コミッションss『新型スーツの副作用』(後) (Pixiv Fanbox)
Published:
2023-02-25 13:33:40
Imported:
2023-05
Content
日に日に雌として熟れていく身体。
怪人が出現すれば真っ先に出動し、スーツの刺激で絶頂しながらの戦闘を繰り返す。
空いた時間は乳首を弄り、最近ではアナルも物足りずにディルドやプラグで疼きを満たしている。
雌の快楽にまみれた時間。
しかし、そんな日々も永遠には続かなかった。
きっかけは入浴だった。
全裸になって浴室に入り、まずは身体を洗おうとするレッド。
しかし、お湯を出すハンドルの向きを間違えてしまい――
シャアァァァ!
「きゃっ!」
シャワーの水を頭に浴びてしまった。
ぼんやりと快楽に濁っていた意識が、一時的に明瞭になる。
そして顔をあげたレッドは――
「っ……!?」
鏡に映る自分の姿に衝撃を受けた。
まず目に入ってきたのは、肥大化した乳首と乳輪。
周囲も両手をあててもはみ出すくらいに肉が乗り、ツンと尖った山のようにふっくらと盛り上がっている。
尻もやたらと存在感を放っているが、そもそも普段から尻肉の量など見ているわけがなかったので、何となくデカく重たくなった違和感が下半身にまとわりついていた。
肩幅やどこか引き締まった肉付きは、ヒーローとして培ってきた精悍さが残っている。
しかし、肋骨の下がくびれているようにもみえた。
「なんで……?」
自分の身体はこんなものじゃなかったはず。
女子みたいな印象が身体に染みついてしまっている。
慌てて風呂場を出て服を着なおしたのだが、こちらもまったくサイズが合っていない。
心当たりは一つしかなかった。
(あのスーツのせいだ……!)
博士に報告しないとまずい。
急いで身支度を整えて基地へと向かった。
基地に駆け込み、研究室のドアをノックもせずに開ける。
「博士、あの……!」
「なんだい?」
いつものように部屋にいて、レッドに声をかける博士。
雰囲気に違和感があったが、そんなことよりも今の状況を伝えなければ。
「テストしてたヒーロースーツなんですけど……」
「あぁ、とても素晴らしいスーツだろう?」
レッドの言葉を遮るように、うっとりと語りだす。
普段とはどこか様子が違うことに、レッドの顔に困惑の色が滲む。
「博士……?」
「身体にフィットして、快感を与えてくれて……」
自らを抱きしめながら、何かを味わうかのように身体を揺らしている。
そして、レッドに向けて淫蕩な笑みを浮かべた。
「ほら、こんな風に」
白衣の前を広げて、その内側を見せつける。
露わになったのは、ぴっちりと身体に張りついた、純白のスーツだった。
「っ……!」
博士はレッドよりも身長が高く、すらりとしつつも体格も悪くはない。
男性としての二次性徴を終えた身体……のはずだ。
しかし、その胸にはレッドの胸が可愛く思えるほどの膨らみがついていた。
スーツごしにもかかわらず、盛り上がった乳輪の形まで浮き上がったそれは、どうみても乳房にしか見えない。
両手で掴みきれないほどのボリュームで、女性でもそうそうお目にかかれない巨乳。
それをスーツがぴっちりと包み込んでいるため、余計にその形と異様さが強調されていた。
「博士!? これって……」
「もう一着作ってね、自分でも着てみたんだよ」
純白の新型スーツを白衣の内側に着込んだとして、下も長ズボンを履いている。
外側から見える部位はほとんどないし、おそらく誰も気がついていなかったのだろう。
「もっと着心地よく、気持ちよくなれるように出力を変えたら……こんなにも魅力的になれたんだ♡」
全身を愛撫しながら語る博士。
その声は、男としての声を高くしつつ、甘ったるいトーンに変わっている。
彼は研究室に入り浸っている生活スタイルゆえに、周囲に見られることもない。
わざわざスーツを脱ぐという選択肢がないのだから、戦闘の間だけ着ていたレッド以上に長時間、着用していた可能性が高い。
それこそ、レッド以上に影響を受けたのだろう。
見るからに雌としての肉に変質した博士の肉体。
男性としての器官は残っているようで、股間にはスーツごしに膨らみがついている。
しかし、今はそれが異様さを助長してしまっていた。
「これヤバいですよ、オレも博士もこんな身体になって……」
背筋に寒気を覚えながら進言するレッドだが、博士の表情は蕩けたまま戻ってこない。
愛撫するように自らの身体を触りながら、まるで自慰でもしているかのように身体を快感に揺らしている。
肌そのものが性感帯となっているかのような……。
「素敵な身体だろう?」
レッドとの温度感がまるっきり違う返事。
このスーツは、認識や思考にまで影響を及ぼしている……冷静になったからこそ、それがはっきりと分かる。
レッドの脳内で緊急事態の警報が鳴り響く。
すぐにでも対処しなければ。
「博士、ちょっと強引ですけど許してくださいね」
スーツのせいで、まともに話しても通じない。気絶させて、仲間を呼ぼう。
解決策はすぐには出てこないが、自分一人では手に負えない状況だ。
スーツを着ているとはいえ、博士は一般人と大差ない身体能力のはずだ。
生身でも戦闘スキルならこちらの方がずっと高いし、気絶させるくらいならできるはず。
レッドは気づけなかった自分も責めつつ、収拾をつけるために駆け出して――
クニュ、ニュルルッ!
「うあぁっ!?」
博士に手が届く前に、突然喘ぎ声をあげた。
全身に走る、触手がいっせいにうごめくような感触。
両乳首を執拗に責め倒すそれは、すぐに触手だとわかる。
そしてアナルに潜り込んだ極太の触手もゴリゴリとアナルを蹂躙する。
全身から押し寄せる雌の性感に、たまらずがくりと膝をつくレッド。
しかし、こんな状況になるのはおかしい。
風呂場で裸になって、異変に気づいて直行して……着ているのは私服だけのはずだ。
「な、なんで……」
「僕が作ったスーツだからね、君に着せるくらい簡単さ♪」
博士が手元に持っていたのは、小型のデバイス。
それはレッドが変身する際に使うものと同じだった。
これを使って、レッドにスーツを装着させたのだ。
押し寄せる責めに顔を歪めながら見下ろすと、自分の服の内側に見慣れた赤い光沢がみえた。
「もっと楽しめるようにならないと♡」
動けないレッドの後ろに回り、抱きつくように身体を重ねてくる博士。
白いスーツに包まれた指先が、レッドのスーツをなぞり上げる。
「そうそう、このスーツの生地だけどね」
「やめてくださ……あぁっ!?」
身体をまさぐってくる博士。
開発され尽くした身体は、その愛撫だけで簡単に発情してしまう。
「前に倒した触手の怪人、いたでしょ?」
そういえば、そんな相手もいたなと記憶の片隅から呼び起こす。
研究のために怪人の破片を持ち帰り、博士が色々と調べていたはずだ。
「すごい力だったからさ、培養してスーツの内側に定着させてみたんだよ」
「そんなこと……ひぐっ♡」
悪の力を使うなんてとんでもない、正義の信念はどこにいったんだ、肉体の影響も怪人のせいなんじゃ……。
色んな言葉が脳裏に浮かぶが、口から出てくるのは甘い喘ぎだけだ。
「何が不満なの? こんな素敵になったじゃない」
「っう♡」
背中を指先でなぞられて、身体がビクリと跳ねる。
腰を撫でまわされるだけで、ゾクゾクとした感覚が背筋を這い上がる。
「新型スーツで、気持ちよくヒーローを続けていけば問題ないでしょう?」
「そんな……ひぅっ♡」
甘い誘いだと理性は叫んでいる。
しかし、雌としての快楽に半分ほど漬け込まれた脳は勝手に妄想を始めていた。
このスーツを着て、怪人と戦って、ずっとイキまくって……。
スーツのお陰で強くなれて、思いっきり気持ちよくなれる。
このままスーツを着ていた方が、ずっといいように思えてしまう。
「おっぱいもできてきたね~♪」
モニュッ
博士の両手にギリギリ収まるサイズの乳肉。
ふにふにと柔らかな肉を弄ばれるだけで、もどかしく淡い快感が上半身に積み上がっていく。
価値観までおかしくされているのか、異様なはずの体型すらも魅力的に思えてくる。
スーツごしに浮き上がった乳首をカリカリと引っかいてくる博士の指先。
触手によって快感を教え込まれ、開発され尽くしたレッドの乳首は、押し潰されるたびに甘い快感を溢れさせる。
スーツごしの刺激に、勝手に歓喜してしまう身体。
「くっ……ふうぅっ♡」
身体が勝手に快楽を求めてしまって、抵抗できない。
ヒーローとしての理性が、雌の性欲に侵食されていく。
全身をまさぐられ、快楽を注ぎ込まれていく。
限界を迎えて、パンパンに張り詰めるような感覚。それでも博士も、触手も止まってはくれず――
「あああぁぁぁぁっ♡♡♡」
溜まりに溜まった快楽が爆発して、全身で絶頂した。
「いっ♡あぐっ♡……」
それでも、スーツの刺激が止まらない。
むしろ、その責めは強くなるばかりだった。
「いひゃっ♡うあぁっ♡やばっ……もどれないぃっ♡」
絶頂に絶頂が重ねられ、感覚すらも快楽で上書きされていく。
徹底的に、全身を雌として染め上げようとしてくる触手スーツ。
「あっ♡……ひっ……♡♡」
塗り潰されていく意識の中で、レッドは確かに幸せだった。
さらに数週間が経過して。
レッドはいつものように日常生活を送っていた。
(おっぱい、また大きくなってきちゃった♡)
自宅の鏡で、嬉しそうに自分の身体を見つめるレッド。
その胸には、彼の頭に匹敵するほどの乳房が胸についていた。
より雌として成長を重ねた身体は、スーツによって全身の肌すべてが性感帯として開発されていた。
そして……快楽を戦闘中だけではない。
(もう、脱ぐ必要ないんだよね♡)
博士のお陰で、常にスーツを着用できるように改良してもらったのだ。
ヒーロースーツを脱ぐことなく、普通の男子として過ごす学校生活を送れるようになった。
ずっと雌の快楽を味わえるのだから、最高としか言いようがない。
冬服だから腕を出さないで済むのも都合がよく、首から下はあのスーツを着て通学している。
触手責めを味わいながらイキ続ける身体には、電車の振動すらも甘く響いてくる。
なるべく全身で味わうためにつり革を掴む手元まで赤色に包まれてはいるが、それを気に留める人はいない。
「おはよー♡」
「お、おはよ……」
クラスメートのどぎまぎした反応も、今のレッドにとっては愉しい日々の一部だ。
雌として育ちまくった身体は制服ごしにも胸や尻のボリュームが分かるほどで、周囲の人たちは魅了されつつある。
(スーツの形を変更して……と)
流石に学校では手元は目立つため、競泳水着のようなフォームに変更していた。
キュッと股間に食い込む感覚が、押し潰された乳首が、蜜のように甘い快楽を垂れ流している。
股間にくる圧力は、逆に言えば肩にもかかるわけで、独特な着心地と新鮮さにじんわりとした興奮を覚える。
(はやく授業終わらないかな~)
手元や太腿といった、スーツに覆われていない箇所が寂しくてたまらない。
肌の感覚そのものが性感帯として開発され尽くしているので、お預けを食らったようにもどかしくて仕方ないのだ。
「んっ……はぁぁっ♡」
乳首やアナルの責めによがりつつ、全身スーツに戻れる時間を待ち望むその姿は、あまりにも煽情的だった。
くねくねと腰を動かしながら、雌の色香をまき散らす。
……もちろん、周囲にもその変わりようは伝わっていた。
「……それで、話って?」」
基地の中にある研究室。
普段はずっと1人で活動している博士のもとに、今日は珍しく来客がやってきていた。
「レッドの様子がおかしいんです」
ヒーローの一員、イエローだ。
今は変身していないから男子のままだが、とても真剣な面持ちで話している。
「というか、分かりますよね? あんなに体型も変わって、言動も女の子みたいな感じになって……」
痺れを切らしたように本題に入るイエロー。
そもそもバイタルチェックを担当している博士がレッドの異変を分からないはずがないし、わざと見過ごしていたなら大問題だ。
険しい表情と視線からは、不審に思っているのが伝わってくる。しそして信頼を置いていたからこそ、そう思いたくないという葛藤も見え隠れしていた。
そんなイエローを前にして、博士は笑みを崩さずに応じる。
「新型スーツのお陰だよ」
「え!?」
想定外の言葉を返されて、驚きに固まるイエロー。
あっさりと認めた……その口ぶりからは、悪意のひとかけらも感じない。
衝撃すぎて言葉が出ないし、何を言えばいいのかも分からない。
「イエローや他メンバーのスーツも出来たから、そろそろみんなに着用させようと思ってたんだ」
手元の機器を操作する博士。
連動して一つのカプセルがプシュウゥゥ……と音を立てて開き、中から黄色いスーツが出てくる。
デザインはいつも着ているものと変わらないが、これもレッドが着ていたという新型スーツなのだろう。
「そんなもの、着るわけないじゃないですか!」
思わず声を荒げるイエロー。
レッドが着ておかしくなったのだから、自分が着る意味がない。
精神にまで影響が出てるのだと確信を持ち、博士に迫ろうとしたのだが――
ガシッ
「っ!?」
背後から肩を掴まれる。振り向くと、レッドが立っていた。
その身体は赤いスーツに包まれ、顔だけは露出している。
男とは思えないほどに艶めかしくなった、レッドの顔が。
「いいじゃん、一緒に強くなろ?」
「レッド……」
一緒に戦ってきた仲間であり、信頼してきたリーダー。
その彼が身も心も変わってしまったのだと思い知らされる。
「ぐっ、このっ……!」
「抵抗しても無駄だって。新型スーツなんだし、勝てるわけないじゃん♡」
そして……逃げられない。
スーツを着ているレッドに、生身で抵抗できるはずもなかった。
背中に乳肉が押しつけられ、モニュンとたわむ。
悔しそうに歯噛みするイエローだったが、このまま拘束だけで終わるはずもない。
ヒーロースーツの装着は、博士の管理下にあるのだ。
「じゃあ、スーツを着せちゃうね。『装着』っと♪」
手元にあったボタンを操作し、イエローの新型スーツが光とともに彼の身体にまとわりついていく。
あれよあれよという間に装着されたイエローのスーツ。
傍目には変身したようにしか見えないが、問題はその内側だ。
「レッドのときよりも出力を上げてあるから、すぐに気持ちよくなるよ」
「なっ……うっ……あぁっ!?」
触手が一斉にうごめきだし、イエローの身体を責め立てる。
「レッドのデータも活用してるから、イキまくれるよ♡」
「あっ、ひっ……ひゃあぁっ♡」
苦悶の声は、次第に嬌声へと変わっていく。
レッドと博士は、性欲に満ちた笑みでそれを見つめていた。
「素敵な身体になったら、一緒にヤりまくろうね♡」
仲間が増えていく期待で、甘イキを繰り返しながら。
(了)