱気にオスケモの肉を足した結果ここは雄を愛する者の極楽になっている。鼻をひくつかせると天然物の媚薬が入り込んできて、全身がオスケモの肉に触れる。  布地に覆われていない部分全てにふさふさした毛やつるつるの鱗が触れる、言うまでもなくオスケモたちの肉体だ。車内にはスーツ姿のリーマンが多いが、露出の多いオスケモもまた多い。身体を隠す役に立っていないだろうって具合のスケベ衣装のオスケモがおれを取り囲んでいるのだ。   「おっとすまない、狭くて雄っぱいを押し付けてしまった。苦しくないかな?」 「ふぁ、ふぁいぃ。大丈夫ですぅ」  今おれの顔面に押し付けられているのはでっかい筋肉トカゲの雄っぱいだ。むちむちで豊満で馬鹿でかい雄っぱいはタンクトップからほとんどはみだしており、顔面を挟まれると汗のぬるりとした感触と滑らかな肌の心地よさが味わえる。  思いっきり息を吸い込むと脳みそが麻痺しそうな汗の匂いが流れ込んでくる。何だこれは。こんなの無料でやって貰っていいのかと思うが、目の前のトカゲは申し訳なさそうな顔をしてこちらを見つめてくる。 「うーん、今日は混んでるな。雄っぱいなんか押し付けちゃって本当にごめんね。筋トレした直後だから汗をいっぱいかいてるからさ、臭いよね」  いやいや、最高ですけどこの状況。トカゲさんの雄っぱいは大きく突き出して、谷間におれの鼻先が埋まるほど。谷の中央を流れるのは噴き出す汗。舐め取らないように理性を総動員して抑えるが、どこまで持つかは分からない。  しかもトカゲさんは雄っぱいだけじゃなく腰や太腿までも押し付けてきているのだ。スリットの形が分かるぴっちぴちのスパッツで包まれた下半身。筋肉の鎧で覆われたそれが!服の上からといえど!押し付けられている!天国か。  などと考えているとガタンと電車が揺れて、周囲のオスケモが――正確にはオスケモの筋肉がおれを圧し潰そうと襲いかかってくる。   「うおっと!すまねえなあんちゃん!」 「す、すいません。大丈夫ですか?潰れてませんか?」    四方八方をオスケモに囲まれて、全身にオスケモの肉体が擦りつけられる。筋肉が豊富に実った身体に圧迫される。おれの顔面は今オスケモの雄っぱいに取り囲まれているんだぞ。頬っぺたには左右にいるオスケモのコリコリとでかい乳首が当たってる。タンクトップの上からでも分かるほどでかい乳首なんて、絶対毎日いじくってるだろ。  それで真後ろからはたっぷりと脂が乗った熊人リーマンのでかけつが押し付けられている。すいませんすいませんと何度も謝っているのでわざとではないのだろうが、柔らかくで沈み込むようなこのケツ肉は犯罪的だ。   背中にぺったりと張り付くけつがあまりに魅力的すぎて、思わずおれも背中をぐりぐりと擦りつけてしまうのも仕方が無い。   「あれ?なんだか顔が赤いけど大丈夫?もしかして息苦しいんじゃ」  おれを雄っぱいで包んだままトカゲさんが気遣ってくれる。おれがオスケモの肉に興奮している変態だなんて想像してないのだろう。  汗でぬるついたトカゲさんの肌は暖かく、こうしていると自分の熱と合わさって理性が融解していく。血流が盛んになり、当然のようにおれのある一部分が硬くなる。   (うわー!やばいやばい!) 「ちょっと、本当に大丈夫か……んん?この硬いのって、もしかして」  ズボンを押し上げるおれの肉体、がちがちになったちんぽがトカゲさんの太腿に擦りつけられている。おれにそんなつもりなんか無くても、全方向から押されているのだから止めようが無い。筋肉でぶっとくなった太腿にちんぽを擦るのでは正直最高に気持ち良いが、これは立派な痴漢行為だ。温厚なトカゲさんも激怒して痴漢のホモ野郎がいると叫びかねない。のだが。   「わわわ、ごめん!そんなつもりなくって!その、痴漢なんてするつもりなくって!そんなところ触ってごめんなさい!」  だがトカゲさんは予想に反して大慌てでおれから離れようとする。尻尾に火がついたみたいに狼狽えて、言い訳を囁くように繰り返す。「本当に痴漢じゃなくって」と怯えているが、違うだろ。痴漢をしているのはどう考えてもちんぽを押し当てているおれの方だ。  仮にトカゲさんがおれと同類のホモ野郎だとしても、ちんぽに触ってこの狼狽え方はおかしいと思うのだが。  まあ良いか。トカゲさんがおれから離れようとしているせいで周囲にはスペースが出来ている。このまま少しでも人と密着しない場所へと逃れてしまう。そう考えたおれは周囲のひとごみへと身体を滑らせる。   「あっちょっと待って!ちゃんと謝るから!」  とかなんとか聞こえてきたが無視だ。おれの方こそちゃんと謝らないで逃げてごめんなさい。でも、これ以上その雄っぱいの間にいたらちんぽを押し付けるだけではすまなくなってしまう!    人混みをかきわけていると「邪魔くせえ!ウロチョロすんな!」「おい誰だ今ちんぽを撫でたのは!」「痛ぇ!足踏みやがったな!」とさんざん文句を言われたので、ごめんなさいごめんなさいと謝りながら安住の地を探す。どこを見てもオスケモの筋肉でいっぱいのこの車内、逃げ場なんて無いかと思ったがどうにかドア近くの手すりに空きスペースを見つける事ができた。   「はー……どうしたってんだこの街は」  街を歩けばむちむちで露出の多いオスケモばっかだし。けつを犯してもらうとか大声で話すオスケモが何処にもいるし。ちんぽを押し付けたら逆に謝られちゃうし。  ここまでくると、もうこれが現実だとは思えなかった。リアリティのありすぎる夢なだけで、そのうち目が覚めるだろうなって現実逃避し始めた。おれに都合の良すぎる世界なんてあるわけがないって目を閉じる。次に目を開ければベッドの中で、目覚ましがおれを叩き起こすんじゃないかって。    でも、おれは出会ってしまったんだ。この世界がおれとは決定的に違うのだと知らしめたあのオスケモと。おれの生き方を変えたあの雄と。   「や、やめてください……」 「どうした?さっきまでの威勢は?大声でオマンコしてえとか話してたくせによぉ」    おれの耳に届いたのは微かな声だ。電車の駆動音に隠れてしまいそうな。おれが聞き取れたのはちょうど視覚を絶っていたからだろう。片方は今にも消えてしまいそうな弱々しさ。もう片方にはどろりと絡みついて来るような獣欲が混ざっていた。   「んっ❤うぅん❤❤」  そして混ざる甘い声。おれには何の声か良く分かった。オスケモを愛してやまないおれだ。この低くて男らしいのに、儚く消えてしまいそうな情けない声。媚びて、すがっているようなこの声は、間違いなく快楽に喘いでいる声だ。   「お゛ぉぉ❤ま、待っでぇ❤❤もうぅ❤」 「でかい声出すなよ。大の男が痴漢されてアヘ顔晒してる所見られたいのか?ん?」  そしておれの鼻をくすぐるきつい匂い。オスケモの汗臭でいっぱいの車内だろうと、それは確かにおれの嗅覚を刺激した。だらだらと、快楽によがるちんぽが垂らす涎。先走りのそれだ。    もう限界だった。聴覚と嗅覚から誘われて、おれはゆっくりとまぶたを持ち上げる。徐々に明るさに馴染む目。おれの視界にまず飛び込んできたのは立派なちんぽだった。太くて、長くて、血管が幾重にも絡まっているちんぽ。雄なら必ず羨むであろう巨根。   「こんなでけえちんぽしやがって。一人でいじくってんのか?それとも毎日マンコに突っ込まれてんのか?変態」 「ち、ちがううぅ❤そんなのしでないぃ❤」  だが立派なちんぽは虐められて泣いていた。ぬちゃぬちゃと粘っこい水音を鳴らしながら。変態と罵られ、ぶ厚い包皮ごとしごかれて、はちみつのように粘っこい我慢汁を吐き出し続けている。まるで、ちんぽで感じるなど恥ずべき事であると言いたげに、ちんぽを嬲り罵倒するのは空色の手。 (なんだよ、これ)  おれはゆっくりと視界を上げる。目の前の光景から逃れられなかった。おれのすぐそばに二人の雄がいる。広い背中を使い周囲の乗客たちから視線を遮っており、ちんぽをいじっていると分かるのは前にいるおれだけだろう。つまりは、電車の隅にいるおれを二匹の雄が覆い隠している状況。ちんぽをしごきながら、無様に喘ぎながら。    そんなシチュエーションだというのに、おれはちんぽを虐める空色の手ばかりが気になった。おれの腕を三本まとめたって敵わないだろう。上に行くほど太くごつくなる腕を追って視界を上げて、まず見えたのはちんぽの主である男。なんと、電車に乗り込む前に大声を張り上げていたあの牛リーマンだった。   「おほぉ❤ん゛っぅうぅ❤❤」  しかしその顔は別人のように乱れていた。快楽に耐えようと歯を食いしばっても漏れ出てしまう涎。鼻水も拡がった穴から垂れ続け、男前な顔を粘液で濡らしている。まぶたはちんぽがしごかれるのに合わせてひくひくと痙攣し、快楽に溺れているのだと一目で分かるアヘ顔になっている。    それは衝撃的な光景のはずだ。いつものおれならば目を離せなくなるほどのエロい姿だ。ああだけど、おれの心を捉えたのは牛を凌辱している、空色鱗の持ち主だ。   「くくっ。こんな所でちんぽ勃たせやがって。恥ずかしくねえのかよ淫乱」    嘲笑を吐きつけるその口は大きく裂けて、尖った牙を見せつける。流線形の顔とひれを持つその男は、鮫人という種の力強さと凶暴性を全身で体現していた。  鮫の巨大な頭を支える首は岩山のような肩に受け止められ、雄っぱいはもはや胸板という表現は相応しくないほどにぶ厚い。筋肉がみっちりと詰まっていて今にもはちきれてしまいそうだ。おれの手では到底つかめそうにない圧倒的な密度とでかさ。そしてその下には山岳地帯みたいに腹筋がぼこぼこと連なっている。   (すげえ……)  鮫から目が離せなかった。一目見て虜になってしまったかのように見惚れ続けて、ちんぽは完全に勃起してしまっている。  上半身だけではなく下半身も極上の筋肉と淫靡さを備えていた。肉体の中で腰だけは引き絞られて、けつと脚の逞しさを強調している。圧倒的なけつ肉が自分を見ろとばかりに飛び出しており、電車の振動に合わせてぶるんと震える。破裂しそうなぐらい膨らんだ太ももに、こん棒みたいにムチムチしたふくらはぎ。    でも、おれが鮫に釘付けにされたのはただ鍛えあげられた肉体を持っているからじゃない。今朝からエロい身体をしたオスケモを山というほど見てきた。それでも惹きつけられるのは、鮫がそのエロい身体のほとんどを曝け出していたからだ。   (――本当にどうなってんだよこの世界は!)    ピンクと白が鮮やかなストライプの靴下は良しとしよう。スニーカーも手入れされていて清潔感がある。だが、それ以外は大問題だ。  鮫が上半身に着ている――そもそもこれを着ていると表現していいかも分からないが、着ているのはタンクトップ。ただし、身体の大半が剥き出しの。腋マンコが丸出しなのは当然として、背中側はYの字に紐が繋がれているだけ。丈も全く足りておらずへそも露出してしまっている。  辛うじて胸筋を覆うだけでブラジャー同然。いや、まだブラジャーの方がマシだ。ぴっちりと身体に張り付いているせいで乳首の色まで浮き出てる。    下半身も同様に酷い。空色の鱗よりももっと深い青のデニムパンツなのだが、ローライズな上にあまりにも丈が短い。太ももだけじゃなくけつ肉のほぼ全てが見えていて、きわどすぎる生地はけつの谷間にまで食い込んでやがる。正直下着と間違えそうになるが、腰に引っかけてある紐パンがそれを否定する。この下品で猥褻なホットパンツは間違いなく身体を覆う為の衣服なのだ。   「いや、おかしいだろ。この恰好!」  思わず口に出してしまうほどに鮫の恰好はイカレてた。スタイルの良い美女が、真夜中の街で娼婦でもやるならぴったりの服だろう。でもこの鮫はむくつけき大男で、今は朝。しかも通勤ラッシュの電車内だぞ!なんでそんな状況でそんな恰好で他人のちんぽをしごいてんだよ!何もかもおかしいだろ!    あまりのツッコミ所の多さに頭くらくらとする。そのせいでおれはとんでもない愚を犯してしまった。おれは今、牛と鮫の微かな囁きすら聞こえるほどに近くにいるのだ。そんな状況で声を出せば当然向こうにも気付かれるに決まってる。   「ああ?なんだよガキ。じろじろ見やがって」  鮫は剣呑な表情でおれを睨みつけていた。おっかない顔が、おれを睨むと更に恐ろしくなる。いつものおれならこんな目で睨まれたらびびって何も言えなくなるわ。今は違うこの展開についていけないでせいで何も言えないけど。  おれはなんて馬鹿なんだろう。目をつむって気付かないフリをしてれば良かったのに。確かにちんぽをいじられてる牛さんは可愛そうだけど、この狂ってる状況に首を突っ込むとかおれはアホだろ!   「あ、あのっ!助けぇえ゛っ❤あ゛っ❤❤」 「てめぇは黙ってろよ。で、どうかしたのかクソガキ。混ざりたいのか?」  後悔しても遅かった。牛さんは縋るような目つきでおれを見つめ、鮫はすぐにでもその鋭い牙で噛みついてきそうだ。  誰か助けてくれないだろうか。周囲の連中とか絶対気付いてるだろ!ちんぽの匂いとか喘ぎ声とか分からないはずがない。見て見ぬフリとか最低だぞと言いたいが、おれだって知らぬ存ぜぬを決め込もうとしたし文句を言う資格も無い。  自分で何とかするしかない。そうだ、鮫のエロすぎる恰好で困惑していたが、間違っているのはあちらなんだ。痴漢をしてるぞ!って大声を出せば怯むに違いない。行くぞ!   「い、いいか!痴漢ってのは立派な犯罪で――うおぉっ!?」 「混ざりたいならそう言えよ。おれもどうせならてめぇみたいな細っこいのが好みだからよ❤」  おれの言葉は途中で嬌声へと変わった。ちんぽに突然走る快感。布地越しであろうと伝わる弾力。むちむちとしたそれは、鮫のでかけつだ。  牛のちんぽを握ったまま、下品に腰を突き出しておれのちんぽと鮫のけつが擦れ合う。しかもただ押し付けられるだけじゃない。けつを上下にズリズリと動かして、おれのちんぽに間断なく快楽を送りこんできやがる。   「あっ、ちょ、待って」 「ああん?なんだぁ、もう勃起してんじゃねえか❤❤大人しそうな顔して、ヤリチンかお前❤」    おれのちんぽは痛いぐらいに勃起してしまっていた。ズボンをもっこりと押しあげるちんぽがでかいけつに挟み込まれ、谷間が作る圧力によって絶妙な力加減で圧迫される。  たまらない。痴漢行為を働く変態の鮫野郎相手に勃起して、しかもけつコキまでされるとか情けないにも程があるが逆らえない。  だって、こんなエロいけつがおれのちんぽに押し付けられるんだぞ。丸々して、でっかくって、しかもホットパンツの。こんなの逆らえるわけがない。   「うっ、くああぁ!」    ああ畜生。さっきのトカゲさんの雄っぱいも素晴らしかったが、このけつは格が違う。筋肉が詰まってるせいかゴムボールみたいな弾力があるのに、布地の上からもはっきり分かる柔らかさがある。おれの身体に押し付けられて、綺麗な円を描く肉がぺったりと形を変えている。そんな極上のけつ肉がおれのちんぽを愛撫しているのだ。   「やばい、やばいって!やめっ」 「へへっ❤ちんぽガチガチにしながら言ったって説得力無いなぁ❤❤おらぁ❤」 「くううぅ!」  けつ肉で圧迫されるだけで喘いでしまうのに、今度は太ももでちんぽを挟み込んできた。おれの胴よりも太いかもしれない大腿筋の間にちんぽを捉え、内股になってもじもじと悶えるようにちんぽを刺激する。快感に悶えているみたいで大男がするには滑稽な姿だが、真に感じているのはこのおれの方。パンツの中は我慢汁でヌルヌルになっており、快感を得ているのだと嫌でも知らしめてくる。   (やべえ!スマタされてるだけでイきそうだ……!)    これが筋肉の塊だなんて信じられない。ズボンに阻まれているのにオナホよりずっと気持ちが良い。ドアに身体を押し付けられながら、太ももの隙間でヌチュヌチュと往復運動を繰り返す。  それだけでもおれのちんぽは射精へのボルテージを上げるのに、ぷにぷにと柔らかい感触までもちんぽに与えられる。デニムの生地をこんもりと膨らませている柔らかい肉。それは鮫のぷっくりとしたスリットだ。デニムと下着があるはずなのに、その形状と感触が分かってしまう。その事がおれの脳を沸騰させる。   「だ、だめだ!待ってくれ。たのむから」 「おっ❤ケツ掴んで抵抗しちまってかわいいなぁ❤ちんぽもでかいし虐めたくなっちまうぜ❤❤❤」    ケツをがっしり掴んで止めようとしたが、おれの抵抗なんて全く意に介さない。逆に太ももの力は強く激しくなっていく。  脚による激しい摩擦と圧迫。そしてスリットの柔らかさ。そして鮫のいやらしく巨大なけつ。鮫から漂う雄臭はどんどん濃くなっておれの脳を揺らす。そんなおれを見て、鮫は口角を吊りあげて嘲笑う。牛ちんぽを手コキし、けつを振り立てる娼婦同然の痴態でありながら、その顔は捕食者たる雄の物。    ちんぽへの物理的な快感だけでなく、鮫は五感全てからおれを魅了する。加えて電車内でこんなエロい事をしているのだという現実に血が沸騰し、頭がくらくらとしてくる。下半身は勝手に腰を突き出して、ムチムチな太ももの肉をちんぽで突き抜ける。そうすれば鮫も太ももに力を込めて、締まりのきついマンコを演出する。  鮫の筋肉ならちんぽを簡単に潰せそうだが、おれに与えられるのは一片の痛みも無い天上の快楽だ。チューブから搾りだされるみたいに我慢汁がどくどく溢れ出す。   「すげっ!すげぇこれ、マンコみてぇだ!」 「おっ❤どんどん硬くなってきやがる❤❤こりゃいいなぁ❤ふにゃちんの牛より楽しめそうだ❤オイ、もう消えていいぜクソチンポ野郎」 「んい゛っ❤ひ、ひぃん❤❤」    そう言うと鮫はしごいていた牛ちんぽを解放する。射精寸前まで虐められたちんぽを放り出され牛は僅かなためらいを見せたが「何だ?ぶっ飛ぶまでイキ殺されてえのか?」と鮫が睨みつけるとちんぽを隠しながら人混みの中へと消えた。  おれを見捨てて逃げるなんてあんまりだ、と呼び止めようとしたがちんぽを摩擦されると舌の先まで痺れてしまう。   「んー❤このままスマタでイかしてやるのもいいんだけどなぁ❤❤せっかく電車にいるんだからここでしかできねぇプレイしようぜ❤❤」 「あっ!ち、ちんぽ抜けるぅ」  ニュポン❤と音が出そうな勢いでちんぽを引き抜かれ、おれの背筋にゾクゾクした快感が走った。射精しなかったのが奇跡と思えるほどの快感にちんぽが打ち震え、ズボンを押し上げるもっこりがブルンブルンと暴れ回る。   「おーおーガチガチにしやがって❤こんな淫乱なら遠慮はいらねえよな❤❤」    こんな状況で悦び踊るちんぽが情けなかったが、全身に甘い痺れが滞留し隠す気力も無かった。それに、おれは期待していたのだ。  鮫は指に絡んだ牛の先走りをジュルジュルと舐め取りながら、おれのちんぽに下卑た視線を注ぐ。早くこのちんぽを喰らってやりたいと欲望を隠しもせず、唾液とちんぽ汁を混ぜ合わせては喉を鳴らす。おれが、おれが食われてしまう。   「ドアの方向いて股開け」  言われるがままにドアの前に立つと、備え付けられた窓から外の景色が見えた。外からもおれが見えるのだろうか。やけに心臓の音がうるさい。  おれは今から何をされるのか。そう考えるとちんぽがビクビクと震えた。獣の息遣いのような、熱っぽい吐息の音が聞こえる。   「怖いのか❤へへぇ❤❤安心しな、天国見せてやるからよ❤」 「あっ!」  後頭部にむっちりとした柔らかいものが当たった。振り返らなくても何なのかは分かる。鮫の大きく張り出した雄っぱいはけつにも劣らぬ触り心地で、優しく頭を撫でられているような気分に陥ってしまう。  そしておれを拘束するように太ももに挟まれて、ぶっとい両腕がおれの身体を撫でまわし始める。いよいよこの鮫にめちゃくちゃにされてしまうんだ。   「やっぱ若いのは触り心地が良いなぁ❤恥かきたくなけりゃ声出すなよ❤❤」    鮫よりもずっと細くて頼りないおれの身体。その全てを鮫の無骨な手が這いまわる。腕も首も脚も、当然胸筋も。そして腹筋をゆっくりと降りていくと辿り着くのはおれの股間。  ベルトを器用に外されると、最後の砦であるズボンとパンツを簡単にひきずり降ろされる。そして姿を現したのは――   「おおおぉっ❤❤❤良いちんぽしてんじゃねえか❤❤でけぇと思ってたがこいつぁ想像以上だ❤」 「ううぅ……ちょ、ちょっと。撫でまわさないで……」 「恥ずかしいのか❤まあ仕方ねえか❤❤こんなでけぇちんぽしてんじゃなあ❤雄らしさの欠片も無ぇな❤」  ぶるんっと音を立てて現れたのはおれの巨根。へそを簡単に超えるサイズのちんぽには節瘤がいくつも絡み、大きなカリ首のせいで醜悪な蛇のようにも見える。  オスケモ相手でも負けたりはしないサイズをちょっぴり誇りの思ったりしていたが、鮫に肩口から覗かれるこの状況は恥ずかしさで顔が紅潮する。  状況の異常さと恥ずかしさでおれは動揺していたのだろう。鮫の言葉のおかしさにも気付かないぐらいには。 「おおぉ金玉もでっけえなあ❤こんだけでかいとすぐにザーメン溜まって大変だろ❤❤身体が淫乱にできてんだな❤」  鮫の手はちんぽには触れずその下にある玉袋へと。ちんぽに見合った大きさを持つおれの金玉を撫でると。ぶら下がっているそいつを手の平で包み、優しくゆっくりと揉みほぐし始めて来る。  ちんぽをしごくのとは違う、もどかしさの混じった愛撫。スマタをされた時はあっという間に快楽が昇りつめたが、今度はじんわりと全身に熱っぽさが拡がるのを感じる。こんなの初めてだ。   「悶えちまって、金玉転がされるの初めてか❤❤あーそれともちんぽも虐めてもらった事ない童貞クンかお前❤こんな感じてるもんなぁ❤❤」 「なっ!ち、違う!おれは童貞なんかじゃ」 「誤魔化そうったって無駄だぜぇ❤❤スマタでもあんな感じてたもんな~❤オナニーしかしたこと無いんだろ❤」 「いや、違うっあっ!待って」 「バレバレなんだよ❤こんなエロちんぽで童貞とか最高だな❤❤絶対おれのモンにしてやるぜ❤❤❤」    鮫の手は淫らで巧みだった。無骨で太い指が熟練の娼婦のごとく艶やかに踊る。金玉を手のひらでタプタプと弄んだままおれのちんぽを撫であげて、そのまま爪の先で鈴口をクリクリほじくりかえす。  おれが腰をよじって逃げようとして無駄だ。金玉を握られていたんじゃロクな抵抗もできない。おれが足掻くのを嘲笑いながら指を滑らせて、あえてじっくりと弱い快感だけをちんぽに注ぎ続ける。とろりと溢れる我慢汁をちんぽに塗り拡げ、ちんぽがより滑るように、虐めやすくなるようにと仕立てていく。   「うぅああぁ、や、やめて」 「気持ちいいんだろ?何で止めなきゃいけねえんだよ❤ちんぽこんなガチガチにしやがって❤❤毎日ちんぽでオナニーしてる変態かお前❤」 「オ、オナニーなんか男なら誰だって、あっ!」 「はぁ?まともな男がちんぽ弄るわけねぇだろぉ❤❤てめぇは童貞のくせにちんぽがモロ感の変態なんだよ❤❤❤」 「な、なに言って!うぁっ!それすごぉ!」    さすがのおれも鮫の言葉に違和感を覚え始めた。ちんぽへの責めが激しさを増したせいでそれを言葉にすることはできなかったけど。  指先で金玉を抓んで弄びながら、竿全体に様々な愛撫を施してくる。カリ首ばかりを撫でたかと思えば鈴口の我慢汁を亀頭全体に塗りたくり、手のひら全体でグリュグリュと磨くように責め上げる。  あまりの快感に一瞬脳がショートして、口の端からだらりと涎が零れ落ちた。   「良い顔しやがって、可愛いぜぇ❤❤マンコが濡れてきちまうじゃねえか❤ほら、てめぇばっか楽しんでないでおれにも奉仕しろや❤」  片腕を導かれ、辿り着くのは鮫の股間。ホットパンツのボタンはいつの間にか外されており、指先がするりと内部へと滑り込んだ。ホットパンツの内部はじっとりと湿って、火傷しそうなほどに熱い。この茹るような熱気は汗のせいだけではない。だって、ホットパンツはありえないほど濡れている。鮫のはいている紐パンらしい布地もグショグショで、水分を吸収しきれていない。   「オラ、もっとちゃんと触れよ❤」と命令されておれの指先はゆっくりと奥へ。紐パンを這うように進み、会陰にあたる部分を通り抜けて、おれはたどり着く。今もぶちゅりと汁を溢れさせている、鮫が接触を望む場所へ。  ――そして、触れた時おれは理解する。この鮫の淫靡さと、この世界がおれの知る世界とは何もかも違うのだということを。   「お゛おおおぉ❤❤どう、だぁ❤❤❤おれのオマンコはさいっこうに男らしいだろぉ❤」  これが、こんなものを男らしいと呼ぶなんて狂っている。  でかいけつの間にあるその部位は火山のように盛り上がっていた。大きく分厚いけつの肉でも隠せない性器。鉄石のような筋肉の中にあって、唯一と言って良いほど柔らかく蕩けた肛門。何もかもが雄らしい鮫に潜む『雌』を体現したような部分。  ひくひくと蠢く土手肉を撫でるたびに鮫からは艶やかな声が上がる。どっしりと巨大な雄のけつが跳ねまわり、どれだけ淫乱なマンコであるかを伝えてくる。この鮫はおれからすれば淫売な雌そのもの。だけど――   「どうしたぁ❤おれのマンコにブルっちまったか❤んおっ❤❤て、てめぇの小さい雌野郎のけつ穴とは違うだろぉ❤お゛っ❤❤おおぉ❤」  鮫は自分が雄であると頑なに信じ込んでいるじゃないか。それは鮫がおかしいからじゃない。おれがおかしくなったのでもない。マンコが感じると誇らしげに話す男たち。けつを揺すって雄らしさをアピールするレスラー。ちんぽを押し付けたら恥じらうトカゲの男。今日見てきた様々な光景がおれの頭の中で繋がっていく。そしてできあがる一つの答え。    得た答えが正解かを求めようと、おれはマンコへと指を埋没させて入り口をかき混ぜる。  湿潤とした肉壺は侵入者を悦んで迎え入れ、涎をだくだくと溢れされる。熱く絡みついてくる腸内はまるでおれを捕食しているかのよう。  そしておれは鮫に囁きかける。この世界がおれの考えるルールに支配されているか、その答えを問う為に。 「すげぇ、このマンコ。おれのと全然違う」 「あ゛ひぃいぃ❤す、げぇだろぉ❤❤てめぇの指で、しっかり確かめろよぉ❤❤❤おれのマンコの雄っぷりをよぉ❤❤」 「はい、本当に凄いです。こんな凄いマンコの人なら、当然ちんぽは未使用の童貞なんでしょうね」    おれの言葉は侮辱と取られかねないものだ。人を喰らって楽しむようなこの豪傑が童貞だなんて普通はありえない。立派な雄が童貞だなんて当然恥とするべきで。   「当たり前だろぉ❤おれがちんぽ使わせるような雌に見えんのか❤❤❤おれのちんぽ使いたいとか抜かす野郎は全員ブチのめしてやったぜ❤」  でも、鮫は豪快に笑う。マンコ肉をきゅうきゅうと締め付けて、おれのちんぽに奉仕して。やっぱりそうだ。    この世界は、おれの世界と逆転しているんだ。雄らしさと雌らしさ、その概念だけが。   「ぼけっとしてねぇでもっとマンコ奉仕続けろよぉ❤❤続けねぇとてめぇのちんぽもっと虐めちまうぜ❤❤❤ドピュドピュザーメン出すまで絞っちまうぞぉ❤嫌だろそんなの❤❤」    おれに雄っぱいを押し付けながら湿った声を吐きかける鮫はおちんぽをゆっくりと撫でまわし、唾液を垂らしながらおれの顔面を舐めまわしてきた。はぁはぁと響くのは鮫の荒い息遣いであり、マンコでどれだけ感じ入ているかをおれに突きつける。  鮫マンコは指を四本も飲み込んでいるが、きついといった感覚は全くしない。親指を使ってマンコ肉をいじってやると、ブビュッと汚い音を出してマンコ汁を噴いた。   「い゛ぃいイぃ❤❤いいぜぇ❤オマンコたまんね゛ぇ❤も、もっどかぎまわせ❤❤❤マンコ壁抉れちまうぐらいじゃねぇと物足り無いんだよ❤❤」    鋭い眼光はだらしなく下がり、溢れ出す唾液が首元を伝って川を作っている。空色の鱗と白い肌に唾液をまぶし、鮫はこの上なく淫靡な照りを放つ。  だが、それでも鮫は自らが雄であると主張する。盛り上がったマンコも垂れ落ちる汁も。今おれに押し付けられているデカ乳首すらも雄の象徴であると疑わないのだろう。    なんて、なんて最高なんだ。身体は雄。精神も雄。しかし、マンコを犯されたくてたまらない淫乱。しかもそれを異常であると思っていない。こんなエロい雄がいていいのか。   「は、早くじやがれぇ❤❤指マンの仕方も知らねえのか❤オマンコをずぼずぼっでぇ――お゛っ!?❤❤❤」  きっと、おれの指でオマンコをめくれるまで愛して欲しかったんだろう?それは分かるよ。指を引っこ抜いてやったら呆然としてるもんな。指を抜かれるとか考えてなかったに違いない。  でも、おれはもっと楽しみたかった。この鮫を、この異常な世界を。ただ鮫に言われるがままマンコに奉仕するんじゃなく、淫乱でありながら極上の雄であるこいつを、もっと味わいたくなってしまったんだ。この世界のやり方に倣って。   「お、おい。てめぇどういうつもりだ?やらねえならてめぇのザーメン搾り取るって言ったよなぁ?」 「どういうつもりってなあ……」  明らかに狼狽える鮫をせせら笑ってやる――フリをする。  高鳴る胸の鼓動が伝わらないか心配でならない。マンコから引き抜いた手にはたっぷりと愛液が絡まって、指の間には粘液の橋がかかっている。おれはそいつを鮫の太ももに擦り付けながら、できる限り意地悪く見えるように笑む。    この世界では、マンコを犯されたがるやつこそ雄らしいんだろう?なら逆は?ちんぽを虐めて欲しいやつは?鮫はさんざん言っていた。ちんぽが感じる奴は雌だ、淫乱な身体だって。   「こんな男らしいマンコ、指だけで満足できるのか?」  漫画とか小説で見た、あの淫靡な表情や仕草を思い出せ。ちんぽが感じる奴は雌なんだろ?でかいちんぽはお前にとってエロくて素晴らしい物なんだろ?名器のマンコと同じで。  じゃあ、おれは極上のマンコを持った雌野郎ってことだ。そいつが挑発してきたら?淫らに誘ってきたら?ほら、朝っぱらからマンコ濡らすようなオスケモならこんな奴が大好きだろう?   「この雄マンコで、おれともっとエロいことしない?何でもしてやるからさ」  ――最高のエロい身体をしたビッチを前にしたら、鮫はどうする?   「……あぁ?」 「いやぁ、おじ……お兄さんはおれのタイプだし、どうせならたっぷり遊びたいなぁ、なんて」  自分でも気色悪くなるようなウィスパーボイス。上目づかいで、いや鮫がおれを見下ろしてるから嫌でもそうなるのだけど。とにかく、エロ漫画とかでいっぱい見たビッチを思い出して、精一杯妖しげな雰囲気を出す。    今のおれは良くケモオッサンにヤられてる性のはけ口だ。ただ、ちんぽとマンコを使う側が入れ替わっただけ。エロい性器と細い身体でエッチに乗り気な高校生!これで断れないオスケモはいない!そうであってくれ!   「なんだてめぇ、ちんぽ撫でただけで鳴いちまうし童貞だと思ったのによぉ」

Comments

黒獅

一応ピクシブの上ではちゃんと見れたので問題はなかったのですが、こちらはどうしてか途中で途切れちゃってますね。

おもち

あれ!? 教えていただいて気付きました……申し訳ありません。ファンボックスの文字数制限忘れていたせいだと思います。修正しました