Home Artists Posts Import Register

Content

1日遅れで失礼します!


引き続き作業環境の話になります。

今回は使っているソフトの話です。といっても

特別なソフトは使っていないのですが…


前回(第0回/作業環境・ハード編)の記事はこちら↓

https://s-k-k.fanbox.cc/posts/7333577

1)ペイントソフト

 漫画作業用 CLIP SUDIO PAINT EX(クリスタ)

カラー絵・カラー原稿用 Photoshop(Creative Cloudフォトプラン)


長く絵の仕事をするときにはphotoshopを使っており、

漫画「BEASTRINGS」もほぼphotoshopで描いていました。

しかし今では、漫画を描く時はほぼCLIP STUDIO PAINT(以降クリスタ)に

移行しており、photoshopは着彩をする時ぐらいしか使っていません。


CLIP STUDIO PAINT の利点としては


①環境が整っている

・最初からモノクロ漫画を描くのに最適化された構成である

・ブラシ・トーンを含めたアセットが豊富(アセットを作るユーザー層が厚い)

 要はいろいろカスタマイズしなくても

 「標準的な日本の漫画」が描けるし、かつ痒い所に手が届くアセットが熱心なユーザーにより日々更新されているという、ソフト内外における環境の良さがありました。

(クリスタの公式アセットページより。人気順で検索すれば

今時の漫画っぽく描けるツールやトーンがすぐ揃うかと思います)


②あとから調整しやすい

・ベクター線画が用意に扱える

・効果線・トーン、コマ割りなどを後から容易に編集できる

 これはいちいち消しゴムで描き直さずに、パラメーターや制御点を弄るだけで

 あとから線画や効果線、トーン(の一部)などを調整できるということです。

(背景の集中線はツールで描いたもの。

数値を弄るだけで集中線の細さをすぐ変えられる)


あとから調整したいな、と思った時に数値や制御点を弄るだけで

すぐ見た目が変えられるというのはやはり便利です。

photoshopでは、効果線やトーンを一度描画したら後からは変えられない(描き直す必要がある)という場面が結構あったように思うので、時短の意味で助かっています。


③パース定規

今でも背景の描写には苦手意識がありますが、クリスタのパース定規のおかげで

少しずつそれっぽい背景が描けるようになってきました。


Lazy Nezumi Proなどの外部ツールもオススメらしいのですが

内製の機能だけで完結する安定感のほうを採っています。

(紫の線がパース定規)


(漫画を描く上でphotoshopからクリスタへ移行した過程は

結構書くことがあることに気づいたので、

次回の記事でもうちょっと詳しく書きます!)


Photoshopとの使い分け

逆に、Photoshopを全く使わなくなることはあるのか?

と聞かれるとそういうことはまだありません。

モノクロ原稿の作成にはクリスタに分がありますが、

CMYKを含めたカラー原稿・イラストの作成など色を塗る時にはやはり

使い慣れたPhotoshopに戻ってきています。


またすっごい細かい部分なのですが、「マスクレイヤーでの描画」を

「グレースケール感覚で編集する」ということがクリスタではうまくいきません。

たとえば左の絵のように影を塗りたいとして、右のレイヤーが影色のマスクレイヤーとします(白に近いほど影レイヤーが有効になる)。


これをphotoshopならスポイトで白黒の階調を採りつつ塗る=グレースケールの厚塗り絵のように編集できるのに、クリスタではなぜか「描く=白のペン」「消す=黒のペン」として固定されているので、特定のグレーの階調で塗り広げたい…みたいなことができないんですよね〜。アルファチャンネルを表示・編集する機能がないということでしょうか…できる方法があったら知りたいです!


(以上マニアックな話題でした)


2)資料画像ビューアー

Pureref

たくさんの画像資料を一枚のボード(.pur拡張子)に貼ってまとめておける

ビューアーがPurerefです。


公式ページ↓


Download→OS→課金額(0$だとフリーに)を入力してダウンロード


クリック&ドラッグで感覚的に大量の画像を並び替えたり拡縮できたりするので、1話あたりの資料が大量に必要になる漫画作業では大変助かります。(イラストを描くときも勿論使います)


以前はMassigraという軽量のビューアーを使っていましたが、更新もだいぶ昔のようなので思い切ってPurerefに移行しました。


いつも液タブとパソコンの2画面で作業していますが、パソコンの方の画面は

半分はこのPurerefと、もう半分は原稿1ページ分を写した状態になっているのが普通です。


3)外部連絡・受け渡し用

Slack+Googleドライブ

編集者さんなどとオンラインで打ち合わせしたりデータをやり取りする用には

Slack、大容量や大量のデータになる場合はGoogleドライブを使います。

先方の提示する連絡ツールやクラウドなどを用いる場合もありますが、自前のものを

いちおう確保しています。


これ正直、最近のトレンドを見るに、Discord+Googleドライブの

組み合わせのほうがレスポンス見やすくていいのかなと思ったり…


Discordは25MB以上のデータをアップロードできないのがネックですが、

それも有料で100MBまで上げられますし、なんならアップするデータを

もっと圧縮すれば済む話ですし。

Discord使いの漫画家さんのご意見を伺いたいところです。


(この場合アップするデータはたいてい漫画ネームのPDFデータを指します。

解像度などを工夫しないと結構重いデータになったりする)


4)メモ帳

自分の漫画はだいたいネーム(セリフ)から書いていくのが先なので、

メモ帳に思いついたネーム+情景を文字でザーッと書いてくのが

最初の漫画作業になります。プリインストールの普通のメモ帳です。


携帯とPC両方で思いついた時に書いていきますが、最近は

白紙の原稿に直接ネームを打っていくというスタイルも増えています。


※※※※※※※※※※


現在使っているソフトはこのくらいでしょうか?

昔は3Dソフト(メタセコイア)なども使っていたのに

ちょっと退化してしまったかも…

でも少ないソフトで完結する方が自分には向いているかもしれませんね。

3Dにはまたそのうち挑戦したいと思っています!


今回の記事はここまでになります。

次回からはPhotoshopからクリスタへどのように移行したか、

原稿テンプレートはどのようになっているかなどを紹介

したいと思います!


それではここまでお読みいただきありがとうございました!

Files

Comments

No comments found for this post.