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 おれの上司は嫌な奴だ。


「んっ❤ふはうぅ❤❤じゅちゅちゅっ❤んんぅ❤」

「あぅ❤んちゅぅ❤じゅるるるぅぅ❤❤」


 ぴちゃぴちゃと、粘液の混ざる音がする。


「ぶはぁ❤❤オイ❤もっと舌絡ませろ❤❤❤キスもマトモにできねえのかボケ❤」


 罵倒と一緒に吐きかけられるのは生臭い吐息。目の前の雄が秘める情炎のせいか恐ろしく熱い息は、嗅覚神経が駄目になりそうな悪臭がした。煙草と、コーヒーと、昼食に食ったレバニラ炒めの残滓が混じり合った――ついでに胃炎と歯肉炎の臭いも加味されて、生ゴミを放置したダストボックスみたいな不快さがした。

 舌肉に擦り付けられ口蓋にへばりつく唾液は、飲み下せば胃の中から腐り果ててしまいそうで。

 人の身体から分泌されたものとは思えない汚物。でも、目の前の狸が吐き出したのなら納得できる――おぞましい液体を身体が受け付けず、えづいてしまう。

 

「う゛おっ!げえっ!ぅう゛ええぇ……」

「どうだァおれのヨダレは❤感謝して飲み干せよ❤❤❤」


 おれの上司は、嫌なやつだ。

 

『本当に使えないなテメェは。おれぁクソ使えない部下の尻ぬぐいで今日も残業だ。会社に貢献するどころか上司の足引っ張って恥ずかしくねぇのか?なぁ』


 今日、おれを叱責したのは醜く肥えた狸親父だった。

 狸親父といっても比喩じゃなく、正真正銘狸獣人である中年親父だ。まあ、老獪でずる賢いと言われれば頷くしかない男だから、比喩としても正しいのかもしれない。


『こうして説教されてる時間にも給料貰ってよォ、恥ずかしくねェのかよ寄生虫野郎!さっさと会社辞めちまえ!』


 狸上司はこの時代に何で生き残ってられるんだろうってぐらいのパワハラ野郎だ。おれを同僚社員の前で怒鳴りつけ、無能だクズだと人格否定になるような言葉を平気で投げる。

 しかも、おれを叱責する理由はどれも酷いものだ。仕事のミスなら仕方ないけれど、クソ狸は挨拶が小さいとか目つきが気に入らないとか適当な理由でおれを罵った。あまりの酷さにおれ以外の部下からも嫌われている。

 

 性格最悪のパワハラクズ上司。端的に言い表すとそんな男。好きになる要素なんて1ミリも無い――はずだ。

 

「オイ❤もっとしっかり口開けぇ❤❤ベロチューの仕方を教育的指導してやるよ、クズ野郎❤」

「ん゛んっ❤ん゛ん゛~~~~❤❤❤」


 狸の浅いマズルがおれの顔面へと食らいつく。獣人種とするキスは、愛の確認行為というよりも捕食に近い。唇どころか鼻先までもすっぽり口内に包まれて、ドブ川みたいな口臭に口と鼻が犯される。

 そして次にやってくるのは口内を蹂躙すべく侵入した舌肉。おれの口腔を舌で貪り、舌肉を絡め、縺れさせて、唾液を流し込んでくる。

 ヘドロがおれの臓腑を腐らせようと、味覚を犯し、おれの涎と混ざって、溶けて、喉を通って体内へ。

 

「ん゛ぶぅう゛おぉお❤ん゛む゛❤❤❤」


 唾液を吐き戻そうとしても、舌によって押し返されるだけ。目の前では醜悪な狸が笑っていた。おれを罵倒する時と同じ、あのムカツク瞳と視線が交差する。おれが苦しむ姿に愉悦を得ているあの顔だ。

 興奮が伝わって、唾液の粘性が増していく。口にへばりつく涎が舌先や歯列を刺激して、気色悪さと淡い快感に肩が震えてしまう。そんなおれを見て部長は更に舌を激しく動かすんだ。主導権は完全に部長の物で、短いくせに肉厚な舌が動く度におれの薄い舌が巻き込まれる。おれの舌肉を虐めるように纏わりつかせて、逃げようとすればずるずると。まるで麺類を啜るような音を立てて吸い上げてくる。


「んひゅぅ❤んあぁ❤んっんっ❤❤」


 そのキスは巧みだった。相手がクソ野郎だと分かっていても執拗に吸われる舌から快感がほとばしり、どうしようもなく興奮する。

 甘く蕩けるようなキスなのに、口腔に流し込まれるのは汚物同然の唾液。そのギャップでむせ返りそうになっていると、部長はようやく口を解放してくれた。こみあげてくるすっぱい物を堪えるおれを、クソ狸は嗜虐性たっぷりの顔で覗き込む。

 

「キスだけでトロ顔になりやがって❤❤ホント情けねえな~❤」


 長い長いキスの終わり際、部長は唾を顔面に吹きかけて、ついでのように罵声を浴びせる。ヌルつく舌粘膜で不躾に、しかし淫猥に皮膚の毛穴全てにしっかりと浸透するように、ドブ臭い唾液を擦り付けられた。

 汚い汁まみれになったおれを、部長は愉悦を味わうように笑む。このクズ上司はいつもこうだ。自分の体液を擦り付け、自分の物だとマーキングするのが大好きな変態だ。

 

「ぐひ❤おれのおかげで不細工な面もちったァマシになったな❤❤良かったなぁオイ❤」


 不細工はお前の方だろう。と心の中で毒づいた。

 目の前の狸は実に醜悪な見てくれをしている。狸という異種族であっても劣った容姿をしていると確信できるほどに。

 狸特有の目元を覆う模様は人相を悪くし、鼻面も一般的な狸人よりもだいぶ短い。いやらしく歪んだ目つきだっていかにも性悪ですと語っているかのようだ。それでも、毛並みさえ良ければヒトにはない魅力を放てるのだろうが、この狸は毛皮が薄く頭頂部にいたっては禿げかかってしまっている。

 

「ン?おれの顔に見惚れちまったかぁ❤良く見とけよ❤テメェはこーんな汚いツラしたオッサンに犯されんだからよ❤❤❤」


 そして部長の腕がおれを抱きすくめると、むっちりと柔らかい肉が股間に触れた。

 指をたやすく沈み込ませる事ができそうで、そのくせ確かな弾力を秘めて股間を圧迫するのは狸が豊富に実らせた腹の肉。

 おれよりも頭一つ分ぐらいは小さいこの狸だが、体重はおれを圧倒している。ベルトの上から垂れている腹肉はおれの倍はありそうで、ケツも太もも、胸板だって肉がたっぷりだ。

 顔に似合って醜い身体つきだ。体臭も顔面も、全てが若い女の子に嫌悪される中年親父そのもの。

 

「にしても情けねぇ身体してんなテメェ❤それでも男か❤❤」

「ぶ、部長が太すぎるだけじゃ、ん゛ぅっ!」

「いいやテメェがガリガリで弱っちいだけだ❤❤このままヘシ折れちまいそうじゃねえか❤」


 部長は黄ばみがかった歯列を剥き出しにすると、ベルトを掴んだ両腕でおれの腰を締め付ける。まるで、相撲の鯖折りのように。ワイシャツもスラックスもぱつぱつで、はちきれそうになっている肥えた身体。不健康そのものに見えるくせに、その腕力は本当におれの背骨をヘシ折れそうだった。社会人の相撲サークルに入っていると自慢げに話していたのは本当らしい。脂の塊のような身体には筋肉も詰め込まれているんだ。

 

「よっとォ❤軽すぎるぞオイ❤❤ちゃんと飯食ってんのか❤」

「う、うわっ!」

 

 部長の腕が膨れ上がったかと思うと、足裏がオフィスの床を離れた。

 腹部を圧迫する力にたまらずもがくが部長は意に介さずおれをそのまま持ち上げてしまった。

 

「ぶ、部長っ!くる、し……」

「片手でも担げちまいそうだ❤テメェも相撲やれよ❤おれが立派な身体になるまで調教してやっからよォ❤❤❤」


 そう言って鼻を膨らませる部長は目を逸らしたくなるほど醜悪で。

 こんな姿にはなりたくないと思うのと同時に、奇妙な予感がした。この性悪な上司には逆らえず、部長好みの身体になるまで食事も生活も、全てが管理されて肥えさせられてしまうのだと。

 

「手始めに情けねえちんぽ鍛えてやるよ――オラッ❤❤」


 おれの身体は子どものように軽々と扱われ、デスクの上へと叩きつけられる。金属の打ち鳴らされる音と背中の痛みに呻く間も無く、今度は胸を強く圧迫される。

 そして同時に襲う汗臭さと加齢臭。視線を向けるとそこにあったのはスラックスに包まれたデカいけつ。おれの頭よりデカいであろう尻肉が上半身を占拠して機嫌良さげに揺れていた。

 肥えすぎた尻が眼前で震える光景は視覚的にエロく、それがクソ狸のものであると分かっても息を呑んでしまう。部長はそれを分かっているのかいないのか、尻をぐりぐり擦りつけたり鼻先まで突き出したりと卑猥なアピールを欠かさない。

 目の前で下品な尻肉のダンスを見ていては、身体が反応するのを抑えられるわけもなく。

 

「おっ❤もう硬くなってんじゃねェか❤❤❤仕事は遅ェくせにちんぽ勃たせんのは早ぇな❤」

「あっ!ぶ、部長❤ちょっと、やめて」


 スラックスの中で勃起していたちんぽを部長に発見されてしまう。股間にできた膨らみをグローブのような手が鷲掴み、痛みを感じるぐらいの力でぐにぐにと揉み込まれる。

 愛撫というよりも、おれのちんぽを虐めているような手つきでスラックスと下着ごしに竿を握りしめ、もう片方の手では金玉のあるあたりを指で押し込んでいる。乱暴ではあるものの、感じずにはいられない淫らな手つきだった。半勃ちだったちんぽは血流を増し、部長の手で恥知らずに膨れ上がる。もっともっといじってくれと快感をねだってしまう。大嫌いな部長の手なんかで。

 

「ホイ❤勃起完了~❤❤❤今日も簡単に勃っちまったな❤ちゃんとシコってザーメン出してんのか❤❤」

「ぐ、くそぉ……!」

「上司が質問してんだから答えろよ❤反抗的だとこうして、オシオキしちまうぞぉ~❤❤❤」

「ふがっ!?ふぐうぅうぅ❤」


 部長がこちらを向いて笑った、と思った時にはもう遅かった。視界が真っ白なもので覆われて、一拍遅れて襲い掛かったのは強烈な臭気だ。部長の口臭のようにドブ臭い、腐ったものとは違って鮮烈な――まるでナイフで嗅覚神経をズタズタに切り裂かれるすっぱい臭い。それは嗅覚だけではなくおれの目までも刺激して、おれの脳が耐え切れずショートするほどだ。

 くらりとする臭いから立ち直って認識したのはおれの目を覆うのがワイシャツである事、そしてべっとりと鼻から口にかけて触れる生温く濡れた布地の感触。それは紛れも無く部長の腋汗。

 

「ん゛む゛ぅうぅうぅっ!?」

「どーだ嬉しいかぁ❤感謝して舌使えよぉ❤❤」


 反射的に逃げようとするおれの頭を抑え込み、逃げられないようにして汗くっせえ腋を押し付ける。腋毛にあたる部分の濃い獣毛まで見えるまで濡れ透けた腋はおれの顔面を濡らし、唾液の臭いと混ざり合う。吐き気を催しそうな部長の雄臭さで呼吸器が痺れ、呼吸すらままならない。

 仮に呼吸できたとしても、太鼓腹で圧迫された肺では酸素を取り込めなかったかもしれない。どっしりしたケツ肉も重かったが、部長の腹に潰されると肋骨が悲鳴を上げてしまう。手足をばたつかせ抵抗するが、部長の腹肉にはなんの意味も為さない。このままのしかかられていれば腋の臭いで殺されかねなかった。

 

「ひひ❤❤苦しそうだなァ❤このまま腋マンコで窒息させてやるか❤」

「んむ゛っ!んん゛ぅうーーーーっ!」

「はは、冗談だから安心しろよ❤❤❤無能な部下だが性処理には使えるからな❤これくらいで勘弁してやる❤」


 腋マンコからおれを解放して、部長は優しげに囁いた。

 嘘だ。部長が盛んに口元を舐め回しているのはおれを食らおうと情欲が燃え上がって抑えられないから。

 おれに希望を与えてからヘシ折って、泣き顔にさせてちんぽを硬くする。おれの部長はそういう人だ。

 

「腋マンコよりもずーっと良いモンを舐めさせてやるよ❤❤❤ひひ❤」


 おれの真上でスラックスをずり降ろす狸は瞳を爛々と輝かせて、ケダモノの本能を全開にしていた。おれという獲物は部長に甚振られ、許しを乞おうとも無慈悲に食い殺されるのだ。

 下半身にぴっちり張り付いたスラックスは脱ぎにくいのか、それともわざとおれに見せつけようとしているのか。部長は豊満なデカケツをゆっさゆっさと左右にくねらせながら脱ぎ捨てていく。

 

 そして、スラックスと下着を放り投げた部長は、どうだとばかりにがに股のポーズでデカケツを突きつけた。

 おれの視界を埋め尽くすのは圧倒的な質量を持つ肉塊だ。でかすぎるけつたぶはくっつきあって開脚しようとも肛門が確認できない。へたった毛皮が張り付いているせいでケツの丸みがより際立っている。

 スイカを並べたような尻の下にはこれまたムチムチの太ももが続き、黒ソックスで包まれたつま先で完結する。

 上半身だけはリーマンの体裁を取り繕い、下半身は淫猥に肉の付いた身体を剥き出しにしている。最低に下品な姿はまさに視覚の暴力だが、おれを殴りつけようとする嗅覚からの暴力も芬々と振り撒かれていた。腋マンコの臭いに、雄臭さと雌臭さを加味した濃密なフェロモンが。

 

「テメェに舐めさせる為に何日も風呂入ってねぇぞおぉ~~❤❤❤臭すぎて、ひひ❤死んじまうかもなぁ❤❤」


 重たげに尻が揺すられると振りまかれる淫香。

 ケツの谷間からは妖しい雌の匂いがちんぽを誘惑し、ちんぽと玉が中年親父の性欲をこれでもかとアピールしている。

 部長のちんぽは性欲の強さをそのまま表すような角度でそそり勃ち、亀頭を包む包皮の先からとろりとろりとつゆを漏らしていた。ふてぶてしい胴回りに膨らんだ亀頭をちんぽの皮でくるんだ姿は醜悪な芋虫にも似ている。サイズが立派とは言えないのに、何故だか雄臭さを感じてしまう。

 ちんぽはそれなり、と言えるサイズだが金玉は異常なサイズで揺れていた。狸という種族の特性なのか、それともエロ親父故なのか。片方の玉がソフトボールほどもあり、耳をそばだてれば精虫の泳ぐ音が聞こえてきそうだ。もし射精されたらどんな女だって孕んでしまうだろう。いや、男だって特濃ザーメンにはきっと抗えない。

 

「へっ❤ふへへ❤❤ボケッとしてねえでキスしろよ❤仕事は自主的に動けって教えてやってんだろボケ❤」

「えっ、キスって、まさか」

「おれのケツマンコに決まってんだろおぉ~~❤❤❤でっけぇケツタブの間に顔突っ込んでよぉ❤テメェの上司に感謝しながら舐めんだよ❤❤」


 部長の方は雄臭ちんぽをいじられる事には関心が無いようで、腰をはしたなく回すだけ。

 肉厚なケツは離れていても腋マンコ以上の臭いを放ち、食虫花のようにおれを惑わす。あのケツの谷間に踏み込めば、今以上に部長を感じる事になる。それは魅力的で、しかし恐ろしくもあった。

 

「はぁ❤仕事と同じでチンタラしてやがんなァ❤しょうがねぇ、上司としてリードしてやる、よっ❤❤❤」

「んん゛うぅっ!?」


 躊躇う時間は与えて貰えなかった。

 顔面騎乗。でかすぎるケツ肉が迫ったかと思うと、鼻面が谷間に挟み込まれる。自ら割り開いた肛門で、おれの鼻先を圧し潰す。汗でじっとりと濡れ数日も清潔にされていないアナルが、嗅覚神経とキスをした。

 ぬちぬちとした肛門に鼻を潜り込ませる感触と顔に触れるケツ肉の柔らかさ。腰をグリグリ回しては、鼻が曲がりそうな臭いのするアナルと、そこからにじみ出るマン汁を擦りつけてくる。不衛生な悪臭と発情した雌の香りが鼻から脳みそを犯し、嗅覚を司る器官を痺れさせる。

 その臭気とケツに跨られている屈辱。おれは当然に逃れようとしたが、部長のデカケツは引っ叩こうがビクともしない。ケツで塞がれて呼吸もままならず、必死に鼻息を荒くするがアナルをくすぐる以上の意味を為さない。

 

「んほぉほほっ❤❤ケ、ケツ穴嗅いで、よっぽどおれのケツマンコ気に入ったんだなぁ❤一晩中こうしてるかぁ❤❤」

「ん゛ぅうぅうぅーーっ!ふぶぶぅうぅぅ!」

「何言ってるか分かんねえよクズ❤そーらコッチも嗅げよぉ❤❤てめぇと違って雄臭ぇだろ❤しっかり嗅いで男らしくなれよ❤❤❤」


 鼻先が肛門から解放されたかと思えば、次に押し当てられたのは肛門と金玉の境目。会陰部。蟻の門渡り。呼び方が多岐に渡るその場所は、肛門の悪臭とはまた違うきつい刺激臭でおれを出迎える。

 生理的な反応で浮かぶ涙と痙攣する身体。とてもじゃないが持ち上げられないケツ肉を鷲掴みにし、揉み捏ねて拒絶しても部長はやめてくれない。逆におれの反応に興奮したように腰を回して押し付けてくる始末。

 脳みそに臭いが染み付きそうになるまで嗅がされて、おれが解放されたのは部長のケツで窒息しかける寸前だった。

 

「ちと休憩っと❤❤んー❤良い顔になったな❤❤」

「ぶはあっ!はあ゛ーーっ、あ゛あぁ……」

「次いくか❤今度は金玉で窒息させてやるぞぉ❤❤❤それともチンカスだらけのちんぽがいいか❤」

「そ、そんなの無理です。おれ、もう……」

「やめて欲しいならそれなりの態度ってモンがあるだろ❤❤何すりゃいいか分かるよなぁ❤❤❤」


 そして部長は自らのケツ肉を割り開き、悪臭と淫汁に塗れた孔を曝け出す。

 腋毛や陰毛にも負けない剛毛が茂ったそこには、熟れて火照った肉の襞があった。息をのむほどにグロテスクで、くぱくぱと呼吸を繰り返す肉の華。おれの鼻水や涎だけではなく、自らの垂れ流す愛液によっても濡れそぼりつやつやとてかっている。

 

「オラ❤早くキスしろよ❤❤❤ベロチューしろ❤舌突っ込んでマンコ穴の涎も全部飲めよ❤❤零したら殺すぞ❤❤❤」

 

 醜悪であるくせに、耽美な魅力も備えている雌マンコがおれとキスがしたいとせがんでいる。こんな汚くて、醜い場所へ恋人同士がする愛の確認行為をしろと命じている。

 それは常識で考えるならばありえない行為。でも、おれは自分から顔を近づけてしまうんだ。でかいケツ肉を鷲掴みにすると、舌先を雄臭マンコの表面へと這わせる。痺れるような刺激と苦みは不快感しかもたらさないが、おれは舌を止めずに内部にまで舌を突っ込んで舐り続ける。

 

「んぉほおぉおぉ❤❤❤やっべ❤ぞごっ❤❤そこいイイっ❤マンコ襞も噛め゛ぇ❤吸っでぐれぇ❤❤❤」

「ぢゅるぅ❤ぢゅちゅちゅぅ❤じゅるるぅぅぅぅ~~~❤❤❤」


 愛液を逃さぬように肛門をすっぽりと口で塞ぎ、汁まみれの柔肉を音を立てて吸引する。その間も舌をマンコに出し入れしていると、ムチムチなケツが何度も痙攣した。

 

「おおおぉおぉぉん❤❤❤ほおぉぉ❤女のマンコ舐めた事ねえだろ童貞❤ただ舐めるんじゃなく唇も使うんだよ❤❤ヘタクソが❤」


 盛り上がったマンコがさらに突き出るように吸引していると、とめどなく汁が漏れ出す。それは部長が確かに感じでいる証であり、もっと強く吸えとせがむように腰を深く降ろしてくる。

 おれがキスしやすいようにがに股を深くして、マンコを擦りつける部長は滑稽で少しだけ情けない。おれの拙い愛撫なんかで感じている部長を見ていると、今までの恨みを晴らしてやろうとヂュルヂュル下品な音を立てて吸ってしまう。

 

「ん゛お゛おおっ❤❤❤が、がっつきやがっでえぇぇ❤ケツ穴必死に舐めでぇ❤プライドってもんがねえのがぁ❤❤」

「ヂュゥウゥッ❤んっ❤❤ぶ、部長こそクンニされて感じて恥ずかしくないんすかぁ❤」

「この野郎❤❤調子に乗ってんじゃねえぞお゛おぉ❤てめぇの下手くそなクンニ❤❤なんかぁ❤負けるがよぉ❤❤❤おらぁ❤テメェもちんぽで泣かせてやるよぉ❤❤」

「んあっ❤ぶ、部長っ❤❤❤」


 突如ちんぽを包み込む生暖かく、ぬらぬらとした感触。おれが舐めているマンコと同じくらい火照ったそれの感触と同じものを、おれの舌は知っている。おれのちんぽがしゃぶりつかれ、舐め回されているのだ。

 

「ジュゾゾゾゾッ❤❤❤んほぉ❤くっせぇ❤❤雄くっせぇなぁテメェのちんぽ❤んぼおぉ~❤❤」

「ぶちょうっ❤すごぃ❤❤ちんぽ溶けちゃうぅ❤んああぁ❤」


 悔しいが部長のフェラは巧みだった。舌を竿に絡ませたまま喉奥で亀頭を締め付け、口蓋がや頬肉を巧みに擦りつけてくる。どれだけのちんぽを咥えこめばこんな下品なフェラチオができるのか。

 おれのクンニよりも激しい淫音を響かせながら、唾液を零すのもいとう事なくちんぽをしゃぶる。これまでの前戯でも昂っていたちんぽはすぐさま絶頂への準備を整え、部長の口マンの中でちんぽをバキバキに硬くする。

 

「んお゛ほぉっ❤もうイキそうがぁ❤❤やっぱ雑魚だなぇテメェのちんぽはっ❤おれにゃ勝てねえんだよ粗チン野郎❤❤❤分かったかァ❤」

「あああっ❤分かった❤分かりましたがらぁ❤❤部長❤もうイきそうだから、んあぁ❤」

「喘いでねえで奉仕しろボケ❤❤❤おれより先にイったら殺すからなぁ❤❤」


 喘ぐおれの口を塞ぐように、部長は再びケツ穴を押し付ける。おれのちんぽしゃぶって興奮しているのか愛液の量も増し、顔面をベトベトにする淫乱マンコは快楽との再会を願ってひくついている。

 誘われるままマンコへと唇を重ね、腸液を舌でぬぐい取る。マンコ襞を甘く噛んでから、舌を挿入。絡みついて来る襞を堪能しながら汁を吸い続けていると脳みそが興奮で茹り、味なんて分からなくなってくる。奥まで舌を突っ込んで、ぐるぐる円を描きながら舐めていると、声にならないような嬌声。肛門が一瞬だけ締め付けると同時に、部長のぶくぶく太った身体が脂肪を弾ませた。

 

「ん゛む゛っ❤❤むぉお゛おぉおぉおぉぉ~~~❤❤❤❤」

 

 絶頂。部長が射精を伴わないメスイキをして、おれの身体にメスイキ汁をとろとろ零す。そのままちんぽをしゃぶった状態で震え、満足したころになってようやくちんぽを解放してくれた。

 

「ふぅうぅ❤はぁ❤脳天までイっちまったぜ❤❤❤クンニはちったぁマシになったじゃねえか❤えらいえらい❤❤」


 仕事では聞かせてくれないような賞賛の言葉に、ケツで潰されながらでも喜びを覚えてしまう。まるで飴と鞭。おれを虐め続けて、ほんの少しの優しさを与えて。ただ甚振るよりもずっと効率良くおれの心を調教する。

 毎晩のように調教されても、心が揺れ動くのを止められない。

 

「美味く舐められたご褒美をやらねぇとなぁ❤❤❤テメェのザコちんぽ、おれが可愛がってやるよ❤❤」


 そして、これもいつもの事だ。ケツを持ち上げた部長は、今度はおれを見下ろしながらがに股になる。割り開いたケツ肉が次に圧し潰そうとするのは、おれのちんぽ。唾液でたっぷりと滑らせられて鈍くてかるちんぽは期待と興奮にビクビクと打ち震えていた。

 今日もまた犯される。部長のマンコでちんぽをゴリゴリ擦られて、情けなく射精するまで犯されるんだ。蹲踞の体勢でおれを見下ろす部長は、これからちんぽをハメられる雌の顔ではなかった。泣きわめく女を犯し、自分の物にする時の雄の顔だ。

 

「そーら行くぜぇ~❤たっぷり喘いで楽しませろよ❤❤❤テメェはそれくらいしか価値が無いんだからよ❤」

「は、はい。だから優しくぅ――うぅうあっ❤ああぁあぁあぁぁ~~~❤❤❤」


 言葉の途中で、ケツを叩きつけられた。

 マンコ壁がちんぽをごりごりごりごり擦りつける快感はすさまじく、挿入しただけれでおれはがくがくと痙攣してしまう。

 どちゅん、と行き止まりと亀頭がぶつかっても快楽はちっとも収まらず、生娘のようにみっともない声で喘ぎ続ける。正直、これでイってないのが不思議でならなかった。

 

「お゛ーーっほおおおぉおぉ❤❤❤やっぱマンコにキくなぁテメェのちんぽ❤❤無駄にデカいだけあるぜ❤❤❤」

「ひはっ❤あぁはあぁ❤❤」

「テメェもキモチイイだろ❤なんせ、テメェの無駄デカマラ飲み込めんのはおれのマンコぐらいだからな❤❤❤懐の広いマンコに感謝しろよ❤❤」


 おれを粗チンと罵った口で今度は無駄なデカマラと侮辱する。でもおれに反論する気力は無かった。部長がぐりぐりと腰を押し付けるたびに、マンコをきゅうきゅうと締め付けるたびにイきそうになって、堪えるのに精いっぱいだったんだ。

 

「我慢しちまって可愛いなぁ❤イっていいんだぜ❤❤部長マンコにお漏らし射精しちまえよ❤よわよわちんぽじゃ我慢なんか無理だろぉ❤❤」

「んうぅ❤くぅ❤だ、誰が射精なんかぁ……❤❤」


 部長の思い通りになるのが悔しくて、必死に虚勢を張って射精欲を抑えつける。自分でも無駄な抵抗だ、と思う。部長は腰を動かせばおれの努力なんてあっけなく吹き飛ばされてしまうのに。

 ぐちゅり、とおれの腰とデカケツの間に橋をかけながら交尾が始まるとおれはすぐに泣き出してしまう。

 

「んあっ❤ああっ❤❤ああぁ❤ちんぽすごいいぃ❤」

「ほっ❤ほっ❤そうだ❤❤もっと泣け❤テメェは❤❤おれのマンコでそうやって泣いてりゃいい、んぁはあぁ❤❤いいんだよぉ❤」


 亀頭の半分ほどまで引き抜いてから、一息に最奥までちんぽを叩きつける。それを一秒の間に何度も繰り返す激しい交尾。

 結腸の曲がり角をちんぽで真っすぐに矯正し、引き抜く時には肛門をめくり返す。突き入れる時には空気がゴボォと音を立て、淫乱マンコを壊してしまいそうなまでに食い荒らす。部長だって暴力的な快楽を味わっているはずだ。

 

「お゛ほぉおお゛お゛おおおぉおぉっ❤❤❤んお゛おおおぉおぉ❤❤う、い゛いぃい❤いぎっ❤❤ぐひぃ❤いいぞっ❤しっかりちんぽ勃たせてやがれえ゛えええぇ❤❤❤」

「あああぁあぁっ❤んあああぁ❤❤❤だ、だめです部長ぅうぅ❤壊れる❤ちんぽこわれ、ううあぁあぁ❤❤❤」


 けれど余裕が無いのはおれの方だけだ。

 部長は快楽に蕩けた顔をしながらも確かな攻撃性を宿したままおれを見下ろしている。ただ食われるだけの獲物であるおれの声を堪能し、ちんぽと金玉を揺らしながら腰を振る。拡がったアナルをおれの無駄デカマラが貫くと響くグチャグチャという卑猥な水音。茶色い毛皮に覆われた金玉がおれの下腹部にぶつかるぱふぱふという音。デカケツが太ももとぶちあたる時になる鈍い音。オフィスの中を反響し、おれが犯されているのだと嫌でも認知させる。

 

「はあ゛ああぁ❤❤❤嬉しそうな顔しやがっでえ゛ぇ❤❤この淫乱が❤エロ猿がぁ❤てめぇ❤上司のマンコで感じやがってぇ❤❤❤」

 

 自分でもみっともない顔をしているのが分かってしまう。ちんぽをごりゅごりゅと使われるだけの、罵倒されるだけの玩具にされているだけの、セックスと言えるか怪しい行為でおれはどうしようもないう発情して、ちんぽから我慢汁を漏らし続けている。

 おれを虐めて楽しむ中年親父。ケツ穴を舐めさせる変態に犯されて、おれは確かに感じていた。

 

「お゛おおおおぉおぉ❤❤❤分かるがぁ❤おれのケツがぐちょぐちょ言ってんだっ❤❤テメェのちんぽをマンコ汁まみれにしてやってんぞおおぉおぉ❤❤❤❤一生っ❤おれの臭いが取れねえぞてめえのちんぽ❤❤❤」


 ああ、そうだろう。おれの脳みそからつま先まで、全部部長の体臭に染められている。風呂に入ったって落ちないし、ふと部長の体臭を感じた時には興奮してちんぽを勃起させてしまうんだ。

 腰を振り、乳首をつねる部長はいやらしく。毛皮を濡らす汗は美しく。噴き出すちんぽ汁の臭いはちんぽを硬くする。欲しい。部長の全てが欲しい。

 欲望は留まることを知らず、部長の身体から降り注ぐ体液を、まるで干天の慈雨のように口を開いて飲んでいる。


「ひひい゛いいぃ❤❤美味そうに飲みやがって❤もっとたっぷり飲ませてやるよ❤んんっ❤❤ぢゅぷうぅううぅぅ❤❤❤」

「んん゛っ❤んううぅううぅ❤❤ぢゅるぅううぅぅ❤」


 唾液の絡み合う音を鳴らしながら、部長はケツだけの上下運動を繰り返す。後ろから見たそれは、でかくて柔らかいケツだけがおれのちんぽを捕食しているように見えるに違いない。

 おれが食われる。でかい腹で押しつぶされながらちんぽを貪り食われる幸福で、ちんぽが射精へと導かれる。

 

「んぶぅううぅ❤❤イくか❤いいぞ❤イけ❤イけ❤おれのマンコに種付けしろ❤❤❤テメェの無駄撃ちザーメンっ❤おれのマンコでぜーんぶ飲んでやるぜええぇええぇ❤❤❤❤」


 そんなおれのちんぽに部長のマンコは内壁を隙間なくまとわりつかせ、あらゆる方向から肉の塊を貪り食らう。密着したマンコ壁にくり返し摩擦されておれに残った微かな理性も削り取られていく。

 欲望の赴くままに部長は快感を享受し、蹂躙されるおれも金玉の中で精を沸き立たせる。頂点から、欲望が噴きこぼれようとしている。

 

「ぶ、ぶちょううぅ❤出ますっ❤❤もう出るううぅうぅ❤」

「おう❤イけ❤❤❤おれを満足させるまで出さねえとタダじゃいかねえぞ❤❤イけ❤イけ❤イきやがれえええぇぇ❤❤❤❤」


 そして、ばちんと音を立ててケツが叩きつけられる。

 

「んああああああぁあぁっ❤❤❤❤」

「お゛ほおぉおおおぉおおぉ❤❤❤❤」


 おれのちんぽはマンコの中でのたうちまわり、どろどろのザーメンを次々に解き放つ。部長の結腸に子種を吐きかけて、奥へとそのまま流し込まれたものもあれば結合部から溢れ出るものもあった。

 一方部長のちんぽもありったけの勢いで射精し、暴れる砲身から矢継ぎ早に撃ちだされるザーメンが焼けつくような熱でおれの顔に降りかかる。まるで、自分の所有物であると焼き印を押すかのように。

 

「おおおぉおおおぉおおぉお~~~っ❤❤❤出てやがるっ❤おれの中でっ❤❤テメェのザーメンぶちまけられて、るう゛うぅうぅうぅ❤❤」


 部長は少しでも多くの子種を飲み込もうとしているのか、腰をぐりぐりと押し付けてはちんぽを深く飲み込む。

 唇も肛門もおれを深く求め、まるでどろどろに身体が溶かされ部長に飲み干されているかのようで。おれの意識も唾液とザーメンと纏めて吸われているかのようだ。ゆっくりと視界が暗くなる。

 

「んむっ❤ぢゅるうぅうぅっ❤❤ぷはっ❤いいぞっ❤もっと出せ❤❤おれはまだまだ満足してねえからなぁ❤❤❤」


 べろべろと自分のザーメンと一緒におれの顔を舐め、部長はまだまだ終わらないぞとマンコを締め付けていた。

 まだ、終わらない。今日も肉バイブとして部長に犯されて、吸い付くされて。

 明日になれば部下として罵倒されて、コキ使われて。

 

「さあ❤次はもっとみっともねえ声で泣けよ❤❤❤」


 すべてを部長のオモチャにされる生活は、これからもずっと続く。

 部長の舌が口内をかき回すのを感じながら、意識は深く深く沈み。最後におれが見たのは目と鼻の先にある不細工な狸の顔。

 

「お前はずーっと、おれのモンだからな❤❤❤」


 部長の臭いに包まれて、おれは眠りに落ちていった。

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