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夜の帳が降りきった巨大な都市。 その一角に、ひときわ異色を放つエリアがあった。 外観や淫猥な言葉の並ぶ看板から、立ち並ぶ建物はすべて性的なサービスが目的だとわかる。 人々が寝静まる時間帯にもかかわらず、建物からは光があふれ、影がうごめく。 決して騒々しくはないが、静かな興奮に包まれた雰囲気。 この世界は、夜からが本番なのだ。 中心にそびえ立つのは巨大な娼館。 しかし一般人が入れるような場所ではなく、会員制ということだけしか知られていない。 あまりにも情報がないため「中にはサキュバスがいる」などと、まことしやかな噂が流れるほどだ。 そんな館の内部を歩く1人の男性客がいた。 わずかに緊張した様子なのは、これから相手をしてもらう男娼がこの娼館内でもトップクラスの人気を誇るからだろう。 高級ホテルを思わせる手入れの行き届いた廊下を進み、指定された一室に入る。 「ご指名ありがとうございます、今夜はボクでお楽しみください」 部屋の中で待っていたのは、年端のいかない少年だった。 夜伽に使われるだろう薄手のベビードールを身に纏い、深く一礼しながら客を迎える。 中性的なその顔を、適度にメスとして彩るピンク色のアイシャドウ。 浮き上がる鎖骨や肩幅は、男であることを主張している。 スラリと細身なウエストに、しなやかな肢体。 しかし、ひときわ目を引くのは―― 「ボクのお尻、そんなに見ちゃって……気になります?」 骨盤の奥からはみだしてしまうほどに、むっちりと巨大な尻だった。 女性でもみないレベルのボリュームに、客の視線は釘付けになる。 続く太腿も尻に見劣りしない肉量をたたえており、片方だけで彼のウエストくらいあるようにみえる。 しかしそれ以外は少年らしいストレートな骨格をベースにメスの色香が乗っていて、アンバランスながらもメスらしい身体つきに仕上がっていた。 これで入ってきて一年も経ってない新人だというから、にわかには信じがたい。 すぐにでも迫りそうな男性客だったが、少年は伸ばされた腕をそっと取り薄く微笑む。 「これから、たくさん愉しめますから……ね?」 はやる客をいなすのも手慣れたものだ。 元退魔師の少年は、完全に男娼としての技量を身につけていた。 まずはムードを高めながら浴室で身体を洗い合う。 バスチェアに座る彼の尻は、むにゅりとたわみながらはみ出している。 ただ客が下半身に手を伸ばすのはまだお預けにして、それより上を触らせていく。 一点の曇りもない白い肌と、細いがうっすらと少年らしい筋肉もみえる背中。 興奮した客の腕は、そこから胸へと回される。 「あんっ♡ 乳首も弱くなってきちゃって……」 メスイキの影響か、上半身にもいくらか影響が現れていた。 肥大化した乳首は綺麗なピンク色に紅をさしたように充血して、薄い胸板の上でぷっくりと張り詰めている。 元退魔師ということだけあって、華奢な体格ながらもしなやかな筋肉がついているのだが……それを矯正するように丸みを帯びた柔肉がのっている。 くにくにと乳首を責めながら、互いの身体を密着させていく。 客も男娼も、これ以上ないほどに性欲に包まれていった。 「準備もできたし……ヤりましょうか♪」 大きなベッドの上で向き合って座りながら、男娼は行為の開始を宣言する。 そして重たげに尻を揺らしながら腰を上げ、両手で尻肉を左右に開いた。 「ボクのケツマンコ、存分にお楽しみください♡」 縦にパックリと割れ、周囲が唇のように膨れ上がった彼のアナル。 挿入を待ちわびるようにパクパクとピンク色の粘膜をうごめかせている様子は、本当に性器のようだ。 焦らされ、高められた男は衝動のまま細い腰を掴み、限界寸前まで張り詰めた肉棒を一気に押し込んでいく。 ぬぷぷっ 「はぁぁ♡」 すさまじい快楽が2人に流れ込んだ。 少年がアナルで感じているのは言うまでもないが、男の肉棒の方も腰が震えるほどだ。 暖かく柔らかなケツマンコが肉圧をともなってペニスを締め付け、グニグニとうねりながら搾り取ってくる。 突き込むたびに揺れるのは、女性の胸よりもボリュームをたたえたハリのある尻肉。 甘い嬌声も興奮を高めるアクセントとなって身体を熱くさせる。 犯している相手の性別も忘れ、オスとして全力でケツマンコに肉棒を叩きつけていた。 ドプッ、ビュルッ、ビュルル……ッ! 「あっ♡ あぁっ、イくぅっ♡」 あっという間に射精へと至る。 普段ならすぐに終わってしまうはずだが、うごめく肉孔は絶頂を終わらせてくれない。 精をすべて吐き出し、それでも快楽を注ぎ込んでくる彼のアナル。 目の前で喘いでいるメスが、淫魔か何かのように思えてくる。 「まだお時間ありますし……ボクから動いてもいいですか?」 メスイキしながら、淫靡に微笑む男娼。 その後もケツマンコでの奉仕は続いたが……これまでヤってきたどんな相手よりも快楽にまみれた時間だったという。 「今夜はありがとうございました」 時間を迎え、尻肉をたわませながらベッドの上で手をついて深く頭を下げる男娼。 彼は絶頂の余韻か頬を紅潮させながらも、気品ある男娼として振舞っていた。 むしろ消耗したのは、犯していた客の方だ。 肉圧とアナルの蠕動に搾りとられ、男性器はふにゃりと小さく縮んでしまっている。 ただ射精の、そして挿入の快感が余韻となって股間を満たしていた。 彼のアナル……ケツマンコを味わってしまうと、他の尻穴では物足りなくなってしまうらしい。 じっさい、その肉は淫魔のような性質を帯びていた。 入れ込み過ぎた結果、彼のアナルを求めて散財した客も出始めている。 借金を重ねて身体で払わざるを得なくなり、ここを運営するふたなりサキュバス達に、逆に尻穴の快楽を叩き込まれてしまった客も少なくない。 間接的ではあるが人を堕としてしまう蠱惑的な存在となった彼だが、それを負い目には感じていなかった むしろケツマンコの快楽を覚えて、幸せになる人が増えたと歓迎しているという。 「……ふぅ」 扉が閉まり、客が遠ざかるのを確認して、大きく息を吐く。 さっきまでの行為でメスイキはしたものの、もの足りなさげな表情だ。 行為中が演技だったわけではないし、絶頂もしている。 ただ、下腹部に溜まった疼きは消えていなかった。 客の逸物は20センチ弱の巨根と呼べるサイズではあったが、一般的な男性のペニスでは、彼のケツマンコの奥には届かない。 そしてこれを満たしてくれるのは、この部屋ではないのだ。 「んしょ」 重い身体を持ち上げて、割り当てられた一室を出る。 今日の仕事はこれで終わりだったが、向かう場所は寝るためのベッドではなかった。 どこかを目指して廊下を歩く。 ぶるんっ、むちっ、ゆさっ 巨大すぎる尻肉は歩行の際にも邪魔になる。 揺れることは防げないため、バランスを取るべく左右に腰を振りながら歩くようになっていた。 雄を誘うようなその腰つきは、今の彼にとってはむしろ好都合だ。 向かった先は従業員用の通路、その途中にポッカリと開いた穴。 以前は絵画が掛けられていたのだが、度重なる使用のために取り払われている。 「んしょ」 重い尻を揺らしながら、穴に身体を押し込んでいく。 上半身が通り抜けたところで穴は狭まってゆき、胴体をガッチリと固定された。 これで彼自身がいくら快楽に喘いでも、逃げることはできない。 そんな状況が、そして過去の記憶が興奮を高めて背筋を震わせる。 通路側からみると、彼の下半身が露出した状態になっている。 あまりに尻肉が大きすぎて穴の縁が隠れてしまい、壁から尻が生えているようだ。 「今日はどれくらい犯してくれるかなぁ……♡」 こうして、通りがかった従業員……ふたなりサキュバス達に犯してもらうのだ。 不特定多数による壁尻プレイ。 屈辱だったはずの行為は、しかし今の彼にとっては最高の快楽でしかない。 退魔師だったという過去さえも、ゾクリとする背徳感のスパイスになっていた。 「みんな、どんな責めをしてくれるだろ……」 いつ誰が寄ってくれるか分からない。 激しいプレイをされることも尻をひたすら愛撫されることもある。 一晩壁尻で犯され続けてメスへと堕ちた彼は、ふたなり淫魔たちに好き放題されるのが興奮する、マゾ寄りの体質になっていた。、 責めを待ちわびるケツマンコから、よだれのように透明な液がトロリと垂れる。 ピタリ 「っ!」 指先が巨大な尻にあてられ、歓喜に腰がブルリと震える。 続けて押し当てられたのは、指よりもずっと熱くて太いモノ……淫魔の男性器。 人間よりもずっと大きく立派な逸物を持った彼女たちにケツマンコの最奥まで犯してもらう。それが彼にとって、何よりもご褒美なのだ。 そしていま尻肉をたまわせているのは、どのサキュバスよりも立派で雄々しい肉棒で……それが誰かすぐにわかった。 「あはっ、お姉さまだぁ♡」 退魔師だった少年はメスに堕ち、性に狂いながらも快楽を享受する。 今夜も幸せな夜になりそうだ。 (了)

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