水着の三人娘と蜜橋さんの解説 (Pixiv Fanbox)
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ラウンドガール的な水着絵です。
オリキャラの市村さん、双葉さん、蜜橋さんの三人。
漫画『プライド』では最初、理音君のお姉ちゃんをラウンドガールにしたり、市村さんをセコンドにしようかとも考えていました。
【蜜橋さんの解説】
本編のネタバレを含みます。長文です。
本編で蜜橋さんのバックグラウンドを描けなかったので、ここで補足をしながら書きます。
蜜橋さんは一人っ子で、両親と三人暮らしをしています。
彼女が幼い頃、蜜橋家の生活は夫婦共働きでも、豊かではありませんでした。
ところが小学校高学年の頃に、父親が都議会議員に立候補し、当選。
前の議員が汚職で失脚したタイミングと重なり、庶民派でクリーンな人柄がウケて当選したのです。
急激に年収が上がったことで、両親は贅沢を覚え、また、態度も横柄になっていきました。
また、家柄を良く見せるために、娘である蜜橋さんを私立中学へ行かせます。
そこで市村さんと出会うのですが、中学生の頃の二人は友達ではありませんでした。
蜜橋さんは子供の頃から賢かったので、現在の年収は一時的なものだと感じ取っており、無計画に上がっていく生活水準や、偉そうになっていく両親に危機感を覚え、何度も警鐘を鳴らしましたが、両親は聞く耳を持ちませんでした。
ここで彼女は無力感を感じ、他人の行動に対して、積極的に介入することをしなくなりました。
そして議員の任期が終わり、次の選挙で落選。一家は無職になります。
もともとの生活水準が異なる同級生に馴染めていなかった蜜橋さんは、この時に嘲笑の的となり、学費も払えないので公立に転校することになりますが、その中学校に登校することはなく、一年ほどの不登校期間を自宅で勉強して、高校へ入学しました。
そこで、見知った市村さんと再会。
市村さんが高校で自分の過去を言いふらして、嘲笑のネタにするのでは…?と、蜜橋さんは恐れていましたが、その頃の市村さんは他人への興味が薄いので、誰にも他言しませんでした。
嫌な経験を経て、人付き合いが面倒になっていた蜜橋さんにとって、市村さんの自分の目標だけに興味を持ち、他人に介入しない性格は居心地の良いものでした。
そして強い彼女と友達になれば、同級生からの無駄な嘲りを回避出来るという計算のもと、市村さんと行動を共にするようになります。
そして一緒にいるうちに、市村さんのちょっとカワイイ部分に気付いていき、友人としてだんだん好きになります。
葵さんとは気が合ったので、普通に友達です。
ボクシングに関しては、見るのは結構好きですが、やるのはあまり好きではありません。他人と本気で争うのが苦手だからです。ムキになって勝ちに行く前に、面倒だからワザと負けるといった性格です。
部活に自分の居場所を見つけた蜜橋さんですが、二年生の夏、女子部員たちの間で男子退部作戦が盛り上がり、男子部員への嫌がらせが始まります。
蜜橋さんにとってこれは不快でしたが、両親への説得に失敗した経験から、自分には他人の行動を変える影響力がないと諦め、黙認しました。
そうして透野君と市村さんが対決することになります。
『プライド』で透野君も指摘していましたが、この時、透野君のシャツを脱がしたのは、彼の鍛えた体を見せて、日頃の努力を市村さんに悟って欲しいと思ったからです。
直接的に止めるのは抵抗があったけど、出来るだけ平和的に解決したかったのです。
ただ、これは透野君を守る以上に、好きな市村さんがイジメに加担するのが嫌だったからです。
二人の対決後は、透野君のことが心配だったので、同じく彼を気にしている様子の市村さんに、謝るよう促しました。
これは、市村さんが彼のフォローに最も効果的な人物だと考えたからです。
市村さんがやらなければ、蜜橋さんは自分が慰めに行こうと考えていました。
この頃から蜜橋さんにとって、透野君は気になる男の子になっていました。
透野君の、意外に理性的な性格や純粋さ、あとルックスが気に入ったのですが、彼が好きなのは市村さんだと気付いていたので、身を引いていました。
そのことを少し後悔していましたが、彼女にとって自分の恋愛ごとの優先順位はそれほど高くなかったので、執着はしませんでした。
理音君との関係については、敵情視察で彼のことを調べていくうちに、努力家で尊敬する部分を知ったり、不器用ながらもピュアな一面を感じ取って、好意的な目で見るようになりました。
そういうこともあり、理音君に対しては、一定の配慮、礼儀を欠かさず、また、利用して彼の評判を貶めたことを申し訳なくも感じています。
理音君側では、そういった蜜橋さんの大人びた態度や、敵ながらセコンドでサポートする度胸や様子を見ているうちに魅力的に感じるようになりました。
最後、渋谷姉弟を訪問したのは、試合をしてくれたことへの感謝を伝えるためで、まさか誘われるとは思っていませんでしたが、これは彼女にとって嬉しい誤算だったと思います。