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「……行こう」 「はい」 夜が明け、周囲が見えるようになったところで私たちは動きだした。 逃げてきた方向もアマゾネスたちが去って行った方向も覚えているため、進むルートには困らない。 最低でも数十人以上いる集落となれば、進んでいく先に手がかりもあるだろう。 ただ…… (かなり長引いてるな……) 鎧の内側では、経験したことのない異物感がずっとまとわりついていた。 股間に生えた男性器は一晩経っても消えることはなく、無視できない存在感を放っている。 ただ、後ろを歩く副隊長には何も言ってはいない。 今は集落の発見が最優先だ。こんな些末なもので困惑させたり、隊員たちのもとへ向かうのを遅らせることがあってはいけない。 ……それに、こんな場所と痴態を見られたくないという感情もあった。 「やはり、さらに奥地に向かっているな」 しばらくして我々が敵襲を受けた場所に着き、アマゾネスたちが隊員たちをかついで去って行った方向へと進んでいく。 地面をよく見ると、隊員たちの抵抗の跡やアマゾネスたちの足跡もわずかだが残っていた。 あれだけの巨体がぞろぞろと動けば、痕跡は残って当たり前だ。 無防備なようだが、そもそも気にする必要がないともいえる。仮に居場所や存在が察知されたとしても、あの馬鹿力で返り討ちにしてきたのだろう。 ……しかし、こちらは1対1なら負けないだけの技量がある。聖魔法に優れた副隊長もいる。 捕まった隊員たちだって、少しでもスキがあれば手がかりを残したり、脱走の手筈を整えるはずだ。 (騎士隊が簡単に屈すると思うな!) 私は改めて覚悟を決め、さらに奥へと踏み込んでいった。 歩き出してから時間が経つにつれて、木々の密度はさらに増していった。 小山のような高台や太い倒木の幹なども多く、なかなか思うように進めなくなってきた。 騎士として鍛錬を重ねてきた身体能力からみれば、一つ一つの障壁を超えるのは問題はない。後ろにいる副隊長も息の乱れ一つなくついてきてくれている。 しかし、問題は別にあった。 (くそっ、股間が……!) 登ったり渡ったりと大きく股を動かすたび、本来あるはずのない膨らみがインナーの内側でもぞもぞと擦れるのだ。 刺激のせいかじわじわと張りつめるような感触が広がって、少しずつ私の身体を苛んでくる。 (あんな小さなモノで、こんなに苦しめられるとは……) 小さなペニスといえども、性感帯であることに変わりはない。 激しく動くと先端がインナーと擦れて、ぞくぞくとした感覚を生み出していく。 血液がそこに集まっていくような腫れぼったい感覚とともに、甘勃ちになった股間が張りつめる。 足の動きはみるからに鈍っていた。 「顔色が悪いですけど、大丈夫ですか?」 副隊長が心配そうに声をかけてくる。 追い込まれている状況ゆえに、体調を崩している……彼女からはそう見えているのだろう。 まさか股間に男性器を生やして固くしているだなんて考えてもいないはずだ。 「そ、そうか?」 平静を装って誤魔化しつつ受け流そうしたが、無理をしているようにしか見えなかっただろう。 具合が悪いと思われるのは仕方ない……だが、股間についてはバレるわけにはいかなかった。 彼女の前で、こんなモノを固くしている有様を見られたくない。 勝手に膨れ上がっていく男性器が、もし彼女をみて勃起していると誤解されたら……想像するだけでも情けない。 「汗もかいてますし……少し休みましょうか」 「あ、あぁ、そうしよう」 普段ならば私の方が作戦の続行を告げるところだが、このままだと行動にも支障が出かねない。 彼女からの申し出に、つい甘えてしまった。 「ふぅ……」 岩に腰かけて大きく息をつく。 慣れない感覚に無意識に力んでいたのか、下半身に疲労感が押し寄せてくる。 ……しかし、足を止めたら止めたで想定外の苦しさが襲ってきた。 (じっとしててもダメなのか!?) 刺激されなくなったことで、ペニスが物足りないとばかりに疼きを強めだしたのだ。 身体の芯から苛んでくるようなもどかしさに、思わず表情も歪む。 くわえて歩くことをやめたせいで、意識がより股間に集中してしまっていた。 内股を擦り合わせつつ様子をみてみたものの、疼きは治まるどころか強まっていくばかり。 いつまでも休憩するわけにもいかないが、ここからさらに密林の奥へと進む……その刺激を想像するだけでも厳しくなってきた。 「ちょ、ちょっとすまない……」 用を足す風を装って立ち上がり、副隊長から見えない物陰へと移動する。 周囲に誰もいないことを確認して、鎧をほどいた。 カチャカチャ 鎧を外すと、少し首を下げるろすだけで下半身の状態がよく見える。 インナーが膨らんでいることに顔をしかめながら、股間を覆う布をずり下げた。 ぷるんっ! このときを待っていたかのように勢いよく飛び出す、私の男性器。 周囲が明るいから、自分のペニスの状態もよく見えた。 インナーの圧力から解放された肌色の棒は、斜め上を向いた状態で静止する。 夜のときよりもみるからに固く、内側から膨れているようにみえる。 (これが、勃起……) 生理現象として、また刺激に反応して起きる事くらいは知っている。まさか自分が体験することになるとは思わなかったが。 白くて丸みを帯びた形状は昨夜と変わらないものの、内側が膨張したことで包皮が引っ張られ、ピンク色の亀頭がわずかに顔を覗かせていた。 先端にある小さな割れ目からはすでに透明な液体が滲んでいて、ヌラリとした光沢を放っている。 どこか粘性のある液体は精液とも言い難いもので、しかしあきらかに性的な分泌液だとわかる。 (ひどいな……) 自分の意志とは関係なく勃起している子供ペニス。 圧迫からの解放感がある一方で、肉棒の内側から滲む疼きは消えてくれず、むしろ物欲しそうにひくひくと震えている。 こもった熱が解放されてひんやりとした外気を股間に感じるが、それくらいでは治まってくれそうにない。 こんな状態ではまたインナーに擦れるのは目に見えているし、鎧を着なおすこともままならないだろう。 どうしようかと考えながら、指でそっと先端の液体を拭おうとしたところ―― クチュ…… 「ひっ!?」 亀頭に触れた瞬間、全身がビクリと反応した。 包皮の内側は異様なほどに敏感になっており、電流のような刺激が下半身に広がったのだ。 こんなに鋭敏になった亀頭のままインナーを着て歩けば、擦れて歩くこともままならないだろう。 かばおうと手がわずかに触れるだけでも、さらに強めてしまう。 (まずはこの疼きを鎮めないと……) 時間もあまりない。長引けば副隊長が心配してこちらに来てしまう。 だんだん熱く鈍っていく脳内は、この性器の欲求を満たすことしか考えられなくなっていた。 「…………」 くにゅ 指で摘まむように肉棒を掴む。 蒸れてしっとりと吸いつくようなペニスの包皮は、まるでしごくために存在するかのようだ。 そのまま、ちゅこちゅこと前後させていく。 「んぐっ、うっ……ひっ!」 右手を動かすたび、ペニスから待ち望んでいたかのように甘く熱い快感が湧き上がる。 経験したことのない強烈な感覚に、腰が引けて脚がガクガクと震える。 喘ぎそうになるが、大声をあげれば副隊長にも気づかれてしまう。 「っ……!」 左手で口元を抑えながら、右手で肉棒をしごく。 さっきまで柔らかな肉でしかなかったペニスは指の圧力を跳ね返すほどに固くなり、うっすらと血管も浮き上がっている。 手の上下に引っ張られた包皮がまくれあがって亀頭が晒されたり包まれたり繰り返す。 亀頭と肉茎の境目を指が通るたびにひときわ強い刺激が生まれ、下半身に流れ込んで腰が崩れ落ちそうになる。 それが陰茎から押し寄せる快感だと、嫌でも分からされる。 「いっ……ひぅっ!」 小指くらいしかない器官に全身を支配されているようだ。 異常なことだとわかっているのに止められない。切迫感のともなった疼きが自慰を中断することを許さず、むしろ 増大する快感に限界が近いことがなんとなく分かっても、動かす手を加速させることしかできない。 下腹部の筋肉が勝手に収縮する。 パンパンに張りつめて、それでも手は止められず、呼吸すらも浅く怪しくなって―― 「んうっ!」 ビュルッ! 肉棒がビクリと跳ね、同時に握った手に何かが迸った。 右手に向けてドクドクと脈打つように迸るそれは、すぐに手のひらからも溢れて指の間にも熱くヌルヌルした感触が広がっていく。 頭が働かない。 蜂蜜の中に漬け込まれたように全身が重く、快感で満たされている。 「んっ、ふぅ……」 脈動は次第に弱まってゆき、手の中に放たれた熱い液体も勢いを失っていく。 限界まで固くなっていたはずの肉棒も一気に柔らかさを取り戻していく。 急激に沸騰した雄の快楽は、射精の終わりとともに急激に冷めていった。 「……うっ」 握っていた手を離すとベッタリと濡れた手のひらと肉竿が目に入る。 手を目の前に近づけると、ムワリと鼻粘膜にまとわりついてくるような青臭い臭気が押し寄せる。 (イってしまった……) これが男性器の射精か。 急速に醒めていく脳内が自己嫌悪で満たされていく。 右手を濡らしているのはアマゾネスたちが放ってきたゼリーのように半固形の白い精液ではなく、透明な液体が多くて薄く、量も少ない。 やはり中途半端に変化させられた状態なのだろう。 とはいえ射精したということに変わりはないし、誰かにこの姿を見られたら醜態という他ない。 (……もう、絶対に触れないでおこう) 自分に言い聞かせながら、顔をしかめつつ木の幹や葉で手を拭う。 疼きの代わりに残ったのは、下腹部の疲労感と、出し切れていないようなもどかしさ。 ただ、少なくとも落ち着くことはできた。 (早く救出に向かわなければ) こんな姑息な手段で足止めされていてはたまったものじゃない。すぐに行動を再開しよう。 股間をインナーの中に、これ以上刺激しないようそっと戻す。 その上から鎧を着けなおそうとしたところで、 「……うん?」 手を止めて首をひねった。 鎧のサイズが、微妙に合わない。 まるで1サイズ小さなものを着ているかのように、上半身を中心に妙な圧迫感がある。 (さっきと何も変わってないはずだが……) 脱いだばかりの鎧が、この短時間で小さくなるわけがない。 おそらく射精のせいで感覚がおかしくなっているのだろう。 気のせいだと自分に言い聞かせ、強引に鎧を装着して副隊長のもとへと戻っていった。

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