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11月中に完成させたかったけどアナルバルーンのように話が膨らんでだめになりました。

12月に完成版をpixivにアップします。すまない。

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 長さ十ミリメートル、太さ二ミリメートルの金属棒二本を握って、彼は考え込んでいた。棒の両端は金属の球になっていて、片方は外れるようになっている。外れた先は鋭利な針になっていた。

 受付の小窓から差し出されたものだ。説明によると、この二つをそれぞれの乳首に刺して次に進んだら自動的にからす組に組み入れられるとのことだった。

 前回、ひよこ組で入園したマコはからす組を体験した。ユミの姿を結局、いつまでも忘れられなかったからだ。一緒に遊んでいた園児とおもちゃの取り合いをして、普通ならお互いに謝って済むところをマコは強情に謝罪しなかった。それを咎められてマコはカラスに連れて行かれた。

 下の階は鬱屈した雰囲気だけで幼児を恐怖に陥れるのに十分だった。有無を言うことも許されず、乳首をガラスのシリンダーで吸引し肥大化させられた後に右にだけ名札付きピアスを通された。

 鏡で見せられた自分の姿は無様で情けないとマコは感じた。それだけにとどまらず尻を鞭で叩かれ、浣腸され、おむつの中への排泄を強制されてまた浣腸をされるなど、数え切れない苦痛を味わった。

 ママが迎えに来たときは本当の幼児みたいにママの脚にすがりついて大泣きした。永遠に続くように思えたからす組でのお仕置きが怖くなって、彼はしばらく幼育園を訪れなかった。

 しかし結局は幼育園を再訪し、我慢した分を代償するように今までの最長時間を更新して頼んだ。選んだのはひよこ組で、今となってはこっこ組を選んだ回数よりも多かった。

 からす組のことは忘れようとしていたのに思い出されてしまった。そして、前回のことを考えると心臓が高鳴ってしまう自分を認めた。

 さんざん迷った終いに、混乱した思考のまま彼はマコの皮にある乳首に針を通した。小さい乳首に見合わない太さと長さの金属棒は見ると痛々しげだが、いざ皮を着てみると乳首に感じるのは異物感だけだった。

 まだ引き返せるのかもしれないと思いつつもマコは次のドアに進んで出迎えの保育士に会った。マコの乳首ピアスを目の当たりにした瞬間に、保育士の顔から優しい笑顔が消えた。

「からす組のマコね。こっちに来て口を開けなさい」

 保育士のぶっきらぼうな言い方に怖じ気づきつつ、マコは言われた通りにする。大人の大きな手で顎をわしづかみにされて開いた口に液体を垂らされた。甘さはなく、えぐみと苦みに舌が埋め尽くされた。

 生理的に吐き出そうとしたが、保育士に口を押さえられて阻止された。しばらく抵抗したが、やがてマコは苦い唾液を飲み込んだ。

 マコはワンピースタイプのスモックだけ着せられて保育士に導かれるまま遊び場に出た。立ち止まることなく、そのまま階段を下ってからす組の部屋に入る。

「閉園後、他のみんなに紹介します。それまでにからす組になる準備を済まします。スモックを脱ぎなさい」

 まくし立てるように言われてマコは大急ぎでスモックを脱ぎ捨てた。床に落ちた衣類を保育士が拾い上げた。

「誰が服を床に捨てていいと言いましたか? おしおきです。壁に手を突きなさい」

 体を動かそうとしてマコは体がこわばるのを感じた。機嫌を損ねないように、慎重に手を無地の壁に置く。

 保育士は金属の鋲が無数についたパドルを持ち、マコの尻に這わせる。それはこれから起きることの予告だった。

「二回叩きます。自分で数えなさい」

 保育士がパドルを振り下ろし、マコの蒙古斑が残る双丘に命中させる。子どもに対して向けるべきではない力が働き、尖った鋲が柔らかな肉をえぐった。

 たった二回なんて、前は五十回叩かれたことに比べれば大したことではないとマコは思っていた。しかし肉を裂かれる痛みで改めた。幼い肢体に負わせるには重すぎる痛みに喉の奥から正真正銘の叫び声が出て、間も開けずに二回目が飛んできた。

「声に出してはっきりと数えなさい! 続けますよ!」

 宣言された回数に達したが、数えられなかったから殴打は続けられた。次は叫び声としてだが、はっきりと数えることができた。やっとパドルは保育士の手から離れた。

 色白の肌にピンクと赤の装飾が施された。ピークこそ過ぎたがジンジンとしたいつまでも残った。保育士はマコの気持ちなんて意に介さず次に進んだ。

 乳首はいつの間にか刺したピアスに見合うサイズに肥大化し、前に吸引で無理矢理された時よりも大きくホオズキみたいに腫れていた。

「こちらを向きなさい」

 保育士はマコのただのバーベルピアスをU字型のピアスに交換した。右のピアスには名札が付いていて、シンプルに『まこ』と書かれている。『からすぐみ』とはどこにも書かれていない。

 器具類が満載されたカートを他の保育士が運んできて、下半身に本格的な処置が施される。壁に手を突くように言われ、保育士に背中を向けると何も断られずに肛門に指が挿入された。

 指の一本程度なら潤滑液の効果も相まってすんなりと受け入れられてしまったが、二本の時点で冠状の筋肉が限界を向かえた。

 保育士は直径一センチメートルほどのY字型になったゴムチューブをマコの肛門深くまで挿入した。二股に分かれた片方の末端には空気を送り込むゴム球が付いている。それでマコはなにをされてしまうのか想像が付いた。

 しかし現実は予想を大幅に超えた。保育士が次に持ったのは樹脂を流し込むために使うコーキングガンで、ゴム球がない方のチューブに接続すると半分ほどを一気に注入する。

 ピンチコックで末端を封鎖してその処置は終了し、冷たい感覚がお腹に走っただけでマコには実感が湧かなかった。ただお腹の奥底に圧迫感や存在感は感じられた。姿勢を崩すと怒られそうだったから、お腹に手を当てて自分で確かめることはしなかった。

「こちらを見なさい」

 肛門からチューブを垂らしたままマコは振り向く。保育士は何が起きたのか疑問に答えるかのように、マコに挿入されたチューブの予備に同量の樹脂を注入して膨らませる。

 すると先端に球が現れ、そのままにしていると樹脂が固まって球は変形しなくなる。そこでやっとマコは重大さを思い知った。

「この球はあなたの肛門のS字結腸の奥に留置されています」

 指二本の時点で肛門は限界を向かえていた。マコの視線の先にある球の直径は指数本どころか、握りこぶし弱ほどの大きさはあるようにみえた。

 保育士はポンプになるゴム球を握り潰すと、先端の球以外の部分が空気で膨らむ。自分でポンピングしてアナル拡張をして抜去することを意図していた。マコはそれを理解できても受け入れられなかった。幼育園の滞在中はした記憶のない大便も今は気になった。

 処置は前穴に移った。処女膜が残る膣には手を出さず、代わりに標的になったのは尿道だった。膀胱に球ができるように、先端が丸く膨らむゴム風船をカテーテルは押し込まれる。

 カテーテルはかなり細いものだったが、それでもマコは痛みを感じた。風船だけを残してカテーテルが抜かれると痛みは和らいだが、状況は変わらなかった。

 シリンジがゴム風船の口にあてがわれて、全量が注入される。膀胱の内圧上昇はマコに強烈な尿意をもたらした。かといって身をよじったら注意されることは明確で、ただ足を震わせて紛らわせるのが精一杯だ。

 保育士はしばらくバルーンの口を指で潰して塞いでいたが、しばらくすると針で破裂させてゴムの残骸をマコの体内から引きずりだした。しかし尿意は全く解消されなかった。

「膀胱の中にゲルの球を作りました。これは蓄尿可能量を強制的に減らし、尿意の強度と頻度を上げます。ゲルは尿に溶け次第に縮小しますが、同時に膀胱も縮小し機能を廃絶させます」

 ひよこ組の幼い体にも容赦はなかった。幼女の体は皮を被っているだけの一時的なものということも忘れて、取り返しが付かないことをされてしまった焦りと恐怖が満ちていく。

 優しさと温かさに塗れていた上階での幼育体験とは全く違って正反対だ。痛みによる罰が支配する恐怖の場所だった。だから彼は自分の判断を悔いていた。

 止めたいと思っても、その方法が分からない。考えがまとまらないうちに事態は悪化の一途を辿っていく。白い素肌の上に、黒い革製のハーネスが這わせられる。締め上げられると、その圧力に負けて黄色い液体が垂れ流れて内股を伝わった。

 量はそう多くはないが、床にこぼれて証拠が残っている。保育士が失態を見逃さないはずがなかった。

「失禁しましたね? おトイレも使えないような子にはおしおきです」

 パドルが再び保育士の手に握られる。それだけでマコは恐怖に支配された。力なく首を横に振っても保育士は迫ってくる。

「ごめんなさい……あと、えっと……おむつ……おむつをするので、ゆるしてください……」

 保育士が止まってくれた。おむつ離れできていないなら、トイレを使えなくても当然だから罰せられることはない。しかし、そのためにマコは自分の口でそれを宣言しなければならなくなった。

「トイレもつかえないマコにおむつをしてください!」

 一回目は声が小さいからと無効にされ、吹っ切れたように大きな声でした二回目の宣誓で願い通りパドルは置かれた。こうしてマコは二度とおむつが手放せないようになった。

 マコは仰向けで床に転がされ、腰の下にピンク色のゴム製おむつカバーが置かれる。これだけではおむつは排泄物を吸収できないから、ここからたくさんの布が股とカバーの間に挟まれることになる。

 保育士は手際よく何枚もの布を折ってはおむつカバーの中に詰め、最後の素肌に直接触れる布には先ほどマコが汚した床を清掃した雑巾が使われる。そのせいでおむつのスナップが閉じられた際に冷たさを感じた。

 おむつのスナップは保育士が持つ専用の磁石がなければ開かないようになっている。その上からボディハーネスの股のパーツが締められ、二重に勝手な脱衣を防止した。

 ここで身支度が整ったマコは保育士から解放された。たった一人で捨てられるように放置されて手持ち無沙汰になってしまった。

 地下は静かで、上の階の喧騒は一つも伝わってこない。明るさも控えめで、内臓に詰め物がされたことも相まってマコは息が詰まりそうに思った。

 裸足のままの足下から冷たさが伝わってくる。そこでやっとマコは上の階に床暖房があったのだと分かった。寒さからか、失禁から時間が経っていないにも関わらずマコは放尿した。

 暖かさが股間に広がっても外に漏れず、お仕置きをされる心配はない。しかし勢いが弱まってから多少力んでも、膀胱の異物が尿意を残してしまう。これが溶けきるまで続くと思うとマコは気が滅入ってしまった。

 排尿で思い出したようにマコはおむつの裾から伸びているゴム球のポンプを掴んだ。小さい手には収まりきれないそれを、いくらか苦労しながら両手で潰した。その途端にマコはもんどり打って額を床に擦りつけた。

 たった一回なのに圧力の上がり幅が大きかった。もちろんその程度では少しも抜け落ちる様子が見られない。二回目は慎重にポンプを押したが、苦しくなるのが遅くなるだけで結局は変わらない。三回で限界になり、今日はここまでで止めた。

 マコはゆっくりと立ち上がってからす組のための地下を見回る。歩くと体にぶら下がった器具や装飾品が揺れて刺激を起こす。数十歩ごとに立ち止まって落ち着かせる必要があるほどだ。

 迷路のように入り組んで同じような風景が続き、施錠された場所が多いからあまり探検にはならなかった。やがてマコは自分にいろいろな措置をした保育士にばったりと出会った。

「他の保育士の先生に挨拶はしましたか?」

 保育士はマコを問いただした。そんなことは言われていないから、しようとも思わなかった。

「してないです……」

「礼儀を欠くような子に自由は要らないですね」

 口調からして、マコはこの先に起きる出来事を察した。引っ張られるようにマコは個室に連れられる。さっきまで施錠されていた部屋で、中には人を苦しめるための道具が並べられていた。

 保育士は何も言わずにマコの腕を背中側に回して組ませると、前腕を白い布で巻いて固定する。布に水を染みこませると、少し熱を帯びた後にガチガチに固まった。ノコギリや電動カッターでないとマコを解放できないだろう。

 両腕が使用不能になった次は口の自由が奪われる。いくつも穴が開いた中空のボールがマコの口に収まって固定された。ベルト一本を頭に回して留めるような単純なものではなく、頭部を檻に収めたように複雑で厳密だった。

 次いで四方に穴が開けられた金属板がマコの目の前に示された。見た者の嗜虐心を煽る文面が刻まれていて、今のマコの身分に相応しい。碑面が取り付けられたのはピアスが通ったマコの乳首だった。

 裸だった足には靴が履かされた。少しだけマコは優しさを感じたが、すぐに裏切られてしまった。エナメルのブーツは厚い靴底がつま先だけにあってヒールは異様に高く、地面に足を突けば自然とつま先立ちの格好になる。

 ハイヒールなどに慣れていなかったマコは辛うじて少しバランスを取るだけで精一杯で、歩くなんてもっての他だ。しかし保育士はそのままで挨拶に回ることを命じた。

 個室を出て数歩でマコは転倒した。

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